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僕の過去のブログ紹介。

こんにちは。ゆうです。

新潟では、ようやく晴れ間の見える日も増えてきて、

春の気配が感じられるようになってきました。

春が待ち遠しい反面、冬が終わるのが少し寂しい気もする、

なんかそわそわした気分です。

寒いうちに もう一度、友人たちとうちの庭で

焚き火を囲みながらお酒が飲みたいなーと妄想しています♪

さて、

僕は、このブログのほかに今までに2つブログを書いてきました。

ひとつは、


『住宅手帳*新潟のある設計士の物語。』

これは、4年前に現在在籍している設計事務所に入ってすぐのときから、

書きはじめた 田舎暮らしやら 建築やらの備忘録でした。

恥ずかしい話ですが、仕事が忙しくなったことや、試験勉強に打ち込むために

途中で更新をストップしてしまっています。

言わば、このエスネルブログのプロトタイプです。

もうひとつは、


『世界中から、うたを送ろう★』







これは、2011年末から2013年までの1年と2ヶ月の間、


妻と二人で世界一周の旅をしていたときのブログです。




妻とは、高校で出会い、大学生のときから付き合っているのですが、


そのころから、26歳になったら二人で世界一周しよう!と計画していたのでした。


内容は、観光の話が多いですが、


旅をする中で、いろいろと 人生や 仕事や 家族について、


あれこれ悩んで、考えて、決めていった過程も書かれています。




旅のときの話は、このブログでも


これから少しずつふりかえってみたいと考えています。





興味があれば読んでみてください♪
(若いときのブログなので恥ずかしいですが、)

昔をふりかえり懐かしい気持ちになった
ゆうでした。

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豊かな暮らしのつくり方。02ー『家は建てるな。』ー

これから家を建てることを考えているひとに、
最大級のアドバイスを送ります。

それは、、、



『家は、建てるな。』

です。

「え!? この人なに言ってるの!?(それでも設計士?)」

という声が聞こえてきそうですね。

しかし、これは、冗談ではなく、本気で言っています。

真意としては、

『まずは「家を建てる(所有する)」という常識を疑え!』

ということです。

現在、なんとなく、

「結婚して、子供が生まれたら、次は家を建てる」

という流れが常識化しています。(特に田舎は。)

親や友人など、まわりが家を建てているため、
家を建てることに疑問を感じていない人も多いのではないでしょうか。

最初は不安があったとしても、
住宅総合展示場に行ったり、銀行で話を聞いたりしているうちに
どんどん不安が薄れてきます。

それは、住宅や銀行の営業マンは、良いことしか言わないからです。
(住宅やローンを売ることが商売だからです。)

営業マンの中には、本気で、「家を建てることが家族の幸せにつながる」と信じて
セールスしている人もいます。

それはそれで、悪いことではないのですが、
「家を建てることが家族の幸せになる」かどうかは、
建てる人(あなた)が判断しなければいけません。

具体的な判断基準を言えば、『家計が回るかどうか』です。
(ローン返済全期間)

それプラスアルファで今後の時代の流れを読む技術や知識も必要になってきます。

「今後の時代の流れを読む技術や知識ってどういうこと?」

と思われると思うのですが、
未来を予測するためには、過去からの流れを知ることが一番です。

ひとつ質問します。

「みなさんは、日本人がいつ頃から家を所有しだしたかご存知ですか?」

江戸時代初期?

江戸時代後期?

明治?大正??

答えは、1960年ごろからなんです。

それまでは、みんな借家に住んでいたんです。

持ち家文化は、まだ半世紀ほどしかないんです!

「家を建てる=当たり前」

ではなく、

「家を建てる=超最近の新しい文化」

なんです。

ではなぜ、借家から持ち家に切り替わっていったのでしょうか。

それは、戦後復興のための国と企業の戦略でした。

戦後、焼け野原になった日本には、お金も住む場所もはありませんでした。

そこで、企業と国が、

「いつかは夢のマイホーム!」

「あたなも一国一城の主!」

と銘打って、住宅を庶民に所有させる流れを作ったのでした。

住宅を建てる(所有する)ことは、

・資産のない庶民が唯一資産形成できる。(土地神話)

・建築業界が潤い、地元にお金が落ち、お金が循環し、経済が活性化する。
 (住宅建築は仕事の業種が多く、近場の職人さんに頼むことが多いため、
  地元に広くお金が落ちる。)

・価値の低かった土地を、開発することで価値が上がり、開発業者が儲かる。

・住宅の所有に対して税金をかけられ、国の歳入が潤う。

などなど、国、企業、庶民みんなにとっていいことづくめの政策でした。

しかし、
ここまで読んで、勘が良い人なら気づいたはずです。



「もう土地神話は終わっていて、家も土地も価値が減っていくし、人口減少で、土地も家も余るし、景気(消費)がこれから良くなるとは思えない。」


=『時代が変わって、建てる人のメリットがなくなってないか!?』

家を建てる前に、みなさんに伝えておきます。

時代がかわったので、家を建てることは、昔に比べ、

ハンパなくハイリスクなことなんですよ!!!

住宅の営業マンはみんな言います。

「35年ローンで家賃並みで家が建てられますよ♪
 家賃は掛け捨てですが、住宅は資産ですよ♪」

いっけん、「なるほど!家を建てたほうがお得そうだ!」と思いますよね。

でも、

築35年の中古住宅に、新築時と同じ家賃を払って住みたいと思いますか?

35年ローンを組むということは、35年後にそうなっているということです。

さらに言えば、

35年後、あなたは今より高い給料をもらっているのでしょうか?


今の勤めている会社は存続しているのでしょうか?



家族と週末旅行に行く経済的な余裕はあるのでしょうか?



そのときの家+土地の価値はいくらになっているのでしょうか?

たしかに、今のアパートの家賃をもったいないと感じるかもしれません。

しかし、短絡的にすぐに家を建てるのではなく、
一歩踏みとどまって、いろいろと勉強したり、自分で考えたりしてからでも、
家を建てる決断は遅くはありません。

僕は、住宅を設計する(家を売る)仕事をしていますが、
最初のアドバイスは絶対にこれです。



『家は、建てるな。』

-「超高断熱の小さな家」escnel design-





…………….

しかし現実的には家を建てる以外により良い「住」の選択肢が少ないのは確かです。
あれこれ考えたあと最終的には「家を建てる」ことがベターであることが多いです。
(そのために僕は住宅設計士をしている)
『家は建てるな。』と書いたのは一度「あれこれ考えてもらうため」。
その結果、地に足がついた家づくりが進められればと考えているからです。

「家が欲しい。」

「家を建てて本当に良いのかを疑う。」

「いろいろ検討した上で、やっぱり家を建てようと思う。」

と冷静に検討を進めたあとで下記のブログを読んでもらえればと思います。

家を建てる場合『重要な4つのポイント。』があるんです。
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豊かな暮らしのつくり方。01ー『もちはもち屋に。』ー

住宅業界に入って早10年以上。

良い家をつくるにはどうすればいいのかがわかってきました。

それは、『もちはもち屋に頼む』ということです。

具体的には(行動順)、



①信頼できるファイナンシャルプランナーを探し、人生の収支計画をつくってもらう。

自分の家計を見てもらい、様々な収支を考慮した上で、

将来にわたって負担の暮らしができる住宅予算を教えてもらう。

家がほしくなったらまず、展示場に行く方がほとんどだと思います。

そうすると、「あれがほしい」「こっちのグレードがいい」と

家への要求でいつのまにか頭がいっぱいになってしまいます。

良い家づくりのスタートはそうではありません。

家ではなく、家族が送りたい人生を考える。

僕は、豊かな人生とは、家ではなく、

こどもや趣味や老後など家以外のことにお金を使える人生だと考えています。

こどもや趣味や老後に比べ、たいてい家を建てることが一番先にくるため、

予算のかけ方を間違ってしまう方が多いんです。

そうならないよう、まずは自分の家族のファイナンシャルプランを立てましょう。



②信頼できる設計士を探し、住宅の設計をしてもらう。

設計士の仕事は本当に多岐にわたります。
参考『設計士が設計する家を。』

良い家づくりは、自分にあった本当に信頼できる設計士と会うことからです。

信頼できる営業マンに会うことも大切ですが、

将来にわたって本当に考えられた良い家を建てるには、

営業マンではなく、信頼できる設計士に会うことが必要です。

営業マンの良し悪しは、家が完成するまでの満足度に関係してきます。

設計士の良し悪しは、家が完成してからの満足度に関係してきます。

家の間取りや使い勝手はもちろん、

光熱費やメンテナンスの頻度、素材が経年劣化しづらい工夫、

安全性、快適性、豊かな時間が過ごせる空間的工夫、、、(もっともっとあります)

設計士の力量で、良い家かそうでない家か、とても大きな差が生まれます。

③信頼できる工務店を見つけ、家を建ててもらう。

はっきり言います。

良い家ができるかどうかは、大工さんで決まります。

設計の段階では、「絵に描いたもち」です。

それを実際に形にするのが大工さんや職人さんです。

大工さんが違えば、同じ図面でも、まったく違う家ができあがります。

パッと見ではわからなくても、

気密性はしっかりしてる? 断熱材は奥までちゃんと入っている?
数年して壁紙がはがれてこない? 扉がきしんでこない?

技術のない大工さんは、技術のない仕事をします。

良い大工さんは、良い仕事をします。

かんながきれいに乗っている。 床材をいいものを選んでくれている。

万が一がないように、気密の処理が入念にされている。

万が一の雨漏りがないように、雨が吹き付けそうな部分の防水は通常よりも入念にされている。

設計では、書いていないようなことも、
良い大工さんは自分の思いと誇りで良い仕事をされいます。

そして、家ができたあと、数十年にわたり、

実際のお付き合いをしていくのも大工さんです。

家を考える数ヶ月に比べ、はるかに長い年月を

大工さんと一緒に家をメンテナンスしていくことになります。

住宅業界では、家が建ったあとにメンテナンスや定期点検にくる大工さんが、

実際に自分の家を建てた大工さんではないことが往々にしてあります。

もちろん、そういう大工さんも甘い仕事はしないと思います。

しかし、あなたが大工さんの身になってみたとき、

自分が建てた家と、建てていない家、

同じ気持ちでメンテナンスや点検ができるでしょうか?

やっぱり人間、自分で建てた家のほうが格段に愛着があります。

不具合があれば早く直してあげたいという思いがあります。

あなたがお願いする工務店の大工さんは、

家が完成してからも、メンテナンスにきてくれそうですか?

そして、もっとも重要なことは、

①信頼できるファイナンシャルプランナー
②信頼できる設計士
③信頼できる工務店

これらを分離して依頼すること。

それぞれプロフェッショナルに依頼すること。

これが、良い家づくりができる条件です。

①②③、全てが完璧な会社はないと思います。

それぞれに都合がありますから、

「あっちを立てればこっちが立たず」になります。

会社には社長がいて
社長は利益を上げようとします。

本音を言えば、一番利益が上がる家を売りたいんです。

できるだけ予算を多くして契約額を増やしたいんです。

できるだけ楽で手間のなく使いまわせる設計をしたいんです。

できるだけ作業が少なくアフターメンテナンスに呼ばれづらい家を作りたいんです。

本音を言えば、今、売られている住宅は、
良い家ではなく「売りやすい家」「クレームがおきづらい家」なんです。

本音を言えば、僕も、設計だけでなく、施工もして、
ファイナンシャルプランもつくる工務店をつくったほうが儲かると思っています。

でも、それはしません。

なぜなら、

「良い家」をつくりたいからです。

良い家をつくるにはどうすればいいかずっと考えてきました。

やっとわかってきました。



『もちはもち屋に。』

これから家を建てられるみなさんが、信頼できる人に出会えることを願っています。

ゆう。

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独立する理由。-良い家を建てる-



現在、住宅専門の設計事務所の設立(独立)に向け準備をしています。


なぜ独立するのか。
独立しなければいけないのか。
まとめておこうと思います。



独立する理由は、




『良い家をつくりたい』



からです。

自分の家もお客さんの家も。



私の考える『良い家』とは、
(重要度順)


①構造的に安全であること。


②新潟の冬を心身ともに快適に過ごせること。


③経済的な負担が少ないこと。


④メンテナンスが楽なこと。


⑤『経年美化』すること。


⑥季節の変化を感じられること。


⑦家を造って頂く職人さんの顔が見えること。


⑧凛とした品のある家をつくること。





具体的には、

構造的に安全であること。
  
  =地震時に家族に危険が及ばないこと。
   その根拠が確かめられていること。

  →構造計算をする。
   (いまつくられている木造住宅のほとんどが構造計算されていない。)



新潟の冬を心身ともに快適に過ごせること。


  =不快でない温度差ができないこと。
   足元が寒くならないこと。
   不快でなく管理が容易な暖房方式。
   無理のない光熱費で暖かさが手に入ること。 

 →高い断熱性・気密性が必要。
  (暖房器具の能力だけでは、天井と床の温度差や、不快感、光熱費の問題は解決できない。)
 →換気・空調計画が理論的に考えられていること。
  


③経済的な負担が少ないこと。

  =長期的な視点で考えられた仕様で、初期費用がかかっても月々の光熱費は抑えられること。

   シンプルで簡素な内装。
   面積は小さめ。
 →高い断熱性。
 →光熱費を含めた支払いシミュレーション。適正なローン選定。
 →家は小さく、コストを抑え、設計力で広く暮らせる家をつくる。
  
④メンテナンスが楽なこと。

 =メンテナンスコスト(費用・手間)が少ないこと。

 →経年の傷みを考えた材料選定。メンテナンスフリーの材料の使用。
 →専門家でなく、建て主がメンテナンスできる仕様。
 →掃除がしやすい設計。器具の配置。
 


⑤『経年美化』すること。


 =自然素材の利用。

 →家は何十年と毎日ともに住み続けていくもの。
  消耗品ではなく、ともに成長し、味や歴史が蓄積する家を。
  例えばペットのように、「家族に愛される存在」となれる家を。
季節の変化を感じられること。


 =庭づくり。庭を室内とつなげる。

 →一坪でも自分で作る庭を設ける。
  室内から眺められるように。室内から出入りできるように。
  室内にいても季節の移ろいが感じられるように。
  庭が素敵な家は外から見ていても気持ちが良い。




家を造って頂く職人さんの顔が見えること。


 =地元の職人さんとつくる家づくりを。

 →全国展開の大手ハウスメーカーでも、実際に家を造るのは地元の職人さん。
  ということは、なにか不具合があったときに駆けつけてくれるのも地元の職人さん。
  そんな職人さんと信頼しあえる関係を築ける家づくりを。




凛とした品のある家をつくること。


 =考えられたバランスや配慮、職人技、気遣い、、、
   さまざまな思いが形になったとき、なにかを放つ家ができる。

 →作り手が魂を込めてつくったものは、他のものとは違うなにかがある。
  工場生産されたものになく伝統工芸品にあるなにか。
  そのなにかがあらわれるようこだわって家をつくりたい。



細かくはまだまだありますが、
これくらいにしておきます。


このうちの「何個かは叶えられる」ハウスメーカーや工務店はたくさんあります。

しかし、これら「全てをバランスよく叶えられる」ところはなかなかありません。

しかし、これら全てをバランスよく叶えられる家こそが『良い家』だと私は思います。
全てをバランスよく叶えられる会社が少ないのはこんな理由があります。
どんな会社も頑張って仕事をしていれば注文が増える、、

注文が増えればそれに対応するため、マニュアルなどを作り合理的な仕組みをつくる、
お客さんを待たせないために社員を増やす、、

社員が増えれば会社を維持するため売り上げを上げ続けなければならない、、
(そして社員全てが有能なわけではない、、)

ますます合理的な仕組みがうまれ、「売りやすい家」、「問題の起きにくい家」がつくられていく、、


こうして、大きな会社になればなるほど、
「売りやすい家」、「問題の起きにくい家」、をつくることになるというジレンマが生じます。

合理的な仕組み(ルール)が絶対のため、設計者や建て主のアイデアは、
たとえそれが良いものであっても採用できないこともあります。


住宅業界ではこういったことは一般的です。(必ずしも全てがそうではありません。)

会社の利益を最大化するためには多少の犠牲はやむないのかもしれません。




しかし、



私が建てたいのは、『売れる家』ではなく、『良い家』です。
私と似た考えをお持ちの方、私が考える『良い家』を求めている方は、
多くはないかもしれませんが、でも必ず「いる」と思いました。


しかし、それを叶えてくれる会社は今のところとても少ないのが現実です。





『良い家』を考える少数のひとのために働きたいと思いました。


escnel designが提供する家には自信があります。
なぜなら、建築士である私が独立してまで建てたかった家だからです。
多くの方は、家にここまで求めないと思います。

しかし、これらを叶えようと思ったときはご相談ください。


きっとあなたの力になります。






























-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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『設計士が設計する家を。』

『設計士が設計する家を建てたい。』

上の言葉を読んで、

「どの家もそうじゃないの?」

と、思われたかもしれません。

しかし、現実はそうではないケースのほうが多いのです。

家を建てたいと思ったら住宅見学会や総合展示場に行かれるかたが多いと思います。

そこにいるのは誰ですか?

そう、営業マンです。

初来店時に接客した営業マンが担当となり、
そのまま営業マンがプラン(間取り)まで作成する、
というパターンが多くの会社で取り入れられています。

営業はプランを作成後、設計部の設計士にチェックを受け、設計士は図面を清書する。

設計士は、お客さんとは面会することなく図面を完成させるケースもあります。

私も社会人になりたてのころは上記の流れで住宅を提案をしていました。

なので、営業の私がプランを書き上げることも多々ありました。

設計士はほかの仕事を多く抱えているため、
滅多にお客さんとの打ち合わせにはこれません。

そのため、

営業が打ち合わせ→後日設計士に相談→再度打ち合わせ

という流れが一般的でした。

そうすると、
提案力が乏しかったり、質問の返答にタイムラグが生じてしまったり、
できるだろうと思って話したことができなかったりと、いろいろと不都合が生じることもありました。

設計士もお客さんと直接打ち合わせができていないので、
その人の個性や好みを反映したアドバイスはできません。

設計士もジレンマがあります。

しかし、毎月のノルマをこなすには営業も設計も今以上に時間を作ることはできません。

「設計」と、一言いってもその作業は多岐にわたります。

一般的な設計のイメージというと、「プラン(間取り)の計画」だと思います。

しかし、設計の作業はそれだけでなく、

「構造計画」
 その間取りで重さや地震に家が耐えられるか。

「空調計画」
 夏冬に快適に効率よく空調できるよう機器の選定と配置の検討。
 効率のよい換気経路(新鮮空気を取り入れ、汚染空気を排気)、器具の検討。

「断熱計画」
 建物の断熱性能の計画。断熱材・サッシの選定、適切な工法の計画。

「照明計画」
 適切な照度を確保できる照明器具の選定。
 お客さんの好みに合った照明器具の提案。
 調光や間接照明など、落ち着ける灯りの提案。

「外観計画」
 構造、間取り、窓の位置などを考慮し、整った外観となるよう計画。

「詳細計画」
 棚板、収納、飾り棚など、あったら便利な建築的な工夫の提案。
 壁や床材やカウンターの材質などのインテリアコーディネート。

ほかにも、外構計画、給排水計画、メンテナンス計画、、、など細かい作業がたくさんあります。

これらを、お客さんの希望する予算とのバランスを見ながら提案する。

これだけ、細かくて多岐にわたる検討・計画をまとめあげるのが「設計」という作業なのですが、

多くの会社では、それぞれの計画は「分業」で別々の人がこなしているケースがほとんどです。

「間取り」は営業、
「構造」は設計士、
「断熱空調計画」は商品企画部、
「照明」は照明器具メーカー、、、

※最悪の場合、
詳細計画、外構計画はおざなりに。
メンテナンス計画はそもそも考えていない。
構造も最低限のチェックのみ。(構造計算はしない)
ということもざらにあります。

一見、これだけ細かいと「分業のほうが効率が良さそう」と思われるかもしれません。
(事実、効率重視で多くの会社が分業体制をとっている)

私も経験があるのでわかりますが、
お客さんの顔もわからず、自分の専門の仕事を単純作業のようにこなしていると、
はっきり言って

「仕事に想いが乗りません。」

(お客さんと話しことも会ったこともなければ、気持ちの乗せようがありません。)

また、分業にすることはできますが、
それぞれの計画はまったく個別のものではなく、関係しあっています。

例えば、間取りと構造、空調と断熱、予算とメンテナンス計画、、、

本来別々には考えられないものなのです。

良い家を建てたいと思ったら、

『一人の設計士が最初から最後まで責任を持って担当する。』

しかありません。

私はそんな家づくりを提案したく独立という道を選びました。

「一人の設計士がすべてを設計する家。」

ありそうで実はなかなかない家。

一生に一度の家づくり、

これから家を建てられるかたへ

良い設計士に出会えますように。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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暖かくて経済的負担の少ない家を。

『暖かくて経済的負担の少ない家を。』

そう考えながら日々住宅設計の仕事に向かっています。

はじめまして。
設計事務所escnel designのゆうです。
社会人になり、地元新潟の建築会社の住宅部門で営業をしました。
26歳のとき、学生時代から計画していた世界一周の旅へ出て、
1年と少しの期間、様々な国を訪れ、
「幸せな暮らしってなんだろう」と、
その国の人々と触れ合ったり、異文化につかったりして
いろいろな価値観に触れました。
帰国し、新潟で1番と思う設計事務所に入ることができ、
約3年間、超高気密高断熱住宅設計ひとすじに実務に励みました。
(2015.11月現在、在籍中)
現在、独立に向けて準備中です。
社会人になってからずっと
「良い家ってどんな家だろう?」
と考え続けています。
過程は飛ばしますが、私が今思ういい家とは、
『暖かくて経済的負担の少ない家。』

だと考えています。

もっと言うと、
『家にかかるお金はなるべく抑え、趣味や子供にお金をかけられる家。』
そんな家づくりを提案したい。

家にかかるお金とは、新築工事価格だけではなく、光熱費やメンテナンス費を含んだトータルコスト。
新築工事価格を下げることばかり考え、
断熱性や空調計画をおろそかにすると
寒くて光熱費のかかる家ができます。
かけるところにお金をかけ、
おさえるところはお金をおさえる。
そのバランスをとることが設計者の腕になります。
暖かくても経済的負担が大きければNG。

経済的負担が少なくても寒ければNG。
この二つはどっちもかかせない家づくりの基礎の部分。
(構造は言うまでもなく最重要。)
その次に、
土地(立地)、間取り、採光、、
最後に、
住宅設備、仕上げ材(内装)、照明、、、
今、家を考えている人へ。
考える順番が逆になっていませんか?
「暖かくて経済的負担の少ない家に住みたい。」

僕はそんな家に暮らしたいと思っています。

僕はそんな家を提案したいと思っています。



どうぞ宜しくお願い致します。


































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