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【名刺リニューアル】新しい名刺誕生!

ゆうです^^

新しい名刺を作りました!

昨年完成したS邸の写真を全面に使ったもの。

相方のアイデアもあり素敵にリニューアルしました!

表に使ったのはこの写真^^

【S邸Web内覧会⑥】「プロ撮影による完成写真たち。」

無垢板の床と自然光が広がるお気に入りの写真です。

これまでの名刺。
施工例が増えて白一色の名刺に色が付きました^^

裏面は変わらずこれまでの経歴+世界一周の航路を^^
(旅中の写真・僕の顔写真も追加しました。)

そして、新しい名刺にはこんな仕掛けが!

なんと開きます!!

ばーん!!

名刺がちょっとしたパンフレット代わりになればと^^
(相方のアイデア♪)

左側はY様邸のリビングを背景に「良い家とはどんな家」かを。

右側はS様邸の「雲見室」の写真を背景に「本当に欲しい暮らし」について。

新しい名刺をお渡しするのが今から楽しみです^^

一歩一歩ですが、エスネルデザイン育ってきています。

小さな事務所ですが『「豊かな暮らし」が送れる家』を考え、
一棟一棟心を込めて提案して参ります。

今後とも応援の程何卒宜しくお願い申し上げます^^

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

【関連記事】…………….

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問①「家具が置かれた生活の様子。」

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

【S邸Web内覧会⑥】「プロ撮影による完成写真たち。」

【S邸Web内覧会①】「完成ダイジェスト!」

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エスネルデザインの『タグライン』作成。「小さな家、大きなゆとり。」

ゆうです^^

『タグライン』を作成しました。

タグライン=お客様への約束。

エスネルデザインのタグラインは

「小さな家、大きなゆとり。」

です。

はい。

ちょっと愛車のメーカーの影響を受けたような気がします(^^;)

そこはご愛敬!

愛車ツインと家づくり。「小さな車、大きな未来。」

「エスネルデザインが提供したい『価値』とはなんだろう?」

と自問自答した結果、提供したいたくさんのモノから、本質を見つけるために削って削って最後に残ったのは「ゆとり」という言葉でした。

「家を通じて『ゆとり』を提供したい。」

それが僕の想いです。

では「ゆとり」とは?

具体的に言うと、

「構造的な安全・安心。」

「暖かい家、寒くない家、快適性。」

「家族で過ごす時間、距離感、密度。」

「家計に負担の少ない家。」

「自然素材から受ける感性。」

「職人さんが手で造る家。」

、、、

それらを叶える手段として「小さな家」を提案する。

それがエスネルデザインの想いです。

良い家とは?

良い家とは「家族が笑って暮らしている家。」

「ゆとり」のある家。

なんだと思います。

そんな家づくりを提供できればと思っています。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-
【関連記事】…………….

『エスネル』とは。ーコトバの意味ー

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家づくりを勧めない設計事務所『これからの家づくりの形』

ゆうです。

エスネルデザインは少し変わった設計事務所です。

どう変わっているかと言うと、

新築することを勧めていません。

住宅専門の設計事務所なのに。

それには理由があります。

僕は、世界一周の旅を経て(おおげさですが)人生観が変わりました。

ざっくり言うと、

人生は
物質的・経済的な幸せよりも、精神的な幸せのほうが遥かに重要である。

(=命が終わるときに自分自身が満足できる)

ということを身を持って学びました。

世界を回っていろいろな暮らしを見ました。

ざっくり言うと、

貧乏でも、家がボロくても「暮らしている人が日々笑顔ならば幸せ」なんだ。ということ。

逆に、

お金を持っていても、家が立派でも「日々の生活や人間関係にゆとりがなければ不幸せ」なんだ。ということ。

世界を旅して、

「もっと暮らしはシンプルで良いんだ。」


「幸せは物質的なものから生まれるわけではないんだ。」

と感じました。

物質的なものよりも

「家族と過ごす時間」


「収入と支出のバランス」
(固定支出に追われない暮らし、身の丈にあった暮らし)

が幸せを作るポイントなんだ。と感じました。

これは「外に触れてみないと」リアルに感じづらいものだと思います。

日本は単一民族国家で、どうしても隣人と比較しがちな環境にあります。

価値観も人生の流れも単一的です。

そうなると、どうしても物質的なもので幸せを追い求めてしまいがち。
(物質的なものは比較しやすいから。)

でも「幸せはそこではないんだ」と。

超ざっくり言えば「家はなんでも良い。」

家は手段でしかない。

重要なのは「家族が笑って日々を過ごしていること。」

そこから逆算して「欲しい暮らし」を考える。

だから「新築ありき」でなくて良い。

地元にいるなら親の家で「二世帯暮らし」を検討してみても良い。

「中古住宅」を検討してみても良い。

「マンション」を検討してみても良い。

ポイントは「選んだ住まい方によって家計が苦しくならないこと。」

家計にゆとりがあれば「精神的な幸せ」に近づけます。

「家は建てるな。」

これがエスネルデザインからの最初にして最大のアドバイスです。

しかし、そうは言ってもなかなかベターな住の選択肢がないのが現状です。

新築にせよなんにせよ、住まいに求める究極のポイントは

「安全・安心」


「住みながらの出費が少ないこと」

中古住宅や二世帯暮らしをすることで「住みながらの出費を抑えること」は可能です。

しかし「安全・安心」、
具体的に言えば「地震時に命の危険がないか」と「冬、寒くないか」が満たされていない場合があります。

断熱性・耐震性に問題のない良質な中古住宅はまだまだ少なく、親の家がなければ二世帯暮らしも出来ません。

そうなると「新築」が選択肢に上がってきます。

新築を検討する前に思い出すべきことは

「物質的・経済的な幸せよりも、精神的な幸せのほうが遥かに重要」

「家は手段でしかないこと」

住まいに求めるものは

「安全・安心」


「住みながらの出費が少ないこと」

ということ。

端的に言えば『家はこだわりすぎなくて良い』ということ。

具体的に言えば、豊かな暮らしのために家に必要なものは

「耐震性」


「断熱性」


「資金計画」

それを叶える手段として、

「構造計算」+「公的な証明」


「断熱設計」+「工事監理」


トータルコストを抑える「小さな家」

それだけ満たされていれば家は十分。

格好良い家が目的ではないのだから。

叶えたいのは『ゆとりある豊かな暮らし』

具体的に言えば、

「地震時の損傷が少なくて」


「冬、暖かくて」


「住みながらの出費が少なければ」

ゆとりある豊かな暮らしはもうすぐそこ。

建築(ハード)出来るのはここまで。

あとはそれぞれの家族の日常(ソフト)が豊かさを作り出す。

つらつらと書いてきましたが、

エスネルデザインはこのような思考の流れから住宅を設計しています。

「新築を勧めない」ことから家づくりを始める住宅会社は他にないと思います。

世界一周して感じた「幸福観」がダイレクトに設計思想に反映されています。

エスネルデザインの家は「僕」が建てたい家です。

僕は格好良い家は要りません。

僕は「安全で」「冬、暖かくて」「住んでからの出費が少ない」家が欲しい。

なるべく余計なお金はかからないようにしたい。
(イニシャルもランニングもメンテナンスコストも)

借入金額(月々の返済額)を少なく抑えられれば、日々の家計に「ゆとり」が出来る。

ゆとりが出来れば「時間」が出来る。

時間が出来れば、家族で遊びに行く「余裕」も生まれる。
(経済的にも精神的にも)

それが「幸せ」の正体なんだろうと。

それを実現するための暮らしづくり。

それがエスネルデザインです。

「僕」が「僕の豊かな人生」を実現するために作った会社がエスネルデザインです。

そして、僕と同じように考えている方はいると思っています。

多数派ではないが確実にいる。

しかし今、このような考えでサービスを行っている住宅会社は多くはない。

しかし、僕は勧めます。

僕は僕と同じように考えている方に向けて仕事をしていきます。

それが「建てられる方の幸せな暮らしを作る」と本気で信じているから。

それが「多くの人の幸せな未来につながる」と思っているから。

最終的には「日本中でより豊かな暮らしが実現出来る」と思っているからです。

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【関連記事】…………….

豊かな暮らしのつくり方。02ー『家は建てるな。』ー

豊かな暮らしのつくり方。19 ー『家に必要なもの〈初心に返る〉』ー

『エスネル』とは。ーコトバの意味ー

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【メモ】エスネルとはなにか?「豊かな暮らしの実現装置」

ケータイメモより転載(一部加筆)…………….

エスネルとはなにか?

自分が提供するサービスの再確認。

・エスネルとはエスネルデザインが提供する家の愛称

・世界を旅して幸せとはなにかを考えた設計士が作る家。

・幸せな人生(=豊かな暮らし)を実現するための装置

・家は手段、目的は豊かな暮らし。

・家(ハード)だけ見て、良い家も悪い家もない。

・住んでいる人の人生が豊かかどうかが大切。

具体的に言えば、
 健康か。夏冬の室内は快適か。
 家計にゆとりはあるか。
 日々の生活は送りやすいか。(家事・収納・家族の時間等)

・長期的な目線で。

・100年人生を見据えて。

・数十年後に売れる家を。それが個人と社会を豊かにする。
 (売れる家が増えれば、買える家も増える)

・老後に「住の形を変えられる」可能性を作る。
 →資産になる(売りやすい)家づくり

・家は買い換えても良い。次の人がまた愛着を持って住みつないでくれるなら。

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豊かな暮らしのつくり方。19-2 ー『建てるなら「老後を見据えた家」を。』ー

ゆうです^^

前回「家は将来売ることになるかもしれない!」と書きました。

今回はその続き(補足)です。

「じゃあどんな家を建てればいいの?」


「そもそも家は建てないほうがいいんじゃ??」

僕の考えをまとめます。

そもそも家はもっともっと慎重に建てるべきなんです。

もっと言えば「家は建てるな!」なんです。

豊かな暮らしのつくり方。02ー『家は建てるな。』ー

若くて(貯金もあって、メンタルも健康で)、

子供も生まれて手狭になって(緊急的な必要に迫られて)、

営業マンと友人の話を聞いて(セールストークと常識に流されて)、

経験(失敗体験)もなく、

「えいや!」

と買ってしまうのがマイホームです。

(ちょっと極端すぎ(^^;)?)

その結果、
質の低い家が作られ続けていたり、
ローンの借りすぎで生活が疲弊している人が増えたりしてきています。

※質の低い家は将来の空き家問題にもつながっていきます。

では、どうすれば良いのか。=どう生きれば良いのか。

もちろん答えはひとつではありませんが、
なにかの参考になれば幸いです。

Q1:まず、家を建てるべきかどうか。

僕の答えは「家を建てることはベターな選択肢」だと考えています。
(そうでなければこの仕事を辞めている)

それは、アパート(賃貸)と比較して

・満足度


・子供の成長の幅


・健康


・お金

の面で有利だと考えているからです。

※子供がいなければ別です。
※「家」とは「一戸建て」と「分譲マンション」どちらも含めています。

Q2:では、どのような家を建てるべきか。

逆説的ですが、上記した

・満足度


・子供の成長の幅


・健康


・お金

で賃貸よりも有利になる家を建てれば良いわけです。

具体的には、

【満足度】

・人によるため詳細は省きますが「家を建てた」というだけで大きな満足感は得られると思います。

・「家事が楽になる」などは明確に満足度につながると思います。

【子供の成長】

壁にクギを打てる、模様替えを容易に出来る、隣家への音を気にする心配が減る、など。

持ち家であれば出来ることの幅は広がります。
子供の行動を抑制する機会は減ると思います。

【健康】

高気密高断熱の賃貸はまだ少ない(ほぼない)と思います。

家中、快適な温熱環境で暮らせることは、子供にとっても大人にとっても大きなメリットです。

【お金】

高気密高断熱住宅であれば、冷暖房費はアパートより安くなることが多いです。

そして、数十年後にも価値(再販価格)の残る家を建てられれば家を「資産」にすることが出来ます。

(長くなるので端的にまとめました)

さて、

「満足度」「子供の成長の幅」「健康」は高気密高断熱の家であれば、どの会社でも(ある程度は)満たせるかと思います。

エスネルデザインがさらに提案したいのは「お金」についてです。

「老後を見据えた家」
=「老後に再販出来る家」
=「再販できる価値(価格)の残っている家」

ということです。

では「再販できる価値(価格)の残っている家」とは?

端的に言うと、

・数十年後も通用する高い性能
 (耐震性・断熱性)

・メンテ費用などがかかりづらい家
 (雨漏りしづらい。外壁のメンテ費用が少ない・交換が容易)

・飽きの来ないデザイン
 (流行に乗ったものでないこと)

・長期優良住宅認定などの公的な証明
 (性能の証明)

・詳細な設計図書、工事報告書
 (工事内容の証明)

などを満たした家です。
(※あくまで僕の考え。)

詳細は以前の記事を↓

豊かな暮らしのつくり方。10 ー『新築住宅03「良い家の条件。2017」』ー

シンプルに考えるなら、

「もし自分が中古住宅を買うならば、どんな家なら買うか。」

に応えられる家ですね。

耐震性・断熱性に優れ、
メンテなどのお金があまりかからず、
古びたデザインでなく、
公的な性能の証明と、工事の証明があれば、

安心感は高まるかと思います。

さらに!

『エスネルデザインの考える「老後を見据えた家」』として、

「床下エアコン」

「小さな家」

を提案します。

「床下エアコン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

この数年で全国的にもかなり広まりました。

「床下エアコン」は簡単に言うと、

・床暖房と同様の効果がある。
 (床の温度を調節できる)
 ※床暖房より暖かさがマイルド

・市販のエアコンを使用するので取り付け・交換も簡単・コストも一般的。
 (イニシャルコストもメンテコストも比較的少ない。)
 (エアコンなのでランニングコストも比較的少ない。)
 ※大掛かりな設備は交換に大きなコストがかかる。

長くなるので今回はこのくらいで(^^;)
「床下エアコン」のことはまた追って詳しくお伝えします。

※僕が前に勤めていた設計事務所は「床下エアコン」を2009年頃から標準採用していました。
※床下エアコンの採用には様々な経験が必要です。

参考に前職の社長(師匠)のブログを↓
床下暖房(エアコン)の事・・・その2理由

そして、もうひとつが「小さな家」です。

というのも、同居する義母がよく言うのが、

「大きな家は掃除が大変!」

という言葉です。

「暖かくて小さな家に住みたい。」

ともよく言っています(^^;)

また、掃除以外にも
大きな家はメンテ費(外壁塗り替え等)も面積分多くかかります。

冷暖房費も容積が大きければその分多くかかります。

(細かい点で言えば、固定資産税なども広さに応じてかかる)

また、我が家は中越沖地震で全壊となり、耐震補強工事をしました。

昔ながらの大きな家なので、耐震補強工事もとても高額だったそうです。
(新築が建つほど(T_T))

(しかし、それでも「建て替えよりも、この家を直して住み続けたい」と思わせた我が家は素晴らしい家なんだと思います^^)

若いうちは大きな家で良いです。

しかし、歳をとった老後に、

「もう少し小さな家にしておけば良かった、、」

と思う可能性は高いのかもしれません。

僕は前回「老後に住まいを変える可能性が高まっている」とお伝えしました。

建てた家を売り移住する、建て替える、等の可能性は高まってきています。

しかし、そうなるかは誰にも分かりません。

「建てた家に住み続ける可能性だって十分ある」はずです。

そんなときに「住みづらく、お金のかかる家」では寿命まで住み続けられない、、、

そこで、新築を建てるときには、

老後の暮らしを見据えて家を考えること。

が重要になってきます。

具体的に言えば、

「面積」
 →掃除などの手間の減少。必要十分な小さな家を。

「断熱性」
 →光熱費、快適性、健康、介護楽、寿命。

「メンテコストのかかりづらい設備・部材選定」
 →交換に大きなコストが掛かる設備は避ける。
 →外壁はメンテコストのかかりづらいものを。

「耐震性」
 →被災した際の補修コストの削減
 (面積を減らすことでもコスト減は可能)
 ※安全性は当然のこと

そして、なにより大切なことは

「愛着のわく家であること。」

建てた家に住み続けると言っても、好きでない家に住むのは苦痛ですね。

メンテナンスがしづらい家は劣化が放置されがちです。
(ビニールクロスが剥げる、床の突き板が剥げる等)
(→愛着が減る可能性)

逆に、
自分たちの手で修繕がしやすい家は愛着がわいていくと思います。
(傷ついた壁の塗り替え等)

子供やペットと似ていて、
家も手間がかかった分だけ心の距離も近づくんだと思っています。

※僕の中で我が家は「究極」です。
『新築するよりコストがかかるのに、直して使い続けようと思わせた家。』

欠けたお椀を金継ぎして使い続けるような愛情感覚。

住んでいる方にそう思ってもらえるような家を作ることが僕の目標です。

…………….

長くなってしまいました(^^;)

僕の考えをまとめると、

①持ち家はベターだと考えている。
 (優良な賃貸はまだ少ない)

②しかし、なにも考えずに建ててしまうと将来行き詰る可能性がある。
 (老後に住まいを変える(売る)可能性)

③老後を見据えた家を最初から考えて作る必要がある。

これらの検討を踏まえ、具体的な形としたものが「エスネル」です。

(ここまで突っ込んで提案してくる住宅メーカーは少ない。)

僕は、僕の考える「良い家(=豊かな暮らし=エスネル)」を提案したくて自分で設計事務所を始めました。

(全てを高いレベルで叶えるには会社に属していては限界があった)

エスネルが世に広がっていけば、数十年後は「人も幸せで国も豊かな日本中がみんな生き生きとした世の中になる」と信じて仕事をしています。

これが僕の使命(志)です。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

豊かな暮らしのつくり方。18 ー『家は売ることを想定して建てる。』ー

【秘訣】「おすすめ外壁は板張り。」35年間のメンテ・費用を考える。

エスネルデザインが提供したいこと。01ー『僕の使命(志)』ー

【家づくりおすすめ本】エンゼルバンク13巻(ドラゴン桜外伝)・持ち家vs賃貸。

『エスネル』とは。ーコトバの意味ー

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エスネルデザインの設計プレゼン「シンプルな箱の追求」 at 住学番外編

ゆうです^^

先日「住学番外編」で設計士によるプレゼン大会が開催され、
僕も「エスネルデザインの設計」についてプレゼンさせて頂きました。

会場は三条市のTREEさん。
「これからの住まいの形」に続き、TREEさんでの2度目のイベント^^

今回も奥の座敷&プロジェクター用スクリーンをお借りしました。
建物もサービスも料理も素敵すぎです♪

…………….

プレゼン参加者は6名。

「ネイティブディメンションズ」鈴木さん

「あかがわ建築設計室」赤川さん

③「ネイティブディメンションズ」大滝さん

④「住宅設計エスネルデザイン」村松

「サトウ工務店」佐藤さん

「エヌスケッチ」井口さん

(発表順)

プレゼン大会はサトウ工務店佐藤さんの提案により実現した。

僕のプレゼンを公開します^^

内容は

「網川原のエスネルの初回プラン提案」


「エスネルデザインの設計思想」

です。

持ち時間は10分でしたが、時間をかけてまとめました。

それでは^^

「敷地の読み取り」→「ゾーニング」からプランの設計が始まる。
(特に密集した市街地では「街との距離感」など慎重に検討する。)

バッファーゾーン(緩衝地帯)となる緑地スペース
(写真はランプリールさん)

配置計画。
家の裏を「バックヤード」としてプライベートな公園にする案も提案した。

これは本心^^
僕だったら「一生に一度の家」を悩みながら楽しんで作りたい。
(設計者には「建て主側の目線」も必要。)

そしてもうひとつの理由。

プランは「パーフェクトな1案しかない」ということはない。
「優先順位」により千差万別。

そして、それらを比較することで見えてくるものがあります。

とは言え「複数のプラン」を作ることは多大な労力が必要になる。
(1案作るのに1ヵ月悩むこともあり、普通は出来ない)

なぜ複数の提案ができるのか。

唯一無二の家でなく「ベーシックな間取り」を追及しているから。

それは

「転売する」など変化に対応できる家であるべきと考えていること。
(転売時に価格の下落をなるべく抑えたいこと)

経済的合理性の追求。
(ゆとりある家計を第一に)

など「豊かな暮らし」を叶えるためという目的のため。

小さな家は「住にかかるコスト」を最適化することが出来る。

そして、家が小さいことは我慢ではなくむしろ、
「家族がより緊密に暮らす」ことに寄与すると考えている。
(そのための設計的な工夫は必要)

具体的な初回プレゼン内容へ。

プランA案。
オーソドックスなプランニング。
前面道路側へ玄関を取り、南面を開放し、水回りは北面へ。

参考例の紹介。(T様邸
小さな家でも吹き抜けは作りたい。
それは、「居心地」「採光」「温熱環境」などが豊かになるから。

A案の変形プラン。
1階に「家族のWIC」を配置した案(→浴室は2階へ)

洗濯物は2階からのシューターから一階の洗濯室へ。

プランB案(2階リビング)。

「僕がこの敷地に自邸を建てるなら」というコンセプトで設計したもの。
2階リビングで「眺望」「採光」「家族がワンフロアで長時間過ごせる工夫」などを盛り込んでいる。

少し極端な案をお見せすることで「新しい気づきがあれば」という想いを込めている。

老後、1階をリビングにリフォームすることで1階に「リビング」「寝室」「水廻り」がそろうことの説明。

住宅は家族の人数も、年齢も変わるため「可変性」も重要になる。

プランC案。
B案で叶えたかったことを1階リビングで叶える案。

眺望や日当たりの良い南側全面をLDKとすることが出来る。

プランD案。
面積を広げた例。異なる広さのプランを比較することで
「本当に(お金をかけてまで)その面積は必要なのか」
を考えて頂く。

続いて、エスネルデザインの設計思想について簡単に。

LDKの再定義→「家族の間」へ。

※「家族の間」は前職場であるオーブルデザインさんが名付け親。
素敵な名前だったので僕も使わせて頂けないか相談したところ、快くOK頂いた。
(所長ありがとうございます。)

※上記の家族の間の定義・解釈はエスネルデザイン独自のものです。

ある家の間取り。
この家に限らないが、
広いLDKを求めるあまり、リビングとダイニングが分断されてしまうことは多々ある。
(家族の視線が合わず、会話も生まれづらい→△)

また、LDKは20帖と広さはあるが、よく見ると、
「居場所=座れる場所」(オレンジ部分)は実は多くないことがわかる。

こういった問題を解消し、LDKを「家族の間」として再構築していきたい。

最新の「網川原のエスネル」プランの紹介。

「家族の間」
リビングとダイニングの融合=
・それぞれの視線が自然と合うこと。
・会話が出来る距離であること。
 などを意識してプランしている。

また
・椅子、ソファ、畳、階段など「多様な居場所・居心地」があること。
 も大切にしている。

マルチWIC(マルチウォークインクローゼット)」の紹介。

『洗面室の再設計』
一般的な「洗面・脱衣・洗濯」の他に
「室内干し」「化粧室」「タオル下着収納」「パントリー」の機能を付加した。

これが小さな家の「家事の心臓部」になる。

とても10分では語りつくせない内容でしたが、
駆け足でなんとか10分ちょっとでまとめられました。
(準備・練習して良かった!)

このような機会をくださった住学と佐藤さんに感謝です。

(K様もありがとうございます!)

最後に、
渡辺さんが僕のプレゼンを聞いて書かれたメモを紹介させて頂きます。

駆け足10分のトーク中にこんなに濃密なメモを!
iPad & Apple pencilを使いこなして。すごすぎです。
渡辺さんありがとうございました^^!

…………….

今回の住学番外編はまたとないスペシャルな回でした。

住宅の完成形は、見学させて頂くことは出来ます。

しかし「建て主様へのプレゼン」はそうそう見れるものではありません!

口調だったり、話の流れだったり、図面・パースなどのプレゼン資料だったり、、

皆さん十人十色のプレゼンで最高に勉強させて頂きました。

感謝の気持ちでいっぱいです^^

プレゼン後はTREEさんでそのまま懇親会♪

金曜夜にも関わらず(住宅業界は土日が一番忙しい)遅くまで話した。
住学メンバーは本当に仲が良いです♪

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)


住学メンバーのかわいい車たち。
(設計士は小さな車が好き??)

【関連記事】…………….

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐
[PhotoLog]3/13:三条市のカフェ「TREE」(トークセッション会場)

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『中越沖地震から11年。』家を建てる上で最も大切なこと。

ゆうです。

7/16は柏崎で「中越沖地震」が起きた日です。

あの日から11年。

「家を建てる上で最も大切なこと」を今年も思い出そうと思います。

中越沖地震を振り返った記事は昨年の記事をご覧頂ければと思います。

『中越沖地震から10年』家を建てる上で最も大切なこと。

また、「平成30年7月豪雨」により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

中越沖地震もこの時期でしたが、
今年は猛暑が続き、大変な思いをされていると思います。

現地へボランティアへ行きたい気持ちもありますが、
まずは(少額ですが)募金を送らせて頂きました。

…………….

災害が起きると常々思います。

「反省し、次に活かすことが大切だ」と。

それは、自分の「次」だけでなく、誰かの「次」のためにも。

人間、平常時から万全な備え(物理的・精神的)をしておくことは難しいです。

それは、常に災害が起きることを考えていては精神がすり減ってしまうから。
(脳が防御フィルターをかける)

だからこそ、

たまにで良いから「定期的に思い出すこと。」

「災害が起きた今、次に起きた時のための準備をしておくこと。」

が大切だと思っています。

災害への備え・対策としてどんなことが考えられるでしょうか。

少し整理して考えてみました。

重要度順に書いていきます。

1.死なないこと。

当然のようですが、いざとなるとすぐに避難できなかったり、不用意な動きをしてしまったりするものです。
今一度、肝に銘じておくことが大切です。

今の時代、情報は(完璧ではないかもしれませんが)正確早いです。

まずは、情報を早めに取得し、万が一に備え、すぐに行動すること。

まずは「家族みんな死なないこと」が当然第一です。

2.精神的に死なないこと。

我が家が壊れてしまったことへの精神的ストレス。

復旧のための経済的ストレス。

仮設住宅での暮らしの肉体的ストレス。

全て、最終的には「心」に来ます。

また、高齢の方は、生活が急変することで物忘れが激しくなることもあるようです。
(おそらく過度な精神ストレスから心を守るために脳がいろいろと防御反応を起こす。)

被災後も、家族や隣人と触れあい会話をしたり、
ボランティアの方と話したりして、
時には被災したことから目をはずして、心を保つことも大切になります。

…………….

上記の2点は「被災後に出来ること」です。

被災前に出来ることを最後にまとめます。

3.経済的に死なないこと。

命が助かっても、その後、経済的な問題が発生します。

家が被災したら、どう直すのかが問題になります。

僕が今住んでいる相方の実家は中越沖地震で「全壊」でした。

解体し建て替えすることも検討しながら、
最終的には、解体はせず耐震補強し、住み継いでいます。

支援金もありましたが、大きな経済的負担を強いられました。

それでも相方の実家は「地震保険」に入っていたのでまだ良いほうです。

経済的に死なないために、
「保険」や「被災しにくい(耐震性の高い)家」を準備しておくことが必要です。

「保険」や「耐震性の高い家」は「命、経済性、精神」を守ることにつながります。

家づくりは人生に一度かもしれませんが、
その一度のときに、何を重要視するのか。

たまにで良いので災害の記憶を思い出し、未来の被災を防ぐために検討してみてください。

それが「家を建てる上で最も大切なこと。」だと思っています。

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住学が成り立つ理由「なぜ他社の紹介をするのか」

ゆうです^^

最近「住学」の活動が増えてきました。

今年初めから1回、2回、3回と開催され、9月に第4回目の開催も決定しています。

また「住学番外編」として、住学仲間の完成物件を見学させて頂いています。

そして、それをブログやSNSでお互い紹介し合う。

本当に面白い仲間だと感じています^^

(画像はネイティブディメンションズさんブログより)

ブログで紹介するだけでは飽き足らず、ついには

自社の見学会で他社のパンフレットを置く

という猛者も出る始末w

サトウ工務店さん見学会で置かれた他社のパンフレットたち。

エスネルデザインのリーフレットと『サトウ工務店さん見学会開催!』

なぜそんな(常識はずれな)ことをするのか?




なぜそんなこと(住学)が成り立つのか?

このブログでも他社の紹介をさせて頂いています。

ここで少し明文化しておこうと思います。

「なぜ他社紹介をするのか?」

それは、

「他社=敵」

ではなく、

「他社=仲間」

だからですね^^

住学のメンバー内でお客さんを取り合うわけではありません。

家を建てられる方の数はとても大きい。

ハウスメーカーで建てられる方もいれば、
ローコストメーカーで建てられる方もいる。

そもそも「競合することが少ない」ということ。

どちらかというと、

「どう家づくりをしていいかわからない。」

「とりあえず総合展示場に行くしか考えつかない。」

と言った方に対して、

「こんなことをしている人たちもいますよ。」

「こういった入り口もありますよ。」

というグループ単位(住学)での紹介のようなカタチ。

仮にお客様が住学内の複数のメンバーを検討して、どちらかに決めることになったとしてもそれは「適性(マッチング)」の問題。

「その方にとって」どの会社がより適していたかということだけ。

良い会社と劣っている会社があるわけではないと思っています。

そう思えるのも、住学の仲間は、

本当に建築が好きで

本当に良い家を作ろうとしているから。

そして、

本当に皆さん個性的で


それぞれが考える「良い家」へのアプローチが異なるから。

・敷地を読み取り、その敷地の魅力を最大限に引き出す設計

・地元の素材を使い、住み手や地域に愛される家を作る設計

・極限まで小さな家の中で家族が高密度に暮らす設計

・限られた予算の中で、いかに効果的に空間を作れるかを突き詰める設計

、、、、

「みんなちがって、みんないい。」

まさに金子みすずさんの詩のとおり。

「優劣」ではなく「適性」があるだけ。

住学はそんな仲間たちです。

だから、他社(仲間)を紹介できるんですね^^

(サトウさんの姿勢に多くの人が感銘を受けていると思います。僕もその一人)
ケンチク探訪♪ 9『サトウ工務店さんへ。幸せの錬金術。』

そんな中で「エスネルデザイン」は、

暮らしを一番に考えた家づくり

を提案していきたい。

具体的に言えば、

・まず初めに、資金計画を建てて健全な家づくり予算を知ること。


・ランニングコストを抑えるため、断熱性の高い家を建てること。


・イニシャルコストを抑え、家以外に使えるお金を残すこと。
 (家族旅行など)
 →具体的には「小さな家」の提案

・小さな家に住み、家族の暮らしの密度を高めること。

端的に言うならば、

家より家計を大切にする設計


家にこだわりすぎない設計

です。

(こだわらない家を作るためには、設計者が見えないところでよほどこだわる必要があります(^^;))

これは「僕だったらそんな家で暮らしたい。」と思ったから。

長くなるのでエスネルの話はこの辺で。

伝えたかったのは「住学の仲間はとても素敵なんです。」ということ^^

だって、仕事でもないのに、昼から夜遅くまで(お酒もなく)ずっと集まって話しているんですから♪

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

【見学会】網川原のエスネルでプロ向け見学会「住学番外編」開催!

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楽しみながら共に作る家づくりを。『複数のプランを提示する』

「ワクワクして楽しみながら共に作り上げる家づくりを。」

という想いがあります。

マニュアルに沿ってオートメーションに進む家づくりではなく、
建て主様それぞれの好みや価値観に合った進め方が出来ればと。

具体的には

『プラン(間取り)を複数案提示したい。』

というこだわりに近い想いがあります。

現在(おそらく多くのメーカーで)営業マンがプランを作成しています。

設計士ではなく。

それはスピードや手間を削減するため。

家づくりは非常に複雑です。

特に注文住宅はフルオーダーメイドなのでとても手間がかかります。

そのため、利益を上げるため「いかに手間を減らせるか」ということが多くの会社でテーマになっていたりします。

それ自体は悪いことではないのですが「プランを営業マンに考えさせる」ということはやりすぎかと思っています。

私も20代前半の頃は住宅営業マンをしていましたが、構造の理解も浅いままプランを考えていました。

そうすると、無茶はしたくないので「無難」なプランを心がけることになります。
(後で「構造的にこれは無理だよ」とならないため)

「これではダメだ。(良い家を提案することは出来ない)」

と思い、営業から設計へ転向することを決意しました。
(→師匠の設計事務所に入所)

…………….

前置きが長くなりました。

今僕は、

『ワクワクしながら世界にひとつだけの「我が家」を共に作っていきたい。』

という想いがあります。

「手間を掛けるところは掛け、家づくりそのものを楽しむ。」

そういったことがしたく、個人の設計事務所を開業しました。

そのためのアイデアはいくつもありますが、そのひとつが

『プラン(間取り)を複数案提示する。』

というものです。

「間取りを複数案提示する」ことは住宅業界では一般的ではありません。

それは

「手間がかかる」ということもありますし、

「建て主様が迷ってしまう」ということもあるでしょうし、

「この敷地にはこのプランがベストです。」

と自信を持って1案を提示するのが設計士のあるべき姿である。

という観念もあると思います。

しかし、僕は(選択肢が複数とれる敷地ならば)複数のプランを紹介したいと考えています。

理由は、

(事前に要望をヒアリングしてからプランを考えますが、)

「建て主様自身も自分の要望に気付いていない場合があること。」

「敷地の可能性をわかりやすく示してあげたいこと。」
(採光、庭とのつながり方、隣家との関係など。)

そしてなにより

「一緒に楽しみながら悩んで頂きたいこと。」

最後のが一番の理由ですね。

「間取りを悩むこと」こそ家づくりの醍醐味!

家づくりで一番楽しい部分です^^

(ちょっと違うかもしれませんが)

洋服を買いに来たらあれこれ見て試着したくなりますよね。

車であってもいろいろな車種を試乗してみたくなりますよね。

文化祭も、本番より準備のときのほうが楽しかったりしますよね^^

そんな「ワクワク♪」を一緒に共有しながら家づくりを進めていければ幸せだなという思いがあります。

(僕一人プランを考えながらワクワクしているのは申し訳ないしもったいない^^)

プランは「優先順位」を入れ替えるだけで千差万別に変化していきます。

「プランAは家事動線を一番優先したプランです。」

「プランBはリビングでの団欒を一番優先したプランです。」

「プランCは景観・採光を一番優先したプランです。」

「プランDは庭とのつながりを一番優先したプランです。」

、、、

そんな風に考えていくといくつものプランが生まれてきます。

建て主様はそれらのプランを見て比べてみることで、

「あぁ、私(たち)はコレを優先した暮らしがしたいんだ。」

と(自分でも気づいていなかった)真の自分の想いに触れることが出来ると思っています。

(夫婦それぞれの価値観を確認する作業であったり、それらを近づける作業もまた有意義なものだと思います。
住んでから「こんなはずじゃなかった」となるリスクも減るかと思います。)

建て主様(住まい手)と僕(設計士)が一緒になって悩み、楽しみながら、

三歩進んで二歩下がるようなこともありながら、

世界でひとつだけの「我が家」を作り上げていければ素敵なことだなと。

その過程も含めて「エスネルデザインのサービス」としたいなと考えています。

『世界にひとつだけの我が家。』

家族の豊かな暮らしを作るための器です。

急いで作ることはありません。

時間をかけながら、戻ったり進んだりしながら、

その過程が家族の思い出となり、

出来た家が住みやすく、自分の真の希望にあった家であれば

こんなに素晴らしいことはありませんね^^

僕は「家を建てる」仕事に携われて本当に幸せだと感じています。

【複数のプラン提案の実例はこちら。】
設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

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2018.3.31『オーブルデザイン退職日。』5年間の感謝を込めて。

Mです。

今日は僕の現職場であるオーブルデザインの退職日でした。

入社したのは2013年3月末だったので丸5年いたことになります。

退職して独立する旨を相談したのはちょうど一年前。

この一年間は本当にあっという間に過ぎ去りました。

所長の浅間さんへは感謝しかありません。

僕がオーブルデザインに入所したのは、前職の先輩に転職の相談したところ

「新潟で真面目に良い家を作り続けている本物の設計事務所だよ。」

「本気で設計を学びたいなら面接に行ってみれば?」

と教えてもらったことがきっかけでした。

・いずれ自分で設計事務所を開業したいと考えていたこと。

・高気密高断熱など専門的な家づくりを学びたかったこと。

・面接やブログから浅間さんの人柄に惹かれたこと。

・ちょうど良いタイミングで募集が出たこと。
 (これは本当に幸運だった。)

なども入所した理由でした。

「最後のお勤め頑張ってね。」
今朝は相方と息子が玄関先まで見送ってくれた。

入ったときの僕のレベルは、

・設計経験ほぼゼロ(営業設計レベル)
・構造計算、断熱気密知識ほぼゼロ(営業知識レベル)
・CAD経験ほぼゼロ
・工事監理経験ゼロ
(住宅営業経験3年あり)

はっきり言ってほとんどなにも出来ない新卒のような状態でした。

今考えるとよく採用してくれたと思います。

世界一周の旅に対してポジティブに評価してもらったことも嬉しかったです。

今日の通勤路。須頃小学校(三条)のモクレンが開花していた。

実際に入所して、すべてが勉強になりました。

技術的なことだけでなく、精神的なこと・思想・設計者として必要なものを学ばせて頂きました。

有給や早退なども気兼ねなく取らせて頂き、夜食や定期的な慰労会など数え切れないほどご馳走もして頂きました。

息子の出産の際は難産で陣痛が34時間以上にもおよび予定より2日も有給を伸ばして取らせて頂いたこともありました。

また、ボーナスをもらったときの感動は今でも忘れません。
(設計事務所でボーナスが出ることは稀。)

先日の送別会は「魚家(ととや)」さんで。
歓迎会も慰労会もほとんどここ。思い出のつまった特別なお店。いつもの二人席。

入所してすぐの頃は、自分の出来るレベルが求められるレベルに達していないこともあり、迷惑をかけました。

慣れない工事監理で確認が甘くなってしまったことがあり、その時は

「辞めるか?」

というところまで芯から詰められたこともありました。

そのほかにもたくさんたくさん怒られました。

オーブルデザインの事務所ビル。
3階の窓からは夕日や雪山など様々な景色が見れた。

それまでは住宅営業の経験しかなかったため、設計事務所の業務は全て新鮮でした。

模型製作や詳細図の作図、クギ一本・ネジ山の深さまで確認する工事監理、、

また、浅間さんがとても集中して仕事をされている姿が印象的でした。

仕事中は、音楽も雑談も基本的にありません。(響くのはマウスのクリック音のみ。)

最初はとても緊張しましたが、次第に「これが一番集中できる環境だ」と感じるようになっていきました。

「様々なことを学べる、吸収できる環境がある。」

「早く一人前になれるよう頑張ろう。」

経験を積むにつれて任される業務の幅も増えていき「期待に応えたい」「成長のチャンスだ」とモチベーションが高まっていきました。

事務所の駐車場の梅も開花していた。
『今日は退職するのにもってこいの日』とう言葉が頭に浮かぶ。

今思うこと。

とても多くのことを学ばせて頂きました。

感謝しかありません。

オーブルデザインに入所したことは、僕の人生のなかで最も幸運な出来事のひとつになりました。

設計者として成長できる日本一の環境だったのではないかと思っています。

まだまだ未熟者でまだまだ浅間さんから学ばせて頂きたいことがたくさんあります。
しかし、これから先は自分で課題を見つけ自分で解決していきながら成長していかなければならないと感じています。

浅間さんは人を育てるのがとても上手な人だと思います。

それは教え方が上手とかそういうレベルではなく、
一言で言えば、親が子に与える「愛」のようなものを施せる人だと思います。

心ばかりのお礼の品。「お麩のおすまし」と浅間さんが好きな「〆張鶴」

また、浅間さんだけでなく建て主様にも感謝の気持ちでいっぱいです。

この5年の間に、多くの建て主様とお会いし家を建てるお手伝いをさせて頂きました。

それぞれのご家族様ごとに、ここでは書き切れないほどの思い出があります。

お手伝いをさせて頂く中で、私自身も成長させて頂きました。

建て主様には感謝の言葉しかありません。

本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

またいつかお会い出来る日を楽しみにしています。

そのときには成長した姿をお見せ出来ればと考えています。

退職日の今日、所員として所長に連れられて行く最後の昼食は馴染みの「来来亭」。
残業する日はよく二人でここへ夕飯を食べに来た。

この5年の間にオーブルデザインを取り巻く環境はとても変わりました。

高気密高断熱住宅はその重要性が認知され「時代の最先端」から「一般常識」へと変わってきています。

オーブルデザインが数年前から啓蒙している「床下エアコン暖房」もだいぶ普及してきました。

日本一の某大学の研究室と共同で住宅の温熱環境を測定したこともありました。
(とても貴重な経験を積ませて頂きました。)

また、事務所へ依頼される方の範囲はどんどん遠方へと広がりました。

今や県外のお客様のほうが多いくらいです。

都会で雑誌にばんばん載っている建築家ならさておき、
地方の小さな設計事務所でそれだけの依頼を受けていることは本当にすごいことだと思います。

事務所の玄関。この5年間この玄関戸を雑巾で磨き続けた。

今日僕は感極まってしまうことがありました。

「はなむけだ。」

と言われ退職金を頂きました。

社内規定には退職金はありませんでしたし想像もしていませんでした。

あまりに驚いて言葉に詰まってしまいました。

最後に、所長から

「握手でもしようか。」

と手を出してくれたのが本当にとても嬉しかったです。

退社時に「外出中」の札をかけるのが決まりだった。
毎日出社時に外し退社時にかけた。これが最後の「外出中」。

退社後、海岸線へ。暖かい夕日が目に沁みた。

双太郎も5年間の柏崎-三条の往復お疲れ様。
本当に助かったよ。

「オワリはじまり」という言葉が頭に浮かんだ。

「良い角度」で伸びる飛行機雲。

3月31日の今日は満月でした。

満月には「達成」「実を結ぶ」「開放」「新たな始まり」などの意味があるらしい。

感傷的になっているせいか、すべてが導かれているように感じた。

ありがとうございました。

本当にお世話になりました。

これから教わったことを胸に頑張っていきます。

いつかまた美味しいお酒を飲みましょう。