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豊かな暮らしのつくり方。22 ー『家にかかるコストを抑える秘訣。「長く住むこと」』ー

ゆうです^^

「家にかかるコストを抑える秘訣」をお教えします。

その一番の秘訣は、
イニシャルコストを抑えるでも、ランニングコストでもメンテナンスコストでもなく、

「長く使う(住む)こと。」

というとてもシンプルなものです^^

買い物をするときはどうしても
「価格(イニシャルコスト)」に一番目が行きがちです。
(ex.設計料、工事費)

その次が
「維持費(ランニングコスト)」
(ex.光熱費、税金、保険、)

その次が
「修繕費(メンテナンスコスト)」
(ex.外壁張り替え、サッシ交換、設備入れ替え、)

このあたりのお話はこれまで多々書いてきました。

豊かな暮らしのつくり方。14 ー『新築30年後にかかる費用。』ー
豊かな暮らしのつくり方。17 ー『家を建ててからかかる費用の差。』ー

ここまで考慮した上で「それに決めるか他のにするか」の判断が出来ればベターですが、住宅のように

「今まで経験のない買い物」
「比較検討項目が多数で複雑」だと、
十分な検討が難しく、会社の雰囲気や営業マンの人柄で「信じて」決めてしまうケースは少なくありません。

(「信じて」当たれば良いですが、ハズれれば大変な人生が、)

さて、
「家にかかるコストを抑える秘訣」ですが、
その一番のポイントは、
イニシャルコストを抑えるでも、ランニングコストでもメンテナンスコストでもなく、

「長く使う(住む)こと。」

です^^

家を建てるときは誰しも

「生きている限りは住み続けるだろう。」

と考えていると思います。

しかし、
「若い時に考えて建てた家」「高齢になったときに住みやすい家」にはギャップがあることもしばしば。

ギャップが大きすぎれば、その家に住み続けられない可能性もあります。

話を戻します。

誰しも出来ることなら支払うコストは少ないほうが良いですよね^^

コストを抑えるにはどうすれば良いのでしょうか。

家にかかるコストを「年単位」で考えてみてください。

「年間住コスト=支払い総コスト/年」

で考えるということ。

年間住コストを下げるには、
「支払いコスト(分子)」を減らすか、「年(分母)」を増やすか。

年(分母)が増やせれば年あたりのコストを減らすことが出来ます^^

例えば、

1800万円で建てた家を35年後に建て替えた場合、

年間住コストは51万円(=1800万/35年)

2500万円で建てた家に65年間住み続けた場合、

年間住コストは38万円(=2500万/65年)

イニシャルコストが高くても長期で住み続けられる場合、「年間住コスト」を抑えることが出来ます^^

…………….

では「長く住める家の秘訣」はなんでしょうか?

端的に言えば

「子育てが終わってからも住み続けやすい家。」

だと思います。

具体的には、

「広すぎず、掃除や暖房・メンテナンス手間が大変でないこと。」

「家中の温度差が少なく冬暖かいこと。」

これは、築35年超の我が家(妻の実家)が、
「広すぎて掃除や暖房が大変」「温度差があり冬寒い」ことを経験しているので身を持って言えます(^^;)
(義母の感想がまさにこれ)

(ただし、我が家は「それ以上の魅力を感じている」+「冬暖かく過ごす工夫をしている」ことで気持ち良く暮らしています^^)

低断熱の家に住む前は、

「高断熱の家でなくても、寒いときは寒い暮らしを楽しめば良いのでは?」

と考えていたときもありました。

しかし、それは若い(健康な)ときだから言えること。

家族(高齢者・子供)の健康を害してまで、自然のまま(我慢して)暮らそうとは思いません。

…………….

「長く住める家」の具体的な検討方法としては、

プラン(間取り)を見た際に、

「自分が70歳になっても住めるかどうか。」
(手に余らないか)

を想像してみると良いと思います^^

今、自分が70歳になったと妄想して「この間取りの家に住みたいか」考えてみる。

暖かさの想像は難しいですが、少なくても「広さ」が適切であるかどうかのイメージは出来ると思います。

…………….

また、その他の「長く住める家の秘訣」としては、

「耐久性が高いこと。」

・構造体が腐りづらいよう考えられていること。
・シロアリなどの生物劣化のリスクが低いこと。

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

「メンテナンスがしやすく、入れ替えコストが少ないこと。」

・メンテナンス手間や入れ替えコストのかかる暖房設備などを入れていないこと。
・メンテナンス手間や入れ替えコストのかかりづらい外壁材を選んでいること。
・修繕しやすい「形状」の家であること。
 (凸凹が多いと修繕コストUP)

などが上げられます。

…………….

また、家にかかるコストを抑えるには「もうひとつ方法」があります。

それは「高値で売れること。」

「購入コスト-売却コスト」の差を抑えること。

そのためには、


・数十年後も通用する高い性能
(耐震性。断熱性、気密性など)


・第三者からの認定
(長期優良住宅認定など)


・手に残る詳細な図面一式


・工事監理報告書


・汎用性の高い間取り

などを考えて家を建てる必要があります。

豊かな暮らしのつくり方。18 ー『家は売ることを想定して建てる。』ー

…………….

まとめます。

家にかかるコストを抑えるためには
イニシャルコストだけでなく

「その他にかかるコストの比較」

「家に長く住むための工夫」

「万が一のときに高値で売却できる準備」

に気を配って新築を計画すると良いと思います^^

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

豊かな暮らしのつくり方。14 ー『新築30年後にかかる費用。』ー

豊かな暮らしのつくり方。17 ー『家を建ててからかかる費用の差。』ー

豊かな暮らしのつくり方。18 ー『家は売ることを想定して建てる。』ー
豊かな暮らしのつくり方。18-2 ー『建てるなら「老後を見据えた家」を。』ー

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豊かな暮らしのつくり方。21 ー『家づくりで重要な4つのポイント。』ー

ゆうです^^

家づくりには4つの重要なポイントがあります。

家づくりで失敗しないためには、
これらのポイントを理解し、依頼先とのギャップがないかを確かめることが重要になります。

エスネルデザインが考える優先順位順に書いていきます。

1.資金計画

なによりもまずこれ。

家づくりでの失敗はほとんどが「借りすぎ」によるものです。

自分たちの収入、支出、財産に応じた借り入れ計画を建てれたかどうかで、住んでからの人生は決まります。

豊かな暮らしのつくり方。07ー『家づくりは資金計画から。』ー

2.仕様

端的に言えば、断熱性・気密性・耐震性です。

これらは住んでから変えることはほぼ不可能です。

そしてこれらは、快適性・光熱費の大小・被災時の復旧コストに大きく影響していきます。

また、漏水したら大ごとです。
構造材が腐る、シロアリに食べられるなどすれば、安全性を脅かします。

また、30-40年後の外壁やサッシなどの改修時に改修しやすいかどうか(コストが多大にかかるかどうか)も生活に大きな影響を及ぼします。

3.間取り、面積

間取りが生活しやすさに大きな影響を与えることは言うまでもありません。

暮らしやすい家事動線や自分たちの価値観にあった間取りでなければ生活は辛いものになってしまいます。

また、面積も仕様と同様に住んでから変えることが出来ない部分です。
面積が増えれば、借り入れ金額、ランニングコスト、メンテナンスコストも増えます。

必要十分な小さな家は、無理のない家計を助けます。

延べ床面積約26坪の網川原のエスネル
小さな家は家族の密度も高める。

小さくても家事動線は綿密に検討されている。

設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐case.網川原のエスネル‐

豊かな暮らしのつくり方。17 ー『家を建ててからかかる費用の差。』ー

4.詳細設計

間取りと似ていますが、より細かい視点で見ると、

「使いやすい棚の高さ」
「あると便利なポケット収納、飾り棚」
「愛着のわくタオルバー、玄関土間」
「交換のしやすい照明計画」

など、詳細設計も非常に重要です。

優先順位は1から順ですが、
実際に生活しての満足感は「詳細設計の良し悪し」が一番影響してくるかもしれません。

設計事務所の本領発揮はこの詳細設計。

綿密な打合せや提案の幅により
日々の満足感を作り出すことが設計事務所の誇り(存在意義)です。

以上が家づくりで重要なポイントです。
公的な評価など他にも重要な点はありますがとりあえずここまで)

どれも全て大事です。

エスネルデザインの優先順位は

1.資金計画
2.仕様
3.間取り、面積
4.詳細設計

の順としましたが、設計士や会社によって優先順位は異なります。

(ちなみに「デザイン」はあえて入れませんでした。が通常は入ると思います。)

優先順位に正解はありません。
(「カッコ良いことが正義!」と考える人もいるでしょう)

大切なことは

家づくりの重要なポイントを知り、理解すること。

そして、

「自分達の優先順位」と「依頼先の優先順位」のギャップが少ないか確かめること。

ギャップは埋めることが出来る点と難しい点があります。

(「間取りや面積」などは対応しやすいが、「仕様」は変更できないことも多い)
(年間棟数の多い会社では詳細設計に時間をかけられないケースも)

重ね重ねですが、家づくりで失敗しないためには
「自分たちの本当の要望」を知り、「それを叶えてくれる依頼先をみつけること」の両方が大切になります。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

豊かな暮らしのつくり方。19 ー『家に必要なもの〈初心に返る〉』ー

豊かな暮らしのつくり方。10 ー『新築住宅03「良い家の条件。2017」』ー
豊かな暮らしのつくり方。15 ー『小さな家のススメ。』ー

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豊かな暮らしのつくり方。20 ー『家に必要なもの〈初心に返る〉』ー

ゆうです^^

貴方が建てたい家に必要なもの(条件)はなんでしょうか。

家づくりを進めていると、
叶えたいことがどんどん増えていって
なにが本当に必要なのか分からなくなることがあります。

そんなときは初心に返ることをお勧めします。

家づくりを進めていると、
(雑誌や展示場を見たり営業マンから話を聞いたりしていると)
どんどん叶えたいことが増えていきます。

例えば、

「キッチンは○○の△△シリーズ」

「外壁は△△コーティングのタイル外壁」

「オシャレな間接照明もほしい」

「どうせならロフトも作りたい」

「ウッドデッキがあったら外で家族でBBQできるかなー」

「できたら書斎や家事室もほしいなー」

、、、

要望が膨らむことは全然OKです。

一生に一度の家ですから。

重要なのは、

要望に振り回されて、本当に叶えたかったことを忘れてしまっていないか。

ということ。

貴方がもし家づくりの途中であれば、思い出してみてください。

「なぜ家を建てようと思ったのか。」

おそらく、

・子供が生まれてアパートが手狭になったから。
 子供の泣き声で隣人に迷惑をかけるのが心配だったから。

・いつまでも賃貸では家賃がもったいなかったから。

・アパートでは冬寒いし、結露もひどく、快適でなかったから。

といったところではないでしょうか。

そして、

「当初はどんな要望を持っていたのか。」

おそらく、

・なるべくローンは少なくしたい。家計の負担は抑えたい。

・家は冬寒くなければいい。

・アパートより広ければいい。

といったところではないでしょうか。

思い出してください。
思い出せば気付くはずです。
当初の要望からずれ始めていることを。
「一生に一度の家だから、、」
と、あれもこれも追加して借入額は大幅増加?
「寒くなければ十分、、」
と感じていたのに、いつの間にか断熱性の優先順位はどんどん下へ?
「書斎も欲しいし、収納ももっとあればいいな、、」
どんどん家が大きくなっていませんか?
迷いの森へ入られた方へ

エスネルデザインが考える家に必要なものを端的に示します。

1.最低限のシェルター機能。

雨風がしのげること。外敵が容易に侵入してこないこと。
 →すべての家がクリア○

2.冬暖かいこと。

冬に寒いのは人間耐えられない。健康にも悪影響。
心身ともにストレス大。
 →断熱気密性は最重要。

3.住みながらかかるお金が少ないこと。

家が完成してからも

・光熱費が高かったり、
・メンテナンス費が高かったり、メンテ頻度が多かったり、
・不具合が出て修繕費が必要になったり、
・地震で家が損傷し、多大な補修費がかかったり、

と、ローン返済以外にも多くのお金がかかるのはとてもストレス。
豊かな暮らしはゆとりある家計から。

…………….

家はこの3つが満たされれば良いのではないでしょうか。

極端に言えばあとは「おまけ」だと。

重要なのは「必要なもの」と「おまけ」の優先順位が逆にならないこと。

お金に余裕がある範囲内で「おまけ」を増やしていけば良いんです。

キッチンや照明や内装などは換えることが出来ます。
ウッドデッキも後から造ることが出来ます。

しかし「断熱気密性、耐震性、家の大きさ、ローン借入額」は建ててからは変更できません。

冷静になればなにを優先すべきかは明らかです。

このような思考で設計されているのが「エスネル」です。

『冬暖かいこと』『住みながらかかるお金が少ないこと』に特化した家づくり。

他は「足るを知る」の心でそれなりで良いと割り切る家づくり。
(自然素材の経年変化を良しと考える家づくり)

具体的には、

・冷暖房費を抑え、家中快適な空調が出来る「超高断熱性能」

・イニシャルコストを抑え、家族密度を高める「小さな家」

・耐久性を上げ、大容量の床下収納を作る「高基礎」

・メンテナンス手間、コストの低減を考えた仕様
 (板外壁、室内塗り壁仕上げ、熱交換なし換気扇、、)

・地震時の損傷を低減する「構造計算された高耐震性能」

など。

欲しいのはカッコいい家ではないと思います。

欲しいのは『豊かな暮らし』

そのためには「超高気密断熱・高耐震・小さな家」であれば十分。

「家族の幸せ」は家(ハード)が作るのではなく、
快適性、ゆとりある家計、暮らしやすい間取りなどの環境(ソフト)が作るのだと思っています。

「家に必要なもの」はなにか。

家づくりの途中もし迷ったら、ふと立ち止まって振り返ってみてください。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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豊かな暮らしのつくり方。19-3 ー『持ち家 vs 賃貸。「お金とリスク管理」エンゼルバンク13巻。』

ゆうです^^

家づくりにお勧めの本を紹介します。

ドラゴン桜を書かれていた三田紀房さんの

「エンゼルバンク」13巻です。

建築と全然関係のないところから意表を突いていきます笑

僕はマンガが好きです^^

今でもよくマンガをレンタルしています。
(買うことはなくなった。これも所有から共有の流れ

「コロコロ」生まれ「少年ジャンプ」育ちです♪

(レッツ&ゴー→スラムダンク・幽白・封神演義・るろ剣・I”s・ワンピース・ナルト・ひかるの碁、、etc)

大学生あたりからは青年誌系に。

(バガボンド、BJによろしく、モンスター、なにわ金融道、サンクチュアリ、カバチタレ、島耕作、麻雀系、グラゼニ、白竜、、etc)

妹がいたので少女マンガも読んでいました。

(今でも二ノ宮知子さんや、東村アキコさんは結構好き)
(昔は羽海野チカさんやいくえみ綾さんに心酔してた時期も)

最近のマンガの中で一番テンションが上がるのは「キングダム」ですね^^!

血がたぎります!

あと、東村アキコさんの「かくかくしかじか」は名作です!

、、、

(だいぶ脱線してしまった!話を戻します!)

そして、今回紹介する三田紀房さんのマンガも好き^^

「ドラゴン桜」だけでなく「マネーの拳」や「インベスターZ」、
そして「エンゼルバンク」は社会人や起業を目指す人にはとても参考&刺激をもらえます。

さてさて、そんな「エンゼルバンク」の13巻の内容が家づくり検討中の方にお勧めだったので紹介いたします。

絵の好みは分かれると思うが、内容は抜群!
深い話が多いが文章がまとまっていてとても読み進めやすい。
(話があまり連続していないので13巻だけでも読めます)

13巻でセンセーショナルだったのがこちらのページ↓

エンゼルバンク13巻より。

『昔と違って30年後なんて予測不可能。
この国がどうなっているかわからないのだから背負うリスクは小さくしないと。』
(引用)

これは僕も100%同意。(家を売る立場なのに笑)

これからの時代は「変化が大きく、早い」時代だと思います。

家を買ってから定年まで今の会社で勤められるかは誰も分かりません。

退職金も、年金も、地価も、災害も、移住も、円の価値も、全く読めません。

だからこそ、リスクは小さくしておくこと。

変化に素早く対応できるよう備えておくこと。

その一番大きなポイントが「家にかけるお金(借入額)」ですね。

エンゼルバンクのこの台詞は、
これから家を建てられる方にとっての金言だと思いました。

※もちろん、「イニシャルコストだけを下げろ」ということではなく、ランニングコストやメンテナンスコストを加味した「住にかかるトータルコスト」を圧縮することが重要。

ちなみに、13巻には他にも話があるわけですが、全てに共感したわけではありません。

例えば、

「持ち家は購入せずに賃貸で暮らし、浮いたお金を投資に回すことが賢い」

「昔は地価が上がったから持ち家も投資的な魅力があったけど、土地神話が崩壊して、持ち家は危険な投資先になってしまった」

というような台詞がありますが、僕はそうは言い切れないと考えています。

13巻は橘玲さんの「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」の内容が色濃く出ている。
(大学時代によく読んだ。)

よく言われる話ですが、

「持ち家vs賃貸、どっちが有利!?」的な話の行き着く先は、

「どっちも同じ」です。

なぜなら(例えば)

「30年間の持ち家にかかったコストと30年間の家賃の合計は同じになる」から。

(逆算して家賃が設定されているから)

(築30年の家の再販価格はゼロだから30年後は賃貸と同条件になる)

というもの。

払うコストが同じなのであれば、

「変化に対応しやすくて、新しい物件に住み替えも出来る賃貸のほうが良い??」

と考えそうですが、僕の考えは違います。

(経済学者さんの考えとは違うと思いますが)

「持ち家」と「賃貸」

そこには数値では比較しきれないものがあると思っています。

端的に言えば、

「家族の満足度」「子供の成長の幅」

単純に、持ち家を持てば満足度は上がると思います。

欲しかった車を買って乗ったときのあの気持ちと同じものですね。

自尊心の向上は日々の暮らしを潤滑にすると思います。

社会的な見られ方も変わってくるかもしれません。

自尊心ではメシは食べれませんが、
「たかが自尊心、されど自尊心」だと思っています。

そして「子供の成長の幅(可能性)」



「賃貸では出来ず持ち家なら出来る」ということは多いと思います。

壁にクギを打てることなどが代表的ですね。

床を傷つけても誰かに迷惑をかけることはありません。

子供の行動を許容する範囲が広ければ、成長の可能性を広げることになると思っています。

また、家事を楽になど暮らしやすい賃貸は少ないので、持ち家ならそれらの負担も軽減させられる可能性も高いです。

また、新築の寿命は延びてきています。

今までは築30年では再販価格ゼロでしたが、

・耐震基準や断熱基準の向上
・設計・建材・施工の進化
・長期優良住宅など公的な評価環境の整備
・リノベーション機運の向上

などから、これから先は築30年でも再販価格が十分つくのではと考えています。
(というか30年後も価値が残る家を設計すべき)

また「築30年は価値ゼロ」と言っても30年以降もその家に住み続けるのであれば「家賃ゼロ」状態が続くわけで、賃貸と持ち家は同条件ではなくなりますよね。

…………….

まとめると、

やはり「持ち家」はベターな住の形だろうと考えています。

(DINKSや独身なら話は別。
 また、持ち家も「一戸建て」か「マンション」かで話は別)

もちろん、答えは人それぞれです。

…………….

またまた長くなってしまいました(^^;)

僕はよく「家とお金」の話をしていますが、
「暮らし(人生)はお金だけではない」とも強く感じています。

突き詰めれば最終的には「満足度」の問題。

「乗りたい車に乗って住みたい家に住んでいれば、たとえ家計が厳しくても幸せだ。」

という人もいれば、

「節制して、我慢して、貯金して、お金にはゆとりはあるけどあまり幸せを感じられていない。」

という人もいるでしょう。

しかし、注意すべきなのは、

「まだ未来を想定しきれていない時期、自分の幸せ観が不明確な時期(30代とか)に家を購入するかどうかの判断を迫られる」

ということ。

だからこそ、真剣に「豊かな暮らし」を考え、
幸せ観を確かめながら、自分達にとっての「良い家」を探すことが大切です。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

リラックス時間
:ブログを書き終えたあとのマンガタイム。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
【関連記事】…………….

豊かな暮らしのつくり方。18 ー『家は売ることを想定して建てる。』ー
【秘訣】建てるなら「老後を見据えた家」を。
家を建てる目的。「賃貸との違い」
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豊かな暮らしのつくり方。19-2 ー『建てるなら「老後を見据えた家」を。』ー

ゆうです^^

前回「家は将来売ることになるかもしれない!」と書きました。

今回はその続き(補足)です。

「じゃあどんな家を建てればいいの?」


「そもそも家は建てないほうがいいんじゃ??」

僕の考えをまとめます。

そもそも家はもっともっと慎重に建てるべきなんです。

もっと言えば「家は建てるな!」なんです。

豊かな暮らしのつくり方。02ー『家は建てるな。』ー

若くて(貯金もあって、メンタルも健康で)、

子供も生まれて手狭になって(緊急的な必要に迫られて)、

営業マンと友人の話を聞いて(セールストークと常識に流されて)、

経験(失敗体験)もなく、

「えいや!」

と買ってしまうのがマイホームです。

(ちょっと極端すぎ(^^;)?)

その結果、
質の低い家が作られ続けていたり、
ローンの借りすぎで生活が疲弊している人が増えたりしてきています。

※質の低い家は将来の空き家問題にもつながっていきます。

では、どうすれば良いのか。=どう生きれば良いのか。

もちろん答えはひとつではありませんが、
なにかの参考になれば幸いです。

Q1:まず、家を建てるべきかどうか。

僕の答えは「家を建てることはベターな選択肢」だと考えています。
(そうでなければこの仕事を辞めている)

それは、アパート(賃貸)と比較して

・満足度


・子供の成長の幅


・健康


・お金

の面で有利だと考えているからです。

※子供がいなければ別です。
※「家」とは「一戸建て」と「分譲マンション」どちらも含めています。

Q2:では、どのような家を建てるべきか。

逆説的ですが、上記した

・満足度


・子供の成長の幅


・健康


・お金

で賃貸よりも有利になる家を建てれば良いわけです。

具体的には、

【満足度】

・人によるため詳細は省きますが「家を建てた」というだけで大きな満足感は得られると思います。

・「家事が楽になる」などは明確に満足度につながると思います。

【子供の成長】

壁にクギを打てる、模様替えを容易に出来る、隣家への音を気にする心配が減る、など。

持ち家であれば出来ることの幅は広がります。
子供の行動を抑制する機会は減ると思います。

【健康】

高気密高断熱の賃貸はまだ少ない(ほぼない)と思います。

家中、快適な温熱環境で暮らせることは、子供にとっても大人にとっても大きなメリットです。

【お金】

高気密高断熱住宅であれば、冷暖房費はアパートより安くなることが多いです。

そして、数十年後にも価値(再販価格)の残る家を建てられれば家を「資産」にすることが出来ます。

(長くなるので端的にまとめました)

さて、

「満足度」「子供の成長の幅」「健康」は高気密高断熱の家であれば、どの会社でも(ある程度は)満たせるかと思います。

エスネルデザインがさらに提案したいのは「お金」についてです。

「老後を見据えた家」
=「老後に再販出来る家」
=「再販できる価値(価格)の残っている家」

ということです。

では「再販できる価値(価格)の残っている家」とは?

端的に言うと、

・数十年後も通用する高い性能
 (耐震性・断熱性)

・メンテ費用などがかかりづらい家
 (雨漏りしづらい。外壁のメンテ費用が少ない・交換が容易)

・飽きの来ないデザイン
 (流行に乗ったものでないこと)

・長期優良住宅認定などの公的な証明
 (性能の証明)

・詳細な設計図書、工事報告書
 (工事内容の証明)

などを満たした家です。
(※あくまで僕の考え。)

詳細は以前の記事を↓

豊かな暮らしのつくり方。10 ー『新築住宅03「良い家の条件。2017」』ー

シンプルに考えるなら、

「もし自分が中古住宅を買うならば、どんな家なら買うか。」

に応えられる家ですね。

耐震性・断熱性に優れ、
メンテなどのお金があまりかからず、
古びたデザインでなく、
公的な性能の証明と、工事の証明があれば、

安心感は高まるかと思います。

さらに!

『エスネルデザインの考える「老後を見据えた家」』として、

「床下エアコン」

「小さな家」

を提案します。

「床下エアコン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

この数年で全国的にもかなり広まりました。

「床下エアコン」は簡単に言うと、

・床暖房と同様の効果がある。
 (床の温度を調節できる)
 ※床暖房より暖かさがマイルド

・市販のエアコンを使用するので取り付け・交換も簡単・コストも一般的。
 (イニシャルコストもメンテコストも比較的少ない。)
 (エアコンなのでランニングコストも比較的少ない。)
 ※大掛かりな設備は交換に大きなコストがかかる。

長くなるので今回はこのくらいで(^^;)
「床下エアコン」のことはまた追って詳しくお伝えします。

※僕が前に勤めていた設計事務所は「床下エアコン」を2009年頃から標準採用していました。
※床下エアコンの採用には様々な経験が必要です。

参考に前職の社長(師匠)のブログを↓
床下暖房(エアコン)の事・・・その2理由

そして、もうひとつが「小さな家」です。

というのも、同居する義母がよく言うのが、

「大きな家は掃除が大変!」

という言葉です。

「暖かくて小さな家に住みたい。」

ともよく言っています(^^;)

また、掃除以外にも
大きな家はメンテ費(外壁塗り替え等)も面積分多くかかります。

冷暖房費も容積が大きければその分多くかかります。

(細かい点で言えば、固定資産税なども広さに応じてかかる)

また、我が家は中越沖地震で全壊となり、耐震補強工事をしました。

昔ながらの大きな家なので、耐震補強工事もとても高額だったそうです。
(新築が建つほど(T_T))

(しかし、それでも「建て替えよりも、この家を直して住み続けたい」と思わせた我が家は素晴らしい家なんだと思います^^)

若いうちは大きな家で良いです。

しかし、歳をとった老後に、

「もう少し小さな家にしておけば良かった、、」

と思う可能性は高いのかもしれません。

僕は前回「老後に住まいを変える可能性が高まっている」とお伝えしました。

建てた家を売り移住する、建て替える、等の可能性は高まってきています。

しかし、そうなるかは誰にも分かりません。

「建てた家に住み続ける可能性だって十分ある」はずです。

そんなときに「住みづらく、お金のかかる家」では寿命まで住み続けられない、、、

そこで、新築を建てるときには、

老後の暮らしを見据えて家を考えること。

が重要になってきます。

具体的に言えば、

「面積」
 →掃除などの手間の減少。必要十分な小さな家を。

「断熱性」
 →光熱費、快適性、健康、介護楽、寿命。

「メンテコストのかかりづらい設備・部材選定」
 →交換に大きなコストが掛かる設備は避ける。
 →外壁はメンテコストのかかりづらいものを。

「耐震性」
 →被災した際の補修コストの削減
 (面積を減らすことでもコスト減は可能)
 ※安全性は当然のこと

そして、なにより大切なことは

「愛着のわく家であること。」

建てた家に住み続けると言っても、好きでない家に住むのは苦痛ですね。

メンテナンスがしづらい家は劣化が放置されがちです。
(ビニールクロスが剥げる、床の突き板が剥げる等)
(→愛着が減る可能性)

逆に、
自分たちの手で修繕がしやすい家は愛着がわいていくと思います。
(傷ついた壁の塗り替え等)

子供やペットと似ていて、
家も手間がかかった分だけ心の距離も近づくんだと思っています。

※僕の中で我が家は「究極」です。
『新築するよりコストがかかるのに、直して使い続けようと思わせた家。』

欠けたお椀を金継ぎして使い続けるような愛情感覚。

住んでいる方にそう思ってもらえるような家を作ることが僕の目標です。

…………….

長くなってしまいました(^^;)

僕の考えをまとめると、

①持ち家はベターだと考えている。
 (優良な賃貸はまだ少ない)

②しかし、なにも考えずに建ててしまうと将来行き詰る可能性がある。
 (老後に住まいを変える(売る)可能性)

③老後を見据えた家を最初から考えて作る必要がある。

これらの検討を踏まえ、具体的な形としたものが「エスネル」です。

(ここまで突っ込んで提案してくる住宅メーカーは少ない。)

僕は、僕の考える「良い家(=豊かな暮らし=エスネル)」を提案したくて自分で設計事務所を始めました。

(全てを高いレベルで叶えるには会社に属していては限界があった)

エスネルが世に広がっていけば、数十年後は「人も幸せで国も豊かな日本中がみんな生き生きとした世の中になる」と信じて仕事をしています。

これが僕の使命(志)です。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

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豊かな暮らしのつくり方。19-1 ー『家は売ることを想定して建てる。』ー

ゆうです^^

Q:貴方は家を建てるとき、いつまで住むことを考えるでしょうか?

おそらく多くの方が

「生きている限り」か「考えていない」

と答えると思います。

それでは家づくりは失敗するかもしれません!

少し脅しめに書いてしまいました(^^;)

が、早々に真意を伝えると、

人間の寿命が延びているため、
今までのように「家を建てたら死ぬまで住み続ける」という時代は終わろうとしている。

ということ。

現在の平均寿命は80歳程ですが、
今の若者は100歳近くまで生きるかもと言われています。

20年も長生き出来るわけですね!

(嬉しいようですが、怖さも感じます。
 それは、定年後の老後の問題。
 具体的には「身体的な問題(病気など)」と「金銭的な問題」。
 そのあたりの不安は今回はあえてスルーします!)

さて、
元気でお金もある状態で100歳まで生きると仮定します。

今までの老後の生き方は、

「定年退職→年金暮らし」で80歳まで生きて終了。でしたが、

元気でお金もあって100歳まで生きるとしたら、生き方はどう変わるでしょうか?

これからは、

「働き続ける」
「趣味やボランティア活動に精力的に取り組む」
「海外へ移住する」

などポジティブな行動が増えていくと思います。

(元気でお金もあるから)
(インターネットの発展によりコミュニティー範囲が広がっているから)
(個人単位で働ける環境が整備されてきているから)

前置きが長くなりました。

端的に言うと、

老後、再び住環境を見直す(変える)可能性が高まってきている。

ということ。

今の暮らし方(場所・種類)は、

「仕事(職場)」

が大きな要因となり決められていると思います。

80歳までの人生であれば、
定年(65歳)+15年。

15年ほどであれば、現役時代の暮らしの継続でよかったと思います。

しかし、寿命が100歳までとなると、
定年(65歳)+35年!

定年後、0歳が35歳になるまでの時間があるわけですね。

これは新たに暮らし方を考え直すには十分な時間。

(まさにセカンドライフ!)

そしてこれから先は、寿命が延びることの他にも

・コミュニティー単位が広範囲になる。
(県単位・国単位・まさかの惑星単位?)

・住んでいる地域の枠を越えて、趣味など気の会う仲間と過ごすことが増えていく。
 (リアルとバーチャルのインフラがより整っていく)

また、家も築40年以上となると心理的に建て替えたくなってくるものです。

(「家族で暮らすためにベストな家」と「老夫婦で暮らすためにベストな家」にはズレがあるから)
 
2階への行き来、掃除、雪かき等が億劫になってくるかもしれません。

街中のマンションや、平屋に建て替え、高齢者専用住宅へ住み替えたくなるかもしれません。
(物価が安い海外の国へ移住することもあるかもしれません)

※ちなみに、エスネルデザインでは老後も住み続けやすい家を考えています。長くなるので詳しくはまた!

まとめます。

老後、再び住環境を見直す(変える)可能性が高まってきている。

②建てた家を将来売る可能性がある。

③家を売ることを考慮して家を考える必要がある。

④家の価値(再販価格)をなるべく保てるような家を建てることが望まれる。

家の価値をなるべく保つにはどのような家を建てれば良いかは以前の記事を↓

豊かな暮らしのつくり方。10 ー『新築住宅03「良い家の条件。2017」』ー

…………….

「100歳まで生きること」を想定すると家づくりは劇的に変わります。

・若いうちに建てた家は「終の棲家ではない」という意識。

・老後、住み替える可能性があるという意識。

これが「豊かな暮らし」を作る秘訣ですね。

豊かな暮らしとは「点」でとらえるのではなく、
終わりまで見据えた「線」でとらえること。

これも大切な秘訣です。

長くなってしまいました。

でも家を建てる際には大事なことです。

今はまだ常識化していないことですが、

建てた家は売るときが来る!
(かもしれない)

と思って家づくりを進めると、いざそうなったときに対応がしやすいですよ

という話でした^^

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FPの昆さんも「将来の住み替え」について記事を書かれています。
(昆さんの記事を読んで、今回の記事を書こうと思ったのでした)

30代でリアルに考えた『終の棲家』のこと – 新潟住まいのお金相談室

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【秘訣】建てるなら「老後を見据えた家」を。

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豊かな暮らしのつくり方。18 ー家づくりは土地から?建築会社から?「営業マンの必勝ルート」ー

ゆうです^^

知人から質問がありました。

「面積30坪くらいの家だとしたら、どのくらいの大きさの土地を探せばいいの?」

土地を探そうにも大きさの当たりがつかなければ探せませんよね。

土地の大きさはどのくらいが適当なのでしょうか。

また、家づくりは
「土地」と「建築会社」とどちらから探し始めれば良いのでしょうか?


端的に結論から話します!

延べ床面積30~32坪ほどの家であれば、最低限の土地の大きさはおよそ

幅(間口)約10m 
×
奥行き約15m

です。

上の図の建物の大きさは1階が16坪(→総2階で32坪)。

家の幅が約7.7m(外壁~外壁)

両側に1mの離れをとると土地の幅は9.7m≒10m。

家の奥行きが約7.7m(外壁~外壁)

後ろに1mの離れをとり、前に6mの離れがあればカーポートが配置でるので、敷地の奥行きは≒15m。

必要な土地の面積は

幅10m×奥行き15m=150㎡(≒45坪)になります。

(最初と同じ図)

※もちろん希望するプランによって変わりますし、前面道路の位置や、周辺の景観によっても変わってきます。

※「1坪」とは畳2帖分のことで、約1.8m×1.8m≒3.3㎡。

「もう少し小さな家で良い」ということであれば必要な土地も小さくて良いことになります。

その分土地代を浮かすことも出来るということ。

※しかし、ちょうど良い小さな土地はなかなかない。
一般的な大きなの家が建てられるように分譲地の大きさはおよそ45坪~55坪ほどが多い。

あくまでザックリとした話ですが、家づくりの総予算を自分たちでつかむための参考にしてもらえればと思います^^

【注意点】

家づくりは「土地探し」からではなく、「建築会社探し」から始めること。

※建築会社・・・ハウスメーカー、工務店、設計事務所など。

なぜか?

【土地探しから始めた場合】

①気に入った土地がみつかる。

②その土地を押さえるために仮予約をする。

③土地を買うためには1ヵ月後には全額支払わなければならない。(一般的な話)

④土地代を支払うために住宅ローンを借りなければならない。

⑤建物と土地で別々にローンを組むと借入諸経費が2倍かかってしまうため「建物+土地」総額で住宅ローンを組んだほうがお得。

⑥そのためには、土地の支払期限までに建築会社と契約する必要がある。

⑦深い検討が出来ていない状態で(勢いで)建築会社と契約してしまう。

ということが往々にして起きるからです。

「自分は大丈夫!」

と思っている方も、いざ「いいかも♪」と思う土地が出てきて、営業マンから

「その土地を買いたいと言う新たなお客さんが現れたそうです。今なら○○さんに優先権があります。どうします?」

なんて言われたらもうその土地(チャンス)を手放すのがなような気になってしまい、あれよあれよと土地の仮予約をしているものです。

なんでこんなことを言うかというと、

この①~⑦は営業マンの必勝契約ルートだからです。

(僕は20代前半は住宅の営業マンをしていました。)

いきなり建築会社と契約する人はほとんどいません。

みんな不安だし、いろいろ比較したいからです。

だからこそ営業マンは、

「うちで契約しなくても全然いいですよ。」

「土地だけでも情報送りましょうか?(土地は公平な情報ですよ。どの会社でも建てられますよ。)」

という甘い誘いで土地の紹介をします。

そして、①~⑦へ。

⑥に行き着くころには、お客さんも

「ここの会社の営業マンさんはとても親身に相談に乗ってくれるし、

ある程度建築会社も見てみたし(もう土日に見に行くの疲れたし)、

自分でもそれなりに勉強したつもりだし、

この土地を買えるチャンスを手放すのは嫌だし、、、

この会社ならきっと良い家を建ててくれるはず!

と半ば妄信的に、建築会社と契約してしまうものです。

その会社が本当に良い会社で良い家をつくってくれるのなら問題はないかもしれません。

しかし、そうでない場合は一生に一度の買い物で大きな失敗をしてしまうことになります。

また、良い会社だったとしても「予算(借入金額)」までは突っ込んでアドバイスはしてくれません。

土地から家づくりを始めてしまうと「住宅ローンの借りすぎ」という失敗も起きやすくなってしまいます。

そうならないために。

家づくりはまずは建築会社から検討しましょう。

また「予算(借入金額)=住宅ローンの返済シミュレーション」の勉強もしましょう。

ある程度自分で勉強したら、ファイナンシャルプランナーの方にシミュレーションの相談に行ってみましょう。

※建築会社の息のかかったファイナンシャルプランナーではなく、独立して専業でやっている方がおすすめ。

そして、ある程度

「ここの建築会社にお願いしようかな。」

「借入金額は○千○百万に抑えたいな。」

というイメージがわいてきたら土地を探してみましょう。

それからでも土地探しは遅くはありません。

土地は自分で探してみてもいいかもしれません。

気になっている建築会社に相談するのもひとつです。

土地の大きさや景観などの条件も踏まえてアドバイスしてくれると思います。

長くなってしまいましたが、これが『良い家』を建てる秘訣です。

あなたの家づくりの順番はいかがでしょうか?

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

尊敬する人:角さん(田中角栄)
(地元西山のスーパースター♪)

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豊かな暮らしのつくり方。17 ー『家を建ててからかかる費用の差。』ー

ゆうです^^

前回、建物にかかる「諸経費」の話をしました。

ここまでは割と知られている話。ポイントはここからです!

貴方は「家を建ててからかかる費用を正確に把握していますか?

それは、家の広さによってどれほど違ってくるのでしょうか?

僕が常々「小さな家を。」「リノベーション」と言っているわけが、今回の話を読めばより伝わるかもしれません^^

最初に結論を話すと、


「大きな家から小さな家に変更したときの金銭的メリットは工事費だけではない」ということです。

では『家を建ててからかかる費用』とはなにがあるのでしょうか。

それは、

保険、税金、光熱費、金利、35年後修繕費、
そして解体費です。

具体的な金額を見てみましょう^^

35年間の合計金額を、延べ床面積40坪の家と24坪の家で比較してみます。
(金額はざっくりです。)

火災保険
 100万(40坪)/ 60万(24坪)

固定資産税(建物)
 300万(40坪)/ 210万(24坪)

光熱費(冷暖房費※全館24h空調)
 350万(40坪)/ 210万(24坪)

35年後修繕費(外壁・サッシ・屋根等)
 600万(40坪)/ 360万(24坪)

 →『新築30年後にかかる費用。』


解体費
 120万(40坪)/ 70万(24坪)
工事費の差も踏まえると、
工事費(坪単価40万とする。坪差=16坪)
 +640万(40坪)/ ±0万(24坪)
金利(工事費640万を35年1%で借入したとき)
 +120万(40坪)/ ±0万(24坪)

これらを合計すると、、
 2230万(40坪)/ 910万(24坪)

その差=約1300万円!
24坪の家を40坪に増やす場合、
メーカーから出る見積もりを比べると面積分の640万円だけが増えるように見えます。

しかし、

35年間のトータルコストで比較すると、640万円のおよそ倍の約1300万円がかかるということ。

工事費を除くと、1300万-640万=660万円が余計にかかってくるということ。

この660万円は、価値として残らない660万円です。
(建物分の640万円も35年後にはほぼ無価値ですが、)

単純計算ですが、坪単価を出してみると、
660万円÷坪差(16坪)≒40万円/坪

家の面積を1坪増やすごとに40万円余計なお金がかかるということです。

例えば、33坪の家なら、24坪の家と比べて、
40万円×坪差(33-24)≒360万円余計にかかる。

逆に言えば、面積を減らせれば、

1坪あたり40万円を浮かせることが出来るということですね。

話をまとめると、

家の面積を減らすことは、工事費を下げる以外にも、

保険、税金、光熱費、金利、35年後修繕費、解体費を減らすことができる!

ということです^^

豊かな暮らし=『ゆとりある家計』を実現するために。

自分と家族の未来のために。

真面目に『住にかかるお金』について考えてみてください^^

お手伝いできることがあれば力になります。

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豊かな暮らしのつくり方。16 ー『建物以外にかかる諸経費とは。』ー

ゆうです^^

家を建てようとするときにかかるお金は、工事費だけではありません。

諸経費と言われるその他の費用が掛かってきます。

ざっくり「諸経費」とはなにがあっていくらぐらいかかるのでしょうか?

ちなみに工事費は「工事請負金額」と言われます。

これは、工務店さんに支払う金額ですね^^家にかかる材料費・施工費の合計です。

住宅を建てる場合、その工事費のほかにもいろいろなお金が必要になってきます。

税金や登記費用や融資費用など。

結論から言うと、諸経費はおよそ200万円ほどあれば足りるかと思います。

その内訳は、
(ざっくりです。ケースバイケースです。)

・もろもろの登記費用・・・約25~30万円
 表題登記・抵当権設定登記・保存登記・所有権移転登記など →司法書士・土地家屋調査士へ
 →新潟観光大使。27『森山事務所(司法書士)』

・土地の仲介手数料・・・約40万円
 土地売買価格×3%+6万円 →不動産屋へ
 ※仲介ではなく、売主から買う場合はかからない。

税金・・・約20~30万円
 不動産取得税・固定資産税精算金 →県・市へ
 (土地価格と買うタイミングによる)
 (土地、建物金額や軽減措置にもよる)

融資費用・・・約50~100万円
 手数料・保証料・つなぎ融資金利など →銀行へ
 (借入額やローンの種類による)
 

その他費用
・地鎮祭初穂料・・・約2万円
・水道加入金・・・約5万円
・印紙税・・・約5万円(契約金額による)

などなど。ざっくりこんなところです。

基本的にこれらの諸経費は現金(頭金)で支払うのが一般的ですが、これら諸経費も含めて借りることができる住宅ローンもあります。
(頭金ゼロ、全額ローンというもの。)

当然ですが、これら諸経費も考慮した上で予算を決める必要があります。

順番としては、

1.年収や預金などの「収入」と生活費などの「支出」を生涯分算出し、老後まで問題なく家計が破綻しないかを確かめる。(ファイナンシャルシミュレーション)



2.その計画内で家にかけられる金額を算出する。




3.かけられる金額から上に挙げた「諸経費」を引く=建物と土地に掛けられる金額




4.3で出た金額の範囲内で土地と建物にかけるお金のバランスを見極める。

1~4までをちゃんと検討してから、建てる会社や土地を探し出すことが大切です。

もちろん初めのうちは、総合展示場や見学会にいろいろ行ってもいいでしょう。

しかし、そのまま流れで契約するのではなく、どこかで一度立ち止まって1~4までを検討してみてください。

特に1をどれだけ精度高く厳し目に検討できるかが、将来家計が苦しくなるか楽に暮らせるかの分かれ道です^^

(営業マンの言いなりでは甘めになる可能性大ですよ。)

→「家にかかるお金」の秘訣のオススメ記事はこちら
 ・豊かな暮らしのつくり方。07ー『家づくりは資金計画から。』ー
 ・豊かな暮らしのつくり方。07-2 ー『総予算の求め方!』ー
 ・豊かな暮らしのつくり方。07-3 ー『適正借入金額は!?』ー
 ・豊かな暮らしのつくり方。07-4 ー『適正返済比率は!?』ー
 ・豊かな暮らしのつくり方。14 ー『新築30年後にかかる費用。』ー

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豊かな暮らしのつくり方。15 ー『小さな家のススメ。』ー

ゆうです^^

「豊かな暮らしのつくり方(家づくり入門編)」の節目になります。

『小さな家のススメ』です。

これからお話しする「小さな家」は、

僕が今まで何十棟も家を建てていく中で、考え、経験したのち、

「自分が家を建てるならどういう家を建てるか。」

を検討した結果です。

いろいろと寄り道がありました。

「友人みんなでパーティーができる広いリビングがほしい」

「両親や友人が泊まれる客間にもなる部屋がほしい」

「本格的な純和風の和室がほしい」

「里山のような広い庭でバーベキューがしたい」

「隠れ家のような書斎がほしい」

通常望むようなことは一通り考えてきました。

そして、それが叶った家をたくさん設計してきました。

望みを叶えた家が実現していくなかで、

「家に○○がほしい」

あら熱が徐々にひいてきたように思います。

それと同時に、

「家以外に大事なこと、楽しいこと、優先したいことがあるよね。」

という想いが大きくなっていきました。

この先の時代への不安や、

家が消費材のように造っては壊されていく世の中にも違和感を感じ出しました。

そして、ひとつの答えにたどり着きました。

それは、

『家は必要最小限でいいんだ。』

ということ。

「家を必要最小限にする」=「家以外にかけられるお金を最大限にする」

ということ。

空間のアウトソーシングという考え方。

小さな家は、イニシャルコスト(初期費用)を低くできるだけでなく、

容積が小さいのでランニングコスト(光熱費)も低くでき、

面積が小さいので税金(固定資産税)も抑えることができ、

イニシャルコストが低いとローンの借入金額を低くできるのでトータルで支払う金利も抑えることができ、

火災保険などの保険も安く抑えることができ、

土地も小さくていいので土地の面積(=費用)も小さくすることができ、

さらに、表面積が小さくなるので30年後のメンテナンス費用も抑えることができます。
(外壁、サッシ、屋根等の交換・補修)

そして、(ここから先は僕の主観ですが)

「小さな家はかわいい♪」

「小さな家は家族の一体感を感じられる。」

「小さな家は掃除が楽♪」

「必要最小限であることに美や優しさを感じる。」
(必要最小限=環境への負荷も必要最小限)

白状すると、僕個人が「小さいものが好き♪」なんですよね。
愛車も小さいです。日本最小?)

『ちょうどいい。』

『過不足ない。』

という気持ち良さ。

(極端に小さくする必要はなく、あくまで自分にとってのちょうど良さを。)

ーーーー

僕は、「家は建てるな。」とアドバイスするくらいですから、

新築だけをお勧めするわけではありません。

「中古住宅+リノベーション」でも「二世帯暮らし」でも「一生賃貸」でも

豊かな人生の過ごし方はいくらでもあると思います。

しかし、あくまで新築を考えられるのであれば

僕は『小さな家』をおすすめします。

おまけ…………….

しかし、小さな良い家をつくっている会社はとても少ないのが現実です。

それは、

「暮らしやすい小さな家をつくるには設計力や経験が必要だから。」

そして最も大きな理由が、

「家が大きくても小さくても営業や設計にかかる手間はほぼ同じなのに、家が小さいと利益が少ないから。」

(→利益が少ないと件数をもっと契約しないとノルマを達成できないから。)

僕の事務所は小さな事務所です。

世の中の大多数の人に向けたサービスではありません。

少数の方に向けたサービスになります。

(このブログを読んでくれている方の範囲内でしょう。)

そうした形態であれば、

モデルハウスや営業マンや広告などに大きな経費をかける必要がないので

ノルマを設ける必要なく、

小さな家(小さな利益)であっても営業していけます。

僕は、家を提供するなら『自分が本当に良いと思える家』を提供したいと思いました。

売り上げや利益など、売り手の都合で売る家ではなく。

「豊かな暮らしのつくり方(家づくり入門編)」はこれで節目になります。

読んで頂きありがとうございました。

あなたにとっての『豊かな暮らし』の参考になれば幸いです。