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【網川原のエスネル‐26】サッシ取り付け「窓周りの防水」と「家で重要なものの順位」。

ゆうです^^

網川原のエスネルは順調に現場が進んでいます。
(リアルタイムでは外壁も張り終え、内部造作中)

9月上旬完成見学会を行います!
(現時点では9/7・8を予定)

ぜひご見学頂ければと思います^^

さて今回は、防水で一番の要となる

窓周りの防水処理について。

大工さんに綺麗で安全性の高い防水処理を行って頂きました。

前回もお伝えしましたが、

家で起きる瑕疵保険事故の9割以上が雨漏り。

そのうち、壁からの雨漏りが7割以上を占めています。

壁からの雨漏りのうち「窓」からの雨漏りが大部分を占めると思われる。
(他はバルコニー、配管配線穴など)

瑕疵担保保険のマニュアルには「窓の防水処理」に関する記載が多い。
それはそれだけ事故が起きやすい部分だから。
まもりすまい保険「設計施工基準」より)

水の流れを考え、侵入しづらいようテープ処理にも順番がある。

防水納まり(横断面)。

このマニュアルは保険に入るための参考資料なので、法律で決められているわけではないが、設計者も施工者もこれらを熟知する必要がある。

防水紙(タイベック)が張られ、サッシが納められた現場。

家族の間の窓たちも形が見えてきた^^

さて今回は、窓周りの防水処理について。

まずは、サッシ設置の前に防水紙を窓台に巻き込む。
(捨て張り)

その上から防水シートを被せ、隅をテーピング処理。

その上からサッシを取り付ける。

上部と左右は防水紙をサッシの上に被せて、、

しっかりとテーピング処理!

この方法は「先張り防水シート仕様」と言われるもの。

先張り防水シートを用いず「テーピング」だけで納める方法もある。

S邸リノベーションでは先張り防水シートを用いず、両面テープによる防水処理を行った。

窓周り防水処理は大きく2種類あるわけですが、エスネルデザインではどちらで行うかの指定はしていません。
(施工店さんの慣れている方法で行ってもらう)

それは、どちらの方法が優れているかはなく、
あくまで施工精度が防水の要だから。

防水紙やテープは量を張れば良いというわけではありません。

精度の悪い張り方をすれば毛細管現象などで逆に水を引き込んでしまうリスクも出てきます。

だからこそ、図面指定ではなく、

施工者でない第三者(設計事務所)の現場監理の徹底

が断熱気密、耐震施工だけでなく防水処理でも重要ということ。

一般的に現場には、施工店の社員でない手伝い大工さんも来ています。
(そもそもハウスメーカーなど社員大工を持たない施工店も多い)

防水処理に不具合があった場合、誰が責任を取るのか。

当然、責任を取るのは施工店ですが、直せば良いということではありません。

雨漏りを直すことはとても大変。

まず原因の特定が難しい。

雨漏りなのか、結露なのか、窓からなのか、屋根からなのか、

散水して様子を見る、少し手を入れては1年ほど様子を見る、など

とても時間がかかり、住み手の心労負担も小さくありません。

そういったリスクを下げられるのが工事監理だと考えています。

(第三者でなくても、自社内で人員や業務に余裕があり、工事監理できる人がいれば良し)
(しかし実際は、複数棟掛け持ちする監督が片手間で行っているケースが多い)

家づくりで重要なポイントに順番をつけるとすれば、

耐震 = 防水
 > 断熱気密(壁内結露防止)
 > 使い勝手・間取り
 > 仕上げ・デザイン・設備

かと思っています。

これは万が一の際のダメージが大きい、復旧コストが大きい順です。

・地震被害、雨漏り被害は復旧コスト、時間、手間が多大にかかる
 →高耐震性確保、防水処理の工事監理

・高断熱性は快適性や冷暖房費に影響

・高気密性は壁内結露防止

・使い勝手や間取りは大切。
ただし、よほど奇抜な間取りにしなければそこまでの不便は生じずらい。

・仕上げ、設備は住んでからも変更することが可能。
(悩んで選んだデザインも数年住めば慣れる)
(家事楽などポイントで高機能設備を選ぶことは有効)

家づくりを始めた最初の頃はこれらの順番が逆になりがちです。
(総合展示場は設備や仕上げの良さで競いがちだから)

真面目に家づくりを考えていると、徐々に重要だと思うポイントが逆転しだします。

その頃には様々な情報をネットなどで能動的に勉強し始められていると思います。

そこまで行けば、家づくりの失敗リスクはグッと下がっていると思います^^

…………….

家は建ててから何十年と住み続けるもの。

もしかすると、その後誰かに譲り、手を加え、さらに何十年と住み継がれるもの。

エスネルデザインの家はそうであってほしい。

そして、それが出来る耐久性とメンテナンス性を備えた家を提案しているという誇りがある。

昔からある外観、住みやすい間取り、万が一の際の耐震性、そして、快適で省コストな高断熱性。

「エスネル」は僕が建てるならこんな家に住みたいと考えて生まれた家。

転売することまで想定した家。

中越沖地震の被害や、寒い家で暮らした体験から生まれた家。

そんな家を提案させて頂いています。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

【網川原のエスネル‐25】防水紙施工と基礎断熱施工。

【網川原のエスネル‐24】外張り断熱材施工!「ダブル断熱のメリット・綺麗な現場・僕の天職。」

S邸リノベーション。28「防水処理・床気密・外張り断熱!」

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【網川原のエスネル‐25】防水紙施工と基礎断熱施工。

ゆうです^^

網川原のエスネルでは壁に防水紙が張られました。

防水紙の施工は住宅工事の大きな節目のひとつです。

また、床下の断熱材(基礎断熱)も設置されました。

現場は順調に進んでいます。

防水紙の設置は家づくりの工事の中で最も重要な工程のひとつ。

それは、家で起きる瑕疵保険事故の9割以上が雨漏りだから。

そのうち、壁からの雨漏りが7割以上を占めています。

住宅保証機構パンフレットより。

外張り断熱材の上から防水紙を張っていく。

万が一の三次防水層として外張り断熱材の防水性にも期待している。

【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

シワがほぼ無く、とても綺麗に張られたタイベック。
大工さんの気遣いの賜物。

道川大工さん、中村大工さん、ありがとうございました^^!
(ここは出来すぎ。通常は多少シワは入る)

防水紙はデュポン社製の「タイベック」が信用性が高い。(2019.7現在)
(他社の「タイベックもどき」が経年劣化したという話はよく聞く)

デュポン社のタイベックには20年保証が付いている。

透湿・防水シート タイベック®ハウスラップ │ 製品紹介 │ 旭・デュポン

タイベックの上に通気層を形成する「通気胴縁」を設置していく。

タイベックと接する通気胴縁は「縦」設置が理想。
それは、通気の流れも雨水の流れも縦方向が基本だから。

※通気胴縁は外壁の下地材の役割も果たす。
・外壁が「横張り」の場合、胴縁は「縦」設置。
・外壁が「縦張り」の場合、胴縁は「横」設置。
→胴縁が「横」設置の場合は「穴あき胴縁」を使用するなどの配慮がベター。

胴縁の留め付けは特殊な長ビス(パネリード2)を使用。
外張り断熱部分にはビスが効かないため、柱まで届く長いビスを用いる必要がある。

パネリードHPより。

そして、屋根の防水紙と壁の防水紙が連続しました^^!

屋根用防水紙が壁用防水紙の上に被さる。

図のオレンジのラインが防水紙の層。
屋根も壁も防水紙で包まれる。

例えるならコート(外壁)の下に「ウインドブレーカー」を着ているような感じ^^

垂木の間は通気層&万が一の雨漏り時の排水層になっている。

防水紙が連続し、一安心です^^

…………….

一方、床下では「基礎断熱」の施工が進んでいます。

基礎立ち上がりに張る断熱材は外張り断熱と同じフェノールフォーム。
厚さは9.5cm

貼り付け面にコーキングを打つ。
点付けではなく、線で囲うように打つのが重要なポイント。

断熱材を基礎に隙間無く密着させていく。

理由は、隙間があると湿気を含んだ空気が基礎に触れた際に結露する恐れがあるから。

冬場、外気に接する基礎は非常に冷たくなる。

少しの隙間でも結露につながりやすいため、隙間なく断熱材を設置していく必要がある。

赤四角の材の上に1階の床が張られる。
→床下空間が非常に大きいことが分かる。

基礎立ち上がりは断熱以外にも「気密シート」のからみもあり複雑な部分。

高基礎はメリットは大きいが、手間もとてもかかる。
(コストパフォーマンスは高いと考えている)

小林棟梁、細かい作業大変ありがとうございました!

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

…………….

家はほぼ全て現場で人の手によって作られていきます。

エスネルデザインの家は特に手間がかかります。

(超高断熱や耐震等級3、高基礎、3次防水層、板外壁、無垢材の床、塗り壁、造作家具、、)

エスネルデザインの家はこれだけ手間がかかっていることを伝えていきたい。

現場で汗をかいている人がいることを知ってもらいたい。

そして、そこに想いを感じて頂ければ嬉しい限りです。

これからも設計することと同様に「伝えること」を大切にしていきたいと考えています。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
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【関連記事】…………….

【網川原のエスネル‐22】3次防水屋根完成!「ゴムアスルーフィング・雪止めアングル・棟換気。」

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐
【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

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【網川原のエスネル‐24】外張り断熱材施工!「ダブル断熱のメリット・綺麗な現場・僕の天職。」

ゆうです^^

網川原のエスネルでは外張り断熱材が取り付けられました。

「ダブル断熱」の外側を担う外張り断熱は、施工も重要なポイント。

完成時に隠れてしまう部分を入念に監理しました。

また、現場がとても綺麗!

綺麗な現場と良い仕事は比例する傾向にあります^^

「超高断熱(ダブル断熱)」仕様は、エスネルデザインが推奨する住宅の根幹部分です。

快適性を考えても、

経済性を考えても、

防水性結露対策などを考えても、

「家を建てるなら、ダブル断熱にすべき」

と感じています。
(予算が厳しければ面積を減らしてでも)

そのあたりの詳細は以前のブログをご参照頂ければと思います^^

【経済性】なんのための超高断熱?「冷暖房費を抑えるため。」

【快適性】なんのための超高断熱?「家中暖かく快適に暮らすため。」【全館空調のススメ】

【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

【「超高断熱」とは】網川原のエスネルの断熱性はUA=0.24

外張り断熱材「フェノールフォーム」が搬入された。

雲見室からの景色がとても気持ち良い。

真裏の家が平屋のため、中心市街地ではあるが敷地周辺の抜けはそこそこある。

さて、外張り断熱材が張られ始めています^^
(5月下旬)

耐力壁(モイス)の上に張られた厚さ6cmのフェノールフォーム(ネオマボード)

壁の断面はこんな感じ♪

断熱材の厚みだけでも18cm!
(グラスウール12cm+フェノールフォーム6cm)

これぞ超高断熱住宅の壁^^

外張り断熱にフェノールフォームを選定している理由はこちら↓

【秘訣】断熱材の種類。フェノールフォームを選ぶ理由。

綺麗に施工される外張り断熱材。

家の隅もすべて外張り断熱材で覆われる。

アパートなど、冬に家の隅に行くと分かるが、隅は外の熱の影響を受けやすく寒くなりがち。
(不快感や冷暖房費に影響)

隅を外張り断熱で覆うことでそれらの影響を軽減させることが出来る。

また、外張り断熱は金物工法の弱点である金物(熱橋)を断熱材で覆うことが出来るため、熱損失の軽減結露防止に効果を発揮する。

屋根合板との納まり。
合板が梁から突き出ていたのは、屋根合板上に張った防水紙を段差なく壁面に下ろすためでした♪

祝上棟!③床・登り梁・屋根「水平構面の重要性。」の予告文。

窓周りは、外張り断熱材を張る前に窓を取り付けるための下地材を設置する。

綺麗に張られた外張り断熱材。
赤四角の部分を良く見ると、、、

隙間に合うようカットされた断熱材が挿入されている。

このように外張り断熱材は効果も高いが手間も大きい。

超高断熱は高級仕様と言って良い。
(コスト以上に効果はあると考えている)

綺麗に施工してくださった小林棟梁、道川大工さん、中村大工さんに感謝!

玄関周りも出来てきた。
大きな軒下空間がとても良い感じ。

施工だけでなく内部の整理整頓も素晴らしい。

整理整頓された用具棚。
ここまでのものは初めて見た。(他の場所にも多々)

大工さんの性分、気質を感じられる部分。

「現場の整理整頓の綺麗さ」と「仕事の綺麗さ」は往々にして比例すると経験上感じている。

現場を掃除する道川大工さん。
さすがの現場です!いつもありがとうございます!

雲見室でちょっと休憩♪
(撮影:道川大工さん)

「自然と腰掛けたくなる場所がある。」

そんな工夫を(さりげなく)散りばめていきたい。
と考えながら設計しています。

それは、僕がそういう場所がとても好きだから♪

カフェやレストランに行ったときも、まず

「居心地の良い席(場所)」

を探すのが習慣(クセ)になっています。

僕は住宅設計の仕事が天職だと感じています。

それは「性分に合っているから。」

住宅設計はなかなか大変な仕事です。

構造計算や納まりやコスト計算など数字との格闘もありますし、
心地良さなど感性的な素養も求められます。
(材料の経年変化や法律理解、一般教養など必要な知識は多岐に渡る)

僕は少なくとも

「細かい作業が割りと嫌いでない。」


「心地良い居場所探しが好き。」

という点で設計士の仕事は向いていると感じています。

網川原のエスネルは

「僕が家を建てるならこんな家が良い。」

と考えて設計させて頂いた家。

ポイントは「快適性」や「居心地の良さ」もさることながら、

コストパフォーマンスを重視しているところ。
(イニシャル・ランニング・メンテナンスを考慮したトータルコスト)

知識を積み、計算や実験を繰り返し、
「ゆとりある豊かな暮らし」を実現するために検討を重ねて生まれた家。

エスネルデザインが自信を持ってお勧めできる家。

そんな網川原のエスネルの工事は今日も順調に進んでいます。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


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【関連記事】…………….

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐
【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

【予告】…………….

【おまけ】…………….

現場の仮設トイレの様子。

綺麗で掃除する気満々なトイレ内部♪
(ここまでのトイレもなかなかない、)

仮設トイレを見ればある程度、現場の仕事の良し悪しを感じることが出来る。

「良い現場の条件『仮設トイレ』。」

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【網川原のエスネル‐23】耐力壁の工事監理!「耐震設計の基本・監理のポイント・モイスの防火性能。」

ゆうです^^

網川原のエスネルでは耐力壁が取り付けられました。

耐力壁の施工で特に注意なのはクギの留め付け!

設計事務所(施工を請け負っていない第三者)による工事監理を徹底して行ってきました。

家づくりでの隠れた重要ポイントです。

「家がナニで地震に耐えるのか?」

と言うと

「壁」

なんですね。

間仕切り壁などの普通の壁も地震に抵抗することが出来るのですが、種類や施工精度により耐震強度が未知数なため、構造計算には含めないことが一般的です。
(余力として残す考え方)

そのため、耐震の主役として構造計算に反映するものが

「耐力壁」

と呼ばれる地震に抵抗する強さを持った壁になります^^

一般的な耐力壁の種類。
大きく分けて「筋交い系」「面材系」の2種類がある。
モイスTM資料より〉

左下に「壁倍率」という表記があります。

壁倍率とは「地震に対する強さ」を示したもの。
(とても簡単に言うと)

壁倍率1倍より、壁倍率2倍の壁であれば、地震力に2倍耐えられることになります^^

壁倍率は、面材の種類やクギ種・ピッチなどにより多数設けられています。

耐震設計の基本は、この耐力壁の

「量」「バランス」を調整することです。

耐力壁が多ければ多いほど建物を強く(硬く)出来ます。

強く(硬く)すれば、地震時に建物の損傷を抑えられる可能性が高くなります。
(=地震力に対する変移を抑制できる)

しかし、注意点は耐力壁のバランスです。

「右側は耐力壁が多いけど、左側は耐力壁が少ない」

と言った場合、

前後に建物が動いたときに、

「右はあまり動かないけど、左側はよく動く」

など「ねじれ」のような動きが発生します(+_+)

これが建物の損傷につながりやすいため、耐力壁の配置のバランスが重要になります。

さて、このバランスの問題はよく起きます!

それは、

「家の北側は水廻りなどで壁を設けやすいけれど、南側は窓を大きく取りたいため壁が少なくなりがち」だから。

そのあたりが設計者の腕の見せ所^^

耐力壁の「量」を確保しながら「バランス」も取っていく。

窓の配置・量など意匠的な要素ともバランスを取りながら。

安易に耐力壁を減らすのではなく。
(耐力壁を減らせばバランスがとりやすくなる)

このように「構造」と「間取り」は綿密に交わりあっているのでした^^

これが
構造をプランと同時に検討すべき理由です。
(通常はプランが先で構造は後(外注)になりがち、)

設計事務所の仕事『ラフプラン検討。』間取りと構造。

…………….

長くなってしまいました(^^;)

ここまでは構造「設計」のお話でした。

ここからは構造「施工」のお話。

耐力壁(+外張り断熱)の施工が進む網川原のエスネル。
(5月中旬)

白い板状のものが今回選定した耐力壁^^

Moiss(モイス)です^^

モイスを選んでいる理由は

「防火性能」が高い点が優れているから。

モイスTM資料より〉

外壁の種類に寄らない防火認定を取っているため板外壁と相性が良い点もポイントです^^

板外壁が火災に弱いがというとそうではない。
なぜなら、壁の内部で防火層を形成しているから。

防火層とは外から「モイス」「グラスウール」「石膏ボード」
(準防火性能)

施工されるモイスTM(耐力面材)。

さて、
耐力壁の施工にはいくつか監理ポイントがあります^^!

その①「クギの種類」



耐力壁の仕様に沿ったクギが使われているか。

耐力壁に使われるクギは主に「N50」というものだが、壁倍率によっては「CN50」など通常と異なったクギを使う場合もあるので要注意。
(クギ頭の文字や色を見て判別できる)

その②「クギの留め付け間隔」

耐力壁の仕様に沿ったクギの留め付けがされているか。

耐力壁の種類や壁倍率によって、クギの留め付け間隔(ピッチ)は異なる。
設計どおりのピッチで留め付けられているかの監理をする。

その③「クギのめり込みが許容範囲内か」

疎かになりがちなのがクギのめり込み。

特に注意が必要なポイントです。

モイスはクギのめり込みは1mm未満まで。

現場施工精度に対して非常にタイトな要求になるが、必要な性能を確保するために守って頂くよう監理していく。

地震に耐えるには「耐力壁とクギの接している長さ」が重要となる。
(めり込むと接する長さが減ってしまう→×)

(中には「少しめり込ませたほうが効く」など勘違いされている大工さんも、)

↑クギのめり込みが深すぎた部分。
指摘してクギを新たに「増し打ち」してもらった。

非常に細かいことを言うと、
クギはエア釘打ち機で留めていくのだが、留め付け下地が「柱」か「間柱」かでクギのめり込み具合は変わる。
(柱と間柱の固さや密度が一様でないため)

間柱のほうが細いため、同じ空気圧だと柱の釘はめり込みゼロで打てても間柱のクギはめり込み1mm以上になることも。

そのため、柱と間柱とを空気圧を変えてクギを打つなど細かな調整が必要になる。
(ここまで指摘する監理者は本当に少ない)

その他にも、耐力壁の工事監理の注意点は、、

耐力壁の板の縁から適正な離れをとってクギを留めているか。

クギが縁に近すぎると板が割れやすくなってしまうため、モイスは縁から12mm以上離すこととなっている。
(モイスはクギ打ちガイドの線が入っているので施工者に優しい^^)

耐力壁の上下階の張り分け部は6mm以上離れをとっているか。


地震時に板が動いたときに板どうしが干渉し合わないよう適切な離れを取る必要がある。

基礎と触れる部分も同様。
離れを確保されているか確認する。

内部の耐力壁(構造用合板)(仮止め中)。

…………….

ここまで細かく耐力壁のクギのことを言うのは、突き詰めて言えば、

地震に耐えるのはクギだから。

クギの施工が疎かであれば、構造計算どおりの耐震性は発揮されません。

地震の被害の原因が「耐力壁の施工不良」だったというのはよく聞く話です。

そして、このクギは外壁を張れば、見えなくなってしまいます。

それは、施工精度が低くてもクレームになりづらい部分ということ。

クギの施工精度まで厳しく監理している会社は実はそう多くはありません。

エスネルデザインが設計と施工を分離した家づくりを勧めているのもこういった理由から。

「施工品質の崩壊と独立した工事監理。」

そして耐震性は、家族の安全はもちろんのこと、被災時の経済的な負担に関わってきます。

被災時に損傷するかしないか。

これは、

・復旧費用がかかるかかからないか。

そして、

・耐震性の劣化があるかないか。

につながります。

耐震性の劣化があれば、同じ地震が次に来たときは同様に耐えられるかどうか分からないということ。

被災時に損傷するかしないか。

その分かれ目はクギの施工で決まっているのかもしれません。

…………….

ついつい地震、耐震がテーマの記事はアツく、長くなりがちです(^^;)

それは僕自身が、被災、支出、家族が仮設暮らしで暮らす、などの大きなストレス経験があるから。

とても辛い体験でしたが、今では僕の大きな財産となっています。

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【関連記事】…………….

S邸リノベーション。26「耐力壁のクギ工事監理!」

『中越沖地震から10年』家を建てる上で最も大切なこと。

『中越沖地震から11年。』家を建てる上で最も大切なこと。

豊かな暮らしのつくり方。10-3 ー『耐震等級とは。』ー

【秘訣】構造計算された家を。「耐震等級3」を勧める理由。

【予告】…………….

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【網川原のエスネル‐22】3次防水屋根完成!「ゴムアスルーフィング・雪止めアングル・棟換気。」

ゆうです^^

前々回に引き続き、網川原のエスネル屋根工事のご報告です。

屋根鋼板が張られ、3次防水層を持つエスネル防水屋根が完成しました!

棟換気材雪止めアングルなどの施工・監理も万全です。

屋根が張られたのは5月の中旬。
(リアルタイムとの時差をなんとか巻き返さないと(^^;))

エスネル三次防水屋根については前回の記事をご参照ください。
(家づくりの重要なところ!)

【網川原のエスネル‐19】屋根工事「エスネルデザインの3次防水屋根!」

屋根合板上に透湿防水紙を張り、

その上から垂木を設置し、さらに野地板を張り、通気層を作る。

今回はその先の、2次防水層である「ルーフィング」と1次防水層である「屋根材」について。

野地板が全て張られた後に、

ルーフィングを張っていく。

ルーフィングとは、屋根用の防水紙のこと。
壁と同様に、壁材(屋根材)の下に防水紙を設置し、2次防水設計を行う。

ルーフィングが張り終えられた。

選定したルーフィングは「ゴムアスファルトルーフィング」というもので、通常のルーフィングにゴムが含有されているもの。

ルーフィングが防水層となるわけだが、ルーフィングや屋根の留め付けには「クギ」を使う。→防水層にクギ穴が空く。

このクギ穴が経年変化で開くことを抑制するのがゴムの役割。
(ゴムの伸縮性がクギに追随する)

アスファルトルーフィング工業会による防水試験資料。

また、(下屋など)屋根と壁の取り合いは防水性を確保するため、ルーフィングの立ち上がりを確保する。(25cm以上)

防水性は住宅の最重要性能のひとつ。
これらも設計者が工事監理し、安全性を確認していく。

住宅瑕疵担保責任保険「設計施工基準」より。

ルーフィング施工後、屋根材であるガルバリウム鋼板が張られていく。
(色はニスクの耐摩いぶし銀)

ガルバリウム鋼板は、
・軽い
・防水性が高い
・高価でない
・雪(凍害)に強い
ため、新潟では屋根材によく使われている。
(外壁にもよく選ばれる)

軽いことは、施工性の他に、地震力を軽減できるなどの耐震性向上効果も見込める。
(重さを加味して構造計算をしていれば瓦などでも問題はない)

この日は特に暑かった!
板金屋さん、ありがとうございました!

綺麗に設置された「雪止めアングル」
「留め付け金物」は計算により45cm間隔に設置。(通常は90cm間隔が多い)

万が一のアングル落下リスクを抑えるなどの堅実な設計はエスネルデザインの設計ならではかも。

留め付け金物の間隔を密にすることで、アングルの必要本数を減らすことも出来る。
(実際、ここまで検討している会社は多くはない)

屋根下の通気層の空気を排気する「棟換気材」の設置。

雨水の吹き込みが入りづらく、通気性のある構造の換気部材を屋根の頂点に設置する。

万が一、雨水が浸入しても通気層(3次防水層)から排出される仕組み。
(これぞエスネルデザインの防水設計!)

棟換気は屋根に通気の「穴」を開けることになるため、防水性を損なわないよう丁寧な施工が必要。
板金屋さんと話をしながらより良い納め方をして頂いた。

防水笠木の上に棟換気用の笠木を設置する。

屋根裏の熱気は上方へ移動するため、下端(軒先)から吸気し、頂点(棟)から排気される換気設計が一番効率が良い。
(小屋裏空間のない勾配天井ならなおさら)

これにてエスネル3次防水屋根が無事に完成!

「単純な屋根形状」+「複数の防水設計」

耐久性を重視したエスネルデザインならではの設計^^

屋根の防水性が高いことは、

・雨漏りリスクの低減。


・下地材の劣化の軽減。

などにつながり、
数十年後の屋根防水修繕コストを低減させることにつながると考えている。

「イニシャルコストだけでなく、トータルコストの低減を。」

これがエスネルデザインの設計思想の大きな柱です。

家づくりにおいて、
目に見える部分も重要ですが、目に見えない部分も重要。

目に見える部分は建て主様も考えられるとして、
目に見えない部分は、安全性を考慮してくれる設計士・監理者が必要。

そこを信頼して任せられる設計士と出会えるかどうかは、家づくりの大きな分岐点かもしれません。

その真価を体感するのは、家を修繕する数十年後かも。

信頼される設計士でいられるよう切磋琢磨の日々は続きます!

【動画】…………….

3次防水層を持つ屋根の施工の様子をまとめました^^

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【関連記事】…………….

【網川原のエスネル‐19】屋根工事「エスネルデザインの3次防水屋根!」

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐
【網川原のエスネル‐17】祝上棟!③床・登り梁・屋根「水平構面の重要性。」

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【見学会報告】「超高断熱・職人技」現場見学会開催♪

ゆうです^^

先日、「超高断熱・職人技」現場見学会を開催しました!

様々な展示や超高断熱の話など、ゆっくりじっくりご見学して頂きました。

ご来場頂いた皆さま、大変ありがとうございました^^

小雨が降る中でしたが大勢のお客様にご来場頂きました^^

長岡や十日町など遠方から来て頂いた方もいて大変嬉しかったです。

偶然だが、赤・白・緑・黄色の車がそろった♪(もう一組様は黒)
なんとなく嬉しくなる^^

前日の搬入時の様子。
Ag-工務店さんの足場板テーブルがとても素敵♪
(栄次さん、掃除や備品の用意大変ありがとうございました!)

オリガミデザインさんからリーフレットが届き、展示・配布させて頂いた。
(お手紙がとても素敵^^)

小国和紙のサンプルも展示する。

うん、良い感じ!

【モノづくり】オリガミデザインさん in 小国「和紙のおうちライト」

世界一周建築スケッチノートたち。

【WJD-建築スケッチ02】スイス・スペイン編「コルビュジエとスペイン建築たち」

ヒノキのフロア材から僕が作ったマイ箸

【モノづくり】自分で箸を作る幸せ。ー瀬谷佑介さんの本よりー

大工さんによる造作エスネル手摺

【職人技】造作エスネル手摺!「世界でみつけたあの掴み心地を。」

K様から網川原のエスネルのモケイをお借りする。

【網川原のエスネル‐04】モケイ完成!

原惣右エ門さん製作のエスネルデザイン鋳物表札

escnel design表札プロジェクト vol.6【仕上げ。完成間近!】-原惣右エ門工房-

そして、当日^^

展示や断熱材の施工の様子、小さな家の間取りなどゆっくりご覧頂きました。

皆さまお子様連れで小さな家の中はちょっとした保育園♪
微笑ましかったです^^

3Dパースを使って、ちょっとしたVR体験も。

設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

床下の空間の高さや広さを体感して頂いた。

「なんでも入れられますね。」




「男の子たちの隠れ家、遊び場になりそう♪」

などの感想を頂きました^^

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

超高断熱のメリットの話もさせて頂いた。

ポイントは、快適性・経済性・防水性・結露防止。

【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

【経済性】なんのための超高断熱?「冷暖房費を抑えるため。」

【快適性】なんのための超高断熱?「家中暖かく快適に暮らすため。」【全館空調のススメ】

…………….

様々なご感想を頂きました。

なかでも嬉しかったのが、

「現場が整理整頓されていてとても綺麗ですね。」




「大工さんの造られた手摺やポストとても素敵ですね。」

など大工さんの仕事を褒めて頂いたこと。

また、

「小さい家と言いつつも、吹抜けや窓のせいか広く感じます。」




「家事動線が真っ直ぐなのが良いですね。」




「玄関が広く収納が十分にあるのが良いですね。」

「ブログ毎日見てます。」

など設計やブログもお褒め頂き嬉しかったです^^

そして、どの方も共通して、時間いっぱい(1時間半)滞在して頂いていました。

それがなにより嬉しかったです。

皆様といろいろなお話をさせて頂きました。

ご来場頂いた、M様、A様、S様、O様、そしてK様。

また、現場を造ってくださっているAg-工務店の皆様、

大変ありがとうございました。

皆さまにとって良い機会になったようであれば嬉しい限りです。

宜しければ完成見学会もお越しください。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

【メールで頂いたお客様のご感想】…………….

〈S様〉…………….

本日はありがとうございました。

実際の高い床下や部屋の広さ、玄関前の屋根、窓の様子など見せていただき、とても参考になりました。
エスネルさんの提案される家はやはり程よい、心地よい広さでした。

断熱材も間近でみたのは初めてでしたが、あんなに分厚いのですね。
防水紙もあり、あれならば新潟の冬でも安心なのだなと、納得しました。
実際に自分たちの目で見たり触ったりできるのはやはりいいですね。

次回の打ち合わせも、よろしくお願い致します。

〈A様〉…………….

本日は、見学会に参加させて頂きありがとうございました!

家になる前の状態や断熱材を見る機会は初めてでした。
あと、現場がとてもキレイで整頓されていて好感を持てました!
AG工務店の社長さんともいろんな話が出来て良かったです!(^-^)

今後は、ファイナンシャルプランナーさんと会って総予算を確認してみたいと思います☆

〈O様〉…………….

ありがとうございました。
大変有意義な時間でした。

村松さんの「自分の住みたい家を作る」という言葉が刺さりました。

完成見学会も楽しみにしてます。

今後ともよろしくお願い致します。

〈M様〉…………….

見学会にお邪魔させていただきありがとうございました。
村松さんと渡部さん、お二人にたくさんかまってもらって娘も大喜びでした。

完成していない住宅の見学会は初めてでしたが、今まで見ることのできなかった部分を見ることができ、とても貴重な経験となりました。

そして大工さんの技術力には感心させられっぱなしでした。

ブログのほうもようやく開設できました。
ブログは初めてでなかなかうまいこと書けるかわかりませんが
家づくりの経緯や思いを記録として残せるいい機会になるかもしれないですね。
コツコツ書いていきたいと思います。

M様の家づくりブログは近日ご紹介予定^ ^!

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

【見学会】網川原のエスネルでプロ向け見学会「住学番外編」開催!

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【見学会】網川原のエスネルでプロ向け見学会「住学番外編」開催!

ゆうです^^

今週末に現場見学会を開催する網川原のエスネルで、先日、

建築プロ向け見学会「住学番外編」

を開催させて頂きました!

嬉し恥ずかし!ドキドキ!ワクワク!

なによりとても楽しかったです^^!

平日の日中にも関わらず、20名の方々にご参加頂きました^^

ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました!

いつもの住学メンバー♪
こんなに大勢集まって頂けるとは!
(サトウさん募集ありがとうございました!)

みんなでぞろぞろ笑
遠足みたいで楽しかった^^

現場に到着し、網川原のエスネルの概要を説明させて頂く。

今回、Daily Lives Niigataを運営されている鈴木亮平さんに写真撮影を依頼させて頂きました^^

見学会の様子と、ご見学頂いた方々のご紹介をさせて頂ければと思いまして!

先日の柏崎でのご飯のときにお願いしていたのでした♪

Daily Lives Niigata(デイリー・ライブズ・ニイガタ)

住学の校長でもあるサトウ工務店の佐藤さん(右)。

独立してから大変お世話になっている方です!
(この現場見学会が開けたのも佐藤さんのお陰)

株式会社サトウ工務店|新潟県三条市の注文住宅・自由設計の家

ケンチク探訪♪ 05『大先輩の設計した家たち。』

住学の教頭でもあるnative dimensionsの鈴木さん。

前職の時からお世話になっている高気密高断熱の大先輩!
(独立の相談話なども聞いて頂いていました)

新潟で設計事務所とつくる木造狭小住宅 ネイティブディメンションズ

ケンチク探訪♪ 18『ネイティブディメンションズさん2連発!&二村建築さん」

ユースフルハウスの掛橋さん。

今回、現場近隣のユースフルハウスさんの駐車場お借りさせて頂きました!
難波さん、掛橋さん、大変ありがとうございました!

新潟市で新築、注文住宅ならユースフルハウスへ|新潟 住宅 デザイン | 株式会社ユースフルハウス

石山建築事務所の石山さん。

以前、石山さんの高断熱住宅を見学させて頂いた際はお世話になりました!

石山建築事務所|木造注文住宅|住宅展示場(新潟 新発田市)

あかがわ建築設計室の赤川さん。

住学は赤川さんから始まったといっても過言ではない!?

飲み会や番外編ではいつもお世話になっています^^

あかがわ建築設計室 scot | 新潟 注文住宅・リフォーム・店舗の設計施工

S.U.I.T建築設計の渡辺さん(右)

住学第5回目の発表や魚沼杉クラウドファンディングなどこれからの活躍も注目の方!

『住学5回目』10/27開催!「建築&植物&ユニット&デジタル!」

加藤淳 一級建築士事務所の加藤さん。

先日、工事をされた新事務所にも伺わせて頂きました。

「設計事務所」を運営される先輩として慕わせて頂いています^^

加藤淳一級建築士事務所

住まいネット新潟(プログレックス)の山際さん。

いつか住まいネットに載せて頂ける日が来るよう頑張ります^^

広告代理店(新潟) 株式会社プログレックス

まんなみ設計室の堀井さん。
同じ柏崎の設計事務所の大先輩。
柏崎花火などプライベートでも仲良くさせて頂いています^^
塚野建築設計事務所の塚野さん。
ご兄弟の建築ユニットで設計事務所を営まれている塚野さん。

近年は保育園など大型木造の建築も設計されているすごい方!

住宅 | デザイン|建築設計事務所 | 新潟県五泉市熊野堂 |新潟市中央区女池北|塚野建築設計事務所

桐生建設の桐生さん(右)。

グッドデザイン賞を受賞されるなど新潟の建築デザインのトップランナー!

住学の始まりのもうひと方でもあります^^

K.DESIGN HOUSE

『住学1回目』開催!赤川邸・桐生邸→懇親会♪

他にもたくさんの方々にご見学頂きました。

スイートホームズの坂本さん。

marug(マルジ)の畔上さん。

m-studioの人見さん。

SUITE HOMES(スイートホームズ) | 新潟県長岡市の新築一戸建て・デザイン注文住宅 株式会社坂本建築設計事務所

m-studio::エム・スタジオ::女性建築家と考える新潟の家づくり

ユーハウス工業の五十嵐さん。

大塚住宅建材の池田さん。

新潟県のリフォーム・新築・店舗設計施工の住宅リフォームプランYOU/有限会社 – 新潟県のリフォーム、注文住宅、新築、店舗設計施工は住宅リフォームプランYOU/有限会社 ユー・ハウス工業へ!

大塚住宅建材株式会社 住宅資材販売 イノスグループ新潟支部代理店 新潟匠の会事務局

皆さま、ありがとうございました^^

最高の写真を撮って頂きました^^

…………….

語り尽くせませんが、住学には個性豊かなメンバーがたくさんいます^^

それぞれが特徴、想いを持った家を提案されています。

似ているようで、良く見るとそれぞれ全然異なっている。

それぞれ、個性や強みが際立っています。

それが住学の奥深さかもしれません。

「競合他社」ではなく、「様々な答えを持った建築集団」

そんなイメージでしょうか。

お客様のご要望によって、ベストな答えを提案できる住宅会社は異なってきます。

「誰に頼めば、自分に合った家が建てられるのか?」

住学メンバーにお声掛け頂ければ、お勧めの住宅会社を紹介してくれるかもしれません^^

そんな家づくりも面白いですね♪

ご見学頂いた皆さま、お忙しいなか大変ありがとうございました!

…………….

網川原のエスネルでは6/16(現場見学会を開催します^^

断熱施工や造作手摺・ポストなど見て感じて頂ければと思います。

皆さまからのご連絡お待ちしています。

※現在、残り数枠です。(6/14朝)

【見学会】6/16「超高断熱・職人技」現場見学会開催♪(確定)

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

住学が成り立つ理由「なぜ他社の紹介をするのか」

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【網川原のエスネル‐21】大工さんの造作ポスト!「杉のポストは外壁と一体化する」

ゆうです^^

先日、網川原のエスネル造作ポストが完成しました!

大工さんの手で造られた世界でひとつのポスト。

杉製のポストは杉板外壁と良く馴染み一体化する。

手仕事が光る素敵なポストが出来ました^^

現在現場は、屋根、1階床、外張り断熱、防水紙、サッシ、玄関戸、そして内側断熱施工が進んでいます^^

ガラス窓付きの木製玄関戸も設置された。
Ag-工務店さんの現場シートが光る。

上野住建さんの「スニッカルペール玄関戸」
(スウェーデン製木製高断熱ドア。Uw=1.05)

スニッカルペール木製玄関ドア

内側断熱(柱間充填断熱)もとても綺麗に施工して頂いている。

柱の断面はこんな感じ^^
6/16「超高断熱・職人技」現場見学会開催♪

このL型の木材はなんでしょう?

正解は、出隅役物。(出隅=建物の角)
通常、別の板2枚を合体させてL型を造るが、小林棟梁の心意気でなんと柱材を切り取ってL型に仕上げて頂いた!

「アルミ削り出し」のような役物。
見た目が綺麗だし、反りや隙間が出来づらいなどの効果もある高級仕様。

小林棟梁、ありがとうございました^^!

…………….

さて、今回の主役は、これも小林棟梁製作の、、

造作ポスト!

杉の目が連続していて綺麗!

反りづらさを考慮し、無垢材ではなく杉集成材を選んだ。

上の戸から投函される。

綺麗な切り口。

「隠しバネ蝶番」 は小林棟梁提案のもの。

閉まると金物が見えずとてもスッキリとして格好良い^^

下の戸を開き投函物を取り出す。
雑誌やカタログ、通販などを考慮し大容量に♪

実は、上の戸と下の戸が合わさる部分に隠された技があります。

エスネルデザインの図面。

上の戸と下の戸が合わさる部分は赤丸のように書いていた。

それが、、

こう!

上の戸と下の戸は、一枚の板を斜めにカットしたもの。

斜めにカットすることで、投函物がスムーズに入れられることはもちろんのこと、

上下の戸の杉の目が揃うこと。

そして、

下の戸の斜め凸がストッパーとなり、上の戸が外へ開かないこと。

これぞ機能美!!

小林棟梁のアイデアにより、ポストはより良いものへと進化しました^^

今から、杉板外壁の中に設置されるのが楽しみです。

網川原のエスネルは、大工さんの技によって進化しながら工事が進んでいます。

【追記】…………….

小林棟梁から製作過程の写真を頂きました^^

小林棟梁、ありがとうございました。

…………….

「造作ポスト」は6/16(現場見学会で展示します^^

直に触って感じて頂ければと思います。

皆さまからのご連絡お待ちしています。

※現在、予約枠の半分が埋まりました。(6/12朝)

【見学会】6/16「超高断熱・職人技」現場見学会開催♪(確定)

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

【職人技】造作エスネル手摺!「世界でみつけたあの掴み心地を。」

原惣右エ門工房見学vol.1【鋳込み】-唯一無二の表札プロジェクト-

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【網川原のエスネル‐20】晴天の上棟式!「家の長寿命化は愛着から。」

ゆうです^^

網川原のエスネルは上棟が完了し、上棟式が行われました。

「上棟式」は大切な日。

無事に構造が組みあがったことに感謝し、これからの工事の安全を神様に祈願する。

そして、上棟式は

これから何十年と住む家に初めて入る想い出の日。

そんな上棟式は、大安晴天薫風の最高の日となりました。

エスネルデザインでは「上棟式」をお勧めしています^^

それは大工さんへの感謝もですが、

「家族の想い出」を作って頂きたいから。

もっと言うと、

「家に愛着を感じて頂きたい。」

「家も家族の一員であるような、住んでいて幸せを感じられるような想いを共に育てたい。」

そのためには、

完成時より前の「設計時」「工事中」から過程を共に感じて頂く。

エスネルデザインでは、「過程」を大切にする家づくりをご提供したいと考えています。

それが「家の長寿命化」につながり、そして「ゆとりある豊かな暮らし」を叶えると考えているから。

(数十年後、家を売るにしても、直して住み続けるにしても、愛情もって大切に住み続けられた家はハード的にもソフト的にも「大きな価値」を持っていると考えています。)

上棟式の日が「初めて我が家に入る記念の日」になると思います。

その喜びと楽しみを感じて頂ければ幸いです^^

「幣束(へいそく)」を立て、祭壇の準備を進める。

「幣束」は、住まい手の家内安全や工事の安全を願い、上棟式後に棟木近くに設置される。
「いつ」「誰が」建てたのかを伝える役目を果たす。

「何十年後かに未来の大工さんが目にするもの。」

と思うと浪漫を感じます。

青空の抜けが気持ち良い。

K様も初めて入る「我が家」。
どんな想いを感じられたのでしょうか^^

祭壇の準備も整った。
幣束、洗米、塩、お神酒、野菜、果物、指矩、玄翁、、
(全てAg-工務店さん用意のもの)

上棟式が始まります。

「四方固めの義」
四つ角の柱を玄翁(カナヅチ)で叩いていく。

この作法は初めてでした。
大工さんによって作法が異なるのも面白い。

Ag-工務店社長の渡部栄次社長。

栄次さんも大工さん。
玄翁を叩く姿がとても格好良かったです。

続いて、四つ角に洗米・塩・お酒を撒き清める。
「四方固めの義」は東から時計回りに進められていく。

お酒撒きはK様にご協力頂きました。

Y君も奥様も興味津々^^
「良い思い出になれば良いな」と心が温かくなる。

栄次さんによる「祝詞(のりと)奏上」。
格好良かったです。

エスネルデザインの名前も呼ばれ、一層身が引き締まりました。

滞りなく上棟式は完了しました^^

K様、栄次さん、ありがとうございました。

柱や梁など構造のことを話される栄次さん。
(「勾配天井で小屋裏がないけど幣束どこにつけます?」話なども)

大工道具の「玄翁(げんのう)」(カナヅチ)。

「丸側(上)と平側(下)があって、平側でクギを打った後に、木を傷つけずにより深くクギを打ち込むために、最後に丸側で打ち込むんです。」

職人さんの話を聞くのはいつもとても面白い^^

大工道具の「指矩(さしがね)」(定規)。

「ミリ単位と尺・寸単位の両方が書かれています。大工はこれ1本あれば、角度が付いた加工なども出来るんです。」

栄次さんが文字を書かれたという幣束。

「令和元年」

K様邸は、Ag-工務店さんにとって令和での第一棟目の上棟式でした。
(もちろんエスネルデザインにとっても^^)

皆様にとって思い入れの深い現場になればと感じました。

木槌(きづち)を振るうY君。
カッコ良かったよ^^!

僕からK様へエンガトルテをプレゼント。
クルミが入ったキャラメルがクッキー生地で包まれていて美味しい柏崎の銘菓。

K様、上棟おめでとうございました^^

これからも安全に工事を進めて参ります。

今後とも宜しくお願い致します。

【これから家づくりをされる方へ】…………….

上棟式は工事の大きな節目です。

略式でも全く構いません。

上棟式お勧めです。

家族の素敵な想い出になれば幸いです。

【見学会ご案内】…………….

6/16()
「超高断熱・職人技」現場見学会を開催いたします^^

構造の様子や「大工造作手摺」や「鋳物表札」など直に触って感じて頂ければと思います。

※現在、予約枠の半分が埋まりました。(6/11朝)


【見学会】6/16「超高断熱・職人技」現場見学会開催♪(確定)

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

網川原のエスネルのK様が上棟についてブログを書かれています。
「用意されたもの」や「当日の動き」が分かりやすくまとめられていて、上棟式をされる際のご参考になると思います^^

上棟の日のこと : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

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【見学会】6/16「超高断熱・職人技」現場見学会開催♪(確定)

ゆうです^^

先日予告していた現場見学会の詳細をまとめました。

6/16()AM、新潟市中央区網川原のエスネルの現場で
「超高断熱・職人技」現場見学会

を開催します!


開催日は6/16()。

駐車場等を考慮し、組数限定事前予約制の見学会とさせて頂きます。

時間は、

①9:00~10:20

または

②10:30~12:00

①②各4組様までとさせて頂きますm(__)m
(合計8組様まで※先着順)

参加ご希望の方は、

・お名前
・ご来場人数
・希望時間(① or ②)
・駐車場の要不要
・連絡先電話番号

等をご記入の上、メール頂ければ幸いです。
現地地図などをご返信させて頂きます。

※2日以内に返信がない場合は受信不良の可能性がありますので、お手数ですが僕の携帯電話までご連絡頂ければ幸いです。

メール :yuichi.mu1110@gmail.com
携帯電話:080-4577-1985

皆様からのご連絡お待ちしております^^

なにをご見学頂けるかというと、

①「断熱施工時」の現場見学。

網川原のエスネルは「超高断熱」仕様。

充填断熱12cm+外張り断熱6cm=合計18cm断熱。

+トリプル樹脂サッシ+高断熱木製玄関ドア。

壁内に「厚12cmのグラスウール」を充填断熱。

壁の外側に「厚6cmのフェノールフォーム」を外張り断熱。

伝わりやすいよう大工さんに「壁の断面モケイ」を作って頂いた。
(ありがとうございました!)

当日は現地で壁の厚さ構成を感じて頂ければと思います^^

【「超高断熱」とは】網川原のエスネルの断熱性はUA=0.24
【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

続いて、

②「超高断熱」のメリットの話。

 「超高断熱は本当に良いのか?」


 「お金をかけるだけのメリットはあるのか?」


 「外張り断熱の様々なメリット。」

 など僕が少しお話させて頂きます^^

 家に求めるものの「ご夫婦の共通認識づくり」にも良いかと♪

【経済性】なんのための超高断熱?「冷暖房費を抑えるため。」
【快適性】なんのための超高断熱?「家中暖かく快適に暮らすため。」【全館空調のススメ】

さらに、

③高さ1.4mの「床下空間」体感。

高基礎の家の床下は「大きな収納」になります。

自転車、除雪用具、客用布団、アウトドア用品、季節の飾り、スポーツ用具、子供の思い出ボックス、漫画・本、冬用タイヤ、、何でも収納できてとても便利。

「床下空間」の大きさをご体感ください^^

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

そして、

④大工さんの職人技!
「造作エスネル手摺」「造作ポスト」展示。

「造作手摺」は7年前の旅中の構想が形になった。
詳細は明日公開予定^^

からの、

⑤原惣右エ門さん製作「エスネル表札」展示。

柏崎の歴史ある鋳物工房である原惣右エ門さんと共同製作した「エスネルデザイン表札」を展示します。

鋳物の色合いや表情は実物を見て、触って、初めて伝わるもの。

原惣右エ門さん製作の世界でひとつの鋳物表札をお勧めしています。

原惣右エ門工房見学vol.1【鋳込み】-唯一無二の表札プロジェクト-

原惣右エ門工房見学vol.2【蝋型鋳込み→表札!】-唯一無二の表札プロジェクト-

escnel design表札プロジェクト vol.7【新潟三越へ!「J.spirits特別展」】-原惣右エ門工房-

からのからの、

⑥小国和紙オリガミデザインさん製作「和紙のおうちライト」展示。

エスネルデザインでは「手漉き和紙」を用いた暖かい空間づくりを提案しています。

それが分かりやすく感じられるのが、オリガミデザインさんの「和紙のおうちライト」

当日は、様々なおうちライトを点灯する予定^^

まだ照明のない現場をおうちライトが幻想的に灯るくしてくれるはず♪

[PhotoLog]6/3:「和紙のおうちライト」オリガミデザインさん。

【モノづくり】オリガミデザインさん in 小国「和紙のおうちライト」

その他には、

⑦「世界一周建築スケッチノート」展示。

家づくりそっちのけで旅の話を聞くのもあり?笑

【WJD-建築スケッチ02】スイス・スペイン編「コルビュジエとスペイン建築たち」

⑧DIY「エスネル箸」展示。

興味のある人がいるかは分かりませんが(^^;)

【モノづくり】自分で箸を作る幸せ。ー瀬谷佑介さんの本よりー

⑨「建築モケイ」「3Dパース」展示。

【網川原のエスネル‐04】モケイ完成!

設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

などなどいろいろ考えています。

展示はいろいろと考えていますが、
見学会のメインは、ご来場頂いた皆様と気軽にお話が出来れば良いなと思っています^^

ブログで分かりづらかった部分を聞いて頂いたり、家づくりと全く関係ない話をしたりなど、

ゆっくりまったりお話できれば幸いです^^

【「超高断熱・職人技」現場見学会内容確認】…………….

開催日:6/16()

時間:①9:00~10:20 / ②10:30~12:00

各4組様まで(合計8組様まで※先着順)
(状況に応じて変更する可能性あり)

参加ご希望の方は、

・お名前
・ご来場人数
・希望時間(① or ②)
・駐車場の要不要
・携帯電話番号(緊急時連絡用)

等をご記入の上、メール頂ければと思います。
(現地地図などをご返信させて頂きます)

※2日以内に返信がない場合は受信不良の可能性がありますので、お手数ですが僕の携帯電話までご連絡頂ければ幸いです。

メール :yuichi.mu1110@gmail.com
携帯電話:080-4577-1985

皆様からのご連絡お待ちしております^^

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【おまけ】…………….
現場の変化。
上棟後。 

耐力壁+外張り断熱設置。

透湿防水紙+樹脂サッシ設置。
【おまけのおまけ】…………….
網川原のエスネルの「雲見室」も良い感じです♪