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【秘訣】通風とダクトの汚れについて「空調換気設計思想」+日経ホームビルダー紹介。

ゆうです^^

明日は秋分の日

彼岸に入りめっきり涼しくなりましたね。

今回は、通風・ダクトの汚れ

そして、エスネルデザインの空調換気設計思想についてまとめました。

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったも。

下のグラフの通り、9月中旬から急に涼しくなってきりました。

温度・湿度を加味した「不快指数」で見ても快適範囲(体感「暑くない」)に入っています。
(9/10以前は通風では不快で、空調する必要があった)

外気が快適範囲ということは通風(空調なし)で快適ということです。

さて、ここで質問です^^

皆さんは今の時期、通風されていますでしょうか?

僕はほとんどしていません。

理由は、

①花粉対策のため


すでに少し鼻がむずむず、目がかゆい。
+予防の為、積極的に外気を入れてはいない。

②日中は外出、夜は寒いから窓は開けない。

この時期涼しいからと言って、夜に窓を開けて寝ると朝方冷えすぎて風邪をひくことがあります。

歳を重ねるごとに「夜少し暑い→朝寒い」の寒暖差ですぐに体調を崩すようになってきました。
(子供も風邪をひきやすい)

エアコンは「暑いを涼しく」「寒いを暖かく」する効果の他に「温度を一定に保つ」のにもとても有効。

高断熱の家がありがたいのは夏や冬よりも、寒暖差の大きい春や秋などの中間期かもしれません。

高気密高断熱の家に住みたい!『寒暖差が体に与えるストレス』

【健康】なんのための超高断熱?「体への負担(寒暖差)を減らすため。」

事務所では日中通風して過ごすこともある。
子供の声や鳥のさえずりが心地良い♪

(しかしちょっと鼻がむずむず、これ以上花粉症を悪化させたくない、)

高断熱の家で暮らす建て主様にお話を伺うと

「ほとんど窓を開けることはない(年に数日のみ)」

という回答をよく聞きます。

僕と同様に、日中家にいないこと・花粉症対策など

そして何よりエアコン空調の快適さを知ってしまったことが大きな要因かと。
(中間期の空調費はたいした額にはならない)

そうなると「窓」の選定が変わってきます。

コストが低く、結露しづらく、気密性の低下も少なく、見た目も綺麗なFIX窓が家の主役になってきます。

【S邸Web内覧会②】「窓の選び方、壁の切り取り方」

さて、

通風しないとなると、空調機械換気が必要になります。

前回のブログで紹介したとおり、エスネルデザインでは空調や換気に特に注意して設計を行っています。

今月号の「日経ホームビルダー」さんの特集が面白かったのでご紹介♪

2019.10月号『全館空調の実力を検証する。』
とてもタイムリー^^

業界紙である「日経ホームビルダー」は、図や写真が多く、記事も読みやすいよう工夫されている。

毎号、実務者が気になるアレコレを特集していてとても面白い。

近年、大手メーカーもフランチャイズ等も「全館空調」に力を入れてきている。

しかし、多くが「専用設備」「空調と換気をダクトで同時に行うこと」に熱心。

「それで良いのだろうか。」


「コスト、交換・メンテナンス性、清掃性などを加味して考えると、もっとシンプルな方式のほうが良いのではないだろうか。」

というのがエスネルデザインの空調換気思想。

【秘訣】真夏の超高断熱「サーモ計測」①温度差のない空間と空調換気設計。

中でも注目の記事がコチラ。

「ダクト内のカビ・ほこり」について。

ダクト内のほこりやカビの様子が紹介されている。

極稀なケースの紹介だとは思うが、大なり小なりダクトにはこういったリスクがあるということ。

(基礎が低く掃除の出来ない床下エアコンの床下も同様)

築年数の経った家のダクト内の汚れについては学ばされた経験がある。

S邸リノベーション。16「耐震診断とダクトの汚れ。」

「床下エアコンもカビに注意」との見出しも。

いずれにせよ「空調経路のほこり・カビの堆積→空気汚染リスク」の回避策は実はとてもシンプル。

①空調・換気経路の目視点検・清掃が容易であること。


②複雑な設備をなるべく用いず、シンプルな設備・仕組みを活用すること。

具体的には、

・点検・清掃のしづらいダクトは避けること。
(ダクト内を清掃できる仕組みがあれば可)
(床下エアコン採用時は床下の掃除が可能なこと)

・設備は住宅メーカーオリジナル品よりも汎用品を採用すること。
(メンテコストリスク、廃盤リスク、想定外の問題発生リスクの回避)

業界に向けての主張としては、

「空調」よりも「換気」のほうが遥かに重要

であることの再認識。

シックハウス問題でなにが起きたのかを思い出すこと。

涼しい空間、暖かい空間を作ることよりも「綺麗な空気空間」を作るほうが当然優先。

換気計画が先。空調計画はその次。

現在の懸念点としては、

「熱交換換気扇のエレメントの交換、フィルターの掃除はメーカーマニュアルの通り実際に行われるのか。」

難解なメンテナンス、高価な交換部材などの場合、適切に行われないこともあると思われる。

「放置されたエレメントにほこりはつまらないのか、カビは生えないのか」
(ダクト内も同様)

効率を優先したために換気の安全性が犠牲になっていないか。

そこまで設計者は想像しているか。

(ちなみに僕はエレメント等を適切に交換できる自信はない(忘れる))
(車などでも忘れがち、)

…………….

空調・換気の設計はとても奥が深い。

それらは建て主様が検討・決定する部分ではなく、

専門家である設計士が検討・決定する部分。

「それで良いのか。」

常に問い質しながら日々の設計に向き合っていきたい。

(少しアツくなってしまいました(^^;))

※ダクト・基礎高の低い床下エアコンを否定するわけではありません、
(「より良いのはこちらかな」という紹介でした)
※ほこり・カビによってどれほど健康被害が起こるかは未知。
極端に起こらない可能性もある。「過敏」に考えすぎないことも大切。

日経ホームビルダー2019.10月号紹介】…………….

全館空調の最新事情、ダクトのリスクなどについて詳細に書かれており、とても参考になります♪

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-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、2歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

「施工品質の崩壊と独立した工事監理。」

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【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ②「杉板外壁の温度・地中冷熱利用の可能性。」

ゆうです^^

エスネルデザイン的自由研究「日射遮蔽に適したロールスクリーン」調査のおまけ②です。

今回が2019サーモ研究の最終回!

最終回は我が家の様子を。

杉板外壁の温度日陰の土間コン温度のご紹介♪

地中冷熱のパッシブな冷房(補助)を模索中です。

外壁の温度については、特に面白い話はありません(^^;)

〈8/15 13:30〉気温35℃ほど(柏崎)。

【南面】
窯業系サイディング(日向):約52℃。
日陰部分は約42℃。

北面(日陰部分):約42℃。

杉板外壁西面(日向):約57℃。
日陰:約43℃。

杉板外壁北面(日陰):約42℃。

表面温度が高くても、蓄熱性や熱伝導率は素材によって異なる。
(耐久性なども異なる)

また、外壁裏に「通気層」があること、その奥に厚い断熱層があること、など、表面温度だけ見ても良し悪しの比較はなんとも言えない。

…………….

さて、
興味深かったのがここ^^

作業小屋の床温度。
シャッターは開いていて空気の行き来はある。

しかし、日射が全く当たらないと大きな温度差が生まれる。

日向:約58℃。日陰(作業小屋内):約36℃
(差20℃以上!)

作業小屋内に入るだけでひんやり気持ち良い。
触ると冷たく心地良い。

内部床温:約33℃

空気が連続しているのになぜこんなにも温度差があるのか。

それは地中の冷熱が効いているから。

地中の温度は年間を通して約16℃ほど。

直射光も反射光も少なければ、地面の温度は地中熱の16℃に寄っていく。

豪農の家や蔵などが涼しいのは地中冷熱の影響が顕著だから。
(豪農の家≒広い土間+日射遮蔽)

言うなれば自然の床冷房

そして、新築でもこの地中冷熱を利用することが出来る^^

それが「基礎断熱+床下利用」。

基礎断熱の床下は夏期とても涼しくなる。

そこに床下エアコンなどで風を送り込み、地中冷熱で冷えた基礎に触れさせることで空気温度を冷やす(熱交換)。

逆に風を送らないと床下が湿気ってしまい、最悪カビが生える可能性も!
(「基礎断熱+床下不使用」方式はそこに注意)

床下エアコンがあれば送風も簡単♪

一石何鳥にもなる床下エアコン。

お勧めです^^

たまたま発見した葉っぱ。
手で摘まんでいるほうは破れて水分が行き渡っていない。
(破れた葉:約39℃、健常な葉:約35℃

同じように見えるが、サーモグラフィで見ると温度差は一目瞭然♪
(植物の蒸散による冷却機能はすごい)

息子が昼寝する畳の間。

低断熱住宅であっても「遮光カーテン+連続冷房」していれば、快適な室内環境を作ることは割と簡単^^
(天井-床温度差:約3℃)
(冷房費はかかる、)

※冬はそうはいかない。
(低断熱だと冬は天井-床の温度差は大きくなる。連続暖房で無理やり快適範囲に持っていくことは可能、)

S邸リノベーション。19「サーモグラフィ調査③『築35年の我が家』。」

…………….

以上で今年の自由研究の報告は終わりです^^!

目新しい発見は少なかったかもしれませんが、自分で実験してみることでひとつひとつ「知識」が「経験」に変わっていく気がしています。

今後も「純粋な興味」を大切にしていきたいですね。

今年の自由研究、最後までお読み頂き大変ありがとうございました!

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

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【関連記事】…………….

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査①「実験概要。反射・吸収・透過。」

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査②「実験開始!ロールスクリーンの表面温度。」

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査③「実験結果報告!10円玉の温度はいかに!?」

【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ①「RCの学校の温度・ガルバリウム屋根の温度」

【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ②「杉板外壁の温度・地中冷熱利用の可能性。」

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【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ①「RCの学校の温度・ガルバリウム屋根の温度」

ゆうです^^

前回まで、エスネルデザイン的自由研究!

日射遮蔽に適したロールスクリーンの調査をお伝えしました。

今回はおまけ♪

RCの学校周辺の温度ガルバリウムの屋根の温度をご紹介します^^

実験の日時は前回と同じ8/14。
(三条市の最高気温39.5℃!

ロールスクリーンの実験と同時並行で様々なモノのサーモ画像を撮っていたのでした^^
(汗だく)

※注意※
今回のサーモ画像は前回までほど色と温度を合わせていません。
色だけでなく数値を見たほうが正確です。

〈10:10〉
事務所到着後(空調前)。
南面の外壁や床に熱が貯まっているのが分かる。
(RCは熱容量がとても大きい)

日射遮蔽をしていないとこれらが冷えるまで床暖房のような状態、

外へ。
日向アスファルトは約64℃!
照り返しが暑いわけだ(^^;)

対して、日陰は約37℃。
(差=27℃)

日陰が涼しい理由は、

①直射が当たらないこと。

②地面からの放射が少ないこと。

レンガ(日向)は約61℃。
対してレンガ(散水)は約42℃
(差=約20℃)

「打ち水」は②を和らげる効果があることが分かる^^
(東京五輪は水撒き続ける?)

どんどん熱を吸うRCの建物。

アスファルトは約61℃。
芝生は約42℃。

同じ日向でも蓄熱性や蒸散などでこれだけ温度は異なる。

土間コン(日向):約65℃。
土間コン(日陰):約46℃。
RC建物(日陰):約39℃

同じコンクリートであっても、日射を遮るかどうかで温度は全く変わる。

金属の屋根は約66℃。
木の木陰は涼しげ♪

屋根に採用しているガルバリウム鋼板の温度変化を調べてみる。
色によってどれだけ温度は変わるものか。

※エスネルは「通気層」+「厚い断熱材」が付くため、屋根材の温度の上がりやすさが室温に影響することはほぼ無い。

日射照射前(約32℃)。
温度差なし。

地面に置き日を当てる。
(地面から浮かせて置けばよかった、)

置いた直後。
左の耐摩GLの温度が普通のGLよりも低い。

「厚みが違うのかな?」と思いメーカーに問い合わせてみると「サンプルの厚みはどれも同じです。」との回答。

〈30分後〉
一番温度が高かったもので約69℃(ワインレッド)
一番温度が引くかったもので約49℃(シルバー)

屋根に採用している「耐摩GLシリーズ(写真左)」は白・シルバー系以外、同程度の温度だった。

室内(日陰)に持ち込む。

耐間GLのほうが熱を残している。
(そういう塗装?それもやっぱり厚み(蓄熱量)が違うんじゃ?)

〈30分後〉
全て室温と同じ温度に。
金属は熱しやすく冷めやすい。

工場など断熱材がない建物には屋根の遮熱性は効果的かと思うが、住宅ではそれほど目くじらを立てる必要はないと思われる。
(それよりも好みの色・コスト等を優先して良い)

3階の天窓付近。

天窓は明かりが取りやすく便利だが、夏はとても暑くなる。
天井面は壁面の何倍もの光=熱が入ってくる。
(北向き設置+遮光カーテンなど配慮が必要)

防水性やメンテナンスコストにも難があるため、エスネルデザインではよほどのことがないと勧めない。
(メーカーによるメンテコスト:10年で数万/1個とか)
(足場を掛ける必要があればもっと)

※施設等であれば良い(コストは大勢で負担)。
ものづくり学校のこの天窓も館内を明るくするのに大きく役立っている^^

3階の廊下。
床温度:約36.4℃。

真下の2階の廊下。
床温度:約35.5℃。

真下の1階の廊下。
床温度:約32.2℃。
(日陰効果+地中冷熱による冷却効果)

地中冷熱による冷却などパッシブな冷房効果は住宅にも応用できる。
(基礎断熱+床下エアコンによる送風など)

こういった知見は形を変えて住宅提案を改善していってくれる。

日射のある窓辺の熱。
(サーモ画像のグラデーションが綺麗♪)

アルミサッシ(室内側)
温度は約50.5℃。

アルミサッシ(屋外側)
温度は約51.5℃。 

アルミの断熱性は非常に低く、ほぼそのまま熱を通していることが分かる。
(熱伝導率がとても高い)

…………….

〈14:00〉(空調し始めてから約4時間後)

「蓄熱性の高いRC+低断熱アルミサッシ」であっても冷房すれば割とすぐに快適レベルにまで冷える。
(冷房設定温度26.5~27℃程)
(日射遮蔽がレースカーテン程度であっても)

→カーテンなどによる日射遮蔽が多少曖昧であっても大きな問題にはならない。
(事務所の窓は南側に大開口、西側は無し)

=日射遮蔽が多少曖昧であっても快適性は問題なくクリアできるということ。
(西側はある程度遮蔽したほうが良い)

あとはどれだけ冷房費を低減できるかの問題。

→手間をかけて頑張りすぎなくてもよい。
(毎シーズンつけたりはずしたり、コストをかけたり、)

それよりも連続空調が出来る環境かどうかのほうが要因として大きい。
(→空気の流れに配慮した設計+高断熱性)

…………….

前回からロールスクリーンやその他の熱についてまとめてきましたが、

「日射遮蔽」

なかなか奥が深いです^^

カーテンには「日射遮蔽」機能のほかにも

「デザイン」や「快眠のための遮光性」「開け閉めしやすさ」など求めるものは多岐に渡ります。

「反射」「吸収」「透過」などは置いておいて

シンプルに「好きな色・柄・種類」を選んだほうが毎日楽しいかもしれませんしね^^

(家の大部分の壁や屋根は超高断熱で熱の出入りを抑えていますし)

網川原のエスネルのK様がどんなカーテンを選ばれるか今から楽しみです♪

K様、これから家を建てられる皆様、ご検討の参考になれば幸いです。

(サーモ記事、おまけがあとひとつ続きます)

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
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【関連記事】…………….

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査①「実験概要。反射・吸収・透過。」

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査②「実験開始!ロールスクリーンの表面温度。」

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査③「実験結果報告!10円玉の温度はいかに!?」

【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ①「RCの学校の温度・ガルバリウム屋根の温度」

【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ②「杉板外壁の温度・地中冷熱利用の可能性。」

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【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査③「実験結果報告!10円玉の温度はいかに!?」

ゆうです^^

前回から、エスネルデザイン的自由研究!

日射遮蔽に適したロールスクリーンの調査

をお伝えしています。

今回はいよいよ結果発表編!

各ロールスクリーン裏の10円玉は何℃になったのでしょうか!?

実験の概要や途中結果はこちら^^

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査①「実験概要。反射・吸収・透過。」
【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査②「実験開始!ロールスクリーンの表面温度。」

今回は実験を再開したところから!

ではでは!

ガラスにロールスクリーンサンプルを設置し、室内側中央に10円玉を垂らし、温度を測定した。

〈13:30〉1日で一番暑い時間帯(外気温約39℃)
(10円設置から約1時間経過)

「コルト(ネイビーブルー)」
10円温度:34.6℃
ロールスクリーン温度:約37.5℃

※10円温度=10円の窓側面の表面温度
※ロールスクリーン温度=ロールスクリーン中央部温度

…………………………..

「コルト(ホワイト)」
10円温度:34.0℃
ロールスクリーン温度:約34.6℃

反射:67.7%、吸収:3.7%、透過:28.6%
SC値:0.34

…………………………..

「コルトエコ(アップルグリーン)」
10円温度:34.5℃(周囲温度:約37℃
ロールスクリーン温度:約37.0℃

…………………………..

「コルトエコ(ホワイト)」
10円温度:34.3℃(周囲温度:約35℃
ロールスクリーン温度:約36.0℃

反射:63.5%、吸収:2.7%、透過:33.8%
SC値:0.39

…………………………..

「コルトシークル(ネイビーブルー)」
10円温度:35.1℃(周囲温度:約38℃
ロールスクリーン温度:約40℃

…………………………..

「コルトシークル(ホワイト)」
10円温度:34.0℃(周囲温度:約36℃
ロールスクリーン温度:約37℃

反射:37.1%、吸収:60.5%、透過:2.4%
SC値:0.36

10円の青い部分がなんか四角い、
(セロテープの張り方が悪かったかな、)

「トリアスプレーン(サックスブルー)」
10円温度:34.0℃
ロールスクリーン温度:約37℃

…………………………..

「トリアスプレーン(ホワイト)」
10円温度:33.1℃
ロールスクリーン温度:約35℃

反射:71.7%、吸収:3.7%、透過:24.6%
SC値:0.30

…………………………..

「ジーア遮熱(ピンクベージュ)」
10円温度:33.0℃
ロールスクリーン温度:約37℃

…………………………..

「ジーア遮熱(ホワイト)」
10円温度:32.6℃
ロールスクリーン温度:約36℃

反射:71.4%、吸収:28.6%、透過:0%
SC値:0.19

…………………………..

結果をまとめると、

10円の温度が低かった順

①「ジーア遮熱(ホワイト)」
10円温度:32.6℃
(SC値=0.19…1位)

②「ジーア遮熱(ピンクベージュ)」
10円温度:33.0℃

③「トリアスプレーン(ホワイト)」
10円温度:33.1℃
(SC値=0.30…2位)

④⑤⑥「トリアスプレーン(サックスブルー)」
10円温度:34.0℃


④⑤⑥「コルト(ホワイト)」
10円温度:34.0℃
(SC値=0.34…3位)

④⑤⑥「コルトシークル(ホワイト)」
10円温度:34.0℃(周囲温度:約36℃
(SC値=0.36…4位)

「コルトエコ(ホワイト)」
10円温度:34.3℃(周囲温度:約35℃
(SC値=0.39…5位)

⑧⑨「コルトエコ(アップルグリーン)」
10円温度:34.5℃(周囲温度:約37℃

「コルト(ネイビーブルー)」
10円温度:34.6℃


⑩「コルトシークル(ネイビーブルー)」
10円温度:35.1℃(周囲温度:約38℃

意外や意外、、

遮光(濃色)のコルトシークル(ネイビーブルー)が最下位とは!!
(秘かに推していたのに)

繰り返しになりますが、

この実験は非常に荒い方法で行っています(^^;)

・冷房のムラ

・ロールスクリーンの設置のムラ

・直射光でなく反射光のみ

など正確性についてはなんとの言えません。

ただ、大まかな傾向は掴めたかなと^^

エスネルデザイン的結論をまとめると、

夏期の日射遮蔽の適したロールスクリーンは、、、

SC値が低いものが効果が高い!

今回のもので言えば、
SC値=0.19の「ジーア遮熱(ホワイト)」や
SC値=0.30の「トリアスプレーン(ホワイト)」が良さそうです。

コストパフォーマンスまで考慮すると「トリアスプレーン(ホワイト)」が良いでしょうか。
(言い切れませんが、)

(この結論、実は昨年の実験ですでに結論づけていた(^^;))

【秘訣】夏の日射熱調査⑦「遮光ロールスクリーンってどのくらい日射熱を防ぐの?」

この結論は想定していたのですが、

・僕が「遮光」ロールスクリーンの効果にある程度満足していること。

・「遮熱」の透過の影響はもう少し大きいと推測したこと。

などから「遮光と遮熱の効果って実際どうなの?」→「実験して確かめよう♪」と思ったのでした。

なんとなく「遮光(真っ暗)」だと日射熱を最大にカットできる気がしませんか(^^;)?

ただし、可視光の波長と赤外線の波長が異なることは分かります。

近年の「遮熱」ロールスクリーンは「遮光」のものよりも赤外線の反射が大きいのでしょう。

とは言え、「遮光」と「遮熱」のどちらが良いのかはなんとも言い切れません。

・遮光は日射熱を吸収し、吸収した熱は室内に放出される。
→主に「空気」の温度が上がる。

・遮熱(透過)は床壁などに光が当たるため、床壁などを直接暖める。
→主に「床壁」の温度が上がる(蓄熱)。

違いは、

・「空気」はエアコンに直接入れられるため、冷やしやすい。
(10℃前後の冷たい熱交換機に直接触れさせる)

・床壁は冷房後の空気(26~27℃)の空気に触れるのみのため、冷やしにくい。

この差がどれほど影響するのか。

また、窓の内側設置の場合、遮熱ロールスクリーンが反射した日射の何割かは窓ガラスのLow-E(反射金属膜)により、室内に再反射される。

この程度がどれほど影響するか。

それらは分かりません。

ただ、僕の実感として「遮光ロールスクリーン」+「冷房」で暮らして特に不満は感じていません(低断熱住宅)。
(部屋は十分快適レベルまで冷える)

…………….

それらを踏まえて、今回の話を締めたいと思います^^

最後にアドバイスを送ります。
(昨年記事からの引用)

日射遮蔽はしなくても良いです。
(ロールスクリーンはなんでも良いです♪)

「ここまで言ってそれー!?」

って感じですよね(^^;)

、、、

この続きは昨年の記事をご参照ください♪

【おまけ】…………….

アルミブラインドの場合。

反射はそこそこで吸収は大きい。
→夏期の遮熱用としてお勧めではない(室内設置の場合)
(室外設置の場合、遮熱効果は高い)

※木製ブラインドはデータ見当つからず
 吸収も低そうで反射も高い?意外と良いかも?
 コストが高いこと、羽を拭く手間等とのバランスも要検討。

…………….

マニアックな話を最後までお読み頂き大変ありがとうございました。

夏も冬も出来る限り快適に・経済的に過ごしたいものですね。

また、面白い話がありましたら紹介させて頂きます^^

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


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【関連記事】…………….

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査①「実験概要。反射・吸収・透過。」

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査②「実験開始!ロールスクリーンの表面温度。」

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査③「実験結果報告!10円玉の温度はいかに!?」

【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ①「RCの学校の温度・ガルバリウム屋根の温度」

【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ②「杉板外壁の温度・地中冷熱利用の可能性。」

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【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査②「実験開始!ロールスクリーンの表面温度。」

ゆうです^^

前回から、エスネルデザイン的自由研究!

日射遮蔽に適したロールスクリーンの調査

をお伝えしています。

今回からいよいよ実測編!

各ロールスクリーンはどれほど日射熱を遮ったのでしょうか!?

戦われる選手たちはこちら^^!

左上「コルト」(汎用品)
反射:67.7%、吸収:3.7%、透過:28.6%
SC値:0.34
(SC値…日射カット後の日射熱の割合(少ないほうが日射熱をよりカットする))

中上「コルトエコ」(透過性優先)
反射:63.5%、吸収:2.7%、透過:33.8%
SC値:0.39

右上「コルトシークル」(遮光)
反射:37.1%、吸収:60.5%、透過:2.4%
SC値:0.36

左下「トリアスプレーン」(遮熱)
反射:71.7%、吸収:3.7%、透過:24.6%
SC値:0.30

右下「ジーア遮熱」(遮光+遮熱)
反射:71.4%、吸収:28.6%、透過:0%
SC値:0.19

それぞれの詳細は前回を記事をご参照♪

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査①「実験概要。反射・吸収・透過。」

まずは実験準備の様子から^^

ダンボールをカット!
(全部その場で思いつき)

ロールスクリーンの裏に貼り付け!


窓に直付けすると、ガラスからの熱の「伝導」を受けてしまうため×。
→少し隙間を空け、実際の設置環境に近づける。
(離れ距離が最適か不明など荒い実験であることは否めない)

ロールスクリーンがガラスに触れないよう気をつけて、ダンボール部分をガラスに貼り付ける。

それぞれの遮光度(透過度)がこちら^^

(写真の具合で実際と異なる可能性あり)

「コルト」透過:28.6%
色でも透過度が異なることが分かる。

「コルトエコ」透過:33.8%
(透過にも「光を透過」と「背景の像を透過」など様々なタイプがある)

 「コルトシークル」透過:2.4%

 「トリアスプレーン」透過:24.6%

「ジーア遮熱」透過:0%

外から見るとこんな感じ♪

直射日光が当たらない位置に設置。

…………….

ではでは、いよいよサーモ画像を!

と、言いたいところですが、具体的にサーモ画像を見て頂く前に「サーモ画像を見るときの注意点」を↓

S邸リノベーション。17「サーモグラフィ調査①『注意点』。」

注意点は、

「表示温度に誤差があること。」


「温度差の印象操作が容易にできてしまうこと。」

でした^^

ではでは!

話の前にもうひとつ前提条件の説明を。

温度バー(サーモ画像の右端にある温度と表示色の関係を示したバー。上の画像では最高40℃~最低33℃)の温度設定は変えることが出来る。

これを固定(すべて同じ最高温度~最低温度)してそれぞれのサーモ画像を比較するのもひとつの方法だが、今回はパッと見の分かりやすさを優先するため、

:33℃以下

水色:35℃ほど

黄色:37℃ほど

赤:39℃ほど

白:40℃以上

と表示されるよう温度バーの最高温度と最低温度を画像ごとに調整した。
(詳細な温度数値を見なくてもなんとなく感覚的に読めるように)

ではでは!

〈10:20〉
実験前の各ロールスクリーン。
それぞれ温度差は無し。

窓に貼り付け直後。

周辺の様子。
アルミ枠シングルガラスから熱が伝導しているのが分かる。

〈11:30〉(開始から1時間)
 ロールスクリーンに熱の差が見られ始めた。

傾向として


「白」は「濃色」に比べ、熱が上がっていない。
(白は反射が高い+吸収が少ない)

・右上の「コルトシークル」(遮光)の温度が他よりも高いことが顕著。
(左上の「コルト」吸収3.7%に対し「コルトシークル」は吸収60.5%

しかし!

これでは、ロールスクリーンの表面温度は分かっても、ロールスクリーンを透過した熱の量は分からない!

この状態だと「吸収」は見て取れるが「透過」+「吸収後の再放射」が読み取れない(+_+)

(「ロールスクリーンの温度が高い=遮熱性低い」ではない。)

実験方法の再検討が必要!

〈参考〉
外付けロールスクリーン「ソヨカ」の光学特性。

一見、日射遮蔽には「白」が良さそうだがそうではない。

なんと、白は日射遮蔽率最下位!
(日射熱取得率が一番高い)

理由は「白」は反射は高いが「吸収」が低く、「透過」が高いから。

逆に一見、良くなさそうな濃色の「ボトルグリーン」は日射遮蔽率第2位!

理由は、反射率は低いが「吸収」が高く、「透過」が低いから。

(ちなみに、日射遮蔽率第1位は「シルバー」)

〈余談〉
「可視光(光)」の透過率と「赤外線(熱)」の透過率はどの色も概ね近似している。
しかし、「赤」は可視光の吸収は高いが赤外線の吸収はそれより大きく少ない。
→遮光性が良くても熱は通している。

事務所のカーテン(白)。
カーテンの表面温度は低いが、これは「吸収」が鈍いだけで「遮熱」しているわけではない。

…………….

ということで、

「なにかロールスクリーンの裏の放射熱をキャッチ出来るモノはないか、、?」

と考え、思いついたのがこちら^^

十円♪(青銅:銅95%)
銅は他の金属に比べて熱伝導率が高い。

日向が約45℃の直射時に、10円は約39℃。
日陰は約31℃、日陰の10円は約34℃。

これなら熱をキャッチ出来るかも^^

ということで、、

各ロールスクリーンの中央に10円をぶら下げてみた♪

ロールスクリーン同様、伝導が起きないよう少し距離を取って。

〈12:50〉
実験再開!

1時間ほど置いてみて10円の温度はそれぞれどうなっていたのか?

その結果は、、、!?

、、、

長くなってきたので次回に続きます^^

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査①「実験概要。反射・吸収・透過。」

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査②「実験開始!ロールスクリーンの表面温度。」

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査③「実験結果報告!10円玉の温度はいかに!?」

【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ①「RCの学校の温度・ガルバリウム屋根の温度」

【秘訣】夏の遮熱効果調査おまけ②「杉板外壁の温度・地中冷熱利用の可能性。」

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【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査①「実験概要。反射・吸収・透過。」

ゆうです^^

ただ今エスネルデザインでは夏の自由研究中!

今年は
日射遮蔽に適したロールスクリーンの調査。

適したカーテンの「色」は?

適した「反射率」「吸収率」「透過率」は?

「遮光」「遮熱」の違いって?

これから数回にわたって調査結果を報告していきます^^

夏の冷房費を抑えるためには日射を防ぐことが効果的^^
(室温上昇が抑えられ快適性も上がる)

最高気温39.5℃(三条)を記録した8/14の日向・日陰の温度差。

アスファルト   :約64℃
舗装レンガ(日向):約55℃
舗装レンガ(日影):約37℃

日射遮蔽がいかに効果的か分かる。

…………….

エスネルデザインでは夏の日射遮蔽に内部に遮光遮熱ロールスクリーンを使用することを推奨しています。

理由は、

・そこそこ効果がある。


・外部設置より劣化しづらい。


・設置手間が少なく、上げ下げが容易。


・収納スペースに困らない。(つけっぱなし)


・コストもそこまで高くない。

など総合的なバランスから。

最大効果を狙えば「外部ロールスクリーン」や「すだれ」など窓ので日射をカットできるモノが良い。

しかし、コスト高、取り外し手間、収納問題、劣化、、などいまいちな点も。

僕はすだれの風合いが好きでここ数年、夏の日射遮蔽に使っていたのですが、取り外し・保管が面倒になり、遮光ロールスクリーンに変えました(^^;)

ロールスクリーン、めちゃくちゃ楽です笑
(朝日の量を調整し、快眠も手伝ってくれる♪)

遮光ロールスクリーンの効果などについては昨年の自由研究をご参照^^
(反射光の熱の影響などとても良い学びになった。)

【秘訣】夏の日射熱調査①「窓の適切な日射遮蔽方法は?」

【秘訣】夏の日射熱調査③「室内の日射熱調査いろいろ」

【秘訣】夏の日射熱調査④「ロールスクリーン有り無しによる室温差の比較。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑥「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【詳細】。」

…………….

前回の自由研究の終わりに、「遮光」「遮熱」について触れていました。

光の特性には「反射」「吸収」「透過」がある。

簡単に言うと、

「遮光」はロールスクリーンが「反射」+「吸収」することで、「透過」を減らすもの。
(主に吸収を高める)

目的は「光」をカットすること。

「遮熱」は主に「反射」性能を高めたもの。
(透過が高いものも低いものも様々ある)

目的は「熱」をカットすること。

デメリットとしては、

「遮光」は光(熱)をロールスクリーンが吸収するため、熱が室内に放出されやすい。

「遮熱」は透過した熱が床や壁に蓄熱される、コストが高い。

など。

また、ロールスクリーンの「色」によって「反射」「吸収」「透過」の性能は変わってくる。

それらを「総合的に見てどれが適しているのか?」を知ることが今回の自由研究の目的です^^
(コストも踏まえ)

実験場所はエスネルデザインの事務所。

…………….

今回は、実験の概要説明を。

【概要・条件】…………………………..

目的:各ロールスクリーンの遮熱性の調査

調査方法:各ロールスクリーンの温度測定

調査日:2019.8.14 11:00~14:30

場所:新潟県三条市

平均気温:32.9℃、最高:39.5℃、最低:25.9℃

建物性能:シングルガラス+RC造

冷房器具:エアコン(設定温度27℃)

…………………………..

この日はフェーン現象でものすごい暑さだった。

全国トップ10の1位~7位を新潟県が独占!

性能差が顕著に見えるので実験にはありがたかった^^

【注意点】…………….

この実験はあくまで超簡易的に行ったものです。
(低コスト、手間のかからなさなどを優先)

・直射でない面での実験であること
(実験場所は直射のない南面。本当は直射のある西面が理想)

・シングルガラスであること
(現在の一般住宅を想定すればペアガラス+Low-Eが理想)

・冷房のムラあり

・ロールスクリーンの設置にムラあり

・そもそも実験方法が最適か不明

など正確性に欠けます(^^;)
(正確な実験は研究室の実験棟などでしか行えない、)

あくまで僕が「おおまかな傾向」をつかむ為の実験。

勘違いや測定ミスの可能性もあるため、話半分程度にお読み頂ければと思いますm(__)m

【実験準備の様子】…………….

TOSOさんのロールスクリーンのサンプルを用意。
(メーカーにこだわりはない)

【エントリーNo.1】…………….

リーズナブルな汎用品である「コルト」
(参考価格:¥25,100)

反射:67.7%、吸収:3.7%、透過:28.6%
SC値:0.34

※SC値(遮蔽係数)…どれだけ日射熱を遮ったかの割合。
(「透過+吸収後の再放射」を加味)

【エントリーNo.2】…………….

「エコ」という名で遮熱性を売りにしている「コルトエコ」
(参考価格:¥34,500)

反射:63.5%、吸収:2.7%、透過:33.8%
SC値:0.39

数値を見てみると、反射はコルトよりも低い(SC値も高い)!

「どこらへんが(遮熱)で、どこらへんが「エコ」なんですか?」

とメーカーさんに聞いたところ、

「薄いもの(透過性を優先したもの)の中では遮熱性が高い商品です。」

うーむ、なるほど。

コルト(汎用品)よりもエコでも遮熱でもないのか、、
(そして割高)

実験前から選択肢外かな(^^;)

商品名って怖いですね!

【エントリーNo.3】…………….

「遮光」タイプの「コルトシークル」
(参考価格:¥31,600)

反射:37.1%、吸収:60.5%、透過:2.4%
SC値:0.36

コルト(汎用品)に比べると、透過がほぼない。
そして、反射が少なく吸収が大きい。
(SC値はほぼ近い)

実は実験で知りたいのは正にここ。

「遮光」の透過の少なさ+吸収の多さ




「遮熱」の反射の高さ(+透過の多さ)

がどのように室内への放射に影響するのか。

【エントリーNo.4】…………….

「遮熱」タイプの「トリアスプレーン」
(参考価格:¥36,300)

反射:71.7%、吸収:3.7%、透過:24.6%
SC値:0.30

コルト(汎用品)に比べると、反射が高い。
そして、透過がある。
(SC値も少ない)

透過せず吸収する「遮光」VS反射し透過する「遮熱」

この対決が今回の一番の見どころ^^

【エントリーNo.5】…………….

「遮熱」+「遮光」タイプの「ジーア遮熱」
(参考価格:¥50,200)
(いわゆる価格高めの高付加価値商品)

反射:71.4%、吸収:28.6%、透過:0%
SC値:0.19

コルト(汎用品)に比べると、反射が高い。
(トリアスプレーンと同程度)
そして、透過がない。
(SC値は非常に少ない)

「透過ゼロ→SC値が少なくなる」ことが分かる。

…………….

以上、5組×2色=計10色の皆さんで戦って頂きます^^!

さて、どんな結果になるやら?

光を透過しない遮光がやっぱり一番?

高付加価値商品はコスト増以上のパフォーマンスはない?

ダークホース「遮熱」の効果はいかに!?

案外、汎用品が一番トータルバランスが良い?

超大穴のコルトエコが、、、それはないか(^^;)

次回から具体的にサーモ画像を見ていきます^^

乞うご期待!

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村松 悠一 一級建築士
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【関連記事】…………….

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【予告】ただいまエスネル自由研究中♪「ロールスクリーンとサーモグラフィ。」

ゆうです^^

ただ今、エスネルデザインでは

大人の自由研究を行っています♪

昨年行った「遮光ロールスクリーンの日射遮蔽効果」の一歩先へ。

日射遮蔽に適したロールスクリーンの種類の調査。

適したカーテンの「色」は?

適した「反射率」「吸収率」「透過率」は?

「遮光」「遮熱」の違いって?

子供に負けず、大人の自由研究を楽しんでます^^

今回は予告です。

準備や撮影など必要な行動はひと通り済んだのですが、いかんせんサーモグラフィは分析が大変(T_T)

画像の温度を合わせ、分析・考察し、文章にまとめる等、ものすごい時間がかかるんです、、

いつ報告がまとめられるかは自分でも分かりませんが、夏が終わる前にお伝え出来ればと思っています(^^;)

昨年の自由研究で使用したサーモ画像。
枚数も多いし、外気温の調査などやることが膨大、、

今回は「どんなことを行ったか」をダイジェストでご紹介!

この暑い夏にきっと皆さま気になっていることだと思います^^

ロールスクリーンのサンプルたち。

工作!自由研究っぽい!

実験日和の良い天気!
グラウンドでは少年たちがサッカー^^
(保護者の方も熱中症にお気をつけください!)

うん!実験日和!

じ、じ、実験日和過ぎ!

実験場所の三条市は39.5℃!
上越は観測史上1位!
全国トップ10の1位~7位を新潟県が独占!

この日、フェーン現象をありがたがったのは僕くらいかもしれない。
(怒られる?)

なにか足りない、、

そうだ!

その他にも、、

…………….

自由研究の報告のほうお楽しみに^^

(早くまとめたいけどいつになるやら、、)
(アレも、コレも、ソレもしないと、、、(T_T))

、、、頑張ります!!

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村松 悠一 一級建築士
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【関連記事】…………….

昨年の自由研究はこちら!

【秘訣】夏の日射熱調査①「窓の適切な日射遮蔽方法は?」

【秘訣】夏の日射熱調査②「車や外の日射熱の影響」

【秘訣】夏の日射熱調査③「室内の日射熱調査いろいろ」

【秘訣】夏の日射熱調査④「ロールスクリーン有り無しによる室温差の比較。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑤「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【概要】。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑥「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【詳細】。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑦「遮光ロールスクリーンってどのくらい日射熱を防ぐの?」

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【秘訣】「グリーンと遮光カーテンの日射遮蔽」と我が家の夏の庭。

ゆうです^^

実家の桜のグリーンカーテンが良い感じに広がっていました。

春はを楽しめ、夏は木陰に、秋は紅葉、冬は落葉し日射を取り入れてくれる。

グリーンと上手く付き合うと心も体も豊かになれますね♪

(+日射遮蔽・日射熱取得でお財布も豊かに♪)

実家の桜の春の様子はこちら^^

世界でひとつの桜の襖。
家の中から花見が出来る♪

【秘訣】心地良い居場所は「窓辺」に生まれる。-桜の襖と季節の飾り-

そして夏はこう♪

大きな葉っぱが夏の強い日射を遮ってくれる。
この効果はかなり大きい。

グリーンカーテンならぬ、グリーンルーフ(緑の屋根)かな。

ちょうど良く窓を覆っているのは偶然ではなく、建築士の親父が狙って枝を伸ばしてきたから。

菜園に日を当て、窓の日を遮るよう伸ばされた枝。
縄でトラスを作り枝を支えるなど建築的な工夫も。

いなか日記。119『ニュータウンの親父の畑 2019。』

葉に合わせて揺らぐ木漏れ日も心を和ませる。

反対に、我が家(僕の部屋)の日射遮蔽はどうしているかというと、、

外から見るとちょっと味気ない、

遮光ロールスクリーン。

メリットは、とにかく楽。

帰宅後、スクリーンと窓を開けて通風を取ったり、就寝前に下げて、朝の直射を調整したり(明るすぎると眠りが浅くなる、)。

冬場は冷輻射を緩和したり。

取り外しする必要もなく、もう遮光ロールスクリーン無しでは生きていけないかも笑

数年前まで、外観の見た目も遮光効果も良い「すだれ」を設置していたのだが、取り外し手間、保管手間に疲れてギブアップしてしまった、

これは建て主様に提案する上でとても貴重な体験になりました。

遮光ロールスクリーンの遮熱効果は、昨年実験してみてまずまず良いことを検証済み^^

【秘訣】夏の日射熱調査④「ロールスクリーン有り無しによる室温差の比較。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑤「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【概要】。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑦「遮光ロールスクリーンってどのくらい日射熱を防ぐの?」

築35年超の低気密低断熱の我が家。
ここでの暮らしが高断熱住宅を進めるとても貴重な体験になっている。

暑いのも寒いのも嫌なので、自然と日射遮蔽などローテクを試すことにつながっている。

そして、夏の空調は適切に日射遮蔽がされていれば、低断熱の家でも大きく問題なく快適に過ごすことは出来る。
(暖房に比べて冷房に必要なエネルギーは少ない)

【秘訣】「夏期の通風の有効性」と「日射遮蔽の方法」〈過去の記事紹介〉

…………….

我が家の夏の庭をご紹介♪

キキョウ。

ゼンマイ。

梅の土用干し。
三日三晩干し続け、殺菌+水分を飛ばす。

紫蘇で綺麗に染まった梅たち。

…………….

自然、植物と近い暮らし。

昔からある自然に沿った文化の近い暮らし。

相方の実家に住み始めて、人生を豊かにしてくれるものたちを知ることが出来ました。

収支のバランス、快適な暮らし、自由に使える時間、そして自然。

「豊かな暮らし」に必要なものを日々感じながら田舎暮らしをさせてもらっています。

幸運に感謝!ありがとう!

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【秘訣】「夏期の通風の有効性」と「日射遮蔽の方法」〈過去の記事紹介〉

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【秘訣】「夏期の通風の有効性」と「日射遮蔽の方法」〈過去の記事紹介〉

ゆうです^^

先日、お客様の御宅に伺った際に、

夏期の通風の有効性

日射遮蔽の方法

が話題になりました。

過去にまとめていた記事をご紹介させて頂きます♪

僕の近年の趣味は、家づくりブログを読むこと^^

サトウ工務店さんやネイティブディメンションズさん、

FPの昆さんや、師匠のブログ、

そして、

エスネルデザインの建て主様のブログなど

毎日楽しく拝見させて頂いています^^

「RSS Reader」というアプリがとても便利♪

そして、手前味噌で恐縮ですが、

エスネルデザインのブログを読むのも結構好き。

毎朝、更新を楽しみにしている自分がいます♪

今回、以前書いた「夏期の通風の有効性」「日射遮蔽の方法」の記事を読み返したのですが、

いやー、自分で読み返してもなかなか面白い笑

かなりの時間をかけて実験→まとめたもの良い思い出です^^

良かったら読んでみてください。

オススメです♪

…………….

「夏期の通風の有効性」について。

【秘訣】夏の「通風」は有効?それとも空調したほうがいい?

「夏期(7月中旬~8月下旬)は通風では快適な温湿度を得ることは難しく、空調することを勧めます。」という内容。

冷房費は光熱費の中で実はそこまで高くはないこともポイント。

シミュレーションで算出された光熱費の割合。
冷房費は暖房費の約1/6ほど。

設計事務所の仕事『冷暖房費・光熱費シミュレーション作成。』

…………….

続いて、

「日射遮蔽の方法」について。

シリーズで①~⑦まで書きました。

内容をざっくりまとめると、

「日射遮蔽は窓の外で行うのが効率が良いが、手間やコストがなかなかかかるので、内側設置の遮熱ロールスクリーンが楽で一定の効果もありお勧めですよ。」

というもの^^

サーモグラフィの実験もなかなか面白かったです。

【秘訣】夏の日射熱調査①「窓の適切な日射遮蔽方法は?」

【秘訣】夏の日射熱調査②「車や外の日射熱の影響」

【秘訣】夏の日射熱調査③「室内の日射熱調査いろいろ」

【秘訣】夏の日射熱調査④「ロールスクリーン有り無しによる室温差の比較。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑤「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【概要】。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑥「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【詳細】。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑦「遮光ロールスクリーンってどのくらい日射熱を防ぐの?」

…………….

超高断熱の家には「快適に住まうコツ」があります。

コツを把握していないと、上手に快適に住むことが出来ないことも。

(夏期に日射遮蔽をしないと室内の熱が抜けづらいなど)

今後も徐々に分かりやすく発信していければと思っています^^

【お知らせ】…………….

今週は東京出張や柏崎祇園祭りなどがあり、明日からブログを短期休載させて頂きます。

また週明け頃から再開する予定です。

今後とも何卒宜しくお願い致しますm(__)m

…………….

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【秘訣】夏の「通風」は有効?それとも空調したほうがいい?

ゆうです^^

2018年の夏は史上最高の猛暑でした。

皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか。

冷房はどれだけ使いました?通風はどれだけしました?

そして、どれだけ快適感(満足感)を感じられたでしょうか。

2018年と過去5年平均の最高気温比較グラフ(7~8月)
過去より全般的に大きく気温が高かったことが分かる。

なかでも2018.8.23の新潟県の暑さは異常でした笑

図右の「観測史上1位の値を更新」のパーフェクトには笑みすらこみ上げる。

今年の夏の猛暑で日本中が身を持って理解したと思いますが、

これからは夏冬とも空調して過ごすことが標準になります。

ニュースで散々流れていた通りもはや「通風」では限界です。
(生命の危機を感じるレベル)

※僕の前職の所長(師匠)は数年前から「夏は空調すべし」という提言を言い続けていました。僕も全くの同意です。

「夏は通風では過ごせない。」
「夏は空調すべし。」

の根拠を今回は示そうと思います。

と、その前に、冒頭の

「冷房はどれだけ使いました?通風はどれだけしました?」


「そして、どれだけ快適感(満足感)を感じられたでしょうか。」

の僕の回答ですが、

僕は低断熱低気密住宅(築35年超)に住んでいるのですが、

「快適に過ごしていました。」

なぜか?

冷房をずっと使用していたからです。

(快適だったので「やっぱり我が家は新築しなくてもいいかも?」と思ったり)
(温熱的に不快(難しい)なのは「季節の変わり目」であることを再確認)

ハッキリ言うと、冷房は簡単です。

断熱性が低くても、気密性が低くても(ある程度)効きます。

それは、外気と目標室温の温度差が少ないから。

ex.
外気32℃ー目標室内温度27℃=差5℃
反面、冬はex.目標室温22℃ー外気4℃=差18℃
単純計算で冬は夏の3倍以上過酷!

しかし、夏期の冷房にポイントはあります。

それは日射遮蔽をすること。

※詳しくは下記シリーズをご参照↓
【秘訣】夏の日射熱調査①「窓の適切な日射遮蔽方法は?」

適切に日射遮蔽をしていれば、低断熱低気密の家でも室温を25℃以下にすることも可能です。

Q:では、高断熱はなんのため??

A:冷房費を下げるため。です。

これから「猛暑日の増加+電気代の値上げ」が予想されます。

快適な冷房生活を送るために断熱性を上げて備えておく必要があります。

…………….

話を戻します。

「夏は通風では過ごせない」
「夏は空調すべし」

の根拠です。

2015年夏のデータ。
(今年ほど極端でない「今までの一般的な夏」)

「不快指数」という指標をご存知でしょうか。

不快指数とは「温度」「湿度」を勘案して、その温湿度のときに人が不快と感じるかどうかを表したものです。

温度だけでなく、湿度が高いと蒸し暑く感じますよね。
あれは、湿度が高いと汗の気化が阻害され、体温を下げづらくなるためです。

なので、人が暑いと感じる要因は「温度」と「湿度」を勘案して考える必要があります。

(より正確にはその他に「放射」「気流」「着衣量」「代謝量」が加味される)

例えば、
気温27°C・湿度55%のとき不快指数は75。
気温29°C・湿度70%のとき不快指数80となります。

そして、不快指数の数値によって、快適か不快がが分類されます。

wikipediaより。

改めてグラフに戻ります。

緑の範囲は「何も感じない(60)~暑くない(75)」。
グラフから、7月の中旬~8月の中旬は不快指数がその範囲を飛び出し「やや暑い~暑くて汗が出る」となっているのが分かる。

グラフから、外気の温湿度は

7月上旬までは快適・8月下旬からは快適=その時期は通風が有効。

ということが分かります。

(しかし、それらの時期は低温多湿のため洗濯物が乾かず、結局空調(除湿)が欲しくなる)

そして、外気の温湿度は

7月の中旬~8月の中旬は不快範囲
=通風は有効ではない。

ことが分かります。

※あくまで2015年の一例でしかないことに注意。

参考までに2018年のグラフをご紹介↓

極端すぎて参考にならない笑
(しかし今後はこれが一般化??)

「7月の中旬~8月の中旬の温湿度は不快なので通風は有効ではない」と書きましたが、
有効であるタイミングもあります。

それは、外気温が下がる夜間です。

2015夏の外気温(時間別)。
「7月の中旬~8月の中旬」でも夜間は26℃以下になっていることがある。

「外気温が26℃以下のときは通風は有効」と示しましたが、「26℃」はあくまで僕の体感です。

経験上、26℃以下であれば高湿だったとしても「涼しい」と感じることが多いと思っています。
(個人差や条件差あり)

7月の中旬~8月の中旬の間でも夜は通風を利用できることがあります。

しかし、僕はこの夏はほぼ夜間の通風を利用しませんでした。

それは、外気温は当てにならないから。

僕は数年前までは夏期の夜は冷房は使わず通風のみで過ごしていました。
(エアコンの有効性の認識が低かった)

そうすると、

寝る前は暑いが、朝方は冷える。
→薄着・薄掛けだと体調が悪くなる。

逆に、

夜間気温が下がらず、汗だく
→寝苦しくて翌日に疲れが残る。

ということが度々ありました。
(耐えていました)

しかし、エアコンの有効性を知ってしまったこと、

そして、30代に入り体力の衰えが進んだこと。から

「夏の夜はずっと冷房ON」が標準になりました。

そのお陰で近年はとても快適に過ごしています^^
(低断熱低気密の家ですが)

…………….

以上が今回の報告です。

まとめると、

・「夏はずっと冷房」が今後の常識になっていく。

・今後、猛暑が増える。電気代が上がる。

・今よりさらに「高断熱」性能が求められる。
 (光熱費の低減)

家は何十年と住み続けるもの。

言い換えれば、家の仕様は何十年と変えられないもの。

であれば、数十年先の世の中を想定して、建てる家の性能を決めることが必要になるわけですね。

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