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いなか日記。81『4月の我が家の花々。』

ゆうです^^

朝方冷える日もありますが桜も散り出しすっかり春本番ですね。

我が家の庭も花々で色づいてきました。

スイセン。
鮮やかな黄色が気持ちを上げてくれる。

モミジの新芽。
赤い色素であるアントシアニンが葉緑体を守っている 。

「春の紅葉」もなかなかオツですね^^

プランターのサクラソウとアイビー。

フリルのパンジー。

接木で出来た世にも珍しい「白とピンクの二色モクレン」

レンギョウ。

シイタケも育ってきている。

生をそのまま焼いても上手いが、干すことにより旨味成分であるグアニル酸を増やすことが出来る。

竹箕に干されたゼンマイは我が家の春の風物詩。

田植えが近くなり冬眠から目を覚ますマシンたち。

春は良い季節ですね^^

風景の変化が大きくて見ていてとても楽しい。

毎年同じように順番に花が咲いていく。

たったそれだけのことがなぜかとてもありがたく感じます。

おまけ…………….

先日柏崎市役所に行ったら「柏崎のシンボルマークの説明」があった。
なかなか良いマークだと思う^^
柏崎市民の誇りになれば良いなと。
(デザインは柏崎のsho.DESIGNWORKSさん)

おまけのおまけ…………….

去年の今頃は飯塚邸の「つるし雛かざり」を見に行っていました^^

いつかまた家族で行きたいな♪

新潟観光大使。01『史跡・飯塚邸のつるし雛かざり』

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

今の楽しみ
:5月人形を飾ること。

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エッセイ。『友人関係の蓄え。』/ ゆりが丘を楽しむ会。

近年、歳をとるごとに思うことがある。

それは『友人関係の大切さ。ありがたみ。』

社会人になってからは『仕事等で刺激を受ける素敵な知人』は増えても、

「一緒に休日を過ごす友人」はなかなか増やせない。

預金などと同様に『友人関係の蓄え』も豊かな人生に欠かせないものなんだろうと思う。

先日、仲間家族みんなで旅行に行ってきた。

『33のとびら旅行☆ in あてま高原ベルナティオ!』

「とびら旅行」と名づけた旅行を三十歳から毎年企画している。

ほとんど同じ高校の仲間家族。
(僕らには高校の同級生夫婦がとても多い)

近年それぞれの子供も生まれ、大家族旅行となってきている。

これからは「子供たちのための旅行」になっていくんだろう。

それが今からとても愉しみ。

『友達と何歳になっても遊んでいる姿』を子供たちに見せていきたいという想いもある。

日々、家づくりを考えていて思うことがある。

少し真面目な話「家づくりは人生づくり」だろう。と。

人生づくりとは「老後までの資金計画」もだし、「仕事の仕方(時間の使い方)」もだし、

そして『友人関係の蓄え』も大切だということ。

それらを今一度考えてみるところから家づくりは始まるんだろうと。

僕の両親はいわゆる「ニュータウン」に暮らしている。
(300世帯くらいの大型分譲地)

僕は数年前まで、

「家をもし建てるなら(隣家が近い)分譲地ではなく、田舎でゆったり暮らしたいな。」

と思っていた。
(業界紙にも「田舎暮らし特集」などが多かった。時代の風潮もあった。)

しかし最近、僕の頭の中で『分譲地の再評価』というものが始まっている。

その理由は、上に書いたように『友人関係の蓄え』ということ。

そう考えるきっかけは僕の親父にあった。

親父は暮らしているニュータウン内で約10年前から定期的な会合を開いている。

今それが「本当に素晴らしいことだなー」と息子ながら思っている。

親父が作った「ゆりが丘を楽しむ会。」
2-3ヶ月に一度、ニュータウンのメンバー同士で行う呑み会。

企画運営・チラシ製作・配布・買出し準備、、全て親父が行っている。

ちょうど9年前から。
親父がメンバーを募って名簿を作り立ち上げた。

9年間、休まず開催してきたそう。
チラシ作成も配布もなかなかの労力がいる。

それでも続けるそのモチベーションは「やりたいから」という単純なもの。

息子ながら「すごいなー」と思う。

そして『仲間と遊びたい』という原動力は血筋なのかな?とも。

コミュニティー、つながり、友人関係、、、

こういうものがこれからの人生(特に老後)の『豊かさ』となるのだろう。

これらはお金と同様に貯めていかなければならない。

一朝一夕には作り上げられないものだから。

(そう考えるとお金よりも難しい?)

分譲地(コミュニティ)の再評価。

今度「ゆりが丘を楽しむ会」に参加して、いろいろな方にお話を伺ってみたいと思っています。

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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

僕の財産
:高校時代からの仲間たち。

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設計事務所の仕事『プランの作成・収納検討』‐case.S邸‐

ゆうです^^

設計事務所の仕事「模型作成」「3Dパース作成」に続き、

『プラン作成・収納検討』です。

家づくりの一番のキモであるプラン(間取り)を作成します。

同時に「どこになにを収納するか」も検討します。

今回(S邸)はリノベーションのため大枠の間取りは決まっていました。

その内部をいかに使いやすく豊かにするか。

採光や収納、+αの居心地の良い空間、、

設計者の力量が問われるところです。

プランに設計意図を注釈として書いたもの。
注釈があれば、打合せが終わって家に帰ってからも内容を思い出すことが出来る。
(色塗りは相方が手伝ってくれた。)

プランの作成はいっけん簡単そうで実はとても奥が深いものです。

それは、プランがただの平面(部屋の連続)ではなく、

・立体的に見てどうか【外観・採光のデザイン】

・構造的に問題がないか耐震性のデザイン

・断熱、空調などに問題がないか快適性のデザイン

・使い勝手、収納はどうか家事動線など生活のデザイン


・予算内でどれだけ希望を叶えられるかコストのデザイン

など、複数の事柄が絡み合ってくるからです。

そして、設計者が「どこに重点を置くか」によって千差万別のプランが出来上がります。

設計者の思想(なにを優先するのか)が強く反映されるところです。

僕は

「設計(デザイン)とは、重心をとらえること。」

だと感じています。

「様々な要望を、調整し、整頓し、具現化する。」

と言っても良いかもしれません。

設計者によって重心は変わってきます。

(だから家づくりは面白いんですね^^)

洗濯機を別室に置いてはどうかという提案。
少し狭めの洗濯脱衣室に収納量を確保するため。
また「洗う」→「干す」→「たたむ」→「しまう」を一部屋で済ますことで家事動線を短くする。

それぞれの部屋に収納するもの(想定)の提案図面。
通常の家づくりでここまですることは稀だが、ここまで提案することで「もっと収納を用意しておけばよかった」という後悔を減らす。

日常使いするものの収納場所を検討することはそのまま「動線の検討」にもなる。
(タオル類、下着、冬のコート、調味料、玄関脇にハンコなど)

また、冬タイヤやアウトドア用品は収納場所を決めておかないと住んでから困ることになる。

この収納図はあくまでたたき台。
これを元に家に帰っていろいろ考えてもらうきっかけになれば幸い。

スケッチも描いた。
新居のイメージを膨らませてもらえたらと。
(手書きにはデジタルにはない暖かみがある^^)

スケッチは額に入れて模型と一緒にプレゼント。

「出来たらリビングなど日常的に目に付くところに置いて頂き、毎日想像(ワクワク)してもらえたらなー」という願いを込めて^^

準備をそろえて、いざ打合せへ。

近くのレストランにて。
打合せは盛り上がり気づいたら3時間ほど経っていた。
模型3Dパースなど一緒にワクワクしてもらえたようで良かった^^

打合せ内容をまとめて後日修正する。
大枠は提案のとおりいけそうで安心。
雲見室が無事採用されて良かった^^)

こういった感じで設計事務所との家づくりは進んでいきます^^

もっと簡単にテンポよく進めることも出来ますが、
(企画プラン+標準仕様から選ぶなど)

「一生に一度の家づくり。」

ドキドキ・ワクワク、3歩進んで2歩下がったりしながら、じっくり進めていければより良い家が出来るのかなと僕は思っています。

※S様、ブログへの掲載許可ありがとうございました。
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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

今の楽しみ
頂いた色鉛筆を使ってスケッチを描いてみること。

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いなか日記80 & 新潟観光大使44『33のとびら旅行☆ in あてま高原ベルナティオ!』

ゆうです^^

先週末は毎年恒例の仲間家族旅行であるとびら旅行』に行ってきました♪

今年は33歳になるので『33のとびら』

場所はあてま高原ベルナティオ!(新潟県十日町市)

あっという間だった!楽しかったなー♪

過去のとびら旅行は

・三十路のとびら(2015 水上温泉「松の井」)
・31のとびら(2016 月岡温泉「清風苑」)
31のとびらリターンズ(2016 瀬波温泉「汐美荘」)
32のとびら(2017 湯田中温泉「あぶらや燈千」)

そして、今回の33のとびら(2018 当間高原「ベルナティオ」)

今回は初のリゾートホテルをチョイス^^

キッズも5人から一気に9人に増加!

大人子供合わせて26人の大旅行となりました♪

出発前に地元柏崎の「赤坂山公園」でみんなで花見を。
旅行に来れない家族も来てくれた^^

赤坂山から約1時間のドライブを経て、、、

ベルナティオ到着!
でかい!リゾート地ってゆったりしてていいね^^

チェックイン待ち。
今回の手配も全て相方がしてくれた。感謝!

あてま高原リゾート ホテルベルナティオ【公式】 | 新潟県十日町

ベルナティオさんHPより)
部屋はファミリールーム(和洋室)×6室。
ゆったりとしていて最高でした^^

今までは「男子部屋」「女子部屋」+α。だったけど、キッズの増加でほぼ個室に。
(部屋割りがなかなか大変。相方よありがとう!)

ひと段落して、まずはゆっくりお風呂へ、、

ベルナティオさんHPより)

露天風呂につかって日ごろの疲れを癒しました^^

「なんかいいな」と思ったのは「仕事」や「最近のニュース」等の話が自然と出なかったこと。

「それぞれの家族の日常」や「思い出」話が自然と出るのって、かけがえない仲間だなーと。

風呂から上がったら旦那は子守タイム!

奥様方に日ごろの疲れをゆっくりと癒して頂きました^^

その後18時からバイキングディナー!

とびら旅行初のバイキング。
「宴会場+コース料理」も良いけどバイキングもいいね^^ワクワク感が高い!

素敵な個室を用意して頂いた。
隅で子供が遊べるしとても助かった。ベルナティオさんありがとうございます!

お陰で大人もゆっくり食べられました^^(食べ過ぎる)

夜は男子部屋に集まり夜な夜なトーク♪

キッズ就寝後、奥様方も集まる。
(部屋にベビーモニターをセット)

乳児持ちの奥様方は

「久しぶりにこんな遅くまでゆっくり出来てる。」

と。

みんなゆっくり出来たようで良かった^^

何歳になっても「修学旅行」は楽しい♪

ベルナティオさんHPより)
夜にもう一度風呂へ。別館7階にも大浴場があった。(画像は本館)
「夜の風呂」でしか口に出ない話もある。それが楽しい。

夜もふけ、日を超える頃に就寝。

翌日の朝食もバイキング。
バイキングって楽しいね!(また食べ過ぎる)

子供たちのふれあいはこれからも楽しみ。
こうしてみんなで成長していけたらいいな。

11時の遅めのチェックアウトまでゆっくり過ごしました^^

チェックアウトしたあとは別館にある「自然体験ポポラ」へ。
(本館から室内を歩いて行ける。)

どきどき十日町HPより)

動植物や生態系の調査をしている施設で、星空ツアーや里山ウォーク、田んぼビオトープなどのアクティビティもあり、自然環境の仕組みが展示・体験できる。

ポポラさんHPより)

RCの持ち出しの屋根がすごい。

中には自然の展示がたくさん^^

地元の間伐材で作られた手作りMY箸。
木々を間伐することで森は豊かに育つ。

施設内からはあてま高原が一望できた。

僕らの目的は、、

おててスタンプ^^
キッズたちにちょうど良い素敵な企画をやっていました。

みんなでやってみる♪

「僕できるよー♪」の息子の顔。

からのお約束のギャン泣きw(すぐ泣き止む)
おててスタンプはきれいに押せました^^

パパーズがメッセージを入れる。(ハンダコテで焦がして)

大人も挑戦!

ニス塗りして完成^^
友人は親の手形をハンダコテで書いていた。アイデア賞!

ほぼ貸切状態のポポラ。

ツキノワグマのはく製。

ベルナティオを出発して、最後は、、

小千谷の名店「わたや」さん本店で昼食を^^

創業94年。新潟の代表そば「へぎそば」の元祖。
皇室に献上していた歴史を持つ老舗。

天丼セット。美味しかったです。

今回も素敵な家族旅行になりました^^

「これぞ人生♪」

と思いました。

(+αの真面目な話はまた次回に書こうと思います。)

そして「近場って楽」と。

これまでは遠出をして、観光地に寄ったりしていた。

しかし、子供が出来てからは「楽(疲れないこと)」って大事だなーと。

(我が家は今回が初の家族旅行。子供の荷物の多さを痛感!)

1泊2日、片道1時間の小旅行。

気軽に参加できる旅行をこれからも相方と考えて実現していきたいなと思います^^

素敵な思い出が出来ました♪

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

次回のとびら旅行の計画(案)
:ロッジに泊まってウィンタースポーツ♪

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設計事務所の仕事『3Dパース作成・空間検討』‐case.S邸‐

ゆうです^^

設計事務所の仕事「模型作成」に続き、

『3Dパース作成』です。

人の目線から見る空間のイメージをつかみます^^

外観の素材の検討などにも用います。

使うソフトは『SketchUp(スケッチアップ)』

コツコツ練習してきた成果が出てきています^^

プランの凹凸でコストが増える!初3Dパース(スケッチアップ)

最近の3Dパースソフトは使いやすく低価格で性能が高いため、設計のスタディ(検討)もだいぶ変わってきました。
(今までは模型とスケッチがメインだった。)

キッチンからリビングを眺める。

3Dパースの優れているところは、

・人の目線からの映像を確認出来る。
 (実際にどう見えるのか。これは模型では確認しづらい。)

・内観や外観の素材などの確認、比較が簡単に出来る。
 (素材の柄や色を選んで簡単に変更できる。)

・ちょっとした変更なら簡単に出来る。
 (模型の変更はなかなか大変。)

さらに、スケッチアップでは日当たりも簡単に確認出来ます。
(24時間365日設定可能!すごい。)

S邸南面鳥瞰図(鳥からの目線)。
外観の杉板張りのテクスチャも縦張り横張り、色味などを変更できる。

模型での同カット。
模型でしか出来なかったことが3Dパースで簡単に確認出来るようになった。

人からの目線。

模型での同カット。

俯瞰図。隣家を置いて日当たりを検討することも出来る。

模型で確認した3/26 7:30のダイニングの日当たりは、、

こんな感じに。
敷地の位置情報も入力するのでほぼ正確に反映される。

3/25 14:00の「雲見室」は、、、

こう。

洗面室の朝の日射の様子は、、、

こう。
※屋根も2階床も消しているので実際の日当たりとは異なる。

朝に2階寝室から東を見た様子は、、

こう。

「雲見室」から外を眺める。

立面図も作成できる。

経年変化でシルバーグレーになったときのイメージ。
グレーに緑が映える。
(実際はここまで均一にシルバーグレーにはならない。)

木の外壁の家には「緑」は必須。
緑の若々しさがあるからこそ経年変化した木が映える。

3Dパースのアニメーションも作成しました。

3Dパースはとても便利なものです。

模型は作り直しが大変なため、どうしても「間取りが決まったあとに作る」ことが多かったです。

しかし、本当に立体情報が欲しいのは、初回プラン提案時。
(間取りを決めきる前)

間取りと合わせて外観のイメージや目線から見える映像も確認したいですよね。

そんなときに3Dパースが助けてくれます^^

3Dパースは材料も要らないためとても手軽。

あまりに手軽なため、模型を作らない設計事務所も増えてきているようです。

はっきり言って3Dパースがあればもはや模型は不要かもしれません。

しかし、僕は模型を作りたい。

それは模型には3Dパースにはない「さわる」という機能があるから。

もっと言うと、模型を見たり持ったりしたときのあの「ワクワクした気持ち」を感じてもらいたいから^^

模型は僕からの「プレゼント」と言ってもいいのかもしれません。

3Dパースも模型もひとつ一つ一生懸命作っています。

これからの方はお楽しみに^^!

※S様、ブログへの掲載許可ありがとうございました。
…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

最近嬉しかったこと
:模型と3Dパースを見てS様が感動してくださったこと。

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熊本地震から2年。『耐震性』を今一度考える。

ゆうです。

4月14日。あの熊本地震(前震)から丸2年が経ちました。

災害の恐怖を思い出し、家に必要な耐震性について今一度考えたいと思います。

震源地の益城町。(毎日新聞HPより)

Share News Japanさんより)

南阿蘇村の土砂崩れ。(毎日新聞HPより)

倒壊した阿蘇神社。(KyodoNewsさんより)

概要は以前に書いた記事の通りです。

これから新築を考えられている方はぜひ読んでみてください。

豊かな暮らしのつくり方。10-3 ー『耐震等級とは。』ー

僕は、新潟の柏崎で生まれ育ち、中越地震中越沖地震の2度の大地震を経験しました。

中越沖地震で、僕の実家は半壊、相方の実家は全壊になり仮設生活を余儀なくされました。

仮設で生活環境が変わり、相方の祖母はとても衰弱されたと聞いています。

その後の耐震補強や補修には多額のお金がかかりました。

通常、新築を考える時は「なにも起きていない平常時」が当然一番多いです。

最新のキッチンや内外装や間取りを考えていると、どうしても家の耐震性はおざなりになりがち。

「プロが考えてくれるだろうからそこはお任せで(いいよね?)」

という人は多いのではないでしょうか。

建て主側にもですが、プロ側にも問題があります。

果たして、耐震性についてしっかりと説明をしている会社がどれだけあるでしょうか。

現実的には「耐震等級1」という「建築基準法最低限レベル」の家を提案している会社が大半です。

耐震等級1とは、簡単に言えば

・構造計算していない。
 (簡易な検定のみ)

・震度7の地震は想定していない。
 (倒壊するかもしれない)
 (建築基準法の最低基準は「震度6強程度の地震に対して倒壊しないこと。」)

というレベルです。

(「簡易な検定」は役所のチェックもないので、最悪の場合耐震性をなにも考えていないというケースもあり得る。)

言い切るならば、プロ側の意識の問題です。

しかし、そう言っていても現実は変わりません。

建築業界は旧態依然としたところがあります。

現実的には、

建てる方が自分で勉強するしかありません。

以前に書いた記事はそういった目的で書きました。

豊かな暮らしのつくり方。10-3 ー『耐震等級とは。』ー

「勉強が面倒だ。」という方には一言だけ。

家に求める耐震性は耐震等級3にしましょう。
(構造計算書を受け取ること。)

今朝の読売新聞より。

熊本地震で衝撃だったのは

「震度7」が立て続けに2回起きたことです。
(観測史上初)

そして、震度6弱以上の地震は合計7回起きました。(観測史上初)

僕は熊本地震までは「新築を作るのであれば「耐震等級2」が最低条件だろう。」

と考えていました。

しかし、熊本地震が来て「最低条件は耐震等級3」に考えは改まりました。

(積雪など他の条件によりケースバイケース)

耐震等級1、ましてや構造計算されていない家は、

今後、直下型地震が起き、震度7が複数回来た時に果たして倒壊しないのでしょうか。

倒壊せずとも損傷はすると思います。

損傷するとは「補修費用がかかる」ということです。

最後に過激なことを言わせてもらいます。

熊本地震を見たあとでも「耐震等級1で十分」「構造計算は不要」という設計者・営業マンは安全な家(人生)を提供するという意識に欠けていると思います。

熊本地震が起きて本気でお客さんのことを考えている人は勉強して考えたはずです。

これから家を建てられる方は、建ててくれる人がどういう人なのか見極めてみてください。

家族の命と財産を守るのは貴方の判断にかかっています。

…………….

耐震性の高い住宅を建てることは社会貢献にもなり得る。

「減災」という考え方。

災害時に自分の家が無事であれば、損傷した他の家の救助を優先することが出来る。

「社会全体で災害に耐える。」という姿勢もとても大切なこと。

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設計事務所の仕事『模型作成・日当たり検討』‐case.S邸‐

ゆうです^^

「設計事務所ってどういう仕事をしてくれるの?」


「ハウスメーカーとどう違うの?」

という疑問があると思います。

様々違うのですが回を分けて、設計事務所がどんな仕事をしているのか。

書いていきたいと思います。

まずは『模型作成・日当たり検討』です。

エスネルデザインでは、基本プランがある程度固まったら模型を作成します。

これは

紙に書いた図面では、実際の大きさなどのスケール感がつかみきれない

からです。

また、「手に取っていろいろ眺めて(ワクワク)してほしい。」という僕の願いもあります^^

(僕だったら「家を建てる前にイメージをつかみたいし模型も見てみたい。子供がいるなら子供と一緒にワクワクしたい」から。)

しかし、模型作成はなかなかの手間ひまがかかります(^^;)

1/50というサイズならなおさら。
(1/50は、家の幅が10mのとき、模型の幅は20cmになる。)

さてさて、模型はどんな風に作られるのでしょうか。

まずは平面図をプリントして「スチレンボード」にテーピングする。

画材販売.jpさんより)
スチレンボードとは発泡スチロールの両面に紙が貼られたもの。
厚さはいろいろある。(1/50模型では3㎜厚を使用)

30°カッターやスチール定規、スコヤ(90°の定規)、マスキングテープなどを使う。

壁や床を切っていく。

窓を切るのは結構大変(^^;)
しかしここの出来(切れ具合)が完成時の印象を左右する。

内部の壁も切り抜き床に立てていく。(幅2㎜の両面テープ使用)

階段完成。(階段が一番大変かも。)
ここまで終われば気持ち的には「あと半分。」

外壁を建て込む。
角の部分にボードの断面が出ないように工夫します。

どうしているかと言うと、、、

通称「一枚残し」という紙一枚を残して切り落とす作業をします。

きれいに角を落とし切れました^^
(外壁の窓を切り終わった後に、一枚残しで失敗すると、、、大変。)

両面テープを付けて建て込みます。

きれいに納まりました^^
建築はこういうことの連続。難しく、それが面白い♪

1階がおよそ出来てきました。(キッチンなども少し大変)

全て1枚のスチレンボードから部材を切り出していく。

作業机の様子。(正面の屋根は小屋のもの)

2階と屋根も出来上がりました。

屋根は「寄棟」だったので少し手こずる。

建物部分が出来た!

敷地と外構を作る。 (車や人なども)

完成^^!
(所要時間はだいたい2~3日くらい。)

続いては、、、

模型を外に置いて内部の日当たりの確認・検討♪
赤丸部分に示した方位と実際の方位を合わせる。

日時は3/25(ほぼ春分)の14時。
模型の日当たりを見ることで実際の家の日当たりを確認することが出来る。

南(南西)面に設けるの吹き抜けを通して日が奥まで入り込む。

南から家を眺める。
S邸は東南角地で日当たりは抜群。

午後になると東面は日陰になる。
しかし、南面に大きな窓を設けることでリビングの明るさを確保する。

吹き抜けからの光で奥にあるキッチンまで明るくなるよう考える。

人間の目線から家を見る。
この距離だと屋根はほとんど見えないことが模型でわかる。

道路からの目線。
この南の角のデザインがS邸の外観のキモ。
『角地の品格』というものを考えて設計したい。

北面(右)も日中は日が入らず暗くなりがち。
明るさを確保する工夫が必要。

 西面は午後から日差しが入り込む。
(実際は隣地の影響も考慮して検討する。)

洗濯物を干す部屋にカーポートの上から日が差し込むことを確認する。

2階平面。昼過ぎの日当たり。

吹き抜けに設けた『雲見室』が今回のプランのポイント。
晴れた日にはここのソファからボーっと雲を眺めてみたい。

雲見室は布団干し場、そして耐震上の役割も果たす。
用途がないようでしっかり意味がある部屋。

階段の上にはなにやら小部屋が。
家の中でたまには一人で「こもれる部屋」を作りたいという想いから。

1階平面。 昼過ぎの日当たり。

僕は経験上『採光が与える幸せ感』というものを重視している。
家族が集まるリビングは出来るだけ自然光で明るくしてあげたい。
(子供の成長や性格も採光で変わってくると思っている。)

午後の日当たりはおよそ確認出来ました^^

続いて翌日に朝の日当たりの確認を。

3/26 7:30。家族が一緒に朝ごはんを食べる時間を想定。

朝は東面にしっかり朝日が当たる。
(道路沿いのため隣家の影響少)

朝のリビング。
キッチンやダイニングテーブルに自然光が当たる。(カーテンで調整可)
S邸はリノベーションをする上で理想的な条件を満たしていた。

僕は、家で一番日当たりが良い場所にはリビングではなく「ダイニング」が良いかなと思っている。
日中に家族がそろうのは朝だけ。明るい食卓で家族で朝を過ごしたい。

東面の朝日がたっぷり入る子供部屋。
子供部屋も同様に朝日が入る一番良い場所に計画したい。

2階平面。朝の日当たり。

「雲見室」に差し込む朝日。

2階西側の寝室から。
戸を開け放つと東から光が伸びてくる。

真上から。
横からの光で陰影が際立ち、寄棟の屋根が映える。

朝の家の正面。日を浴びたシンボルツリーが良い感じ^^

西側は朝は暗くなりがち。
実際は、隣家からの反射も多少ある。

北(北東)面にも朝日が当たる。
洗面室は北側になりがちなので少しでも日を入れてあげられるよう計画したい。

自然光が入り込む洗面室。(中央上)
朝、顔を洗ったり整髪・化粧したりするときにこの明るさがどれほどありがたいか。

、、、

と、言ったことを模型を作ってみて検討します^^

もちろん日当たりなどは設計者は経験上、模型を作らずともおよそ想像できます。

また、3Dパースで確認することも出来ます。

ではなんのため?

それは、住まわれる方が模型を敷地に持っていき、

「この季節はこんな日が入るんだねー。」

と家族で見てもらうためです。

そういうことのひとつ一つが家族の思い出になっていくんだと思っています^^

一生に一度の家づくりをワクワクしながら一緒に進めていけたらいいなと考えています。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

模型で好きな工程:外壁の建て込み。

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新潟観光大使。43『鳥屋野潟公園の桜と上海食堂ル・シノワ』

ゆうです^^

先週の呑み会の翌日、鳥屋野潟公園に桜を見に行ってきました。

そして、お昼はある方とランチを。

ゆっくりと春を感じる素敵な時間でした。

鳥屋野潟公園HPより…………….

「水とともに生き、心安らぐ公園」

新潟県立鳥屋野潟公園は、自然豊かな鳥屋野潟の周辺に広がる県立の公園です。
県立図書館・自然科学館がある「女池地区」と、新潟市産業振興センターに隣接する「鐘木地区」の2つのエリアに分かれています。

…………………………..
HPを見てみたらマスコットキャラクターがいた笑「かめ吉」♪

先週あたりから新潟の桜も満開に。
例年は4中旬頃なので今年はとても早い!

今回は「女池地区」の鳥屋野潟公園に来てみた。
到着は8:30頃。まだ朝日で逆行気味。

広々ゆったりしていて心地が良かった。
散歩している人もチラホラ。

だいぶ立派な桜もある。(樹齢何年??)

桜の散策路。

そして鳥屋野潟公園の隣には雑誌Komachiなどを編集されているNewsLineさんの本社がある。

この建物がカッコいい。設計はDesign Room Amanoさん。
「鳥屋野潟を見ながらの仕事は最高だろうなー」と妄想が膨らむ。

そして、ランチへ。

鳥屋野潟の畔に立つ上海食堂ル・シノワさんで。
ご一緒したある方のチョイス。

シノワ(Chinois)とはフランス語で中国の(Chinese) という意味。

周辺にもオシャレなカフェなどが立ち並ぶ。

対岸に見えるビッグスワンが輝いていた。

とてもオシャレなル・シノワさんの店内。
開店と同時に伺ったがすぐに満席に。

ご一緒したある方とは鈴木亮平さん^^
最近お世話になっています。

980円のランチセットを注文。
亮平さん曰く「ここのランチセットは間違いないです。」

この日の日替わりランチは「クリームリゾット」
メインのほかに、サラダ・点心・スープ・ライス・ザーサイ・デザート・ワンドリンクがつく。
コスパ高すぎ笑 味もとても美味しかったです。

この日は亮平さんに「独立祝い」としてランチをご馳走になってしまいました。

亮平さんありがとうございました!

今後とも宜しくお願い致します^^

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

最近の日課
:潮風マラソンに向けてトレーニング。

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新潟観光大使。42『里山カフェ「I’m Home」in 柏崎市夢の森公園』

ゆうです^^

先日、3月末に柏崎夢の森公園内にニューオープンした

里山カフェ『I’m Home』

に家族で行ってきました^^

渡り蟹のパスタ美味しかったー!自然も満喫できました♪

里山カフェ『I’m Home』は友人の西村遼平・龍平兄弟のお店^^

仲の良い兄弟が出したお店は料理も空間も最高でした♪

…………………………..
ここを訪れてくれる人達と「ただいま」 と「おかえり」が自然と言い合える様なそんな関係と空間への想いを込めて「I’m Home(ただいま)」という名前を付けました。
移り行く四季を感じながら、ゆったりとしたひと時を ぜひ里山Cafe I’m Homeでお過ごしください。
…………………………..

遼平くんはケータリング『la Boratorio』のオーナーシェフ。

先日の息子のハーフバースデーには美味しい料理を頂きました^^

新潟観光大使。39『ケータリング「la Boratorio」と息子たちの1/2Birthday!』

『I’m Home』のオープン日の3/31は僕の退職日で行けなかったので、翌日の4/1に家族で行ってきました^^

柏崎夢の森公園は、柏崎ICから車で10分ほど。産業大学の隣にある。

街中から少し離れた里山。子供と遊びに来るには最高♪

なんと!奇跡的にしゅんちゃんファミリーと遭遇!
ハーフバースデーに続き、一緒に2度目の西村ランチとなった^^

「I’m Home」のロゴがかわいい。
いざ建物内へ。

動物たちが出迎える玄関。奥に視線が抜けるのが良い感じ。

左に進んだ奥に『I’m Home』がある。
その前に展示をチラチラと。

アナグマやリスのはく製があった。
夢の森では子供と自然を勉強する企画も開催されている。

キッズコーナー。畳スペースが良い感じ^^

カナチョロくん。

テン(左)やハクビシン(右)。先日、悠久山動物園で本物を見れた^^

ギフチョウ。これも高内山でカタクリと一緒に飛んでいるのを見た。

いいね!子供は喜びそう^^

そしていよいよ『I’m Home』の店内へ♪

明るく広々とした店内。
日曜ということもあり賑わっていた(満席)。

奥に見える里山の自然の景色がとても素敵^^
左奥にあるカラフルな壁は、、、

子供用のボルダリング壁。忍者との「おやくそく」がある。

息子と遊ぶ^^

ホールで働く龍平。忙しいところありがとう!

カフェは建物と一体となっている。
壁の「Dreams Come TrueⅡ(未来の夢の森)」のイラストがとても素敵♪

メニューも絵本のようでかわいい^^

柏崎の地元の食材を使ったこだわりの料理メニューが並ぶ。

小物もかわいい。色合いも良いね!

氷ではなく「冷凍した石」が使われていた。
「体を冷やし過ぎないように。」という心くばりなんだそう^^

窓辺の席もとても素敵!いつか一人でボーっとしに来るのもいいかも。

パスタランチを注文。季節のスープ(ジャガイモのポタージュ)がつくのが嬉しい^^
イモの甘みがそのまま感じられてとても美味しかった。

しゅんちゃんが頼んだランチセットには前菜3種盛りがつく。
越の鳥、真鯛、金柑のコンポート、オータムポエム、サトイモのグラタン。
「これが付いてセットで1,280円なの!?安すぎない!?」とみんなで驚いた。

「渡り蟹のトマトクリームパスタ」
お世辞抜きで僕が今まで食べた渡り蟹のパスタで一番美味しかった。
(カフェのご飯の常識を超えるクオリティー!)
相方は「里山カレー」。盛り付けが素敵♪

食事中、息子は良い子で寝ていてくれました。

ランチセットのメインの「鴨肉のロースト」。
まさかカフェで鴨が頂けるとは、、恐るべし「I’m Home」!

料理はどれもとても美味しかったです^^

自然の景色も満喫できてとてもリラックスしながらご飯が頂けました。

もともと子供がいる施設だからちょっとくらい子供が騒いでもOKな雰囲気があって助かります。

公園もあるし家族で来るには最高のお店かも^^

これからもっと暖かくなってきたら外でピクニックもいいね♪

(テイクアウトメニューも現在考案中だそう!)

夢の森公園では5月はカキツバタ祭りもあるし大きな鯉のぼりも川を泳ぎますよ♪

お勧めです^^

相方はちゃっかり趣味のスタンプラリーを押していた♪
(二個目は黒崎ICで→『「ひなたぼっこ(ジュエリー)」でサプライズ!』

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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

今の楽しみ
:息子に鯉のぼりを見せること。

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「風が吹く理由。」自然科学から設計を考える。

ゆうです^^

最近、杉板外壁の経年変化の違いを説明する際に「北西の風」という言葉をよく使いました。

「冬は北風が厳しい。」



ということは体感でわかっていますが、

そもそも風とはどうして吹くのでしょうか?


答えから言うと、図のとおりで、

風は寒暖差により発生します^^

(他にも理由はあります。)

・地面が暖まると空気が暖まり(軽くなり)上がっていきます。(上昇気流)

・上昇した空気は上空で冷やされて重くなり落ちてきます。(下降気流)

その時に地表では、寒い場所から暖かい場所へと空気が移動します。(風)

では、季節によって、または場所によって「風」はどう変わるのでしょうか。

新潟市の風の「向き」と「強さ」
ホームズ君エコナビより。色線が風の強さ。10~30は出現確率%)

・冬は北西から強い風が吹いてくる。
・年間を通して、北~西~南からの風があり、東からの風はあまりない。

なぜ冬は北西から風が吹いてくるのでしょうか?

答えは下の図の通りです^^

冬はユーラシア大陸が海より冷えるため、寒(大陸)→暖(太平洋)に風が吹く。

続いて長岡市

・冬は西から強い風が吹いてくる。
・年間を通して、南西からの風が多い。
(信濃川の影響だろう。計測値は川沿いの幸町)
・東からの風はあまりない。

最後に柏崎市

・冬は北西から強い風が吹いてくる。
・年間を通して「北西の風」「南東の風」が吹いている。

柏崎市のみ「南東の風」が目立っていますね。

なぜでしょうか?

答えは下の図のとおり^^

「北西」の風と「南東」の風を繰り返すのは新潟県の海沿いの地域の特徴。

風向きが逆転するのは、昼と夜で地面と海の温度差が変わるから。

2017.8.1の柏崎の風向き。
昼は北西の風(陸が暖かい)。夜は南東の風(海が暖かい)。
(陸が暖まるまでに時間差があることがわかる)

ちなみに朝と夕方に海と陸が同じ温度になるタイミングが来ます。
このとき風がやむ状態である「凪」が訪れます。

柏崎では春先から秋口まで朝方にサーフィンをしている人をよく見かけます^^

サーファーが朝を狙って海に行くのは、

「南東の風(陸から海への風)=オフショア」

という風が海面をなだらかにしてくれて、波の力も抑えてくれるためです^^

サーフィン@マガジンHPより)

そして、新潟は冬場の降水量が多いです。

新潟地方気象台HPより)

この「北西の風+雨」によって、杉板外壁は北西面から順にきれいなシルバーグレーになっていきます。

祖父の家(杉板37年)。東面(左)と北面(右)。
方角によりこれだけ経年変化の表情が違う。

設計者は、自然素材を使う場合は

・雨や日射などによる経年変化の程度
・その地域の風の強さや向き、温度・湿度など

など、自然を熟知していることが求められます。

ちなみに設計的な話をすると、

新潟は北西の風が強いので

「北西向きに玄関を設けることは基本的にNG」です。

しかし、「絶対にNG!」というわけではありません。

それは、場所により条件が違うから。

分譲地など隣家が近い場合は、もはや風向きを読むことはほぼ出来ません。

東向きの玄関でも巻き込んで吹き込むこともあります。

注意する場合は、袖壁を付けたり、風除室を設けたりします。

このあたりも杓子定規ではなく、設計者の経験と観察眼がものをいうところになります。

(余談)

僕は自然科学が好きです^^

息子に「なぜなぜ期」が来たら一緒に考えて一緒に発見していきたいと思っています。

(僕はいまだに「なぜなぜ期」なのかもしれません。)

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村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

前職での設計格言シリーズ。
:「自分で判断する為に経験を養う。」