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【秘訣】家族団らんリビングの秘訣「リビングに中心があるか」

ゆうです^^

「家族で団らんしやすいリビングの秘訣」をお教えします。

LDKは家族が一緒に過ごす場所。

「団らんしやすいか」を検討することで、住んでからの家族の関わり方は大きく変わるかもしれません。

突然ですが

「家を建てる意味」ってなんでしょうか?

突き詰めて言えば、

「家族で一緒に(安全に快適に)過ごすため。」

ではないでしょうか。

では「家族で一緒に過ごす場所は?」

LDKですね^^

断熱や耐震やお金の話はひとまず置いておき「間取り」に絞って考えると「LDKの在り方」がとても大切になってくることが分かります。

「家を建てる」≒「居心地の良いLDKを作る」

と言っても過言ではないかもしれません。

心地良さそうに過ごすT様邸の息子さん^^

僕は豊かな家族団らんは「夕飯から始まる」と思っています。

家族みんなで近い空間で向き合って同じこと(ご飯を食べる)をする。

その後(食後)、家族がどこでどう過ごすかは

「夕飯の心地良さ」

+

「ダイニング・リビングの居心地の良さ」
(=心地良い居場所があるかどうか)

で決まるだろうと。

では「LDKの居心地の良さ」って?

僕は、

「居場所(座れる場所)が複数あること」


「家族の気配を近くに感じられること」

と考えています。

ダイニングテーブルを中心としたY様邸
ソファもあり、座れる場所が集まっている。

毎日ある夕飯と夕食後。

その過ごし方はダイニングとリビングの居心地で決まってくる。

「家族の関わり方が間取りで決まる。」

そう考えるとLDKのプランニングは慎重に考える必要があります。

「団らんしやすいLDK」と「しにくいLDK」

その違いはどこにあるのでしょうか?

図面をパッと眺めるだけではつかめません。

しかし「あること」をすると良し悪しが浮かび上がってきます。

それは誰でも簡単に確かめることが出来ます^^

確かめる方法をお教えします。

検討中の平面図に「人」を書いてみてください。

網川原のエスネルより)

「顔の向き」も矢印で書きます。

「居場所」となりそうなところに「人」を書いていくと、徐々にあることが分かります。

「人」と「顔の向き」を書いた後に、ぼんやりとLDKの「中心」のようなものが見えてくれば、それは団らんしやすいLDKと言えるでしょう。

家族が自然と顔を見合わせやすい間取りになっているということです。
(中心≒それぞれの視線の交点)

背中向きより顔が向き合っているほうがお互い居心地が良いですよね。

顔が向き合っていれば会話がなくてもお互いの気配を感じることが出来ます。

会話が自然に生まれやすい間取りとも言えます。

反対に、

「人」と「顔の向き」を書いたときになんとなく「家族が別々に過ごしそう」と感じたら要注意かもしれません。

会話の生まれづらい間取りとなっているかもしれません。
(特に広いリビングでそうなりがち)

※一概には言えません。プランの優先順位でも変わります。

「LDKに中心があるか。」

設計士から平面図をもらったら、一度エンピツで「人」を書いて考えてみると、面白いかもしれません^^

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
【関連記事】…………….

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

【秘訣】家族団らんってなに?団らんの正体とは!?

設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐case.網川原のエスネル‐

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設計事務所の仕事『詳細設計』case【階段】踏み面と蹴上げの寸法。

ゆうです^^

僕は階段の寸法にはこだわりがあります。

というのは
階段の寸法が日々の暮らしに与える影響がとても大きいからです。

一日何回階段を往復するでしょうか。

階段の上り下りがしやすければ日々の暮らしは楽になります^^

僕が階段を大切に考えているのには理由があります。

それは、

今の家の階段がとても急だから!!

今の家(相方の実家、築35年超)の階段の寸法は

踏み面:192mm
蹴上げ:210mm

とかなり急勾配です!

壁のようにそそり立つ我が家の階段。

蹴上げ:210mm

踏み面:192mm(=水平投影距離)

僕は、住宅の理想的な階段の寸法は、
踏み面:240mm
蹴上げ:190mm前後
が上りやすいと感じています。
網川原のエスネルでも踏面240mm、蹴上190mm前後で検討中。
※階段下を使用する場合は蹴上を高くすることもある。
(作業デスク・トイレなど)
※人の感覚や身長などによりケースバイケース。
ちなみに一般的な階段の寸法は
踏み面:210~227.5mm程
蹴上げ:200~210mm程
この寸法は人間工学的に導き出されたものではありません。
住宅のグリッドは910mmが一般的ですが、
それを4分割すると227.5mm(=910÷4)
とただ算数的に出されたもの。
一般的な階段材の踏面は227.5mm(※特注で広げることも出来る。)
良い家の階段寸法は、算数的・慣例的に決めるのではなく、
人間工学的に「上り下りがしやすい寸法は?」と考えて設計する必要があります。
住まわれる方の感覚や慎重などにもよりますが
現時点でエスネルデザインが考える「使いやすい階段寸法」は
踏み面:240mm
蹴上げ:190mm前後
です。
それぞれの勾配の違い。
エスネルデザインでは「暮らしやすい家」を提案したいと考えています。
そのためには細部にこだわる必要がある。
(このあたりが「設計事務所の仕事」ですね。)
考えるほうも作るほうも、少し手間がかかる。
しかし、その先に「暮らしやすい家」があると考えています。
「我が家の階段の寸法はいつくですか?」
新築計画中の方は設計士さんに聞いてみてください。
【おまけ】…………….
我が家の階段、実は少しすごいんです^^
なにがすごいか分かりますでしょうか?
それは、、
階段の先端が光っている
通常、先端は「すべり止め」といってすべることを防いだり、視認性を上げたりする部材や加工を用います。
階段のすべり止め(画像はこちらから引用)
我が家の天然のすべり止め(視認性の向上)
どうなっているかと言うと、
階段上の窓から絶妙な角度で日が当たっているんです。
(初めて気付いたときは感動しました)

光を遮ってみると、、、

消えた!

もう一度^^

おぉ!
「でも、ある一定の条件下でじゃないの?」
(ex.春分の16:00のみとか)
と思われる方もいるかと思います。
しかし、この光は365日ずっとあるんです!
どういうことかと言うと、、
エスネルブログの熱心な読者さんはピンときたのではないでしょうか^^
そうです、ヤツです。
反射光です!!
(つながったー!)
詳しくは下記を。

【秘訣】夏の日射熱調査⑤「室内へ侵入する熱『直射光』と『反射光』【概要】。」

はい^^

おまけも長くなってしまいました(^^;)

以上です!

(唐突に締める)

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【プラン】2階にトイレは必要か?メリットとデメリット。‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

間取りを考える際、まずはLDK・洗面室を中心とした1階の間取りに意識が行くと思います。

その後(または同時並行で)2階の間取りへ。

さて、皆さんに質問です。

「2階にトイレは必要ですか?」

現時点での「網川原のエスネル」の2階プラン。

さてさて、いきなりですが
画期的なことが起こりました!

以前からご紹介している「網川原のエスネル」の建て主であるK様。

2階にトイレを設置するかどうかで悩んでいました。

「結論が出たらご連絡いたします。」と。

そして、その回答は

なんとブログで来ました!

2階トイレ問題 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

驚きました。そして感動しました。

ブログは情報量が多いです。

そのため、結論に至るまでの経緯や悩みを読み取ることが出来ます。

要望の優先順位も明確に伝えることが出来ます。

「2階トイレはありでお願いします。」

と、ひとこと言われる何倍もの情報を頂きました。

それは今後の設計に活かされることになります。

直接会ってのコミュニケーションは有益ですが、
文章のほうが効果的な場合もあります。

文章は「理路整然・単純明快」にまとめないと大変なことになります。

読みづらかったり、文章が長くなりすぎてしまったり、真意が伝わらなかったり、、

(僕のブログはダメな例かもしれませんが(^^;))

それを修正していく過程で「自分の頭の中も整理されていく」という効能があります^^

今回「ブログで回答を聞く」という体験をしてとても感動しました。

それは「内容をより正確に把握できたこと」もですが、

「共に作り上げている感覚」

家づくりがプロから建て主への一方向性のものでなく、
「お互いに作り上げるという双方向性を持ったプロジェクト」になっていることを実感したからです。

エスネルデザインでは建て主様にブログを書いて頂く事を推奨しています。

家族の思い出になりますし、自分の考えをまとめる作業としても使えます。

(実はちょっとした特典もあります。)

そして、自分がした悩みや苦労が、これから家を作られる方の役に立つとすれば素晴らしいことかと。

いち読者として今後もK様のブログに注目です^^

設計事務所と長く愛せる家を建てる

…………….

最後に2階トイレについて僕の話を。

僕は2階トイレはあってもなくても良いと思っています。

ちなみに僕が家を建てるなら2階にトイレは設けないと思います。

それは金銭的なものではなく、

「今まで2階トイレをあまり使って来なかったから」

僕の実家は2階にトイレがありました。

ほぼ使いませんでした。

・僕が熟睡タイプで夜の使用が少なかったこと。
・トイレが親の寝室に近く音に気兼ねしたこと。
・家族でトイレがかち合うということも少なかったこと。

などの理由が挙げられます。

そして、今の家は2階にトイレはありません。

まったく不満はありません。

2階トイレの要不要の一番のポイントは

「夜間の使用回数」

ですかね。それが大きなウエイトを占めるかと^^

あとはK様のブログにもあるとおり

・イニシャルコスト、メンテコスト

・日々のトイレ掃除手間

・面積や間取りとのバランス

などを踏まえて2階トイレの要不要を決められれば良いかと思っています。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)


先日、K様にあるプレゼントをしました。
(中身はコチラ♪

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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プランの凹凸でコストが増える!初3Dパース(スケッチアップ)

ゆうです^^

年末にサトウ工務店さんからスケッチアップの使い方を学び、いろいろ練習していました。

ラフですが初めてある家の3Dパースができたので紹介します^^

プランのテーマは「凹凸を減らすこと。」

先日、あるメーカーで新築住宅を検討している友人から

「なかなか間取りがまとまらない。ちょっと相談に乗ってくれないかな。」

と言われ、少し間取りを見てアドバイスをしました。

ダイニングが出っ張っていたりして間取りに凹凸が多かったので、

「特に理由がなければ、なるべく凹凸がないほうが費用を抑えられるよ。」

と伝えました。

「たかが凹凸」と思うかもしれませんが、「されど凹凸」です。

例えば、下のプラン(平面図)はどちらも同じ面積ですが、

基礎長さを比べると、約25%もプランBのほうが多いです。(36.4/29.1≒1.25)

外壁の面積も同様にプランBのほうが25%多くなります。

外壁材の材料費が25%増えるということです。

また、暖房費は外壁の面積におよそ比例するため、

暖房費も20~25%UPになります。

そして、外壁の面積が増えるということは、

数十年後の張替えや塗装などのメンテナンス費も+25%以上の金額がかかるということです。
(凹凸が多いと、材料費だけでなく施工費が上がる。手間が増えるから。)

面積16坪のプランBは、実は面積25坪のプランC(面積比1.5倍以上)の基礎長さと同じなんです。

そう考えると(少し極端ですが)「面積25坪の家の外壁材と同量を使って、面積16坪しか建てられていない」と見ることもできますね。

「たかが凹凸、されど凹凸」の意味が伝わってきたでしょうか。

凹凸が多いと工事費が増すことはなんとなく想像できそうなのですが、ある理由がそれを阻害しています。

それは「坪単価」という仕組みです。

「坪単価」とは1坪(3.3㎡)あたりの工事価格のことで、

例えば延べ床面積40坪の家で、坪単価60万なら

工事費は、40坪×60万円/坪=2400万円

となります。

この仕組みは、工事費の積算が営業マンでも簡単にできるために生まれました。

しかし弊害もあります。

上にあげた例のように「同じ面積なら同じ金額で出来る」と錯覚してしまうのです。

上で説明したとおり、AとBでは同じ面積でも、外壁の面積は25%も違います。

それだけ工事費は変わってくるはずです。

しかし、坪単価システムの場合、メーカーによっては、ほぼ同じ金額で出来てしまうこともあります。

プランAでもプランBでも同じ金額が提示されることがあります。

「ならいいじゃん♪」

と思いがちですがよく考えてみてください。

材料の量(施工の量も)が違うのに金額は同じ。

普通ではありえないですよね。

メーカーはプランBの場合は赤字なのでしょうか。

そんなはずはないですよね。

ここで賢い人はピンと来ます。

ネタばらしをすると、

『「坪単価」はプランBのように凹凸があっても利益がでるように多めの金額になっている。』

ということです。

これが坪単価システムの弊害です。

「本当はプランAのほうがコストを圧縮できるのに、坪単価が下がるわけではないので、Aのプランのほうが割高になってしまう」ということがおきるわけです。

なんだか損したような気になりますよね。

僕は住宅業界はそろそろ「坪単価システム」を卒業したほうがいいと思っています。

1棟1棟ゼロから材料を拾い、積算する。

時間も手間も掛かりますが、そうすれば余分に利益を取る必要がなくなり、お客さんにとってのメリットが最大化されます。

設計事務所や真面目なビルダーではそうした見積もりをしているところが多いです。

また、プランの凹凸を整えることはイニシャルコスト(工事費)だけでなく、ランニングコスト(光熱費)やメンテナンスコストの無駄を省くことにもつながります。

(もちろん外観上のデザインや間取りのための理由ある凹凸であれば良しです。)

なるべく無駄なお金をかけない設計の秘訣の話でした。

「あなたの家は凹凸の少ない整ったプランですか?」

おまけ…………….

友人のプランを僕が修正したものをスケッチアップで3Dパース化しました^^

(練習した成果がでたかなー!?)

アニメーションも作りました^^
3Dで動くと平面図(2D)よりも格段にイメージしやすい!
3Dパースは日当たりや外壁などの色味も確認できる優れもの。