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【網川原のエスネル‐19】屋根工事「エスネルデザインの3次防水屋根!」

ゆうです^^

先日、網川原のエスネルが上棟し、屋根工事が進んでいます。

家を雨から守る屋根。

エスネルデザインでは、万が一に備えた防水設計を心掛けています。

防水性は家で最も大切なの性能のひとつ。

それは、家で起きる瑕疵保険事故の9割以上雨漏りだから。

住宅保証機構パンフレットより。

屋根だけでなく外壁3次防水層まで考慮して設計している。

【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

さて、網川原のエスネルでは上棟が完了し、屋根工事が進んでいます^^

屋根下地合板の上に「透湿防水シート」を張っていく。

「透湿防水シート」は3次防水層となり、万が一1次・2次防水層を貫通した雨水を排出する。

また、「透湿」性のため、室内から小屋裏に侵入した湿気も屋外に排出する。
また、下地合板のムレも防ぐ。

(この3次防水仕様はサトウ工務店さんの施工を参考にさせて頂きました。
佐藤さん、ありがとうございます^^)

ここで少し重要な話を。

近年、勾配天井が流行っていますが、
勾配天井にはデメリットもあります。

それは、勾配天井には小屋裏がないので、
小屋裏の雨漏り目視点検が出来ないということ。

通常の家にはある「小屋裏」。
小屋裏に入り、下地板を目視点検することで「雨漏り」の有り無しを点検することが出来る。

S邸リノベーション。13「インスペクション実行『室内④小屋裏』。」

しかし、勾配天井には小屋裏はなく点検は出来ない。

その分、「複数の防水層の施工」「シンプルな屋根形状の設計」が求められる。とエスネルデザインでは考えている。

逆に、勾配天井は「夏期に高温になる小屋裏」がないため、冷房的には有利と思われる。
(屋根断熱材が厚ければ)

高低差のある豊かな内部空間も魅力のひとつ。

どの工法にも長所短所がある。
それらを理解した上で、短所を補い、長所を伸ばしていきたい。

(こういった思想にはリノベーションインスペクションの経験が生きている)

屋根用透湿防水シート「タイベックルーフライナー」
滑り止め加工もあり作業性も良い。

次世代 高耐久・透湿ルーフィング タイベック®ルーフライナー │ 製品紹介 │ 旭・デュポン

高所作業される大工さんは本当にすごい。

透湿防水シートの施工が完了したら「垂木(たるき)」の取り付けに進む。

垂木は屋根を持ち出すための下地材。
雪が載っても問題ないよう構造計算で大きさを算出している。

垂木を留め付けるビスも風で屋根が飛ばないよう構造計算で導き出している。

K様からの差し入れ。
K様、ありがとうございました^^

垂木設置完了後、屋根の下地板(野地板)を留めていく。

透湿防水シートと野地板の間の通気層。

○屋根下にこもる夏期の熱気排出。


○屋外からの雨水・湿気の排出(野地板のムレ防止)。


○室内からの湿気の排出(合板のムレ防止)。

など、通気層は何重にも意味を成している。

そして、大工さんに苦労して頂いたのがこちら。

ケラバ面の梯子垂木施工。

垂木を一部欠いてもらい、通気を確保する納まり。
(細かい作業をありがとうございました!)

梯子垂木の施工も完了し野地板を留め付ける。

この後、「防水ルーフィング」施工、「屋根材」施工、と進んでいきます。

…………….

3次防水層のあるエスネルデザインの屋根はとても手間がかかっています。

施工時に手間をかけることで、住んでからの手間は少なくなるように。

イニシャルコストの削減だけでなく、メンテナンスコストも踏まえたトータルコストの削減を考えた提案を。

住まわれる方にとっての「長期的な安全・安心」を作りたいと考えています。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐
【網川原のエスネル‐17】祝上棟!③床・登り梁・屋根「水平構面の重要性。」

【網川原のエスネル‐18】祝上棟!④下屋設置・K様からの上棟祝い。

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【網川原のエスネル‐18】祝上棟!④下屋設置・K様からの上棟祝い。

ゆうです^^

先日、網川原のエスネルが無事に上棟しました!

前回から上棟当日の様子をお伝えしています。

1階、2階に引き続き、最後は下屋

現場での大工さんの刻み作業は迫力満点でした。

前回の様子はこちらから^^

【網川原のエスネル‐15】祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」
【網川原のエスネル‐16】祝上棟!②通し柱・梁設置「金物工法のメリット。」
【網川原のエスネル‐17】祝上棟!③床・登り梁・屋根「水平構面の重要性。」

上棟日最後の作業は下屋の柱・梁の取り付け。

下屋(げや)とは1階に屋根がつく部分のこと。

下屋の柱は地面と縁を切るため、専用金物にはめ込んで設置する。
(地面から水分を吸い腐りやすくなることを防ぐ)

専用金物にはめ込むためのミゾを加工する。
高さ調整が必要なため、現場で高さを最終確認しながら加工位置を決め、柱長さを調整していく。

鑿(ノミ)を使い金物にピッタリと納まるよう仕上げていく。

金物工法や新建材が普及し、大工さんがノミを使う姿を見る機会は減ってきていますが、やっぱり大工さんがノミを使っている姿は格好良いですね^^

綺麗に仕上がったホゾ。

金物がピッタリ納まる。

下屋柱設置準備完了♪
(これを柱3本分加工して頂いた)

下屋の柱を設置し、梁を掛けていく。

ドリフトピンの打ち込みは楽そうに見えて実はかなりの力が必要。
打ち込む本数も多く、中村大工さんは「腕がパンパンになります」と言われていた。

大工さん、皆さんありがとうございました。

1階・2階・下屋の柱・梁、
床・屋根の合板の設置が完了しました。

早朝から始まり、完了したのは17時過ぎ。
16時半頃からK様ご主人とY君も現場に来られて見学されていました。

K様から作業を終えた大工さんに労いのお言葉を頂きました。

そして、上棟祝いの品も!
ひとりひとり全員分、手渡しで頂きました。

深々とお辞儀をされるK様に背筋が正される。
大工さんにも伝わったと思います。

なんと、ひとりひとりに手書きのメッセージが。

そしてなんと僕にまでお祝いの品とメッセージを!

K様、ご配慮ありがとうございました。

手書きの素敵なメッセージ、感動いたしました。

今後もこのブログで現場の様子がお伝えできればと考えております^^

今後とも何卒宜しくお願いいたします。

本日は、上棟おめでとうございました!

【おまけ】…………….

k様からの上棟祝いの一品。

高級かっぱえびせん!
えびの風味がとても強く美味しかった。

「匠」海という商品名が上棟祝いにピッタリですね♪
ありがとうございました。

【おまけのおまけ】…………….

上棟作業の様子を動画にまとめました^^

床張りにノミでの柱加工に迫力満点です!

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
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【関連記事】…………….

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【網川原のエスネル‐13】コンクリート打設!「一体打ちの高基礎!」

【網川原のエスネル‐15】祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」

【網川原のエスネル‐16】祝上棟!②通し柱・梁設置「金物工法のメリット。」

【網川原のエスネル‐17】祝上棟!③床・登り梁・屋根「水平構面の重要性。」

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【予告】6/16AM「超高断熱・職人技」現場見学会開催♪(予定)

ゆうです^^

今回は「シークレットイベント」の予告を。

6/16()AM、新潟市中央区某所で
「超高断熱・職人技」現場見学会

を開催します♪

まだ詳細を決めきっていないので今回はプレ告知
(正式な告知は今週中に行う予定)

差し当たり日時のみ決めました。

6/16()AMです!

興味がありましたら、予定を空けておいて頂ければ幸いです^^

なにを行うかというと(予定)、

①「断熱施工時」の現場見学。
(充填断熱120+付加断熱60=合計180断熱。+トリプル樹脂サッシ)

気温が高ければ、室内(涼しい)と屋外(暑い)の温度差も体感できるかも?

【「超高断熱」とは】網川原のエスネルの断熱性はUA=0.24

【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

②「超高断熱」のメリットの話。

 「超高断熱は本当に良いのか?」
 「お金をかけるだけのメリットはあるのか?」

 僕が少しお話させて頂きます。

【経済性】なんのための超高断熱?「冷暖房費を抑えるため。」

【快適性】なんのための超高断熱?「家中暖かく快適に暮らすため。」【全館空調のススメ】

③高さ1.4mの「床下空間」体感。

 小さな家の床下は「大きな収納」になる。
 合わせて、家の大きさ(28坪)も体感できます。

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

④大工さんの職人技「造作手摺」「造作ポスト」展示(仮)

「造作手摺」はまだブログにも上げていない秘密のプロジェクト^^
(パリで掴んだあの手摺を実現!?)

ポストについては近日公開予定。
(製作が間に合えば!)

その他には、

・「世界一周建築スケッチノート」展示。


・DIY「エスネル箸」展示!?


・原惣右エ門さん製作「エスネル表札」展示。


・小国和紙「和紙のおうちライト」展示。


・「建築モケイ」「3Dパース」展示。

などなどいろいろ検討中^^

ただ、懸念点があります!

それは、
会場の駐車スペースが少ないこと!

おそらく、数組様限定のシークレットイベントになると思われます。
(※事前申込制※先着順)

イベントの詳細がまとまり次第ブログにアップしますのでお楽しみに^^

お問い合わせお待ちしています♪

【追記】…………….

詳細内容をまとめました^^

ご連絡お待ちしております♪

【見学会】6/16「超高断熱・職人技」現場見学会開催♪(確定)

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村松 悠一 一級建築士
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【網川原のエスネル‐17】祝上棟!③床・登り梁・屋根「水平構面の重要性。」

ゆうです^^

先日、網川原のエスネルが無事に上棟しました!

前回から上棟当日の様子をお伝えしています。

1階に引き続き、
床・登り梁・屋根が設置されました^^

描いていたモノが形になり、大きな感動がありました。

前回の様子はこちらから^^

【網川原のエスネル‐15】祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」
【網川原のエスネル‐16】祝上棟!②通し柱・梁設置「金物工法のメリット。」

1階が完成したところまでお伝えしていました。

今回はその先。
2階の床・登り梁・屋根などです^^

2階の梁が設置され鉛直が決まった後、床を張っていく。

床を張る前に、2階の床の強度(水平構面)を高めるための金物(火打ち)を設置する。

水平構面は地震力を耐力壁に伝達するための重要な構造部分。

水平構面が軟弱だと、地震力が耐力壁に上手く伝わらず耐力壁が力を発揮できない。
(→他の部分が損傷してしまう可能性)

※構造計算を行っていない家では水平構面の検討は行われていません。
(大きな吹抜けがある家は特に注意)

つっかえ棒のような役割で床の剛性に効果を発揮する火打ち金物。

厚さ3cm弱(28mm)の床下地(構造用合板)を梁に留めつけていく。
梁にフタをして床を固めることで火打ち金物と共に地震力に抵抗する。

長さ7.5cmのクギ(N75)で15cm間隔で床合板を留めつけていく。

所定のクギ種・ピッチを満たすことで構造計算通りの強度が確保される。
そのため、設計者が現場で構造計算通りの施工がなされているか監理することが重要。

床張りが進み、吹抜けの様子が見えてきた^^

「吹抜け」+「雲見室」の様子♪

設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

金物工法の弱点は金物が熱橋になりやすいこと。
外張り断熱で防ぐ。

【秘訣】「ダブル断熱」のススメ。3つの大きなメリット。

真剣な表情で作業を進める道川大工さん。

床が張られ、2階の柱も設置されました!

…………….

ここでお昼休憩^^

なんと、K様が差し入れを届けてくださいました!
(僕の分まで!)

K様、ありがとうございました!

ステーキ丼大盛り!

現場の皆でありがたく頂きました^^
(栄次社長(左)、中村大工さん(右))

…………….

ゆっくり休息を取り、午後からは小屋梁を掛けていきます。

リズムよく並ぶ大きな登り梁がとても勇ましい。

2階の天井は勾配天井になる。
(梁の間は断熱材を充填)

柱に刻まれた「網川原のエスネル」の文字。

この柱と梁のみの開放感がとても気持ち良い。
(ひたれるのはほんの一瞬)

梁の上に構造用合板が張られていく。

屋根の合板も2階の床同様に「水平構面」
2階上部にかかる地震力を耐力壁に伝えるための重要な構造部分。

特に屋根の合板はすぐに隠れて見えなくなってしまうため、リアルタイムで監理することが求められる。
(N75@150を確認)

2階の軒先で作業される大工さんたち。
本当にすごいです。(僕は怖がりながらなんとか、)

合板張りが完了し、空間が見えてきました^^

うん、格好良い!
(合板が梁から突き出ている理由はまた次回に^^)

…………….

最後は下屋の柱・梁の取り付け!、、、

ですが、長くなってきたのでまた次回に^^

上棟の記事は熱が入り長くなりがち(^^;)

それだけ、上棟時の現場は面白いです!!

次回もお楽しみに♪

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村松 悠一 一級建築士
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【関連記事】…………….

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【網川原のエスネル‐13】コンクリート打設!「一体打ちの高基礎!」

【網川原のエスネル‐15】祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」

【網川原のエスネル‐16】祝上棟!②通し柱・梁設置「金物工法のメリット。」

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【網川原のエスネル‐16】祝上棟!②通し柱・梁設置「金物工法のメリット。」

ゆうです^^

先日、網川原のエスネルが無事に上棟しました!

今回の記事からいよいよ上棟本番!

通し柱・梁が設置されました^^

上棟作業を進める大工さんは本当に格好良かったです。

上棟前日の「土台敷き」については前回の記事を^^

【網川原のエスネル‐15】祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」

上棟の日は、施工者も設計者も緊張します。

高所での作業ということもありますが、
一番は、イメージしていたものが実物大で建つ。

想像にズレはなかったか、設計通り納まるか、という緊張感です。

(最近は、3Dパースやプレカットにより実物と想像の差は非常に少なく検討できるようになった)

設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

通勤前、現場を見守るK様ご夫婦。

今回も差し入れを頂きました。
ありがとうございます^^

さて、上棟作業に取り掛かる前に大工さんが安全祈願を行います。

塩と奉献酒を用意し神様に安全を祈願する。

奉献酒と塩を建物の四隅にまき、天地四方の神様を拝む。

奉献酒を頂く。

K様からご挨拶も頂きました^^
関係者一同身が引き締まります。
(K様、出勤前にありがとうございました)

作業前に塩や梅を食べる大工さんたち。
(僕も頂いた)

材料も運び込まれいよいよ作業開始!

まずは、建物の四隅に通し柱(1~2階を1本で通した柱)を設置する。
前日に設置した引抜金物に綺麗に納まりました。

通し柱の根元に来る高強度の引抜金物。
祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」

エスネルデザインの構造材の接合は金物工法を採用しています。

金物工法は既存の在来工法に比べて、

○木材の加工欠損が少なく耐力低下が少ない。


○木材をはめ込みピンを打つだけのため、作業が容易。

などのメリットがあるためです。

タツミさんHPより(赤字は加筆)。
在来工法は断面欠損が大きい(=耐力低下あり→材のサイズアップが必要)。
金物工法は断面欠損が少ない(=耐力低下が少ない)ことがなによりのメリット。

通し柱取り付け後、(水平材)を設置していく。

金物工法は施工が楽で早い。
→作業時間の短縮→屋根の防水仕上げまでの時間短縮→構造材が雨に当たるリスクの軽減。

構造材は地上で金物で挟み、クレーンで吊られ運ばれる。

上棟の全体を統率する小林棟梁
(働く男の背中は格好良いですね)

2階の床が形になってきました^^

それにしても、細い梁の上を軽快に移動する大工さんは本当にすごい。
職人技に惚れ惚れします。

細い足場の上で、木槌で叩き構造材をはめ込んでいく大工さん。

10時の一服。
職人さんは昼休み以外に10時と15時に一服を取る。
談笑など交えつつ緊張から少し休まるこの時間が僕は結構好きです^^

2階の梁が設置された後は、柱が傾いていないかの確認を。

仮筋交い(斜め材)をかけ、傾き調整後の固定の準備を。

柱に下げ振りを設置し、垂直(鉛直)を確認する。

屋起こしをセットし、対角の距離を調整し、傾きを修正していく。

下げ振りで鉛直を確認する小林棟梁。

下げ振りの先端が赤の十字の交点に来るよう屋起こしで調整し、柱の鉛直を決める。
→仮筋交いを固定。

鉛直が決まれば1階部分の作業が完了です。

続いて、2階の床を張り、を建て、小屋梁を掛け、屋根を造っていきます。

長くなってきたのでその様子はまた次回に^^

上棟作業は家づくりの中で一番の山場かもしれません。

1~2日で家の形が出来上がるのは本当に圧巻。

ブログを書くのにも熱が入ります^^!

【おまけ】…………….

この日の作業の様子を動画にまとめました。

動画だと大工さんの技がより感じられます!

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【関連記事】…………….

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【網川原のエスネル‐13】コンクリート打設!「一体打ちの高基礎!」

【網川原のエスネル‐15】祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」

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【網川原のエスネル‐15】祝上棟!①土台敷き「引抜金物と土台気密」

ゆうです^^

先日、網川原のエスネルが無事に上棟しました!

今回は、上棟の前工程である「土台敷き」について。

網川原のエスネルはいよいよ大工工事に入っていきます!

晴天に恵まれた日となりました^^

「土台敷き」は上棟の前段階ですが、

引抜金物の設置土台気密施工など気を抜けない作業が続きます。

足場が立ち、構造材が運ばれいよいよ作業開始!

土台を仮配置していく。

土台とは、基礎の上に置かれる柱設置の下地となる構造材。

土台が腐れば柱が倒れるため、非常に重要な部材です。

(慣用句でも「基礎」や「土台」はよく使われますね)

エスネルデザインでは土台の耐久性(防腐・防蟻性)を高めるため、高基礎を採用している。
(→雨の跳ね返りが当たりづらく木材の腐朽リスクを低減)
(→1m以下に木材がないため、薬剤による防腐処理が不要○

また、土台には耐久性に優れた米ヒバを採用している。
(米ヒバは防腐性の高いD1特定樹種

JAS認定材の米ヒバ(イエローシダー)の土台。
設計者(工事監理者)は設計通りの材が来ているか書類でも現場でも監理していく。

高基礎での土台敷きは一般基礎と異なり手間がかかる。
大工さんに感謝です。

土台を設置する前にまず気密パッキンを敷いていく。
(気密シートとゴムパッキンが一体になったもの)

写真の方は小林棟梁さん!
これから宜しくお願い致します^^

この上に土台を載せることで「基礎」と「木部」を連続させ気密層を作る。

続いて、引抜金物を設置していきます。

M16のアンカーボルト部分は地震時に大きな引抜力がかかるため、専用の引抜金物を設置する。

引抜金物設置完成形。(仮設置)

この金物の設置位置が非常にシビア!
(この上に柱が刺さるため、アンカーボルトのズレは±5mm程しか許されない。)

基礎屋さんにはご苦労をお掛けしました(>_<)
ありがとうございます!

【網川原のエスネル‐12】配筋工事監理-2「是正後の確認と型枠監理」

続いて、アンカーボルト(M12)が貫通するを開けていきます。

ドリルで穴を開けられる中村大工さん。
宜しくお願いします!

気密パッキン、引抜金物の設置、穴開けを終え、ようやく土台を置くことが出来ます。

引抜金物もピッタリ納まりました!

金物メーカータツミさん(左)と道川大工さん(右)。
金物の納まりを確認しながら慎重に設置していく。

無事に綺麗に納まりました。
(ひと安心!)

隅の気密パッキンも綺麗に連続して納めて頂きました。

土台どうしも金物で連結していく(黒い金物)。

ここで少し事件が。

アンカーボルトの座金(赤丸)が設計図で指示していたものと異なっていた!

すぐに小林棟梁に伝え、設計図通りの座金を手配して頂く。

工事監理者の必要性を感じる瞬間。

設計図指示のアンカーボルト座金。
(めり込み耐力20.0kN)
座金がボルトに必要長さ以上かかっていることを監理する。

朝から始まった作業。12時までには土台が設置された。

土台敷き工程の最後は、1階の柱を設置していきます。

土台から出たホゾパイプに柱を刺し、ピンで止めていく。

柱を設置する大工さんの姿は本当に格好良い。

ドリフトピン。
柱に打ち込み、内部のホゾパイプと絡み固定される。

柱樹種、強度、サイズの確認。
オウシュウアカマツ、同一等級集成材E95-F315。

上棟前日作業(土台敷き)はこれにて終了!

小林棟梁、道川大工さん、中村大工さん、お疲れ様でした!
ありがとうございます^^

翌日の上棟も宜しくお願い致します!

【おまけ】…………….

この日の現場の変化。
(日影の変化も面白い♪)

一日の作業を動画にまとめました^^

【おまけのおまけ】…………….

小林棟梁がとても立派な仮設階段を作られていました。
(高基礎仕様の家にはあると便利)

完成形にも近くイメージが湧きます^^

完成形はこちら↓

設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

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【関連記事】…………….

【網川原のエスネル‐04】モケイ完成!

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐
【網川原のエスネル‐13】コンクリート打設!「一体打ちの高基礎!」

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【網川原のエスネル‐14】基礎型枠ばらし「鏡面の打ち放しRC基礎」

ゆうです^^

網川原のエスネルは型枠がばらされ打ち放しRC基礎が完成しました!

強度の高いコンクリートが充填された基礎は鏡のように反射していました。

一体打ち・打ち放し・高強度高耐久・高基礎の最高級のエスネル基礎です。

基礎屋さんに気を遣って頂き、本当に綺麗な基礎が出来ました^^

過去最高かもしれません。
(日進産業さんありがとうございます)

立ち上がり・底盤を一体打ちした高さ1mのエスネル基礎。
打ち放しRCの表情がとても凛々しい。

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

【網川原のエスネル‐13】コンクリート打設!「一体打ちの高基礎!」

端整な打ち放し基礎がとても格好良い。

リズム良く並んだPコンの跡。
緊張感のある美しさ。

強度の高いコンクリートが密実に充填された基礎は鏡のように反射していた。
(型枠には新品の樹脂コンパネを使用)

写真を撮る僕が基礎に写り込む。

ここまで綺麗な基礎の角は今までで一番かもしれない。

基礎の施工時期が良かったこともあります。

コンクリート打設後、養生時の様子。
保温保水機能のある養生マットで急激な乾燥を防いだ。

養生時は曇りや雨も。

打設後のコンクリートに雨(水分)は最高の養生コンディション♪

コンクリートは乾燥しながら固まるのではなく、水分と反応して固まっていきます。

そのため、打設後のコンクリートが避けるべきは急激な乾燥。

「散水養生」という養生方法がある通り、水分を保持することがコンクリートにとって重要となります。

基礎屋さんに

「基礎施工が一番厳しい季節はいつですか?」

と聞いてみました。

真冬かと思いきや、

「一番厳しいのは真夏。」

「コンクリートの表面がすぐに乾燥して固まってしまうから。」



「打設に時間がかかりすぎるとコンクリートの打ち継ぎ線が出来てしまう。」

「高基礎+一体打ちは特に難しい!」
(小さい家はコンクリート量が少ないのでまだ良い)

真夏のコンクリート打設は、天気施工時間帯ポンプ・職人さんの数など配慮と見極めが重要になります。

打ち込み時に立ち上がりのズレがないかを確認する日進産業の上山さん。

「一体打ちはコンクリート打設により型枠がズレやすいので調整・確認が大変なんです。」

と上山さん。

立ち上がり上端には型枠の間に突っ張り材を入れる。

高基礎は下部にコンクリートが溜まることで下部が膨らみ、型枠上部が内側にすぼまることがある。
それを防ぐための突っ張り材。

高基礎一体打ちを施工するのには経験を積み重ねたこうした細かい配慮が必要になる。

綺麗にまっすぐ配置されたアンカーボルト。

金ゴテで綺麗にならされた底盤。

ポインタ(オレンジ)の頭が見える。
綺麗に水平が確保できた証。

RC基礎は、隣家境界に新設したRC擁壁とも呼応し外観を整える。

我が家の車庫のRC基礎(築35年超)。

打ち放しRC杉板外壁ととても良く合う。
それは「年月の経過」を感じることが出来るから。

打ち放しRCは時間と共に美しさが増すまさに経年美化する素材だと感じています。

…………….

強く、耐久性のある、綺麗な基礎が仕上がりました。

次はいよいよ梁や柱を立てる上棟です!

(実は先日無事に完了しました!)

次回の報告もお楽しみに^^

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【関連記事】…………….

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

【網川原のエスネル‐11】配筋工事監理!「第三者監理の重要性」

【網川原のエスネル‐12】配筋工事監理-2「是正後の確認と型枠監理」

【網川原のエスネル‐13】コンクリート打設!「一体打ちの高基礎!」

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【網川原のエスネル‐13】コンクリート打設!「一体打ちの高基礎!」

ゆうです^^

網川原のエスネルは基礎のコンクリートが打設されました。

一体打ち高基礎は迫力満点!

技術も体力もいる施工を完遂して頂きました。

日進産業(基礎屋)さんには本当に感謝です!

打設日は絶好の天気となりました^^

コンクリート打ち込み前に、鉄筋やアンカーボルトのズレなどがないか設計者である僕が最終確認します。

M12のアンカーボルト。

アンカーボルトの本数を最終確認→OK!

現場にはK様からの差し入れが!

K様、お気遣いありがとうございました^^

ミキサー車、コンクリートポンプ車が来て準備万端。

基礎を打ち込む前に流す「ノロ」と呼ばれる「ポンプの潤滑を良くする為の水分多めのコンクリート」を場外に捨てる。

ノロは強度が弱いため、基礎に打ち込まないことが重要!
ここをしっかりと指示し、監理する。

コンクリートの指定強度(呼び強度)は33N/m㎡
(一般的には24~27N/m㎡ほど)
(30N/m㎡で約100年の耐久性)

通常、30N/m㎡あれば十分です。
(図面指定は30N/m㎡)

しかし、33N/m㎡としたのは、
より綺麗な打ちっ放し基礎を作るため。
(モルタル仕上げなどはしない)

呼び強度は数値が高いほど、水分量が減りセメント量が増えます。
その分、より密実なコンクリートが作られるということです。

しかし、その分施工は大変になります。
(コンクリートが硬く流動性が低くなるため)

そして、30N/m㎡から33N/m㎡への強度アップの提案はなんと基礎屋さんからでした。

意識の高い基礎屋さんに感謝です!

コンクリートは、ミキサー車からポンプ車へ。

33N/m㎡のコンクリート。
さすがに硬そう、、(施工ありがとうございました!)

打ち込み開始!

エスネルデザインの基礎は一体打ちです。

一体打ちとは、
基礎の底盤と立ち上がりと同時に施工する工法のこと。

(一般的には、底盤と立ち上がりは2度に分けて施工される。)

一体打ちのメリットは、

・底盤と立ち上がりに打ち継ぎがないため隙間が出来ず、気密性・防水性・防蟻性が高い。
(雨水やシロアリの浸入経路にならない)

・打設が一度のため、ミキサー車・ポンプ車等のコストが1回分で済む。

など。

デメリットは、施工が大変!
(型枠を浮かせて作らなければならない。コンクリート打設も経験が要る)

そのため一体打ちを受けてくれる基礎屋さんは多くはありません。
(ましてや高基礎!)

一体打ちは手間や技術を必要とする高級仕様ですが、基礎は家の重要な構造体。

耐久性などを考えれば非常にお勧めです。

まずは立ち上がり下部へコンクリートを充填していく。

立ち上がり下部の完了後、立ち上がり打設へ。

「コンクリート打設」担当と「バイブレーター」担当に分かれて阿吽の呼吸で打ち込みを進めていく。
(バイブレーターで振動させることでコンクリートを密実に充填する)

職人さんの真剣な表情がとても格好良い。

朝から始まった打ち込みは、昼前までに概ね完了した。

この後、「仕上げ作業」に入ります。

底盤を「レーキ」でならしていく。

「木ゴテ」「金ゴテ」を使い分け丁寧に何度も。

金ゴテ。

立ち上がりの天端もならしていく。

「ゲタ」を履きながら最終仕上げ。

底盤は「床下空間の床」としてこの仕上げのまま使われる。
(表面に塗装は行う)

職人さんが日を浴びながら手仕事で仕上げて頂いた床。

感謝です。

…………….

立ち上がり部分も最終仕上げへ。

天端に流す「セルフレベリング材」を作る。

立ち上がり天端の「ポインタ」前回の記事より)

コンクリートで綺麗な水平面を作るのは難しいため、天端には流動性の高いセルフレベリング材を流し水平面を作り出す。

コンクリートははポインタの「羽」まで。

ポインタの天端までセルフレベリング材が流された。

これにてコンクリート打設工程完了!

9時から始まり終わったのは15時過ぎでした。

養生マットを掛け、滞りなく無事に終了。

…………….

日進産業さん、

高基礎の一体打ちというとても大変な施工を大変ありがとうございました。

お陰様で良い基礎が出来たと思います。

また、K様、差し入れありがとうございました。

今月はいよいよ上棟ですね!

上棟式も楽しみです。

皆さま今後とも何卒宜しくお願い致します。

【基礎打設動画】…………….

工程を動画にまとめました^^

職人さんの技を見て頂ければ幸いです。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….


【網川原のエスネル‐11】配筋工事監理!「第三者監理の重要性」

【網川原のエスネル‐12】配筋工事監理-2「是正後の確認と型枠監理」

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

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【網川原のエスネル‐12】配筋工事監理-2「是正後の確認と型枠監理」

ゆうです^^

網川原のエスネルは型枠工事が進んでいます。

先日の「配筋工事監理」で是正指示した点・型枠後の監理を行ってきました。

図面通り施工がなされているか、設計者による工事監理が重要になります。

前回の「配筋工事監理」はこちら^^↓

【網川原のエスネル‐11】配筋工事監理!「第三者監理の重要性」

型枠設置が進む現場。
基礎が高いので基礎内に入るのも一苦労(^^;)

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

前回、基礎梁の高さや鉄筋の径が一部図面と異なっていたことを指摘しました。

まずはそれが直されているかを確認する。

梁の上端主筋の位置が図面より2cm低かった→是正指示。
それが図面通りの高さに修正されたことを確認→OK

D10で施工されていたスリーブ補強筋がD13に修正されたことを確認→OK

このように現場では図面と異なって施工されていることは往々にしてあります。

確認(監理)する人がいなければ誰も気付かず真実はコンクリートの中へ、、

鉄筋・基礎は家の寿命を左右する重要な構造体。

そうならないよう、設計者が現場で「監理→是正指示→確認」することが重要になります^^

続いて「アンカーボルト」の監理を。

アンカーボルトとは「基礎(コンクリート)」「家(木造部)」をつなぐ重要な金物。

地震が起きて家が横に動くと「家(木造部)」が「基礎」から持ち上がる力(引抜力)が発生します。

その引抜力に耐えるのがアンカーボルトになります。

(アンカー:(船の)いかり)

アンカーボルトが適切な位置に配置されているかを監理する。
(大きな引抜力を負担するM16アンカーの位置は特にシビア)

引抜力の大きさによって、アンカーボルトの長さも決まる。
(長いほど引抜に強い)
「構造計算」で導かれた長さになっているか一本一本現場で確認する。

アンカーボルトの本数はとても多い。
「位置」「長さ」「種類」など図面通りに設置されていることを監理する。

型枠と鉄筋の離れ(かぶり厚)の確認。40mm以上→OK

かぶり厚が少ないとコンクリート(アルカリ)の中性化が早まり、鉄筋が錆びる(耐久年数)までの期間が早まってしまう。
そうならないよう、適切にかぶり厚が確保されていることを確認する。

「Pコン(白い台形のもの)により型枠が固定される。
Pコンによって打ちっ放しコンクリート独特のあのマークが生まれる^^

コンクリート打ちっ放しと言えば「安藤忠雄」さん。
均等に並んだPコンのドットマークが綺麗。
(「光の教会」の十字架壁。2013来訪)

家の外周部は「木製枠(コンパネ)」、内部は「鋼製枠」と使い分けている。

外周部に木製枠を使用する理由は、
・立ち上がりと底盤の隙間を作らないため。
・打ちっ放しの綺麗なコンクリート肌を作り出すため。
(外部木製枠は毎回新品)

オレンジの羽根付きの棒は「ポインタ」
コンクリート打設時の目安になっている。(詳しくは次回に)

新品の木製枠(コンパネ)がとても綺麗♪

ポインタも数多く設置する。
そのひとつひとつの高さを確認し、水平な基礎天端になるよう調整する。

基礎天端の凹凸は家の気密性に影響するためとても重要な作業。

内部枠は作業の簡略化、繰り返し使えるなどコスト削減の出来る鋼製枠。

立ち上がりと底盤のコンクリート一体打ちのため内部枠は浮かせて設置。
(通常は施工性を優先し、立ち上がりと底盤は別々に打たれることが多い)

一体打ちは、型枠設置もコンクリート打設も大変だが、同時に打つことで隙間をなくし、水やシロアリの侵入経路を作らず、耐久性の高い高品質な基礎が出来上がる。

…………….

このようにしてエスネルデザインの家の基礎は作られていきます^^

ポイントは、

・耐久性の高い高基礎


・隙間を作らないコンクリート一体打ち


・施工性の高いフラットスラブ


・設計者による徹底した工事監理

など。

当たり前ですが、家は現場で作られます。

素晴らしい設計も大切ですが、現場で図面通りになっているかの確認が最終的に一番重要になります^^

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

【網川原のエスネル‐11】配筋工事監理!「第三者監理の重要性」

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。
【網川原のエスネル‐10】砕石・捨てコン打設!「フラットスラブ」のメリット。

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【網川原のエスネル‐11】配筋工事監理!「第三者監理の重要性」

ゆうです^^

網川原のエスネルは基礎工事が進んでいます。

先日、基礎工事の要となる「配筋工事監理」を行ってきました。

図面通り施工がなされているか、設計者による工事監理が重要になります。

作業途中を見ようと完了前に伺ったら8割方完成していました^^

綺麗に立ち並ぶ配筋。
基礎が高い!(一般的な家の2倍以上)

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

綺麗にそろった底盤の配筋。(150mmピッチ)
全てのピッチを統一することで作業性が増すよう配慮している。

高基礎だと地中梁がなくて済むため作業はとても楽になる^^
(→工事費低減)

【網川原のエスネル‐10】砕石・捨てコン打設!「フラットスラブ」のメリット。

ハッカーを使い手際よく鉄筋を結束していく鉄筋屋さん。
手馴れた手つきはとても頼もしい。

…………….

そして後日、配筋完了の連絡を受け、いざ配筋工事監理へ^^

配筋の前にまずは配置の確認から。

隣地境界からの離れが図面通りになっているか、それぞれ確認していく。
(→図面通り問題なし)

網川原のエスネルの基礎計画はこちら。

今回の基礎の種類(高さ・配筋の違い)は5種類。
床下を収納や空調経路として利用するため、必要に応じてそれぞれ使い分けていく。

また、基礎の立ち上がりは必要最小限に抑え、床下内の移動(人も空気も)が容易に出来るよう配慮してある。
(※構造計算により耐震等級3→長期優良住宅認定済)

【配筋詳細図】
配筋工事監理ではこの図面に書かれている全ての数値を現場で確認していく。

時間と神経と体力を使うとてもハードな作業だが、鉄筋はコンクリート打設後、見えなくなる部分。
そのため、配筋工事監理はとても重要で慎重に行う必要がある。

【立ち上がり配筋監理】
「上端主筋」1-D13、「下端主筋」1-D13、「腹筋」2-D13、「立ち上がり高さ」1170mm、図面通りであることを確認。

「定着」が40d以上確保されていることを確認。(上下主筋、腹筋共)
(設計基準強度Fc=21N/mm、鉄筋SD295Aの時、必要定着長さ35d以上)
(d=鉄筋径)

「重ね継ぎ手」が40d以上確保されていることを確認。(上下主筋、腹筋共)
(設計基準強度Fc=21N/mm、鉄筋SD295Aの時、必要重ね継ぎ手長さ40d以上)

「補強筋」D10@250、図面通りであることを確認。

補強筋の「定着」が40d以上確保されていることを確認。

【スラブ(底盤)配筋監理】
「スラブ筋」D13@150mm、「上筋・下筋の向き」、図面通りであることを確認。

スラブ筋の「重ね継ぎ手」が40d以上確保されていることを確認。
また、隣り合う重ね継ぎ手が20d以上離れていることを確認。

スラブ筋の「定着」が40d以上確保されていることを確認。

「スペーサー高さ」60mm、図面通りであることを確認。

「芯から型枠までの距離」の確認(外側90+内側60=幅150mm)

「鉄筋どうしの開き」の確認。
(D16以下の場合、32mm以上)

「3本以上の鉄筋の結束がないか」の確認。
(結束は2本まで)

「基礎梁スパン」の確認(図面通りであることを確認)

「基礎梁の高さ」の確認。

図面高さより2cm足りなかった→×
図面通りの高さに直してもらうよう是正指示を送る。

※当該部分は基礎梁高さが低く、スパンも飛んでいるため構造的に重要な部分。

今までの経験上、慣れた鉄筋屋さんでも1、2箇所は図面と異なって施工していることがある。

基礎は重要な構造体のため、数cmの違いであっても見逃すことは出来ない。

設計者(施工者ではない第三者)の工事監理が必須と思えるのはこういった経験をしてきているから。

【配管スリーブ監理】
「鉄筋とのかぶり厚」40mm以上の確認、「補強筋の径・長さ」の確認、「スリーブの位置、個数」の確認。

排水・給水・床下エアコン冷媒管・ガス管など住宅への引き込みは基礎下部からではなく、基礎立ち上がりから行う。
(シロアリの蟻道となるリスクを低減、交換などのメンテナンスを容易にするため)

補強筋の径がD13指定のところ、D10になっていた→×
→D13に変更してもらうよう是正指示。

数点是正指示はありましたが、その他は概ね綺麗で丁寧な配筋でした^^

鉄筋屋さんご苦労様でした!ありがとうございます。

…………….

この通り、配筋工事監理は非常に細かい確認作業が続きます。

大変ですが、疎かには出来ません。

このようにして、設計者(第三者)による工事監理は進んでいきます。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。
メッセージはメールインスタからどうぞ^^

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【網川原のエスネル‐10】砕石・捨てコン打設!「フラットスラブ」のメリット。