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【お客様の感想】子育て目線の家づくりは不要。-K様奥様の言葉-

ゆうです^^

現在設計中の網川原のエスネルのK様奥様が書かれたブログをご紹介します。

僕はこの記事を読んで衝撃を受けました。

家づくりを検討中の方、特に「Q5」は必見です。

K様のブログはこちら↓

妻目線 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

飾らない率直な『奥様の本音』が力強く書かれています。

その中で僕が特に衝撃を受けたのは

「Q5.小さな家について」

への奥様の回答です。

K様ブログより引用…………………………..

Q5.小さな家について(我が家は延床24坪程度)

A5.

子供は進学や就職で離れるもの。


最終的には夫と2人で暮らすことになる。(実は楽しみ)


自分の人生において、子育て期はあっという間。


そう考えると子育て目線の家づくりは不要。


余計な広さはいらないと考えた。

…………………………..

補足ですがK様は3歳のお子様がいます。

『子育て期、真っただ中』です。

そのK様(しかも奥様!)が

「子育て期はあっという間。」


「そう考えると子育て目線の家づくりは不要。」

これ、男性が言ったら怒られそうな台詞。

これを奥様が言っているというところに強烈な「リアル」を感じました。

実はこれ、僕が言いたくても言いづらかった言葉です。

現在、我が家も絶賛子育て期。

仮に新築するとして、家事育児を頑張っている相方に

「子育て期はあっという間。子育て目線の家づくりは不要。」

なんて言ったらはっ倒されるでしょう(^^;)

世の設計士も建て主様にこれを言えていない場合が多いと思います。

(むしろ世の設計士は「子育て楽プラン」推し?)
(面積・工事費が増えてウィンウィン?)

実際「子育て期」は長くはありません。

新築住宅に40年以上住み続けることを考えたら、その後を優先した家づくりをしたほうが良いことは明確です。

しかし「今」が大変であれば「今」に意識が行くのはしょうがない。

それをどれだけ指摘して良いものか。

僕は今回の記事で間接的にお伝えしたいと思います。

「子育て期はあっという間。」


「子育て目線の家づくりは不要。」

正確に表現するならば

「子供のためにリビングや個室を広くしたり、過度に収納量を増やしたりして、適正予算よりもお金を掛けすぎてしまう家づくりはNG」

もっと端的に言えば

「子供のために家を大きくする必要はない。」


「その後の数十年を考えれば、家は小さくて良い。」

むしろ、子供と親との関係性のためには「リビングは小さいほうが良い」と思っています。

家族の距離が近いからです。

詳しくは下記の記事をご参照。

設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐case.網川原のエスネル‐

K様奥様もQ&Aで答えています。
(この文章もとても素敵!)

引用…………….

我が家は賃貸で暮らしている。2DKのごく一般的な間取り。


私はこの家が好きだ。


広くないから家族がいつも近くにいる。


物理的な距離だけでなく気持ちの面でも。


だからって、みんなで同じことをする訳でもなく、同じ空間で各自思い思いのことをして過ごしている。


とても心地いい。


家を建てるのは、この感覚を持ったまま、あと少しここが惜しいという部分を補完して、より心地いい豊かな生活を送りたいから。

…………….

もはや詩のようですね。

エスネルデザインのパンフレットにそのまま書きたいくらいです。

想像の言葉でなく、実感としてすでにある言葉。

とても力強い言葉ですね。

奥様、ブログを書いて頂きありがとうございました。

一読者として、一住宅設計士として大変勉強させて頂きました。

長くなりました。

K様奥様の記事、必見です。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
おまけ…………….
「子育て目線の家づくりは不要。」の言葉も良いですが、
「最終的には夫と2人で暮らすことになる。(実は楽しみ)」
の言葉がとっても素敵ですよね^^
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設計事務所の仕事『祝!設計監理契約。』‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

先日、網川原のエスネルを検討して頂いていたK様と

建築設計・監理業務委託契約

を交わしました。

記念すべきエスネルデザイン新築一棟目の契約です。

そしてK様からとても素敵なプレゼントを頂きました(T_T)!

打合せ場所はいつものスターバックス新潟女池店。

K様との思い出の打合せもスターバックスさんだった。
(手前のソファ席で話したのが懐かしい)

窓辺のベストポジションを確保し準備は万端。

K様へのプレゼント。
僕が使用しているジェットストリームのボールペン。
(高価なものではなくて恐縮ですが、)
(以前、打合せ中にK様にお貸しした際「とても書き心地が良いですね」という話が出ていた。)

契約の署名に使用して頂ければと。
「実用的+思い出」となるプレゼントになれば良いなと。

僕の署名は「特別な日に使ってください」と先輩方から頂いた特別なボールペンで前日に記入しました。
(とても感慨深かったです)

K様が来られて打合せスタート。

まずは一級建築士免許証を提示し、重要事項説明を。

そして、契約書の説明・署名押印へ。

エスネルデザインの新築初契約ということで感慨深い思いがありました。
大きな感動があり、またいっそう身が引き締まりました。

「結婚したときに作った実印はほとんど初めて使います。」

というK様も押印時は気持ちが入られていたように感じました。

署名押印時は厳かな空気がありました。

そして!

なんとK様からプレゼントを頂いてしまいました!!

す、素敵!!

(木製品ツボー!)

「黒もありましたが村松さんは白木色のほうが好みかと思いまして。」

その通りです(T_T)!
メジャーペン立てUSBもメイプルです!

好みまで考えて頂いて感無量でした。

無垢板を曲げて作られたペンケース。(なんと厚さ1mm程!)
(しかも、Made in 新潟県小千谷市!)

無垢材を使った曲げ木プロダクツ STORIO(ストーリオ)

薄い板を曲げるのは世界初の加工技術とのこと。
インナーは本革(牛革)製!

デザインでもあるカーブにはペン置き場としての機能も。
この滑らかなカーブを触るだけで幸せな気持ちになれる。

カッコいい!!

金物は一切使用されていないそう。
文房具というより工芸品のレベル!

友人、先輩から頂いたペンを納めてみる。
うーん、素晴らしい!

そして、ブログを書くのにHPを拝見したところ、目が飛び出るほど高価なものでした(T_T)!

K様恐縮すぎます!

高価なものを本当にありがとうございました!

一生大切に使わせて頂きます!!

お手紙まで。
打合せを終え帰宅し、相方と共にただただ感動しました。

K様、これからより具体的な打合せに入って参ります。

工務店さんの検討も始まります。

ご検討頂くことも多く、打合せもお手数をお掛けいたしますが、
『長く愛せる家』を共に考え、形にしていきたいと考えております。

住宅の完成以降も続く末永いお付き合いの程何卒宜しくお願い申し上げます。

…………….

この日のK様のブログを紹介いたします。
本当に感動しました。

建築設計・監理業務委託契約 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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設計事務所の仕事『3Dパース完成』‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

網川原のエスネルの3Dパースが完成しました!

外構が入るとグッと雰囲気が良くなりますね。

内部も密度高くまとまっていて良い感じです♪

3Dパースの製作の途中経過は以前の記事を^^

設計事務所の仕事『3Dパースの製作工程』‐case.網川原のエスネル‐

建物の内部の作成も大変ですが、外部も時間がかかります(^^;)

そして、植栽などを入力すると重くなる、、
(パソコンのスペックのせいか(+_+))

しかし!外部を入力すると見違えます^^

これが、、

こう!

もう一度。

これが、、、

こう!

やはり植栽があると建物が映えますね^^

木の外壁の家だから緑はベストマッチ!

外壁がシルバーグレーに変化する過程でも瑞々しい緑が外観を支えてくれます。

木の外壁と緑の様子。
山取り樹木の庭と杉板の家より。)

さてさて、内部へ、、

1階。

2階。

これまでに打合せに使用していた基本設計図面。

設計士は3Dでイメージできているが、訓練や経験がないと平面図だけで内部を想像するのはとても難しい。

間取りの方向性が決まったら3D化して見てもらうことはとても有効です^^

人間のスケール感で空間の広さがイメージできます。

「小上がり畳スペース」と「木製スケルトン階段」。

小上がりを階段の一部とすることで階段の必要面積を減らし、他の室に面積が使えるよう考慮してある。

『小さな家を大きく使う設計手法』のひとつ。

日光の影は12/4の12:30のもの。
春分でも夏至でも365日何時の光でも設定でき、日の入り方を検討できる。

スケルトン階段が作る影も良い感じ。
日時計のように時間と季節の変化を壁に映し出してくれる。

「キッチンから畳スペースが見えること」

これは畳で遊んでいる子供の様子が見えるということ。

世の中には「客間(和室)」を作るプランもあるが、子供の遊び場も兼ねる客間がキッチンから見えづらい場合も多々ある。→△

小さな家はリビングの密度が高くなる。
→家族の様子が感じやすくなる。

エスネルデザインではそんなLDKを『家族の間』と呼んでいます。

マルチWIC。

「洗面・脱衣・洗濯」の他に「室内干し」「化粧室」「タオル下着収納」「パントリー」の機能が付加されている。

「洗う」→「干す」→「たたむ」→「仕舞う」が3m以内で完結。
「高気密高断熱+全館空調」だから日当たりが悪い北側でも冬場でもすぐに乾く。

キッチンからの動線も近く直線で言うこと無し。
北側一列は言わば「家事の大動脈」。

2階からはこんな感じ^^

2階廊下と一体となった吹抜空間。
階段上とすのこ上も含めると吹抜は約7.5帖も!

小さな家だからこそ、空間に広さ・豊かさを作る吹抜はとても有効。
採光や空調にも効果を発揮する。

すのこスペース=「雲見室」を作った。
用途があるようなないような曖昧な空間。
ぼーっと雲を眺められる非日常的な場所。

現在工事中のS邸にも雲見室がある。(上図はS邸)
こういった「曖昧な空間=住み手が自由に過ごせる場所」が暮らしを豊かにすると思っている。

建築用語に「遊び」という言葉があります。

「余裕(調整範囲)を取っておく」という意味です。

「ちょっと遊びを持たせておこう」なんてふうに使われます。

雲見室は言うなれば正に「遊び」の空間ですね。

…………….

さてさて、

本当は、ここからさらに3Dパースのすごさを書こうと思っていたのですが、長くなってきたのでまた次回に^^

3Dパース、まだまだすごいんです^^!
(まさかス○ホで自由に3Dパースが動かせるなんて!笑)

いやー、ほんとに便利な世の中になりましたねー。

次回もお楽しみに^^

最後に、網川原のエスネルの建て主様であるK様が3Dパースについてブログを書かれています。

建て主様の感想がお聞きできるのは本当に嬉しいですね^^

率直な感想に感動です!

3Dパースに感動 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

設計事務所の仕事『3Dパースの製作工程』‐case.網川原のエスネル‐

設計事務所の仕事『3Dパース作成・空間検討』‐case.S邸‐

設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐case.網川原のエスネル‐

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設計事務所の仕事『3Dパースの製作工程』‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

K様の「網川原のエスネル」の検討が進んでいます。

3Dパース完成までもう少し!

今回はパースの製作工程をご紹介しようと思います。

使っている3Dソフトは「SketchUp」です。

(サトウ工務店の佐藤さんに教えて頂いたのが懐かしい^^)

3Dパースは現在工事中のS邸リノベーションでも作成しました。

設計事務所の仕事『3Dパース作成・空間検討』‐case.S邸‐

さて、網川原のエスネルはパース完成まであと少し!

(K様、もう少々お待ち頂ければと思います(>_<))

今回は「3Dパースが出来るまで」ということで製作工程をご紹介♪

ではでは!

スケッチアップで平面図を書いていき、壁を立ち上げ窓をくり抜いていく。

階段や棚などの細かい材も書いていく。
(慣れてきましたが細かい入力はやっぱり大変(^^;))

キッチンや家電や家具などを置きながら内壁の調整を。

同工程を二階でも進める。
屋根も作ります。(勾配天井は少し苦労)

窓や戸をはめました^^
作りながら窓のサイズや位置を再検討できるのも3Dパースの便利なところ。

テクスチャーを設定していきます。
(windowsの「ペイント」みたいにペタペタ操作できて楽♪)

2階と1階を合体!

正面どーん!
玄関を柔らかく隠すルーバーが良い感じ^^

影もつけられます♪
(どの場所・どの日時の影でも可能!)

2Dの立面図はこんな感じ。

やっぱり立体・テクスチャー付き3Dパースのほうがイメージは伝えやすい。
(2D図面は職人さんへの「施工指示書」としての意味合いが強い)

総二階に玄関ポーチ(下屋)がついたシンプルな形状。
このシンプルさこそ正に「エスネル」 。

これで家本体は完成です^^

(あとは敷地・外構や隣家などを入力して完成!)

内部もチラッとだけご紹介。

伊礼智さんからインスパイアされた『窓辺ソファ』が良い感じ^^

階段はサトウ工務店さんの「タトウノイエ」を参考にさせて頂きました♪

大きな吹き抜けから入る光が心地良さそう。
(新潟の家はこうでないと♪)

詳しくは完成してからまだご紹介させて頂きます。

こんな感じで3Dパースは作られているのでした^^

K様、もう少しで完成致します。

2Dの図面では分かりづらかったところがイメージしやすくなれば幸いです。

お楽しみに^^!

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

スケッチアップの真骨頂はまだまだこれから♪

(スマホを使ってそんなことが!?)
次回もお楽しみにー^^

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

設計事務所の仕事『3Dパース作成・空間検討』‐case.S邸‐

ケンチク探訪♪ 9『サトウ工務店さんへ。幸せの錬金術。』

ケンチク探訪♪ 20『フラワーホームさん見学(伊礼さん設計)」

「網川原のエスネル」を計画中のK様のブログです^^

設計事務所と長く愛せる家を建てる

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【お客様の感想】依頼先を決めるまで。-K様ブログ紹介-

ゆうです。

現在、新築を検討して頂いているK様(網川原のエスネル)が家づくりブログを書かれています。

今回は「設計依頼先を決めるまで」について。

紆余曲折や家づくりで大切なことなど参考になることばかり。

そしてなにより僕が一番感動しています。

僕自身ビックリしているのですが、
K様とはまだ設計契約を結ぶ前なんです。

それなのにこんなに素晴らしいブログを書いて頂きとても恐縮です。

K様と初めて面談させて頂いたのは、独立する少し前。

「お話が聞きたいのですが、」



とFPの昆さんを通してご連絡頂きました。

K様との打合せと「役立つアプリ」

驚いたのはその際に

「ご縁があればエスネルデザインさんにお願いしたいです。」

というお言葉を頂いたことです。

(ただし、独立前だったこと、土地が未決定だったことから本決まりではなかった。)

そしてさらに驚いたのは、

独立してすぐあとに2回目の面談した際に、

「エスネルデザインさんに設計を依頼したいと考えています。」

と本気の意思表示を頂いたことです。
(候補の土地も決まっていた)

とても嬉しかったです。

(感動と動揺で涙腺が緩む寸前でした)

その後、プランを提案し、紆余曲折があったのち、先日プランが固まりました。

(それはまた別でご報告します)

本当に本当にありがたい限りでした。

網川原のエスネルを根つめて検討してこれたのも、
最初にK様から大きな信頼を寄せて頂いたからだと思っています。

また話が長くなってきてしまいました(^^;)

K様のブログの記事「設計依頼先について。」をご紹介させて頂きます。

【その1】は土地を逃した敗因の自己分析とFPの昆さんとの出会いについて。

設計依頼先について(その1) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

【その2】は依頼先の紆余曲折とエスネルデザインとの出会いについて。

設計依頼先について(その2) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

【その3】はエスネルデザインに決めた決め手について。

設計依頼先について(その3): 設計事務所と長く愛せる家を建てる

少しこっ恥ずかしい点もありますが、
とても嬉しかったので紹介させて頂きます^^

K様ありがとうございました。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

網川原のエスネルの今後
:いよいよ3Dパース&模型へ!

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
【関連記事】…………….

【お客様の感想】K様からの感動のメール。
設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

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【プラン】2階にトイレは必要か?メリットとデメリット。‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

間取りを考える際、まずはLDK・洗面室を中心とした1階の間取りに意識が行くと思います。

その後(または同時並行で)2階の間取りへ。

さて、皆さんに質問です。

「2階にトイレは必要ですか?」

現時点での「網川原のエスネル」の2階プラン。

さてさて、いきなりですが
画期的なことが起こりました!

以前からご紹介している「網川原のエスネル」の建て主であるK様。

2階にトイレを設置するかどうかで悩んでいました。

「結論が出たらご連絡いたします。」と。

そして、その回答は

なんとブログで来ました!

2階トイレ問題 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

驚きました。そして感動しました。

ブログは情報量が多いです。

そのため、結論に至るまでの経緯や悩みを読み取ることが出来ます。

要望の優先順位も明確に伝えることが出来ます。

「2階トイレはありでお願いします。」

と、ひとこと言われる何倍もの情報を頂きました。

それは今後の設計に活かされることになります。

直接会ってのコミュニケーションは有益ですが、
文章のほうが効果的な場合もあります。

文章は「理路整然・単純明快」にまとめないと大変なことになります。

読みづらかったり、文章が長くなりすぎてしまったり、真意が伝わらなかったり、、

(僕のブログはダメな例かもしれませんが(^^;))

それを修正していく過程で「自分の頭の中も整理されていく」という効能があります^^

今回「ブログで回答を聞く」という体験をしてとても感動しました。

それは「内容をより正確に把握できたこと」もですが、

「共に作り上げている感覚」

家づくりがプロから建て主への一方向性のものでなく、
「お互いに作り上げるという双方向性を持ったプロジェクト」になっていることを実感したからです。

エスネルデザインでは建て主様にブログを書いて頂く事を推奨しています。

家族の思い出になりますし、自分の考えをまとめる作業としても使えます。

(実はちょっとした特典もあります。)

そして、自分がした悩みや苦労が、これから家を作られる方の役に立つとすれば素晴らしいことかと。

いち読者として今後もK様のブログに注目です^^

設計事務所と長く愛せる家を建てる

…………….

最後に2階トイレについて僕の話を。

僕は2階トイレはあってもなくても良いと思っています。

ちなみに僕が家を建てるなら2階にトイレは設けないと思います。

それは金銭的なものではなく、

「今まで2階トイレをあまり使って来なかったから」

僕の実家は2階にトイレがありました。

ほぼ使いませんでした。

・僕が熟睡タイプで夜の使用が少なかったこと。
・トイレが親の寝室に近く音に気兼ねしたこと。
・家族でトイレがかち合うということも少なかったこと。

などの理由が挙げられます。

そして、今の家は2階にトイレはありません。

まったく不満はありません。

2階トイレの要不要の一番のポイントは

「夜間の使用回数」

ですかね。それが大きなウエイトを占めるかと^^

あとはK様のブログにもあるとおり

・イニシャルコスト、メンテコスト

・日々のトイレ掃除手間

・面積や間取りとのバランス

などを踏まえて2階トイレの要不要を決められれば良いかと思っています。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)


先日、K様にあるプレゼントをしました。
(中身はコチラ♪

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐マルチWICとは‐

ゆうです^^

網川原のエスネル(K様邸)のプランがもうすぐ固まりそうです。

初回プランから大きく2回の修正(改善)をしてきました。

プランは初回のプランでバシっと決まることもありますが、
プランを見ることで気付く気持ち(要望)もあります。

そのため、設計士は新たに出た要望に沿って
「プランの修正」をしていくことになります。

また、具体的に決まってきたプランに「収納計画」を盛り込みます。

上記の図のように、収納スペースを色塗りしてみると、

・全体の収納量は足りているか。


・適材適所の分散収納がなされているか。

のイメージを掴むことが出来ます。

(さらに、どこになにを置くかまで検討できればバッチリです^^)

こういった検討を重ねることで

「収納が足りなかった!」

「ここに収納を設ければ良かった。」

という事態を減らします^^

【収納計画は「S邸リノベーション」でも提案しています。】
設計事務所の仕事『プランの作成・収納検討』‐case.S邸‐

さて、K様への初回プランは4パターン提出させて頂きました。

そのなかの「プランA」を基に進めることになりました。

前面道路側に玄関を取り、南側を開き、水廻りを北側に配置したオーソドックスなプランA。

そして、修正のご要望として、

・洗面脱衣室で「化粧・ドライヤー・室内干し」をより快適にしたいので、もう少し広さが欲しい。


・そのためには延べ床面積が増えることも可。
 (→奥行き3.75間のプランも見てみたい。)

ということでプランを改善しました。

それが下の「プランE」です^^

「マルチWIC」という言葉が初めて出てきました。

『洗面室の再構築』がテーマ。

一般的な「洗面・脱衣・洗濯」の他に「室内干し」「化粧室」「タオル下着収納」「パントリー」の機能を付加しました。

「マルチWIC」が小さな家の「家事・収納の心臓部」になります。

洗濯物の「洗う」→「干す」→「仕舞う」がなんと3m以内で完結するという家事を楽にするプランニング。

「高気密高断熱+全館空調」だから日当たりが悪い北側でも、梅雨時期も冬場もすぐに乾きます。
(すぐに乾かす秘訣は他にもある)

キッチンからの動線も近くて直線で言うこと無し^^

パントリーも化粧台もあるので、北側一列は言わば「家事の大動脈」。

さらに「家族の間」の説明を。

『LDKの再構築』がテーマ。

上記のプランのように
広いLDKを求めるあまり、LとDKが分断してしまっていることが多々ある。
(家族の視線も合わず、会話も生まれづらい→△)

また、LDKは20帖と広さはあるが、よく見ると、
「居場所=座れる場所」は実は多くないことがわかる。

こういったLDKを解消したい。

そういった考えを基に「家族の間」を設計しています。

※「家族の間」の名づけ親は前職場のオーブルデザインさんより。

プランEを送らせて頂いてすぐにK様からメールが届きました。

「すごく感動しております。」

「住む人の事を考えて収納や動線を作ってくれたのが図面からすごく伝わってくるからです。」

ととても嬉しいお言葉を頂きました。

【詳しくはこちら】
【お客様の感想】K様からの感動のメール。

また、奥行き3.75間のプランも作成しました。

収納量は奥行き3.5間のプランEと大差はない。
通路やリビングに少しゆとりが出た。
「スペースのゆとり」と「増えるコスト」のバランスをどう考えるか。

K様の感想は

「少し間延びした感じですね。」とのこと。

(僕も同感です!LOVE Small House!笑)

【詳しい感想はK様のブログをご参照^^】
第2回プラン提案 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

検討の結果、プランE(奥行き3.5間)で進めることになりました^^

そしてその後、

「1階のトイレを横入り+引き戸に出来ませんでしょうか。」

という要望がありました。

実は、マルチWICもさらに改善が出きるかなと思っていたのでまとめて改善しました。

そして、さらなる改善を踏まえ出来たのが「プランE改」です。

・トイレを横入りに修正。

・マルチWICを収納量はそのままに無駄なスペースをスリムに。

・床下への階段を中央に→行き来がより楽に。

など、さらに研ぎ澄まされたプランになりました^^

(構造的な検討も深めています)
(このまま定番のプランになりそうな予感)

スターバックス女池店にて打合せ。

このようにして「プランの修正」が進んでいきます^^

過程の中でプランがより良くなっていきますし、
なによりこの過程が楽しい♪

K様も喜んでくださって嬉しかったです^^

もちろん、叶えられない要望もあります。

100点満点のプランはありません。

また、全ての要望を平均的に満たすことを狙っていくと、ぼんやりとしたプランになりがちです。

ポイントは、メリハリ。

なにが叶えたいのか。なには諦められるのか。

そして、最終的には

「希望が全て完璧に叶えられてはいないかもしれないけれど、これで十分♪」

と満足すること^^

足るを知る心ですね。

その先に、家が完成したあとの「豊かな暮らし」が待っていると考えています。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)


スタバにて。
「カフェミスト」というものを初めて知りました^^

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【お客様の感想】K様からの感動のメール。

ゆうです。

現在、エスネルデザインの新築第一棟目「網川原のエスネル」の打合せが進んでいます。

前回の初回プラン提案で4パターンのプランを出させて頂きました。

そして先日、初回プランの感想を踏まえた第二回目のプランを提案させて頂きました。

K様、メールの掲載許可ありがとうございます。

都合の関係で今回はメールでの図面提案となりました。

ご要望をお聞きし、新たに生まれた「Multi-WIC(マルチウォークインクローゼット)」。

洗面室に、従来の「洗面」「脱衣」「洗濯」の機能の他に
「室内干し」「化粧室」「タオル下着収納」「パントリー」の機能を持たせた。

小さな家の家事・収納の心臓部となる。

「Multi-WIC」はエスネルの標準になりそうな予感を感じています。

新たな提案として吹き抜けに「雲見室」を。
(「雲見室」はS邸でも実現する)

ぼーっと空を眺められるスペース。
家は、必要な機能をつめこむだけだけでなく「余白」があることも大切。

そして、その余白は「座れること」
(そうでなければ人が休む「居場所」にはならない)

小さな家の設計はとても難しい。

それは大きな家に比べ、メリハリ・緩急が重要になるから。
(大きな家はある意味「大味」であっても問題ないことが多い)

「居心地の良さ」「必要な機能」「余白・遊び心」のバランス。

心地良さや空調や採光を考えれば「吹き抜け」も欲しい。

プランを考えながら、何度も

「もう少しプランを大きく出来れば、、」

と思うこともある。

しかし、プランを大きくしていけばそれだけお金がかかる。
(イニシャル・ランニング・メンテナンスコスト全て)

それは、ゆとりある「豊かな暮らし」を圧迫することにつながる。

「必要最低限+少しの余白」を攻める感覚。

規模を追っているうちは出来ない設計を。
(面積、売上、ノルマ、、)

話が長くなりました。

第二回プランを送らせて頂いてすぐにK様からメールが届きました。

それはとても嬉しい内容でした。

…………………………..

エスネルデザイン
村松 様

お世話になっております、Kです。

ご提案資料、受け取りました。
早速コンビニでA3でプリントして夫婦で見ております。
一言で言うと、すごく感動しております。

こちらの要望を取り入れていただいただけでなく、
リアルに住む人の事を考えて収納や動線を作ってくれたのが図面からすごく伝わってくるからです。
さらに、3.5間の奥行きの中で全て叶えられており、びっくりというか驚嘆しました。

これからじっくり見させていただきますが、
取り急ぎ感動を伝えたくてメールさせていただきました。

本当にありがとうございます。

K

…………………………..

K様、素敵なメールをありがとうございました。

次回の打合せも楽しみにしております。

今後とも宜しくお願い致します。

【関連記事】…………….

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

設計事務所の仕事『3Dパース作成・空間検討』‐case.S邸‐

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設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

ゆうです^^

先日、K様へ『初回プラン提案』をさせて頂きました。

いよいよK様邸が動き出します!

初回プランはなんと4案出させて頂きました^^
(気合入れたなー!)

6月前半は仕事のピークが来ていました。

S様邸の実施図面の完成にK様邸の基本プラン作成。

しかも「基本プラン(間取り)を複数案提示したい」と考えていたので、ギリギリまで根つめて作業していました(^^;)

(ギリギリまで考えてしまうのは設計士の習性かもしれませんね)

「基本プランを複数案提示したい」理由についてはこちら。
楽しみながら共に作る家づくりを。『複数のプランを提示する』

図面だけで8枚ほどにも。
色塗りが終わったのは前日の深夜だった。
(間に合って良かった(^^;))
(N様!ファーバーカステル使わせて頂きました!)

K様邸の邸名は「網川原のエスネル」です。

エスネル(escnel)とは「豊かな暮らし」という意味の造語です。

「〇〇の家」ではなく、「〇〇のエスネル」とする理由は、

「家」ではなく「暮らし」を提供したいという想いからです。

この日はK様宅にお邪魔して打合せさせて頂きました。

「とても楽しみにしています。」とメールを頂いたのが嬉しかったです^^

プランをお見せする前に「敷地に対する設計のアプローチ」をご説明。

敷地は日照の良い南面接道。

前面道路に対して奥に行くに連れプライバシーが高まるよう、
道に近づくに連れ街とつながるようゾーンを配置していく。

家(プライベート)と街(パブリック)の境には「緑化ゾーン」を設け、
街と距離を取りつつも緩やかにつながれる基本計画とした。
(奥行きがある敷地を考慮した提案)

例として、私の(K様も!)好きな建物であるランプリールさんをご紹介。

緑に囲まれたランプリールさん。
設計は尊敬するDesign Room Amanoさん。

続いて、敷地に対する家の配置のパターンを紹介。

奥行きのある敷地のため、庭を「前」にするか「後ろ」にするか様々な検討を行った。

新潟市の公園はボール遊びが禁止されていることが多い。
自宅のバックヤード(後ろ庭)を「プライベートパーク」とするアイデアもお伝えした。

様々な配置案を見てもらうことで「その敷地が持つ可能性」を感じて頂く。

そして、具体的なプラン(間取り)の提案へ。

「プランA」
南側接道に対してオーソドックスなプランを元に設計した。
面積は吹き抜け含めて28坪。(除けば25坪)

全てのプランに共通しますが、

プランのポイント1は『大きな吹き抜け。』

エスネルデザインでは
『採光』『良好な景観』を確保することが「豊かな暮らし」の重要ポイントだと考えています。

また、吹き抜けには『空間の広がり(天井高のメリハリ)』『1階と2階の室温を均一にする』効果も見込んでいます。

吹き抜けと階段の融合はT様邸でも計画。

ポイント2は

『面積の最適化による家族密度の向上』
 =個室の最小化によるLDK密度の向上
 (+住にかけるコストの最適化)

です。

エスネルデザインでは『小さな家』を推奨しています。

「ちょうど良い広さの家にコンパクトに密度高く住む。」

ということ。

具体的に言えば、

核家族3~4人暮らしであれば25~28坪前後で十分かと考えています。
(ケースバイケース)
(通常は3~4人であれば35~40坪程が一般的。)

『ちょうど良い小さな家』に住むことで「家族の触れ合う時間を増やし、お互いを気遣う心を育てる」。

また、小さな家はイニシャルコストもランニングコストも低減できます。

その浮いた分のお金が「心のゆとり」となり、家族旅行など具体的な豊かな暮らしへとつながっていけばと思っています。

家が小さくて住むのも「大容量の床下収納」があるからこそ。
Y様邸より)

そしてプランAの変則プランである「プランA2」を紹介。

「現在、アパートのひと部屋を着替えの部屋として使っている」というK様のお話から
『1階にWICを設け、帰宅後に2階に上がらなくても良いプラン』を考えた。

「2階に浴室を持ってくることは考えていませんでした。」


「でも、このプラン良いですね♪」

と言って頂けたのが嬉しかったです^^
(プランを複数提案するのはまさにこういうことの為)

2階脱衣室で出る洗濯物はシューターで1階の洗濯室へ落とすアイデアを。
(Ti様邸より)

続いて「プランB」へ。

プランBは「2階リビング案」

これは僕がもしこの敷地に家を建てるならと考えて設計した案です。

そういう案があっても良いですよね^^

優先したのは「採光」「景観」

2階リビングは1階よりも人目を気にせず外を眺められる。
それがとても気持ち良い。
(K様の敷地は2階北側の視界が開けている。)

また2階リビングは「勾配天井(吹き抜け)」「ロフト」との相性がとても良い。

2階に吹き抜けを設けなくて良い分、床面積を確保することが出来る。

そして、2階は1階よりも壁が少なくて済むので「開放的な平面」を作ることが出来る。

目指したのは『家族が2階で常に過ごしていること。』

お母さんは「食事の準備(片付け)」

お父さんは「パソコン作業や読書(または仕事)」

子供たちは自分のスペースで「勉強や遊び」

お互いが別々のことをしながらも一緒の空間で過ごすことが出来る空間を考えました。

(逆に1階は「最低限の寝室・作業場」として割り切る)

「小さな家」で「大きく暮らす」工夫を凝らしています。

2階リビングはなんとなく老後の不安を抱く方が少なくないが、老後もし2階に上がるのが辛くなるようであれば1階の子供部屋をリビングにしてしまうという方法もある。

「LDK+寝室+トイレ」が1階に全てまとまるので老後暮らしやすい間取りとなる。
(新築時にリフォームを想定した構造計画が必要。)

続いて「プランC」へ。

プランCは「プランBで叶えたかったことを1階リビングで叶えた」プラン。

1階を家族みんなで広々と暮らす。

特に日当たりの良い南面を有効活用するため、玄関を北側に設けている点が特徴。

玄関までの長めのアプローチは「路地を愉しむ」ような工夫を盛り込もうと考えています。

広めのウッドデッキとも相性が良い。
(通りからの視線は植栽でカットする)
(ウッドデッキ下は外収納にもなる。)

アイアンウッドを使ったウッドデッキ。(T様邸

1階に浴室を持ってきた「プランC2」も紹介。(右端)

「これがイメージしていたプランに一番近いです。」とK様。

「想像に近いプラン」と「想像していなかったプラン」

比較で生まれる刺激が面白い。

最後に「プランD」(2案)を。

プランDはプランAをひと回り大きくしたプラン。
(吹き抜け含めて32坪)

「32坪プランも見てみたいです。」

というK様の希望を基に設計しました。

プランABCが本命ならプランDは対抗といったところ。
(僕のお勧めはプランABCのサイズでした。(25~28坪))

32坪のプランDを見られてK様から

「ここまでの面積はいらなそうですね。」


「30坪以上は欲しいという先入観があったのかもしれません。」


「今はプランABCの大きさがちょうど良いなと感じています。」

と。(少しホッとしました^^)

「小さな家」を勧める設計士は多くはありません。

その理由はハッキリ言えば「1棟当たりの売上が下がるから。」
(良いと思っていても会社の都合で勧められない場合も。)

新築時は(言ってしまえば)建て主様も、設計士も工務店も、銀行も、
みんなが「より大きな家になること。」を望んでいます。

しかし、それは短期的な目線で考えたときの話。

長期的な目線で「家+暮らし」を考えれば、
自ずと適正な大きさが見えてきます。

(ましてやこれからは新築がスーパーハイリスクになる時代!)
豊かな暮らしのつくり方。02ー『家は建てるな。』ー

ゆっくりじっくり自分たち家族にあった大きさの家を考えてみてください。
(まずは資金計画から。)
豊かな暮らしのつくり方。07ー『家づくりは資金計画から。』ー

お土産に買った鎌田養鶏のたまごプリン。
養鶏所が作るプリンは新鮮でとても美味しい^^

次回のK様との打合せは2週間後。

どのプランがベースになるのか。

それが決まるまでにどんな紆余曲折があったのか。

今からとても楽しみです^^

K様、ぜひ楽しみながら悩んでみてください。

【追記】…………….

K様がご自身のブログで初回プランの感想を書かれています^^

直接もですが、間接的に文章で感想を聞くことはとても嬉しいですね。

(今後の提案の参考にもなります)

初回プラン提案(その1) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

初回プラン提案(その2) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

【関連記事紹介】…………….

「エスネル(escnel)」のアルファベットに込められた意味とは。
『エスネル』とは。ーコトバの意味ー
K様が教えてくださった「ブログまとめアプリ」。
(あれから僕も毎日活用しています^^)
K様との打合せと「役立つアプリ」

エスネルデザインの設計プレゼン「シンプルな箱の追求」 at 住学番外編

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K様との初回面談と「役立つアプリ」

ゆうです^^

先日、「話が聞きたい」と僕に声を掛けてくださったK様と打合せをしてきました。

独立前から相談を頂くのは大変光栄なこと。
(エスネルデザインの開業は2018年4月以降の予定)

そこで貴重なお話と「役立つアプリ」を教えて頂きました^^

役立つアプリとは『SmartFeed』というアプリ。

いつも見ている複数のブログの最新記事をわかりやすくまとめて表示してくれます^^

アプリを開くとこんな感じ^^
いつも見ている「サトウ工務店」「ネイティブディメンションズ」「FP昆さん」のそれぞれのブログが画像付きで表示される。

【追記】…………….
SmartFeedはエラーが多々あったので、現在は『RSS Reader』を使っています。
(トップ画像真ん中)
…………….

K様はエスネルブログもアプリに登録して読んでくださっていました。

「ほぼすべての記事を読みました。」

と言われたときの嬉しさは忘れられません^^

「ブログで書かれていた『空間のアウトソーシング』っていう考え方に共感して、家は小さくて良いと思うようになりました。」



「息子さんが生まれた9月9日は本当に良い天気でしたよね。」

などマニアックな話が飛び交う♪

とても嬉しくて僕の顔はニヤニヤしていたかもしれません^^

K様と引き合わせてくださったのはFPの昆さん

昆さんとの付き合いはかれこれもう5年間ほど。

僕のことを気にかけて頂き度々いろいろな話をしてきました。

5年の間に昆さんも独立され、その姿は僕の刺激になっています。

本音をズバっと言ってくれるところが頼もしい昆さん。

K様とはいろいろな話をさせて頂きました。

まずは簡単に僕の自己紹介を^^

今までの経歴や世界一周の旅の話を。
(トークセッションのために準備していたものが役に立ちました。つながる!)

トークセッション『これからの住まいの形』準備完了!

また、僕の旅中の写真や建築のスケッチなどをまとめたノートをご紹介。

我ながら「よく描いたなー」と。スケッチ中、待っていてくれた相方に感謝。

K様の家づくりはある事情でストップしていました。

それは、

求めるエリアに土地が出ない!

ということ。

K様が希望するエリアは新潟市の人気エリア。

土地が出たとしても、広すぎたり、日当たりが悪かったり。

しかも、それでも超ハイスピードで売れていくそうです!

(ただし今年から徐々に動きが活発になってきたとか。)
昆さんブログ『中央区・東区・西区の売地状況』

ざっと検討したら即買い付け出さないと間に合わないそうです。

良い土地を探し続けてかれこれもう1~2年。

「土地を探すのに疲れてきました、、」とおっしゃられていました。

しかし、「悪いことばかりではない」とK様は話されていました。

「時間が経つにつれ価値観変わってきた。」




「前は、子供の小学校区が変わらないように今の住まいの近くだけを探していたが、小学校区は変わってもいいのかもしれない。」




「新興住宅地も良いけれど、昔からの町の中でも良い。ご年配の方とも触れ合えば子供にとっても良い刺激になると思う。」




「建物についてもゆっくりと勉強する時間がとれた。焦ってメーカーと契約することがなかったのは良かったのかもしれない。」

など。

僕も家づくりを考え始められてから『1年間は建物の契約をしないこと』をお勧めしています。

それは、上記のとおり時間と共にあら熱が冷めていき、「冷静に自分たちにとって本当に必要な暮らしはなんなのか」を考え直すことが出来るからです。

また、K様の家づくりの始め方は『良い家づくりの見本』のようでした。

「ハウスメーカーへ行ったりして土地も紹介され契約しかけていたが、『本当に将来のお金は大丈夫なのか」と心配になり、いろいろ調べたところFPの昆さんのところにたどり着いた。」




「あのときなにも考えず、高いローンを組むことにならずに良かった。」




「今は老後までを見据えた資金計画から導いた『土地と家にかけられる総予算』を把握しているので(ある程度は)安心している。」

今月末には僕に相談して頂いている別の方も昆さんの事務所へ相談に行かれます。
(僕のほうからも昆さんの予約をとることが出来ます。)

昆さんが作成する「マイホーム予算診断書」。
以前我が家も作ってもらいとても参考になった。

僕の設計方針は

『家の設計は、将来を見据えた資金計画から。』

もっと言えば、

『住む方の「幸せ観」の見直しから。』

これが僕の設計哲学です。

また、K様は

「家を建てるのであれば、資産価値の下落をなるべく抑えたい。」




「転売することも想定して土地や家を考えている。」




「具体的には駅近くだったり、地盤が良かったり、水害リスクが少なかったり。将来そのエリアがどうなっていくのかも考えます。」



とも。

まさに僕が考える家づくりのとおりでした。

僕は今『資産価値の下がりにくい家づくり』をテーマに設計を見直しています。

具体的には、


・雨漏りリスクを抑える。
(屋根はしっかり出す。窓には庇をつける。)

・構造の耐久性が落ちない工夫。
(高基礎にして雨の飛び跳ね対策。より安全な防水・通気工法)

・建築途中の工事監理の記録を詳細に残す。
(図面どおり適正な施工が行われた証明書)

・詳細図まで正確に書き込まれた設計図書、構造計算書一式の作成。
(リフォーム時に手を入れやすいように)

・長期優良住宅など国の証明による価値の明確化。
(設計者個人の計算だけでなく、国にも設計を確認してもらい証明を取る。)


・35年後のメンテナンスがしやすい設計。
(設備や外壁の交換など。メンテがしづらい家はそれだけ資産価値が落ちる。)

これらを新築当初からきちんと考え、設計・施工していくことが『資産価値の下がりにくい家づくり』につながります。

資産価値が下がりにくいということは、転売時により高値で売りやすいということ。

また、子供たちが継いだ場合にもリフォームがしやすいということ。

上記の項目は『中古リノベーション』をする際に「これらがそろっていたら設計者としてお勧めできるな。」という中古物件の条件にもそのまま当てはまります。

僕は「新築」も「中古リノベ」もどちらも手がけていますが、どちらもリンクし合っていてとても勉強になっています。

(新築だけであれば35年後のことまで考えることは少ないのかも。)

また、家の価値はそれでも低下していきます。
(税法上は約22年で家の価値がゼロになる。)

どのみち低下するのであれば、家は小さいほうが資産価値の低下を抑制できると考えることもできます。

新築時に小さい家を考えることは、いろいろな費用を抑えることにつながるんです。

豊かな暮らしのつくり方。17 ー『家を建ててからかかる費用の差。』ー

K様、奥様、長時間の打合せ本当にありがとうございました。

このブログがK様の家づくりのお役に立つようであれば幸いです。

余談…………….

K様とは2時間半以上もお話していました。

その際にとったメモは下の通り。

ほとんどアプリの名前だけ、、笑

昆さんがおっしゃるには、


「一番良い打合せが出来たときのメモですね。」

と。

初回から「要望満載」や「質問攻め」のようになる場合、その後スムーズに進まないことが稀にあるそうです。

初回の打合せでは「具体的な話ではなく雑談などの大きな話」をしている場合、その後とてもスムーズに行くことが多いんだそうです。

「なるほど^^」

と思いました。

また、奥様が

「大工さんと建てる家っていいなー」

と。

奥様も実家を建て替えられた際に、作り途中の現場で階段を昇り降りした思い出があるそうで、

「お茶とかスポーツドリンクとか差し入れに行きたい♪」

「顔が見える大工さんに家をお願いしたい。」

と。

とても共感しました。素敵な価値観だと思います。

僕は顔が見える地元の大工さんとの家づくりをお勧めしています。

それが『良い家』を作り『良いアフターメンテナンス』を作ります。

最後にK様から

「(確定ではありませんが)ご縁があればエスネルデザインさんにお願いしたいです。」

というありがたい言葉を頂きました。

感動しました。

そうなった際は全力で良い家を提案させて頂きます。


実はK様は現在僕が勤める事務所の見学会にも数度来られていた方。

今回「話が聞きたい」と依頼された際に、まずは所長に相談をしました。

道義的に「不可だ。」と言われるかもしれなかったからです。
(現事務所のお客様候補を横取りしたことになりかねない。)

しかし、所長は了解してくれました。

所長にも大きな感謝です。

おまけ…………….

K様は

「建築の仕事はとても格好良いと思います。」

「家の勉強をしているうちに建築士の資格が取りたくなりました。」

「息子にこういう道もあるんだよということを伝えたい。」

と。

嬉しかったです。

ちなみにK様の息子さんと僕は名前が似ていました♪

○君、建築の道、向いているかもしれませんよ^^

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

最近の嬉しかったこと
:K様に「田舎暮らしとても楽しそうですね」と言われたこと。