カテゴリー
Uncategorized

プランの凹凸でコストが増える!初3Dパース(スケッチアップ)

ゆうです^^

年末にサトウ工務店さんからスケッチアップの使い方を学び、いろいろ練習していました。

ラフですが初めてある家の3Dパースができたので紹介します^^

プランのテーマは「凹凸を減らすこと。」

先日、あるメーカーで新築住宅を検討している友人から

「なかなか間取りがまとまらない。ちょっと相談に乗ってくれないかな。」

と言われ、少し間取りを見てアドバイスをしました。

ダイニングが出っ張っていたりして間取りに凹凸が多かったので、

「特に理由がなければ、なるべく凹凸がないほうが費用を抑えられるよ。」

と伝えました。

「たかが凹凸」と思うかもしれませんが、「されど凹凸」です。

例えば、下のプラン(平面図)はどちらも同じ面積ですが、

基礎長さを比べると、約25%もプランBのほうが多いです。(36.4/29.1≒1.25)

外壁の面積も同様にプランBのほうが25%多くなります。

外壁材の材料費が25%増えるということです。

また、暖房費は外壁の面積におよそ比例するため、

暖房費も20~25%UPになります。

そして、外壁の面積が増えるということは、

数十年後の張替えや塗装などのメンテナンス費も+25%以上の金額がかかるということです。
(凹凸が多いと、材料費だけでなく施工費が上がる。手間が増えるから。)

面積16坪のプランBは、実は面積25坪のプランC(面積比1.5倍以上)の基礎長さと同じなんです。

そう考えると(少し極端ですが)「面積25坪の家の外壁材と同量を使って、面積16坪しか建てられていない」と見ることもできますね。

「たかが凹凸、されど凹凸」の意味が伝わってきたでしょうか。

凹凸が多いと工事費が増すことはなんとなく想像できそうなのですが、ある理由がそれを阻害しています。

それは「坪単価」という仕組みです。

「坪単価」とは1坪(3.3㎡)あたりの工事価格のことで、

例えば延べ床面積40坪の家で、坪単価60万なら

工事費は、40坪×60万円/坪=2400万円

となります。

この仕組みは、工事費の積算が営業マンでも簡単にできるために生まれました。

しかし弊害もあります。

上にあげた例のように「同じ面積なら同じ金額で出来る」と錯覚してしまうのです。

上で説明したとおり、AとBでは同じ面積でも、外壁の面積は25%も違います。

それだけ工事費は変わってくるはずです。

しかし、坪単価システムの場合、メーカーによっては、ほぼ同じ金額で出来てしまうこともあります。

プランAでもプランBでも同じ金額が提示されることがあります。

「ならいいじゃん♪」

と思いがちですがよく考えてみてください。

材料の量(施工の量も)が違うのに金額は同じ。

普通ではありえないですよね。

メーカーはプランBの場合は赤字なのでしょうか。

そんなはずはないですよね。

ここで賢い人はピンと来ます。

ネタばらしをすると、

『「坪単価」はプランBのように凹凸があっても利益がでるように多めの金額になっている。』

ということです。

これが坪単価システムの弊害です。

「本当はプランAのほうがコストを圧縮できるのに、坪単価が下がるわけではないので、Aのプランのほうが割高になってしまう」ということがおきるわけです。

なんだか損したような気になりますよね。

僕は住宅業界はそろそろ「坪単価システム」を卒業したほうがいいと思っています。

1棟1棟ゼロから材料を拾い、積算する。

時間も手間も掛かりますが、そうすれば余分に利益を取る必要がなくなり、お客さんにとってのメリットが最大化されます。

設計事務所や真面目なビルダーではそうした見積もりをしているところが多いです。

また、プランの凹凸を整えることはイニシャルコスト(工事費)だけでなく、ランニングコスト(光熱費)やメンテナンスコストの無駄を省くことにもつながります。

(もちろん外観上のデザインや間取りのための理由ある凹凸であれば良しです。)

なるべく無駄なお金をかけない設計の秘訣の話でした。

「あなたの家は凹凸の少ない整ったプランですか?」

おまけ…………….

友人のプランを僕が修正したものをスケッチアップで3Dパース化しました^^

(練習した成果がでたかなー!?)

アニメーションも作りました^^
3Dで動くと平面図(2D)よりも格段にイメージしやすい!
3Dパースは日当たりや外壁などの色味も確認できる優れもの。
カテゴリー
Uncategorized

新潟観光大使。30『「江口だんご」会長さんと角さん。』

ゆうです^^

今日の休みは遅まきながら初詣と、その足で『江口だんご』さん本店に行ってきました♪

なんと江口だんごではたまたま会長さんがいらっしゃって詳しいお話を聞くことができました^^

天気は雪混じりの小雨でしたが、息子を連れて家族3人で弥彦神社へ初詣に。

新潟一宮である弥彦神社は僕らが結婚式を上げさせてもらったり、息子のお宮参りに行ったりと思い入れのある神社です^^
 →新潟観光大使。25『息子のお宮参り「弥彦神社」へ。』

やっぱり何度見ても格好良い。裏の山に雲がかかっているのも神秘的だった。

息子は初・初詣。3人で「家内安全」を祈願。

今年初のおみくじはなんと大吉!
「商い」は「おそいが利あり」。なんか妙にリアリティがある♪
油断せず頑張ります^^

その後に、長岡にある『江口だんご』さん本店へ。

江口だんごと言えば、このだんごのモニュメント!
国道8号線の柏崎と長岡の間にある。
「なんでこんな(なにもない)ところに??」とずっと思っていたが、会長さんのお話でそのナゾが解けました^^

雁木のような回廊を進む。
長岡は雪が多く冬場は人の高さ弱まで雪の壁ができるのも情緒がある。

行灯が良い感じ♪ 狭く暗めの玄関を抜けると、、

吹き抜けの開放的な店内が♪
太い梁や曲がり梁が各所に伸びる内観は圧巻!

なんとピアノの生演奏も。

奥にはかまどがあり、火が入れてあった^^

 温風暖房でない遠赤外線の放射暖房は安心感に似た独特の暖かさがある。

店内から見える雪景色も素敵だった。
庭には一本の枝垂桜が絵画のように植えてある。

「素敵な建物だなー」と見学していると、たまたま江口だんごの会長さんがいらっしゃっていてなんと店内の解説や案内をしてくださった!!

会長さんの案内で施設内を見学させて頂いた。

なんでも、この建物(母屋)は長岡市街に残っていた古民家で12年前に解体処分されそうになっていたところを会長さんが買い取り、現在の地に移築したそう。

市街地から離れたこの地に本店を構えたのは、だんごに使用するもち米やうるち米の農家さんのたんぼがここにたくさんあるからだと話してくれた。

詳しくはわからないけれど「営業的な(ドライな)判断ではなく、農家さんとの義理人情や豊かな自然を大切にされたのかな。」と思った。

「長岡空襲の戦火を避け、この建物が残っていたことは奇跡的だった。」

「移築する際に地盤の改良をしているときに中越地震が起こった。その後、耐震性をより考えて移築を完了した結果、3年後に起きた中越沖地震のときはヒビ一つ入らなかった。やはり昔の建物は精度高く造ってやれば強い。」

「ただ、中越沖地震のときは国道8号線の道路が崩落したのもあり、数ヶ月は営業に支障が出た。あの頃は大変だった。」

と会長さんは語ってくれた。

「蔵づくりカフェ」は上越の高田で7年前に処分されそうになっていたものを買い取り移築改装したものだという。

蔵づくりカフェまでの回廊。
母屋(販売所)から外を通ってカフェに行く感じが安藤忠雄の「住吉の長屋」を思わせた。

通路には淡路瓦が埋めてある。
淡路瓦は日本三大瓦のひとつで素焼きの美しいいぶし銀が特徴的。

カフェから見る雪景色がとても素敵だった。
(営業時間が終わっているところわざわざ案内してくださった!)

大きな棟木は移築されたもの。
新旧が交じり合うモダンな店内。良いインスピレーションを受けられそう。

母屋(販売所)に戻って、2階にある甘味喫茶へ。

息子も良い子でいてくれました^^
息子といるとご年配の方などいろんな方から話しかけてもらえる機会が増えた。
生まれたての子がいると会う人が笑顔になってくれるようで嬉しい。

相方はおしるこを。

僕は「抹茶セットの五色団子」を。
あんこ・抹茶・ゴマ・醤油・海苔♪見た目も味も最高でした^^
やっぱりつきたてのおモチは柔らかいね!

会長さんから貴重な話を聞いた。

僕が暮らす西山町のスーパースターである「田中角栄さん」との話。

角さんの筆頭秘書の本間さんが柏崎の出身で、柏崎に行くときに江口だんごを土産に持って行ってくれていたそう。

「角栄さんにはとてもお世話になった。西山の自宅にも目白にも何度も挨拶に行ったものだ。」

「関越道ができたあとに「先生のお陰で新潟がとても住みやすくなりました。」と話したら、角栄さんは「そうか!そうか!」と笑っていたよ。」

と。

なんだかとても嬉しかった。

角さんと直接話した経験がうらやましく思えた。

僕はそれが叶わない分、角さんのリアルな話を聞くのがとても愉しい。

会長さんはとても優しく、僕だけではなく息子や妻へも気を配ってくださった。

初めての江口だんごはとても素晴らしい思い出になりました^^

「想像を超える感動→ファンになる」パターンのやつですね。

だんごもおいしかったし、建物も素敵で

「県外や海外の友人が新潟に遊びに来たら連れて行きたいな♪」

と思いました。

「江口だんご」さん本店、おすすめです^^

五色団子。(な!ナガオカさんHPより。)
創業は1902年。一軒の茶屋から始まった江口だんごさん。

カテゴリー
Uncategorized

「こだわらない家づくり」とは。良い家づくりの秘訣。

「こだわらない家づくり」というものを提案したい。

「身を乗り出して気張らなくていい家づくり」を。

設計者が建て主の分まで、想像を超えて本気でこだわるから。

誰しもマイホームには夢がある。

いろいろ見学し、あらゆる可能性を考えて、いろいろ取り入れようと間取りや内装を考えたりする。

しかし、

家は『シンプルな箱』でいい。

幸せは、その箱の『中』や『外』にあるソフトなもの。

だから箱の形や内装(ハード)にはこだわりすぎなくていい。

住まい手が

「本当に叶えたいこと。」

家づくりを考えだす前から「こうしたいな」「これがあった便利だな」と思っていたことだけ実現すればたいていはこと足りる。

そのほかの、『良い家に必要な要素』は全て設計者である僕が責任を持って考え提案します。

使い勝手の良い収納や間取りはもちろん、

耐震性や断熱気密性、採光や、資金計画に沿った建物予算のアドバイス。

こういう目には見えないところ。

しかし、10年20年してから本当にありがたく感じ出すところ。

「ゆとりある豊かな暮らし」を送るための秘訣。

そういうところを設計者が責任を持ってこだわります。

建てる方は安心して任せてもらって大丈夫です。

僕があなたの分まで裏でとことんこだわります。

『設計者がこだわり、建て主がこだわらない家づくり』が出来たら「良い家」ができる。

正確に言えば、

使い勝手、過不足ない面積、ゆとりある資金計画・トータルコスト管理、快適性、居住性、、、に設計者がこだわった結果、奇抜ではなく何十年とゆとりを持って暮らせる『素直な家(=豊かな暮らし)』ができる。

『素直でちょうど良い家。』

『素直で堅実な設計。』




『豊かでゆとりある暮らし。』

これを意識して提案していきたい。

例えば、雨漏りがしづらい屋根や庇の納め方、デザイン。

屋根の出がない家でいいのか、何十年と問題なく暮らせるのか。

外部のバルコニーは?メンテナンスは?雨漏りリスクは?

断熱性は?光熱費は?求める快適性と光熱費から決められる仕様。

窓は?樹脂窓?アルミ?木製?、、、長い目で見た理由ある選択は?

基礎の高さは?配管のメンテナンス性は?

照明・換気扇など設備は?交換は容易か?

上げ出したらキリがないが、

設計者の考え・思想によって仕様や材料や間取りの選定が異なってくる。

見た目が良いのがいいのか。

コストが安いのがいいのか。

性能か、メンテナンス性か、、

すべてはそのバランス。どこでバランスをとるのか。そのさじ加減。

だからこそ、

建て主がこだわるべきは『設計者』なのかもしれない。

会社の規模や見学した家の内装ではなく。

もちろん営業マンでもなく。

直接設計者に会いづらいならブログなどでも良い。

「その家を建てる設計者がどう考えているか。」

「どんな人か。」

「一本通った主義・信念はあるか。」

極端に言えば、「良い人」「話しやすい人」「一緒にいて楽しい人」でなくてもいい。

『この人なら家のことを真剣に考えて提案してくれる』と思える人。

『この人なら将来不具合が起きたとしてもきっと誠実な対応をしてくれる』と感じさせてくれる人。

『この人にお願いすれば良い家ができる』と信じられる人。

そういう設計者に出会えれば、きっと『あなたにとって良い家』が建つと思います。

肩肘張らずこだわらないでいい家づくりができるよう、素敵な設計者との出会いを探してみてください。

あたなにとって素敵な出会いがあることを祈っています。

(僕が今勤めている事務所の所長は上にあげたような「信じられる人」。僕の遠い目標。具体的な目標となる人に出会えた幸運に感謝。)

カテゴリー
Uncategorized

新潟観光大使。29『Luce e L’ombraの西村遼平くん。』

ゆうです^^

今回は『新潟で頑張っている人・面白い人』の紹介!

『Boratorio la Luce e L’ombra』という洋食ケータリングを経営している西村遼平くんです♪

遼平くんのフェイスブックより。
実は、もともとつながりがあったのは遼平くんではなく、弟の龍平のほう^^
地元のフットサルグループである「プロミネンスユナイテッド」で知り合い、ともにボールを蹴る仲間でした。
龍平のフェイスブックを見ると、遼平くんがちらちら出てくる。
「この人面白そうだなー♪いつか会いたいな。」
と思っていたものでした。
そしてたまたま会えたのが夏のネイチャーランド椎谷でのBBQ!
遼平くん提供のオシャレな野菜串♪カモ肉とか他の料理も最高においしかった!
速効で仲良くなってその後に飲んだサンクゼールの「ナイアガラブラン」
冷えていてこれもおいしかったー!
柏崎で洋食ケータリングだったら『Boratorio la Luce e L’ombra』オススメです^^
さてさて、今日はその遼平くんと二人で飲み会♪

1軒目は長岡駅近くの焼物屋「山屋」さんへ。遼平くんの紹介。

各地の地酒がそろう店内。雰囲気も良く早い時間から満席!

こういう箱入りマッチ久しぶりに見た! 「燐寸」てレトロ!

 

お通しの山芋の千切り。上に乗っているのは「とんぶり。」
「キャビアですか?」って聞いたら笑われた♪

遼平くんと^^めちゃくちゃいい人!人生経験も豊富で話が面白い♪

「中学生のときから『相手のニーズ』を考えて生きてきた。」ってどんな中学生だよ!
ウエディングプランナーしてたり、フレンチレストランでシェフしてたりと多彩で多才!

歌もうまく才能にあふれた人。10年後はきっと有名人になっていると思う♪

遼平くんはこの3月末から地元柏崎で飲食店を開く予定^^

いまはまだオフレコ段階だけとそろそろ情報解禁されると思います。

店の名前やロゴ見せてもらったり、コンセプトやイベント展開を聞かせてもらったけど、店の立地も含めてワクワクしかしない♪

「柏崎の’あそこ’で○○な飲食店がオープンしますよ!」

僕もこの春に設計事務所を開業する。

「一緒に祝杯をあげよう!俺らは同期だ♪」

とお互いを高めあった。

山屋さんの看板メニューの「銀ダラの塩焼き」
これほんと最高でした。今まで食べたことない身の厚み。外カリ、中ふわ。遼平くんが料理人仲間ときたとき「プロから見ても感動して涙がでそうになった」そう。
店主のおっちゃんに話を聞いたところ、8割以上の人が注文する人気メニューで、ベーリング海(アラスカ辺り)でしかとれない貴重なタラなんだそう。
おっちゃんはめちゃめちゃ優しくて笑顔が素敵で、帰るときは何度も深いお辞儀までしてくださってとても心が温かくなりました^^
「やっぱり最後は『人』の魅力だよね。」と遼平くんと話す。

他にもいろいろ。焼きシイタケと焼きネギもおいしかったなー!
おっちゃんありがとう^^!

(相方に話したら「山屋」は相方の勤務先の社長もお気に入りなんだそう♪新潟に来る時はこの店の予約指令が出るとか出ないとか笑)

山屋さんを出た後、長岡駅の店で一杯はさんで3軒目へ、、

ここも遼平くん紹介のバー「Porte(ポルト)」
「港」かなーと思ったら意味はフランス語で「入り口、扉」だそう^^
(Portからの派生語かな?)
暗さと明るさがちょうど良くとても居心地のいいお店でした。
なんとメニューがない。
フルーツが出てきてその中からおもむろに選ぶ。
そして遼平くんが「チーズで甘めに。」とか言ってる。
僕はてっきり付け合せの一皿のことかと思っていたら、なんとそれらがカクテルになって出てきた!
『ルレクチェとチーズのカクテル』
「こんなオシャレな飲み物初めて飲んだよ!
そしてチーズとルレクチェ合うのな!めっちゃうまいやんけ!」
と心の中で叫んでいました。
遼平くんと、将来の仕事のことや、子供や家族のこと、過去のいろいろな(書けない)話、、、などをゆっくり話せる特別な機会になりました。
遼平くんが言っていた
「バカであろう。バカであることが才能だ♪」
って言葉が妙にしっくりきた^^
これからもバカでい続けよう♪
余談が多めでしたが、西村遼平くんが新しく開く『里山カフェ』に乞うご期待^^!
きっと素敵な体験ができますよ♪
カテゴリー
Uncategorized

S邸リノベーション。19「サーモグラフィ調査③『築35年の我が家』。」

サーモグラフィ調査の続きです。

今回は築35年オーバーの我が家での現地調査の報告です^^

築年数の経った低断熱低気密の家のサーモグラフィはどうなっているのでしょうか?


※サーモ画像を見る際には注意が必要です。まずは注意点をお読みください。
 →S邸リノベーション。17「サーモグラフィ調査①『注意点』。」

(雪の重さで電話線が切れて工事中の我が家。築35年以上)

さて、前回はS邸のサーモグラフィ調査をしました。
まずまずの調査ができたのですが、調査条件がいまいちだった点が、

『暖房時間が短い。』こと。と、


『暖房器具が石油ストーブである。』こと。

これらによって、温度が安定するまでの途中の状態での調査となっていました。
 →S邸リノベーション。18「サーモグラフィ調査②『現地調査』。」をご参照。

その反省を活かし後日、築35年オーバーの我が家で、

『エアコン暖房』で、『暖房時間もじっくりとって』暖房した部屋のサーモグライフィ調査をしてみました^^!


【条件】
・エアコン暖房設定24℃で約10時間連続暖房。→サーモ調査

・中気密中断熱の客間と、低気密低断熱の寝室の2箇所で調査。
 (客間と寝室で断熱気密性が異なるのは、客間は中越沖地震後にリフォームしたため)

・調査日時は12/24の18:30頃。
 (クリスマスイブの夜になにしてるんだか(^^;))

あまり部屋が片付いていないので、実際の写真とサーモ写真の並列表示ではなく、サーモ写真中心です(^^;)

サーモ画像の温度バーの色設定はS邸のときと同様で

 青・・・不快温度(18℃以下)
 黄色・・・問題ない快適温度(23℃ほど)
 赤・・・暖かい温度(それ以上)

として表示されるよう温度バーの最高温度と最低温度を画像ごとに設定しました。
 →詳細はS邸リノベーション。18「サーモグラフィ調査②『現地調査』。」

【客間】

客間は現在、ベビールームとして使っており、24h暖房をしています。
通常はエアコン20℃設定で、室温およそ20℃で維持しています。
(今回は調査のため、エアコン24℃設定で暖房後のサーモ画像です。)

室温は22.4℃(床から高さ1m地点。)

室内の様子。
床温(スポット3)は22℃と出ているが、放射温度計で測ると20℃ほど。(誤差2℃ほど)
サーモ画像に誤差があることに注意。→注意点
足元が20℃あればとりあえず寒くはない。(体感上も不快ではない)

天井温度は、誤差2℃を考慮すると22℃ほど。

興味深いのが、通常壁より天井のほうが暖まるのだが、調査結果を見ると逆だった。
これは、天井の内部が非暖房空間(隣接する玄関など)につながっているため冷えるからだと思われる。
(客間は1階で直上の2階の寝室も24℃設定でエアコン暖房していた。)
誤差を考慮しても壁は20℃以上あり問題ないが、壁下部(スポット1)と壁上部(スポット2)で温度差が7℃もあった。
実際の体感でも足はいいが体上半身が暑く感じた。「設定温度下げたい」と思うほど。
上半身の体感温度は26℃以上だったかもしれない。→温度差による不快感。
この温度をもう少し減らせればさらに快適な温熱空間になる。
(→さらなる高気密高断熱化、または空調方式の変更※床下暖房など)
ドアの下を放射温度計で測ってみる。(ドアの裏はほぼ外気温に近くなる無暖房の玄関ホール)
(サーモ画像の誤差が4℃ほどあった。)
床温が13℃だとすると足元が冷えてとても不快。
(スリッパ履きのためそこまで感じないが)
ドアの下の隙間が温度を冷やす大きな原因となっている。
(ただし、あくまで限定的な範囲だけなので問題は大きくない。)

床とは異なり、無暖房の玄関ホールと接している壁は23℃ほどで快適温。
→無暖房の部屋と隣接していても気密性があれば冷えは伝わりづらい(表面温度は快適温度を保てる)ことがわかる。

床の様子。
なにもない部分(スポット1)とテーブルの下(スポット2)で3℃ほどの温度差がついている。これは空調があたりづらいせいもあるが、テーブルの前に掃き出し窓がある影響が大きい。

また、布団の下がとても冷えている。これは布団が断熱材の役目を果たし、暖房が床に届きづらいため。ふとんの下が湿っぽくなりやすいのはそのせい(結露)。

テーブル前の掃き出し窓の下部。
サッシ下端は12.4℃ほど。(サーモ画像の誤差はほぼ無し)
室温22℃、湿度40%が結露し始める温度は約9℃ほどのため、12℃あれば結露はしない。
ドレープカーテンの下の隙間から暖気が伝わりサッシを暖めるため結露しない温度までサッシが暖められている。
(そのかわり冷気が室内に伝わる。結露防止と断熱はこのあたりが裏腹)

【客間まとめ】

温度ムラはあれど、エアコン暖房であれば一番冷えやすい床温を快適温度まで上げることはできる。
→快適な空間はある程度つくれる。

※注意なのは「不快感」と「熱損失の大きさ(暖房費の多さ)」は別の話ということ。
この部屋は不快感はまあまあ少ないが熱損失は大きい。

【寝室】

寝室も客間同様エアコン設定温度24度で約10時間連続暖房。
客間と違うのは低気密低断熱であること。

寝室のサッシはアルミ枠のため客間サッシ(樹脂アルミ複合枠)よりも表面温度は低い。
(温度差以上に熱ロスは大きい!)
室温23℃、湿度43%だと、結露する温度は11℃ほど。(結露していた。)

床温は約20℃。(サーモ画像の誤差ほぼ無し)
低断熱低気密の部屋でもエアコン暖房であれば床を快適温まで上げることはできる。

天井温は23.6℃ほど(サーモ画像の誤差4℃ほど)
1階の客間の天井温約22℃ほどよりも高い。
これは2階の天井には断熱材が(薄いが)入っているから。
(客間の天井にはなにもなく無暖房の玄関とつながっている。)

しかし!色でごまかされそうになるがよく見てみると、スポット1とスポット2で温度差が3℃もある。

わかりやすくするため温度バーの色設定を変えてみると、、

これを見るとぎょっとする。これがサーモ画像マジック(要注意)。
温度差は上の画像と全く同じ。色設定だけ変わっている。

これを見るとわかるが、天井の青色になっている部分は断熱材が密実に入っていないところ。
天井の隅はまだわかる。(すぐ上は寄棟屋根。隅は断熱材が入れづらい。)
しかし、スポット2の測定点の部分は明らかに断熱材がずれている(施工が悪い)。

我が家は築35年ほどだが、30年以上前は断熱施工の重要性はまだまだ認識が低かった。
体感ではそこまで差はないが、熱ロスはある。
そして、天井ならまだしも、壁内の断熱材がずれている場合、断熱材が入っていないところが結露して柱が濡れてカビやシロアリを呼んでしまうリスクがある。

築年数の経った中古住宅購入の失敗はこういうところが怖い。
壁の中の結露は誰もきづかない。気づかずに購入してしまう。
そういったことがないように中古住宅は購入する前に断熱リノベーションも検討すること。

天井裏の断熱材のずれは来春以降に確認してみようと思う。

多少誤差はあるが、床から天井までいずれも20℃以上あり快適温。
(寝室を見る限り壁の断熱欠損はなさそうだった。)

カーテンを開けて窓の温度を見てみる。(ガラス面なので正確に測定できていない可能性あり。)
カーテン部と比べ、おおむね7℃ほど差があった。
言うまでもないが、窓にカーテンをかけることで、窓からの寒気(放射)を緩和することができる。

隣の部屋(無暖房)とは引き戸でつながっている。
どれだけ断熱できているかを探った。(サーモ画像の誤差は2℃ほど)

戸の裏表温を比較してみる。(写真は無暖房室側から)

暖房室戸温23℃に対し、無暖房室戸温18℃(差:約5℃)

戸を開けてみる。

暖房室床温21.9℃に対し、無暖房室床温16.8℃(差:約5℃)

壁も比べてみる。
暖房室壁温24.7℃に対し、その背面は、、

無暖房室壁温17℃ほど(差:約7℃)

誰もが経験上知っている話だが、
断熱材が入っていない壁や戸であっても気密性がそれなりにあれば(暖房空気が流れなければ)それなりに部屋同士を断熱区画することはできる。

逆に、この2つの部屋をつなぐ戸が開いていたら、温まりが悪いだろうことは容易に想像がつく。

これは、断熱性も大切だが、快適性においては「気密性」がもたらす影響のほうが大きいということ。

断熱と気密はよく同列で語られるが、まずは気密性が大切
(気密性を示す数値C=1.0以下にはしたい)

【まとめ】

・低気密低断熱の部屋でもエアコン暖房を(連続で)すれば、(ある程度ではあるが)室を快適温に維持することはできる。

※熱のロスの大小は別問題。断熱性が低ければその分光熱費はかかる。

これは意外と重要なことで、新築ではなく中古リノベーションする際の判断基準のひとつになる。

ある程度の断熱気密性があれば快適な空間は空調でなんとかできる。

あとは、光熱費の問題(何年住み続けるか、電気代が今後上がると考えるか)を考えて、断熱リノベーションしたほうがよいか、しないほうが金銭的なメリットが大きいかを比較し、判断する。

ある程度室を区切って24h連続運転で使用すれば、低断熱低気密の家であっても、快適過ごすことはできる。

あったかいリビングから寒い浴室に移動した際に起きるヒートショックによる心筋梗塞などを起こさないよう空調の使い方は考えていきたい。

…………………………..

【その他(おまけ)】

浴室(入浴直後)
床温は16.4℃(サーモ画像の誤差2℃弱)
はだしで触るとヒヤッとして不快な温度。ユニットバスの裏は床下(外気)に断熱材なく接しているため。

ちなみに現在の事務所で採用している床下エアコンを使った住宅の浴室床温は22-24℃ほど。
あったかくてとても快適。
床も乾きやすいのでカビ防止にもなる。
浴室の快適性は、家の中でも重要度は大きい。
せっかく新築を建てるのであれば、そういったことまで考えられた断熱計画、空調計画を求めたい。

トイレ(無暖房)。
床の隅の温度は約11℃。(計測していないが室温も同様だろう。)
温水便座が放熱しているのがとてもわかりやすい。

サッシ枠は約8℃。当然結露している。(浴室からの湿気あり)

キッチン(暖房空間)。
勝手口ドアの下は10℃以下まで冷えている。結露もする。
調理中は動いていたりコンロの熱を感じたりして上体は温かいが、特に冷え性の人は足元が不快に感じる人も多いと思う。(義母もそう)
不必要にキッチンの窓を大きくすると、快適性に影響を与えることに注意。

外気温ほどまで下がる玄関ホール(無暖房)

以上が昨年末に行ったサーモグラフィ調査でした^^

少し荒めの調査ではありますが、ニュアンスが伝わればと思います。

これから建てられる新築やリノベーションの参考になれば幸いです。

カテゴリー
Uncategorized

いなか日記。67『家族で散歩と建築本。』

ゆうです^^

実は現在、木曜日は勤務している事務所を休ませてもらっています。

育休を兼ねた開業準備作業日です。

この木曜日が家族の時間と作業の時間をうまく作ってくれていて、豊かな暮らし方の参考になっています。


いつもより早起きしてブログを1本更新。

家族で朝ごはんを食べたあと、天気が良かったので相方と息子と家のまわりを散歩してきました。

ついで古紙をゴミ捨て場まで持っていく。

見下ろした顔がとてもかわいい。
息子も気持ち良さそう♪(もうすぐ寝そう。)

家のまわりには自然の木にまぎれて木の電柱があるところも。
都会の人が見たらビックリすると思う。

天気が良くてお散歩日和^^

家の玄関を飾る花やアイビーやツバキやツツジ。
緑や花があると日々の暮らしが彩られる♪

ホンダの除雪機。これがないと広い庭は除雪しきれない。
この冬も彼にとても助けられている。

これはなんでしょう?(教科書などでしか知らない人も多い?)
正解は「かんじき」。
靴の下に装着し、雪への設置面積を増やし、雪の上を歩きやすくするための雪国道具。

…………….

さて、散歩から戻り「いよいよ作業を」と思ったのですが息子が抱っこひもの中で寝たのでそのまま動けず、予定を変更して読書タイムに^^

相方撮影。
すやすや寝てる息子を抱きながらの読書はとても幸せを感じた。

読んだのは『住宅読本』という建築家の中村好文さんが書かれたエッセイのような住宅本。

この本には思い入れがある。
僕が旅中に「住宅設計のプロになる。」と決めてから建築学科時代の友人にオススメの本を聞いたところ「この本はどう?」と教えてくれた。
オーストラリアにいたが、高い送料を払い国際便で注文!
とても刺激を受け、毎晩何度も読み返していた。

中村好文さんは設計する家も素敵だが、文章もとても上手でその世界に引き込まれる。
「こういう人に家を頼みたいな。」と思わせてくれる魅力があった。

他に『住宅巡礼』という本があり、これは中村さんが世界の建築を巡って書かれた本。

有名建築の裏側などがやさしい文章やスケッチとともに紹介されていて、これを読んで大きく旅の進路が変わった。
許してくれた相方に感謝。旅の序盤にやりたいことがみつかったことでとても良い進路変更ができた。
 →家族で夢旅!「1月17日。やりたいことがみつかった日。」

ついでにもう一冊紹介。

去年の年末に妹がプレゼントしてくれた一冊。
なんと安藤忠雄展に行ってきたんだそう!(建築好きだったのか!)
とても感動したそうで、この厚さ3cm程もある本を買ってきてくれた。
(なんと自分用にももう一冊買ったんだそう!それほど感銘を受けたのか。さすが安藤さん。)
重いし高いし、帰省荷物が他にあるなか東京から新潟まで持ってくるのも大変だったろうにわざわざ。
そういう気持ちがとても嬉しい。ありがとう妹よ。

安藤さんのサイン入り。
この本には値段が書いていなかった。安藤忠雄展でのみの販売だったのかな。

安藤忠雄の代表作「住吉の長屋。」
この建築にどれだけ刺激を受けていることか。
世界一周の旅から帰ってから真っ先に大阪に向かい、実物を見に行った。(外観のみ)

旅中の建築ノートに書かれた「住吉の長屋。」
トイレに行くのにも「外」を通らなければならないとても挑戦的な建築。

独学で建築を学んだという安藤さんも若い頃に世界を旅し、ローマのパンテオンに強烈な衝撃を受けたという。
「旅が建築家を育てる。」と誰かが言っていた。
旅中「俺も旅で育つぞ!」と息巻いていたことを思い出す。

おまけ…………….

我が家の裏庭のキウイはおいしく育って最近は毎日食べています^^
ポイントは、収穫してからリンゴなど他の果物と一緒にビニール袋に入れて「追熟」させること。
(それでも多少すっぱいのでザラメをふりかけ一晩寝かす。)
 →以前のキウイの様子はこちらいなか日記。23『家の庭の野菜たち_6月その2。』

キッチンの台に納まるおネコ様。
どんなところにも居場所を作る天才♪

カテゴリー
Uncategorized

【1月17日】「住宅設計のプロフェッショナルになる。」と誓った日。

1月17日は僕にとって特別な日だ。

毎年この日が来ると身が引き締まる。

1月17日は僕が『住宅設計のプロフェッショナルになる。』と誓った日だ。

6年前の今日、オーストラリアのメルボルンの働き先の寮で、

一人で夜に自分の家の間取りを書いていた。

実は、世界一周の旅に出た当初、僕は帰国後にやることを特に決めていなかった。

帰国後の予定はまったくノープラン。

どこで、なにをするのかはまっさらな白紙状態。

(今思えば本当に『若気の至り』だった。)

でも、そういうまっさらな状態で旅に臨もうとしていた。

白紙の状態で世界を吸収したいと思った。

世界を体験してから、自分で答えを出そうと思っていた。

旅に出る前は、地元のゼネコンで住宅営業をしていた。

家を売ることは大変だったが嫌いではなかった。

覚えることも多く、責任も金額も大きい『住宅』を売るのは簡単ではなく、

毎日帰宅時間も遅い。土日は出勤で休める日も少ない。

しかし、お客さんからの感謝の言葉をもらうと、

とても大きな達成感を感じることができた。

旅に出るために会社を辞めたが、

会社が嫌だったわけでも住宅営業が嫌だったわけでもなく、むしろ好きだった。

旅に出た26歳の時、

「一度ゼロになって考えてみよう。そういう環境に身を置いてみよう。」

「そうなったときに初めて『自分はなにがしたいのか、なにが好きなのか』がわかるだろう。」

と思っていた。

そして旅に出た。

『自分で気づけていない自分』を知ることを楽しみにしていた。

「旅が終わることにはなにかみつかっているだろう」と思っていた。

旅に出て1ヶ月。

まだ旅が始まったばかりのある日に面白いことが起こった。

僕は「この機会に『将来の自分の家』を考えてみよう」と思った。

近くの文房具屋に行って、数学用の方眼ノートを買った。

そして、自邸のプランを考え出した。

その晩、気づいたら深夜になっていた。

相方から「もう寝るよー。」と言われても「わかったー。」とだけ言い、

ろくにご飯も食べず、自邸のプランを考え続けた。

日が変わり、気がついたら1月17日の朝4時頃になっていた。

自分でもそんなに無我夢中になっていたことに驚いた。

そして、気づいた。

「俺は家をつくることが好きなんだ。」

旅を始めて1ヶ月。

みつける気もなく過ごしていたら、やりたいことはみつかってしまった。

少し気が抜けて笑ってしまった。

「俺が探そうとしている『幸せ』ってのもこういうもんなんだろうな。」

自分の好きなことはすぐそばにあった。

気づいているようで気づいていないだけだった。

少し距離を置いたことで確信することができた。

「俺は家をつくることが好きだ。」

2012年1月17日。

メルボルンの寮で早朝に。

自分で秘かに誓いを立てた。

『住宅建築のプロフェッショナルになる。』

6年経った今。

あの時に想像した未来を生きている。

誓いは今も変わっていない。

いよいよこれからは自分で道をつくるときが来た。

進もう。

あの時に想像した未来の先に向かって。

旅中の日記より。

…………….

この記事は6年前の旅中ブログとのパラレルブログになっています。
こちらもどうぞ。
 →家族で夢旅!AUS.18 「1月17日。やりたいことがみつかった日。」

カテゴリー
Uncategorized

エッセイ。「人生で大切なこと。今しかできない『子育て』。」

このあいだネットを見ていてあるツイートをみつけ心を打たれた。

それは子育てに関するもので、僕の考えを一転させてくれた。

みかんさんのツイートより。

恥ずかしい話だが、会社で昼休みにこのツイートを見て、泣いてしまった。

僕は今まさに「君を抱っこして、たくさんたくさん階段をのぼっている」最中。

「この『今』は、いつかなくなってしまうんだ。」

「一度きりの人生の中で、息子が小さい『今』は、今しかないかけがえない時なんだ。」

ということを教えてくれた。

もうひとつは友人の奥さんのブログから。

…………….LICOブログさんから抜粋して引用…………….

私たちは つい 忘れてしまうのだ。
この毎日が ずっと続かないということを。

1人でゆっくりお風呂に入れるようになったら
湯船の中 あなたと向き合い数を数え
柔らかく響いたあなたの声を
私は思い出すのでしょう

1人で好きなだけ寝返りをうち眠れるようになったら
どこまで寝転がっても隣にいないあなたのぬくもりを
私は探すのでしょう

好きな音楽のCDを好きなだけかけられるようになったら
この部屋の中に溢れていたあなたの笑い声を思い出して
私は泣くのでしょう
、、、、

大変に思えるこの毎日に
数えきれない 愛しい が散りばめられていることを
私たちは いつか知るのです。
、、、

あなたがいてくれるこの毎日を。
私は 絶対に忘れない。

…………………………..
(とても素敵な文章です。全文お勧めします。→こちら

読んでいて涙がポロポロ流れました。

この二つのメッセージを知り、考えが少し改まりました。

少し立ち止まって考え直すことができたのかもしれません。

それは『今、生まれたばかりの息子との時間』が、

僕と妻の人生のなかで、『何より価値のあるもの。』だということ。

僕は最近、この春の独立開業を目指して、ブログに、会合に、作図に、、、
と開業の準備を第一に動いてきました。

それが『家族のため』と信じて。

平日は、現在勤めている事務所の仕事を。

休日は、自分の事務所の仕事を。

育児はいつの間にか「第二優先」になっていたような気がします。

妻にも協力(負担)をしてもらっていました。

しかし、上の2つのメッセージを読んで気づきました。

たしかに仕事は大切。

でも、70歳の自分が今の自分を見たら、

『もう少し肩の力を抜いて、今は息子との貴重な時間を最優先に楽しめ♪』

って言うと思った。

これからは(基本的には)『育児を第一優先』に考えていこう。

それが『豊かな暮らし』につながり、『自分の幸せ・家族の幸せ』につながり、

そして、『良い仕事』に反映される。

息子が1歳になる頃までを一区切りとして、

『乳児との暮らし』を妻と義父・義母と一緒に楽しんでいこう。

たった一度の人生。

『今』は毎日が当たり前すぎて大切に思えていないこともある。

『大切な今』に気づき、『自分たち家族にとっての幸せ』を考え、『豊かな暮らし』を送っていこう。

そう思わせてくれたみかんさんとLICOさんに感謝!

もちろんメリハリつけて仕事も頑張っていきます^^!

カテゴリー
Uncategorized

いなか日記。66『家の電話線が雪で切れた!』

ゆうです^^

先日の大雪で我が家の電話線が切れました!

NTTに連絡してさきほど工事してもらいました♪

先週の大雪の日。

「なんの線かはっきりわからないけどだいぶ雪積もってるなー。大丈夫かなー。」

と思いながら出勤したら、帰ってきたら、

「線が切れたー!」

と義母が慌てていました。

切れた線。

家のほうのつなぎ目から抜けた(?)よう。

線が切れたあとも、電話も電気も通常通り使えたため、

「おそらく使わなくなったアナログの電話線だろう」と考え、ひと安心。

今日、業者さんに見てもらいその通りであることを確認し、撤去してもらいました。

ものの20分ほどで撤去完了♪

義母も落ち着きを取り戻しました^^

高所作業車で電話ボックスに残った線を撤去する。


上の黒青の線が電気の線。その下の黒線が光(デジタル)の線。
(今回はその下に配線されていたアナログの電話線が切れた。)

作業員の方に話を聞いてみると、現在数百件の工事が控えているそう。

なんと長野から来られていた。

電話して数日で来て頂き、丁寧な説明やテキパキとした対応には感心しました。

助かりました。ありがとうございました^^

おまけ…………….

我が家のトイレの窓からの景色にも彩りが♪
新潟の厳寒期に青空は滅多にない。
こんな日が休日だったことに感謝^^
カテゴリー
Uncategorized

いなか日記。65『白銀の世界!雪の華が咲いた庭。』

ゆうです^^

今日は快晴!日の光が雪に反射して家のまわりは白銀の世界になりました。

一昨日まで新雪が降り積もり、パウダースノー状態だったのが、昨日・今日の晴れでとけて表面はカチカチに。

我が家の庭に積もった1mほどの雪の上にも登れるほど固まりました。

1mの雪に登って一枚。
昨日までに除雪をひと段落させておいてよかったー!

軒先にはツララができた。
新潟は氷点下になることは少ないため、ツララが出来るのは冬のなかでもあまり多くない。

快晴で放射冷却により霜が降り、庭の木々には雪の華が咲く^^

枝先に着く霜。光が反射しとてもきれい。
短時間で消えてしまう儚さもまた心をふるわせる。

ヒバ。針葉樹が常緑なのは、氷点下でも葉の中の水分が凍らないから。
葉の中の糖分を高めたり、水分を油(ヤニ)に換えたりして凝固点を降下させている。

日に当たり始め、枝先の霜が徐々にとけていく。

『その日そのときにしか見られない自然』がある。
田舎暮らしの魅力のひとつ。日々、自然には感動させられる。

…………….

家を飛び出して白銀ドライブへ^^

雪の田舎。何十年と変わらない景色。

 国道に除雪車が!

除雪車(+除雪する人)がいつも頑張ってくれるからいつもどおりの暮らしができる。
感謝です。

まじまじ見るとカッコいい!
男の子が『働く車』を好きになる気持ちを思い出させてもらった。
(ムービーを撮ったのでブログの一番下に載せます^^)

周辺をドライブ♪

うちの田んぼもみんな仲良く雪の中。

田舎の家(板壁・瓦など)は雪に似合う。
それは、長年の経験を経て自然に対して素直に選ばれた素材・納め方だから。
『理由のあるデザイン』を大切にしていきたい。

田んぼのあぜ道と用水路。
もこもこ、ふんわり、のっぺり。なんとなく非現実的で抽象的な風景。

雪はほおっておくと『雪庇(せっぴ)』を作る。
軒先の雪に風などで雪がどんどん付着していき作られていく。
これが大きくなり一気に落ちると、雨どいや電線などを壊すこともあるので大きくなる前に落とすことが重要。

『その日そのときにしか見れない風景。』
こういうものに人間は感動するんだろう。

いつもの単線も雪化粧。(動いてくれてありがとう♪)

まるで山の中?(家の近くです。)
電線だけがそこに文明があることを伝えてくれる。

雪面にけものの足跡がつく。うさぎかな?

ドライブ中に、めずらしくキジとキツネを見かけました。
寒くて里におりてきたのかな。
田舎は天然の野生動物園♪

おまけ…………….

うちのおネコさまも雪のお散歩♪
ネコを飼うまでは「ネコはコタツでまるくなる」ものだと思っていた。
まるくなっていることも多いが、結構よく外へ出て行く。(雪の夜でも)
やっぱりネコも自然が好きなのかな^^

おまけのおまけ…………….

除雪車の除雪の様子^^
カッコいい!いつも感謝です♪