カテゴリー
Uncategorized

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問①「家具が置かれた生活の様子。」

ゆうです^^

先日、前職時にお手伝いさせて頂いたY様の家に伺ってきました。

お引き渡ししてから約半年。

家具が置かれた生活の様子や住まわれての感想などを聞き、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。

明るいダイニングは柔らかく暖かい空気に包まれていました。

Y様とのお付き合いは長く、出会いは僕が前職に入社して間もない5年前頃になります。

建てられる土地の準備が出来たのが約2年前頃。

その間、何回も前職の見学会に足を運んでくださいました。

出会いから完成まで5年程。

Y様の家が完成したときはとても感慨深い思いでした。

新津フラワーロード。この時期は菜の花。ひまわりの頃も素敵^^

約束の時間まで「ボー・デコール」さんに寄る。

ギャッベ(手織り絨毯)のソファマットが実用展示されていた。

Y様邸に到着。

素晴らしい快晴の日になりました^^

シンボルツリーはヤマボウシ。 高さ4mほどで枝ぶりも良い。
素朴な外灯とPC板のアプローチが木の外観にとても合う。

玄関脇の花がお出迎え。
こういう心配りが家の魅力を一層増す。

宅内へ。

整頓されたきれいな玄関。
ルーバー戸のシューズボックスと大容量の床下収納があると整頓もしやすい。

玄関戸正面のパキラが良い感じでした^^

玄関から入れる床下収納(天井高1.4m)の内部。
(RC基礎の部分)

自転車(大人用も子供用も)、雪かき用具、客用布団、菜園用具、アウトドア用品、五月人形など季節の道具、子供の部活用具、子供の思い出ボックス、漫画・古本、冬用タイヤまで何でも収納できてとても便利^^

「重宝しています。」とY様。

空気を循環させ湿気らせないから布団も仕舞える。
ベビー用品など場所を取る物も気軽に置ける。

ヒノキの床も徐々に色づいてきた。
柔らかく暖かい針葉樹の床はサラッとしていて肌ざわりも最高。

床やその他の経年変化はこちらをご参照。
【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」

リビングダイニングへ。

造り付けのダイニングテーブル。
家具がとてもオシャレで空間に馴染んでいた。(さすがY様)
吹き抜けから暖かい日差しが広がる。

シンプルな家具とグリーンがとても良い感じ。
無垢の床、白い塗り壁などの内装ととても合っていた。
(建築と家具。価値観を共感し合えたようで感動しました。)

「素敵!」と思ったキッチン裏の収納部分。
鋳鉄のストウブや輪の鍋敷きたちが柔らかく優しい空気感を作る。
アイアンのバー&フックも良い感じ。

Y様こだわりのアイアンの取っ手。
キッチンも同じ取っ手の造作キッチン。
アイアンと木はとても相性が良い。

可動棚の上が簡易的な神棚になっていた。
自然に納まっていて必要以上に主張せずとても良い。
(このアイデア今度使わせて頂こう^^)

設計時からソファを置くことを想定していた場所。
ソファは「癒しの居場所」。晴れた日中や夜に座れば心が休まる。

右側のスペースに背の高いグリーンとサイドテーブルなどが置かれるかも^^

ソファからの景色。
夜は吹き抜けの窓から星や月を眺めることも出来るらしい。

キャットウォークから吊るされるペンダントライト。
電球は専門職であるご主人が選ばれた演色性の高いもの。
(値段も高いらしい)

吹き抜けからダイニングを見下ろす。
内装材がほぼ木だから自然と統一感のあるコーディネートになる。
そして木にはステンレスやアイアンが良く似合う。

「キッチンから子供が遊ぶ和室を見通せるのがとても助かります。」と奥様。
子供が小さい頃はとても便利。
(僕も息子が生まれてありがたみを再認識中。)

造作の鏡枠。
2階の洗面スペースも「あって良かったです。」と喜んで頂けた。

Y様から「とても快適に暮らしています。」というお言葉を頂きました。

見学させて頂きありがとうございました。

素敵な家具たちがレイアウトされ「家も喜んでいるんじゃないかな」と感じました^^

今回は主に外観や内装の様子の紹介でした。

次回は「住まわれてからの感想」をY様に聞いたのでそちらを紹介いたします。

お楽しみに^^

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

今回のお土産①
:鎌田養鶏(刈羽)のたまごプリン

【関連記事】…………….

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

カテゴリー
Uncategorized

『山取り樹木の庭と杉板の家』完成。

ゆうです^^

風邪から復活しました!ご心配をお掛けしました!

先日完成した『山取り樹木の庭と杉板の家』を紹介します。

こちらは前職在職中に担当させて頂いたおうちです^^

先日完成し、完成検査のサポートとして見学会に参加してきました。

ブログへの掲載許可を頂きましたので紹介させて頂きます。
(A様ありがとうございました。)

A様のご希望の「山取り」の樹木の庭。
山取りの木は畑で育てた木に比べて、繊細で流れるように枝が生えるのが特徴。

また、アイアンウッド(イタウバ)でシンプルな木柱をつくり、緩やかに外と内を仕切った。

イロハモミジ(株立ち・寄せ植え)。
モミジは山取りの繊細なシルエットが似合う。

ピンクはヨシノツツジ。
黄金シモツケ(左手前)、ブルーベリー(中)、アキシラリス(右)

樹木だけでなく、下草があるだけで庭はグッと深みが増す。
自然な色合いの川砂利も良い感じ。

シンボルツリーとして人気の高いヤマボウシ(左。5m)とマルバノキ(右。3.5m)

ピンクはハルイチバンツツジ。
左の黄色はレンゲツツジ。手前はマホニアコンフューサ(細葉ナンテン)。
高さ、色、葉の形状にメリハリをつけ奥行感を出す。

ハート型の丸い葉のマルバノキ。
初めて採用したがとても可愛らしい木だった。いいね^^

杉板の外壁とA様セレクトの磁気製のオリジナル表札。
自然素材同士でとても似合っていた。

定番となった壁埋め込みの造作ポスト。
外壁材と同じ材で柄も合わせ丁寧に造る。

右手前はアオダモ。これから葉が茂るのが楽しみ。
夜は造作の庭園灯が植栽を照らす。
午後になり杉板外壁に陰影がつくのも良い感じ。
グリーンのアウターシェードも杉板に合っている。

目隠しのRC塀と下草の小熊笹。
地面を覆うのは1-2年後か。

お昼前にA様からなんと御寿司の差し入れが。
(周辺には美味しいお寿司屋さんが多い)

とても美味しかったです^^

A様どうもありがとうございました。

無事に完成検査も済ませることが出来ました。

また庭の葉が茂った頃にご挨拶に伺えれば幸いです。

…………….

外構に樹木や下草があるだけで、家は何倍も魅力的に見えるようになります。

しかし(A様もおっしゃられていましたが)外構はどうしても後回しになりがち。

「住んでから徐々にやれば、、」

と思いがちなのですが、たいてい住んでからはそこまでしないもの。

新築時に完璧とはいかずとも「足がかり」になるくらいの庭を作っておくとその後も庭いじりがしやすいかもしれません。

下草や砂利を敷いておけば雑草対策にもなり一石二鳥です^^

庭づくりが後回しになるのは、家の間取りや仕様を決めてから、庭を考え出しがちなため。

間取りや仕様を決め切る前に、庭にかける予算を考えておくと、素敵な庭が作りやすくなるかもしれません^^

…………….

エスネルデザインでは、水遣り手間や肥料や剪定などの手間が比較的少なく、大きくなりすぎず、新緑や紅葉や実や花をつける観賞に向いた樹木を提案しています。

また、提携する造園屋さんに樹木を見てもらっており、なにかあれば早急に対応しております。

…………….

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

最近悟ったこと。
:無理をすれば反動が来る。体調管理第一!

カテゴリー
Uncategorized

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

ゆうです^^

先日、前職時にお手伝いさせて頂いたT様邸にご挨拶に伺ってきました。

いろいろな話を聞かせて頂き、2時間以上もお邪魔してしまいました。

住まわれてからの感想や家づくりの反省など、

僕にとってもこれから家を建てられる方にとっても為になる話ばかりでした。

T様邸はお引き渡ししてから丸2年。

前回の記事で自然素材の経年変化をまとめました。

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」

使い込まれて洗い出し風になった玄関土間。(詳しくは前回の記事へ)

今回は、T様に伺った質問と回答を紹介させて頂きます。

それでは^^

Q:アパートから新居に住み移って「家を建てて良かったな」と感じたときは?

〈T様回答〉

全てですね^^

広さや間取りはもちろんですが、暖かさ・涼しさに関してもとても快適に暮らしています。

あとは「音」のストレスから解放されたのがとても助かりました。

アパートのときは子供の夜泣きや騒いでいる声が周りに迷惑じゃないか常に気にしていてそれがストレスでした。

本当は泣いてもいいし騒いでもいいのに納めるのに必死でついつい怒ってしまったり、、

子供をのびのび育てられる環境になったのが一番ですね。(奥様)

T様の子供たち^^ 2年経って大きくなったね!
なんと3人目のお子さんは2017年生れで僕の息子と同級生!
縁を感じました♪

Q:住まわれてから「もう少しこうしておけば良かったな」と思うことはありますか?

〈T様回答〉

あまりありませんが、冷収納庫を作っておけばと思いました。
(室内から出し入れが出来る断熱空間の外の収納庫)

高気密高断熱の家は良くも悪くも冬場に寒いところがない!

なので、ジャガイモなどの野菜や箱のミカンなどの保管場所に少し困りました。
(箱のミカンは車に積んで保管して過ごした)
(野菜はまとめてもらうことが多い)

計画時は「ウッドデッキに置けばいいかな」と思っていましたが、窓を開けて取りに行くのは億劫、、
室内から出し入れ出来る冷収納庫を設けておけば良かったです。

あとはキッチンの高さが少し高かったですね。

自分で決めた高さでしたがもう少し低いほうが良かったかなと。(奥様)
(あとシャワーホース付きの水栓にすれば良かったなと。)

造作のオープンキッチン。
「キッチンの推奨高さ=身長÷2+5cm」という目安の公式がある。
ただし、スリッパをはくかどうか、今までの経験など個人差があるので要注意。

とても綺麗にされているキッチン。
洗った皿などは下部に仕舞えるようになっている。

ヘアライン仕上げのステンレスの天板は2年経って無造作に傷が付きバイブレーション仕上げのように変化していた。良い感じ。

「ステンレスはガシガシ使えてとても良い。パンもこねられるし。」と奥様。

あとは、和室の窓を引き違いにしましたがまったく開けないのでドレーキップ窓かむしろFIX窓でも良かったかもしれません。
(引き違い窓だと強風時に隙間風が入ってくることがある。)

逆に、しなくて良かったなと思うこと

当初希望していたフルオープンサッシにしないで良かったなと(^^;)

暮らしてみてほとんど窓は開けませんね。

「実際ほとんど使われませんよ」とアドバイスして頂いた通りでした。

キッチン裏には無印良品の引き出しがジャストサイズで納まっている。

Q:契約するまでの家づくり検討中の道筋は?
(紆余曲折など)

〈T様回答〉

自然系の雰囲気が好きだったので、自然系でCMや雑誌に載っているメーカーの展示場にまず行きました。

そこの営業マンとのやりとりでいまいち信用しきれず「違うかな」と感じました。
(あまり家の仕様や性能に詳しくない感じだった)

いろいろと他にも同じような会社をまわる上で

「自分たちはどんな家に住みたいんだろう?」

「なにを最優先すればいいのか」

と考え直したところ、

「冬に暖かく過ごせて光熱費も抑えられる家が良い。」

という結論に至りました。

そこから『高気密高断熱住宅』を建てている会社を探しました。

いろいろ回ったのですが、質問にしっかり答えてくれる方は少なかったです。
(床下エアコンを検討していて汚れが気になったが「床下は汚れません」と言い切られたこともあった)

しかし〈僕の前職の会社〉さんは「床下が汚れること」や「メンテナンスの重要性」、「断熱性や耐震性」など疑問に思っていたことひとつひとつにハッキリと返答して頂き信頼出来たことが決め手になりました。

ちなみに〈僕の前職の会社〉さんはネットで検索して知りました。

ブログを夫婦二人ともほとんど読みました。

南に広がる越後平野。

障子を閉めた様子。
障子の桟は全て同じ厚みにそろえて見た目をスッキリさせている。

壁面にピッタリ納まる障子。
壁は見えず、障子と窓ガラスしか見えないよう計算して設計した。

Q:家づくりを始めてから契約するまでにかけた時間は?

〈T様回答〉

およそ半年ほどですね。

「家が欲しいね」と思ってから、育休が終わり職場復帰するまでの間にいろいろと見て回り、ネットでも調べてから決めました。

限られた時間の中でしたが、すぐには契約せずにじっくり検討しようと考えていました。

スケルトンの木製造作階段。

隅に置かれたグリーンが素敵。

「階段板を兼ねた棚板がお気に入りです。」と言って頂けて嬉しかった^^

Q:高気密高断熱の家で冬を過ごされていかがですか?

〈T様回答〉

とても快適です。1階も2階も家中で温度差をほとんど感じません。

最近は不快な状態がないので「快適」と感じることさえなくなってきました。
(暑い・寒い・ベタつくなどを感じない)

冬でも厚着をすることなく薄着・靴下なしで過ごしています。
光熱費もアパートのときよりも安くなったのでなんか不思議な感じです。

布団の量も減りました。(厚手の布団が不要になった)

アパートのときにはマットレスがカビたことがありましたら今はないですね。

子供も大人も風邪を引きにくくなったと思います。
(温度差がないため。)

医者に行く頻度は明らかに減りました。

アトピーの症状も明らかに改善され、ほとんどでなくなりました。

また、冬場遊びに来る友人によく「暖房どうなってるの??」と聞かれて
「床下エアコン1台だよ。」と答えるのですが、最初はなかなか信じてくれません(^^;)

アパート時代に生まれた子は、冬場お風呂から上がったら

「暖かいリビングへー!すぐに服着させてー!」

という感じでしたが、去年生まれた子は(家中が暖かいので)冬でも薄着のまま待たせていて自分が上がってからゆっくり着替えさせたりしていました。

あとは、ほとんどすべての戸を冬場も開けっ放しで暮らしています。
(玄関とリビングの間の戸も)

実家でよくあった「寒いから早く閉めて!」ということはなくなりましたね。

高気密高断熱にしたデメリットをしいてあげるならば、季節感がなくなったことですかね。

あと、他の家が寒くて不快に感じることがあります。

新築でも足元がひんやりするとか。

(相手には言えないけど)新築なのに寒い家なのはなんとも言えない気持ちになります。

知らないことは怖いことだと思いました。

T様が見つけてこられた栃の天板。
面皮付きで艶もありとても素敵。

Q:床下収納の利用法は?
+冬タイヤはどこに置かれているか

※T様邸は床下空間が高さ1.2mほどある。

〈T様回答〉

アウトドア用品や五月人形など季節の飾りや子供の道具などですね。

なんでも置けてとても便利です。

冬タイヤはディーラーに預かってもらっています。

また、すだれや家庭菜園道具や雪かき道具置き場が欲しいので外部物置を買うことにしました。
(見た目も考慮して外部物置は設置しない計画だった。)

(冬タイヤを家に置くこともあるし、新潟では外部物置はほぼ必須かもしれない。新築時に設置しないにせよ将来的に設置できるスペースを考慮しておくことは必要。)

床下内部。
とてもきれいに整頓されていた。まだまだ収納できるスペースはたくさんある。

Q:〈僕の前職の会社〉の印象は?

〈T様回答〉

濁すことなく「悪いことは悪い。」とハッキリ言ってくれるので絶大の信頼を感じています。

先日の2年点検の際も、こちらがなにも言っていないのに不具合を指摘して補修してくれました。

究極のお客様目線だと思いました。

まったく押し売りしない様子や自分の不利益になるようなこともハッキリ言うところに信頼を感じています。

Q:設計事務所で建てるメリット・デメリットは?

〈T様回答〉

メリットは、断熱性や耐震性やプランデザインに対する専門性、また第三者として現場を見てくれることやアフターメンテナンス時の公平な判断をしてくれるところなどですね。

デメリットはあまり感じていないのですが、しいて言えばいろいろな契約を自分でしなければいけないところですかね。

土地契約、設計契約、ローン契約、工事契約、、、あと補助金申請なども。

ハウスメーカーだと全部お任せで楽なのかなと思うこともありました。
(もちろんその分の費用が建物代に含まれるわけですが)

アイアンウッドのウッドデッキ。

T様がご自身で積まれた石の土留め。
素敵ですね。こういうものが何十年して思い出になるのでしょう。

家庭菜園で育てているイチゴ。
朝に摘み取ってみんなで食べているんだそう。

最後の質問を。

Q:これから家を建てられる人へなにか一言。

〈T様回答〉

ハウスメーカーはハウスメーカーの、ローコストはローコストのメリット・デメリットがあると思います。

いろいろ見学する中で「自分たちはなにを叶えたいのか」を冷静に見極めてみてください。
(私たちにとっては高気密高断熱でした。)

その場の流れで契約しないように。

「その会社はどんな家を作りたいのか」

それが明確に感じ取れる会社はきっと真面目に家づくりをしている会社だと思います。

一生懸命考えて悩んで楽しんで家づくりを進めてみてください。

T様、見学や質問などいろいろとありがとうございました。

ブログ掲載許可もありがとうございます。

実際に暮らされている方の声はなにより価値のあるものです。

大変勉強させて頂きました。

追伸…………….

今度は家族で遊びに伺わせて頂ければ幸いです^^

同級生の息子たちを遊ばせられる日を今から楽しみにしています。

なんとお土産を頂いてしまった。
巻のプレジールさんの「田園てくてく」という焼き菓子。

家族で美味しく頂きました^^
ありがとうございました!

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

T様に言われて嬉しかったこと
:「今度来たときは息子さんに自分が建てた家を自慢できますね!」

【関連記事】…………….

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」
2018.10.2築2年半経った外壁の経年変化。
【お客様の家】築2年半の杉板外壁の経年変化〈T様邸〉

カテゴリー
Uncategorized

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」

ゆうです^^

先日、前職時にお手伝いさせて頂いたT様邸にご挨拶に伺ってきました。

お引き渡ししてから丸2年。

自然素材の経年変化やT様の感想など、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました^^

大きな吹き抜けから眺める越後平野は壮大でした。

前職の事務所に突然来られたのがT様との出会いでした。

ワイシャツ姿のT様を見て「なにかの営業ですか?」と聞いてしまったのを覚えています。
(あのときは失礼いたしました(^^;))

T様邸は前職の仕事の中でも、僕が設計に大きく関わらせて頂いたおうちで思い入れのある家です。

2年ぶりに見たT様邸の至る所から、打合せのやりとりが自然と思い出されました。

2年が経ち、徐々に味が出てきた杉板外壁(縦張り。南面)
(直近まで雨が当たっていたため濡れ色。)

窓に青空が移りこんでいた^^

新築時のT様邸。
張りたての木色・シルバーグレー・濡れ色、、自然素材は表情の変化がとても面白い。

劣化とは違う『経年美化・古美る(ふるびる)』という価値観。

北側は雨当たりが少ないようで木色が残っている。

水の流れに素直な「縦張り+押縁」

下屋は雨も日射も少なく新築当初の木色のまま。(多少あめ色化)

壁埋め込まれた必要以上に目立たせない造作ポスト。
板外壁だと造作の可能性が広がる。

スカッとして気持ちの良い縦張りの杉板外壁。(新築時)

お土産は柏崎の綾子舞本舗タカハシさんの「しあわせロール」。
「越の誉」と言い、柏崎は「しあわせ」なお土産が多い?

きれいな玄関。
隣に「家族の玄関」があり靴やコートなどの収納はそちらで出来るようになっている。

真鍮の目地棒が光る。
モルタルの土間も砂利洗い出しのような良い表情になってきた。

「時間の経過」「暮らしの歴史」が感じられるデザイン。

新築時の塗りたてのモルタル土間。
この状態も素敵だが「使い込まなければ現れない表情」というものにとても魅力を感じる。

玄関横の飾り棚。現代の「床の間」のような場所。
設えにその家族の個性が出る。お客様をお迎えする家の最初の顔。

窓辺に何気なく置かれた小物からも家族の暮らしが想像されてとても素敵^^

トイレにも可愛らしいドライフラワーが飾られていた。
素朴なガラス瓶がとても素敵。T様の素敵な感性を感じる。

2年経ったヒノキの無垢の床。(無塗装)
ほんのりあめ色になってきていた。

乾燥により多少の節の割れや板同士の隙間はある程度出てくる。
しかし、すべすべとした無垢の木にはそれ以上の感動がある。

張りたてのヒノキの床。
赤ちゃんの肌のような張りたての表情もいいけど、モルタル土間と同じく時間の経過が感じられるほうに魅力を感じる。

それはきっと人間と同じだからだと思う。

T様に、床などの経年変化でなにか気になることはあるか聞いてみたところ、

「特にないですね。割れの傷もほとんど気になりません。」

「無垢で無塗装の床はお手入れも楽で風合いも良くてとても気に入っています。」

ということでした。

長くなってきてしまいまいた。

T様とのお話はまた次の機会にしようと思います^^

この日は一日雨予報で朝方まで降っていたのですが、なんとT様とお話ししているうちに晴れ間が!

「ありがたいなー。」

と感じながらついつい長居をしてしまいました。

越後平野を一望できるT様邸。日当たりも景観も最高。

Q「家を建てて良かったなと感じることは?」

Q「もっとこうしておけば良かったと思うことは?」

などの質問へのT様の回答はまた次回に^^

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

ほっこりしたこと2
:綾子舞本舗さんのえちゴンクッキー♪

【追記】…………….

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

2018.10.2築2年半経った外壁の経年変化。
【お客様の家】築2年半の杉板外壁の経年変化〈T様邸〉

カテゴリー
Uncategorized

K様との初回面談と「役立つアプリ」

ゆうです^^

先日、「話が聞きたい」と僕に声を掛けてくださったK様と打合せをしてきました。

独立前から相談を頂くのは大変光栄なこと。
(エスネルデザインの開業は2018年4月以降の予定)

そこで貴重なお話と「役立つアプリ」を教えて頂きました^^

役立つアプリとは『SmartFeed』というアプリ。

いつも見ている複数のブログの最新記事をわかりやすくまとめて表示してくれます^^

アプリを開くとこんな感じ^^
いつも見ている「サトウ工務店」「ネイティブディメンションズ」「FP昆さん」のそれぞれのブログが画像付きで表示される。

【追記】…………….
SmartFeedはエラーが多々あったので、現在は『RSS Reader』を使っています。
(トップ画像真ん中)
…………….

K様はエスネルブログもアプリに登録して読んでくださっていました。

「ほぼすべての記事を読みました。」

と言われたときの嬉しさは忘れられません^^

「ブログで書かれていた『空間のアウトソーシング』っていう考え方に共感して、家は小さくて良いと思うようになりました。」



「息子さんが生まれた9月9日は本当に良い天気でしたよね。」

などマニアックな話が飛び交う♪

とても嬉しくて僕の顔はニヤニヤしていたかもしれません^^

K様と引き合わせてくださったのはFPの昆さん

昆さんとの付き合いはかれこれもう5年間ほど。

僕のことを気にかけて頂き度々いろいろな話をしてきました。

5年の間に昆さんも独立され、その姿は僕の刺激になっています。

本音をズバっと言ってくれるところが頼もしい昆さん。

K様とはいろいろな話をさせて頂きました。

まずは簡単に僕の自己紹介を^^

今までの経歴や世界一周の旅の話を。
(トークセッションのために準備していたものが役に立ちました。つながる!)

トークセッション『これからの住まいの形』準備完了!

また、僕の旅中の写真や建築のスケッチなどをまとめたノートをご紹介。

我ながら「よく描いたなー」と。スケッチ中、待っていてくれた相方に感謝。

K様の家づくりはある事情でストップしていました。

それは、

求めるエリアに土地が出ない!

ということ。

K様が希望するエリアは新潟市の人気エリア。

土地が出たとしても、広すぎたり、日当たりが悪かったり。

しかも、それでも超ハイスピードで売れていくそうです!

(ただし今年から徐々に動きが活発になってきたとか。)
昆さんブログ『中央区・東区・西区の売地状況』

ざっと検討したら即買い付け出さないと間に合わないそうです。

良い土地を探し続けてかれこれもう1~2年。

「土地を探すのに疲れてきました、、」とおっしゃられていました。

しかし、「悪いことばかりではない」とK様は話されていました。

「時間が経つにつれ価値観変わってきた。」




「前は、子供の小学校区が変わらないように今の住まいの近くだけを探していたが、小学校区は変わってもいいのかもしれない。」




「新興住宅地も良いけれど、昔からの町の中でも良い。ご年配の方とも触れ合えば子供にとっても良い刺激になると思う。」




「建物についてもゆっくりと勉強する時間がとれた。焦ってメーカーと契約することがなかったのは良かったのかもしれない。」

など。

僕も家づくりを考え始められてから『1年間は建物の契約をしないこと』をお勧めしています。

それは、上記のとおり時間と共にあら熱が冷めていき、「冷静に自分たちにとって本当に必要な暮らしはなんなのか」を考え直すことが出来るからです。

また、K様の家づくりの始め方は『良い家づくりの見本』のようでした。

「ハウスメーカーへ行ったりして土地も紹介され契約しかけていたが、『本当に将来のお金は大丈夫なのか」と心配になり、いろいろ調べたところFPの昆さんのところにたどり着いた。」




「あのときなにも考えず、高いローンを組むことにならずに良かった。」




「今は老後までを見据えた資金計画から導いた『土地と家にかけられる総予算』を把握しているので(ある程度は)安心している。」

今月末には僕に相談して頂いている別の方も昆さんの事務所へ相談に行かれます。
(僕のほうからも昆さんの予約をとることが出来ます。)

昆さんが作成する「マイホーム予算診断書」。
以前我が家も作ってもらいとても参考になった。

僕の設計方針は

『家の設計は、将来を見据えた資金計画から。』

もっと言えば、

『住む方の「幸せ観」の見直しから。』

これが僕の設計哲学です。

また、K様は

「家を建てるのであれば、資産価値の下落をなるべく抑えたい。」




「転売することも想定して土地や家を考えている。」




「具体的には駅近くだったり、地盤が良かったり、水害リスクが少なかったり。将来そのエリアがどうなっていくのかも考えます。」



とも。

まさに僕が考える家づくりのとおりでした。

僕は今『資産価値の下がりにくい家づくり』をテーマに設計を見直しています。

具体的には、


・雨漏りリスクを抑える。
(屋根はしっかり出す。窓には庇をつける。)

・構造の耐久性が落ちない工夫。
(高基礎にして雨の飛び跳ね対策。より安全な防水・通気工法)

・建築途中の工事監理の記録を詳細に残す。
(図面どおり適正な施工が行われた証明書)

・詳細図まで正確に書き込まれた設計図書、構造計算書一式の作成。
(リフォーム時に手を入れやすいように)

・長期優良住宅など国の証明による価値の明確化。
(設計者個人の計算だけでなく、国にも設計を確認してもらい証明を取る。)


・35年後のメンテナンスがしやすい設計。
(設備や外壁の交換など。メンテがしづらい家はそれだけ資産価値が落ちる。)

これらを新築当初からきちんと考え、設計・施工していくことが『資産価値の下がりにくい家づくり』につながります。

資産価値が下がりにくいということは、転売時により高値で売りやすいということ。

また、子供たちが継いだ場合にもリフォームがしやすいということ。

上記の項目は『中古リノベーション』をする際に「これらがそろっていたら設計者としてお勧めできるな。」という中古物件の条件にもそのまま当てはまります。

僕は「新築」も「中古リノベ」もどちらも手がけていますが、どちらもリンクし合っていてとても勉強になっています。

(新築だけであれば35年後のことまで考えることは少ないのかも。)

また、家の価値はそれでも低下していきます。
(税法上は約22年で家の価値がゼロになる。)

どのみち低下するのであれば、家は小さいほうが資産価値の低下を抑制できると考えることもできます。

新築時に小さい家を考えることは、いろいろな費用を抑えることにつながるんです。

豊かな暮らしのつくり方。17 ー『家を建ててからかかる費用の差。』ー

K様、奥様、長時間の打合せ本当にありがとうございました。

このブログがK様の家づくりのお役に立つようであれば幸いです。

余談…………….

K様とは2時間半以上もお話していました。

その際にとったメモは下の通り。

ほとんどアプリの名前だけ、、笑

昆さんがおっしゃるには、


「一番良い打合せが出来たときのメモですね。」

と。

初回から「要望満載」や「質問攻め」のようになる場合、その後スムーズに進まないことが稀にあるそうです。

初回の打合せでは「具体的な話ではなく雑談などの大きな話」をしている場合、その後とてもスムーズに行くことが多いんだそうです。

「なるほど^^」

と思いました。

また、奥様が

「大工さんと建てる家っていいなー」

と。

奥様も実家を建て替えられた際に、作り途中の現場で階段を昇り降りした思い出があるそうで、

「お茶とかスポーツドリンクとか差し入れに行きたい♪」

「顔が見える大工さんに家をお願いしたい。」

と。

とても共感しました。素敵な価値観だと思います。

僕は顔が見える地元の大工さんとの家づくりをお勧めしています。

それが『良い家』を作り『良いアフターメンテナンス』を作ります。

最後にK様から

「(確定ではありませんが)ご縁があればエスネルデザインさんにお願いしたいです。」

というありがたい言葉を頂きました。

感動しました。

そうなった際は全力で良い家を提案させて頂きます。


実はK様は現在僕が勤める事務所の見学会にも数度来られていた方。

今回「話が聞きたい」と依頼された際に、まずは所長に相談をしました。

道義的に「不可だ。」と言われるかもしれなかったからです。
(現事務所のお客様候補を横取りしたことになりかねない。)

しかし、所長は了解してくれました。

所長にも大きな感謝です。

おまけ…………….

K様は

「建築の仕事はとても格好良いと思います。」

「家の勉強をしているうちに建築士の資格が取りたくなりました。」

「息子にこういう道もあるんだよということを伝えたい。」

と。

嬉しかったです。

ちなみにK様の息子さんと僕は名前が似ていました♪

○君、建築の道、向いているかもしれませんよ^^

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

最近の嬉しかったこと
:K様に「田舎暮らしとても楽しそうですね」と言われたこと。