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【秘訣】「タイル外壁ってどうなの?」35年後の張替えを想像する。

ゆうです。

【家づくり金言】

「生涯ノーメンテで済むものはない。」

ということを理解して家づくりを進めること。

外壁材や屋根材を決める際に、これがとても大きなポイントになります。

先日、友人から

タイルの外壁ってどうなの?」

「営業マンが一生メンテナンスが要らないって言ってたんだけどホント?」

という話を受けました。

この手の話はよく聞きますが、ハッキリ言います。

生涯ノーメンテで済むものはありません。

営業マンが巧みなのは「タイル」自体は一生メンテナンス不要なのでウソはついていないこと。
(タイルは1200度程の高温で作られるためほとんど経年劣化しない。)

タイルはノーメンテですが、「タイル外壁」はメンテナンスが必要です。

そして、僕は

タイル外壁はお勧めしていません。

家は30~35年後にはメンテナンスが必要になります。

豊かな暮らしのつくり方。14 ー『新築30年後にかかる費用。』ー

この一番の理由は、

外壁の奥の防水紙が劣化するからです。

35年後に防水紙のメンテナンスをしてあげないと雨漏りリスクが高まり、柱や土台などの構造材が腐る、シロアリに食われるリスクが高まってしまうということ。

防水紙とは、こういうものです。

最大手デュポン社の「タイベック」。20年保証が付いている。

外壁の中身。(住宅保証機構-設計施工基準より。一部加筆)
モルタル部分にタイルが張られる。透湿防水シートが防水紙のこと。
外壁の隙間から入ってきた雨水も防水紙が防ぐ。
防水紙は防水の最後の要となっている。

外壁材のタイルは劣化せずともタイルとタイルの間の目地は劣化します。(ヒビが入る)

タイルの目地にヒビが入り、その下の防水紙が劣化し穴が開けば、雨は壁内に入ってきます。

住宅の営業マンは新築提案時には35年後の話はほとんどしません。

したとしても、

「この外壁は汚れが付きづらい○○コーティングがされているので基本的にメンテナンスは不要(少ない)ですよー。」

と言ったくらいです。

本当に重要なのは雨から柱などを守っている防水紙なのですが、

防水紙になにを使っているかの説明はほとんどありません。

防水紙にもグレードがあり耐久性が違います。

本当は外壁のグレードよりも防水紙のグレードを上げたほうが家が長持ちする可能性は上がると思います。

しかし、おそらくメーカーのセールス戦略としては、

「雨漏り」よりも「美観・豪華さ」を売りにするほうがセールス的に効果があるということなんでしょう。

よくある「窯業系サイディング」という外壁は10年もすれば汚れてきます。

一方タイル外壁は見た目はわりときれいなままです。

一見すれば

「窯業系サイディングじゃなくてタイル外壁にすればよかったー。」

と思うかもしれません。

メーカーの営業戦略はそれはそれでいいと思います。

「美観や豪華さがあったほうが家は素敵だ。」と考えるのも理解できます。

しかし、ここにはひとつ盲点があります。

それは、

35年後の防水紙の張替え時にかかるメンテナンス費用についてです。

どういうことかというと、

タイル外壁にしてノーメンテで美観が良く35年過ごせたとします。

しかし、現在の防水紙の寿命は20年~30年ほどです。

これは時間が経てば替えなければなりません。

そして、防水紙を張り替えるには外壁を撤去しなければなりません。

そのときに「タイル外壁」だと多額の費用がかかります。

撤去費用、処分費用、新規張替え費用、、、

35年後に大きなコスト負担になります。

現実的にはきっと多くのタイル外壁の家が、

35年後も防水紙は替えずに、タイルの目地の補修をする程度でお茶を濁しているのでしょう。

しかし、ハッキリ言ってタイル目地のヒビを全てみつけて完全に補修することはほぼ不可能です。

だからこそ、最後の防水の要となっている防水紙が重要なんです。

100歩譲って、35年後も防水紙の張替えはせずに、タイル目地の補修だけで済ますとしましょう。

しかし、35年後にはサッシの交換があります。

サッシはタイル外壁の奥に留められているため、サッシを交換するためにはサッシまわりの外壁を剥がさないといけません。

いずれにせよお金がかかるという話です。

サッシ交換にせよ、雨漏りにせよ35年後に一気にやり直す場合はまだいいかもしれません。

しかしこれが15~20年のうちに起きたら、、、

タイル外壁は、時間が経ってもきれいで豪華ですが、

その裏には

メンテナンスのしづらさ

張り替え時の多大なコスト

がある。

「35年後のメンテナンスを想像して外壁材を選ぶ。」

ことが良い家づくりの秘訣ですという話でした。

では、外壁はなにがいいのか。

長くなってきたのでそれはまた次回に^^

おまけ…………….
(住宅保証機構-設計施工基準より。)

全体の事故のうち壁からの雨漏りは7割以上!
いかに外壁の防水が重要かがわかる。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

マイカップ:マリメッコ(ウニッコ:赤)

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いなか日記。73『男の雪遊び!カマクラに焚き火に♪』

ゆうです^^

先週末は友人を呼んで我が家で『雪祭り』を開催しました♪

カマクラ作ったり、焚き火したり、熱燗飲んだり楽しかったー^^!

今年の冬は大雪でした!

設計者としても雪に対して考えをひきしめ直したほどです。
 →【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」②

大雪に埋もれた庭を見て僕は思いました、、、

これは、、、

もう、、、

カマクラを作るしかない!!

友人のもり(森山司法書士)。
決まってるぜー♪

天候と日程を見ながら「いつみんなを誘えるか」そわそわとしていました。

そして先週末の日曜日は最高の『雪遊び日和』となったのでした^^

さてさて、僕はみんなが来る前にいろいろと準備を。

玄関に『季節の飾り付け』を^^
器はそこらへんに置いてあったものを拝借。『田舎感』が出ていてイイネ!

+おつまみに生ハム&チーズボードをせっせと作る。

それが済んだら、外のほうの準備を。

男の冬遊びと言えば?

そうです!

焚き火です!

まずは、ナタで杉丸太を小割に。

点火台に枯れた杉葉を並べて、、

その上に小割にした杉を。
新聞紙や着火材なども必要に応じて入れる。

その上に大きい薪を載せて完成!(完全に我流)
これもお出迎えのオブジェになる♪

もりやま家が到着し、もりと一緒にカマクラづくり♪

キャンドル用のカマクラも作りました^^

体が熱くなってきたところで、休憩がてら本日最初の乾杯!
雪にうずめていたビールはキンキンで火照った体にしみわたる!
(竹は手作り門松の廃材。もりのアイデアで装飾に。)

風合いの良い椅子を。
田舎の家には「イイ感じ」の田舎オブジェがいっぱい笑

点火の相棒はこいつ!いつも頼りになってます!

無事に着火完了!
雪の壁は風除けにもなる。程よく風を遮り、程よく通すと火はよく燃えた^^

まさが買って来てくれたビールたち。「アオオニ」はパンチが効いていた!

デスマスク?ジョジョっぽい。

もりのキッズと初カマクラ!遊びに来てくれてありがとう^^

息子も初カマクラ♪
いつか一緒に作るべやー^^

年季の経った丸太が良い感じ♪
熱燗も用意して外で飲む準備は万端!

夜が深まってくる。ここからが本番♪
火を見ながらの熱燗は旨かったなー!

火を見ているとなんとも言えない暖かい気持ちになれる。
室内に薪ストーブを作るほどではないが、年に数回は外で焚き火がしたい。

火を見ながら飲んでいると、自然といつもとは違った話がでてくる。
「最近、悩んでいる話」だったり「懐かしい思い出話」だったり。
こうやって深まる縁もある。

夏は夏で楽しいけれど、冬は冬でアウトドアも楽しい♪

こうやって仲間家族と子供たちといくつになっても「遊んで」暮らしていきたいな。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

趣味:仲間と遊ぶこと。カマクラ作り。

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【秘訣】エアコンの選び方「エアコンは選べない!」

ゆうです^^

わけの分からないタイトルをつけてしまいました。

以前「エアコンの選び方」ということで記事を書きましたが、

最初に謝らせてください。

エアコンは選べない!!!(かも)

数年前の東芝製のエアコンはリコールした方がよいのでは?その3

「エアコンは選べない」とは、

「設計者がお勧めのエアコンを建て主に提案することはできない。」

という意味です。



「必要能力(快適性)」「効率(経済性)」

は計算で出せます。(提案できます。)
家のエアコン買い替え。「エアコンの選び方①」

「買い時」「光熱費」

も伝えられます。(提案できます。)
家のエアコン買い替え。「エアコンの選び方②『光熱費と買い時』」

では、なぜ「エアコンは選べないの??」

それは、、

エアコンの実際の『耐用年数』はメーカーごとに違い、メーカーにしか分からないから!!

わざわざこういうことを書くのには理由があります。

僕が昨年購入した「T芝」社のエアコンの不具合がここ最近急増しているんです。

※現在調査中のため、現時点での話。
※異常が確認されるのは2012~2015年のT芝製の上位グレードエアコンのみ。
※メーカーが想定している使用時間よりも長時間連続運転をしている。
※不確定な要素が多いこと、僕自身が詳細を確認したわけではないため、参考程度として聞いてもらいたい。

まずは、僕の師匠であるオーブルデザインのブログを紹介します。

数年前の東芝製のエアコンはリコールした方がよいのでは?その3

経緯を説明すると、

①師匠が使用しているT芝製エアコンでエアコンの風が暖まらない事態が起きた。

②室外機を見てみると霜がびっしりとついていて「霜取り」が上手くできていなかった。
 →冷媒の量が減っている疑い

③冷媒を新たに補充してもらったら直った。しかし、また一年後に同様に霜が異常に付く現象が起きた。
 →どこかから冷媒が漏れている疑い

④冷媒管(配管)を調査したが冷媒が漏れている箇所はみつからなかった。

⑤エアコン本体を調査してみると、本体内部から冷媒が漏れ出していることが発覚した。
 →取付工事(電気屋さん)の責任ではなく、エアコン本体(メーカー)の責任

同時に、T芝製のエアコンの選定した建て主さんに連絡を取ると同様の事態が多発しており、発生確率は60%以上だった!
(築2~3年で不具合60%は明らかに異常。)

要点をまとめていきます。

・エアコンの設計寿命は約10年(メーカーより)
 (冷房使用:9時間/日、暖房:7時間/日)
 ※空調期に24h連続使用の場合、計算上は「冷房:7年、暖房:4年」になる。

・昔のエアコンは10~20年以上壊れず使い続けることができた。
 →冷房利用が多かった(負荷の大きい暖房利用は少なかった)。
 →壊れにくいように安全率の高い設計がなされていた。
  (より高耐久の部品を使用していた→「メイドインジャパン」ブランド化)

想像ですが、

・近年の家電の価格競争(海外製品含む)の影響で、価格を抑えるため、安全率の少ない設計を余儀なくされているのではないか。

(ex.昔の製品は設計寿命10年と書かれていても15年以上壊れなかったが、最近の製品は設計寿命10年なら10年で壊れるほどの耐久性しか持たせていない。)

これは格安化の影響のほかに、
・メーカーの経験値が貯まったこと(今までの故障の経験からどの程度の材料を使えばいいかの予測の精度が高まったこと。)
もあると思います。

その結果、『設計・材料選定の過度な改悪がなされている可能性がある。」ということ。

→今回のようなエアコン本体からの冷媒の漏れ

あくまで現時点では可能性でしかありませんし、現在では改善がされているかもしれません。

そして、T芝だけの話ではないのかもしれません。

T芝は「デュアルコンプレッサー」など技術的に真面目にやっている印象があったのに残念です。

(僕が買ったエアコンも同じような不具合がでないかドキドキしています。)

しかし!対策はあります!

製品保証・工事保証をつけることです。

僕のエアコンは、家電量販店のジョーシンさんで買ったのですが、

メーカー保証(1年)に、ジョーシンさんの保証がプラスされ、

製品保証5年、工事保証10年がついています。

他の家電量販店でも同様の保証サービスはしているようです。

逆に、

家を建ててもらう工務店さんに頼む場合、それらの保証はついていないことが多いです。
(メーカー保証の1年のみ)

なのでこれからは、

・エアコンの選定は設計者が行い、お勧めの機種を建て主さんに伝える。

・建て主さんが家電量販店などで延長保証をつけて自分でエアコンを買う。

という流れがお勧めなのかもしれません。
(建て主にとっても工務店にとっても)

手間はかかりますが価格も安い場合もありますしね。

エアコンは、冷蔵庫やトースターのような買い替えする家電感覚でいるということですね。

まとめます。

・家と設備は分けて考えること。
 
→設備(電化製品)はいつかは壊れる、不具合が起こる可能性もある。買い替え・取替えを想定した選定、取り付け位置を。

※escnel(エスネル)の二番目の「E」に込めたEasyのとおり。

・取替えが容易ではない「屋根」や「断熱性」や「耐震性」は新築時に、より安全な設計を行い、設計どおりに現場で施工されていることを確認すること。

→理想は書類(設計図書・工事監理記録)として残しておくこと。



・エアコンは10年(以内)で壊れるかもしれないと思って選定すること。

→上位グレードは空調効率は高いが、10年以内に壊れた場合、費用対効果を考えると不利になるケースもある。
付属の(お掃除などの)おまけ機能に不具合がでることもあり得る。(→シンプルなものを選ぶ。)

(余談)
エアコンは風量マックス運転にするのが一番空調効率が高く運転することが出来る。
(熱交換機に多量の風を当てられるため)

しかし、風量マックスで24h連続運転を行った場合、モーターの消耗などの劣化を早めることも考えられる。

想像でしかなく明確なことは言えないが、出来ることとしては、

フィルターのホコリはこまめに取り除く。

・1台のエアコンに運転を集中させるのではなく、複数台で運用する。
 (特に暖房)

・断熱性を高めて「暖房負荷」自体を少なくする。

などが考えられる。

まだまだ検討の余地はあるが、設計者として建て主さんのためになるよう出来る限りの提案をしていきたい。

…………………………..

今回のブログは設計者(僕)の言い訳のようなものでもあります。

最初に「エアコンを選べない」と書きましたが、

言い直すなら、

「メーカーの仕様・耐久性まで熟知できないので責任を持てない。」

ということです。

今回のT芝製エアコンの一件でとても怖くなりました。

もし、僕がそのエアコンをお勧めしていて何百件も引渡しをしていたら、、、

誰がどう責任をとるのでしょうか。

(もちろん最終的な責任はメーカーだが、それを勧めた設計者の信用問題もある。←建て主さんがどう考えるか。)

今後、家電業界は、熾烈な競争や海外への工場移転などの影響で品質にバラツキがでやすくなっていくのかもしれません。

まだ調査中ではありますが差し当たり現状の報告をさせて頂きました。

おまけ…………………………..

T芝のエアコンの不具合が発覚した経緯(オーブルデザインブログより)。
より専門的で具体的で面白いです。

東芝のエアコン・・・問題あり?

冬期の霜取り運転が上手くされず室外機が凍り付く事態が起きた。
他メーカーでは見ない霜の着き方。明らかに異常。
冷媒を入れなおすと正常になったため、冷媒漏れが疑われた。

数年前の東芝製のエアコンはリコールした方がよいのでは?
T芝のエアコンの内部を見てみるとサビがひどいことがわかった。

数年前の東芝製のエアコンはリコールした方がよいのでは?その2

27年前(1991年製)の三菱製のエアコンの室外機の内部。
カビはあったがサビはなかった。
「メイドインジャパン」ブランドは今後どうなる?

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【秘訣】太陽光発電のメリットと「雨漏り・積雪リスク」。

ゆうです^^

先日、新築を考えている友人から

「ZEH(ゼロエネルギーハウス)ってどうなの?」

という質問を受けました。

画像はYKK APさんHPより。

「ZEH(ゼロエネルギーハウス)」とは簡単に言えば、

・断熱性を高めたりエコ設備を選んだりして、使うエネルギーを減らそう。


・太陽光発電パネルを載せて、エネルギーを自宅で作ろう。

その結果、
「通常使用していたエネルギー以上のエネルギーを削減・創エネできればゼロエネルギー住宅の認定をしますよ。」というもの。

端的に言えば「太陽光パネルを載せること。」がZEHの条件です。

僕は友人に、

「ZEHは積極的には勧めていないね。」

と答えました。

なぜかは追ってお伝えします。

…………………………..

なぜハウスメーカーはZEHを推しているのか。

いくつか理由があります。

・住宅を売る理由付けをするため。
 (新製品が出れば注目を集めますよね。CMもしやすい。)

補助金が出るため。
 (2018年度は70万円ほどの補助金が出る予定です。)

国が推しているため。
 (大手メーカーは国からZEHを推進するよう言われている。)

ではなぜ国は推しているのでしょうか。

・日本のエネルギー自給率向上のため
 (日本のエネルギー自給率はたったの6%ほど)

そして、ゆくゆくは、

・日本の輸出できる技術である「蓄電池」を世界に売りたいため。
 (日本の蓄電池技術は世界的なシェアがある。電気自動車の普及で需要も拡大している。)

①太陽光発電ブームを作る。

②売電価格を下げる(→自宅で消費するほうがメリットが出る。)

③発電した電気を売らずに「蓄電」し、夜間利用にまわしたほうが経済的になる。

④蓄電池が売れる

⑤蓄電池の製造コストが下がり、日本の蓄電池の国際的な競争力が高まる。

⑥輸出し、外貨を稼ぐ。

というスキームです。

…………………………..

それでは、太陽光発電のメリット・デメリットとは?

【メリット】

・発電時に廃棄物が発生せず、環境負荷が低い。

・屋根に設置できるので設置におけるハードルが低い。

・停電時に非常用の電源として使うことが出来る。

・発電した電力を自宅で使ったり売電したりできるため、投資としての価値がある。

【デメリット】

・発電量が天候によって大きく左右される。

・夜間は発電できない。

・株などの他の投資と比べて流動性がない。故障リスクがある。

※発電した電力の売電価格は年々下がっています。
また、パネルの設置費用も年々下がっています。
投資としての価値があるかは個人で検討してみてください。

…………………………..

前置きが長くなりました。

僕がなぜ「ZEHを積極的には勧めない。」と言ったのか。

正確に言えば、

「太陽光発電は積極的に勧めない。」

という意味です。

それは、エネルギー自給の観点からでも、投資的な不安からでもありません。

雨漏りリスクが怖いからです。

そして、

積雪・落雪リスクが怖いからです。

屋根に太陽光パネルを設置する場合、

屋根にビスで穴を開けて留めつけます。

もちろん雨が入らないよう防水処理はするのですが、何年持つかは不明。
(シーリングという防水性のあるボンドのようなもの)

(※屋根に穴を開けずに設置する工法もある。)

さらに、新潟には積雪リスクがあります。

パネルの上の積雪は、最悪パネルを壊します。
(一般的な太陽光パネルは耐雪1m)

パネルの上に雪の重みが乗ると、パネルを留めているビスの負担が大きくなるため、想定以上に雨漏りリスクが大きくなるかもしれません。

(もちろん雪が乗っていれば発電はしません。)

そして、落雪リスクがあります。

通常、新潟では落雪しないように軒先に雪止めアングルを設置します。

しかし、雪止めアングルの量が少ないと雪の重さに耐えられず、パネル上に乗った雪が一気に落ちることがあり得ます。

(今年の大雪でそういった事態が発生したという話を聞きました。雪が落ちた先の1階の屋根が壊れてしまったそうです。)

ある家の屋根。雪止めアングルは屋根先端に1列のみ。
積雪量と屋根勾配を考慮すると適正アングル量は3列ほどか。
大雪でアングルに大量の雪が貯まり、バルコニーなどに一気に落下しないことを願う。

逆に、必要量のアングルをつけようとすると、設置できるパネルの量が減ってしまいます。

パネルに雪が乗りっぱなしになるため、雨漏りリスクやパネル破壊リスクも上がります。

また、雪止めアングルを設置せずに「落雪」させるパターンもあります。

その場合、雪が落ちる側に広い庭が必要になりますが、そのような敷地は多くはありません。

また、近年増加している太陽光パネルのリスクに、

「火災」「風害」があります。

日経ホームビルダー2018.1月号より。
詳しくは上記サイトより購入して頂きたい。

「火災」は、

・パネルが瓦の影になり発電が阻害され電気抵抗が増え、発火。

・雑な施工により漏電し発火。

・雪の重みでパネルと雪止め金物が接触しショートし発火。

「風害」は、

・基準風速以下だったがパネルが飛んだ。

・屋根の谷の部分で部分的に風圧が強まりパネルが飛んだ。

基準適合外のパネルを使用していた。

想定風速以上の風が短期的に吹いたためパネルが飛んだ。

2017にはJIS基準の風圧荷重の見直しがあり風圧加重は従来想定していた約2倍に引き上げられました。

これって相当やばい話。

それまでのパネルの耐風圧性能は必要量の1/2しかないと言っているようなもの。
(それだけ風が局所的に強まる可能性があるということ。)

火災も風害も最悪の場合人命に関わる話だ。

確率にもよるが、安全性によりも経済性を優先することは出来ない。

太陽光パネルが一気に普及したのは、売電価格が2倍になった2010年から。

もうすぐ10年が経つ。

屋根のシーリングが劣化し始めるのは5~10年ごろからと言われている。

2020年あたりから太陽光パネルの雨漏り問題は大きく顕在化するかもしれない。

そうなったら発電の売電で儲けるどころではない。

雨漏りは原因位置の特定が難しく対処に大きな費用がかかる。

雨漏り発生の発見も遅れがちで、最悪の場合、気づかないうちに柱が腐りシロアリを呼び寄せることも。

僕が「ZEH(屋根に載せる太陽光発電)を積極的に勧めてはいない。」と言った理由はここにある。

最終的には、建て主がそのリスクを理解し、メリットとリスクを計りにかけた上で太陽光発電を採用するかしないかを決めれば良い。

設計者はその判断の手伝いをする。

起こり得る可能性をできるだけ正確に分かりやすく伝えることが設計者には求められる。

最悪の自体が起きる可能性があることを想定しておくことが後悔のない家づくりをする秘訣だろう。

※もちろん限りあるエネルギーを大切に使うこと、再生可能エネルギーを積極的に利用することは大切。
しかしそれを家の屋根でやる必要があるのか、エネルギー削減効果は大きいのか、リスクと比べてその価値はあるのか、など慎重に、論点を整理して考え決めることが重要。

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いなか日記。72『大雪の2018年。我が家の雪風景。』

ゆうです^^

今回のブログは完全に「備忘録」です(^^;)

(興味のない方は読み飛ばしてもらって結構です。)

6年ぶりの大雪に見舞われた我が家の様子を見返せるようにブログに残しておこうと思います。

歩いてゴミ捨てへ。

風除のありがたみを痛感した。
玄関上の下屋は雪止めアングルなし。母屋はアングルあり。

玄関脇の坪庭の椿は雪の重みで折れてしまった。

何度除雪したことか。

雪が固まったときに無理して使用してしまい、一度除雪機を壊してしまった。

負荷をかけ過ぎてしまいボルトが切れた。義父が直してくれた。

雪の壁は2m以上。
(土間の雪を積み上げるため)

大変な年だった。
しかしとても貴重な経験となった。

おまけ…………….

スコップで雪の壁を掻き落としたあとの模様はまるでうろこのよう♪

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【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「雪庇・カーポート」

ゆうです。

「積雪から構造を考える」シリーズの③です。

 →2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」①
 →2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」②

雪庇(せっぴ)やカーポートなどについてまとめてみます。

大きく屋根からはみ出した雪庇(2/8三条市)。とても危険だった。

翌朝には落下していた。
通行者(人・車)がいたときに落ちていれば被害が出ただろう。

当該屋根(下側。後日撮影)
(2階の屋根には雪止めアングルがついている。)

ここまで雪庇が大きく危険になったのには原因があります。

雪止めアングルが設置されていなかったため雪庇が軒先に貯まった。
 (屋根に積もった雪が軒先へずりずりと押し出すように雪が動いた。)

屋根の勾配がゆるく、定期的な落雪が起きず雪庇が巨大化した。
 (勾配があれば軒先の雪は定期的に落ちた。)

屋根が古くサビもあったため、雪の落雪が起きづらかった。
 (すべりが悪く、ほどよい摩擦があり雪が屋根上にとどまった。)

通常、住宅の屋根には「雪止めアングル」を設置しますが、その際にも注意が必要です。

例えば、

ゆるい屋根勾配で、

軒の出が長く(軒先きから雪留めアングルまでが長い)

大雪の年

だった場合、大きな雪庇が出来る可能性があります。

雪庇が大きくなると、

・落下する際に雨どいを巻き込んで落ち、雨どいを壊す。

落下した先に、車や人や1階の屋根、隣地のフェンスなどがあった場合、被害が出る。

こういったことを避けるため、

雪止めアングルの位置

軒の出の長さ

などは「家を建てる立地」や「隣地との間隔」等を加味して慎重に検討する必要があります。

…………….

続いて「カーポート」について。

先日、S邸の現地調査に訪れた。

師匠からは「その土地の一番厳しい季節、外部条件を考慮して設計しろ。」と教わった。
「写真や想像では必ず想定不足が起きる。」
「厳しい時期に自分が現地へ行き、体感することが設計者として必須事項だ。」
→師匠のブログ「超高断熱の五日町の家 塗装中・・・。」

そして(想定していたことではあったのですが)カーポートで「あること」が起きていました。

想定以上の積雪により屋根の梁がゆがんでいた。

ここまでゆがむと雪を撤去してももう戻らない。
(作業が危険なため、雪下ろしをすることも出来ない。)

新潟市では、S邸のように透明なポリカーボネート屋根のカーポートをよく見ます。

多量の積雪があることを想定していないためだと思われます。

このようなカーポートの耐積雪は0~20cmほどです。

リクシルの「ネスカR」耐積雪は20cm相当。

仮に10年に一度大雪があると考えたとしても、10年に一度壊れるようなカーポートは選びませんよね。

僕は下記のような折半屋根のカーポートを通常提案しています。

選定のポイントはあくまでデザインよりもまずは「機能(安全性)」。
そして、安全であることは被害の確率を下げ修繕コストの発生リスクも下げる。

みなさんは今回の大雪で「家」になにを感じられたでしょうか。

僕もですが、人間、春が来ると厳しかった冬のことは忘れてしまうものです。

だからこそ、厳しい冬にリアルタイムで考えることが大切になります。

そして、忘れてしまっても見返しておけるようにメモなどに残しておくと良いと思います。

おまけ…………….

現在の事務所(3階)からの風景。
曇りの日は遠くまで見通せないが、、、

晴れた日には雪化粧した『粟ヶ岳』が姿を現す。
空気が澄んでいる2、3月が一年で一番きれいに見える。
冬は大変なことも多いが、その分感動することもとても多い。

人間は「ギャップ」に心を動かされる。

この感動があるから雪国暮らしはやめられない。

【関連記事】…………….

【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」①

【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」②

【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「雪庇・カーポート」

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【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」②

ゆうです。

ようやく新潟は大雪が収まりそうです。

このタイミングで今回の大雪から「設計積雪量」について再考察してみようと思います。

→前回の続きです。『2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」①』

まず2018年の積雪が例年の平均に比べ、どれほど多かったかを見てみます。

※「垂直積雪量」・・・行政庁が定めている積雪量の指針
※「設計積雪量」・・・設計者が決める積雪量。これを元に構造計算される。

まずは「新潟市」

新潟市2018積雪量

新潟市の垂直積雪量は1.0m
(グラフの最大値を垂直積雪量に合わせている。)

過去20年の平均積雪量と比べると今年は数倍の積雪があったことがわかります。

2018年の最大積雪量は80cm。

垂直積雪量の80%まで積もったということです。

続いて「長岡市」

 長岡市2018積雪量

長岡市の垂直積雪量は2.5m

長岡市も過去20年の平均積雪量と比べると倍ほどの積雪がありました。

2018年の最大積雪量は約150cm。

垂直積雪量の約60%まで積もりました。

最後に「柏崎市」

 柏崎市2018積雪量

柏崎市の垂直積雪量は1.3m

柏崎市も過去20年の平均積雪量と比べると数倍の積雪がありました。

2018年の最大積雪量は約95cm。

垂直積雪量の約70%まで積もりました。

では、今年の豪雪は何年ぶりだったのでしょうか。

1990年から2018年までの積雪量を詳しく見てみます。

新潟市では2010年に積雪約80cmを観測しています。

今年は8年ぶりの大雪でした。

1990年から現在までで垂直積雪量(1.0m)を超える積雪はありません。

最大積雪量は約80cmで垂直積雪量の約80%です。

長岡市では2012年に積雪約160cmを観測しています。

今年は6年ぶりの大雪でした。

1990年から現在までで垂直積雪量(2.5m)を超える積雪はありません。

最大積雪量は約160cmで垂直積雪量の約64%です。

柏崎市では2012年に積雪約110cmを観測しています。
(僕はオーストラリアにいたため体験していない。)

今年は6年ぶりの大雪でした。

1990年から現在までで垂直積雪量(1.3m)を超える積雪はありません。

最大積雪量は約110cmで垂直積雪量の約85%です。

以上をまとめると、
・垂直積雪量を超える積雪は起きていない。(ここ28年)

・垂直積雪量の約80%の積雪が6年に一度ほど起きる。
 (近年は特に「雪の多い年と少ない年の差」が大きくなってきている。)
我が家の車庫の屋根の上に積もる雪は80cm以上。(柏崎市)
雪止めアングルなしのため定期的に落雪している(→雪止めアングルがあればもっと積もる。)
…………….
ここからはそれぞれの設計者の判断です。
「積雪量を何メートルで設計するのか。」
僕は、
(過度な)雪下ろし低減はせずに
垂直積雪量を設計積雪量とする。
ことが『素直で堅実な設計』だと考えます。
※「雪下ろし低減」・・・設計積雪量を1.0mまで減らして計算して良いという特例措置。
 (あくまでそれ以上の積雪が合った場合は雪下ろしすることが前提となる。)
ただし、長岡市のように垂直積雪量が多い地域で、近年の積雪量が垂直積雪量より著しく少ないなどの場合は、現状に即して設計積雪量を低減する判断はあり得る。
また「耐震等級3」の家を設計する場合、設計積雪量が多いと必要になる壁量が多くなり間取りの制約が大きくなるため、建て主様と協議の上、設計積雪量を低減して設計することもあり得る。
…………….
僕は「垂直積雪量を設計積雪量とする。」と書きましたが、新潟県内でそれをしている建築会社はほとんどいないと思います。
まず、多くの会社が「構造計算をしていません。」
これは「積雪は考慮していない。」という意味です。
こんなことが新潟県内でまかり通っていていいのでしょうか。
構造計算をしていない設計者は今年の大雪を見てどう思ったのでしょう。
建築業界は旧態依然としたところがあります。
自衛のため建て主側も勉強しなければなりません。
また、構造計算をしている会社でも、
「雪下ろし低減をしている(=積雪は1.0mで見ている)」会社が多いです。
(実際は雪下ろし出来ないプランにも関わらず)
これは大きな積雪量で構造計算すると、必要な壁が多くなり開放的なプランが作りにくいからです。
(ここ数年は開放的なプランが流行っている。)
垂直積雪量で設計することを「オーバースペックだ。」と考える設計者もいるでしょう。
これは一理あります。
設計者に根拠と思想があり設計積雪量を減らしているのであれば良いと思います。
積雪は確率の問題であり、間取りやコストとのバランスも重要だからです。
(多量の積雪が屋根に載っている時間は数日でしかないこと。また、構造計算をしていない家であっても雪の重みで倒壊することは滅多にないということもある。)
しかし、万が一は必ず起こります。
東日本大震災が起きたように。
震災の日は3月上旬でしたが、あれが1月などの積雪が多い時期であればその被害はもっと大きくなっていたでしょう。
近年の異常気象が加速し、今までにない量の雪が降ることもありえます。
「そのときに地震がきたら?」
傾いた家にいられず寒い避難所で過ごさなければならなかったり、最悪の場合家が倒壊することもありえます。
僕は新潟で二度の震災を経験しました。僕の実家は半壊、妻の実家は全壊しました。
東日本大震災のボランティアで石巻の町に数週間キャンプして瓦礫の撤去などをしながら変わり果てた街を見ました。
僕は実体験から、家に大切なものの優先順位を理解しているつもりです。
もちろん最終的な決定は建て主様がすべきです。
上に書いたとおり、災害は確率の問題であり、間取りやコストのバランスも大切だからです。
しかし、設計者はこれらを説明する義務があると思っています。
「耐震等級」「設計積雪量」に対して十分な説明をしている会社はどれだけあるでしょうか。
はっきり言ってとても少ないと思います。
「良い家を建てるためにはどうすればよいのか。」
最終的には、
建て主が自ら勉強し、良い設計者を自分でみつけるしかありません。
僕はそれを応援しています。
長くなってしまいましたが、これから家を建てられる方の参考になれば幸いです。
雪に埋まる我が家。
とても大変な冬だったが、設計者として大切なことを再確認させてくれた。

【関連記事】…………….

【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」①

【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」②

【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「雪庇・カーポート」

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WJD.09『家をつくるとは、、。』

―World Journey Diary 2012.2.15―

旅中の日記より。

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いなか日記。71『平野歩夢君!銀メダルおめでとう!感動のバレンタイン。』

ゆうです^^

スノーボードのハーフパイプの演技をみなさん見ましたでしょうか!?

平野歩夢くんとショーン・ホワイトのデッドヒート!

鳥肌が立ちました!テンションあがったー!

平野歩夢選手は新潟県の村上市出身。

4年前のソチ五輪に続き今回も見事銀メダルを獲得されました!

メダルもですが、演技が素晴らしかった!

ショーン・ホワイトとのデッドヒートは、平野選手も言っていましたが「過去一番」の名勝負でした!

ハーフパイプは3本飛んだうちの最高得点で競われます。

1本目。
平野選手は転倒し35.25。
対するショーン・ホワイトは彼が得意とするダブルマックツイストなどの技をすべて成功させ94.25。ショーンが暫定トップ。

続く2本目。
平野選手は最高難度の技であるダブルコーク1440(縦2回転・横4回転)を連続で成功させる!!
オリンピックでは史上初!得点は95.25。1位のショーンを超えた。

ラストの3本目。
平野選手は転倒。しかし最後まで1位のまま。
残るはショーン・ホワイトただ一人。

ショーン・ホワイトにとっても最大級のプレッシャーだった。

そのショーンの演技が圧巻だった。

平野選手と同じダブルコーク1440の連続をこの土壇場で初めて挑み成功させた!!

その後も素晴らしい演技を全て成功させた。

ゴールしたショーンはゴーグルを取り、両手を高く突き上げる。

得点は97.75。

絶対王者は最後の最後で平野選手を抜き、金メダルに輝いた。

ライブでは見れなかったのですが、帰ってきて再放送を見ていても手に汗握りました。

どちらも演技も展開も最高にエキサイティングでした。

どちらが欠けてもこの演技は出来なかったんだと思います。

試合後の平野選手のインタビュー。

「ちょっと悔しさはあります。」

「(でも)楽しかったです。今までで一番の大会でした。自分が今できる範囲の中で全力を出せたと素直に思います。」

「終わってみると本当にすべての人たちに感謝しかない。その力がこの大会でも結果につながったのかなと思います。」

結果を追い求めたソチからの4年間は、厳しい練習や大怪我もありとても長く感じられた。

しかし、4年間やってきたからこそ今日のこの結果を出すことができた。

そう語る平野選手から大きな刺激をもらいました。

「自分もこれから大変なことはあるだろうが頑張ろう。」

と気持ちが高まりました。

試合後のセレモニーで、互いに称えあい笑顔で抱き合う二人の光景がとても素敵でした。

おまけ…………….

今日はバレンタインデー^^
毎年恒例の相方の手料理を頂きました。

今年はビーフストロガノフ・ライス♪

おいしかったー!息子を見ながら買い物に料理にお疲れ様です!

サプライズで「フォトビー」 なる写真付きビールも!
世界にひとつだけのビールは格別だった♪ありがとう!

…………………………..

6年前のバレンタインデーはメルボルンだった。海外のバレンタインに感動。
 →AUS.27「海外でのバレンタイン♪ Be My Valentine!」

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【秘密】「住学」懇親会でのウラ話♪

ゆうです^^

先日、第一回目の『住学』が開催されました♪
 →『住学1回目』開催!赤川邸・桐生邸→懇親会

前回、「懇親会の内容は、、秘密です!

と書きましたが、少しだけ蔵出ししようかと^^

写真はサトウ工務店さんブログより

いろいろ新たな刺激がありました^^

かいつまんでですが、備忘録も兼ねてまとめてみます。

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【僕のエスネルブログの反応】

「読んでますよ♪面白いです。」と声を掛けてくださる方がたくさんいて嬉しかった!

リアルの声はとてもモチベーションにつながる。

「これからも頑張ろう!」とモチベーションが上がりました^^

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【ロンシャン礼拝堂(フランス)に行っている人多い!】

近代建築の巨匠であるル・コルビュジエの名作「ロンシャン礼拝堂」

建築学科の学生は教科書でその存在を知る。

僕も行ったけど他にも行っている人が多くて話が盛り上がった♪

建築ばか同士のトークは最高に楽しい^^

…………………………..

【小さな家と家族関係】

20代前半のEさん(女性)と話した。

小さな家で育ったらしい。そしてお父さんととても仲が良いらしい。

僕の中で「小さな家(子供部屋がほぼない家)で育った子供は両親ととても仲が良い」という仮説がある。

僕自身は子供部屋があったので分からないが、今までに何組も「子供部屋がほぼない家庭で親子がとても仲良し」という家族に会ってきた。

Eさんもその一人だった!小さな家は家族関係を大きく変える!?

…………………………..

【普通の家が一番住みやすい。】

仲良くさせてもらっているOさんの話。

新築時に「家族みんなでお風呂に入りたい」とユニットバスの大きさを1.25坪にした。
(通常サイズの1.25倍)

子供が小さい頃は良かったけど、大きくなってからは「掃除が大変だし、一人で広いし、お湯を多く使うからもったいない!1坪でよかった。」と。

共感できた。とても参考になった。

さらにOさんは、

「デザインされすぎていない『普通の家』が何気に一番住みやすかったりするんだよなー。」

と話されていた!!(これは割と爆弾発言!?(書いていいのか?))

でも僕も実はそう思っている。

デザインされたカッコいい住宅は大好き。見ていてワクワクする。

でも「家族にとっての住みやすい家(≒気どらずラフに住める家)」は少し別のところにある気がしている。

それをOさんは再確認させてくれた。

…………………………..

【家を建てて後悔!!??】


さらに爆弾発言が!!!

住宅設計士のXさんは新築を建てて4年ほど。

そんなXさんが

「家、建てなきゃよかったかなー。」

「地価は下がるし、賃貸暮らしでもよかったかも。」

と!!!

(お酒が入っていたし本音ではなかったかもしれません。)

この言葉には衝撃を受けた。

しかし「これから先の生き方」のヒントがあるように感じた。

ネイティブディメンションズの鈴木さんにお酌。

【同じアパートに住んでいる住人でイベントを!】

設計士のF君は大規模アパートで賃貸暮らし中。

そこのリーダーとしてイベントを開催したりして住人仲良く暮らしているんだとか♪

すごい。いまどきっぽい^^

「その場所で暮らす満足度。」

「家賃や立地以外の価値。」

F君からも「これから先の生き方」のヒントをとても感じた。

今度F君の住むアパートに遊びに行ってみたいと思った。

…………………………..

【まさかのペナン島!?個人で新たな暮らしを発信。】

初めてお会いしたNさんは、会社に勤める傍らで個人で新潟の工務店や暮らし方を紹介するウェブページを運営していた。

すごいなー!と。

サトウさんから「村松君とNさんは似たものを感じる。きっと気が合うと思うよ。」と聞かされていたが、いざ会ってみるととても気が合った笑

Nさんも今まで多くの国を旅した経験があり、建築も学ばれていた。

「マレーシアにペナンという島があるんですよ。」

と言われたときは「きたー!」と思った。

僕もペナンには感動した。大好きな島だ。

日本で初めてペナンについて話したかも。

Nさんとは今後いろいろ面白いことを一緒に出来そうな予感がした^^

…………….

などなど。

とても書ききれませんが、他にも刺激的な話がたくさんありました。

とにかく楽しかった^^!

上下関係や利害関係のない、お互いの尊敬関係のみといったつながり。

こういう関係ってありそうでなかなかない。

友人関係と仕事関係の間のような、

ゆるくもあり、ゆるくなくもある。

「ともに建築が好きで常に建築のことを考えている。」

という強い共通点があるからなのかな^^

とても素敵な懇親会でした♪

改めて、住学を企画してくださったサトウ工務店の佐藤さんと、ネイティブディメンションズの鈴木さんには感謝です。

ありがとうございました!

また次回も楽しみにしています^^

最後はコアメンバーで打ち上げを。楽しかったなー!