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S邸リノベーション。25「床断熱・新規金物・防水シートと防蟻剤」

ゆうです^^

S邸の工事報告です。(8月末~9月頭)

金物を追加し、床断熱のための床下地工事が進んでいます。

外壁を全て剥がしたことで、既存の防水シートの(ずさんな)施工の様子が浮き彫りになりました。

全ての外壁が解体され、外周りは既存の防水紙のままとなりました。

よくよく見てみると、、、

角の柱が露出している→×
防水紙が張りきれていない。

柱が腐らなかったのは、外壁で防水が取れていたから。
もし外壁から雨漏りがあれば、その裏の防水紙の隙間から雨水が浸入し、柱は腐っていたかもしれない。

そしてこれ。

角の防水紙に隙間があるだけでなく、防水紙に茶色い染みが、、、

これ、柱に塗った「防蟻剤」が染み出たもの。
防蟻剤が溶け出すことで防水紙の防水性を低下させるリスクは数年前から問題になっている。

日本透湿防水シート協会HPより。

この件から、化学薬品はそれ自体では問題がなくとも、なにか他の条件と合わさることで想定外の事態を引き起こす可能性があることを学ばされました。

エスネルデザインでは、なるべく化学薬品は使わない家づくりを勧めています。
(新築住宅では高基礎とすることで防蟻剤は使用しない設計をしている)

シート自体の劣化はないようだった。
(また、水をかけてみたがある程度撥水性は保たれていた。)

…………….

そして現場の自慢がここ、仮設トイレ。

「仮設トイレのきれいさ」と「仕事の丁寧さ」は高確率で比例します。

素晴らしい!
匂いもないし、ペーパーも洗浄液もバッチリです^^

経験上、
「仮設トイレのきれいさ」は「棟梁のリーダーシップ、仕事へのプライド」とも比例していると感じています。

…………….

さてさて、内部も作業が進んでいます。

玄関土間。
これからタイルの上に断熱材を敷き、断熱気密を強化する。

やり直された床下地

給排水管も新規に入れ替え。
+既存大引きの上に新規の大引きを載せる。なぜか?

それは、、

【床付近詳細図(断面)】
既存大引きの上に新規大引きを載せるのは「床断熱材の厚みを確保するため」。
(ベージュ塗りつぶし部)

床断熱材の厚みは180mm(通常の約2倍)。
下地間に密実に入れるため現場吹きつけ断熱材とした。
(その上に気密シートを張る。これぞ『断熱リノベーション』!

※S邸のUA値は一般的な新築住宅よりも数段高いUA=0.35

オレンジ部の深さ分、断熱材が入る。

…………….

浴槽も解体された。
以前紹介した腐朽した土台は交換し、柱も取り除かれた。

S邸リノベーション。23「解体②浴室の柱の腐り・筋交いの欠損!」

新規柱の取り付けを待つ柱設置金物。

設置後は右側の柱のようになる。
引抜にも耐えられる金物で柱の設置も簡単。
(ホゾなどの加工が不要)

既存柱にも計算により必要な耐力の引き抜き金物を設置する。
(右は金物設置後)

金物設置は何十ヵ所にもなるため「計算」にも「監理」にも設計事務所の必要性を強く感じた。
(特にリノベーションには)

必要な部分に金物がなかった部分にも新規金物を取り付ける。

…………….

齋藤建築さん、細かい仕事をいつもありがとうございます。

リノベーションには

「設計」「断熱計算」「構造計算」など建築士の設計力。

「細かい調整作業」や「リノベーション経験」などの工務店の施工力。

「金物など詳細な仕様を漏れがないか点検」する監理力。

など、それぞれ専門性と手間が必要な工事であると毎回痛感させられます。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

S邸リノベーション。24「解体③床下地のやり直しと金物調査」
「良い現場の条件『仮設トイレ』。」
設計事務所の仕事『模型作成・日当たり検討』‐case.S邸‐

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【秘訣】家族団らんリビングの秘訣「リビングに中心があるか」

ゆうです^^

「家族で団らんしやすいリビングの秘訣」をお教えします。

LDKは家族が一緒に過ごす場所。

「団らんしやすいか」を検討することで、住んでからの家族の関わり方は大きく変わるかもしれません。

突然ですが

「家を建てる意味」ってなんでしょうか?

突き詰めて言えば、

「家族で一緒に(安全に快適に)過ごすため。」

ではないでしょうか。

では「家族で一緒に過ごす場所は?」

LDKですね^^

断熱や耐震やお金の話はひとまず置いておき「間取り」に絞って考えると「LDKの在り方」がとても大切になってくることが分かります。

「家を建てる」≒「居心地の良いLDKを作る」

と言っても過言ではないかもしれません。

心地良さそうに過ごすT様邸の息子さん^^

僕は豊かな家族団らんは「夕飯から始まる」と思っています。

家族みんなで近い空間で向き合って同じこと(ご飯を食べる)をする。

その後(食後)、家族がどこでどう過ごすかは

「夕飯の心地良さ」

+

「ダイニング・リビングの居心地の良さ」
(=心地良い居場所があるかどうか)

で決まるだろうと。

では「LDKの居心地の良さ」って?

僕は、

「居場所(座れる場所)が複数あること」


「家族の気配を近くに感じられること」

と考えています。

ダイニングテーブルを中心としたY様邸
ソファもあり、座れる場所が集まっている。

毎日ある夕飯と夕食後。

その過ごし方はダイニングとリビングの居心地で決まってくる。

「家族の関わり方が間取りで決まる。」

そう考えるとLDKのプランニングは慎重に考える必要があります。

「団らんしやすいLDK」と「しにくいLDK」

その違いはどこにあるのでしょうか?

図面をパッと眺めるだけではつかめません。

しかし「あること」をすると良し悪しが浮かび上がってきます。

それは誰でも簡単に確かめることが出来ます^^

確かめる方法をお教えします。

検討中の平面図に「人」を書いてみてください。

網川原のエスネルより)

「顔の向き」も矢印で書きます。

「居場所」となりそうなところに「人」を書いていくと、徐々にあることが分かります。

「人」と「顔の向き」を書いた後に、ぼんやりとLDKの「中心」のようなものが見えてくれば、それは団らんしやすいLDKと言えるでしょう。

家族が自然と顔を見合わせやすい間取りになっているということです。
(中心≒それぞれの視線の交点)

背中向きより顔が向き合っているほうがお互い居心地が良いですよね。

顔が向き合っていれば会話がなくてもお互いの気配を感じることが出来ます。

会話が自然に生まれやすい間取りとも言えます。

反対に、

「人」と「顔の向き」を書いたときになんとなく「家族が別々に過ごしそう」と感じたら要注意かもしれません。

会話の生まれづらい間取りとなっているかもしれません。
(特に広いリビングでそうなりがち)

※一概には言えません。プランの優先順位でも変わります。

「LDKに中心があるか。」

設計士から平面図をもらったら、一度エンピツで「人」を書いて考えてみると、面白いかもしれません^^

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
【関連記事】…………….

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

【秘訣】家族団らんってなに?団らんの正体とは!?

設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐case.網川原のエスネル‐

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エッセイ。「気をつけてね。」という言葉が持つ家族愛。

最近、「気をつけてね。」

という言葉が好きになった。

相方が僕に、

義母が僕に、

僕が相方に、

「気をつけてね。」

という。

自然と毎日そうなっていた。

「いってらっしゃいー。気をつけてねー。」

そこには「家族の無償の愛」があると思った。

「頑張ってね。」

でも

「早く帰ってきてね。」

でもなく

「気をつけてね。」

その言葉の奥には、

「貴方にとって今日が頑張れた日でも頑張れなかった日でも全然かまわないよ。」

「ただ、無事に帰ってきてくれれば良いからね。」

「いつもと変わらず待っているからね。」

という愛が込められているんでしょう。

そんなことに気付けたら「家族」がいっそう好きになりました。

今日会う方へのプレゼント。
相方が書いてくれたイラストが微笑ましかった。
(夜遅くにありがとう!)

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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いなか日記。99『10月の夕日と花々。海に集まる人たち』

ゆうです^^

徒然もなく10月の夕日と花々を紹介します。

もうすぐ新潟は冬。夕日ともしばしお別れ。

そう思うと他の季節よりグッと夕日に心が奪われます。

「希少価値」

を最近、再認識しました。

10月以降の夕日は希少価値が高まります。

雲の感じで言えば、5月や夏場の夕日のほうがきれいなのですが、なぜか「10月の夕日」に心を奪われる。

その理由が分かりました。

「もう終わってしまうから」なんだ。

人は
「今の時期しか見られない風景」
「毎日は食べられないもの」
「よくは行けない場所」

など非日常体験により価値を感じる。

旅先での名産品などありがたく頂いたります。
(仮に特に美味しくなかったとしても)

そう考えると、

「毎日」は毎日来るから、非日常より価値を感じていないのかもしれない。

そう考えるともったいない。

「毎日」だって毎日来るとは限らない。

「今日が人生最後の日かもしれない。」

よく言われる言葉ではあるが、
海に沈む夕日を見ていると、それを「リアル」に感じさせてくれる。

僕は夕日に「終わり」を投影しているんだろう。

(かりゆし58の「オワリはじまり」をよく聴く)

それはネガティブな意味でではなく「リアル」を感じるため。

毎日を感謝して生きるため。

それは旅中に強く感じたことで、帰国後5年が経った今でもその想いは風化せず強く残っている。

最近、夕日の楽しみ方が増えた。

夕日時にいつもの浜に行くと、誰かがいたり、後から誰かが来たりする。

もちろん他人だし、声を掛けるようなこともない。

しかし「夕日が好き」という共通点で『今、同じ場所にいるという(大げさに言えば)奇跡』を楽しむようになった。

海に入ってサーフィンする人がいたり、

波打ち際を歩く人がいたり、

釣りをする人がいたり、

友人とカメラで夕日を撮る人たちがいたり、

車から夕日をただただ眺めている人がいたり、
(僕は割とこれ)

みんな他人でみんな別のことをしているけど、
なにか「暖かい一体感」を感じる時間。

あれ?

家族の団らんと似てる??

たぶん、花々からも似たようなものを感じている。

夕日と同じで「季節限定」で「いつかは散る」から美しいと感じるんだろう。

そして、来年同じ季節にまたきれいに咲いてくれる。

冬明けの春の花もとても好きだけど、冬前の秋の花もとても好き。

オワリはじまり。

どっちも違ってどっちも良い。

今日も良い日であるますように。

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全国紙デビュー&今週末は『住学第5回目!』

ゆうです^^

さらっと全国紙デビューしちゃいました♪

あ、僕ではなく『住学』が!

さて、今週末は『住学第5回目』ですよー!

赤丸〇は僕がつけました)

「住学」が掲載されたのは全国紙である新建ハウジングさん!

建築のプロ向けの業界紙を発行されている大手の新聞社さんです。

無料で見られるWEB版もあります^^

新建ハウジングさんHPより。

実は住学第4回目の際に、新建ハウジングの副編集長さんが東京から取材に来られていたのでした^^

(松本さんお世話になりました!)

全文はこんな感じです。
(文章は一部モザイク加工)

『「ゆるさ」と「真面目さ」が住学の個性だったんだ♪』

と僕らも住学の魅力を再認識させられました^^

「住学」は本当に新しい試みだと思います。

正直まだ上手く説明できる言葉がありません。

「目指せ売上アップ!」とか「他所の技術を盗む!」とか、「自分の利」のために参加する会合と少し異なっています。

発表者も無償で発表し、懇親会も自腹です。

極端に言えば、業界内の「ただの仲良し♪」

しかし「ただの仲良し」だけでは、4回も5回も続きません。
(番外編を入れればすごい数開催している)

そこには「楽しい」を超えた「なにか」があるんだと思います。

(モチベーションの高め合いだったり、共通の志であったり)

大げさに言えば「経済性を超えた新しい価値」を感じています。

さてさて!

そんな住学の第5回目が今週末に開催されます^^!

詳細はこちら!

『住学5回目』10/27開催!「建築&植物&ユニット&デジタル!」

先日、会場となる古町のLIFEさんに事前確認に伺ってきました。

オシャレ!そして料理は最高に美味しかったです^^

アイパッド(無線)でプレゼン内容の確認をする渡辺さん。
ページ移動も「クリック」から「フリック」へ。
すごい時代になってきました!

もう第5回は締め切っていますが、実は第6回目の開催もすでに決定しています^^

興味を持たれた方はぜひご連絡を♪

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【WJD-sketch01】メルボルンのGODS KITCHEN

2012.4.18 Mornington in AUSTRALIA

オーストラリア南部の町、モーニントンのあるレストラン。

青い空とカラッとした風がとても気持ち良く、絵を描きたくなった。

「空間の質の違いが建築に奥行きを持たせること」

「回遊性、空間の連続性が心理的な広さを与えること」

「建物だけでなく、敷地との融合がその場の魅力を生み出すこと」

など様々なことを感じた。

一番の学びは

「風と光と緑があれば心地良い♪」ということ。

ランチはオシャレな落ち着いたレストラン。

ディナーは生バンドが演奏する活気溢れるクラブ。

そんな変身にも新鮮な衝撃を受けた。

コムレガーコンとの出合いもこのレストランだったっけな笑

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【秘訣】家族団らんってなに?団らんの正体とは!?

ゆうです^^

最近ふと思ったことがあります。

家族団らんってなに??

そこに家づくり・豊かな暮らしのヒントがあるのではないかと。

(いろいろな答えがあると思いますが、僕の主観です)

「家を作る」「家族で団らん」と考えると、

「だったら広いリビングを。」

と考える方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、よく考えてみてください。

リビングで団らん?

本当に??

僕の子供の頃を思い出してみると、リビングではテレビを見ていました。

家族みんなで見ることもあれば、子供だけで見ていることも。

団らんというよりは「個人的に好きな時間を過ごす」感じ。

見たいテレビが分かれれば、別の部屋で各々過ごすことも。

では、家族の団らんとは??

こう思ったのは「息子が生まれたこと」が大きく影響しています。

「子供の視点」から「親の視点」で物事を見るようになってきました。

子供とはいずれ離れるときが来る。

だったら、出来るだけ同じ時間を一緒に過ごしたいものです。

独立祝いと『子供といる時間の短さ。』

さて、家族の団らんとは??

僕は


『夕飯』

ではないか。と思っています。

夕飯は、家族みんなで同じこと(ご飯を食べる)をします。

近い空間で向き合って同じことをする。

「箸とって」「醤油とって」など自然と会話が生まれる。

無理に会話がなくても良い。

「同じ時間を一緒に過ごすこと」=「団らん」

とするならば、夕飯はまさに団らんだろうと。

食後にリビングに移動するにしても「良い空気感」は夕食時に出来ているのだろうと思います。

であるならば、

『夕飯(ダイニングテーブル周辺)の居心地の良さ』が大切。

大切にするのはリビングよりもダイニング。

ダイニングテーブルの大きさにゆとりがあるのもちろんのこと、

近くに収納がある、家計簿やパソコンが使いやすい、子供が勉強できる、景色が良い、冷蔵庫とのアクセスが良い、TVが見やすい、ゴミを捨てやすい、、

など、様々なことが考えられます。

さらに、リビングとダイニングが近いこと。+キッチンとも近いこと。

が団らんを作る秘訣だろうと。

(夕飯)みんなでダイニング
 ↓
(食後)母:キッチン・父:ダイニング・子供:リビング

となったときに、出来ればお互いの距離が近く(会話できる距離≒6m以内程)、そして顔(目)が向き合っていること。
(各々が背を向いていないこと)

小さく密度の濃いLDK(=家族の間)が団らん作りを手伝うのではないかと。

(ダイニングとリビングで背を向き合ってしまうパターン。)

※建築が出来ることはあくまで「お手伝い。」
(団らんは家族の生活や性格が影響する比率が高いでしょう。)
 

また、

「夕飯を長引かせれば、団らん時間をより過ごせるのでは?」と検討中。

例えば、

・家族で食後のお茶タイム、デザートタイム。

なんてどうかなと。
(我が家では実践中。良い感じです^^)

子供が大きくなってからも我が家のルーティンにしてしまおうと計画中です。

いろいろな考え方があると思いますが、

「家族の団らん」≒「ダイニングの居心地を大切にした家づくり」

を考えると豊かな暮らしが近づくかもしれません。

おまけ…………….

僕のダイニングでの団らんの思い出は、家族みんなで夕飯時に「学校へ行こう」を見ていた記憶。

リビングでの団らんの思い出は、大晦日にみんなでこたつに入って「紅白歌合戦」を見ていた記憶。

がパッと思い浮かびました。

TVを見ながらした会話は覚えていませんが、きっとその時にした会話や空気感も含めて良い思い出なんだと思います^^

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【お客様の感想】子育て目線の家づくりは不要。-K様奥様の言葉-

ゆうです^^

現在設計中の網川原のエスネルのK様奥様が書かれたブログをご紹介します。

僕はこの記事を読んで衝撃を受けました。

家づくりを検討中の方、特に「Q5」は必見です。

K様のブログはこちら↓

妻目線 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

飾らない率直な『奥様の本音』が力強く書かれています。

その中で僕が特に衝撃を受けたのは

「Q5.小さな家について」

への奥様の回答です。

K様ブログより引用…………………………..

Q5.小さな家について(我が家は延床24坪程度)

A5.

子供は進学や就職で離れるもの。


最終的には夫と2人で暮らすことになる。(実は楽しみ)


自分の人生において、子育て期はあっという間。


そう考えると子育て目線の家づくりは不要。


余計な広さはいらないと考えた。

…………………………..

補足ですがK様は3歳のお子様がいます。

『子育て期、真っただ中』です。

そのK様(しかも奥様!)が

「子育て期はあっという間。」


「そう考えると子育て目線の家づくりは不要。」

これ、男性が言ったら怒られそうな台詞。

これを奥様が言っているというところに強烈な「リアル」を感じました。

実はこれ、僕が言いたくても言いづらかった言葉です。

現在、我が家も絶賛子育て期。

仮に新築するとして、家事育児を頑張っている相方に

「子育て期はあっという間。子育て目線の家づくりは不要。」

なんて言ったらはっ倒されるでしょう(^^;)

世の設計士も建て主様にこれを言えていない場合が多いと思います。

(むしろ世の設計士は「子育て楽プラン」推し?)
(面積・工事費が増えてウィンウィン?)

実際「子育て期」は長くはありません。

新築住宅に40年以上住み続けることを考えたら、その後を優先した家づくりをしたほうが良いことは明確です。

しかし「今」が大変であれば「今」に意識が行くのはしょうがない。

それをどれだけ指摘して良いものか。

僕は今回の記事で間接的にお伝えしたいと思います。

「子育て期はあっという間。」


「子育て目線の家づくりは不要。」

正確に表現するならば

「子供のためにリビングや個室を広くしたり、過度に収納量を増やしたりして、適正予算よりもお金を掛けすぎてしまう家づくりはNG」

もっと端的に言えば

「子供のために家を大きくする必要はない。」


「その後の数十年を考えれば、家は小さくて良い。」

むしろ、子供と親との関係性のためには「リビングは小さいほうが良い」と思っています。

家族の距離が近いからです。

詳しくは下記の記事をご参照。

設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐case.網川原のエスネル‐

K様奥様もQ&Aで答えています。
(この文章もとても素敵!)

引用…………….

我が家は賃貸で暮らしている。2DKのごく一般的な間取り。


私はこの家が好きだ。


広くないから家族がいつも近くにいる。


物理的な距離だけでなく気持ちの面でも。


だからって、みんなで同じことをする訳でもなく、同じ空間で各自思い思いのことをして過ごしている。


とても心地いい。


家を建てるのは、この感覚を持ったまま、あと少しここが惜しいという部分を補完して、より心地いい豊かな生活を送りたいから。

…………….

もはや詩のようですね。

エスネルデザインのパンフレットにそのまま書きたいくらいです。

想像の言葉でなく、実感としてすでにある言葉。

とても力強い言葉ですね。

奥様、ブログを書いて頂きありがとうございました。

一読者として、一住宅設計士として大変勉強させて頂きました。

長くなりました。

K様奥様の記事、必見です。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
おまけ…………….
「子育て目線の家づくりは不要。」の言葉も良いですが、
「最終的には夫と2人で暮らすことになる。(実は楽しみ)」
の言葉がとっても素敵ですよね^^
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【ブログ再開】いつもの自分に気付かせてくれたのはやっぱり○○だった。

ゆうです^^

ブログを再開します。

(心身ともに)バタバタした時期が過ぎ、心の落ち着きを取り戻しました。

いつもの自分に気付かせてくれたのはやっぱり夕日でした。

最近は少し精神的に追い込まれていました。

・現在進んでいる現場の進捗。

・現在計画中の新築の設計検討、構造検討。

・新しいプロジェクトの依頼。

・地元のイベント参加。

(その他プライベートや休息とのバランス)、、、

独立して立ちはだかる心理的なストレスもあり、それが肉体的ストレスにつながり、思考回路はショート寸前に、、
(自分のキャパ不足が原因)

家族や先輩など周りの方々にも心配をお掛けしました。

しかし少し落ち着いた今思えば、その不安はほとんどが「幻想」だったように思います。

自分で自分を追い込んでいただけかもしれません。

いずれにせよやるべきことは「出来る事」を「正直に」進めるだけ。

自分に無理なことは無理だし、出来ることは一生懸命やる。

自分に出来ないことであれば周りに助けてもらう。
(精神的にも、仕事として依頼するにしても)

大切なのは『正常な心持ち』で臨むこと。

不安や焦りを過度に肥大化させないこと。

もし間違いがあったとしたら正直に謝ること。

身の程以上のことを安請負いしないこと。

当たり前のことを当たり前にやる。

そのためには「正常な心持ち」でいなければならない。

そんな当たり前のことに気付くことが出来ました。

それに気付かせてくれたのはいつもの夕日

海も夕日も、僕がどんなに悩んでいても、いつもどおりいてくれました。

「ありのままでいいんだよ。」

海と夕日がそんなふうに言ってくれているように感じました。

僕はキャパシティが大きくないので、これから先もまた追い込まれることがあると思います。

しかし、誰しもその繰り返しでキャパを増やしていくのでしょう。

そして、その過程で自分なりの立ち直り方や気持ちの切り替え方を学んでいくのでしょう。

「全ては経験。」

「失敗はない。全ては成功か学び。」

「ジャンプしている最中か、ジャンプの為に屈んでいるときか。」

「挑戦することで初めて、自分に足りないもの、自分の得意なことが分かる。」

僕にとって切り替えのきっかけは「夕日」でした。

夕日は「見れるかな?」と思っても雲がかかることもある。

しかし「ダメかな?」と思ってもまた晴れることもある。

曇りの日もあれば快晴の日もある。

少し雲があったほうが快晴よりも綺麗な夕日が見れることもある。

そして「曇りはずっと続かない。」

そんな当たり前のことに気付かせてくれた夕日に感謝です^^

ありがとう!

これからもよろしく!

おまけ…………….

最近の夕日をダイジェストで。

 

…………….

…………….

…………….

 

夕日を見ているとだんだん自我がなくなっていく。

自然と「感謝の心」だけになっていく。

そんな夕日がやっぱり好きです。

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心境吐露。

ゆうです。

自分の心の整理のために書きます。

白状すると、この頃心身ともに疲弊していました。

(今、なんとか持ち直しつつあります。)


独立してからいろいろなところに顔を出すようになり、とても大きな刺激を受けていました。

充実していました。

新たな出会いや経験がありました。

仕事のチャンスを頂く機会が増えました。

アレもコレもチャンス。

いろいろな会に参加したり、協力したり。

「やるぞ!」と意気込み鞭を打ち、前に進んできました。

しかし、進むに連れて

「自分のキャパシティ(時間、能力)」と
「応えなければならないこと」のバランスが崩れていきました。

ご迷惑をお掛けすることもありました。

想定を超えたことも起きました。

新しいことへのチャレンジは、準備と気遣いと実行と、、

同時並行で、ブログ更新や家族と過ごす時間、家の仕事、、

疲弊してきていた僕を支えてくれた相方には本当に感謝です。

家族と過ごす時間が上手く作れない僕に嫌な顔をせず、親身に話を聞いてくれました。

建築の先輩方にもたくさん相談させて頂きました。

話を聞いて頂き、具体的な解決策を一緒に考えてくださった先輩もいらっしゃいました。

ありがたい言葉もたくさん頂きました。

「たとえ失敗したとしても、取り繕ったりはせずに、お客様のために一生懸命やるしかない。」

「お客様には取り繕っている姿も一生懸命やっている姿も全て伝わっている。」








「今は「仕事を上手く回すこと」に意識が奪われているかもしれない。しかし、それが一番ではないんだ。お客様の信頼に応えることが一番なんだ。」








「ある時から、お客様へは「感謝」しかなくなる。信頼してくれて感謝。信頼を裏切るようなことは出来なくなる。」

そして、ある方から頂いた言葉で頭の中のもやが少し晴れました。

「あまり抱え込まず、出来る事だけを正直に進めていこう。」

「出来る事」を「正直に」

本当にその通りだと思いました。

やることが増えると思考が停止し出し、それが出来なくなっていく。

発生した歪みを無理に取り繕いたくなる弱い自分が出てくる。

そんなときは思い出さなければならない。

「出来る事」を「正直に」

本来、それしかやれることはないのだから。

具体的に、今僕がやるべきことは

『エスネルデザインの今のお客様に集中すること。』

それがなによりも優先で重要で大切なこと。

そして、仕事をするときはし、家族と過ごすときは過ごし、心身ともに健全でいながら前向きにより良い仕事を実行していくこと。

「お客様」のために「出来る事」を「正直に」

いろいろなことに挑戦し、失敗もした結果、自分を知ることが出来ました。

あれもこれもは出来ない自分を知れました。

そして、なにをどうすべきなのか、「軸」が出来てきたように思います。

相談させて頂いた皆様、助けて頂いた方々、本当にありがとうございます。
この場にて再度御礼申し上げます。

…………….

今回は、自分の心を整理するための記事。

まとまりも取り留めもなく大変失礼致しました。

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