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【秘訣】AEP塗装のメリット紹介。「住み手が自分で塗り直せる仕上げを。」

ゆうです^^

エスネルデザインの標準仕様となっているAEP塗装。

メリットは多々ありますが、そのひとつに
塗り直しが容易であることが挙げられます。

塗り壁は汚れが気になる方もいらっしゃると思います。

しかし、


「汚れたら自分たちで塗り直せる。」

と思えれば、心理的なハードルもグッと下がるのではないでしょうか。

網川原のエスネルの塗装屋さんは新潟市北区のSTUMPさん。

STUMPの齋藤さんに現場でAEP壁の塗り直しの方法・コツについて教えて頂きました^^

建て主であるK様にも同席頂く。

塗り直しの様子を直に見たことがあるかないかで、実際にメンテする際の心理的なハードルは一段と下がる。

「長く愛着を持って暮らし続けて頂くために。」

ハード(家)だけでなく、ソフト(メンテのハードルを下げるなど)のデザインまで心掛けたい。

非常に綺麗に塗られた角部。

AEP塗装のメリットその2は、風合いがとても良いこと。

時間によって変化する光の反射など、本当に惚れ惚れする。

STUMP齋藤さんによる塗り直しの実演。

AEP塗装の塗り直しは本当に簡単^^

①壁と同じ色の塗料を用意
 (工務店さんに依頼 or ネットで注文)

②刷毛をホームセンターで購入

③塗料を刷毛に少なめに乗せ、壁に塗る。

以上!

細かいテクニック等はほぼありません。

コツは薄めに塗ること。

誰にでも簡単に出来ます^^

赤丸部が試しに塗り直してもらった部分。

塗りたて時は水気もあり、他の壁との色の違いが分かるが、、、

乾くと全く分からなくなる。

そして、
AEP塗装のメリットその3は、色見が変わりづらいこと。

ビニルクロス等はどうしても時間と共に黄色見がかってくる。

そうすると、黄色見がかった美観上は許せたとしても、一部張替え等はしづらくなる。
(周りと色が異なり目立つから)

AEP塗装は、学校公共施設でもよく使用されているとても一般的な壁仕上げ材。

それは、色見の変化が少なく、塗り直しが容易だから。
(数年後に上塗りしても周囲との差が分かりづらい)

塗り直しの様子の動画をご紹介♪

本当にただ刷毛でサッと塗るだけ。
これを知っていれば、壁を汚してしまったときのストレスも和らぐかもしれません。

窓周りは角が多く、パテ処理や上塗りなど苦労をお掛けしました。
その甲斐あってとても端整な空間に仕上がったと思います。

壁から持ち出している階段周辺の塗装も手間がかかった。
齋藤さん、大変ありがとうございました。

見学会の際にある方に

「新築臭がほとんどしませんね。」

と言われました。

AEP塗装のメリットその4は、ケミカル臭が非常に少ないこと。

ビニルクロスは、軟性を与えるために添加する可塑剤からVOC(揮発性有機化合物)がある程度発生する(基準範囲内)。

それらが「新築臭」と言われるケミカル臭につながっている。

VOCは徐々に揮発し減っていくので「絶対にNG」というわけではないが、ビニルクロスに比べて、AEPの匂いは非常に少ない(ほぼない)。

僕は化学的な匂いに敏感な体質で、ケミカル臭はとても苦手。
(新車の匂いも少し苦手、)

徐々に揮発するとは言え、自分が住む家であればケミカル臭は出来るだけ少なくしたい。

エスネルデザインで標準採用している「超低VOC」「超低臭性」をうたうエコフレッシュ

AEPはビニルクロスと異なり、VOCをほぼ配合していない。

また、
AEP塗装のメリットその5は、塗り壁の中ではコストが低いこと。
(漆喰塗り等厚みのあるものと比べて)

AEPとはアクリルエマルションペイントの略で、ざっくり言えば水性ペンキのこと。

だから、材料費も施工費もそこまで高くはない。
(ビニルクロスよりは費用はかかる。ビニルクロスの材工費はもっと安い)

だから、塗り直しも容易。

数十年後にも塗料が廃番なることもほぼない。

反対に、AEP塗装のデメリットは、場所によって割れが起きること。

木と塗り壁が触れている部分は、木の乾燥収縮で木が縮み、塗装の木の間に隙間が出来る。

それらは、木の乾燥収縮が落ち着く築2年頃を目処にシーリングで補修する。
(ビニルクロスでも同様)

また、下地材の木の反りや、パテ処理のやり方などが原因で割れが起きることもある。

割れが起きづらいよう注意して施工して頂いてはいるが、割れが起きた際は同様にシーリング補修をしてもらう。

(白い壁はシーリングが目立ちづらいというメリットもある)
(ビニルクロスの場合は、割れではなく「ヨレ」として現れる)

…………….

美観だけでなく、コストやメンテナンスの容易性、またデメリットも考慮した上で仕上げを提案したいと思っています。

あくまで個人的な感想ですが、

多少の割れや、塗り直しで多少の色むらが出ても良いかなと。

人間も完璧な人よりも、人間味がある人のほうが魅力的なのと同じように。

それらの「個性」も含めて、AEP塗装は
風合いはとても良く、コストも高すぎず、自分で塗り直しも出来る、とてもお勧めの材料です。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、2歳の息子と遊ぶこと。

【秘訣】集成材やヒノキ床材の経年変化。

【秘訣】「おすすめ外壁は板張り。」35年間のメンテ・費用を考える。

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【WJD-建築スケッチ05】東欧編。「ミースのモダンとフンデルドヴァッサーの自由」

ゆうです^^

世界一周の旅中の建築スケッチを紹介します。

東欧(オーストリア・チェコ)は2012年の10月上旬頃滞在。

世界遺産であるミーストゥーゲントハット邸フンデルトヴァッサー建築などを巡りました。

建築ノート(白)より。

オーストリア湖水地方ハルシュタット。

ここは僕ではなく旅行業界で働いていた相方の希望で訪れた街。

相方は会社の先輩から

「東欧に行くならハルシュタットは行っておけ。」

と助言を受けたそう。

街自体が世界遺産。

山と湖に囲まれ、時間が止まっているような、ここだけ別世界のような、とても神秘的な空間だった。

建築からも自然からも大きな刺激を受けた。

ロースハウス。
(設計:アドルフ・ロース。1911.ウィーン)


「装飾は罪」 と唱えたロースの建築はモダニズムの先駆けとなった。

ウィーン郵便貯金局
(設計:オットー・ワーグナー。1906.ウィーン)

「機能主義的建築の父」と呼ばれるワーグナーの代表作。

ウィーンの代表的建築であり観光資産にもなっているフンデルトヴァッサーハウス。

建築家ではない「芸術家」であるフンデルトヴァッサーが建てた建築で、しかも公共建築。

「自然に生きること。」

「自由に表現すること。」

「植物との関わり方。」

など非常に大きな刺激を受け、連日訪れた。

「表面的なデザイン」と捉えられることも多いと思われる。

しかし、その奥にある思想に触れたとき、ある種「建築」を超えた感動を感じることが出来た。

自然界に直線はない。直角もない。

合理から来るデザインが美しいのか、自然から来るデザインが美しいのか。

フンデルトヴァッサーから問いかけられているような気がした。

外観画像を見るだけでも面白いと思う。

フンデルトヴァッサーハウス – Google Search

…………….

トゥーゲントハット邸(世界遺産)。
(設計:ミース・ファンデル・ローエ。1930。チェコ)

戦争と運命を共にした建築。

個人所有→ドイツ管理→ロシア管理→チェコスロバキア管理。
チェコスロバキアの解体時にはこの邸宅で調印式が行われた。

モダニズム建築の代表作のひとつ。
完成から90年が経とうとする今もそのデザインは色褪せることはなく、今も未来のデザインのよう。

機会があれば写真と合わせて記事を書きたいと感じている建築のひとつ。

…………….

有名な建築家は数いるが、歴史に残る建築家に共通することは「強い信念・思想」が建築に込められていること。

それは、見た目などを超えたもので。

「建築を通して世の中を変える。」

偏向、異端、と言って良いほどの強いこだわり。

「建築を通して世の中を変える。」

「思想を持つ。」

という姿勢は、エスネルデザインにつながっている。

旅から数年が経つ今もそれをゆっくりと育てている。

今、思い返しても大きくかけがえのないものを学ばせてもらった時間だった。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
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メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

【WJD-建築スケッチ01】フィンランド・フランス編「アアルト・コルビュジエの建築たち」

【WJD-建築スケッチ02】スイス・スペイン編「コルビュジエとスペイン建築たち」

【WJD-建築スケッチ03】バルセロナ編「ガウディとミースの建築たち」

【WJD-建築スケッチ04】南仏・地中海編「コルビュジエの愛した海。」

WJD.03『僕の旅について。-プロローグー』

WJD.04『旅の初日。-初めての街メルボルンー』

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【秘密の計画】スノーピークさんにて古民家リノベーションプレゼン!+「snow peak MUSEUM」見学。

ゆうです^^

6月から2回に渡ってお伝えしていた
スノーピーク関係者さんの古民家リノベーションについて。

先日、プレゼンテーションが行われました!

その時の様子を簡単にご紹介致します。

計画の概要は以前を記事をご参照。

スノーピーク本社キャンプ場で合宿したのが懐かしい^^

【秘密の計画】スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!「設計士の色とは。」

スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!②「キャンプの思い出♪」

リノベーションの検討が行われている古民家がこちら。

大きな柿の木に守られるように建つ古民家。
懐かしさ、暖かさを感じる優しい外観。

築50年以上経つ建物。
経年変化した杉板外壁の表情もとても素晴らしい。

これまで数ヶ月に渡り、
敷地調査・周辺の方々への聞き取り・設計などを進めて来ました。

外構・植栽の打合せも。
この庭の、どこに手を入れ、どこをそのまま活かすのか。

庭も建物も押さえるべき所は同様。

外壁、屋根など、どこまで手を入れ、どこまで残し活かすのか。

耐震性や断熱性も大切だが、

「年月が作り出した風合い、歴史、関係性を活かす(紡ぐ)。」

などリノベーションの設計は、新築設計の思想と重心の置き所も異なってくる。

性能や新しさを優先するならば、壊して建て替えれば良い。

しかし、そうではない価値や魅力を活かせれば、手を入れながら住み継いでいくことが出来る。

リノベーションは設計士にとっても勉強(財産)になる。

それは、何十年後かの建物の経年変化を知ることが出来るから。

そしてそれは、これから建てられる新築にも活かすことが出来る。

エスネルデザインもリノベーションの設計から始まった。

大きな学びがあり、それらは僕の財産となっている。

S邸リノベーション。22「解体!防水紙・GW・ビニールクロスの経年変化。」

内部へ。

インスペクション(建物診断)を行っていく。

築数十年の建物には、エイジング加工などでは出せない存在感・魅力がある。

それは、本物の時の変化を経ているから。

素晴らしい風合いの梁組み・屋根の下地板。

昔の建物は良い木が使われていることが多い。
(豪雪地新潟ならなおさら。材が太く立派)

しかも経年変化で、材の乾燥、強度増加、色合いなど、新品の材では出せない価値がたくさん。

これもリノベーションのメリットのひとつ。

今回のリノベーション設計者であるネイティブディメンションズの鈴木さん。

ケンチク探訪♪ 27『坂の上の狭小住宅(ネイティブディメンションズさん)』

建物の傾きや高さなどの寸法を調査する。

畳の下に昔使用されていた「囲炉裏」も発見。
これは計画に活かせそう。

床下も調査。

他にも建具や瓦、塗り壁など、様々な業者さんに調査、検討をして頂いた。

皆さま、ありがとうございました。

…………….

そして、いよいよ先日、

いざ、プレゼンへ!

会場はスノーピークさん本社会議室。

いよいよ、建て主様であるY様に向けてプレゼンスタート!

サトウ工務店の佐藤さんによる計画の概要説明。

鈴木さんから、設計コンセプト・詳細プランのプレゼン。

そして、EN GARDEN WORKの小川さんによる外構計画について。

エンドロールまで、想いを伝えきった。

詳細な内容はまたいつか機会があればご紹介させて頂きます。

今は「人事を尽くして天命を待つ」。

ワクワク、ドキドキ、そわそわです。

…………….

さてプレゼンを終えたあと、先日オープンされた「ある場所」をご案内頂きました^^

「ある場所」とは、、、

snow peak MUSEUM!!!

Snow Peak MUSEUM | スノーピークミュージアム | スノーピーク * Snow Peak

超巨大スクリーンでスノーピークさんの歴史や思想をまとめたショートムービーを見ることが出来る。
(感動しました)

…………….

snow peak MUSEUM。

とても素敵でした。

Y様、N様、ありがとうございました。

またお会い出来る日を楽しみにしております。

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村松 悠一 一級建築士
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【秘密の計画】スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!「設計士の色とは。」

スノーピークキャンプ合宿と古民家リノベーション!②「キャンプの思い出♪」

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【素材】「小国和紙の風呂敷」と「杉のモクロック」。自然素材とプレゼント。

ゆうです^^

先日、小国和紙生産組合さんへ。

手漉きの和紙を購入し、風呂敷を作りました。

初回プランのプレゼン時に使用しようと。

そして、待ちに待った杉のモクロックが届きました♪

地元を代表する伝統技術のひとつ小国和紙に思い入れがあります。

小学校の頃の「手漉き和紙体験」が原体験かもしれません。

今から20年以上前の話。

そう思うと、今子供に見せていることが20年後になにかしらの形となって表れるのかもしれませんね。

何度も訪れている小国和紙生産組合さんの工房。
この日はある方と一緒に「あるプロジェクト」のために訪れた。

一枚一枚職人さんの手仕事で作られる魂の紙。

銘酒「久保田」のラベルになる紙。
漉き桁も専用品。

蒸気の通った鉄板に貼り付け乾燥される。

手漉き和紙にはツルツル(鉄板側)とサラサラ(刷毛面)がありその違いが面白い。

【職人技】和紙が出来るまでの物語-小国和紙生産組合さん見学-

僕の目的は図面を包むための風呂敷探し^^

適当な和紙を選定します。

小国和紙さんには雪により天然の脱色を行った「雪晒し」と行っていない「未晒し」がある。
迷わず雪晒しを選んだ。

次が厚さ。
和紙の厚さは重さの単位である「匁(もんめ)」が使われる。
透けすぎず、少し伝わる薄さを見比べ、5匁を選んだ。

買ってきた「小国和紙 雪晒し5匁」。
洋紙にはない素材感がとても優しく暖かい。

図面を包み、風呂敷の形を作っていく。

素敵な「和紙の風呂敷」が出来ました。

初回プランの特別なプレゼン時に使用していきたい。

プレゼンは「プレゼント」。

贈り物を届ける気持ちで設計をしていきたい。

今から使うのが楽しみです^^

…………….

続いて、、

ついに届いた。

木のブロックおもちゃ、モクロック!

これは石田伸一さんが行われたクラウドファンディングの支援リターン品。

「魚沼杉の魅力を伝えたい。」

という想いで行われたクラウドファンディングの詳細はこちら^^

【クラウドファンディング】魚沼杉の魅力を伝えたい!「石田伸一建築事務所」

タイミングよく、息子は9月で2歳に。
ワクワクしながら一緒に開ける♪

(誕生日プレゼントにしても良いかな?)

どーーん!!

モクロックは簡単に言うと「木で作られたレゴ」。
(オリジナルは広葉樹が使われていてもう少し小ぶり)

今回のものはクラウドファンディングのためだけの魚沼杉特別バージョン

杉で面白いのは「赤」「白」「赤白」など色味の表情が豊かなこと。
魚沼杉は赤黒い色もあり、さらに面白い。

息子も気に入ったようでなにより^^

息子よ、2歳の誕生日おめでとう♪

これからもスクスク育てよ。

格好良い背中を見せ続けられるように父ちゃん頑張るからよ!

網川原のエスネル見学会後の家族の一枚。

僕にとっても、家族にとっても、忘れることのない「最初の一歩」。

いつも支えてくれて、ありがとう。

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村松 悠一 一級建築士
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【職人技】和紙が出来るまでの物語-小国和紙生産組合さん見学-

【モノづくり】オリガミデザインさん in 小国「和紙のおうちライト」

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【網川原のエスネル‐45】大安晴天のお引渡しとロールスクリーン設置。「内と外の見え方の違い。」

ゆうです^^

網川原のエスネルは先日、ついにお引渡しとなりました。

長かった道のりもひと区切り。

そして、ロールスクリーンも設置されました。

内からと外からでは見え方はどのように異なるのでしょうか。


暑かった見学会から数日後、ロールスクリーンが設置された。

これで日射遮蔽が出来るようになり、温度変化もさらに穏やかになります。

ロールスクリーン設置前(見学会時)。

ロールスクリーンがなくとも、屋根下のリビングは真夏の日差しを遮り、外の景色を鮮やかに映してくれた。

見学会でこんなことを聞かれました。

「道路向きに大きな窓があると視線が気になって心配だったのですが、、」

その方は、帰る際には

「体感できて良かったです。安心しました。」

と^^

その間になにがあったかというと、

外に出て、リビングを覗いてもらいました。

外から窓の中を見た様子。
(実際の見え方とほぼ同じ)

・日中は外が明るく、相対的に室内が暗いため、反射の関係で室内は見えにくくなる。

・ガラスに熱反射金属膜がコーティングしてあり、室内が見えにくくなる。
 (トリプルガラスなので金属膜もダブル)

室内から外の方を見ても、外の方と目線が合わないのが面白かった。
(こちらが目を見ていても外からは気付いてもらえない)

遠目から見てもこの様子。
晴れの日はカーテンなしで過ごせる。

そして、ロールスクリーンが設置されるとこう^^

K様はリビングにはダブルタイプのロールスクリーンを選ばれた。
(レースと遮光の二種類のスクリーン)

外から見るとこう。

向かって左が遮光、右がレース。

ロールスクリーン無しがこちら。

大きな窓でも視線が気になりにくいことが体感頂けた。
(もちろん夜はロールスクリーン必要)

その他の窓もご紹介♪

TOSOの「コルト(汎用品)」ライトグレー(K様選定)。
コルトは、適度な採光性と遮光性・コストパフォーマンスのバランスが良い。

寝室には遮光率99.99%以上の「ジーア遮熱」を選ばれた。
朝の日差しの調整と日射熱遮蔽を兼ね備える。

玄関収納(クツ棚)にもロールスクリーンが設置された。

来客時には簡単に隠すことが出来る^^
(通常時はオープン想定)

可動レール金物も格好良い♪

…………….

そしてついにお引渡し。

晴天の大安吉日。
上棟式の日を思い出す。

住宅設備の使い方や引き渡し書類への記名押印など。

FPの昆さんも来てくれました。
自然と小上がりに座られているのがとても良い感じ^^
(設計の狙い通り!)

最後に「新旧のカギの儀式」を。

この儀式を経て、家は施工者の管理から建て主様の持ち物へと代わる。

「あぁ、これで本当にお嫁に行ってしまった。」

と嬉しさと寂しさがこみ上げます。

しかし、嬉しさが何倍も上!

儀式の詳細は言いません^^

これから家づくりをされる方はぜひ楽しみにしていてください♪

なんとK様から花束を頂いた!

しかも、エスネルカラーのオレンジ一色!

感動、、、

独立一棟目のお引渡し。

僕の人生の中で忘れられない大切な日になりました。

…………….

「網川原のエスネル」最初の記事は2018年3月18日でした。

それから1年半以上。

家づくりは不思議なものです。

見ず知らずだった人同士が良いものを作るために一緒に努力し、1年以上(そして今後も)お付き合いをする。

こんな買い物は他にないですね。

素晴らしい仕事に就いている幸運に感謝します。

K様、改めまして新居完成おめでとうございます^^

本当にありがとうございました。

今後とも宜しくお願い致します。

新居で暮らされている様子を伺える日を楽しみにしております。

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【関連記事】…………….

【秘訣】夏のロールスクリーンの遮熱効果調査①「実験概要。反射・吸収・透過。」

【網川原のエスネル‐20】晴天の上棟式!「家の長寿命化は愛着から。」
K様との初回面談と「役立つアプリ」

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【荻曽根のエスネル‐08】実施設計完了!「モクシアさんとの新たな出会い。」

ゆうです^^

荻曽根のエスネルは実施設計が完了しました。

これから見積もり→着工!

見積もり依頼先は、株式会社mokusia(モクシア)さんです。

モクシアの代表である北澤さんとは住学で縁がありました。

モクシアさんの完成見学会に伺い、北澤さんの人柄も感じ、

「いつか一緒に仕事をしてみたいな。」

と感じていた方。

網川原のエスネルを建てて頂いたAg-工務店さんがお忙しいということもあり、相談させて頂いたところ、二つ返事で

「ぜひ宜しくお願いします。」

と^^

北澤さん、とても頼もしかったです!

大工であり、設計もでき、イケメンであるという「神から二物も三物も与えられた」というウワサのある北澤さん。
モクシアさんのHPより)

北澤さんと初めてお会いしたのは江南区の梅見台。
荻曽根のエスネルの敷地のすぐ近く。

なにかの縁を感じました。

mokusia モクシア

建て主であるS様にもモクシアさんのことはお話していました。

そんな中、モクシアさんの新事務所が完成したということで、S様と一緒に見積もり依頼を兼ねて事務所にご挨拶に^^

格好良いモクシアさんの新事務所。
多様な素材や勾配の異なる屋根形状など北澤さんのセンスが光る。

「ポストはこれから付けるところでした。」

と北澤さん。

本当に出来たて^^
(まさか第一号?)

木製の造作玄関戸も素敵でした。

『新事務所と法人設立について。』

いざ、内部へ!「おじゃまします!」

おしゃれで素敵な打合せスペース。
これから建つ家に期待が膨らむ♪

SPF材の本棚が良い感じ。
全て大工である北澤さんが施工されたもの。

S様、北澤さん、僕で見積もり依頼打合せを。
S様に北澤さんの建築や人柄を感じて頂くとても良い機会になりました。

「エスネルさんのブログで図面や打合せの様子を拝見していました。」


「S様のブログも読ませて頂いています。」

と北澤さん。

打合せも会話が弾みます^^

「平面図に『梅干し』って書いてあるの良いですね。」

と北澤さんより。

確かにそうかも^^

知らず知らずのうちに平面図もS様色に染まっていました。

梅の季節 : おうちづくり日記

そしてS様ご主人のヒットがこちら。

アクリルの飾り棚♪

「これ、良いですね!」

ということで荻曽根のエスネルの玄関に採用となりました^^
(飾ってあるものは制振装置)

もうひとつがこちら!

大工造作テーブル。

とても素敵!

S様には造作テーブルを提案した経緯があったが、見送りとなっていました。

(でも、テーブル下のラックは便利そうだし、、)

と思っていたところに素晴らしいテーブルとの出会い!

ポイントは大工さんの造作で、家具屋さんよりもコストカットが図れるという点。

奇しくもこの案は網川原のエスネルで当初提案していた「テーブル脚を金物既製品にする」という案だった。
(網川原のエスネルではその後、家具屋さん製に)

日の目を見なかった案がよみがえってきたようで感慨深かったです。

このテーブル天板したにラック(棚)を造る計画。
今からとても楽しみ^^

その場で天板の材を選定したり。

とても和やかに挨拶、打合せをすることが出来ました。

S様、北澤さん、ありがとうございました。

このご縁がこの先へつながっていくことを楽しみにしております。

…………….

S様がこの日のことをブログに書かれています^^

とても暖かく想いのこもった内容でした。

【S様ブログより一部引用】…………….

おうち作りをするにあたって、私達が運が良かったと思うのは、プロフェッショナルな方たちに出会えたこと、それに尽きると思っています。




ファイナンシャルプランナーのCさん、


設計士のMさん、


工務店のKさん、




、、、




皆さんと出会えたことで、自分なりに自分の持ち場を輝かせてみたいと思うようになりました。




なんて自分は単純な人間なんだろうと思いま
す。




でも、ありがたい。出会いにはひたすら感謝です。




小さくとも、自分に与えられた仕事を(職業もお母さん業も)できる限り良心的に、丁寧に、やっていける人になりたいものです。



まだまだ、成長できるといいなぁ。

…………….

詳しくはこちらからどうぞ^^

プロフェッショナルな方々との出会いについて : おうちづくり日記

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


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【ZZのエスネル-03】エスネルデザインのマンガ完結!!「2階リビングまでの検討の道程。」

ゆうです^^

ZZのエスネルは現在、実施設計中!

ZZのエスネルは

果たして、1階リビングなのか!?

それとも、2階リビングになったのか!?

そして、奥様のマンガも完結!

(M様ご夫婦すごすぎです!)

とても素敵に書いて頂き大変恐縮です(^^;)

ZZのエスネルは、イニシャルを解禁したいのですが、時系列に沿って記事を書いていきたいためもう少々お時間を頂きます(^^;)
(M様、すみません)

そんな中、すでにM様ご主人のブログではプラン検討編が完結!

1階リビングから始まった計画は、果たしてどうなったのでしょうか!?

検討の道程がとても面白いです^^

(おそらく2階リビングにされる方は誰もが通る道?)

初回プラン提案後 – 設計士とつくる あたたかい ちいさい おうち

我が家は2階リビング – 設計士とつくる あたたかい ちいさい おうち

ZZのエスネルは2階リビングプランに決まりました!
(景観好きとしては嬉しい♪)

基となった2階リビング「プランB」はこちら^^
(現在はすでに改良が加えられている)

初回プラン提案② – 設計士とつくる あたたかい ちいさい おうち

…………….

そして、奥様のインスタで連載していた家づくりマンガも完結!
(第一部?)

全6話のリンクを貼ります^^

(絵だけでなく、奥様のコメントもありがたいお言葉ばかり!)


#びびの家づくりまんが ▷▷7枚あります。 . 第6話 . 最終話です。 . . エスネルは村松さんが一人でやっていて、先日一棟目のお宅ができたくらい新しい会社です。 . モデルハウスも、オープンハウスもありませんでした。 (もちろん村松さんが#オーブルデザイン で設計した家はあります。) . ブログでも村松さんのすごさはじゅうぶん伝わりますが、会ってみるともっとすげーな!って感じです(だから語彙ry) . 世界一周旅行のスケッチとかガチで努力の塊ですし、ほんとーーに設計とか建築物が好きなんだなって伝わってきました。 . その技術や情熱もさることながら、お人柄(☚結局これ重要)も素晴らしいんです。 . 一生モノの家を建てるんだから、こいつ嫌いだなと思う奴と建てたくないじゃないですか。笑 . 実際に村松さんとお会いして、やっぱりエスネルデザインだな!と確信。 ※エスネルを選んだ理由は#びびの家づくりまんが 『5.我が家の”正解”』参照 . 何を選ぶにせよ、家族やパートナーと話し合って考えていくのが大切ですよね。 . 我が家の場合、夫かめぞう🐢が大変こだわりが強い&調べ学習の鬼。 私は家のこともお金のことも知識がないのでほぼ流される(というか振り回される)感じでした。笑 . でもイヤイヤ流されるのではなく、かめぞうが言うことは心から良いと思えましたし、納得いかなかったらすぐ文句つけまくりました。←自分で調べないのに文句つける最低なパターン . 振り返ってみると、そうやっていろいろ考えてくれる夫で良かったなーと思えました。 . 現在はエスネルと契約し、打ち合わせをしているところです。 . 憧れのマイホームがどんな家になるのか 今から楽しみです♫ . #あたたかいちいさいおうち #漫画 #手描き #アナログ #マイホームまんが #高気密高断熱 #無垢 #木の家 #エスネルデザイン #escneldesign #設計士とつくる家
びびさん(@vivi__c4)がシェアした投稿 – 2019年 9月月23日午前5時26分PDT

M様、素敵なブログやマンガをいつもありがとうございます^^

今後とも何卒宜しくお願い致します。

(M様の現在の暮らしはとても整理整頓されており収納上手のため、詳細設計にも気合が入ります!)

…………….

家づくりを仕事としていて面白くありがたいのは、毎回、

「建て主様から刺激を頂くこと。」

エスネルデザインは、ゼロから始まりました。

昨年生まれてまだまだ赤ん坊。

これまで、そして今お付き合いさせて頂いている建て主様によって、日々育てて頂いています。

そんな毎日が忙しくもとても楽しい。

”ワクワク”しています。

そんな”ワクワク”を共有できたら

嬉しい限りです。

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


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趣味:旅行、カフェ、夕日、2歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

【ZZのエスネル】要望ヒアリング。「初回プラン準備完了!」

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【網川原のエスネル‐44】プロ撮影による完成写真たち。

ゆうです^^

網川原のエスネルの完成写真をDaily Livesの鈴木亮平さんに撮影して頂きました。

素敵な写真がたくさん!

紹介させて頂きます。

充実の玄関収納。
明かり取りの縦長窓と、連続した天井が体感の広さを増す。

季節を添える飾り棚。

密度高く暮らす家族の間。
複数の「居場所」を作ることを意識した。

窓辺の造作ソファ。

トイレの窓の先に視線が抜ける。

使用時以外は開けたままに出来るよう、天井-壁の連続性や便器が見えないよう配慮。

キッチンと洗面室の連続性。

天井の連続、戸で仕切らず使用時のみカーテンを。

小さな家には、広く暮らせる工夫を。

洗面室の棚は衣類のみならず、パントリーとしても使用できる。

約4帖のマルチに使える洗面-洗濯-脱衣-化粧室。
二面から採光を確保し、自然光の中で朝の準備を。

床下エアコン。

天井高1.4mの大容量の床下空間。
なんでも置ける秘密のアジト。

アイアン手摺と跳ね出し階段で空間を広く使う。

「照明ON・ロールスクリーンCLOSE」…………….

…………….

亮平さん、素敵な写真をありがとうございました。

暖かい素敵な家が完成しました。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、2歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

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【網川原のエスネル‐42】木塀・土間コン・アイアン階段・住学番外編。

ゆうです^^

網川原のエスネル
木塀、土間コン、アイアン手摺、住学番外編

など、一挙まとめてご紹介します♪

一気にダイジェストで!

木塀・土間コン…………….

ウエスタンレッドシダーの木塀。
街中では適度に視線をカットすることも必要。

砕石・型枠・ワイヤーメッシュが設置され、タイミングを待つ。

天気を見て土間コン打設。

刷毛で表面を落とし、洗い出し仕上げに。

杉板や丸石積みに合う自然な土間コンに仕上がった^^

住学番外編…………….

建築中の断熱構造見学会に続き、完成時も20名以上の方々にお集まり頂きました!

【見学会】網川原のエスネルでプロ向け見学会「住学番外編」開催!

広めの玄関には靴も20足以上置けました。

床下でみんなで盛り上がる。
お気に入りの一枚^^

床下空間、すごい引力がありました。

「図面で見るより広く感じる。」


「28坪でも上手くまとめているね。」


「このまま規格住宅として売れるんじゃない?」


「高基礎にも関わらず高さが低く見えるのはなぜ?」


「換気方式は?なぜ熱交換なしなの?」


「床下のメンテに適切な基礎高さとは。」

マニアックな建築話に花が咲きました^^

とても暖かい言葉を皆さま大変ありがとうございました。

アイアン手摺…………….

スッキリしてとても良い!
抜け感のある階段と合わせて省スペース化に貢献している。

工場での焼付け塗装がとても綺麗。
(高級仕様)

造作洗面台に真鍮のタオルバーも設置された。

素地の金属、無垢の床、塗り壁、、

良い素材を使うことが最も良いインテリアになる。

造作扉とステンレスの取っ手。

経年変化するモルタル塗りの玄関。

光を柔らかく反射するモルタル。

モルタルは収縮しヒビも入る。
使ううちに表面が削れ、洗い出しのようにもなっていく。

2年経ったモルタル玄関。
【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」

玄関は「外」「内」をつなげる緩衝空間。

外の感覚を少し残し、柔らかく内へ導きたい。

…………….

もうすぐ網川原のエスネルの完成までのブログも終了。

工事前にイメージした通り、書けるだけ書いてきた。

家づくりの裏側、苦労、奥深さ、面白さ、などが少しでも伝われば幸いです。

網川原のエスネル、もう少しお付き合いください。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、2歳の息子と遊ぶこと。

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【秘訣】通風とダクトの汚れについて「空調換気設計思想」+日経ホームビルダー紹介。

ゆうです^^

明日は秋分の日

彼岸に入りめっきり涼しくなりましたね。

今回は、通風・ダクトの汚れ

そして、エスネルデザインの空調換気設計思想についてまとめました。

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったも。

下のグラフの通り、9月中旬から急に涼しくなってきりました。

温度・湿度を加味した「不快指数」で見ても快適範囲(体感「暑くない」)に入っています。
(9/10以前は通風では不快で、空調する必要があった)

外気が快適範囲ということは通風(空調なし)で快適ということです。

さて、ここで質問です^^

皆さんは今の時期、通風されていますでしょうか?

僕はほとんどしていません。

理由は、

①花粉対策のため


すでに少し鼻がむずむず、目がかゆい。
+予防の為、積極的に外気を入れてはいない。

②日中は外出、夜は寒いから窓は開けない。

この時期涼しいからと言って、夜に窓を開けて寝ると朝方冷えすぎて風邪をひくことがあります。

歳を重ねるごとに「夜少し暑い→朝寒い」の寒暖差ですぐに体調を崩すようになってきました。
(子供も風邪をひきやすい)

エアコンは「暑いを涼しく」「寒いを暖かく」する効果の他に「温度を一定に保つ」のにもとても有効。

高断熱の家がありがたいのは夏や冬よりも、寒暖差の大きい春や秋などの中間期かもしれません。

高気密高断熱の家に住みたい!『寒暖差が体に与えるストレス』

【健康】なんのための超高断熱?「体への負担(寒暖差)を減らすため。」

事務所では日中通風して過ごすこともある。
子供の声や鳥のさえずりが心地良い♪

(しかしちょっと鼻がむずむず、これ以上花粉症を悪化させたくない、)

高断熱の家で暮らす建て主様にお話を伺うと

「ほとんど窓を開けることはない(年に数日のみ)」

という回答をよく聞きます。

僕と同様に、日中家にいないこと・花粉症対策など

そして何よりエアコン空調の快適さを知ってしまったことが大きな要因かと。
(中間期の空調費はたいした額にはならない)

そうなると「窓」の選定が変わってきます。

コストが低く、結露しづらく、気密性の低下も少なく、見た目も綺麗なFIX窓が家の主役になってきます。

【S邸Web内覧会②】「窓の選び方、壁の切り取り方」

さて、

通風しないとなると、空調機械換気が必要になります。

前回のブログで紹介したとおり、エスネルデザインでは空調や換気に特に注意して設計を行っています。

今月号の「日経ホームビルダー」さんの特集が面白かったのでご紹介♪

2019.10月号『全館空調の実力を検証する。』
とてもタイムリー^^

業界紙である「日経ホームビルダー」は、図や写真が多く、記事も読みやすいよう工夫されている。

毎号、実務者が気になるアレコレを特集していてとても面白い。

近年、大手メーカーもフランチャイズ等も「全館空調」に力を入れてきている。

しかし、多くが「専用設備」「空調と換気をダクトで同時に行うこと」に熱心。

「それで良いのだろうか。」


「コスト、交換・メンテナンス性、清掃性などを加味して考えると、もっとシンプルな方式のほうが良いのではないだろうか。」

というのがエスネルデザインの空調換気思想。

【秘訣】真夏の超高断熱「サーモ計測」①温度差のない空間と空調換気設計。

中でも注目の記事がコチラ。

「ダクト内のカビ・ほこり」について。

ダクト内のほこりやカビの様子が紹介されている。

極稀なケースの紹介だとは思うが、大なり小なりダクトにはこういったリスクがあるということ。

(基礎が低く掃除の出来ない床下エアコンの床下も同様)

築年数の経った家のダクト内の汚れについては学ばされた経験がある。

S邸リノベーション。16「耐震診断とダクトの汚れ。」

「床下エアコンもカビに注意」との見出しも。

いずれにせよ「空調経路のほこり・カビの堆積→空気汚染リスク」の回避策は実はとてもシンプル。

①空調・換気経路の目視点検・清掃が容易であること。


②複雑な設備をなるべく用いず、シンプルな設備・仕組みを活用すること。

具体的には、

・点検・清掃のしづらいダクトは避けること。
(ダクト内を清掃できる仕組みがあれば可)
(床下エアコン採用時は床下の掃除が可能なこと)

・設備は住宅メーカーオリジナル品よりも汎用品を採用すること。
(メンテコストリスク、廃盤リスク、想定外の問題発生リスクの回避)

業界に向けての主張としては、

「空調」よりも「換気」のほうが遥かに重要

であることの再認識。

シックハウス問題でなにが起きたのかを思い出すこと。

涼しい空間、暖かい空間を作ることよりも「綺麗な空気空間」を作るほうが当然優先。

換気計画が先。空調計画はその次。

現在の懸念点としては、

「熱交換換気扇のエレメントの交換、フィルターの掃除はメーカーマニュアルの通り実際に行われるのか。」

難解なメンテナンス、高価な交換部材などの場合、適切に行われないこともあると思われる。

「放置されたエレメントにほこりはつまらないのか、カビは生えないのか」
(ダクト内も同様)

効率を優先したために換気の安全性が犠牲になっていないか。

そこまで設計者は想像しているか。

(ちなみに僕はエレメント等を適切に交換できる自信はない(忘れる))
(車などでも忘れがち、)

…………….

空調・換気の設計はとても奥が深い。

それらは建て主様が検討・決定する部分ではなく、

専門家である設計士が検討・決定する部分。

「それで良いのか。」

常に問い質しながら日々の設計に向き合っていきたい。

(少しアツくなってしまいました(^^;))

※ダクト・基礎高の低い床下エアコンを否定するわけではありません、
(「より良いのはこちらかな」という紹介でした)
※ほこり・カビによってどれほど健康被害が起こるかは未知。
極端に起こらない可能性もある。「過敏」に考えすぎないことも大切。

日経ホームビルダー2019.10月号紹介】…………….

全館空調の最新事情、ダクトのリスクなどについて詳細に書かれており、とても参考になります♪

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、2歳の息子と遊ぶこと。

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「施工品質の崩壊と独立した工事監理。」