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ハウジングコマチ2020冬春号「平屋特集」にI様邸が掲載♪

ゆうです^^

先月発売されたハウジングコマチ2020冬春号I様邸が掲載されました^^

そのほかにも

サトウ工務店さんの「小さな平屋-23.5」や

家具屋ナインさんの自邸や

まんなみ設計室の堀井さんの自邸なども♪

必読の一冊です^^

言わずと知れた「ハウジングコマチ」はニューズラインさんが発行されている新潟県内で最もメジャーな住宅雑誌のひとつ。

住学のお陰で様々なご縁を頂きました。感謝です。

今回の特集は「平屋に住む」。

近年の住宅のミニマル化に伴い「新築で平屋」という選択肢も増えてきた。

I様邸がなんと特集のトップ!

無塗装の杉板外壁は徐々にシルバーグレー化が始まっていた。
(築1年半程)

土間無垢のヒノキ床がフラットにつながるリビング。

キッチン背面の収納もとても綺麗に整頓されている。

I様邸は僕が前職で携わらせて頂いた御宅。

キッチンの詳細設計や窓の選定、
また、冬場の南魚沼までの工事監理はとても良い思い出です。

独立後もご縁があり、伺わせて頂きました^^

I様邸の詳細は以前の記事をご参照。

【お客様の家】築1年のI様邸に訪問①「自然素材の魅力+素敵なアイテムたち。」

【お客様の家】築1年のI様邸に訪問②「整頓された暮らしと床下収納の実力。」

…………….

平屋特集その②は

サトウ工務店さんの「小さな平屋-23.5」♪

こちらも完成時に見学させて頂いたのが懐かしい^^

屋根が薄くシャープで高さも抑えられていてとても綺麗。

さすが佐藤さんの設計ですね♪

洗面台まわりも参考にさせて頂きました。

ケンチク探訪♪ 30『「小さな平屋-23.5」見学!(サトウ工務店さん)』洗面台の選び方。

株式会社サトウ工務店|新潟県三条市の注文住宅・自由設計の家

…………….

平屋特集その③は

家具屋ナインさんの自邸。

展示された家具と融合した暮らしに度肝を抜かされました(^^;)

こんなに綺麗な暮らしがあったなんて、、、

建築も家具も本当に素晴らしかったです。

(ナインさんとはいつかコラボレーションしたいなと密かに検討中)

カラマツの外壁や水平垂直に伸びやかな平面に惚れ惚れした。
(店舗なので伺えます)

九里さん、その節はありがとうございました。

また伺わせて頂ければ幸いです♪

ケンチク探訪♪ 35『長岡の家具屋nine(ナイン)さん自邸。」良い家と良い家具のある暮らし。

無垢材のオーダー家具・オリジナル家具|nine(ナイン)|

…………….

平屋ではありませんが

まんなみ設計室の堀井さんの自邸も♪

マレンコ(ソファ)に座る堀井さん。

堀井さん、年末に伺った際はコーヒーご馳走様でした^^

施工されたグリーンホームさん(柏崎)とも、ご縁があればコラボレーションしたいと想像中です。

思えば、独立してからご縁の輪がとても広がりました。

皆さまありがとうございます。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

ケンチク探訪♪ 19『まんなみ設計室さん自邸見学!」

ケンチク探訪♪ 29『柏崎のグリーンホームさん見学』縁でつながる家づくり。

…………….

ハウジングコマチ2020冬春号、これからの暮らしの参考になると思います。

コマチさん、ありがとうございました^^

今後とも何卒宜しくお願い致します。

次号も楽しみにしています♪

【おまけ】…………….

ある計画のラフプラン。
18坪の小さな平屋案。

今後どうなるやら、、、♪

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。

趣味:家族旅行・カフェ巡り・夕日ドライブ・息子と娘と遊ぶこと♪

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

【お客様の家】築1年のI様邸に訪問①「自然素材の魅力+素敵なアイテムたち。」

【お客様の家】築1年のI様邸に訪問②「整頓された暮らしと床下収納の実力。」

ケンチク探訪♪ 30『「小さな平屋-23.5」見学!(サトウ工務店さん)』洗面台の選び方。

ケンチク探訪♪ 35『長岡の家具屋nine(ナイン)さん自邸。」良い家と良い家具のある暮らし。

ケンチク探訪♪ 19『まんなみ設計室さん自邸見学!」

【新計画】自邸プロジェクトスタート!01『よりコストを抑えた家づくりを〈造作・建具・建築美〉。』

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ケンチク探訪♪ 35『長岡の家具屋nine(ナイン)さん自邸。」良い家と良い家具のある暮らし。

ゆうです^^

先日、長岡の家具屋「nine(ナイン)」さんの自邸と工房を見学してきました。

家具も家もとても素敵でした!

感動して、佇んでしまうほど。

好きな場所がまたひとつ出来ました♪

いやー、カフェであれば通いたいほど素敵な空間でした。

建築も、家具も、暮らし・インテリアも、本当に素敵。

そして、日光、周囲の自然、緑。

何十年と暮らす新居には、良い家具を置きたいもの。

新築を計画されている方はナインさん見学、オススメです^^

長岡市福島町にあるナインさん。
8号バイパスからのアクセスも良い。

無垢材のオーダー家具・オリジナル家具|nine(ナイン)|

まず建物(ショップ兼自宅)が素敵。
ホームページを拝見して「これは伺いたい!」と強く感じた。

平野に沿うように建つ平屋。
暖簾も煙突も良い感じ♪

コーナーサッシがアクセントに。
水平性を強調する屋根ともマッチしている。

外壁は「カラマツ」のフロア材。
縦張り(押し縁無し)が洗練された印象を与える。

4年が経過した松の外壁(クリア塗装、2015年建築)。
全て「柾目・節無し・乾燥材」の高級品。

温度変化や風雨などのある外部に置かれているにも関わらず「反り・透き」がほとんど無いことに驚く。

エスネルデザイン設計の「S邸リノベーション(2018)」。
杉の縦張り(押し縁無し)+横張り(下見張り)。

【S邸Web内覧会⑥】「プロ撮影による完成写真たち。」

さてさて、家(店)の内部へ。

入り口入ってすぐの土間空間。
圧倒されました。

土間スペースにはnineさん製作の家具が展示されている。

自宅内に展示されているので、新居に家具を置くイメージがしやすい。

特にダイニングテーブルなどは住宅スケールの中で見れることはとてもありがたい。

チェリーの円卓。

自邸とショップの融合。
建築的にはたまらない。

土間とリビングがゆるやかにつながる。

適度に仕切られ、適度につながる具合が絶妙だった。

リビングの畳スペース。
畳ってやっぱり良いですよね^^

窓辺のテーブルがとても心地良かった。

展示スペースは、生活のための用途はない。
(生活用のダイニングテーブルは他にある)

この土間空間はある意味「居心地を愉しむための場所」。

とても贅沢。

こんな家を設計してみたいと思った。

オークの大型ダイニングテーブル。
(180cm×800cm)

窓辺で寛げる家、自然から癒される家を。「居場所を大切にする設計士。」

家具もどれも本当に素敵でした。

出荷待ち品の仮置き場にもなっているそうで、行く度にインテリアが変わるのも魅力的。

肘掛の形状が素晴らしかった。
ウェグナーのベアチェアを思い出す。

椅子と人が握手するような、すりすりしたくなるような肘掛の形状。
とても手間をかけて造られていることが伝わる。

それぞれの家具を体感させて頂く。
やっぱりソファは良いですね。

「落ち着く、リラックスするための高さ。」

ソファも「居心地を愉しむため」のもの。

ぼーっと空を眺めるには最高です。

窓辺に「造作ソファ」を設計した網川原のエスネル

【秘訣】家を広く使う秘訣は「複数の居場所を設ける」こと。-case.網川原のエスネル-

木製の小物も売られている。
家型のマグネットが素敵でした^^

造り付けの本棚。

実際に生活で使われているダイニングテーブル。
(ブラックウォルナット。150cm×75cm)

信じられないほど綺麗(^^;)

奥様すごすぎです、、

…………….

nineさんの家具工房にも案内して頂きました。

工房はいつ見てもワクワクする♪

オークの円卓は完成間近。
(オイル塗り前)

nineのオーナー兼家具職人である九里さん。

家についても家具についてもとても親切に教えてくださった。

無垢の家具に対する熱い想いをお持ちの方。

いつか一緒に家具を造りたいなと。

九里さん手書きの図面が素敵。
人の手で造られていることを実感する。

家も家具も、製作工程やこめる想いはほぼ同じ。

「人」が一つ一つ考え、「人」が手で造る。

…………….

九里さん、見学させて頂き大変ありがとうございました。

家も家具もとても素敵でした。

造作家具を提案する際は相談に乗って頂ければ幸いです。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

また伺える日を楽しみにしています。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。

趣味:家族旅行・カフェ巡り・夕日ドライブ・息子と娘と遊ぶこと♪

メッセージはメールインスタからどうぞ^^
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『住学』第12回募集開始!大忘年会&プレゼンバトル大会!

ゆうです^^

住学第12回の募集が開始されました♪

今回は年末ということで授業もスペシャル。

住学内の二大勢力によるの大プレゼンバトル発表会!!

何が起きた!?

誰が出る?誰が勝つ!?

結果やいかに!

強いやつ、出てこいや!!

今からホントに待ち遠しい^^

今回の企画はヤバすぎです。

架空条件でのプレゼン大会ではなく、
実際に建築される計画に対して行われた2社のプレゼン発表会。

はっきり言えば、ガチのマジの競合案件。

他社のガチプレゼン(しかもバトル!)が見られるなんて今までの常識では考えられない??

しかも、対戦するのが、

住学の校長、サトウ工務店の佐藤さん+
教頭、ネイティブディメンションズの鈴木さん連合軍

VS

石田伸一建築事務所

どちらも新潟を越えた全国区の建築家。

激闘は必死!!

果たしてどうなる!?誰が勝つ!?

戦いの先は??(まさかの住学解散!?)

本物のドラマがここにあります♪

…………….

プレゼンされる計画は、

下田の古民家リノベーション。

エスネルブログでもこれまで何度か紹介してきました^^

【秘密の計画】スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!「設計士の色とは。」

【秘密の計画】スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!②「キャンプの思い出♪」

【秘密の計画】スノーピークさんにて古民家リノベーションプレゼン!+「snow peak MUSEUM」見学。

ついに「秘密の計画」の詳細が発表されます。

お互いにどんなプレゼンをするか、気になりすぎ。

ワクワクしっぱなしです♪

内容もですし、プレゼンの仕方、資料・話し方なども興味津々。

学びまくれること間違いなしです^^

そんな住学第12回は、

開催日:12月7日(土)

会場:ホテルサンルート新潟(2F/芙蓉の間)
   新潟市中央区東大通1-11-25
 
受付:15:00~15:30
授業:15:30~17:30
会費:無料
 
懇親会:17:30~19:30
会費:5,000円
(授業と同じ会場)

住学の忘年会も兼ねているため、二次会も(三次会も!?)予約済み♪

申し込みはサトウ工務店の佐藤さんのブログから^^!

※会場の都合により先着40名で締め切りです!

乗るしかない!このビッグウエーブに!!

住学12参加者募集を開始します! – 一級建築士事務所 サトウ工務店

ネイティブディメンションズの鈴木さんのブログも要チェック^^
(チケットの転売は禁止ですよー♪)

第12回住学募集開始! – native dimensions blog

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村松 悠一 一級建築士
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【関連記事】…………….

【秘密の計画】スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!「設計士の色とは。」

【秘密の計画】スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!②「キャンプの思い出♪」

【秘密の計画】スノーピークさんにて古民家リノベーションプレゼン!+「snow peak MUSEUM」見学。

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ケンチク探訪♪ 34『旧齋藤家別邸』庭屋一如と紅葉の庭。

ゆうです^^

皆さまは、新潟市の旧齋藤家別邸に行かれたことはありますでしょうか。

個人的に、新潟県のケンチク探訪お勧めベスト3に入る建物。

庭と建物の融合「庭屋一如」。

言葉なくても伝わるものがあります。

「新潟の宝」と言える建築。

心からお勧め致します♪


ちょうどこれから紅葉の時期ですね^^

旧齋藤家別邸では、11/8~11/17まで秋のライトアップ&組子建具展が開催されます。

旧齋藤家別邸HPより。

旧齋藤家別邸とは(HPより)…………….

豪商齋藤家の四代齋藤喜十郎が、1918年に別荘として造ったものです。

砂丘地形を利用した回遊式の庭園と、近代和風建築の秀作といわれる開放的な建物は、大正時代における港町・商都新潟の繁栄ぶりを物語る文化遺産です。

2005年、保存を願う運動が市民有志によって起こされました。
署名、市議会への請願などが実を結び、2009年、新潟市はこれを公有化しました。

…………………………..

保存活動に熱心だった知人から話を伺い、僕も署名に参加したのが懐かしい。

現在築100年。

新潟の建築の宝です。

10月末の夕方に久しぶりに訪れた。

とても短いアプローチ。
これには理由がある。

旧齋藤家別邸配置図。

広大な敷地に、敢えて南側に寄せて建物を配置し、北側に向けて窓を取っている。

玄関を抜けると庭と一体となった座敷が広がる。

4年前の紅葉時期の写真。

新緑の頃。

写真を見ると、どれも日が室内に入っていないことが分かる。

これが「建物を南に寄せ、北側に窓を取っている理由」。

そうすることで、南からの順光に照らされた庭を眺めることが出来る。

「庭屋一如」とは、庭園と建物を一体のものとして考える設計思想(またはその状態)。

そして、旧齋藤家別邸は2階がとても素晴らしい。

二階の大広間。
(2015.11.1)

時間が止まるような感動がある。

菊の透かし彫り欄間など、建築的にもとても面白い。
(2019.10.31)

この瓢箪のような形の手摺台が旧齋藤家別邸のアイコンになっている。

新緑の時期もとても良い。

新緑の旧齋藤家別邸。
起伏のある庭園の散策もとても愉しい。

…………….

旧齋藤家別邸は、新潟の人々に愛される建物であり続けるでしょう。

疲れたときにふと訪れると、心が軽くなるかもしれません。

県外から来た友人に観光地としてお勧めしても良いかもしれません。

春夏秋冬の変化を感じに来ても良いかもしれません。

この建物が保存されて本当に良かった。

長谷川さん、ありがとうございました。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。

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【関連記事】…………….

「空間のアウトソーシング。」必要十分な家づくりを。

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ケンチク探訪♪ 33『「桂の平屋」見学(大平木工さん)』風景を取り込む木製引戸の魅力。

ゆうです^^

先日、住学番外編で大平木工さんの桂の平屋を見学させて頂きました。

立地環境・景観が素晴らしく、木製引戸がそれを室内に取り込む。

「与えられた環境を活かす」設計に、とても大きな感動を覚えました。

大平木工さんの建築は大地の芸術祭香港ハウスに続いて2軒目。

あのとき受けた刺激がよみがえります^^

1年前に住学で訪れた香港ハウス。
香港のデザイナーと大平さんの共同設計で建築された。

ケンチク探訪♪ 16&新潟観光大使。53『香港ハウス見学 at 大地の芸術祭2018!』

大平木工さんHPより。

大平木工さんは津南にあり豪雪地の設計を熟知されています。

もし豪雪地に家を建てるのであれば、豪雪地の設計士に依頼したいもの。

屋根の勾配、設備の設置位置、雨どいなど、雪の苦労を知っている当事者ならではの設計配慮がこらされているから。

「桂の平屋」は十日町。
秋晴れの気持ち良い日だった。

豪雪地の建築は見ているだけで勉強になり面白い。
自然に対し無理のない設計を行うことを学ばされる。

経年変化した杉板外壁の家々がとても凛々しい。

桂の平屋に到着♪
青い空に群青の外壁が映える。

テレビアンテナの高さから積雪量が伺える。
(豪雪地、恐るべし)

見学は住学メンバーで。
大勢で見ると様々な角度からの意見・感想が共有できとても参考になる。

小さな平屋のスケール感が素敵。
サイズも形も自然と調和していて気持ち良い^^

室外機や給湯器は屋根の下・奥に設置される。
これも豪雪地の工夫。

積雪や吹き込みを防ぐために「閉じる」と、
室外機の効率を下げないように「開く」のバランスが求められる部分。

そのバランスは設計者の経験によるところが大きい。

玄関ポーチ。
全面杉板張り+クリア防腐塗装。

天井と壁の間の隙間(目透かし)が綺麗。
そして、玄関戸は造作!

大平さんの「設計熱」が感じられる部分^^

そして、玄関を開けると、、、

どーーん!!

田園+山々+空の景色が広がる。
人工物はほぼ見えない。

最高のロケーション。
別荘のよう。
(羨ましい、、)

サッシは木製造作。
錠もシンプルで格好良い。

よく見てみると、引戸の上下の枠が見えない!

外から見た様子。
室内から枠が見えなかった理由は「枠の分レールを下げているから」。

これは「隠し框」と呼ばれる建築手法^^

網川原のエスネルでも「隠し框」を使っている。
サッシの存在感が薄れ、内外が一体化する。

こういったディテールの積み重ねで感動する空間は生み出される。

【秘訣】家を広く使う秘訣は「複数の居場所を設ける」こと。-case.網川原のエスネル-

住学メンバーもいろいろと興味津々。
大平さん、お誘いありがとうございました♪

リビングと連続しつつ、程よく閉じられたキッチン。

造作洗面台。
設備の選定やタイル、コンセントの種類・設置などにセンスが光る。

そして、素晴らしいディテールを発見しました!

引戸の引手に注目!

こ、これは!!

明かり取りライン引手!!



「大平さん、これはまさか、、」

と伺うと、

「村松さんの設計から参考にさせて頂きました。」

と!!

こんなに嬉しいことはありません^^

親戚に子供が生まれたような?

なんというか「身内感」を感じ、とても暖かい気持ちになりました♪

明かり取りライン引手の詳細図。
どなたでも気軽に利用して頂ければ幸いです。

【網川原のエスネル‐36】造作建具製作!手掛けと明かり取りのデザイン。

サトウ工務店の佐藤さんも

「詳細を人から褒められるととても幸せを感じる。」

とおっしゃられていました。

そのあたりはこの本↓に詳しく書かれています^^

ケンチク探訪♪ 32『「寺泊の住宅」見学(サトウ工務店さん)』「デザイン納まり図鑑」発売!

なんと言ってもこの場所が最高の贅沢であり御馳走。
惚れ惚れして長時間滞在してしまった。

引戸を開け放ち、外と中が一体化した心地良さは写真や文章では伝えきれない。

しかし、誰しも経験したことはあると思う。

「こんな素敵な場所で暮らせたらな。」

と思いにふける。

これだけ素敵な体験すると、ついつい「設計に取り入れたい」という欲が出てくる。

しかし、注意しなければならないのは、大開口引戸がこれだけ有効に働く条件はシビアだということ。

・景観が素晴らしいこと。
(隣家までの距離があること。素敵な自然・庭があること。)


・周囲の人から見られる心配が少ないこと。
(隣家の窓などがあると心の開放感は減少してしまう)

また、

・開放して気持ち良い季節は春と秋の日中の短時間であること。


・引戸の気密性に対するケア。

なども考慮に入れる必要がある。

ここまで素晴らしいロケーションはそうそうない。

条件を考慮せず安直に設計に取り入れないよう注意したい。

また、エスネルデザインでは「空間のアウトソーシング」という考え方を提唱している。

限られた予算、条件の中で「内外の連続による心地良さ」は外へ委託するという選択肢もあり。と考えると少し気が楽になるかもしれない。

「空間のアウトソーシング。」必要十分な家づくりを。

しかし、大開口引戸で内外が連続した空間には理屈を超えた心地良さがある。

「気密性」「コスト」などを吹き飛ばす魅力がある。

そこで設計士は揺れる。

それが心苦しく、またそれがとても愉しい。

…………….

大平さん、見学させて頂きありがとうございました^^

とても心地良くて「引戸の魅力」を再認識しました。

明かり取りライン引手も採用ありがとうございます♪

今後とも何卒宜しくお願い致します。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、2歳の息子と遊ぶこと。

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「空間のアウトソーシング。」必要十分な家づくりを。

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【秘密の計画】スノーピークさんにて古民家リノベーションプレゼン!+「snow peak MUSEUM」見学。

ゆうです^^

6月から2回に渡ってお伝えしていた
スノーピーク関係者さんの古民家リノベーションについて。

先日、プレゼンテーションが行われました!

その時の様子を簡単にご紹介致します。

計画の概要は以前を記事をご参照。

スノーピーク本社キャンプ場で合宿したのが懐かしい^^

【秘密の計画】スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!「設計士の色とは。」

スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!②「キャンプの思い出♪」

リノベーションの検討が行われている古民家がこちら。

大きな柿の木に守られるように建つ古民家。
懐かしさ、暖かさを感じる優しい外観。

築50年以上経つ建物。
経年変化した杉板外壁の表情もとても素晴らしい。

これまで数ヶ月に渡り、
敷地調査・周辺の方々への聞き取り・設計などを進めて来ました。

外構・植栽の打合せも。
この庭の、どこに手を入れ、どこをそのまま活かすのか。

庭も建物も押さえるべき所は同様。

外壁、屋根など、どこまで手を入れ、どこまで残し活かすのか。

耐震性や断熱性も大切だが、

「年月が作り出した風合い、歴史、関係性を活かす(紡ぐ)。」

などリノベーションの設計は、新築設計の思想と重心の置き所も異なってくる。

性能や新しさを優先するならば、壊して建て替えれば良い。

しかし、そうではない価値や魅力を活かせれば、手を入れながら住み継いでいくことが出来る。

リノベーションは設計士にとっても勉強(財産)になる。

それは、何十年後かの建物の経年変化を知ることが出来るから。

そしてそれは、これから建てられる新築にも活かすことが出来る。

エスネルデザインもリノベーションの設計から始まった。

大きな学びがあり、それらは僕の財産となっている。

S邸リノベーション。22「解体!防水紙・GW・ビニールクロスの経年変化。」

内部へ。

インスペクション(建物診断)を行っていく。

築数十年の建物には、エイジング加工などでは出せない存在感・魅力がある。

それは、本物の時の変化を経ているから。

素晴らしい風合いの梁組み・屋根の下地板。

昔の建物は良い木が使われていることが多い。
(豪雪地新潟ならなおさら。材が太く立派)

しかも経年変化で、材の乾燥、強度増加、色合いなど、新品の材では出せない価値がたくさん。

これもリノベーションのメリットのひとつ。

今回のリノベーション設計者であるネイティブディメンションズの鈴木さん。

ケンチク探訪♪ 27『坂の上の狭小住宅(ネイティブディメンションズさん)』

建物の傾きや高さなどの寸法を調査する。

畳の下に昔使用されていた「囲炉裏」も発見。
これは計画に活かせそう。

床下も調査。

他にも建具や瓦、塗り壁など、様々な業者さんに調査、検討をして頂いた。

皆さま、ありがとうございました。

…………….

そして、いよいよ先日、

いざ、プレゼンへ!

会場はスノーピークさん本社会議室。

いよいよ、建て主様であるY様に向けてプレゼンスタート!

サトウ工務店の佐藤さんによる計画の概要説明。

鈴木さんから、設計コンセプト・詳細プランのプレゼン。

そして、EN GARDEN WORKの小川さんによる外構計画について。

エンドロールまで、想いを伝えきった。

詳細な内容はまたいつか機会があればご紹介させて頂きます。

今は「人事を尽くして天命を待つ」。

ワクワク、ドキドキ、そわそわです。

…………….

さてプレゼンを終えたあと、先日オープンされた「ある場所」をご案内頂きました^^

「ある場所」とは、、、

snow peak MUSEUM!!!

Snow Peak MUSEUM | スノーピークミュージアム | スノーピーク * Snow Peak

超巨大スクリーンでスノーピークさんの歴史や思想をまとめたショートムービーを見ることが出来る。
(感動しました)

…………….

snow peak MUSEUM。

とても素敵でした。

Y様、N様、ありがとうございました。

またお会い出来る日を楽しみにしております。

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【関連記事】…………….

【秘密の計画】スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!「設計士の色とは。」

スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!②「キャンプの思い出♪」

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ケンチク探訪♪ 32『「寺泊の住宅」見学(サトウ工務店さん)』「デザイン納まり図鑑」発売!

ゆうです^^

住学番外編で、サトウ工務店さんの寺泊の住宅を見学させて頂きました。

なんと海近くの高台から夕日を独占できる!

工事途中から完成を楽しみにしていました^^

そして、本日

サトウ工務店の標準仕様書
デザイナーズ工務店の
木造住宅納まり図鑑

発売です!

いやー、待ちました笑

当初の発売予定から1ヶ月半ほど。

密度がさらに増し、満を持しての発売です!

工務店カンファレンスでの発表が懐かしい^^

【東京出張】『工務店経営カンファレンス2019!』スーパースターに会ってきました♪

いよいよ実物とご対面^^

どーん!

おぉー!

いやー、普通にすごいことですよね。

いつも仲良くさせて頂いている方が全国区の巨匠?になられるなんて。

巨匠になる前から仲良くなっていて良かった^^

佐藤さん改め、佐藤校長(住学)改め、巨匠佐藤先生。

【楽天市場】サトウ工務店の標準仕様書の通販

…………….

さて、そんな佐藤さんが設計された寺泊の住宅を見学してきました^^

家から近いこともあり、工事中も何度か見させて頂いており、完成を楽しみにしていました。

なぜなら、夕日を独占できる大型デッキがあるから!

夕日好きにはたまりません♪

跳ね出し!?すごい構造の大型デッキ。

すごいのは単純に奇抜なだけでなく、形に理由があること。
そして、構造計算されていて耐震等級3であること。

詳細はサトウ工務店さんのブログをご覧ください♪

いよいよ着工だ! 意味のあるデザイン(^^) – 一級建築士事務所 サトウ工務店

秋の空にモダンな建物が映える。

大型デッキは壁から3mも跳ね出している!
それを支える方杖も構造計算により設計されている。

この発想力とモチベーションに脱帽。

端整なファサード(正面)。
2階が前も後ろも飛び出ていてモダンなデザインになっているが、構造・断熱的には実は「総二階」。
シンプルな設計は施工もしやすく、耐震も断熱も確保しやすい。
これから建築の始まる荻曽根のエスネルも同様に「総二階+ベランダ」。
なるべくシンプルな設計を心掛けたいです。

【荻曽根のエスネル‐07】建築モケイ完成。「製作風景とモケイを作る意味。」

跳ね出し部の「水切り」「軒天」の納まりもとても綺麗。
海が近いため、防錆性の高いアルミが多用されていた。

「サトウ工務店の納まり図鑑」にもシンプルな外観のまとめ方について、様々な方法が掲載されている。

スッキリした玄関框。

あえて敷居材を使わず、床材を加工してシンプルに納めている。
モイスの使い方もさすがサトウ工務店さん。

上の写真の跳ね出し階段は、網川原のエスネルに採用させて頂いた^^

「跳ね出し階段+アイアン手摺」を利用し、空間を広く活用した網川原のエスネル。

佐藤さん、勉強させて頂いてます!

サトウ工務店さん定番のスッキリした手摺金物。

モイス(多機能内装材)の納まりも綺麗。
(とてもシビア!)

モイスの突き付け部。
さらっとやられていますが、プロが見ると大変さが想像でき焦る。

「突き付ける」ということは全ての角を合わせなければならない。
→長さの正確な材を1mmのズレもなく全て張り切らなければならない!

1階の洗面脱衣室からの景色。

遠くに海が見える^^
高台からの抜けが気持ち良い!

大型デッキへの期待感も高まりつつ、2階へ。

2階の大空間のリビング!(西面)

仕切り壁はゼロで東西に大開口があり、空間が抜ける。
大型デッキとフラットにつながる感じもとても素敵^^

デッキに佇むあかがわ建築設計室の赤川さん^^

「適度に囲われた外部」

ってとても気持ち良いですね。

その先に素晴らしい景色があればもう最高!

反対の東面。

サトウ工務店さんの定番、モイスで作る造作キッチン。

住学メンバーも自然の心地良いデッキに集まっていました。

「納まり図鑑」にはディテールだけでなく、今まで設計された家まるごとの紹介も^^

タトウノイエ。

ケンチク探訪♪ 15『東中島の家(加藤淳さん)・タトウノイエ(サトウ工務店さん)見学会。』

篭場のほぼ平屋。

ケンチク探訪♪ 24『篭場のほぼ平屋(サトウ工務店さん)』

サトウ工務店さん事務所。

ケンチク探訪♪ 9『サトウ工務店さんへ。幸せの錬金術。』

巻頭には、佐藤さんがなぜ建築の世界に進まれたのかが赤裸々に書かれてある。

奇しくも、佐藤さんがサトウ工務店に戻られた時期は、今の僕の歳と同じで親近感がグッと湧きました。

プロにとっても、プロ以外の方にとっても面白い。

「プロはここまで考えているのか。」

という部分が垣間見られるかも♪

今回見学させて頂いた「寺泊の住宅」は9/22に1日限りの見学会が開催されます^^

寺泊まで足を運ばれる価値はあります。

帰りに、アメ横や寺泊水族館に行くなど寺泊観光するのも楽しそうですね^^

「寺泊の住宅」オープンハウス開催! – 一級建築士事務所 サトウ工務店

…………….

佐藤さん、寺泊の住宅も納まり図鑑もとても勉強させて頂きました。

海の見える大型デッキ、とても素敵でした。

(羨ましい!)

納まり図鑑の発売、大変おめでとうございます。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、2歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^
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ケンチク探訪♪ 31『白根の笹川邸。』経年変化と日本建築。

ゆうです^^

初夏の頃に白根の笹川邸を訪れました。

豪農の館は、自然素材の使い方の他にも、空間の取り方や自然の冷暖房などが学べ、とても参考になる。

そして、なにより「癒し」や「大切なもの」を思い出させてくれる。

笹川邸から多くのものを学ばせて頂きました。

米所新潟には、歴史ある豪農の館が今も残っている。

それぞれの館から、構造材の使い方や、積雪対策、自然素材の劣化防止、絢爛な細工など、多くを学ばせてもらっている。

価値ある建築の残る新潟に暮らしていることに、とても幸運を感じる。

新潟の歴史ある館はこの資料がとても分かりやすい。
(役所などで手に入る)

椿寿荘齋藤家別邸は特に好きな建築。
行かれたことのない方にはぜひお勧め♪

豪農の館 旧田巻邸 「椿寿荘」|施設マップ|観光のご案内|田上町

旧齋藤家別邸 – The Niigata Saito Villa

今回は訪れたことのない「笹川邸(旧笹川家住宅)」へ。

初夏の空に茅葺き屋根が映える。

南区HPより…………….

笹川家は14代300年にわたり続いた名家です。

江戸時代には、8か村を束ねる大庄屋を代々務めていました。

周囲に堀をめぐらせた広大な敷地の中には、1573~1591年に建てられたと伝わる茅葺きの表門、1826年に再建された威厳ある表座敷は大庄屋の格式をよく示しています。

県下を代表するこの住宅は、1954年に重要文化財の指定を受けています。

…………….

周囲に堀が巡らされた敷地。
ちょうど七夕の時期で飾りで彩られていた。

表門からは、天皇など高貴な方のための正門と、一般用の裏口に道が分かれる。

裏口への道は石敷き。
牛や荷車が行き来したのだろうと想像が膨らむ。

森と塀に囲まれたアプローチ。

裏口はすぐに土間の炊事場へ。

「土間」という半屋内-半屋外空間。

そこに昔の民家の居心地の秘密がある。
(夏の涼を取る工夫も)

光の絞られた室内から外を臨む。
正にピクチャーウィンドウ。

囲炉裏の間。
囲炉裏は、煮炊き、暖取り、そして防虫など、幾重もの役割を担っていた。

地面近くの苔むしている杉板。
(雨どい無し)

本物の経年変化(劣化)から学べることは非常に大きく、ありがたい。

自然素材を使う設計士はこういった知見を重ねていく必要がある。

畳の大広間。
建具で仕切られた典型的な田の字プラン。

壁がなく、細い柱と梁で空間が構成されている。

これが海外の建築家が憧れた日本建築。

笹川邸プラン。

居室がとても多く、それぞれに採光を確保するための工夫(中庭など)が伺える。

また、土間(炊事場)から各居室へ裏の廊下からアクセスできるよう工夫がなされている。

築400年以上建つ茅葺きの表門。

居室の外には外廊下が、そしてさらに外には縁側がある。
空間のグラデーションが建築の奥行きを深める。

季節も良く、縁側はとても気持ち良かった。

「超高断熱+全館連続空調」 と真逆の建築でいろいろと刺激を受ける。

開放的で、内外の一体感があり、とても良い。

こういう建築を見ていると、ついつい住宅に採用したくなる。

しかし、中途半端にかいつまんで採用すると、どっちつかずの半端な建築になってしまう。
(建築的な心地良さ・空調など)

物事にはメリハリ、取捨選択が大切。

「空間のアウトソーシング。」必要十分な家づくりを。

「三つ巴」の釘隠し。

深い屋根(軒)が夏の直射を遮ってくれる。
また、雨がかりを防ぎ、木製戸の劣化を抑えてくれる。
外観を整える効果もある。

デザインの意味を知り、採用する意味・効果があるもの、ないものを理解した上で、住宅設計に活かしていきたい。

トイレの壁天井は漆喰塗り。
光の反射や広がりがしっとりとして感動した。

壁天井の質感は、建物の印象(質)に大きく影響する。

風合いとメンテナンスしやすさ、コストなどバランスを考慮した提案を心掛けたい。
(エスネルデザイン標準はAEP塗装)

笹川邸からは「奥行き」感を特に感じた。
廊下や建具により、外と中が緩やかにつながる。

いつから設置されたのかは不明だが、ガラス戸も。

建具により、縁側空間は「内」にも「外」にも可変する。

「This is Japanese Architecture.」

と海外に伝えたいような風景。

柱と梁、畳と板の間、紙障子と繊細な格子、そして外の緑と光。

多くの言葉は要らないだろう。

屋根頂部には排気用の越屋根+窓。
現代の家づくりにも通ずる自然換気方法。
(屋根間の通気に採用している)

屋敷の一番奥にある蔵。

外は暑くとも、内部はとても涼しい。

地中冷熱利用の有効性を体感できた。

閉館が近づき、障子が閉じられていった。

(開と閉のどちらも体感できてとても幸運)

閉の空間。
この可変性が日本建築。

雨が多く、高温多湿であることなど、建築は風土から作り出される。

…………….

笹川邸、とても刺激的で勉強させられました。

そして、癒しをもらいました。

ありがとう。

いつかまた来ます。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、2歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

「空間のアウトソーシング。」必要十分な家づくりを。

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ケンチク探訪♪ 30『「小さな平屋-23.5」見学!(サトウ工務店さん)』洗面台の選び方。

ゆうです^^

先日、サトウ工務店さん

「小さな平屋-23.5」

を見学させて頂きました♪

小さくても広く感じる工夫がたくさんありとても勉強になりました。

サトウさんありがとうございました!

いやー、小さな家ムーブメント来てますね^^

エスネルデザインもですが、時代的にも

「コストのために小さな家を」

という流れは多分にあると思うのですが、

個人的な趣味を言わせてもらうと、

「小さな家って格好良い♪」

大きな家より小さな家のほうが格好良いと感じる感覚ってありませんか?
(少数派かもしれませんが、)

僕は例えば車なども大きい車よりも小さい車のほうが好き!

愛車の双太郎(「ツイン」スズキ製)。
日本(世界?)最小クラスのサイズ感。

「小さい」は「ちょうど良い」「過不足ない」「無駄のない」などの意味もあり、必要以上にお財布や環境を圧迫しない姿勢が格好良さにつながっていると思っている。

愛車ツインと家づくり。「小さな車、大きな未来。」

前置きが長くなりました!

サトウ工務店さんの「小さな平屋-23.5」の見学報告です♪

深く垂れる屋根の効果でとても落ち着いた、お淑やかに見える外観。
既存の街並みに与えるインパクトも抑えられている。

横張りの木塀。横張りの杉板外壁。横張りのGL屋根。

横長のプランと呼応して水平ラインが強調されていて気持ち良い。
(巨匠フランク・ロイド・ライトのプレーリーハウスのよう)

【WJD】巨匠フランク・ロイド・ライトの建築たち①「祝・世界遺産決定。」

「建築の格好良さは屋根で決まる。」
と誰かが言っていたような。
(誰かしらは言っているはず、)

軒先がものすごくスッキリしている、、、

なぜ?

よく見てみると、、、

なんと雨どいが造作品!

縦どいは無く、そのまま地面へ流すスタイル。

「ここまでやるか!(さすがスーパー工務店)」

ちなみにこれらの納まりはこれから発売される本に載っているそうです^^

【東京出張】『工務店経営カンファレンス2019!』スーパースターに会ってきました♪

スッキリした屋根と玄関周り。
外壁は塗装した杉板^^

杉板への塗装は、無彩色か木色近似色であれば、経年変化も穏やかで馴染みやすい。

内部へ。

スッキリとモダンにまとまったまさに「サトウ工務店」の内装。

「壁のモイス表し」+「天井シナベニヤ」+「ステンレス造作キッチン」などは、もはやサトウ工務店さんの代名詞。

デザインのためだけではなく、サトウさんは大工が仕上げることにこだわりを持たれている。
(壁天井は塗装屋さんクロス屋さんの仕上げではなく)

障子を採用するのも、カーテンやカーテンレールが不要になるため。
スッキリとシンプルに。

窓が大きいと

「外から丸見えのようでちょっと、、」

と思われるかもしれない。

しかし、外から見てみると、、、

「Low-Eガラスによる反射」「日中の内外の明暗差」により、窓のすぐそばから見てもこれだけ内部の様子は分からない。

これにプラスして

「塀を建てる」「樹木で視界を遮る」「高基礎で視線のレベルに差をつける」

などすれば、日中は「外から見られる」という意識は薄くなっていく。

シンボルツリーはEN GARDEN WORKさん秘蔵のアカシデ。
枝も葉もサラサラと繊細で暑い夏にも心地良い。

アカシデは網川原のエスネルの外構にも植えられる予定^^

加藤淳 一級建築士事務所の加藤さんも来られていた。
一人よりも大勢で見学するほうが建築談義も深まる^^

ケンチク探訪♪ 21『Ag-工務店さん関屋下川原の家(加藤淳さん設計)』

脚がなく宙に浮く造作キッチン。
立ったとき、座ったときにちょうど良い高さになるよう、キッチン部分の床が下げられていた。

背面のカウンターになにか置いてあります^^

これは、もしや、、

住学メンバーのパンフレットたち♪
さすがサトウさん。

エスネルデザインのものも置いて頂いていました^^
(ありがとうございます!)

【リニューアル】新しいリーフレット誕生!

考えられた納まりたち。
(ペンダントライトの根元はある器具を使用して、、)

引き戸はここまでスッキリと壁に納まっていた。
(見切りも無い!)

勾配天井によりメリハリのある豊かな空間に。

リビングと洗面室をつなぐ大きな開口。
光や視線を抜けさせ、小さな家を大きく感じさせる。

白ポリランバーの棚板。
低コストで、防水性・磨耗性もあるため、水廻りの棚やクツ箱には最適。

そして、参考になったのがこちら♪

シンプルな造作洗面台。

定番の大型シンク(TOTO「SK106」)を木製カウンターにはめ込み、鏡は既製品の収納付き2面鏡(サンワカンパニー「プレーンVミラーボックス」)として、コストと利便性を両立。

バランスが良く、前職でもよく採用した組み合わせ^^

造作洗面ならこの形がひとつの定番。

さらにこだわるなら、大型鏡+木製収納。

逆に、利便性とコストパフォーマンスを優先して、システム洗面+ミラーボックスでも良い。
(システム洗面台付属の鏡だと少しやぼったい、)

サンワカンパニー「プレーンVアップライト」。

バックガードと一体のシンクホース+シャワー水栓などシステム洗面台の良いところをとりながらデザインもスッキリしていてコストも高くない。
(サトウ工務店さん「井戸巻のコートハウス」より)

オススメの形のひとつ^^

ケンチク探訪♪ 07『井土巻のコートハウス(サトウ工務店さん)』

…………….

サトウさん、見学させて頂きありがとうございました。

(この後のお昼ご飯もご馳走様でした!)

毎回とても勉強させて頂いています。

今回もとても素敵な御宅でした。

また次回も何卒宜しくお願い致します^ ^

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


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【関連記事】…………….

ケンチク探訪♪ 07『井土巻のコートハウス(サトウ工務店さん)』

ケンチク探訪♪ 24『篭場のほぼ平屋(サトウ工務店さん)』

ケンチク探訪♪ 05『大先輩の設計した家たち。』

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ケンチク探訪♪ 29『柏崎のグリーンホームさん見学』縁でつながる家づくり。

ゆうです^^

先月の上旬の話ですが、柏崎のグリーンホームさんの家を見学させて頂きました。

光を入れる工夫や、コストダウンの方法などとても参考になりました。

「縁」でつながる家づくり。

いつかエスネルデザインともつながるかもしれません♪

グリーンホームさんはまんなみ設計室の堀井さんとタッグを組まれている工務店さんです^^

堀井さんの縁から、グリーンホームの上野さんを紹介して頂きました。

GREENHOME(グリーンホーム)|柏崎市|工務店

グリーンホームさんが建てられた堀井さんの「自邸」

ケンチク探訪♪ 19『まんなみ設計室さん自邸見学!」

僕の友人が建て主でもある「中庭の家」

ケンチク探訪♪ 17『中庭の家』designed by まんなみ設計室。

どちらもとても素敵な家でした。

まんなみ設計室さんはなにより細部までこだわったデザインがすごい!

「建築家」

と呼ばれるような設計士です。

そんな堀井さんの設計に応えられてきたグリーンホームさんの腕と職人気質は相当なものだと思います^^

堀井さん自邸。
吹抜けの下に大きなダイニングテーブル。リビングは無し。
ひとつの理想形。

見学会には施工写真が飾られていた。

窓から見える街路樹を借景。
(黄色い小さな車が可愛い^^)

パナソニックの「アドバンスシリーズ」のスイッチプレート。
スッキリしていて良い感じ♪
網川原のエスネルでも採用している。)

面白かったのがこちら^^

トイレの天井を下げ、高窓から2階ホールに光を導いている。
暗くなりがちなセンター階段を自然光で明るくするのにとても効果的^^

さらにトイレの天井は、、、

透明!→採光最大!(アクリル板張り)

「光を取り込むことへのこだわり」を感じ、親近感が湧きました^^

僕も自然光を有効に取り込み、室内を明るくしたい方です。

自然光は時間や季節の変化も教えてくれる。
朝日や夕日の異なった色に染まる室内がとても好き。

光あふれるY様邸のダイニング。

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問①「家具が置かれた生活の様子。」

手洗いのタイルは社長の上野さん自ら張られたんだそう!

グリーンホームさんの魅力・強みは、社長の上野さんが大工でもあること。

上野さんはその他にも、現場監督や営業、設計もこなされている。
(スーパーマンですね!)

僕は出来れば、大工を経験された社長がやられている工務店さんに施工を依頼したい。

それは、社長(決裁者)が現場を知っているから。

そして、

造ることが好きな方が多いから。

また、

「大工」に誇りを持たれている方が多いから。

上野さんは

「手を動かすのが好きで、つい時間をかけてしまいます。」


「弟子が作って完成したものでも、出来が悪ければゼロから作り直させます。
仕事の質(成果物)が、大工のプライドだからです。」

とおっしゃれていました。

まさに職人気質な方で、とても好感が持てました^^

ご縁があればいつか一緒に仕事をしてみたいものです。

地面の段差は芝張りで土の流れを抑制する計画。

「擁壁を造るより見た目も自然でコストも抑えることが出来る。」
と上野さん。

この日はちょうど七夕♪
「夕涼み見学会」ということで見学会は夜の20時まで開催されていた。

スーパーボールすくいも^^
息子も連れてくれば良かったかな?

短冊も書かせて頂きました。
形が可愛かった瓢箪をチョイス♪

…………….

上野さん、見学させて頂き大変ありがとうございました。

設計的な工夫とこだわりの施工がとても素敵なおうちでした。

柏崎で具体的な建築のお話があれば相談に伺わせて頂ければと思います。

今後とも何卒宜しくお願い致します^^

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

ケンチク探訪♪ 19『まんなみ設計室さん自邸見学!」

ケンチク探訪♪ 17『中庭の家』designed by まんなみ設計室。