カテゴリー
Uncategorized

ケンチク探訪♪ 17『中庭の家』designed by まんなみ設計室。

ゆうです^^

先日、まんなみ設計室さんの「中庭の家」を見学させて頂きました。

空が切り取られた中庭、とても素敵でした。

そして、まんなみさんのディテール、すごかったです。

まんなみ設計室さんは柏崎にある設計事務所で、代表は堀井さんです^^

堀井さんとは「花火の場所取りをしあう仲」笑
(詳しくは→新潟観光大使。58『柏崎まつり&花火2018!。』

堀井さん、すごいんです。

ディテールの綺麗さや工夫する力は、突き抜けています。

バリバリの「デザイン系設計事務所」です。
(性能とのバランスも良い!)

憧れます。

(エスネルデザインは「快適性・コストバランス系設計事務所」)

数年前にご自宅を見学させて頂いたときは度肝を抜かされました。

堀井さんの自邸。
(衝撃が強すぎてまだ記事に出来ていない(^^;))

さて、今回の「中庭の家」。

完成をとても楽しみにしていました^^
(工事中にも1回来ている)

住学の日は予定が合わず住学の翌日に個別に訪問♪

夕方から2時間くらい日暮れと共にゆっくりと見学させて頂きました。

とても抽象的な外観。
中庭を完全に内包するロの字型のプラン。

小窓+グリーンが素敵^^
閉ざした中にも街への気配りが感じられる。

玄関前の大きなアオダモ。

「木を植えるとその世界が変わる。」

「木を植えるために設計をしているのかもしれない。」

と堀井さん。

アプローチは堀井さん秘蔵の大谷石を使用したとのこと。

なんと玄関内部まで大谷石+小石が連続していた!
この発想はなかった!素敵^^

「外」と「内」が曖昧につながる。→そして中庭へ。(外?内?)

綺麗な玄関+間接照明。
ディテールすごいです。

革製の一品モノのレターボックス・革の取っ手は柏崎のアトリエメイトさんによるもの。

先客が^^
アンドウッドの遠藤さんとオフィスYSの山岡さん。

勾配天井に伸びる光。
開口と同じ幅の窓上台がとても綺麗。

視線は自然と中庭へ。

回廊のようにぐるりと回れる、視線が抜け広がりを感じる室内。

中庭越しに、対面で過ごす家族の気配を感じることも出来る。

中庭の家パンフレットより^^(堀井さん画)

ビスの穴が見えないデッキ。
見た目が綺麗だし、ビス穴に水が溜まることも避けられる。
(その分手間がかかる高級仕様!)

ここすごいです!
下見張りの入り隅は納めるのが大変。
こんなに綺麗に納めるなんて、、、

空が切り取られる。
ジェームズ・タレルのアートよう。

中庭の家の模型。
くるりと回れるプラン。
中庭に沿って、キッチンがあり、、
ライブラリー&スタディコーナーがあり、、、
子供室がある。
子供室は3帖×2、仕切りはカーテン。
とても潔い設計。
その他のディテールもダイジェストで紹介。

海カフェドナさんが作られたシーグラスのアイテム。

蛇口下が濡れづらいようシンクは隙間なく。

引き戸はレールも戸当たりもなく惚れ惚れするほど綺麗。

なんでしょう?

造作床下点検口でした!

オークの無垢床。

塗り壁の柔らかい表情。

そして、堀井さんのスケッチがとても素敵なんです^^

中庭の家初期のイメージスケッチ。

手書きスケッチはワクワクしますね^^
デジタルにはない暖かみがあります。

他にもたくさん素敵な感動がありました。

気付けば夕暮れ時に、、。

まんなみ設計室さん、見学させて頂きありがとうございました。

とても素敵なおうちでした。

今後とも宜しくお願いいたします。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
【お知らせ】…………….
一緒に見学された石田さんも「中庭の家」の記事を書かれています^^
写真うまいー!!
(実は見学後に少し教えて頂きました!石田さん、ありがとうございました!)

『まんなみ設計室さんにお邪魔してきました。』

カテゴリー
Uncategorized

【予告】『表札プロジェクト』with 原惣右エ門工房。

ゆうです^^

エスネルデザインでは『唯一無二の表札プロジェクト』を進めています。

想いを込めて作った家。

その家に付く表札には同じだけ想いを込めたい。

そして、家と共に経年美化していってほしい。

特別な表札を特別な想いを込めて。

今回は【予告】です^^

本編は編集して後日アップしていきます。

予告ということで写真を何点か紹介。

本編をお楽しみに!

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
【関連記事】…………….

原惣右エ門工房の班紫銅 at 柏崎。『唯一無二の表札プロジェクト。』

カテゴリー
Uncategorized

設計事務所の仕事『詳細設計』case【階段】踏み面と蹴上げの寸法。

ゆうです^^

僕は階段の寸法にはこだわりがあります。

というのは
階段の寸法が日々の暮らしに与える影響がとても大きいからです。

一日何回階段を往復するでしょうか。

階段の上り下りがしやすければ日々の暮らしは楽になります^^

僕が階段を大切に考えているのには理由があります。

それは、

今の家の階段がとても急だから!!

今の家(相方の実家、築35年超)の階段の寸法は

踏み面:192mm
蹴上げ:210mm

とかなり急勾配です!

壁のようにそそり立つ我が家の階段。

蹴上げ:210mm

踏み面:192mm(=水平投影距離)

僕は、住宅の理想的な階段の寸法は、
踏み面:240mm
蹴上げ:190mm前後
が上りやすいと感じています。
網川原のエスネルでも踏面240mm、蹴上190mm前後で検討中。
※階段下を使用する場合は蹴上を高くすることもある。
(作業デスク・トイレなど)
※人の感覚や身長などによりケースバイケース。
ちなみに一般的な階段の寸法は
踏み面:210~227.5mm程
蹴上げ:200~210mm程
この寸法は人間工学的に導き出されたものではありません。
住宅のグリッドは910mmが一般的ですが、
それを4分割すると227.5mm(=910÷4)
とただ算数的に出されたもの。
一般的な階段材の踏面は227.5mm(※特注で広げることも出来る。)
良い家の階段寸法は、算数的・慣例的に決めるのではなく、
人間工学的に「上り下りがしやすい寸法は?」と考えて設計する必要があります。
住まわれる方の感覚や慎重などにもよりますが
現時点でエスネルデザインが考える「使いやすい階段寸法」は
踏み面:240mm
蹴上げ:190mm前後
です。
それぞれの勾配の違い。
エスネルデザインでは「暮らしやすい家」を提案したいと考えています。
そのためには細部にこだわる必要がある。
(このあたりが「設計事務所の仕事」ですね。)
考えるほうも作るほうも、少し手間がかかる。
しかし、その先に「暮らしやすい家」があると考えています。
「我が家の階段の寸法はいつくですか?」
新築計画中の方は設計士さんに聞いてみてください。
【おまけ】…………….
我が家の階段、実は少しすごいんです^^
なにがすごいか分かりますでしょうか?
それは、、
階段の先端が光っている
通常、先端は「すべり止め」といってすべることを防いだり、視認性を上げたりする部材や加工を用います。
階段のすべり止め(画像はこちらから引用)
我が家の天然のすべり止め(視認性の向上)
どうなっているかと言うと、
階段上の窓から絶妙な角度で日が当たっているんです。
(初めて気付いたときは感動しました)

光を遮ってみると、、、

消えた!

もう一度^^

おぉ!
「でも、ある一定の条件下でじゃないの?」
(ex.春分の16:00のみとか)
と思われる方もいるかと思います。
しかし、この光は365日ずっとあるんです!
どういうことかと言うと、、
エスネルブログの熱心な読者さんはピンときたのではないでしょうか^^
そうです、ヤツです。
反射光です!!
(つながったー!)
詳しくは下記を。

【秘訣】夏の日射熱調査⑤「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【概要】。」

はい^^

おまけも長くなってしまいました(^^;)

以上です!

(唐突に締める)

カテゴリー
Uncategorized

いなか日記。94『海と稲と友人と過ごすサンセットカフェ。』

ゆうです^^

先週末も素敵な天気でしたね♪

昨日の気温は三条市で39.5℃!(観測史上最高値)

海シーズン真っ盛り^^!

いつもの秘密のビーチにもカラフルなパラソルが咲き乱れる。
地元民としてはとても嬉しい♪

海から我が家の田んぼへ。

変わらない田舎の田園風景。

葵も満開♪

日照りが続き稲は少し心配。頑張れ村松米!(>_<)

日中は相方の誕生日プレゼントを買いにショッピングセンターへ。

その後、仲間に声を掛け、秘密のビーチでサンセットカフェ開催♪

18:30現地到着。
昨日に引き続き最高の夕日日和♪

ハスラー(紅)が夕日に映える。
相性は「ベニー」ちゃん♪

高台から望む。
休日最後に心が洗われる瞬間。

息子もサンセットカフェデビュー ♪

素敵な時間でした。

家族と仲間と夕日に感謝。

ありがとう。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

気になったこと
:沈むよう日に息子は何を思ったか。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
カテゴリー
Uncategorized

【プラン】2階にトイレは必要か?メリットとデメリット。‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

間取りを考える際、まずはLDK・洗面室を中心とした1階の間取りに意識が行くと思います。

その後(または同時並行で)2階の間取りへ。

さて、皆さんに質問です。

「2階にトイレは必要ですか?」

現時点での「網川原のエスネル」の2階プラン。

さてさて、いきなりですが
画期的なことが起こりました!

以前からご紹介している「網川原のエスネル」の建て主であるK様。

2階にトイレを設置するかどうかで悩んでいました。

「結論が出たらご連絡いたします。」と。

そして、その回答は

なんとブログで来ました!

2階トイレ問題 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

驚きました。そして感動しました。

ブログは情報量が多いです。

そのため、結論に至るまでの経緯や悩みを読み取ることが出来ます。

要望の優先順位も明確に伝えることが出来ます。

「2階トイレはありでお願いします。」

と、ひとこと言われる何倍もの情報を頂きました。

それは今後の設計に活かされることになります。

直接会ってのコミュニケーションは有益ですが、
文章のほうが効果的な場合もあります。

文章は「理路整然・単純明快」にまとめないと大変なことになります。

読みづらかったり、文章が長くなりすぎてしまったり、真意が伝わらなかったり、、

(僕のブログはダメな例かもしれませんが(^^;))

それを修正していく過程で「自分の頭の中も整理されていく」という効能があります^^

今回「ブログで回答を聞く」という体験をしてとても感動しました。

それは「内容をより正確に把握できたこと」もですが、

「共に作り上げている感覚」

家づくりがプロから建て主への一方向性のものでなく、
「お互いに作り上げるという双方向性を持ったプロジェクト」になっていることを実感したからです。

エスネルデザインでは建て主様にブログを書いて頂く事を推奨しています。

家族の思い出になりますし、自分の考えをまとめる作業としても使えます。

(実はちょっとした特典もあります。)

そして、自分がした悩みや苦労が、これから家を作られる方の役に立つとすれば素晴らしいことかと。

いち読者として今後もK様のブログに注目です^^

設計事務所と長く愛せる家を建てる

…………….

最後に2階トイレについて僕の話を。

僕は2階トイレはあってもなくても良いと思っています。

ちなみに僕が家を建てるなら2階にトイレは設けないと思います。

それは金銭的なものではなく、

「今まで2階トイレをあまり使って来なかったから」

僕の実家は2階にトイレがありました。

ほぼ使いませんでした。

・僕が熟睡タイプで夜の使用が少なかったこと。
・トイレが親の寝室に近く音に気兼ねしたこと。
・家族でトイレがかち合うということも少なかったこと。

などの理由が挙げられます。

そして、今の家は2階にトイレはありません。

まったく不満はありません。

2階トイレの要不要の一番のポイントは

「夜間の使用回数」

ですかね。それが大きなウエイトを占めるかと^^

あとはK様のブログにもあるとおり

・イニシャルコスト、メンテコスト

・日々のトイレ掃除手間

・面積や間取りとのバランス

などを踏まえて2階トイレの要不要を決められれば良いかと思っています。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)


先日、K様にあるプレゼントをしました。
(中身はコチラ♪

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
カテゴリー
Uncategorized

新潟観光大使。58『柏崎まつり&花火2018!。』

ゆうです^^

7/25はぎおん柏崎まつり「たる仁和賀」・7/26は柏崎花火でした。

祭りで神輿を担ぎ、早朝に花火の場所取りをし、夜は花火へ!

天気も最高で素晴らしい日々になりました^^

祭りの前に花火の場所取りをされているまんなみ設計室の堀井さんのもとへ。

場所取りのための順番待ち1番!
なんと一週間前から寝泊りして並ばれている!(前年も、前々年も。)

しかも、自分のためではなく、県外やお世話になっている人のためとのこと。

堀井さんすごすぎです!

明日の朝7時に場所取りが解禁になる。

ひしめくライバル(同志?)たち。
皆さんお疲れ様です!

僕はその後、実家の神輿を担ぎに^^
写真はないですがアツかった!!最高の時間でした!
また来年もみんなで担ぎましょう!

画像はにいがた観光ナビさんより。

この日は遅くまで町内の方々と飲みました^^

…………….

そして翌朝!いよいよ決戦のとき!

6:30ぞろぞろと当日場所取り組みが集まってきた。

堀井さん組(僕ら)はもちろん先頭!
その時を今か今かと待ちます。

「7時になりました。」の放送が場所取り解禁の合図です。

場所取りメンバーは合わせて10人ちょっと。
ブルーシートを小分けしに、作戦を立てます。

あと5分、、ドキドキ、、

僕は裸足になりました。

あと1分、、、

あと、、、

「しち、、

GO!!!!!!!!

あまり記憶に残っていないくらいのあっという間でした、、

みんな100m、10秒切ったんじゃないかくらいのスピード。

世界陸上の決勝のような異様な雰囲気、、

からの解放!→達成感!!

実は僕はこの場所では見ないのですが(息子もいるため)
場所取りのお手伝いが出来て楽しかったです^^

堀井さん一週間お疲れ様でした!!

まんなみ設計室さんのフェイスブックより。

正直、この日は仕事休もうかと思いました(^^;)

神輿と酒と睡眠時間少でヘトヘト、

しかし、場所取り隊の小中高生が「これから学校だー」と。

「子供が頑張るってのに大人が休んでいらんねー!」

ということで仕事へ。

夕方まで仕事して柏崎へ戻りました。
(よく頑張ったぞー!)

花火の見学場所は昨年に引き続き友人家族の席にお邪魔させて頂いた^^

少し離れていますが高台で広々見れて最高!
そして渋滞を避けられる♪(ベビー持ちには重要)

最高の時。

星花火!(サッポロ飲みたくなった)

からの星!

柏崎花火といえば「海中空スターマイン!」

ブルボンのぷちくま君花火♪

尺球100発同時打ち上げ!
(ほぼ真横から(^^;)。正面から見るとすごいです)

正面から(画像は柏崎市HPより。)

柏崎花火2018の動画を作りました^^

夏本番はまだまだこれからですね!

長岡花火もあるし、BBQも、キャンプもしたいな♪

皆さま素敵な夏を^^!

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)


飲まないつもりでしたが飲ませてもらっちゃいました!
(いつも優しい相方に感謝♪)

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

新潟観光大使。14『柏崎大花火大会2017☆』

カテゴリー
Uncategorized

いなか日記。93『ドナに沈む夕日とグリーンフラッシュ。』

ゆうです^^

昨日はとても良い夕日日和でした。

居ても立ってもいられず、仕事を切り上げ「海カフェドナ」さんへ。

この日、ドナで見る夕日の心地良さの秘密が分かりました。

ドナさんのことは度々ブログで書かせてもらっています^^

夕日時はいつも心が打たれ、自然と写真を撮っています。

あの神秘的な空気感。

夕日と対話するような時間がたまりません。

今回は言葉少なめに写真で。

17:40~

この日、ドナで見る夕日の心地良さの秘密が分かりました。

それは「抽象性」だと。

波の音も風の音もなく、海と夕日以外の景色もない。

そして逆光により、最高のピクチャーウインドウが完成する。

この非現実性が心地良さの正体だろうと。

夕暮れをタイムラプスに納めました。

今時期の日暮れは19時ほど。

良い夕日が見れました。

帰り道に。

久しぶりに「緑の光」に会えた。

グリーンフラッシュではないが、世界が緑色に染まる。

良い日でした。

ありがとう。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
カテゴリー
Uncategorized

【秘訣】夏の日射熱調査⑧「様々な外部の温度変化(おまけ)」

ゆうです^^

夏の日射調査シリーズのおまけ「外部の温度変化」です。

我が家には「木の外壁の蔵」「窯業系サイディングの母屋」「トタン張りの作業小屋」と様々な建物があります。
(実験・考察にはもってこい^^)

それぞれ表面温度の変化を調べてみました。

今回は特に大きな考察はないのでサクサクと進めようと思います^^

調査日は7/23(グラフ赤線

7/23は熊谷市で日本史上最高気温41.1℃を記録した日でした。

まずは「窯業系サイディングの母屋」から^^

12:34東面(日陰)。

18:55。

※サーモ画像の大まかな色分けは、
30℃(青)~35℃(緑)~40℃(橙)~50℃(赤)~60℃(白)
という感じになるように温度バーを調整している。

(詳しい話は→サーモグラフィ『注意点』をご参照)

並べて比較します。

【外壁(窯業系サイディング・日陰)】:約42℃→26℃
【土間コン】:約56℃→27℃
(冷えすぎ?サーモカメラのバグの可能性あり)

 12:31(南面)

18:51。

並べて比較します。

【外壁(日向)】:約49℃→30℃
【外壁(日陰)】:約40℃→32℃
→日向と日陰で10℃差があった。

12:32(南面日向アルミサッシ枠)

18:52。

並べて比較します。

【アルミ枠(日向)】:約50~58℃→31℃
【アルミ枠(日影)】:約44℃→31℃
【外壁(日向)】:約51℃→30℃
→アルミ枠は60℃近くまで上がり室内に熱を伝える。
 (アルミの熱伝導率は樹脂の約1000倍)

12:33(左:北面、右:西面)

18:53。

並べて比較します。

【外壁(日陰)】:約40℃→31℃
→南面と同様

 12:33(北面・日陰)

18:54。

並べて比較します。

【アルミ枠(日影)】:約40℃→30℃
【外壁(日影)】:約40℃→30℃

12:25(北向き・日向)

18:45。

並べて比較します。

【瓦(午後直射なし)】:約61℃→29℃

12:26(西向き)

18:45。

並べて比較します。

【瓦(午後直射あり)】:約41~64℃→33~36℃
→日中60℃以上あった瓦も、夕方には30℃前半まで下がっていた。
※室内が暑くなるかは瓦か金属かではなく、屋根裏の断熱材の厚さで変わる。

…………….

続いて「木の外壁の蔵」。

12:29(北面)
※カメラに指がかかってしまった(^^;)
(サーモに影響が少ないのは映像カメラとサーモカメラは別レンズのため)

18:49。

並べて比較します。

【外壁(木・日陰)】:約40℃→31℃
→窯業系サイディングとほぼ近かった。

12:31(南面)

18:51。

並べて比較します。

【外壁(日向)】:約50℃→30℃
【外壁(日陰)】:約40℃→30℃

→南面も窯業系サイディングとほぼ近かった。
…………….

続いて「トタン張りの作業小屋」。

12:28(左:南面、右:東面)

18:47。

並べて比較します。

【外壁(トタン・日向)】:約48℃→32℃
【外壁(日陰】:約42℃→32℃

→窯業系サイディング・木とほぼ近かった。

12:33(左:西面、右:南面)

18:53。
並べて比較します。
→温度変化は東面・南面と同様だった。
およそ全方位において
日向:約50℃、日陰:約40℃、日没:30℃だった。

…………….

その他

12:31(畑)
→土も土間コン同様60℃ほどまで上がっていた。
反対に植物は温度が低く、放射熱(照り返し)を抑制できる。

18:50。
→夕方には土は約31℃まで下がっていた。 

反対に、土間コンは昼60℃近くなっていたのが、夕方でも40℃ほどあった。
→土間コンは熱容量が大きいため蓄熱が多い。

…………….

以上、「夏の日射熱調査シリーズ」のおまけでした^^

今度こそ本当に「夏の日射熱調査シリーズ」終了です!

お疲れ様でした!!

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
カテゴリー
Uncategorized

【秘訣】夏の日射熱調査⑦「遮光ロールスクリーンってどのくらい日射熱を防ぐの?」

ゆうです^^

前回までに「遮光ロールスクリーン」が夏の日射遮蔽にオススメという話をしてきました。

遮光カーテン有りの場合、無しに比べて天井壁床の温度が10℃低くなったこともお伝えしました。

ただし、それはたった1回、ある条件によるものです。

一般論としては、遮光ロールスクリーンはどれくらい日射熱を防ぐことが出来るのでしょうか。

TOSOさんロールスクリーン資料より。

光がなにかに当たったときの反応は図の通り「3つ」に分かれます。

「反射」「透過」「吸収」です。

ロールスクリーン(以下:RS)の場合、「透過」と「吸収」した光が室内で熱に変わります。
(正しくは、RSで反射し、ガラス面でさらに反射して帰ってきたものも加わる)

それらをまとめて「日射1に対して、どれだけ熱を取得したか」を
日射熱取得率(η)という指標で表しています。

ニチベイさん遮熱カーテン資料より。
日射熱取得率はおよそ0.3ほど。
→日射「10」の侵入に対して熱取得は「3」ほど。
→「7」の熱をカット(遮熱)出来るということ。

カットした熱のうち、少しはガラスに反射して帰ってくることを加味しても遮熱RSを設置すれば

日射による熱を半分以上はカットすることが出来る
 
のではないかと。

ニチベイさんの遮熱RSによる「日射熱のカット」と「断熱性の向上」の説明資料。
※日射熱取得率は「窓+遮熱RS」の合算である点に注意。

日射遮蔽効果に加え、
遮熱RSの断熱効果を考えると、大きく空調費を節約できるのではないかと考えられます。
(ただし、遮熱RSはサッシと離れているため、断熱効果を正しく測定することはとても難しい。)

※冬場にRSで窓を断熱する場合には、窓の結露に要注意。

ちなみに、今回に記事で僕は「遮光」RSではなく「遮熱」RSと書いてきました。

これには理由があります。

「遮光RS」と「遮熱RS」は別物なんです。

遮光RSは「光を遮るもの」、遮熱RSは「熱を遮るもの」です。

遮熱RSは熱は遮るが、光は透過するものもある。
(TOSOさんコルトエコ)

遮光RSの中には「光は遮る(透過率が低い)が、吸収率が高い」ものもある。
その場合、結果的に室内に熱として放射されるため遮熱効果は薄まる。
(透過も吸収も少ない高性能品もある)

これから「遮熱」効果を考慮してカーテンを購入される方へ。

カーテン選びのポイントを端的に言うと

日射熱取得率(η)が低いもの

がお勧めになります^^

(→「遮熱効果が高い」ということ。)

…………….

以上で、遮光ロールスクリーンの話を締めたいと思います^^

最後にアドバイスを送ります。

日射遮蔽はしなくても良いです♪

「ここまで言ってそれー!?」

って感じですよね(^^;)

日射遮蔽をしなくて良いと言った理由は、

「したら効果的で冷房費も抑えられるけど、無理してしなくても大きな問題はないですよ。」

という意味。

「遮熱性を優先するあまり、好きでない柄のカーテンにしたり、大きなコストをかけたりすることはないですよ。」

ということ。

と言うのは、遮熱RSは「日射の熱を半分カットできる(かも)」というものです。

開け閉めが面倒な部分などに無理してつけることはありません。

普通のカーテンでも良いんです^^

…………………………..

マニアックな話になりますが、
夏期の湿度が高い時期に(一部)日射遮蔽をせず日射熱を入れることによって

「室内の温度を上げ、エアコンの冷媒温度を下げさせることで、除湿を促進させる」

(室内の温度が低いと、冷媒の温度が下がらず、除湿がされづらい)

という方法もあります。

…………………………..

日射遮蔽をお勧めする部屋は

「子供室」「寝室」などの「小さな個室」です^^

個室は洗面室などに比べて窓も大きくなります。

そして個室は熱の逃げ場がなく、室内に熱が溜まりやすい。

そういう部屋は遮熱RSなどで日射遮蔽をしてあげるとより快適に過ごせます。

(あとは、直射が入りやすい東西面の窓などですね。)

…………….

長くなりました。

これにて「夏の日射調査シリーズ」は一旦完結です^^

(あと「おまけ」を一本だけ)

今回の調査対象は「低断熱」の家でした。
いつか高断熱の家の調査もしたいと思っています。

今年の猛暑を少しでも快適に、経済的に過ごせると良いなと思っています。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

【秘訣】夏の日射熱調査①「窓の適切な日射遮蔽方法は?」

【秘訣】夏の日射熱調査②「車や外の日射熱の影響」

【秘訣】夏の日射熱調査③「室内の日射熱調査いろいろ」

【秘訣】夏の日射熱調査④「ロールスクリーン有り無しによる室温差の比較。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑤「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【概要】。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑥「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【詳細】。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑦「遮光ロールスクリーンってどのくらい日射熱を防ぐの?」

カテゴリー
Uncategorized

【秘訣】夏の日射熱調査⑥「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【詳細】。」

ゆうです^^

前回、夏期の日射において

反射光による熱の影響がかなり大きいことを伝えました。

「直射を防ぐだけでは足りない」かもしれません。

今回は「前回の補足」という形でデータを用いて話をしていきます。

NEDO日射量データベースより。

簡単におさらい・まとめを^^

目的は

・夏期に部屋が暑くなることを防ぎたい。
 (→快適性の向上)

・夏期の冷房費を抑えたい。
 (→経済性の向上)

ということ。

その目的を達成するために「日射を防ぐ」ことを検討しました。

そして、日射には「直射光」「反射光」の2種類がありました。

直射光と反射光(イメージ)

そして、直射光を遮っても反射光による熱の影響で室内が暑くなることが分かりました。

ただ、

「反射光による熱って言っても微々たるものじゃないの?」
(無視してもいいんじゃないの?)

という率直な感想がありました。

しかし、調べてみると、
全ての熱の影響を10としたとき、その内訳は、

反射光による熱:約4割
直射光による熱:約6割

ほどかもしれないことが分かりました!

「反射光による熱の影響も無視できないほど大きいじゃん!」
(僕の感想)

今回、その説明をしていきます^^

【要注意】…………….
今回の内容は正しくないかもしれません。
(僕の勘違いの可能性、データ不足)
(正確に把握するためには実験で確かめる必要がある。)
(お気づきの点があればご指摘頂ければ幸いです(^^;))
…………………………..

「水平面」に入射する「直射光(直達日射)」「反射光(散乱日射)」(8月平均)

赤四角(日照時間が少ない)を見ると、
直射光は減り、反射光は増えているのが分かります。
(=直射光が雲に反射して反射光に変わるから)

「雲で直射光がなくたったときほど反射光の影響が大きくなる」ということですね。

さて、

8月の直射光の合計は、約340MJ/㎡
8月の反射光の合計は、約250ML/㎡
総合計日射量は、約590MJ/㎡でした。

ここからそれぞれの比率を割り返すと、
直射光:340/590≒0.6(6割)
反射光:250/590≒0.4(4割)
でした。

※この数値は「水平面」のもののため参考値です。
(鉛直面である壁には、水平面よりも直射量が増えたり(朝晩)、減ったり(日中)する。)

より正確には「外壁面(鉛直面)」のデータがほしいです。

8月トータルのデータはなかったのですが、日ごとのデータががありました^^

日は、一番暑い時期であること、直射が多い日であったことから8/15を選びました。

下が8/15の「外壁面(鉛直面)」の直射光+反射光合計日射量のグラフ。
(東西南北)

パッと見て、東面西面に当たる日射量がほぼ同じであることが分かる。

→西日を悪者にしがちだが、東日も同様のエネルギーを持っている。
→朝方はまだ涼しいので東日の遮蔽はおざなりになりがちだが、西日と同じように日射遮蔽に努めることで冷房費を節約することが出来る。

また、「鉛直面の北面」と「水平面の反射光(散乱反射)」を見比べると、近似していることが分かった。

そして、

東面に当たる日射量は上図のように、日の出~昼は「直射光+反射光」・昼~日没は「反射光」となることが読み取れる。

もろもろを把握し、東西南北の面の直射光量と反射光量をまとめると、
(単位:MJ/㎡)
※反射光量は北面への日射量(朝晩のみ南面)を使用した。

  直射光量 / 反射光量
東: 8.54   /   5.25
南: 7.46   /   5.25
西: 9.80   /   5.25
北: 0.52   /   5.25

合計:26.32 /  21
比率:56%   /  44%

8/15では鉛直面も水平面同様およそ
直射光:反射光=6:4程でした。

反射光の熱の影響はとても大きいですね!

【余談】…………….

8/15 9:00の東面(鉛直面)の「直射光+反射光」量は2.42MJ/㎡、
「反射光」量は0.59MJ/㎡。(→「直射光」量は2.42-0.59=1.83MJ/㎡)

それぞれの比率は、
直射光:1.83/2.42≒0.75(7.5割)
反射光:0.59/2.42≒0.25(2.5割)

日差しが強い瞬間だけ見ると、直射光:反射光=7.5:2.5程だった。

…………………………..

さて、

身近に感じられるよう光熱費に換算してみましょう^^

8月ひと月の直射光は約340MJ/㎡、反射光は約250ML/㎡でした。
(水平面の数値のため実際との乖離あり)

窓面積合計を30㎡、日射熱取得率を0.4とすると

直射光:340MJ/㎡×30㎡×0.4=4.0GJ
反射光:250MJ/㎡×30㎡×0.4=3.0GJ

ワットhに換算すると
直射光:4.0GJ=1,111kWh
反射光:3.0GJ=833kWh

冷房COP=5、電気代単価=29円/kWhとすると、

直射光:1,111kWh÷5×29≒6,500円/月
反射光:833kWh÷5×29≒4,800円/月

と出ました!
(日射遮蔽なし)

※トータル冷房費ではありません。
(あくまで日射熱のみに対してであり、熱伝導による冷房費は考慮していません。)

日射遮蔽をなにもしないと月4,800円もかかると思ったら、なにか対策をしたいですよね。

そこで「日射遮蔽(遮光ロールスクリーン)」となるわけです^^

(お金、手間、使い勝手などのバランスを考慮し、自分で調整可)
(屋根では反射光を防げない)

ちなみに日射遮蔽がなにもない場合、
窓1㎡あたりおよそ約300Wの熱が入ってくる計算になります。
(8月日中、晴れのとき)

電気ストーブ(弱)が約400Wなので、夏の日中は
窓約1.3㎡ごとに電気ストーブがついているようなものです!

そう考えると、日射遮蔽をしたくなりますよね(^^;)

適切な日射遮蔽をすることで「快適」と「お金」が生み出せれば嬉しいかと。

また、エスネルデザインでは
適切な日射遮蔽を理解・検討した上で、適切な住宅の提案をしたいと思っています。

…………….

今回は、まとめるのにだいぶ労力がかかりました(+_+)

最後まで読んで頂きありがとうございます。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【追伸】…………….

サトウ工務店の佐藤さんにホメて頂きました^^うれしー♪

【関連記事】…………….

【秘訣】夏の日射熱調査①「窓の適切な日射遮蔽方法は?」

【秘訣】夏の日射熱調査②「車や外の日射熱の影響」

【秘訣】夏の日射熱調査③「室内の日射熱調査いろいろ」

【秘訣】夏の日射熱調査④「ロールスクリーン有り無しによる室温差の比較。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑤「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【概要】。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑥「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【詳細】。」

【秘訣】夏の日射熱調査⑦「遮光ロールスクリーンってどのくらい日射熱を防ぐの?」