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設計事務所の仕事『第三者による工事監理「工事監理報告書」作成。』

ゆうです^^

エスネルデザインでは、設計と施工を分離した家づくりを勧めています。

それは、施工者ではない第三者である設計者が適切に工事を監理するため。

工事完了後に「工事監理報告書」をお渡し、施工記録が保存できる仕組みを提案しています。

設計者(設計事務所)施工者(工務店)を分離し、設計者が工事監理を行う家づくりの大きなメリットは主に2つ。

1.図面と相違ない施工が行われること。


2.第三者へ説明できる資料が残ること。

1つ目の「図面と相違ない施工が行われること」は主に性能面。

完成後の仕上げなど見える部分の相違は建て主様も気付かれるかもしれません。

しかし、壁の中など見えなくなってしまう部分は完成後は誰も確認できません。

具体的に言えば、

・耐震(基礎、耐力壁の施工)

・断熱(断熱材の施工精度)

・気密(気密シートの施工精度)

についての工事監理が特に重要です。

世の中には、設計者が監理せずとも真面目に知識も施工精度も高い家づくりをされている工務店さんもあります。

しかし、棟梁が優れた方だったとしても、家は一人で造るものではありません。

下請け大工さん、協力業者さん、数々の人が携わりながら家づくりは進んでいきます。

中には、知識不足・精度の低い施工もあるかもしれません。

また、どんなに頑張っていても人間はミスをする生き物。

これまでの経験上、それらを痛感しています。

業務量にゆとりがあり、知識も豊富な現場監督がいればまだ良いですが、現在の家づくりは一人の監督が何棟も(時には十何棟も)掛け持ちしているケースも多々。

そもそも「工事監理」は現場監督の仕事ではありません。

工事監理は設計者の仕事。

工事監理とは「設計図書と現場が相違なく施工されていることを確かめること」なので設計者によって行われるべき。

しかし一般的な家づくりでは、設計者が現場に行く機会は多くはない。

設計者は設計業務を優先し、現場監督が片手間で工事監理を行っているのが現状です。

「施工品質の崩壊と独立した工事監理。」

少し辛口になってしまいましたが、この辺りは今まで「改善すべき」と強く感じていた部分。

多くの設計者は、本当はもっと現場に行き工事監理を行いたいと思っている。

しかし、それをする時間はない。

一言で言えば「棟数を追う家づくりの弊害」でしょうか。

設計と施工を分離した家づくりは、

「設計者が工事監理を責任を持って行える。」

「是正すべき点があれば強くそれを主張できる。」
(施工店の従業員でないので忖度などする必要がない)

「設計者が建て主様の完全な味方になれる。」

そこに設計事務所の価値がある。

設計事務所の価値は「設計力」と「工事監理の密度」。

また、設計と施工の分離は、公共事業では当たり前に行われています。

「専門家がそれぞれ専門の仕事を行う。」

「一社に判断を委ねず、ダブルチェック体制を確保する。」

エスネルデザインでは、設計と施工を分離した、第三者である設計者が工事監理を責任を持って行う家づくりを推奨しています。

【網川原のエスネル‐11】配筋工事監理!「第三者監理の重要性」

【網川原のエスネル‐06】工事請負契約締結!「設計と施工の契約分離のススメ。」

豊かな暮らしのつくり方。01ー『もちはもち屋に。』ー

メリットその2の

「第三者へ説明できる資料が残ること。」

これは、家を売る際に値下がりしづらいようにという価値。

中古住宅を買う側になって考えてみると、

特に欲しい情報は

①寒い家でないか
(断熱気密はしっかりしているか)

②耐震性は問題ないか

③施工はちゃんとしているか

①②は図面などから読み取れます。
また、長期優良住宅認定など公的な証明があればなお良し。

そして、③を「工事監理報告書」が担保する。

①②③が資料としてある中古住宅とない中古住宅であれば、当然ある家のほうが価値が高いでしょう。

リノベーションを計画する場合も、それら資料のありなしは歴然の差。

その建物への信頼度は格段に異なります。
(資料の量・質は中古住宅購入の決め手になり得る)

新築を建てることがハイリスクになってきている今の時代、

建てるのであれば売ることも想定して建てることをお勧めしています。

豊かな暮らしのつくり方。02ー『家は建てるな。』ー

豊かな暮らしのつくり方。19-1 ー『家は売ることを想定して建てる。』ー

…………….

さて、前置きが長くなってしまいました(^^;)

(工事監理についての話はついアツくなってしまいがち、)

今回は、

「工事監理とは具体的にどんなことをするの?」


「工事監理報告書とはどんなものなの?」

についてご紹介したいと思います。

土留め擁壁の施工。
地業、配筋、コンクリートの確認。

【網川原のエスネル‐05】RC擁壁-コンクリ打設。

地盤調査。

【網川原のエスネル‐07】地盤調査と地縄張り。

地盤改良、防湿シート、捨てコン、基礎配筋1。

【網川原のエスネル‐09】地盤補強「柱状改良工事」!

【網川原のエスネル‐10】砕石・捨てコン打設!「フラットスラブ」のメリット。

基礎配筋2。

基礎配筋3。

【網川原のエスネル‐11】配筋工事監理!「第三者監理の重要性」

【網川原のエスネル‐12】配筋工事監理-2「是正後の確認と型枠監理」

基礎コンクリート打設。

【網川原のエスネル‐13】コンクリート打設!「一体打ちの高基礎!」
【網川原のエスネル‐14】基礎型枠ばらし「鏡面の打ち放しRC基礎」

土台敷き、アンカーボルト確認。

【網川原のエスネル‐15】祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」

上棟監理。

【網川原のエスネル‐16】祝上棟!②通し柱・梁設置「金物工法のメリット。」

【網川原のエスネル‐17】祝上棟!③床・登り梁・屋根「水平構面の重要性。」

屋根施工監理。

【網川原のエスネル‐19】屋根工事「エスネルデザインの3次防水屋根!」

屋根防水、屋根材施工。

【網川原のエスネル‐22】3次防水屋根完成!「ゴムアスルーフィング・雪止めアングル・棟換気。」

耐力壁施工、断熱施工監理。

【網川原のエスネル‐23】耐力壁の工事監理!「耐震設計の基本・監理のポイント・モイスの防火性能。」

【網川原のエスネル‐24】外張り断熱材施工!「ダブル断熱のメリット・綺麗な現場・僕の天職。」

防水紙設置、基礎断熱施工。

【網川原のエスネル‐25】防水紙施工と基礎断熱施工。

サッシ取付、防水処理。

【網川原のエスネル‐26】サッシ取り付け「窓周りの防水」と「家で重要なものの順位」。

外壁施工、通気層確認。

【網川原のエスネル‐28】杉板外壁施工!「大工の職人技と通気層の重要性。」

内側断熱材施工。

【網川原のエスネル‐27】壁内断熱材施工。万が一を想定した設計を。

気密シート施工。

軒天、内部下地、気密、耐力壁。

気密施工、床板張り。

雨どい、換気扇フード防水、中間気密測定。

【網川原のエスネル‐29】ガルバ雨どい・屋根通気・外気収納・謎の床の穴。

【網川原のエスネル‐30】「中間気密測定!」-気密施工のポイント-

石膏ボード張り。

【網川原のエスネル‐31】「造作ソファの生地選び」窓周りと石膏ボード張り。

内部造作、塗装下地。

内部塗装、外部階段。

【網川原のエスネル‐32】「塗装・洗い出し土間・木製外部階段。」家を設計するとは

外構、設備配管工事。

【網川原のエスネル‐34】植栽・石積み完成!家は緑で命が宿る。

外構、設備、建具。

【網川原のエスネル‐36】造作建具製作!手掛けと明かり取りのデザイン。

照明、コンセント、設備類。

エアコン、設備類。

完成後仕上げ監理。

完成気密測定。

【網川原のエスネル‐37】「残暑の日射遮蔽ゼロ体感見学会」開催!

土間コン、アイアン手摺。

【網川原のエスネル‐42】木塀・土間コン・アイアン階段・住学番外編。

これらをまとめた報告書を引渡し時に提出いたします。

…………….

設計も工事監理も、手間や時間のかかる大変な仕事。

しかし、家は家族の人生を左右する一生に一度の大切な買い物。

やりすぎはありません。

どれだけ技術が進歩しても、多くの人が関わりながら家は「現場」で造られます。

一棟一棟時間をかけて丁寧に設計・施工・監理していくことが「ゆとりある豊かな暮らし」につながると感じています。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

【網川原のエスネル‐11】配筋工事監理!「第三者監理の重要性」

【網川原のエスネル‐06】工事請負契約締結!「設計と施工の契約分離のススメ。」

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【設計契約】「設計契約等業務委託約款」とは。

ゆうです^^

エスネルデザインでは、設計監理契約書に

「建築設計・監理業務委託契約約款

という約款を添付しています。

これから契約を結ぶ建て主様に向けて、簡単に約款の説明をさせて頂きます。

まず、「約款」とはなにか?

約款は、
「著作権の帰属」「契約の解除の方法」など、契約の詳細条項について書かれいて「契約書の注釈」のようなものです^^

基本的に買い主様に不利益が及ばないような契約となるようまとめられています。

…………….

約款は自由に作成することができ、メーカーは専用の約款を備えている場合もあります。

ただしその場合、「買主(自分)に不利益が及ばないかどうか」を全文読んで確かめなければいきません。

そう言った必要がないようエスネルデザインでは、

四会連合協定約款という公に使用されている約款を使用しています。

(四会…日本建築士会連合会、日本建築士事務所協会連合会、日本建築家協会、日本建設業連合会)

…………….

それでは、約款の内容について!

※噛み砕いた表現のため正確性に欠ける部分あり。
(あくまで約款の条文が優先)

※約款の本文は著作権の関係で記載しません。

【第1条〈総則〉】

→法令順守、誠実に業務を行うこと、報酬を支払うこと。

【第2条〈設計業務及び監理業務の進め方〉】

→必要な情報提供、説明・報告などをすること。

【第3条〈権利・義務の譲渡の禁止〉】

→権利・義務を第三者に譲渡することの禁止。

【第4条〈秘密の保持〉】

→個人情報等の漏洩の禁止。

【第5条〈著作権の帰属〉】

→設計図書・完成建物の著作権は設計事務所が持つ。

【第6条〈著作物の利用、著作者人格権の制限〉】

→建て主様は、
・設計図書を利用して建物を完成することが出来る。
・必要に応じて設計図書を複製、修正することが出来る。
・完成した建物を写真などの媒体で表現することが出来る。
・増築、改築などすることが出来る。
・設計図書、完成建物の内容を公表することが出来る。

→設計事務所は下記の場合、建て主様の承諾を得なければならない。
・設計図書、完成建物の内容を公表する場合
・完成建物に設計事務所の実名を表示する場合
 

【第7条〈著作権の譲渡禁止〉】

→設計図書・完成建物の著作権の譲渡の禁止。

【第8条〈再委託〉】

→設計事務所が委託業務の全部を下請けに委託することの禁止。
(一部委託する場合は建て主様の承諾が必要)

【第9条〈設計業務及び監理業務の追加、変更等〉】

→建て主様は業務に対して追加・変更依頼ができる。
(+必要な場合、報酬変更・期間変更あり)

【第10条〈受託者の請求による設計事務所または監理業務の履行機関の延長及び業務報酬の増額〉】

→天災や戦争など、設計事務所の責めに帰すことの出来ないなにかが起きた場合、業務期間の延長や報酬の増額を請求することが出来る。

【第11条〈設計業務及び監理業務の報酬の支払〉】

→建て主様は業務完了後、報酬を支払うこと。
どちらのせいでもなく業務遂行が不可能となった場合、出来高の請求が出来る。

【第12条〈委託者・受託者の債務不履行責任〉】

→相手の原因で債務不履行となった場合、相手に賠償請求できる。

【第13条〈設計業務の成果物のかしにたいする受託者の責任〉】

→設計した建物に瑕疵があった場合、瑕疵を直させるか賠償請求できる。
(新築の場合、引渡しから10年間)

【第14条〈解除権の行使〉】

→建て主様は業務期間中いつでも契約を解除できる。

・設計事務所の原因で業務期間内に業務が完了しない場合
・設計事務所の原因で契約の維持が出来ない場合
・設計事務所が契約違反し、催告しても是正されない場合
・設計事務所が暴力団と関係があった場合
+建て主の都合で契約解除することも可能

【第15条〈解除の効果〉】

→契約を解除した場合、
・建て主様は、それまでに設計事務所から交付されている成果物を利用できる。
・設計事務所は、出来高を請求できる。
・建て主様は、損害を受けている場合、賠償請求できる。
(未完成の場合は不可)
・建て主様都合での解除の場合で設計事務所が損害を受けている場合、賠償請求できる。

【第16条〈保険〉】

→設計事務所は、業務債務を担保する保険に入っている場合、建て主様に説明すること。

※エスネルデザインは「賠償責任保険」に加入しています。

万が一の際の保険について「建築士事務所賠償責任保険」

【第17条〈紛争の解決〉】

→紛争が生じた場合、それぞれ民事調停・仲裁申し立てが出来る。

【第18条〈契約外の事項〉】

→約款に定められていない事項は協議して定めること。

…………….

ざっくりと説明させて頂きました^^

約款に書かれた内容は「万が一」の話にはなりますが、万が一が起きることも想定して契約書一式を作成しております。

※実は、述べ床面積300㎡以下の建物の設計監理業務は契約書を交わす法的な義務はありません。
それでも約款も付して契約を交わすのは建て主様の万が一の不利益を避けるため。

堅苦しい話になりましたが、契約前の参考になれば幸いです。

不明点などある場合は、お気軽にお聞き頂ければと思いますm(__)m

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

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【関連記事】…………….

【荻曽根のエスネル‐05】祝!設計監理契約!「色が塗られた図面とペン立てのプレゼント」

設計事務所の仕事『祝!設計監理契約。』‐case.網川原のエスネル‐

【網川原のエスネル‐06】工事請負契約締結!「設計と施工の契約分離のススメ。」

【注意点】請負契約「工事中、地震が来たら被害の負担は?」

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WEB初回面談.04「エスネルデザインの家の特徴は?」【性能編】

ゆうです^^

『バーチャル初回面談』です。

今回は「エスネルデザインの家の特徴」について。

構造、断熱気密、小さい家、仕様、など性能面について

今まで書いてきたことをまとめました。


Q:エスネルデザインの家の特徴は?

A.「超高断熱の家。」

快適性、健康、経済性を考慮した「超高断熱」の家を勧めています。

(イニシャルコストとランニングコストのコストパフォーマンスを計算し、UA=0.28以下を推奨。ダブル断熱トリプルサッシなど)

【「超高断熱」とは】網川原のエスネルの断熱性はUA=0.24

【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

【快適性】なんのための超高断熱?「家中暖かく快適に暮らすため。」【全館空調のススメ】

【経済性】なんのための超高断熱?「冷暖房費を抑えるため。」

A.「ちょうど良い小さな家。」

小さい家を推奨しています。

理由は

・ゆとりある家計の実現のため。
(イニシャルコスト、ランニングコスト、メンテナンスコストを抑える)

・家族の密度の向上。ちょうど良い暮らしのため。
(親子で過ごす「家族の間」、掃除手間の削減)






エスネルデザインのコンセプトは

「面積の最適化による家族密度の向上」
+「住にかけるコストの最適化」


です。

豊かな暮らしのつくり方。15 ー『小さな家のススメ。』ー

【OSのエスネル‐01】初回プラン提案!01「複数のプランを提示する」

豊かな暮らしのつくり方。17 ー『家を建ててからかかる費用の差。』ー

エスネルデザインの設計プレゼン「シンプルな箱の追求」 at 住学番外編

A.耐震等級3の家。

地震で損傷しづらい家を設計しています。

「倒壊」するかどうかではなく、「損傷」するかどうかを考える。

それは、安全性を超えて「修復費用」の負担リスクを下げることまで想定しているから。

【秘訣】構造計算された家を。「耐震等級3」を勧める理由。

『中越沖地震から10年』家を建てる上で最も大切なこと。

A.耐久性の高い家。「高基礎・杉板外壁」

経年変化を考慮し、耐久性の高い家を提案しています。

一番守るべきは「構造材」

そのために、シロアリや腐朽リスクを下げるため、高基礎を推奨しています。
(薬剤に頼らない半永久的に効く物理的な防腐・防蟻)
(高基礎の床下空間は大きな「床下収納」にもなる)

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

【網川原のエスネル‐13】コンクリート打設!「一体打ちの高基礎!」

また、防水性を高めるために、三次防水層まで考慮した設計を行っています。
(壁…一次防水層:外壁。二次防水層:防水紙。三次防水層:フェノールフォーム板)
(屋根…一次防水層:屋根材。二次防水層:ルーフィング。三次防水層:通気層下防水紙)

また、漏水リスクを減らすため、屋根は軒の出を出すことを基本としています。

【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

また、外壁はメンテナンス塗装などが不要で35年以上ノーメンテナンスで良い「杉板外壁(無塗装)」をお勧めしています。

杉板外壁は、新潟の原風景。
時間と共に増す風合いもお勧めする理由です。
(好みでない場合は、別の外壁材をご提案します)

【秘訣】「おすすめ外壁は板張り。」35年間のメンテ・費用を考える。

A.総二階の家。きれいな四角い家。

エスネルデザインでは、不必要に凸凹した立面・平面の家は提案していません。

シンプルで綺麗な四角いプラン(平面的にも立面的にも)が一番耐震性が高く、経済的なメリットが大きく、メンテナンスもしやすいからです。

設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

プランの凹凸でコストが増える!初3Dパース(スケッチアップ)

A.設備の交換が容易な家。

照明器具の交換換気扇のメンテナンスが出来るだけ容易である家を提案しています。

また、コスト的にも交換が容易であるようイニシャルコスト・メンテナンスコストの高い複雑な設備は基本的に提案していません。
(不具合時に床を剥ぐ必要がある床暖房、エレメントの交換が定期的に必要な熱交換換気扇(コスパ△)、ダクトの掃除が出来ないダクト式空調、特定のメーカーしか直せない特許システム、など)

【秘訣】設備は交換が容易なこと。「愛車の双太郎が故障!」

また、シンプルで効果的な暖房方式として「床下エアコン」をお勧めしています。
(汎用品ルームエアコンで買い替えも容易○)
(低コストでマイルドな頭寒足熱状態を作り出す○)

A.高気密な家。

不快感のある隙間風を少なくすること、換気が計画通り行われること、室内の熱の逃げを少なくすること、を考慮して高気密化施工を行っています。

C値(気密性能を表す指標)=0.9以下を目指し、第三者による気密測定を行い、評価書を作成します。
(28坪の家でC値=0.9の場合、家の隙間は約9cm×9cmほど)

S邸リノベーション。31「中間気密測定!」

S邸リノベーション。34「完成気密測定&通電完了!」

また、経年変化で気密性が落ちづらいサッシの提案なども行っています。

【S邸Web内覧会②】「窓の選び方、壁の切り取り方」

A.設計者と施工者を分離した家。
設計者による徹底した工事監理。」

エスネルデザインは施工をしない設計のみを業務とした設計事務所です。

設計者と施工者を分離した家づくりを提案しています。

これは「設計者(施工者ではない第三者)による工事監理」を行うため。

住宅の施工品質は千差万別です。

地震で倒壊する家の大きな原因は「施工不良」

資産価値の高い家を残すためにも、設計者による工事監理は非常に重要なポイントになります。

【網川原のエスネル‐06】工事請負契約締結!「設計と施工の契約分離のススメ。」

【網川原のエスネル‐11】配筋工事監理!「第三者監理の重要性」

「施工品質の崩壊と独立した工事監理。」

また、「工務店」さんと直接契約して頂くため、「大工さんの顔が良く見える」というメリットもあります。
(不要なマージンも省くことが出来る)

エスネルデザインの『個性・特色』―ブランディング―

A.家の仕様を担保する書類を残す。
「資産となる家、売れる家」

長期優良住宅認定、詳細な設計図書、工事監理記録、など
家の仕様を担保する書類を残し、

数十年後も通用する高い性能、耐久性の高い堅実な設計、汎用性のある間取り、など
資産価値の高い家とすることで、

万が一の際に「家を売ること」を想定しておく。

それが「ゆとりある豊かな未来(可能性)」を作ると考えています。

豊かな暮らしのつくり方。10-4 ー『家の仕様を担保する書類の重要性。』ー

豊かな暮らしのつくり方。19-1 ー『家は売ることを想定して建てる。』ー

…………….

これらの仕様はあくまで「標準提案」のもの。

ご要望やご予算に合わせて一棟一棟ベストな仕様を提案いたします。

様々な選択肢がありますが一貫しているのは、

「ゆとりある豊かな暮らしを提供したい。」

ということ。

家ではなく「暮らし。」

だから、
豪華な内装や大きな家よりも「性能」を優先します。

そして、
性能よりも「資金計画」を優先します。

これらを、間取りと併せてバランスを取り、ベストな提案にまとめあげるのには技術と経験が必要です。

それこそが「設計事務所の存在意義」だと考えています。

それぞれの時代により「良い家」の定義は変わっていきます。

設計者として、柔軟な発想を持ち、その時代にあった「良い家」を提案していきたいと思っています。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
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【関連記事】…………….

WEB初回面談.01「設計事務所とハウスメーカーの違いは?」

WEB初回面談.02「エスネルデザインはなにをしてくれるの?設計料は?」
WEB初回面談.03「家が完成するまでの流れは?かかる時間は?」

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設計事務所の仕事『冷暖房費・光熱費シミュレーション作成。』

ゆうです^^

エスネルデザインでは

「冷暖房費・光熱費シミュレーション」

を作成しています。

「住んでからどれくらいお金がかかるのか」

が把握できる家づくりを提案したいと考えています。

営業マンから

「UA値は〇〇です!」

「断熱性は最高グレードです!」

という話は聞くけれど、

「実際の光熱費はいくらぐらいなんですか?」

と聞くと、

「住まわれる方によってケースバイケースなのでなんとも言えません、」

と言われることが大半だと思います。

消費者の立場からすれば、

(ケースバイケースなのは分かってるけど、概算でいいから参考になる金額を教えてほしかったな)

と思われるのではないでしょうか。

「シミュレーション金額と実際の金額に差があった際にクレームにならないよう具体的な金額は極力言いたくない」

という営業マンの心理もあると思います。

しかし、
「新しく建てる家の光熱費はどれくらいかかるのか」
建てる前に知りたいですよね^^

エスネルデザインでは、前提条件などご説明させて頂いた上で(概算ではありますが)参考となるよう光熱費シミュレーションを提出しています。

しかし!
住宅の光熱費を算出するのは非常に難しいです!
(パラメーターが多すぎる!)

・断熱性、気密性、家の大きさ


・外気温、湿度、日射量


・冷暖房設定温度


・空調方式、冷暖房器具の効率(COP等)


・空調する部屋しない部屋の区別


・電気料金単価(深夜電力のありなし)、ガスのありなし


・在宅人数や家電使用頻度


・設備の消費電力

、、、

詳細に検討しようとするときりがありません(^^;)

これらのパラメーターに対して、作成者が「条件設定」をしていく必要があります。

このあたりが「経験」「知識」が必要になってくる部分。

僕は前職時に実際に住まわれている御宅の温度、光熱費、消費電力、熱流などの測定を多々行ってきました。

その経験と知識が「光熱費シミュレーション」作成に活かされています。

※世の中には光熱費シミュレーションができるソフトは多々ある。

しかし、マニュアル通り入力しても実際の金額とは差が出てくる。
(実際のほうが多くかかることがしばしば)

その理由の大きくは

・冬場の日射熱利用が現実より多めに見られている。
(必要暖房負荷が少なく見積もられている)

・エアコンの外気温による効率低下が考慮されていない。

などが挙げられる。

この辺りを調整し、現実的な金額を出すためにはソフト以上に、設計者の経験と知識が必要になってきます。

年間でかかる光熱費の割合(例)。
この説明時によく驚かれるのが「冷房の割合の低さ」
(暖房の約6分の1ほど。)
現代の家は「冬を旨とすべし」と言われるのはこういった理由から。

…………….

最後に、実際にお渡ししている
「冷暖房費・光熱費シミュレーション結果」をご紹介します^^

詳細条件の説明は長くなるので割愛。
(28坪の超高断熱の家)

暖房は厳寒期(1月)でも月1万円台後半で24時間家中全館暖房が可能になる^^
(1日あたり約570円で24時間家中暖かい空間を家族みんなが享受できる)

…………….

冷暖房費の金額差から見た時の「超高断熱」のメリット「小さな家」のメリット等はまた追ってご紹介いたします^^

「超高断熱仕様をなぜお勧めするのか」を客観的な数値で示していきます。

お楽しみに^^!

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

【参考】…………….

「エアコンの効率低下」を加味せず、全館空調ではなく「居室のみ空調+非連続空調」で冷暖房費を算出すると、年間で約4万円以上もズレた金額になる。
(実際よりも低い金額が出てしまう→×)

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


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【関連記事】…………….

【経済性】なんのための超高断熱?「冷暖房費を抑えるため。」

【秘訣】UA値は燃費の指標ではない!住宅の燃費とは?「q」とは?

【「超高断熱」とは】網川原のエスネルの断熱性はUA=0.24

高気密高断熱の家に住みたい!『寒暖差が体に与えるストレス』

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設計事務所の仕事『詳細図作成。』-網川原のエスネル製本完成-

ゆうです^^

網川原のエスネルの詳細図等が完成し、実施設計が完了しています。

設計事務所では、きめ細やかな提案をするため多くの図面を書き上げていきます。

先日、製本が完成しました。

これを基に現場と設計図書の整合性を確認していく。(工事監理)

網川原のエスネルの概要はこちら。

設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

パースや模型などで建て主様と打ち合わせた内容を、施工者が造れるよう図と共に数値化・言語化していく。

60枚以上になる「設計図書」
これの他に「構造計算書」「温熱計算書」などが加わる。

「内装の仕上げ」について。
床は無垢のヒノキ無塗装が基本。

「1階平面図」
北側には「マルチWIC~キッチン」の家事の大動脈が走る。

LDKについてはこちらの記事も。→リンク。

「立面図」
雨どいや雪止めアングル、電気メーターなどの位置を指示する。

「断面図」
断熱材の納まりや設備管経路、内部の高さなどが記載される。

温熱計算に使用する「外皮面積算定図」

棚などの高さ、幅等を図示した「展開図」

マルチWICの造作洗面台。

マルチWICの3Dパース。

「軒先詳細図」
軒先は意匠上とても重要な要素。
その他に換気経路や気密断熱納まりなども記載する。

「玄関ウッド階段+ルーバー詳細図」
(下部収納)

「サッシ周り詳細図」
サッシ周りは「断熱・気密」、そして「意匠」の要。
設計事務所ではとても大切にされる部分。

サッシ枠に存在感がなく、風景が切り取られたような窓周りを作り上げたい。

「造作ソファ詳細図」

「造作引戸詳細図」

 引き手と明かり窓を兼ねたシンプルな造作引戸。

「建具表」
日射遮蔽性や断熱性を検討しそれぞれの窓のガラスを適切に選択している。

「外構図」
カーポートや植栽計画、境界ブロックなどの指示。

「構造図」
梁の大きさや接合金物などの指示。

「コンセント図」

「空調図」
家中に暖気が循環するか=家中が暖かくなるかの要の計画図。

…………….

他にもここにない図面がたくさんあります。

建築の要素のひとつひとつは
「機能」「意匠」「使い勝手」「コスト」など、様々な要素をバランスを取りながら選択していきます。

パーフェクトな案はそうそう無く、あっちを立てればこっちが立たずで、バランスを取りながら設計をまとめるのは非常に大変な作業です。

しかし、
計画通りに進んでいく現場を見ているとそんな苦労も吹き飛びます。

そして、建て主様が喜んでくだされば感無量ですね。

このようにして、設計事務所の仕事は進んでいきます。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

【関連記事】…………….

設計事務所の仕事『模型作成・日当たり検討』‐case.S邸‐
楽しみながら共に作る家づくりを。『複数のプランを提示する』

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

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WEB初回面談.03「家が完成するまでの流れは?かかる時間は?」

ゆうです^^

『バーチャル初回面談』です。

今回は「家が完成するまでの流れ・時間」について。

家が出来るまでに「なに」を行い「どのくらい」時間がかかるのでしょうか?

先日、新しいお客様と面談する機会がありました。

とても楽しい打合せでした^^

そこで質問があったのが

「住むまでにどのくらいかかりますか?」

というもの。

かかる時間はケースバイケースですが、一般的な話としてまとめようと思います。

…………….

住まわれる土地が決まってからの流れになります。

①初回面談

お客様とエスネルデザイン村松が面談しお話を伺います。

・エスネルデザイン村松の自己紹介
・家への想い、悩み、不明点などお話を伺う
・エスネルデザインが考える「良い家」について
・提供するサービスについて

などざっくばらんにお話をさせて頂きます。

初回面談を経て

「エスネルデザインの家」と「自分たちの希望する家」が近いかどうか。


エスネルデザイン村松と今後一緒に家づくりを進めていきたいと思えたかどうか。

を感じて判断して頂きます^^

K様との打合せと「役立つアプリ」

初回面談はお住まいの近くのカフェでさせて頂くことが多い。
(お気軽にご連絡ください^^)

②ヒアリング、敷地調査

「エスネルデザインと話を進めたい」と感じて頂ければ、具体的なプランを作成していきます。

そのためにまずは「要望のヒアリング」をさせて頂きます。

「敷地調査」も行い、プランの作成に入ります。(基本設計開始)

設計事務所の仕事『要望ヒアリング。』

設計事務所の仕事『ラフプラン検討。』間取りと構造。

③基本プラン提出

「お客様の要望×エスネルデザインの提案」を基にしたプラン(間取り)を提出します。

概算ですが想定工事金額も出させて頂きます。

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

【OSのエスネル‐01】初回プラン提案!「複数のプランを提示する」

④プラン修正、3Dパース作成 

必要に応じてプランの修正を行います。

プランの方向性が固まったのちに3Dパースを作成。

家のイメージを確認して頂きます^^

設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐case.網川原のエスネル‐

設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

⑤プラン確定、模型製作

プランが決まれば基本設計完了です。

決まったプランで模型を製作し、さらにイメージを膨らませて頂きます。

ここまではサービスになります。(費用負担はありません。)

【目安期間:およそ2~3ヵ月】…………….


設計事務所の仕事『模型作成・日当たり検討』‐case.S邸‐

⑥設計監理契約締結

設計監理契約を結びます。(ここから費用が発生します)

工事のための詳細な内容を網羅した「実施図面」の作成に入ります。

設計事務所の仕事『祝!設計監理契約。』‐case.網川原のエスネル‐

⑦詳細打合せ

作成した図面を基に、棚の高さやコンセントの位置、外構計画など詳細な内容を決めていきます。
(打合せ×複数回)

キッチンなどの設備もショールームに伺うなどして検討して頂きます。

【秘訣】K様の住宅設備「キッチン・トイレ・浴室」

⑧実施図面完成

【目安期間:およそ2~3ヵ月】…………….

⑨施工会社紹介。見積もり依頼

作成した図面を基に施工会社さんに見積もりを依頼します。

⑩各種申請スタート

建築確認申請や長期優良住宅認定申請など着工に向けた申請を進めていきます。

⑪施工会社決定。工事請負契約締結

見積もりの金額に問題がなければ請負契約へと進みます。

予算を超えている場合は、代替減額案の検討をしていきます。
(別の工務店さんへの見積もり依頼も可能)

【目安期間:およそ2ヵ月~】…………….


建築工事請負契約 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

⑫工事開始

エスネルデザインは施工会社の管理とは独立して「工事監理」を行います。
(第三者監理。施工品質のダブルチェック→是正指示)

図面に沿って問題なく工事が進むよう施工会社と連携を取り、工事を進めていきます。

【目安期間:およそ5ヵ月~】…………….

S邸リノベーション。26「耐力壁のクギ工事監理!」

⑬完成、引き渡し

無事に工事が完了したことを建て主様にご確認頂き、お引き渡しとなります^^

【S邸Web内覧会①】「完成ダイジェスト!」

…………….

おおまかですがこのような形で家づくりは進んでいきます。

初回面談から家の完成までの期間はおよそ1年~1年半ほど。

「住むまでに1年半」と聞くと「かなりかかるなー」と感じられるかもしれません。

しかし、よく考えてみてください。

完成した家に住み続けるのはその先何十年です。

何十年と住む家を考えるのに、完成までの数ヵ月を切り詰める必要はありません。

どの会社で建てられるにしても、ぜひじっくり時間をかけて家づくりを進めてみてください。

また、初回面談の前の「土地探し」「資金計画相談」「メーカー比較」などの時間も考えると、「そろそろ家が欲しいな」と考えてから住むまでには2年程はかかるかもしれません。

…………….

必要以上に時間をかけずに良い家を建てる秘訣は

「自分たちにとって『本当に叶えたい暮らし(建てたい家)』とはなんなのか。」

その根本の想いを見失わなず、道に迷わないことかもしれません。

また、『良き相談者(プロフェッショナル)』に出会えることも大きな秘訣になると思います^^

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。
メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【参考資料「家づくりスケジュール案」】…………….

【関連記事】…………….

WEB初回面談.01「設計事務所とハウスメーカーの違いは?」

WEB初回面談.02「エスネルデザインはなにをしてくれるの?設計料は?」

WEB初回面談.03「家が完成するまでの流れは?かかる時間は?」

WEB初回面談.04「エスネルデザインの家の特徴は?」【性能編】

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設計事務所の仕事『ラフプラン検討。』間取りと構造。

ゆうです^^

設計事務所の仕事に『プランの作成』がありますが、基本プランを作る過程である『ラフプラン』の検討についてご紹介します。

「あーでもない、こーでもない。」

「これが良い。けどあれも良い、、」

とラフプランを書きまくって悩みまくります。

※建築業界ではラフプランを練ることは「エスキース」と呼ばれる。
(仏語で「下絵」)

基本的にプランが一発で出来ることはありません!

お客様に提案するプランになるまでに何個も何十個もラフプランを書いていきます。
(特に設計事務所では)

何十個もプランを考えるわけは『比較プラン』を作るからです。

例えば

「壁をもう45cmずらしてみたらどうか」


「リビングとキッチンを逆にしてみたらどうか」


「いっそのこと間取りを反転させたらどうか」


「思い切って2階リビングにしてみたらどうか」

、、、

それらのプランは一長一短あります。

それらを並べて比較し、最終的にバランスの取れた落とし所を見定めていきます。

イメージとしては、

「お客様の要望」
「敷地条件」
「設計者の想い」
「予算」

などがお盆に乗っていて、それを下から指一本で支えるとするならばその重心はどこか?

を探るような作業です。

「こだわらない家づくり」とは。良い家づくりの秘訣。

さて、
ラフプランで重要なポイントは『間取り』『構造』同時検討することです。

基礎や耐力壁の位置を考えながらプランニングしていく。

構造の検討のないプランは最終的に破綻します。

具体的には、構造が最初から考えられていないと「耐震等級3」を取ることは難しいです(+_+)

耐震等級3はラッキーで取れるものではなく、最初から取るつもりでプランニングしていないと取れません。
(特に「積雪が多い」「大きな吹き抜きがある」等の場合)

また、1階と2階の柱の直下率(2階の柱の下に1階の柱が存在する比率)も検討しながらプランニングします。

柱の位置にマーカーを落とし、1・2階の柱がそろっているかを検討する。

2階の柱の下に1階の柱がない場合、梁への負担が大きくなったり、地震時の損傷具合が増すことにつながりやすい。

梁のかかり方も検討する。
間取りは簡単に考えられるようで奥が深く難しい。

2階リビング案。

検討の軌跡は何枚にもなる。

「答えはひとつではない」からこそ設計者は悩みます。

プランを決断するには「これが良いんだ!」という『設計士の強い思想』がないと決められません。

エスネルデザインで言えば、

「小さな家」
「凹凸の少ないきれいな四角い間取り」
「吹き抜け(採光・空調)」
「密度の高い家族の間」

など「これが良いんだ!」という想いを頼りにプランをまとめていきます。

設計事務所の強みはこの『プラン検討の深さ』です。

自ら構造計算する設計事務所はプラン提案の幅が異なります。

構造的に無難な企画プランの中から選ぶような家づくりとは一線を画します。

特に「小さな家」は設計が難しく、その面積内で「心地良さ」「利便性」「収納力」などの密度を高めていく場合、より専門的な設計力や経験が必要になってきます。

密度の高い小さな家を追求した「網川原のエスネル」↓
設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐case.網川原のエスネル‐

ラフプランの検討を重ねた結果、初回提案プランが出来上がります^^

プランは、スッと出来上がることもあれば、数ヶ月悩むこともあります。

そして、
エスネルデザインでは「悩んだ理由の紹介」「悩む過程を一緒に楽しんで頂く」などの理由から複数のプランを提案しています。

オーソドックスなプランA。

2階リビングのプランB。

南側を最大限に有効利用したプランC。

初回提案については下記の記事をご参照ください↓

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

その他にもプランニングには

「面積」
「形」
「採光」
「視線の抜け」
「居心地」
「収納計画」
「個室計画」
「LDKの配置、広さ、動線」、、、

など悩むポイントもたくさん。

お客様の人生がかかっていると思うと、悩んでも悩みきれないとても大変な作業です。

答えが出ずに逃げ出したくなるようなときもあります。

しかし!

悩んだプランをお客様に喜んで頂いたり、そのプランの家が出来上がってきたりすると、それまでの苦労が吹き飛ぶほど嬉しいものです^^!

この喜びがあるから設計士の仕事はやめられないんですね。

以上、初回提案プランが出来るまでの裏側でした♪

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

楽しみながら共に作る家づくりを。『複数のプランを提示する』

設計事務所の仕事『初回に複数のプランを提出する意味・効果。』

設計事務所の仕事『要望ヒアリング。』

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作った3Dパースがスマホで見れる!?自分で動かせる!

ゆうです^^

前回の記事で少し予告していたヤツです。

なんと、作った3Dパースがスマホで見れます!

そして、自由自在に動かせます!

前回の記事はこちら^^

設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

「3Dパース、まだまだすごいんです^^!(まさかス○ホで自由に、、)」
と締めていました。

今回はそれを可能にしたアプリご紹介いたします。

その名も『スケッチアップビューアー』!

このアプリをインストールして、スケッチアップのデータを取り込めば、あとはスマホの通常の指動作で簡単に操作することが出来ます^^

取り込み方法はスケッチアップデータを「グーグルドライブ」などに入れ、そこから開くのが楽♪

グーグルが提供しているクラウドサービス。
ネット上にデータを保管でき、スマホで開けてとても便利。

データが開きます。
(重い場合は外構データなどは消しておくと○)

スワイプ&フリックで進んだり回したり感覚的に動かせる。

『レイヤー機能』で、屋根や2階を非表示にすることも簡単♪

『シーン機能』で設定したシーンに簡単に移動することも。
連続再生(アニメーション)も可能です^^

『カメラを配置』でその場で止まって周りを見渡したりも簡単^^

動画を取りました^^
これを見れば一発かと。

いやー、ほんとに便利な時代になりましたね(^^;)

ビックリです。

今まで図面や模型では難しかった

「完成形のイメージ(等身大でのスケール感)」

がより感じられるようになったと思います。

ここまで3Dパースが有能だと模型はほぼ不要(^^;)??

でも、模型を作りたい(プレゼントしたい)想いもある。

でも、それで打合せを遅らせるわけにもいかず、、、

悩みどころです(^^;)(踏ん張りどころ?)

おまけ…………….

スケッチアップには無料で使えるWEB版(スケッチアップフリー)もある。

「大きな画面で見たい」

「もっと細かく操作してみたい」
という方はこちらでデータを見られても良いかもしれません♪

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

網川原のエスネルのK様のブログ。
3Dパースに感動 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

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設計事務所の仕事『祝!設計監理契約。』‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

先日、網川原のエスネルを検討して頂いていたK様と

建築設計・監理業務委託契約

を交わしました。

記念すべきエスネルデザイン新築一棟目の契約です。

そしてK様からとても素敵なプレゼントを頂きました(T_T)!

打合せ場所はいつものスターバックス新潟女池店。

K様との思い出の打合せもスターバックスさんだった。
(手前のソファ席で話したのが懐かしい)

窓辺のベストポジションを確保し準備は万端。

K様へのプレゼント。
僕が使用しているジェットストリームのボールペン。
(高価なものではなくて恐縮ですが、)
(以前、打合せ中にK様にお貸しした際「とても書き心地が良いですね」という話が出ていた。)

契約の署名に使用して頂ければと。
「実用的+思い出」となるプレゼントになれば良いなと。

僕の署名は「特別な日に使ってください」と先輩方から頂いた特別なボールペンで前日に記入しました。
(とても感慨深かったです)

K様が来られて打合せスタート。

まずは一級建築士免許証を提示し、重要事項説明を。

そして、契約書の説明・署名押印へ。

エスネルデザインの新築初契約ということで感慨深い思いがありました。
大きな感動があり、またいっそう身が引き締まりました。

「結婚したときに作った実印はほとんど初めて使います。」

というK様も押印時は気持ちが入られていたように感じました。

署名押印時は厳かな空気がありました。

そして!

なんとK様からプレゼントを頂いてしまいました!!

す、素敵!!

(木製品ツボー!)

「黒もありましたが村松さんは白木色のほうが好みかと思いまして。」

その通りです(T_T)!
メジャーペン立てUSBもメイプルです!

好みまで考えて頂いて感無量でした。

無垢板を曲げて作られたペンケース。(なんと厚さ1mm程!)
(しかも、Made in 新潟県小千谷市!)

無垢材を使った曲げ木プロダクツ STORIO(ストーリオ)

薄い板を曲げるのは世界初の加工技術とのこと。
インナーは本革(牛革)製!

デザインでもあるカーブにはペン置き場としての機能も。
この滑らかなカーブを触るだけで幸せな気持ちになれる。

カッコいい!!

金物は一切使用されていないそう。
文房具というより工芸品のレベル!

友人、先輩から頂いたペンを納めてみる。
うーん、素晴らしい!

そして、ブログを書くのにHPを拝見したところ、目が飛び出るほど高価なものでした(T_T)!

K様恐縮すぎます!

高価なものを本当にありがとうございました!

一生大切に使わせて頂きます!!

お手紙まで。
打合せを終え帰宅し、相方と共にただただ感動しました。

K様、これからより具体的な打合せに入って参ります。

工務店さんの検討も始まります。

ご検討頂くことも多く、打合せもお手数をお掛けいたしますが、
『長く愛せる家』を共に考え、形にしていきたいと考えております。

住宅の完成以降も続く末永いお付き合いの程何卒宜しくお願い申し上げます。

…………….

この日のK様のブログを紹介いたします。
本当に感動しました。

建築設計・監理業務委託契約 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

網川原のエスネルの3Dパースが完成しました!

外構が入るとグッと雰囲気が良くなりますね。

内部も密度高くまとまっていて良い感じです♪

3Dパースの製作の途中経過は以前の記事を^^

設計事務所の仕事『3Dパースの製作工程』‐case.網川原のエスネル‐

建物の内部の作成も大変ですが、外部も時間がかかります(^^;)

そして、植栽などを入力すると重くなる、、
(パソコンのスペックのせいか(+_+))

しかし!外部を入力すると見違えます^^

これが、、

こう!

もう一度。

これが、、、

こう!

やはり植栽があると建物が映えますね^^

木の外壁の家だから緑はベストマッチ!

外壁がシルバーグレーに変化する過程でも瑞々しい緑が外観を支えてくれます。

木の外壁と緑の様子。
山取り樹木の庭と杉板の家より。)

さてさて、内部へ、、

1階。

2階。

これまでに打合せに使用していた基本設計図面。

設計士は3Dでイメージできているが、訓練や経験がないと平面図だけで内部を想像するのはとても難しい。

間取りの方向性が決まったら3D化して見てもらうことはとても有効です^^

人間のスケール感で空間の広さがイメージできます。

「小上がり畳スペース」と「木製スケルトン階段」。

小上がりを階段の一部とすることで階段の必要面積を減らし、他の室に面積が使えるよう考慮してある。

『小さな家を大きく使う設計手法』のひとつ。

日光の影は12/4の12:30のもの。
春分でも夏至でも365日何時の光でも設定でき、日の入り方を検討できる。

スケルトン階段が作る影も良い感じ。
日時計のように時間と季節の変化を壁に映し出してくれる。

「キッチンから畳スペースが見えること」

これは畳で遊んでいる子供の様子が見えるということ。

世の中には「客間(和室)」を作るプランもあるが、子供の遊び場も兼ねる客間がキッチンから見えづらい場合も多々ある。→△

小さな家はリビングの密度が高くなる。
→家族の様子が感じやすくなる。

エスネルデザインではそんなLDKを『家族の間』と呼んでいます。

マルチWIC。

「洗面・脱衣・洗濯」の他に「室内干し」「化粧室」「タオル下着収納」「パントリー」の機能が付加されている。

「洗う」→「干す」→「たたむ」→「仕舞う」が3m以内で完結。
「高気密高断熱+全館空調」だから日当たりが悪い北側でも冬場でもすぐに乾く。

キッチンからの動線も近く直線で言うこと無し。
北側一列は言わば「家事の大動脈」。

2階からはこんな感じ^^

2階廊下と一体となった吹抜空間。
階段上とすのこ上も含めると吹抜は約7.5帖も!

小さな家だからこそ、空間に広さ・豊かさを作る吹抜はとても有効。
採光や空調にも効果を発揮する。

すのこスペース=「雲見室」を作った。
用途があるようなないような曖昧な空間。
ぼーっと雲を眺められる非日常的な場所。

現在工事中のS邸にも雲見室がある。(上図はS邸)
こういった「曖昧な空間=住み手が自由に過ごせる場所」が暮らしを豊かにすると思っている。

建築用語に「遊び」という言葉があります。

「余裕(調整範囲)を取っておく」という意味です。

「ちょっと遊びを持たせておこう」なんてふうに使われます。

雲見室は言うなれば正に「遊び」の空間ですね。

…………….

さてさて、

本当は、ここからさらに3Dパースのすごさを書こうと思っていたのですが、長くなってきたのでまた次回に^^

3Dパース、まだまだすごいんです^^!
(まさかス○ホで自由に3Dパースが動かせるなんて!笑)

いやー、ほんとに便利な世の中になりましたねー。

次回もお楽しみに^^

最後に、網川原のエスネルの建て主様であるK様が3Dパースについてブログを書かれています。

建て主様の感想がお聞きできるのは本当に嬉しいですね^^

率直な感想に感動です!

3Dパースに感動 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

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