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万が一の際の保険について「建築士事務所賠償責任保険」

今回は

・エスネルデザインが設計ミスや施工ミスにどう備えているか。


・エスネルデザインが加入している保険

についてご説明させて頂きます。

「設計事務所」は設計の専門家です。

図面を書くことが仕事であり、
書きながら・図面完成時・実際に現場にて、など何重にも設計内容を確認します。

また、純粋な設計事務所は設計と施工を分離しています。
(設計と施工を別々の会社が担当する)

建物に対して「設計事務所」と「施工会社」それぞれが別々に責任を持ちます。

施工者が設計に疑問を持った場合、設計者に意見が来ることになり、そこでも設計ミスがないかの確認がなされます。

また、設計と施工の分離は施工ミスを防ぐことにも有効に働きます。

『設計者(=監理者)』と『施工者』が上下関係のない別会社なので、工事内容の確認を厳格に行えるためです。
施工ミス・やり直しを強く指摘できる

(逆に、設計施工が同じ会社だとやり直すかは会社都合になりがち)

エスネルデザインが「工事を請け負わない純粋な設計事務所」である理由は、万が一のリスク(設計ミス・施工ミス)を減らすためです。

そして万が一に備え、建築士事務所保険に加入しています。

こちらから保険内容を確認することが出来ます。
(リンク切れの場合は「日事連・建築士事務所 賠償責任保険」で検索可)

保険金支払い対象は、

設計ミスによる
・建築物の外形的かつ物理的な滅失または破損、
・それに起因する他人の身体の障害、財産の損壊

について法律上の賠償責任を負担することによって被る損害の補償(※詳細は保険説明書による)で

エスネルデザインでは
「1事故当たりの支払い限度額:5億円」の保険に加入しています。

…………….

エスネルデザインでは

〇設計ミス・施工ミスを発見・是正しやすい事務所体系。
 (設計と施工の分離)

〇万が一の事態に対する保険加入。

等で、安全に家づくりが進められるよう対策を取っています。

(全ての保険でそうですが、)

万が一の場合に備えて保険を掛けておくことは大切です。

しかしより重要なのは(保険で予期せぬリスクには備えた上で)
事故が起きないよう日々注意して行動すること。

ですね。

初心を忘れず、日々の仕事を集中して取り組んで行きたいと思っています。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

…………………………..
※この保険は設計事務所が加入する保険で「設計ミス」が原因の事故等の際に設計事務所に降りる保険です。
自然災害などへの保険は建て主様が火災保険等で保険を掛けることになります。
…………………………..

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設計事務所の仕事『3Dパースの製作工程』‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

K様の「網川原のエスネル」の検討が進んでいます。

3Dパース完成までもう少し!

今回はパースの製作工程をご紹介しようと思います。

使っている3Dソフトは「SketchUp」です。

(サトウ工務店の佐藤さんに教えて頂いたのが懐かしい^^)

3Dパースは現在工事中のS邸リノベーションでも作成しました。

設計事務所の仕事『3Dパース作成・空間検討』‐case.S邸‐

さて、網川原のエスネルはパース完成まであと少し!

(K様、もう少々お待ち頂ければと思います(>_<))

今回は「3Dパースが出来るまで」ということで製作工程をご紹介♪

ではでは!

スケッチアップで平面図を書いていき、壁を立ち上げ窓をくり抜いていく。

階段や棚などの細かい材も書いていく。
(慣れてきましたが細かい入力はやっぱり大変(^^;))

キッチンや家電や家具などを置きながら内壁の調整を。

同工程を二階でも進める。
屋根も作ります。(勾配天井は少し苦労)

窓や戸をはめました^^
作りながら窓のサイズや位置を再検討できるのも3Dパースの便利なところ。

テクスチャーを設定していきます。
(windowsの「ペイント」みたいにペタペタ操作できて楽♪)

2階と1階を合体!

正面どーん!
玄関を柔らかく隠すルーバーが良い感じ^^

影もつけられます♪
(どの場所・どの日時の影でも可能!)

2Dの立面図はこんな感じ。

やっぱり立体・テクスチャー付き3Dパースのほうがイメージは伝えやすい。
(2D図面は職人さんへの「施工指示書」としての意味合いが強い)

総二階に玄関ポーチ(下屋)がついたシンプルな形状。
このシンプルさこそ正に「エスネル」 。

これで家本体は完成です^^

(あとは敷地・外構や隣家などを入力して完成!)

内部もチラッとだけご紹介。

伊礼智さんからインスパイアされた『窓辺ソファ』が良い感じ^^

階段はサトウ工務店さんの「タトウノイエ」を参考にさせて頂きました♪

大きな吹き抜けから入る光が心地良さそう。
(新潟の家はこうでないと♪)

詳しくは完成してからまだご紹介させて頂きます。

こんな感じで3Dパースは作られているのでした^^

K様、もう少しで完成致します。

2Dの図面では分かりづらかったところがイメージしやすくなれば幸いです。

お楽しみに^^!

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

スケッチアップの真骨頂はまだまだこれから♪

(スマホを使ってそんなことが!?)
次回もお楽しみにー^^

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

設計事務所の仕事『3Dパース作成・空間検討』‐case.S邸‐

ケンチク探訪♪ 9『サトウ工務店さんへ。幸せの錬金術。』

ケンチク探訪♪ 20『フラワーホームさん見学(伊礼さん設計)」

「網川原のエスネル」を計画中のK様のブログです^^

設計事務所と長く愛せる家を建てる

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設計事務所の仕事『詳細設計』case【階段】踏み面と蹴上げの寸法。

ゆうです^^

僕は階段の寸法にはこだわりがあります。

というのは
階段の寸法が日々の暮らしに与える影響がとても大きいからです。

一日何回階段を往復するでしょうか。

階段の上り下りがしやすければ日々の暮らしは楽になります^^

僕が階段を大切に考えているのには理由があります。

それは、

今の家の階段がとても急だから!!

今の家(相方の実家、築35年超)の階段の寸法は

踏み面:192mm
蹴上げ:210mm

とかなり急勾配です!

壁のようにそそり立つ我が家の階段。

蹴上げ:210mm

踏み面:192mm(=水平投影距離)

僕は、住宅の理想的な階段の寸法は、
踏み面:240mm
蹴上げ:190mm前後
が上りやすいと感じています。
網川原のエスネルでも踏面240mm、蹴上190mm前後で検討中。
※階段下を使用する場合は蹴上を高くすることもある。
(作業デスク・トイレなど)
※人の感覚や身長などによりケースバイケース。
ちなみに一般的な階段の寸法は
踏み面:210~227.5mm程
蹴上げ:200~210mm程
この寸法は人間工学的に導き出されたものではありません。
住宅のグリッドは910mmが一般的ですが、
それを4分割すると227.5mm(=910÷4)
とただ算数的に出されたもの。
一般的な階段材の踏面は227.5mm(※特注で広げることも出来る。)
良い家の階段寸法は、算数的・慣例的に決めるのではなく、
人間工学的に「上り下りがしやすい寸法は?」と考えて設計する必要があります。
住まわれる方の感覚や慎重などにもよりますが
現時点でエスネルデザインが考える「使いやすい階段寸法」は
踏み面:240mm
蹴上げ:190mm前後
です。
それぞれの勾配の違い。
エスネルデザインでは「暮らしやすい家」を提案したいと考えています。
そのためには細部にこだわる必要がある。
(このあたりが「設計事務所の仕事」ですね。)
考えるほうも作るほうも、少し手間がかかる。
しかし、その先に「暮らしやすい家」があると考えています。
「我が家の階段の寸法はいつくですか?」
新築計画中の方は設計士さんに聞いてみてください。
【おまけ】…………….
我が家の階段、実は少しすごいんです^^
なにがすごいか分かりますでしょうか?
それは、、
階段の先端が光っている
通常、先端は「すべり止め」といってすべることを防いだり、視認性を上げたりする部材や加工を用います。
階段のすべり止め(画像はこちらから引用)
我が家の天然のすべり止め(視認性の向上)
どうなっているかと言うと、
階段上の窓から絶妙な角度で日が当たっているんです。
(初めて気付いたときは感動しました)

光を遮ってみると、、、

消えた!

もう一度^^

おぉ!
「でも、ある一定の条件下でじゃないの?」
(ex.春分の16:00のみとか)
と思われる方もいるかと思います。
しかし、この光は365日ずっとあるんです!
どういうことかと言うと、、
エスネルブログの熱心な読者さんはピンときたのではないでしょうか^^
そうです、ヤツです。
反射光です!!
(つながったー!)
詳しくは下記を。

【秘訣】夏の日射熱調査⑤「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【概要】。」

はい^^

おまけも長くなってしまいました(^^;)

以上です!

(唐突に締める)

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設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐マルチWICとは‐

ゆうです^^

網川原のエスネル(K様邸)のプランがもうすぐ固まりそうです。

初回プランから大きく2回の修正(改善)をしてきました。

プランは初回のプランでバシっと決まることもありますが、
プランを見ることで気付く気持ち(要望)もあります。

そのため、設計士は新たに出た要望に沿って
「プランの修正」をしていくことになります。

また、具体的に決まってきたプランに「収納計画」を盛り込みます。

上記の図のように、収納スペースを色塗りしてみると、

・全体の収納量は足りているか。


・適材適所の分散収納がなされているか。

のイメージを掴むことが出来ます。

(さらに、どこになにを置くかまで検討できればバッチリです^^)

こういった検討を重ねることで

「収納が足りなかった!」

「ここに収納を設ければ良かった。」

という事態を減らします^^

【収納計画は「S邸リノベーション」でも提案しています。】
設計事務所の仕事『プランの作成・収納検討』‐case.S邸‐

さて、K様への初回プランは4パターン提出させて頂きました。

そのなかの「プランA」を基に進めることになりました。

前面道路側に玄関を取り、南側を開き、水廻りを北側に配置したオーソドックスなプランA。

そして、修正のご要望として、

・洗面脱衣室で「化粧・ドライヤー・室内干し」をより快適にしたいので、もう少し広さが欲しい。


・そのためには延べ床面積が増えることも可。
 (→奥行き3.75間のプランも見てみたい。)

ということでプランを改善しました。

それが下の「プランE」です^^

「マルチWIC」という言葉が初めて出てきました。

『洗面室の再構築』がテーマ。

一般的な「洗面・脱衣・洗濯」の他に「室内干し」「化粧室」「タオル下着収納」「パントリー」の機能を付加しました。

「マルチWIC」が小さな家の「家事・収納の心臓部」になります。

洗濯物の「洗う」→「干す」→「仕舞う」がなんと3m以内で完結するという家事を楽にするプランニング。

「高気密高断熱+全館空調」だから日当たりが悪い北側でも、梅雨時期も冬場もすぐに乾きます。
(すぐに乾かす秘訣は他にもある)

キッチンからの動線も近くて直線で言うこと無し^^

パントリーも化粧台もあるので、北側一列は言わば「家事の大動脈」。

さらに「家族の間」の説明を。

『LDKの再構築』がテーマ。

上記のプランのように
広いLDKを求めるあまり、LとDKが分断してしまっていることが多々ある。
(家族の視線も合わず、会話も生まれづらい→△)

また、LDKは20帖と広さはあるが、よく見ると、
「居場所=座れる場所」は実は多くないことがわかる。

こういったLDKを解消したい。

そういった考えを基に「家族の間」を設計しています。

※「家族の間」の名づけ親は前職場のオーブルデザインさんより。

プランEを送らせて頂いてすぐにK様からメールが届きました。

「すごく感動しております。」

「住む人の事を考えて収納や動線を作ってくれたのが図面からすごく伝わってくるからです。」

ととても嬉しいお言葉を頂きました。

【詳しくはこちら】
【お客様の感想】K様からの感動のメール。

また、奥行き3.75間のプランも作成しました。

収納量は奥行き3.5間のプランEと大差はない。
通路やリビングに少しゆとりが出た。
「スペースのゆとり」と「増えるコスト」のバランスをどう考えるか。

K様の感想は

「少し間延びした感じですね。」とのこと。

(僕も同感です!LOVE Small House!笑)

【詳しい感想はK様のブログをご参照^^】
第2回プラン提案 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

検討の結果、プランE(奥行き3.5間)で進めることになりました^^

そしてその後、

「1階のトイレを横入り+引き戸に出来ませんでしょうか。」

という要望がありました。

実は、マルチWICもさらに改善が出きるかなと思っていたのでまとめて改善しました。

そして、さらなる改善を踏まえ出来たのが「プランE改」です。

・トイレを横入りに修正。

・マルチWICを収納量はそのままに無駄なスペースをスリムに。

・床下への階段を中央に→行き来がより楽に。

など、さらに研ぎ澄まされたプランになりました^^

(構造的な検討も深めています)
(このまま定番のプランになりそうな予感)

スターバックス女池店にて打合せ。

このようにして「プランの修正」が進んでいきます^^

過程の中でプランがより良くなっていきますし、
なによりこの過程が楽しい♪

K様も喜んでくださって嬉しかったです^^

もちろん、叶えられない要望もあります。

100点満点のプランはありません。

また、全ての要望を平均的に満たすことを狙っていくと、ぼんやりとしたプランになりがちです。

ポイントは、メリハリ。

なにが叶えたいのか。なには諦められるのか。

そして、最終的には

「希望が全て完璧に叶えられてはいないかもしれないけれど、これで十分♪」

と満足すること^^

足るを知る心ですね。

その先に、家が完成したあとの「豊かな暮らし」が待っていると考えています。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)


スタバにて。
「カフェミスト」というものを初めて知りました^^

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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設計事務所の仕事『初回に複数のプランを提出する意味・効果。』

ゆうです^^

網川原のエスネル(K様邸)の打合せが進んでいます。

初回プランは4パターン提出させて頂いたのですが、どのプランを基に今後進めていくかが決まりました。

決まったプランは、第一印象で「これが良いな」と感じて頂いたプランと異なるものでした。

K様へ提出させて頂いた4つのプランはそれぞれ優先順位を変えて検討したものです。

・オーソドックスなプラン


・2階リビングのプラン


・LDKの居心地を最大限に優先したプラン


・ひとまわり大きいプラン

など。

それぞれを比較して頂き、
「自分たちは本当はどんな暮らしがしたいのか」に気付いて頂くことが目的です。

(詳しくは下記をご参照ください^^)

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

楽しみながら共に作る家づくりを。『複数のプランを提示する』

今回、さっそく複数プランを提出したことが効果を発揮しました^^

K様は当初

「プランAは少し普通(無難)な感じですね。」


「プランCが一番希望に近いです。」

とおっしゃられていたのですが、

時間をかけ検討して頂いた結果、

「夫婦で話し合った結果、プランAが自分たちにとって一番合っていると感じました。」


「過不足ないこと。良い意味で無難なことがとてもしっくりきています。」

との回答を頂きました。

この検討(悩む)の過程が大切だと僕は考えています^^

(理想のイメージに近づけることが出来ますし、なにより楽しい♪)

また、

もし、初回提案時にプランCしか提案していなければ、

「イメージどおりです。この方向でお願いします。」

となっていたかもしれませんし、
(気付いていない本心は違うのに)

プランAしか提案していなければ、

「イメージと少し違いますね。こんな感じには出来ませんか?」

となり、次回にプランCを提出し、さらに検討の結果、プランAに戻るという「時間と労力」を使うことになっていたでしょう。

初回にプランを複数提出することは、

建て主様へのメリットだけでなく、

設計士の負担や時間を節約することにもつながると考えています。

そして、それは「コストの削減」や「質の向上」につながり、
最終的には建て主様へと還元されるものと考えています。

…………….

様々な土地に対して、初回に複数のプランを検討することは多大な労力が必要になります。

4パターンも考えられたのは
(考えようという強いモチベーションが湧いたのは)

K様が

「エスネルデザインさんにお願いしたいと考えています。」

と強い意思を伝えてくださったからだと思います。

家づくりはよく「結婚」に例えられます。

一般的な話としてですが

「他の人ともデートしているのでまだ貴方と結婚するかはわかりません。 (でもデートしてください。)」

と言われるより、

「貴方と結婚を前提としたお付き合いをさせてください。」

と言われるほうが設計への想いは強まります。

もちろん、いろんな会社を検討することは大切です。

見学会に行ったり、設計士に話を聞くことは大事なことです。

しかし出来れば「プランを依頼する」ところまで行ったら、
「プラン依頼=交際スタート」と考えて頂き、ゴールに向けて一緒に交際を深めていきたいなと感じております。

そのような交際が始められれば、
設計士は120%の力を発揮してプランを検討すると思います^^
(僕に限らず)

※建て主様がそのように動けるよう、設計士や建築会社はブログなどで「どんな家を建てているのか」「なにを大切にしているのか」を分かりやすく発信することが必要(責務)だと考えています。

【関連記事】…………….

K様が4つの初回プランの比較検討についてブログで書かれています^^

建て主様の言葉はなにより「リアル」ですね!

初回プラン提案(その1) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

初回プラン提案(その2) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

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設計事務所の仕事『要望ヒアリング。』

ゆうです^^

設計事務所の大きな仕事に『プラン(間取り)作成』があります。

敷地を読み取り、建て主様の要望を聞き、使い勝手や構造、そしてコストを考慮しながら唯一無二のプランを設計する。

設計事務所の力の見せ所ですね。

プランを設計するための第一歩目として

「要望の聞き取り(ヒアリング)」

を行います。

設計事務所の存在意義は

『設計力が大手メーカーや工務店よりも優れていること。』

ではないでしょうか。

(正確に言うと設計だけでなく、ランニングコスト等も含めたトータルプランニング力)

※「設計事務所」…施工を自社で行わない設計だけを行う会社
(施工と設計を分離することで第三者の目で見た適正な現場監理を行うことが出来る。)

「もちはもち屋」という考え方ですね^^

施工は施工のプロである「工務店」へ。

融資などの資金計画は「ファイナンシャルプランナー」へ。

設計は設計のプロである「設計事務所」へ。

それぞれのプロに別々に依頼するということ。

※その分手間はかかります。
 その手間を省き、まとめてサービスしてくれるのが「大手メーカー」ですね。
(営業・融資・設計・工事などをまとめて依頼できる)

設計事務所の存在意義である「設計力」を活かしてプランを作るわけですが、
その第一歩目が「要望聞き取り(ヒアリング)」です。

誰でも住める当たり障りのない企画プランもありますが、

「その方の生活スタイルにあったこまやかな設計」をしたいものです。

※間取りは奇抜である必要はありません。
 収納などちょっとした部分の配慮が住んでからの満足感に大きな影響を与えます。

※要望を聞き取りますが、全てを叶えたプランを作るわけではありません。
 要望を聞いた上で設計士が「建て主様の真の優先順位」を感じ取り、取捨選択を行い、プランにします。
 なにかを諦めることで別のなにかがより良くなることはよくあります。

それでは具体的にどのようなことを聞き取るのでしょうか。

もしこれから家を考えられる方は自分自身に質問してみてください^^

Q.家で「これだけは叶えたい」というものはなにか。

【ちょっとスクロールを止めて考えてみてください。】

いかがでしょうか。

どんなものが頭に浮かばれたでしょうか。

具体的なことでしたでしょうか。

抽象的なことでしたでしょうか。

もちろんどんなものでも結構です。

今、浮かんだものを一番大切にして家づくりを進めてみてください。

ヒアリングは以上です!!

「ええーー!」

半分冗談ですが半分本気です^^

それだけ、この質問が重要だということ。

具体的に家づくりがスタートすると、この最初に浮かんだイメージがどんどん薄れていきます。

間取り、

キッチン・外壁などのグレード、

壁紙・床などの内装、

全体の予算、

工期・引っ越しのタイミング、

融資・金利、、、

など、検討すべきことが山積みで宿題になってくるからです。

だからこそ

『家で「これだけは叶えたい」というものはなにか。』

という最初の質問を大事にしてみてください。

途中で道に迷ったとき、
きっと貴方の家づくりを良い方向へ導いてくれると思います。

と、言いつつも他の具体的な要望もお聞きしないとプランが作れませんね(^^;)

ということで実際には他の質問もしていきます。

ここで重要なことは

「絶対にはずせない要望」なのか。

それとも

「出来れば叶えられればいいなー。」といった程度の要望なのか。

を聞き取る(または感じ取る)ことです。

逆に言えば建て主様は、それらを出来るだけ明確に伝えることで、より希望に近いプランを提案してもらえると思います。

それでは。

Q.希望する部屋数は

・子供部屋は何室ほしいか。

・客間、和室(畳コーナー)はいるのか。

・吹き抜けはどうか。

など。

Q.それぞれの室に具体的な要望があれば

・洗面脱衣室は物干し場も兼ねたいので広くとりたい。

・寝室・子供部屋は狭くても良い。

・2階リビングがいい。2階浴室がいい。

・キッチンに対する要望。(対面式、壁向き、二型、L型、造作、、)

など。

Q.洗濯のスタイル

・室内干し派、外干し派(服・フトン)、乾燥機派。(ドラム式・乾太くん)
 →バルコニーの要不要

・一度の洗濯の量、動線へのこだわり、洗濯をするタイミング

など。

Q.食事中にテレビを見るか

・ダイニングテーブルとテレビの関係性。

・必須か、音だけでも聞こえればいいか、逆に避けたいか。

・食事中、食後の家族の過ごし方のイメージ。

など。

Q.新築に置くことが決まっている家具など

・仏壇、神棚、ピアノ、タンス。

・ベッドかフトンか。(ベッドのサイズ)

など。

Q.必要な駐車場の台数

・2台~4台、必須か出来ればか。

・カーポートはいるかどうか。(台数)

・現在乗っている車の車種。

Q.その他こだわりがあれば

・内装、外観、庭、具体的に使いたい材。

・縁側、ウッドデッキ、

、、、

などなど。

※注意点なのですが

「ヒアリングは聞きすぎも禁物」

ということ。

上記の質問を見て思われたかと思いますが、

「あるならあるにこしたことないよねー」

というように具体的に聞き取りすぎると

「出来ればありで。」という回答が増えがちです。

そうすると優先順位がぼやけたメリハリのないプランになりがちです。

そのため設計士は「聞き取りすぎないこと」にも注意する必要があります。

ここで

良いプランを作る秘訣をお伝えします。

それは、、、

過度な要望を持ちすぎないこと。

「住めば都」という言葉があります。

人間ある程度順応するものです。

「絶対必須」という要望は実はそんなに多くないと思います。

「過度な要望を持ちすぎないこと。」

言い換えるなら、

設計士の提案するプランをまずは信じてみること。

初回プランはそれで良いと思います。

初回プランを見て気づくこともあります。

「あぁ、もっとここに収納がほしい。」

「この部屋はこんなに大きくなくていいかも。」

もし、自分たちの希望とプランの内容にズレがあればそこから修正してもいいんです。

家づくりを始めると、いろいろと情報収集されると思います。

「オシャレで広々とした洗面室」

「和室とつながった広いリビング」

「大きなウォークインクローゼット」

「隠れ家のような書斎」

、、、

本当にそれを叶えたいんであればいいんです。
しかし、情報を集め見過ぎていると
本当にそれを叶えたいのか自分でもわからなくなってしまうことがあります。
そうなると要望(夢)ばかりが膨らんでいき、その結果、コストも膨らんでいきます。
「(短期的に考えた)夢の家」を建てることが目的なのか。
「ちょうど良く金銭的にも余裕のある暮らし」が目的なのか。
設計士と話をしている途中で見えてくることもあります。
夫婦で話しながら、設計士と話しながら、そして自分自身と話しながら、
ぜひ『貴方の本当の要望』を見極めてみてください^^

【追記】…………….

網川原のエスネルのK様がご自身のブログで「要望ヒアリングの回答」を書かれています^^

要望のメリハリが効いていてとても良いな。と感じました。

「コレは叶えたい」という具体的な強い想い。と
「アレはどちらでも良い、なくても良い」という設計士に任せて頂ける部分のメリハリが効いています。

生活スタイルの時間割まで書いて頂き、とても参考になりました。

要望事前ヒアリング : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

【ヒアリング後の具体的なプラン提案例はこちら】

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

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設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

先日、K様へ『初回プラン提案』をさせて頂きました。

いよいよK様邸が動き出します!

初回プランはなんと4案出させて頂きました^^
(気合入れたなー!)

6月前半は仕事のピークが来ていました。

S様邸の実施図面の完成にK様邸の基本プラン作成。

しかも「基本プラン(間取り)を複数案提示したい」と考えていたので、ギリギリまで根つめて作業していました(^^;)

(ギリギリまで考えてしまうのは設計士の習性かもしれませんね)

「基本プランを複数案提示したい」理由についてはこちら。
楽しみながら共に作る家づくりを。『複数のプランを提示する』

図面だけで8枚ほどにも。
色塗りが終わったのは前日の深夜だった。
(間に合って良かった(^^;))
(N様!ファーバーカステル使わせて頂きました!)

K様邸の邸名は「網川原のエスネル」です。

エスネル(escnel)とは「豊かな暮らし」という意味の造語です。

「〇〇の家」ではなく、「〇〇のエスネル」とする理由は、

「家」ではなく「暮らし」を提供したいという想いからです。

この日はK様宅にお邪魔して打合せさせて頂きました。

「とても楽しみにしています。」とメールを頂いたのが嬉しかったです^^

プランをお見せする前に「敷地に対する設計のアプローチ」をご説明。

敷地は日照の良い南面接道。

前面道路に対して奥に行くに連れプライバシーが高まるよう、
道に近づくに連れ街とつながるようゾーンを配置していく。

家(プライベート)と街(パブリック)の境には「緑化ゾーン」を設け、
街と距離を取りつつも緩やかにつながれる基本計画とした。
(奥行きがある敷地を考慮した提案)

例として、私の(K様も!)好きな建物であるランプリールさんをご紹介。

緑に囲まれたランプリールさん。
設計は尊敬するDesign Room Amanoさん。

続いて、敷地に対する家の配置のパターンを紹介。

奥行きのある敷地のため、庭を「前」にするか「後ろ」にするか様々な検討を行った。

新潟市の公園はボール遊びが禁止されていることが多い。
自宅のバックヤード(後ろ庭)を「プライベートパーク」とするアイデアもお伝えした。

様々な配置案を見てもらうことで「その敷地が持つ可能性」を感じて頂く。

そして、具体的なプラン(間取り)の提案へ。

「プランA」
南側接道に対してオーソドックスなプランを元に設計した。
面積は吹き抜け含めて28坪。(除けば25坪)

全てのプランに共通しますが、

プランのポイント1は『大きな吹き抜け。』

エスネルデザインでは
『採光』『良好な景観』を確保することが「豊かな暮らし」の重要ポイントだと考えています。

また、吹き抜けには『空間の広がり(天井高のメリハリ)』『1階と2階の室温を均一にする』効果も見込んでいます。

吹き抜けと階段の融合はT様邸でも計画。

ポイント2は

『面積の最適化による家族密度の向上』
 =個室の最小化によるLDK密度の向上
 (+住にかけるコストの最適化)

です。

エスネルデザインでは『小さな家』を推奨しています。

「ちょうど良い広さの家にコンパクトに密度高く住む。」

ということ。

具体的に言えば、

核家族3~4人暮らしであれば25~28坪前後で十分かと考えています。
(ケースバイケース)
(通常は3~4人であれば35~40坪程が一般的。)

『ちょうど良い小さな家』に住むことで「家族の触れ合う時間を増やし、お互いを気遣う心を育てる」。

また、小さな家はイニシャルコストもランニングコストも低減できます。

その浮いた分のお金が「心のゆとり」となり、家族旅行など具体的な豊かな暮らしへとつながっていけばと思っています。

家が小さくて住むのも「大容量の床下収納」があるからこそ。
Y様邸より)

そしてプランAの変則プランである「プランA2」を紹介。

「現在、アパートのひと部屋を着替えの部屋として使っている」というK様のお話から
『1階にWICを設け、帰宅後に2階に上がらなくても良いプラン』を考えた。

「2階に浴室を持ってくることは考えていませんでした。」


「でも、このプラン良いですね♪」

と言って頂けたのが嬉しかったです^^
(プランを複数提案するのはまさにこういうことの為)

2階脱衣室で出る洗濯物はシューターで1階の洗濯室へ落とすアイデアを。
(Ti様邸より)

続いて「プランB」へ。

プランBは「2階リビング案」

これは僕がもしこの敷地に家を建てるならと考えて設計した案です。

そういう案があっても良いですよね^^

優先したのは「採光」「景観」

2階リビングは1階よりも人目を気にせず外を眺められる。
それがとても気持ち良い。
(K様の敷地は2階北側の視界が開けている。)

また2階リビングは「勾配天井(吹き抜け)」「ロフト」との相性がとても良い。

2階に吹き抜けを設けなくて良い分、床面積を確保することが出来る。

そして、2階は1階よりも壁が少なくて済むので「開放的な平面」を作ることが出来る。

目指したのは『家族が2階で常に過ごしていること。』

お母さんは「食事の準備(片付け)」

お父さんは「パソコン作業や読書(または仕事)」

子供たちは自分のスペースで「勉強や遊び」

お互いが別々のことをしながらも一緒の空間で過ごすことが出来る空間を考えました。

(逆に1階は「最低限の寝室・作業場」として割り切る)

「小さな家」で「大きく暮らす」工夫を凝らしています。

2階リビングはなんとなく老後の不安を抱く方が少なくないが、老後もし2階に上がるのが辛くなるようであれば1階の子供部屋をリビングにしてしまうという方法もある。

「LDK+寝室+トイレ」が1階に全てまとまるので老後暮らしやすい間取りとなる。
(新築時にリフォームを想定した構造計画が必要。)

続いて「プランC」へ。

プランCは「プランBで叶えたかったことを1階リビングで叶えた」プラン。

1階を家族みんなで広々と暮らす。

特に日当たりの良い南面を有効活用するため、玄関を北側に設けている点が特徴。

玄関までの長めのアプローチは「路地を愉しむ」ような工夫を盛り込もうと考えています。

広めのウッドデッキとも相性が良い。
(通りからの視線は植栽でカットする)
(ウッドデッキ下は外収納にもなる。)

アイアンウッドを使ったウッドデッキ。(T様邸

1階に浴室を持ってきた「プランC2」も紹介。(右端)

「これがイメージしていたプランに一番近いです。」とK様。

「想像に近いプラン」と「想像していなかったプラン」

比較で生まれる刺激が面白い。

最後に「プランD」(2案)を。

プランDはプランAをひと回り大きくしたプラン。
(吹き抜け含めて32坪)

「32坪プランも見てみたいです。」

というK様の希望を基に設計しました。

プランABCが本命ならプランDは対抗といったところ。
(僕のお勧めはプランABCのサイズでした。(25~28坪))

32坪のプランDを見られてK様から

「ここまでの面積はいらなそうですね。」


「30坪以上は欲しいという先入観があったのかもしれません。」


「今はプランABCの大きさがちょうど良いなと感じています。」

と。(少しホッとしました^^)

「小さな家」を勧める設計士は多くはありません。

その理由はハッキリ言えば「1棟当たりの売上が下がるから。」
(良いと思っていても会社の都合で勧められない場合も。)

新築時は(言ってしまえば)建て主様も、設計士も工務店も、銀行も、
みんなが「より大きな家になること。」を望んでいます。

しかし、それは短期的な目線で考えたときの話。

長期的な目線で「家+暮らし」を考えれば、
自ずと適正な大きさが見えてきます。

(ましてやこれからは新築がスーパーハイリスクになる時代!)
豊かな暮らしのつくり方。02ー『家は建てるな。』ー

ゆっくりじっくり自分たち家族にあった大きさの家を考えてみてください。
(まずは資金計画から。)
豊かな暮らしのつくり方。07ー『家づくりは資金計画から。』ー

お土産に買った鎌田養鶏のたまごプリン。
養鶏所が作るプリンは新鮮でとても美味しい^^

次回のK様との打合せは2週間後。

どのプランがベースになるのか。

それが決まるまでにどんな紆余曲折があったのか。

今からとても楽しみです^^

K様、ぜひ楽しみながら悩んでみてください。

【追記】…………….

K様がご自身のブログで初回プランの感想を書かれています^^

直接もですが、間接的に文章で感想を聞くことはとても嬉しいですね。

(今後の提案の参考にもなります)

初回プラン提案(その1) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

初回プラン提案(その2) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

【関連記事紹介】…………….

「エスネル(escnel)」のアルファベットに込められた意味とは。
『エスネル』とは。ーコトバの意味ー
K様が教えてくださった「ブログまとめアプリ」。
(あれから僕も毎日活用しています^^)
K様との打合せと「役立つアプリ」

エスネルデザインの設計プレゼン「シンプルな箱の追求」 at 住学番外編

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楽しみながら共に作る家づくりを。『複数のプランを提示する』

「ワクワクして楽しみながら共に作り上げる家づくりを。」

という想いがあります。

マニュアルに沿ってオートメーションに進む家づくりではなく、
建て主様それぞれの好みや価値観に合った進め方が出来ればと。

具体的には

『プラン(間取り)を複数案提示したい。』

というこだわりに近い想いがあります。

現在(おそらく多くのメーカーで)営業マンがプランを作成しています。

設計士ではなく。

それはスピードや手間を削減するため。

家づくりは非常に複雑です。

特に注文住宅はフルオーダーメイドなのでとても手間がかかります。

そのため、利益を上げるため「いかに手間を減らせるか」ということが多くの会社でテーマになっていたりします。

それ自体は悪いことではないのですが「プランを営業マンに考えさせる」ということはやりすぎかと思っています。

私も20代前半の頃は住宅営業マンをしていましたが、構造の理解も浅いままプランを考えていました。

そうすると、無茶はしたくないので「無難」なプランを心がけることになります。
(後で「構造的にこれは無理だよ」とならないため)

「これではダメだ。(良い家を提案することは出来ない)」

と思い、営業から設計へ転向することを決意しました。
(→師匠の設計事務所に入所)

…………….

前置きが長くなりました。

今僕は、

『ワクワクしながら世界にひとつだけの「我が家」を共に作っていきたい。』

という想いがあります。

「手間を掛けるところは掛け、家づくりそのものを楽しむ。」

そういったことがしたく、個人の設計事務所を開業しました。

そのためのアイデアはいくつもありますが、そのひとつが

『プラン(間取り)を複数案提示する。』

というものです。

「間取りを複数案提示する」ことは住宅業界では一般的ではありません。

それは

「手間がかかる」ということもありますし、

「建て主様が迷ってしまう」ということもあるでしょうし、

「この敷地にはこのプランがベストです。」

と自信を持って1案を提示するのが設計士のあるべき姿である。

という観念もあると思います。

しかし、僕は(選択肢が複数とれる敷地ならば)複数のプランを紹介したいと考えています。

理由は、

(事前に要望をヒアリングしてからプランを考えますが、)

「建て主様自身も自分の要望に気付いていない場合があること。」

「敷地の可能性をわかりやすく示してあげたいこと。」
(採光、庭とのつながり方、隣家との関係など。)

そしてなにより

「一緒に楽しみながら悩んで頂きたいこと。」

最後のが一番の理由ですね。

「間取りを悩むこと」こそ家づくりの醍醐味!

家づくりで一番楽しい部分です^^

(ちょっと違うかもしれませんが)

洋服を買いに来たらあれこれ見て試着したくなりますよね。

車であってもいろいろな車種を試乗してみたくなりますよね。

文化祭も、本番より準備のときのほうが楽しかったりしますよね^^

そんな「ワクワク♪」を一緒に共有しながら家づくりを進めていければ幸せだなという思いがあります。

(僕一人プランを考えながらワクワクしているのは申し訳ないしもったいない^^)

プランは「優先順位」を入れ替えるだけで千差万別に変化していきます。

「プランAは家事動線を一番優先したプランです。」

「プランBはリビングでの団欒を一番優先したプランです。」

「プランCは景観・採光を一番優先したプランです。」

「プランDは庭とのつながりを一番優先したプランです。」

、、、

そんな風に考えていくといくつものプランが生まれてきます。

建て主様はそれらのプランを見て比べてみることで、

「あぁ、私(たち)はコレを優先した暮らしがしたいんだ。」

と(自分でも気づいていなかった)真の自分の想いに触れることが出来ると思っています。

(夫婦それぞれの価値観を確認する作業であったり、それらを近づける作業もまた有意義なものだと思います。
住んでから「こんなはずじゃなかった」となるリスクも減るかと思います。)

建て主様(住まい手)と僕(設計士)が一緒になって悩み、楽しみながら、

三歩進んで二歩下がるようなこともありながら、

世界でひとつだけの「我が家」を作り上げていければ素敵なことだなと。

その過程も含めて「エスネルデザインのサービス」としたいなと考えています。

『世界にひとつだけの我が家。』

家族の豊かな暮らしを作るための器です。

急いで作ることはありません。

時間をかけながら、戻ったり進んだりしながら、

その過程が家族の思い出となり、

出来た家が住みやすく、自分の真の希望にあった家であれば

こんなに素晴らしいことはありませんね^^

僕は「家を建てる」仕事に携われて本当に幸せだと感じています。

【複数のプラン提案の実例はこちら。】
設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

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WEB初回面談.02「エスネルデザインはなにをしてくれるの?設計料は?」

前回の『バーチャル初回面談』の続きです^^

前回は一般的な話でした。
初回面談.01「設計事務所とハウスメーカーの違いは?」

今回は、個別の話。

「エスネルデザインはなにをしてくれるの?設計料は?」

設計事務所の業務とはどのようなものなのでしょうか。

Q:エスネルデザインはなにをしてくれるの?

時系列に沿ってまとめます。

○初回相談

家づくりの進め方やエスネルデザインの家についてなどざっくばらんに相談に乗ります。
ブログでは説明の足りない部分もお話させて頂きます。

場所はカフェやお住まいでなどどこでも可能です。

○資金計画フォロー・土地探しフォロー

資金計画のプロに、お客様の収入や財産に合った「家づくりにかけられる総予算」を算出してもらいます。

そこから適正な住宅ローンの借入額を算出します。

適正な総予算(借入額)の算出が『豊かな暮らし』を設計する第一歩です。

住宅ローンのアドバイスや融資申し込みフォローなども資金計画のプロにサポートしてもらいます。

また、ご要望があれば土地探しのプロ(提携不動産屋さん)に土地探しを依頼します。

○候補の土地の下見・アドバイス

候補の土地に対して、設計者の視点からアドバイスをさせて頂きます。

・どのくらいの大きさの家が建てられるのか。


・その土地の法律的な制限の確認。


・インフラの確認。(電気、水道など)

・建築的におすすめするかどうかの助言。
(電柱や隣家などの周辺環境や土地の高低差、日当たりや景色など)

・地盤改良工事の概算費用の調査。
(周辺の改良データからおよその費用を調べお伝え)

必要に応じて当該土地の下見を行いアドバイスをさせて頂きます。

…………….【Point】…………….
エスネルデザインでは資金計画、土地探し、設計提案のトータルサポートが可能。
…………………………..

○基本設計提案・3Dパース作成

基本設計とは、間取りの設計のことです。

検討中の敷地に対し、間取りのヒアリングを行い、基本設計を提案いたします。

平面図と共に3Dパースも提示いたします。

改善や変更があればその都度対応させて頂きます。

…………….【Point】…………….
・3Dパースで外観や内観の確認が可能。
…………………………..

【OSのエスネル‐01】初回プラン提案!

設計事務所の仕事『3Dパース完成』

―――――ここまでがサービス(無料)―――――

○設計契約(ここから有償)

提案を検討して頂き「このまま依頼したい」と思って頂ければ設計契約を結ばせて頂きます。

この後、より具体的な設計業務へ入ります。

○実施設計提案

実施設計とは、より詳細な間取り・展開図・構造図・設備図など全ての設計を詳細に詰める業務のことです。

実施図面の完成後、棚の位置やコンセントの位置などを打合せにて決めていきます。

…………….【Point】…………….
・現場への正確な指示のため、また将来のリフォーム時のために必要十分な量の図面を作成する。
(構造図や詳細図まで作成する会社は少ない。)
…………………………..

実施図面を作成し、打合せを重ねていく。

詳細図があることが数十年後のリフォーム時にとても役に立つ。

○模型作成

契約前の最終確認のため確定したプランを基に模型を作成します。

図面ではイメージが掴みづらい部分を模型で補完します。

また、模型にはデジタルにはない暖かみがあります。

ご家族で手に取りながらワクワクして頂ければ嬉しいなという想いも込めています。

…………….【Point】…………….
・プランの立体的な確認。日当たり確認。手に触れるワクワク感♪
(模型までは作らない会社が多い。)
…………………………..

設計事務所の仕事『模型作成・日当たり検討』

○構造計算

確定したプランで構造計算をします。

許容応力度計算にて、地震時などの安全性を確かめます。

耐震等級や積雪量の設定も行います。

(構造計算書は300枚以上にもなる。)

…………….【Point】…………….
・エスネルデザインでは一棟一棟全て設計者が構造計算する。
(構造計算を行わない会社が多い。していても外注している場合あり)
…………………………..

(画像は構造計算ソフト「ホームズ君」HPより)

○断熱計算、空調計画

家の断熱性能を計算し、それを基に空調計画(冷暖房器具選定)を行います。

快適な室内環境を作るために必要な断熱性能を基に設計提案を行います。

…………….【Point】…………….
断熱計算、綿密な空調計画を行っている会社は少ない。
…………………………..

床下エアコン。

「家中暖かく快適に暮らす。」【全館空調のススメ】

○光熱費シミュレーション作成

確定したプランを基に「光熱費シミュレーション」を作成します。

独自の補正をかけることで、より現実に即した金額が出せるよう心掛けています。

「住んでからどれくらいお金がかかるのか」

が把握できる家づくりを提案したいと考えています。

…………….【Point】…………….
・光熱費シミュレーションまで作成する会社は少ない。
(作成していても現実との金額の乖離が大きいことも多々)
…………………………..

設計事務所の仕事『冷暖房費・光熱費シミュレーション作成。』

―――――設計図書完成―――――

この後、工事に向けての段取りになります。

○施工会社紹介、見積もり依頼

エスネルデザインと提携している施工会社を紹介させて頂き見積もりを依頼します。

また、建て主様がみつけて来られた施工会社に見積もりを依頼することも可能です。

…………….【Point】…………….
・同時に複数社の見積もりが可能→価格比較可能。
・最も提示価格が低い会社に工事を依頼することも出来る。
…………………………..

ケンチク探訪♪ 21『Ag-工務店さん』

○見積もり内容確認

施工会社から出てきた見積もりの内容に不備がないか、価格は妥当かを確認します。

…………….【Point】…………….
・施工会社とは別の第三者であるプロ(エスネルデザイン)が内容を確認する。
・価格の透明性、妥当性を確かめることが可能。
…………………………..

○工事契約内容確認サポート

施工会社と工事契約を交わす前に、契約書や約款の内容を確認します。

工事契約時には設計者・監理者として同席させて頂きます。

…………….【Point】…………….
・建て主様にとって不利になるような条件がないかの第三者による確認が可能。
…………………………..

○建築確認申請代行、その他申請代行

工事をする際に必要な申請を代行して行います。
(必要図面・書類作成、提出代行)

また、長期優良住宅の認定申請や各種補助金申請なども承ります。

―――――工事開始―――――







○工事監理

設計図書作成と同じかそれ以上に重要な業務です。

現場が設計図書の通りに施工されるよう各行程を細かく工事監理します。

【工事監理行程の一例】
地盤改良、配筋、基礎、上棟、耐力壁検査、防水検査、断熱施工、気密施工、大工工事完了、その他諸工事完了、完成引渡し前監理、、

…………….【Point】…………….
・設計と施工会社が分離しているからこそ適切な工事監理を行うことが出来る。
・適正な工事監理を行っている会社はとても少ない。
…………………………..

クギの施工精度まで一本一本確認する。(めり込み過ぎは是正指示)

設計事務所の仕事『第三者による工事監理「工事監理報告書」作成。』

○完成後アフターサービス

2ヶ月点検、1年点検、2年点検等を行う予定でいます。

施工会社とエスネルデザインの担当者両名で伺う予定です。

…………….【Point】…………….
設計者と施工会社が分離しているので不具合の補修などを適切に指示することが出来る。
(泣き寝入りリスクを低減)
…………………………..

大まかにですが、エスネルデザインが提供するサービスの紹介でした。

エスネルデザインでは詳細な検討サービスを多数提案させて頂いています。

私のこだわりですが、

「良い家(豊かな暮らし)を実現するために検討すべきこと。」

を考えたらここまで提案業務が増えてしまいました(^^;)

最適な提案をさせて頂きたいと考えています。

…………….

Q:設計料は?

設計料は工事金額の10%を基本としております。
(申請料等別途費用あり)

※完成見学会の開催やWEBへの掲載にご協力頂けたり、家づくりのブログを書いてくださるなどご協力頂ける場合は相応の割引制度を考えています^^

設計料はプラスでかかるのではなく、工事金額の一部を分離で発注するイメージ。
なので「設計事務所に頼むと高くなる」わけではありません。

逆に、

設計事務所方式は

・営業マン人件費、広告宣伝費、モデルハウス経費の低減により、ハウスメーカーより粗利率を抑えた住宅を提供することが出来る。

・工事は工務店が直接請け負うため、諸経費を低減することが出来る。
(ハウスメーカーへのマージンを削減)

などによるコスト圧縮が可能です。

住宅専門の設計事務所による

・建て主様に合ったプランの提案
・3Dパース、模型、詳細図面一式の作成
・構造計算、断熱計算の実施
・設計者による工事監理(第三者監理)

が提供できてこの価格であれば非常にリーズナブルだと考えています。

…………….

一生に一度の家づくり。

家は何十年と住み続けるもの。

良い家を建てるために、良い家に住み続けるためになにが必要なのか。

慎重にご検討ください。

省略して話している部分もありますので、詳細はリアルでの初回面談で補完させて頂ければと思っています。

【関連記事】…………….

WEB初回面談.01「設計事務所とハウスメーカーの違いは?」

WEB初回面談.02「エスネルデザインはなにをしてくれるの?設計料は?」

WEB初回面談.03「家が完成するまでの流れは?かかる時間は?」

WEB初回面談.04「エスネルデザインの家の特徴は?」【性能編】

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WEB初回面談.01「設計事務所とハウスメーカーの違いは?」


ゆうです^^

家づくりを検討する中で

「エスネルデザインはなにが出来るの?家の特徴は?」



「設計事務所ってなに?ハウスメーカーとどう違うの?」




「家づくりってどう進めればいいの?」

という疑問があるかと思います。

それらを『バーチャル初回面談』という形で回答していきたいと思います。

エスネルデザインは8月開業予定なのですが、
ありがたいことに現在すでに数組のお客様がエスネルデザインを検討して頂いています。
このバーチャル初回面談が検討の材料になれば幸いです^^

ではでは^^
Q:設計事務所ってなに?ハウスメーカーとどう違うの?
設計事務所とハウスメーカーの一番の大きな違いは、工事を請け負うか請け負わないかです。
設計事務所は工事を請け負いません。
工事は設計事務所とは別の工務店さんに依頼します。

これによるメリットはなにかと言うと、
設計者が建て主様の味方でいれるということ。
(工事中も住まわれてからも)
設計と工事が同じ会社の場合、
工事中や住まわれてからなにかしらの不具合に疑問を持ったとしても
「これはこういうものです。」
と相手(プロ)に言われてしまうとそれ以上追求することはなかなか難しいですよね。
工事会社と設計会社を分離することでそういったトラブルを減らします。
設計者が弁護士のように常に建て主様の味方であるということ。
これが「ハウスメーカー(設計工事一体)」と「設計事務所(設計工事分離)」の大きな違いです。
さらに詳しくは師匠のHPを。図もありとてもわかりやすいです。
設計者、工事監理者が建て主の味方

また、設計と工事を別で依頼する場合、大工さんの顔を知れるという大きなメリットもあります。

設計工事一体の場合、建て主様がよく会うのは営業マンになりがち。

そうすると、実際に建てる職人さんの顔がわからないということが往々に起きます。
(現場の大工さんも日によって入れ替わりだったりする。)
(アフターで来る大工さんが建てた大工さんとは違っていたりする。)

家を実際に建てるのは営業マンでも設計者でもありません。

大工さんです。

棟梁やその下の職人さんと直接契約することは、直接人間関係を築くということ。

それは工事中だけでなく完成後のアフターにも影響してきます。

これは本当に大きなメリットだと感じています。

その他の違いとしては
○設計力やデザインの提案の幅が広いこと。
大きな会社には施工や材料などに社内のルールがよくあります。
ルールによって出来ることと出来ないことがあり、出来ないことを無理にお願いする場合、割高なオプション費用がかかることも。
選べるキッチンメーカーが自由でないことなども多々あります。
(設計事務所は基本的に自由に選ぶことが出来る)
また、設計事務所では3Dパース模型を作り、空間や日当たりを検討します。
(大きな会社はそこまで手間をかけない)

家づくりに時間をかけ、設計事務所ならではの暮らしに役立つ細かい提案をします。

○図面(設計図書)を必要十分な量書くこと。
図面は工事中の指示のためだけではなく、将来のリフォーム時にも確認することになります。
その際に「構造図」「詳細図」が残っていないと十分な検討が出来ません。
大きな会社だと、構造図などは建て主様にはお渡ししないことも多いです。
(そもそも独自工法を採用していてリフォーム時に融通が利かないことも多々ある)
極端に言えば、家が完成した翌日に設計者が亡くなったとしても誰でもメンテナンスやリフォーム時の検討がスムーズに出来るための必要量の図面を設計事務所では書きます。
○適切な工事監理を行うこと。
工事監理とは「現場が図面の通りに施工されているかを確認する作業」です。
キズなどの仕上げ具合や棚の位置など完成時に見える部分もですが、
重要なのは、完成時に見えなくなる部分の監理です!
具体的に言えば、
・地震に耐える壁のクギの施工精度・本数確認

・断熱、気密施工の精度確認、是正

・防水施工の精度確認、是正
など。
家は見える部分ももちろんですが、こういった見えない部分が特に重要になります。
長く安心に快適に過ごすためには一棟一棟丁寧な現場監理が必要になります。
(大きな会社だと「現場監理」という仕事がないこともある。
年間担当棟数が多い場合、設計者は現場には行けず、現場監督は職人の手配や工期管理でいっぱいいっぱい。
クギの施工精度まで丁寧に監理している会社は実はとても少ない。)
クギのめり込みが大きい場合は是正指示をする。
(そこまで監理している会社は本当に少ない。)
○構造計算や断熱計算を一棟一棟設計者自身が行うこと。
あまり知られていないことですが、
現在の新築は構造計算をしていない家がほとんどなんです!
2階建て住宅には特例があり「簡易な検定」だけすれば構造計算しなくても良いことになっています。
簡易な検定のほうが手間が少なく簡単なため多くの会社がそちらを選んでいます。
しかし、簡易な検定と構造計算は安全レベルが全く別物です。
また簡易な検定では耐震等級3の家を作ることは出来ません。
長くなるので詳細は別にまとめますが、良い家を建てるのであれば「構造計算」は必須と思って頂ければと思います。
また、構造計算を外部の業者に依頼するケースもありますが、たいてい間取りが決まってから構造計算を依頼するケースが多いため、矛盾や無理が発生しがちです。
構造計算は間取りを考える設計者が間取りと同時に検討するしかないのです。
(断熱計算についても同じです。)
(画像は構造計算ソフト「ホームズ君」HPより)
○工事費を低く抑えることが出来る。
設計事務所では「入札」をすることが出来ます。
数社の施工会社に見積もりを依頼した上で一番価格の低かった会社を選ぶことも可能です。
また、モデルハウスや広告、営業マンを設けていない設計事務所の場合、それらの人件費・販促費を抑えることが出来ます。
(大きな会社のモデルハウスの維持費やCM・チラシ代や営業マンの給料や来場者プレゼントなどは、その会社で建てる人が費用を負担している。)

まだありますが長くなってきたのでこのあたりで(^^;)

ざっくりまとめると、

家をじっくり時間と手間をかけて検討したい。
という方は設計事務所向き。

出来るだけ手間をかけずに家を建てたい。
(ブランド感・知名度に満足を感じる。)
という方はハウスメーカー向き。

(雑すぎ(^^;)?)

ハウスメーカーはスタッフが多いので、
土地探しや融資手続きなど面倒なことまで手厚くサポートしてくれるというメリットもあります。

人の縁もあるのでどちらが良いかは一長一短ですね。

【関連記事】…………….

WEB初回面談.01「設計事務所とハウスメーカーの違いは?」

WEB初回面談.02「エスネルデザインはなにをしてくれるの?設計料は?」

WEB初回面談.03「家が完成するまでの流れは?かかる時間は?」

WEB初回面談.04「エスネルデザインの家の特徴は?」【性能編】