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S邸リノベーション。26「耐力壁のクギ工事監理!」

ゆうです^^

S邸の工事報告です。(9月上旬頃)

構造の要となる「耐力壁」の施工監理です!

設計事務所の工事監理業務の中でも非常に重要なポイントです。

今回、S邸では耐力壁に「モイス」を使用しています。

モイスは高倍率の耐力を持ち、防火性能も高い耐力壁です。

(外壁の種類に寄らない防火認定を取っているため板外壁と相性が良い)

ちなみに、サトウ工務店さんでは耐力壁「モイス」だけでなく「内装用モイス」も使われています^^

ケンチク探訪♪ 07『井土巻のコートハウス(サトウ工務店さん)』

既存タイベックを剥がしながら順番にモイスを張っていく。
(モイスはとても重いため施工は大変!大工さん、本当にお疲れ様です!)

エスネルデザインの業務はモイスの施工の監理。

具体的には「クギの種類」「クギのピッチ(間隔)」「施工精度」を一本一本確認していく。
(クギの数は合計数百本以上!)

「壁倍率(強さ)」によって「使用クギ」や「取り付けピッチ」はそれぞれ異なる。
構造計算で指定した壁倍率の仕様になっているかを現場で目視で確認していく。

間違いがなく施工されているかのダブルチェックが出来るのが「施工」と「設計+監理」が分離された建築方式のメリット。

施工の最終確認を設計者が行うことが出来ます。

「壁倍率2.7」→クギ種類:N50、クギピッチ:200mm(中通り)の確認。

「壁倍率3.8」→クギ種類:CN50、クギピッチ:75mm(外周)の確認。

また、クギのモイスへのめり込み具合も監理していく。
(上の写真は必要以上のめり込みがなく適切な施工。)

「モイスへのクギのめり込みは1mm未満」ととてもシビア。
大工さんは一本一本神経を使いながら留めつけていく。

なぜめり込みがいけないのか?



それは「クギとモイスが接している部分の長さ」で地震力に耐える力が決まるから。
(めり込みが大きければ接している長さが短くなり、地震に耐える力が弱くなってしまう)

このあたりを知らない施工者・設計者は少なくなく、また、監理も疎かにされがち。

「設計者も現場監督もクギの施工の監理をせず、全ては大工さん任せ」となっている現場も少なくない。

そして、大工さんの中には「強めに打ち込んでおけば良いだろう」と多少めり込ませて打つ人も、、、

「たかがクギ一本」と思われがちだが、その数が多ければ設計どおりの耐震性が発揮できないリスクが高まっていく。

耐力壁のクギの施工監理はとても重要です。

「縁からの離れ長さ」も確認する。(12mm以上→OK)
これが短いと割れにつながり、地震時に所定の耐力が発揮出来くなる可能性が。

モイスが貼られた外周部(内部より)。
新旧の柱と下地材の共演が素敵^^

建物内部では「構造用合板」を耐力壁に使用している部分もある。
(「壁倍率4倍」→クギ:CN65、ピッチ:200mm以下(中通り))

筋交い部分の金物も監理していく。

筋交いは「無垢材」。
金物だけでなく、材に大きな「節」等の問題がないかも一本一本監理していく。

サッシも搬入されました。

南面の大開口にはFIXガラスがはまり、眺望と採光を確保する。

ダイニングテーブルに光を導く東面の壁にも大開口FIXガラスが。
(すでに設置済み。とても良い感じです^^)

設計事務所の工事監理業務の中でも「耐力壁のクギの監理」は非常に重要なポイントになります。

壁に隠れて完成後には見えなくなってしまう部分。

丁寧に施工することはもちろんのこと、その監理(ダブルチェック)が大切です。

【追記】…………….

業界紙である「日経ホームビルダー」さんの2018.11月号にも耐力壁へのクギに関する記事が書かれていました。

家を工事するのは機械ではなく「人間」 。
ミスもある。(知識不足もあるかもしれない)

最終的には設計者(監理者)のチェックにより、必要に応じて是正措置を講ずることが求められる。

詳しくは「日経ホームビルダー」さんを。
読みやすくて参考になります。

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【WJD-sketch02】シドニーのOPERA HOUSE&Harbor bridge.

2012.5.2 Sydney in AUSTRALIA

シドニーの代名詞「オペラハウス」とハーバーブリッジ。

青い空に白い帆がとても映える。

『街の誇り』と言える景色なんだろうと思い、ペンを取った。

ミセス・マッコーリーズ・ポイントからの眺め。

オペラハウスは本当に唯々きれいでシドニー滞在中に何日も通った。

オペラハウスは世界で最も建造年代が新しい世界遺産。
1959年に着工した工事は遅れに遅れ、竣工は1973年だった。

独創的で意欲的な建築。
意匠的にも構造的にも施工的にも非常に厳しい建築。
(総工費は当初予定の14倍以上になったそう)

現代建築が遺産になる。
=街の風景として市民や世界から受け入れられる。

ということを学ばされる。

「奇抜かどうか」がポイントなのではない。

「愛されるかどうか」がポイントなんだ。

白い帆にはタイルが貼られている。

真っ白く見えた帆も意外と「ホワイト」と「ベージュ」の組み合わせになっていた。

余談…………….

シドニー滞在中に相方とケンカをした。

レストランでなにを頼むかとか本当に些細なことで。

お互い疲れもあったんだと思う。

そのときに残したメモがあった。

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【秘訣】杉外壁経年変化実験まとめ②「中身の変化」。

ゆうです^^

前回から杉板の経年変化の実験のまとめを報告しています。

今回は板の中身!

シルバーグレーになった板の内部はどうなっているのでしょうか??

前回、杉板の見た目の変化と実験の概要を書きました^^

【秘訣】杉外壁経年変化実験まとめ①「見た目の変化」。

今回は実験の肝である「中身」について。

シルバーグレーになった板の内部はどうなっているのでしょうか?

板に興味津々のおネコ様。

まずは表面の直下について!
紙やすりで削ってみます^^

少し削るとすぐに木色が出てきました^^
(シルバーグレーに変色したのはおよそ0.1mm程か)

続いてレッドシダーも。

同様に少し削ると木色が出てきました^^

分かりやすいよう断面も見てみましょう。

板の木口をカットしてみる。

半分までカットした。
カットした部分はほとんど実験前の木色のまま。

シルバーグレーに変化したのは表面0.数ミリまでで内部はほぼ変わっていないことが分かります^^

とても雑に言うならばシルバーグレー化は「日焼け」と「肌荒れ」。
皮膚の下の肉の部分までの影響は少ない。

それが時間と共に変化していく。

佐渡宿根木の百年以上経過している軒下飾り。
細かい細工を施したものであっても持つ。それだけ木は強い。

新潟観光大使。64-2『佐渡の宿根木!板外壁の経年変化。』

杉と同様ですが、レッドシダーの様子もご紹介。

知識としても経験としても知っていたことではあったのですが、こうして自分で実験をしてみて、結果を報告出来て良かったです^^

自然素材は面白いですね!

僕は杉板外壁の家を見ると、祖父や祖母のような暖かさを感じます。

歳と共にシワが増え、顔の掘りが増していくような風合い。

自然に抗うのではなく、自然に寄り添い、風景に馴染む姿。

とても人間的で自然的だと感じています。

「日本(地元の)の風景を未来につなげたい。」

世界一周の旅から帰国してそんなふうに感じました。

地元の杉板の家々が本当に魅力的に感じました。

(極端ですが、柏崎や出雲崎の杉板の家々はフィレンツェの街並みにも負けない魅力を持っていると思っています!)

「何十年と家族で住むなら(もしかしたらその家で寿命を迎えるのならば)杉板の家が良いな。」

というのが僕の想いです。

読んで頂きありがとうございました^^

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【関連記事】…………….

【秘訣】杉外壁の経年変化「柏崎の海沿い探訪」。

『山取り樹木の庭と杉板の家』完成 at 新潟市関屋

魚沼杉の伐倒・製材・塗装を見学!「木が切られる瞬間」

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新潟観光大使。66『弥彦神社+もみじ谷の紅葉に感動♪』

ゆうです^^

先日、友人家族と一緒に弥彦神社もみじ谷に紅葉を見に行ってきました。

ここ数年毎年来ていますがやっぱり弥彦の紅葉は良いですね^^

心が癒されました。

1歳の息子は1年ぶり。

去年、家族で来た「お宮参り」ぶりです^^

新潟観光大使。26『弥彦村「紅葉のもみじ谷」。』

道を進むと、去年にはなかった「おもてなし広場」ができていました^^

足湯やフードコートや農産物直売所などが並ぶ。
デザインも弥彦に合っていて良い感じ^^

左へ進み、屋台を通り、もみじ谷への「あのトンネル」へ♪

「トンネルを抜けるとそこは、、」

どーん!と弥彦の紅葉が広がる。

鏡張りの池が散策のゴール^^

とても素敵な散歩になりました♪

ピクニックして昼ごはんを終えた後は弥彦神社へ。

友人ファミリーは12月に出産予定♪
安産祈願も兼ねて弥彦の神様へ挨拶に。

川で子供が遊んでいた!(さすが子供は風の子!)
見ていてとても気持ちが良い^^

11月は弥彦神社の参道で菊祭りも開催している。

今年のテーマは「華厳の滝」でした。
(ちゃんと滝も作ってあった!)

そしていよいよ、、、

僕はここからの流れがとても好き^^

参道の先に大きな門があり、門によって拝殿は隠されている。

そして進むと、、、

拝殿+弥彦山が正面に立ちそびえる!

この山と拝殿が一体となった空間。

徐々に見えてくるという建築的な仕掛け。

最高に素敵ですね。(身震いすらします)

僕は結婚式を弥彦神社で挙げました。

特別な場所にいつも感謝です。

その後は、夕日を見ながら海岸線をドライブ。

そして日没時には「海カフェドナ」さんで最高の夕日を見て過ごしました^^

最高の休日に感謝です♪

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

再発見したこと
:地面に座ってみんなでご飯楽しい^^

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【関連記事】…………….

新潟観光大使。26『弥彦村「紅葉のもみじ谷」。』

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【秘訣】杉外壁経年変化実験まとめ①「見た目の変化」。

ゆうです^^

昨年の12月から杉板外壁の経年変化の実験をしていました。

約1年が経ち、変化が落ち着いてきたので報告をまとめます!

自然素材の経年変化は味がありワクワクしますね^^

このブログで、数年~数十年経過した杉板を紹介してきましたが、

「杉の外壁って本当に大丈夫なの?」


「本当に腐ったりしないの?」


「グレーになった板の中身はどうなってるの??」

という素朴な疑問があると思います。

経年変化した板の中身を紹介しよう!

というのが実験の目的です^^

【秘訣】板外壁の経年変化。「方位による風合いの違い」

実験前の杉板たち(裏面)。
レッドシダー(左)と日本の杉(左)

板を雨が当たりやすい上向きに置き、約1年放置した。

仮に垂直面よりも5倍の雨当たり+日射があったとすると、1年×5倍=5年後の変化が見て取れると考えた。
(正確には分からない)

約1年後!
木色だった板はきれいにシルバーグレーに^^

左から「杉乾燥材(白身)」「杉乾燥材(赤身)」「レッドシダー乾燥材」「レッドシダー未乾燥材」

3ヶ月経過時のもの。
板の変化はまずは退色が進み木色が白っぽくなることから始まる。

その他3ヶ月経過時の詳細はこちら↓
【秘訣】杉外壁の経年変化「祖父の家の杉板と実験の経過」。

左から表・裏・表・裏。
日と雨が当たらない裏は木色のまま。
シルバーグレー化は紫外線と雨によるものだと分かる。

実験を邪魔する我が家のおネコ様。

杉板から詳しく見てみます。

白身材(左)と赤身材(右)
見た目の違いはほぼない。

※一部木色が見えている部分は風で飛んで表面が削れたため。
(経年変化ではない)

裏面。
白身のほうには3ヶ月時にすでにカビが生えていたが、それ以上カビが増えることはなかった。
板への劣化影響もほぼないと思われる程度。

外壁としての基本的な性能を考える場合、杉板は白身でも赤身でも大きな問題はないと思われた。
(柏崎の杉板張り家々もほとんど白身と赤身が混じっている)

基本的な条件として「屋根が出ていること」が大切。
板への雨がかりを抑えることが板の寿命を延ばします。

「杉・白身」の木口。
大きく反っているのが分かる。
(板は木表側に凹に反る)

「杉・赤身」も同様の反り具合。

乾燥具合や板の部位により程度は異なるが「木は反る」。
→クギで留めることで反りの発生の程度を抑える。

数年経ち、反りの反発でクギが出てくることもある。
【秘訣】杉外壁の良い点・悪い点「メンテ・目地/腐朽・クギ浮き」

…………….

続いてはレッドシダーについて^^

レッドシダー未乾燥材。

レッドシダー乾燥材。
未乾燥材と乾燥材で大きな違いは見受けられなかった。

※あくまで今回の板の場合。
板はものにより特性が大きく異なることに注意

青緑の線は台に触れていた部分。
湿潤になりやすかったため、カビっぽくなっていた。(腐ってはいない)

「未乾燥材」はもっと反るかと思ったが、そこまで反らなかった。
→芯に近い部分の板だったからだと思われる。

「乾燥材」は芯より少し外れているため反りが出ていた。

今回は反りは少なめだったが、板が三角(上は薄く、下は厚く)の場合、反りには十分注意が必要。

(レッドシダーは杉より一様にシルバーグレーになりやすいが、価格は杉より高い。)

…………….

自然素材の経年変化は面白いですね^^

板を外壁に使用する場合は、見た目や価格だけで決めるのではなく、その樹種の特性や変化などを熟知して使うことが求められます。

また、同じ樹種でもそれぞれの板によって挙動が異なってくるため、外壁に選ぶ場合には「自然素材であること」を納得した上で決めないとといけません。

(反り、カビの生え具合、クギの浮き、シルバーグレー化の違いなど)

それが許容できれば、これほど魅力的でメンテナンスコストも抑えられた外壁材は他にない!と僕は思っています^^

杉板外壁おすすめですよー♪

2年半が経過したT様邸

、、、、

はて?

シルバーグレーの板の中身は??

次回に続きます^^!

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

【お客様の家】築2年半の杉板外壁の経年変化〈T様邸〉

【秘訣】板外壁の経年変化。「方位による風合いの違い」

【秘訣】「おすすめ外壁は板張り。」35年間のメンテ・費用を考える。

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『住学5回目』終了!「植物&デジタル」→「リンク&シェア!」

ゆうです^^

10/27(土)に住学第5回目が開催されました!

「建築&植物&ユニット&デジタル」

内容盛りだくさんでお腹も頭もいっぱいでした!

今回の会場は古町のレストランLIFEさん♪

事務局メンバーは少し早めに来て会場設営&受付準備。
(皆さんお疲れ様でした^^)

住学第4回目が掲載された「新建ハウジング」を飾り付け。

全国紙デビュー&今週末は『住学第5回目!』

受け入れ体制準備万端!
(LIFEのスタッフさんありがとうございました!)

最終確認をするスピーカーの皆さま^^

1限は
marug(マルジ)のあぜがみ陽子さん
EN GARDEN WORKの小川俊彦さん
による「建築と緑」

2限は
石田伸一建築事務所の石田さん
・S.U.I.T.建築設計の渡辺さん
「アーキテクト・ユニットの可能性。」「ノマド・アーキテクト」

スピーカーの皆さまの詳細は以前の記事を^^
『住学5回目』10/27開催!「建築&植物&ユニット&デジタル!」

参加者の皆さんが入り会場は超満員!

緊張した様子の1限のお二人w

スピーカーから見るとこんな感じ。
これは緊張する!

サトウ工務店の佐藤さんの挨拶でいよいよスタート!

僕は今回「受付&集金」担当でした!

なので一番後ろの席でちょこちょこ外に出ながら話を聞かせて頂く形になり、しっかりじっくりお話をお聞きできなかったのはちょっぴり残念(>_<)

でも、後ろの席でも内容はガツンと脳に入ってきましたよ!

小川さんからは若い頃にバックパッカーで世界を旅したときの話があり、親近感がわきました^^
(まさかダライ・ラマに本気で怒られる体験をお持ちだとは笑)

「植物によって人は癒される」


「それは人間側がそう解釈しているから。それが人間の素晴らしいところ。」

という話は「なるほど!」と思いました。

あぜがみさんの某邸宅の話。
ここでは深く伝えることは出来ないのですが、とても素晴らしかったです。

『住学はLIVE』

生で、その場で聞ける話に価値があるんだということを改めて感じました。

石田さんと渡辺さんのマーケティングやデジタルツール、ユニット建築の話。
以前お聞きした話よりもバージョンアップされていてまたまた衝撃を受けました!

ためになるお話が目白押し!
ワンピースやバクマンなど分かりやすい例えもあって面白かったです^^

渡辺さん良い顔!!
(カメラマンの鈴木さんすごいっす!)

「石田さんたちがワンピースなら、住学はジャンプそのものかも?」

なんて思ったり^^

「ストーリーは別でも同じ方向を向いている。(一冊の本にまとまっている)」

まさにジャンプ!

「競合ではなく共存、そして共栄。」

「友情、努力、勝利。」

まさにジャン、、、ちょっと強引か笑

そして授業後はそのままLIFEさんで懇親会^^!

「かんぱーい!」

懇親会の魅力は今までも書いてきた通りです^^
文章では語りつくせません笑

でも、懇親会が住学の本番。
いつもどおり皆さんほんとに楽しそうでした♪

外席も良い感じ^^
(内緒の話は外で??)

今回も大成功でした!
皆さんありがとうございました^^

そして、そのまま二次会へ!
(石田さん、手配のほうありがとうございました!)

楽しい夜は続くのでした^^

(僕は途中で帰宅しましたが、最終組はなんと朝4時まで飲んでいたとか!?)

やっぱり住学は「ただの仲良し」です。
(社会人でただの仲良しって最強ですよね^^)

…………….

さてさて!今回は多くの方が住学のことを書かれています!

これぞ住学の理念のひとつである「リンク&シェア」!

やっぱり「楽しい」は広がっていくんですね^^!

一級建築士事務所 サトウ工務店

『住学第5回目。今回はスピーカーの1人として。』

住学第5回へ。 – 家づくり日記

住学第5回、1時間目。 | S.D.O blog

小林紘大さんのFBノート

…………….

そしてそして!

住学第6回も開催決定しています!

ワクワクは止まりません^^

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新潟観光大使。65『工場の祭典!三条ものづくり学校「産地の祭典」』

ゆうです^^

10/4~10/7まで燕三条では「工場の祭典」が行われていました。

そして「三条ものづくり学校」でそのスピンオフイベント?である「産地の祭典」が開催されていたので訪れてきました^^

芸術的で尖った製品に触れるのはとても良い刺激を受けますね!


工場の祭典HPより…………….

「燕三条 工場の祭典」は、2018年10月4日から7日までの4日間、金属加工をはじめ、鍛冶や木工、印刷などの技術が集まる新潟県燕三条で開催されるイベントです。

普段は一般公開されていない数多くのKOUBAの扉が開かれ、見学や体験をすることができます。

燕三条 工場の祭典

…………….

最近は三条ものづくり学校に縁があり、訪れる機会が増えました。

(その理由はおいおいご紹介します^^)

旧体育館で行われた「産地の祭典」。

「工場の祭典」は燕三条の会社のイベント。
「産地の祭典」は反対に『全国の様々な製品の産地が燕三条に集結する』というコンセプトのイベント。

岩手県南の「五感市」さん。

木製品や、

南部鉄器など、 地域の特色がとても強く感じられた。

佐賀県有田町の「ARITA PLUS」さん。
マットな白がとても繊細できれいだった。

山形県の「山の形ストア」さん。
泣いた赤鬼のコマが可愛い^^

東京都の「モノファクトリー」さん。
廃棄物由来の素材、雑貨等を販売されている。

福島県会津若松市の「漆とロック」「ほくるし堂」さん。
目の見えない方たちと共同開発したという器。
「触覚」的な魅力が最大限にデザインされている。

漆の器が出来上がるまでの工程を教えて頂いた。
木を削りだすところから、下塗り、中塗り、磨き、上塗りなど工程は多岐に渡り、手間がかかっていることが分かる。

「金継ぎ」の様子。
木の器でも金継ぎ出来ることを知った。

スイス製のおもちゃなどの展示も。

開催直後の金曜の朝イチに行ったにも関わらず人が多かった。
(土日は大混雑だったと思われる。)

なにより刺激を受けたのがこの「天井」!
かまぼこ型のアーチが連続していてとても建築的。

照明の切り欠き方もとてもアーティスティック。

「三条ものづくり学校」の建物自体がとても刺激的で魅力的です^^

他にもいろいろ魅力があるので詳細は↓をチェック♪
新潟観光大使。63『廃校リノベーション!「三条ものづくり学校」。』

「5年以上三条に通っていること。」

「三条ものづくり学校を知れたこと。」

今後、この二つの縁を活かしていければなと秘かに構想中です^^

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設計事務所の仕事『ラフプラン検討。』間取りと構造。

ゆうです^^

設計事務所の仕事に『プランの作成』がありますが、基本プランを作る過程である『ラフプラン』の検討についてご紹介します。

「あーでもない、こーでもない。」

「これが良い。けどあれも良い、、」

とラフプランを書きまくって悩みまくります。

※建築業界ではラフプランを練ることは「エスキース」と呼ばれる。
(仏語で「下絵」)

基本的にプランが一発で出来ることはありません!

お客様に提案するプランになるまでに何個も何十個もラフプランを書いていきます。
(特に設計事務所では)

何十個もプランを考えるわけは『比較プラン』を作るからです。

例えば

「壁をもう45cmずらしてみたらどうか」


「リビングとキッチンを逆にしてみたらどうか」


「いっそのこと間取りを反転させたらどうか」


「思い切って2階リビングにしてみたらどうか」

、、、

それらのプランは一長一短あります。

それらを並べて比較し、最終的にバランスの取れた落とし所を見定めていきます。

イメージとしては、

「お客様の要望」
「敷地条件」
「設計者の想い」
「予算」

などがお盆に乗っていて、それを下から指一本で支えるとするならばその重心はどこか?

を探るような作業です。

「こだわらない家づくり」とは。良い家づくりの秘訣。

さて、
ラフプランで重要なポイントは『間取り』『構造』同時検討することです。

基礎や耐力壁の位置を考えながらプランニングしていく。

構造の検討のないプランは最終的に破綻します。

具体的には、構造が最初から考えられていないと「耐震等級3」を取ることは難しいです(+_+)

耐震等級3はラッキーで取れるものではなく、最初から取るつもりでプランニングしていないと取れません。
(特に「積雪が多い」「大きな吹き抜きがある」等の場合)

また、1階と2階の柱の直下率(2階の柱の下に1階の柱が存在する比率)も検討しながらプランニングします。

柱の位置にマーカーを落とし、1・2階の柱がそろっているかを検討する。

2階の柱の下に1階の柱がない場合、梁への負担が大きくなったり、地震時の損傷具合が増すことにつながりやすい。

梁のかかり方も検討する。
間取りは簡単に考えられるようで奥が深く難しい。

2階リビング案。

検討の軌跡は何枚にもなる。

「答えはひとつではない」からこそ設計者は悩みます。

プランを決断するには「これが良いんだ!」という『設計士の強い思想』がないと決められません。

エスネルデザインで言えば、

「小さな家」
「凹凸の少ないきれいな四角い間取り」
「吹き抜け(採光・空調)」
「密度の高い家族の間」

など「これが良いんだ!」という想いを頼りにプランをまとめていきます。

設計事務所の強みはこの『プラン検討の深さ』です。

自ら構造計算する設計事務所はプラン提案の幅が異なります。

構造的に無難な企画プランの中から選ぶような家づくりとは一線を画します。

特に「小さな家」は設計が難しく、その面積内で「心地良さ」「利便性」「収納力」などの密度を高めていく場合、より専門的な設計力や経験が必要になってきます。

密度の高い小さな家を追求した「網川原のエスネル」↓
設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐case.網川原のエスネル‐

ラフプランの検討を重ねた結果、初回提案プランが出来上がります^^

プランは、スッと出来上がることもあれば、数ヶ月悩むこともあります。

そして、
エスネルデザインでは「悩んだ理由の紹介」「悩む過程を一緒に楽しんで頂く」などの理由から複数のプランを提案しています。

オーソドックスなプランA。

2階リビングのプランB。

南側を最大限に有効利用したプランC。

初回提案については下記の記事をご参照ください↓

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

その他にもプランニングには

「面積」
「形」
「採光」
「視線の抜け」
「居心地」
「収納計画」
「個室計画」
「LDKの配置、広さ、動線」、、、

など悩むポイントもたくさん。

お客様の人生がかかっていると思うと、悩んでも悩みきれないとても大変な作業です。

答えが出ずに逃げ出したくなるようなときもあります。

しかし!

悩んだプランをお客様に喜んで頂いたり、そのプランの家が出来上がってきたりすると、それまでの苦労が吹き飛ぶほど嬉しいものです^^!

この喜びがあるから設計士の仕事はやめられないんですね。

以上、初回提案プランが出来るまでの裏側でした♪

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【関連記事】…………….

楽しみながら共に作る家づくりを。『複数のプランを提示する』

設計事務所の仕事『初回に複数のプランを提出する意味・効果。』

設計事務所の仕事『要望ヒアリング。』

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家づくりを勧めない設計事務所『これからの家づくりの形』

ゆうです。

エスネルデザインは少し変わった設計事務所です。

どう変わっているかと言うと、

新築することを勧めていません。

住宅専門の設計事務所なのに。

それには理由があります。

僕は、世界一周の旅を経て(おおげさですが)人生観が変わりました。

ざっくり言うと、

人生は
物質的・経済的な幸せよりも、精神的な幸せのほうが遥かに重要である。

(=命が終わるときに自分自身が満足できる)

ということを身を持って学びました。

世界を回っていろいろな暮らしを見ました。

ざっくり言うと、

貧乏でも、家がボロくても「暮らしている人が日々笑顔ならば幸せ」なんだ。ということ。

逆に、

お金を持っていても、家が立派でも「日々の生活や人間関係にゆとりがなければ不幸せ」なんだ。ということ。

世界を旅して、

「もっと暮らしはシンプルで良いんだ。」


「幸せは物質的なものから生まれるわけではないんだ。」

と感じました。

物質的なものよりも

「家族と過ごす時間」


「収入と支出のバランス」
(固定支出に追われない暮らし、身の丈にあった暮らし)

が幸せを作るポイントなんだ。と感じました。

これは「外に触れてみないと」リアルに感じづらいものだと思います。

日本は単一民族国家で、どうしても隣人と比較しがちな環境にあります。

価値観も人生の流れも単一的です。

そうなると、どうしても物質的なもので幸せを追い求めてしまいがち。
(物質的なものは比較しやすいから。)

でも「幸せはそこではないんだ」と。

超ざっくり言えば「家はなんでも良い。」

家は手段でしかない。

重要なのは「家族が笑って日々を過ごしていること。」

そこから逆算して「欲しい暮らし」を考える。

だから「新築ありき」でなくて良い。

地元にいるなら親の家で「二世帯暮らし」を検討してみても良い。

「中古住宅」を検討してみても良い。

「マンション」を検討してみても良い。

ポイントは「選んだ住まい方によって家計が苦しくならないこと。」

家計にゆとりがあれば「精神的な幸せ」に近づけます。

「家は建てるな。」

これがエスネルデザインからの最初にして最大のアドバイスです。

しかし、そうは言ってもなかなかベターな住の選択肢がないのが現状です。

新築にせよなんにせよ、住まいに求める究極のポイントは

「安全・安心」


「住みながらの出費が少ないこと」

中古住宅や二世帯暮らしをすることで「住みながらの出費を抑えること」は可能です。

しかし「安全・安心」、
具体的に言えば「地震時に命の危険がないか」と「冬、寒くないか」が満たされていない場合があります。

断熱性・耐震性に問題のない良質な中古住宅はまだまだ少なく、親の家がなければ二世帯暮らしも出来ません。

そうなると「新築」が選択肢に上がってきます。

新築を検討する前に思い出すべきことは

「物質的・経済的な幸せよりも、精神的な幸せのほうが遥かに重要」

「家は手段でしかないこと」

住まいに求めるものは

「安全・安心」


「住みながらの出費が少ないこと」

ということ。

端的に言えば『家はこだわりすぎなくて良い』ということ。

具体的に言えば、豊かな暮らしのために家に必要なものは

「耐震性」


「断熱性」


「資金計画」

それを叶える手段として、

「構造計算」+「公的な証明」


「断熱設計」+「工事監理」


トータルコストを抑える「小さな家」

それだけ満たされていれば家は十分。

格好良い家が目的ではないのだから。

叶えたいのは『ゆとりある豊かな暮らし』

具体的に言えば、

「地震時の損傷が少なくて」


「冬、暖かくて」


「住みながらの出費が少なければ」

ゆとりある豊かな暮らしはもうすぐそこ。

建築(ハード)出来るのはここまで。

あとはそれぞれの家族の日常(ソフト)が豊かさを作り出す。

つらつらと書いてきましたが、

エスネルデザインはこのような思考の流れから住宅を設計しています。

「新築を勧めない」ことから家づくりを始める住宅会社は他にないと思います。

世界一周して感じた「幸福観」がダイレクトに設計思想に反映されています。

エスネルデザインの家は「僕」が建てたい家です。

僕は格好良い家は要りません。

僕は「安全で」「冬、暖かくて」「住んでからの出費が少ない」家が欲しい。

なるべく余計なお金はかからないようにしたい。
(イニシャルもランニングもメンテナンスコストも)

借入金額(月々の返済額)を少なく抑えられれば、日々の家計に「ゆとり」が出来る。

ゆとりが出来れば「時間」が出来る。

時間が出来れば、家族で遊びに行く「余裕」も生まれる。
(経済的にも精神的にも)

それが「幸せ」の正体なんだろうと。

それを実現するための暮らしづくり。

それがエスネルデザインです。

「僕」が「僕の豊かな人生」を実現するために作った会社がエスネルデザインです。

そして、僕と同じように考えている方はいると思っています。

多数派ではないが確実にいる。

しかし今、このような考えでサービスを行っている住宅会社は多くはない。

しかし、僕は勧めます。

僕は僕と同じように考えている方に向けて仕事をしていきます。

それが「建てられる方の幸せな暮らしを作る」と本気で信じているから。

それが「多くの人の幸せな未来につながる」と思っているから。

最終的には「日本中でより豊かな暮らしが実現出来る」と思っているからです。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

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