カテゴリー
Uncategorized

【お客様の感想】原さんの住宅観。「不安がないこと。」

ゆうです^^

先日、原惣右エ門さんに伺った際、奥様に住宅観についてお話を伺いました。

何十年と住み続けられてきた方の言葉はとても重みがあり勉強になります。

原さんにとって「家に必要なこと」はなんだったのでしょうか?

原さんには本当に素敵な表札を造っていただきました^^

その話はこちらを。

escnel design表札プロジェクト vol.6【仕上げ。完成間近!】-原惣右エ門工房-

…………….

ショールームに飾られた「天神様」。
柏崎では年明けに「天神さま街道」というイベントがあり、街の様々なお店で様々な天神さまが飾られる。(2019年で9回目)

…………….

さて、原さんにとって家に必要なこととは?

その答えは僕の考える住宅観ととても近く共感しました。

原さん:
「家に必要なことは、不安がないこと。」

家族が安心して日々を過ごせること。

雨風をしのげること。

「それが満たされていれば十分。」

正に「足るを知る」ということと感じました。

また、

「子供は本当にあっという間に大きくなる。」






「子育て時期のための子供中心の家にしなくて良い。」






「それより、その後、暮らしやすい家が良い。」






「今建てるなら、なにより暖かい家が良い。」
(隙間風があるのは嫌)





「家づくりの少しの後悔は、専門家に相談できなかったこと。」
(大工さんに全てお任せしたが、暮らしやすさ、暖かさなどもう少し考えられれば良かった)

など、

「やっぱりそうですよね。」

ととても共感することばかりでした。

「10年後、20年後の暮らしを見据えた家を。」

エスネルデザインの提案する家はそういう家でありたいです。

そしてそれは具体的には「暖かい家」「負担の少ない家」なんだと考えています。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

カテゴリー
Uncategorized

【お客様の感想】超高断熱住宅の「洗濯事情」。

ゆうです^^

先日、家づくり検討中のお客様より質問がありました。

「超高断熱の家って洗濯物の乾きはどんなですか?」

良い質問ですね!

回答します^^

超高断熱住宅に住まわれているT様Y様に洗濯事情について教えて頂きました^^

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問①「家具が置かれた生活の様子。」

【T様邸】
・洗濯機は乾燥機無し。洗濯物は部屋干し。
・洗面脱衣室に物干しポールあり(1.7m×2本)+浴室にポールあり(1.7m×1本)
(床下エアコンは洗面脱衣室となりの玄関に設置)

【Y様邸】
・洗濯機は乾燥機無し。洗濯物は部屋干し。
・洗面脱衣室に物干しポールあり(1.7m×3本)
(床下エアコンは洗面脱衣室内に設置)

※床下エアコンが近いと洗濯物はより乾きやすい。
洗面脱衣室に洗濯ポールを設置することで「洗濯」→「干す」の動線を短くしている。

Q1.干す場所は一年中洗面脱衣室ですか?

T様
「洗面脱衣所と浴室がメインで、リビングの窓にかけることもあります。」

Y様
「基本的には洗面脱衣室です。シーツやズボンなど嵩張るものは2階に干す事もあります。」
(Y様邸は2階にも洗濯ポールあり)

Q2.洗面脱衣室の洗濯ポールの量は足りていますか?

T様
「子供の洗濯物が増えて(保育園で使うタオル類などもあり)そこだけだと足りなくなりました。
干そうと思えば干せますが洗面所が使えなくなってしまうので少し余裕を持たせる意味でも浴室を使ってます!
あと今は冬場で量が多いというのもありますね!」

Y様
「1日分がちょうど干せて少し余裕があるくらいです。
ポール3本にしていただいて良かったです。」

【村松まとめ】
乾燥機を使わず部屋干しする場合、ポールは1.7m×3本あると十分そうです^^
(「洗面脱衣室2本+浴室1本」or「洗面脱衣室3本」)
※子育て時期の洗濯量で

Q3.一番洗濯物が乾きづらい時期はいつですか?

T様
「エアコンを使わない時期なので春秋の少しの間ですかねぇ。
ただ通年で乾きにくいとあまり感じないので強いて言えばという感じです。」

Y様
「エアコンを止めてた時期(5月)が乾きが遅いような気もしますが、翌日には乾いているのであまり気にしたことないです。
昨年は除湿運転していたので梅雨〜夏も問題なく乾いてました。」

Q4.季節によりおよその洗濯物の乾く時間はどのくらいでしょうか?

T様
「あまり考えたことがなかったのですが、エアコン入れてる時は夏も冬も夜干して朝から昼には乾いてるような気がします。
基本的に1日一回は洗濯してるので通年1日あれば乾いているということかと思います。」

Y様
「常に1日かもっと早く乾いています(朝干して夕方には乾いていると思う。)」

【村松まとめ】
通年を通して部屋干しの乾き具合は特に問題ないようです^^
(T様、Y様ほとんどご意見が同じですね!)

Q5.洗濯に対して工夫されていること・考えられる改善点などがあれば教えてください。

T様
「浴室は循環ファンを活用しています。
リビングで干す時は床下エアコンのスリットの真上でパーカーやズボンなどの少し乾きにくいと思われるものを選んで干してます。」

Y様
「2階にシーツやジーンズ等干す際はサーキュレーターを使う事もありますが、基本的には脱衣室の循環ファンで良く乾くので困る事はないです。
乾くのが早いので脱水時間も短くて良い気がします。」

【村松まとめ】
循環ファンとは壁に内蔵したサーキュレーターのこと^^
(エスネルデザインでは標準で提案しています)
風を送ることで洗濯物の乾きやすさは格段に高まる。
床下エアコンのスリット上部もよく乾きそうです。

Q6.シーツや布団はどのように干されていますか?

T様
シーツ
「浴室と洗面脱衣場のポール、またはハンガーにかけて階段に引っ掛けたりしてます。(見栄えはあまり良くありませんが、、)」

布団
「吹き抜けの廊下の手すりに干します。
効果のほどはわからないですが気持ちの問題ですかね(笑)」

Y様
シーツ
「大きいものは2階に干してます。」

布団
「キャットウォーク手摺りに干すと日射でふかふかになるようですが、基本的には乾いてるので、あまり干す必要性はないです。
家が暖かいので、布団自体も薄くてより乾きやすいのかもしれません。
子供が保育園で使っているお昼寝布団とか干せて良いです。」

Y様邸の吹抜のキャットウォーク上の手摺。

家中暖かいので冬場も薄手の布団で済むのも高断熱住宅のメリット^^
(来客用の布団セットも減らせる)

T様からは

「引っ越してから生乾きの匂いを経験したことがありません。」

とのお言葉も頂きました^^

「高断熱+全館空調」ならではですね♪

まとめると、エスネルデザインの超高断熱住宅は

・一年を通して室内が寒くないこと。
(=全館空調されていること)

・湿気っていないこと。

+床下エアコンの暖気を活用すること。
(=洗面脱衣室付近に床下エアコンを設置)

+循環ファンで気流を与えること。

などの効果により、洗濯物の乾きはとても良いです^^

また、乾きだけでなく、

「洗濯」→「干す」→「たたむ」→「仕舞う」

動線にも配慮して設計したいものです^^

網川原のエスネルのマルチWIC

…………….

T様、Y様、ご協力頂きまして大変ありがとうございました。

実際に暮らされている方のお話はなにより参考になります^^

今後の提案に活かさせて頂きます!

ありがとうございました!

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

【関連記事】…………….

【秘訣】洗濯乾燥機の使い心地とは。洗濯と物干しと乾太くん。

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問①「家具が置かれた生活の様子。」

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

カテゴリー
Uncategorized

【お客様の感想】子育て目線の家づくりは不要。-K様奥様の言葉-

ゆうです^^

現在設計中の網川原のエスネルのK様奥様が書かれたブログをご紹介します。

僕はこの記事を読んで衝撃を受けました。

家づくりを検討中の方、特に「Q5」は必見です。

K様のブログはこちら↓

妻目線 : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

飾らない率直な『奥様の本音』が力強く書かれています。

その中で僕が特に衝撃を受けたのは

「Q5.小さな家について」

への奥様の回答です。

K様ブログより引用…………………………..

Q5.小さな家について(我が家は延床24坪程度)

A5.

子供は進学や就職で離れるもの。


最終的には夫と2人で暮らすことになる。(実は楽しみ)


自分の人生において、子育て期はあっという間。


そう考えると子育て目線の家づくりは不要。


余計な広さはいらないと考えた。

…………………………..

補足ですがK様は3歳のお子様がいます。

『子育て期、真っただ中』です。

そのK様(しかも奥様!)が

「子育て期はあっという間。」


「そう考えると子育て目線の家づくりは不要。」

これ、男性が言ったら怒られそうな台詞。

これを奥様が言っているというところに強烈な「リアル」を感じました。

実はこれ、僕が言いたくても言いづらかった言葉です。

現在、我が家も絶賛子育て期。

仮に新築するとして、家事育児を頑張っている相方に

「子育て期はあっという間。子育て目線の家づくりは不要。」

なんて言ったらはっ倒されるでしょう(^^;)

世の設計士も建て主様にこれを言えていない場合が多いと思います。

(むしろ世の設計士は「子育て楽プラン」推し?)
(面積・工事費が増えてウィンウィン?)

実際「子育て期」は長くはありません。

新築住宅に40年以上住み続けることを考えたら、その後を優先した家づくりをしたほうが良いことは明確です。

しかし「今」が大変であれば「今」に意識が行くのはしょうがない。

それをどれだけ指摘して良いものか。

僕は今回の記事で間接的にお伝えしたいと思います。

「子育て期はあっという間。」


「子育て目線の家づくりは不要。」

正確に表現するならば

「子供のためにリビングや個室を広くしたり、過度に収納量を増やしたりして、適正予算よりもお金を掛けすぎてしまう家づくりはNG」

もっと端的に言えば

「子供のために家を大きくする必要はない。」


「その後の数十年を考えれば、家は小さくて良い。」

むしろ、子供と親との関係性のためには「リビングは小さいほうが良い」と思っています。

家族の距離が近いからです。

詳しくは下記の記事をご参照。

設計事務所の仕事『プラン修正・収納計画』‐case.網川原のエスネル‐

K様奥様もQ&Aで答えています。
(この文章もとても素敵!)

引用…………….

我が家は賃貸で暮らしている。2DKのごく一般的な間取り。


私はこの家が好きだ。


広くないから家族がいつも近くにいる。


物理的な距離だけでなく気持ちの面でも。


だからって、みんなで同じことをする訳でもなく、同じ空間で各自思い思いのことをして過ごしている。


とても心地いい。


家を建てるのは、この感覚を持ったまま、あと少しここが惜しいという部分を補完して、より心地いい豊かな生活を送りたいから。

…………….

もはや詩のようですね。

エスネルデザインのパンフレットにそのまま書きたいくらいです。

想像の言葉でなく、実感としてすでにある言葉。

とても力強い言葉ですね。

奥様、ブログを書いて頂きありがとうございました。

一読者として、一住宅設計士として大変勉強させて頂きました。

長くなりました。

K様奥様の記事、必見です。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
おまけ…………….
「子育て目線の家づくりは不要。」の言葉も良いですが、
「最終的には夫と2人で暮らすことになる。(実は楽しみ)」
の言葉がとっても素敵ですよね^^
カテゴリー
Uncategorized

【お客様の家】「丘の上に建つK様邸」②内部・障子の間・造作キッチン。

ゆうです^^

「丘の上に建つK様邸」その②です。

今回は内部をご紹介。

土間コン床や障子の間、塗り壁と自然素材で作られた家はなんとも言えない柔らかい空気がありました。

※前職時の御宅なので局所写真のみ紹介させて頂きます。

その①はこちら↓

【リンク】

土間コン床と広がる緑の景観。
「高台+向かいに公園(南向き)」というとても恵まれた敷地。

大空間に重厚な構造材が走る。
吊るされた板張りのレンジフードも主役の一人。

キッチンのステンレス天板とタモのカウンターと取り合い。
厚みのある板を取り合い部分だけ薄く見えるよう削り、シャープにスキっとなるよう設計した。
(オイル、シーリングはこれから)

素材同士を上手に連続させること、融合させること。
「神は細部に宿る」
の言葉を胸に「良い」と思える設計をしていきたい。

造作キッチンには幅60cmの食洗器(リンナイ製※国産最大)が入れられた。

キッチン背面収納はサッシとカウンターが一体となった納まり。
→スッキリしていて光がカウンターにきれいに伸びる。

照明は梁にライティングダクト横付け。
角度変更・増設・交換も容易なシンプルなスポットライト。

客間でもある和室。
3方紙障子で囲われた行灯のような抽象的な空間。

照明も和紙製(イサムノグチ「AKARI」)。

障子の桟の幅は最小限の6mm。
空間の繊細さを追求した。

障子には職人技が詰まっている。
紙を張り替える手間はあるが家に障子があると(特に子供が)学べることはたくさん。

障子のデメリットを上げるならば「開口全てを開らけないこと」
(写真のように開らけるのは半分まで)

『開く間(リビングなど)』と『閉じる間(和室など)』を意識して障子は使い分けたい。

※障子を引き込む壁があれば全開口は可能。

引き込み壁を作り全開口を可能にしたT様邸

2階へ…………….

天井高を抑え梁を表した書斎。
造作の本棚と作業テーブル。

「勾配天井+梁表し」は気密断熱施工がシビアになる。
デザインだけでなく施工を意識した納まりが必要。
そして、設計士が現場で監理することが重要になる。

2階からの景色。

キャットウォーク。
2階に設けた窓から光がリビングに広がるよう設計された。

その他…………….

ガス乾燥機の「乾太くん(リンナイ)」
使用経験はないが「とても便利」と言う声をよく聞く。

屋外への排出筒が必要になるので取付るなら新築時がベスト。
(気密防水処理が絡むため)

定番の床下エアコン。
「高断熱+床下エアコン」は現在考え得る最上の暖房方法。
快適性はもちろんのこと、イニシャルコスト・ランニングコスト・メンテナンスコスト等のバランスがとても良い。

ただし、
・床下の暖気をムラなく拡散すること。
・空調経路である床下の掃除がしやすいこと。
・床下エアコンに適当なエアコン選定。
・適切な設置位置(運転音の問題)。
・室内干しとの相乗効果。
、、、
など抑えておくポイントは多く、採用するには知識や経験が必要になる。

大容量の収納になる床下空間。(高さ1.2m)

高床仕様は収納だけでなく
・構造材を地面から話すことで防腐防蟻性を高めること。
・床下エアコンの暖気をムラなく広げること。
(+空調経路となる床下の掃除が出来ること【重要】)
・配管等のメンテナンス(災害時に自分で確認が出来ること)
・洪水リスクのあるエリアでは床上浸水対策。
(+子供の隠れ家?大人も!?)
、、、
など幾重にもメリットがある。
(エスネルデザインでは標準採用)

木製手作りのペーパーホルダー。
手で触る部分が木製だと見た目も優しい。

切り取り部もペーパー固定部も全て木製。
外壁も内装も木を多用したK様邸にはピッタリ。

…………….

紹介はここまでとしますが、まだまだK様邸には見どころがたくさん。

3時間程滞在しましたが、設計に携わった素敵な家が完成し感無量でした。

K様、本当にお世話になりました。

ありがとうございました。

独立祝いに頂いたタオルも大切に使わせて頂いています。

観光などで家族で近くに寄ることが会った際にはご挨拶させて頂ければと思っています。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

工事中の様子も面白いです。(監理は僕が伺いました。)
(師匠のブログより↓)
上山の家 構造耐力壁の工事監理

K様から頂いたタオルの思い出はこちら^^

初めての独立祝い『今治タオルと五日町の家。』

【関連記事】…………….

【お客様の家】「丘の上に建つK様邸」①外構・板外壁・造作ポスト。

カテゴリー
Uncategorized

【お客様の家】「丘の上に建つK様邸」①外構・板外壁・造作ポスト。

ゆうです^^

先日完成した「丘の上に建つK様邸」に伺ってきました。

土間コン空間、紙障子の間、木製建具、外構、造作キッチン、、

設計の技が盛りだくさんの邸宅です。
(太陽光+蓄電池+融雪装置+ガレージシャッターなど設備も超豪華)

僕が前職で担当させて頂いた御宅でした。


K様、ブログへの掲載許可ありがとうございました。

※前職時の御宅なので局所写真のみ紹介させて頂きます。

全容は師匠のブログをご参照ください↓
囲炉裏型土間キッチン 上山の家 完成写真その1

囲炉裏型土間キッチン 上山の家 完成写真その2

K様邸は県外。
温泉と有名な高層マンションが建つ都市から新潟に何度も足を運んで頂いた。

柏崎から4時間程で到着。

RC擁壁+小熊笹。
笹は対候性も繁殖力も高く他の雑草が生えづらい。
RCとの見た目の相性も良い。
(数年で土が見えなくなるほど繁殖する)

RC擁壁+小熊笹は「山取り樹木の庭と杉板の家」でも↓
『山取り樹木の庭と杉板の家』完成 at 新潟市関屋

高低差が小さい部分には石積みも。
黒く鋭利でモダンな石でなく、角が丸く茶が入った暖かい風合いの石が前職での定番。
(エスネルデザインにも引き継がれている)

庭は人工芝張り。
「前面道路から見える部分」「とても広い」 「管理しきれない」場合は人工芝は有効な選択肢の一つ。

今の人工芝は昔に比べてとてもリアル。
(ただ人工物は劣化は避けられないので張替を想定しておくことが必要)

丁寧に積まれた石段。
ただ並べるのではなく石を組み合わせて積むのはとても手間がかかる。
その分それが醸し出す風合いは最高。

施工の様子は師匠のブログをご参照↓
上山の家 足場撤去と外構

石で造作した水受けと木製の照明支柱。

玄関ポーチは「モルタル+真鍮目地」。
経年変化が愉しめる組み合わせで前職の定番。

住みながら徐々に味わいを増す「モルタル+真鍮目地」
(築2年のT様邸より)

板外壁と木製玄関戸と木製造作開口部。
新建材では出せない風合い。

枠回りに大工さんの職人技が光る。

玄関横には造作ポストが。
板外壁は造作ポストとの相性がとても良い。
(施工しやすさも見た目も)

シンプルな木製ポスト。
(詳細設計したのが懐かしい)

受けは車庫側から。
スペースがあるので、確認+回収がしやすいよう横長に。
細かな設計の工夫が豊かな日常を作る。

玄関と車庫をつなぐ木製戸にも職人技が光る。

『人の手で作られているということ。』
時代が進化すればするほど増していく価値。

工場製品とは違い、造作戸は「傷つくし」「反る」こともある。
それらはむしろ次世代に身を持って伝えていく必要があるのかもしれない。

杉板の「大和張り(交互に段違いに張る)」
彫りの深い窓回りが外観の魅力を高める。

内部へ。

玄関戸上の造作開口部。
内外で明暗比が異なるため、日中は室内から外がよく見える。
内と外を曖昧につなげる建築的装置。

※サッシ枠がない造作開口であることがポイント。
(→防水性に配慮が必要。下屋の屋根下など)

…………….

長くなってきたのでその②に続きます。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

【お客様の家】「丘の上に建つK様邸」②内部・障子の間・造作キッチン。

カテゴリー
Uncategorized

【お客様の家】築2年半の杉板外壁の経年変化〈T様邸〉

ゆうです^^

先日、築2年半が経ったT様邸に寄りました。

無塗装の杉板外壁がとてもきれいにシルバーグレーに変化してきていましたのでご紹介します。

時間と共に魅力を増していく自然素材。

人間と同様に、長く愛せる家の秘訣です。

T様邸には春にも伺わせて頂きました。

その際は『住み心地』『家づくりの紆余曲折』などいろいろなお話を聞かせて頂きました^^

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

その時は直前まで雨が降っていて外壁が濡れ色だったので、

「晴れのときの外壁も見に来たいな」

と思っていたのがようやく実現できました^^

春に伺った際の濡れ色の杉板外壁。
自然素材は水が沁みこむため色が変わる。そんな日々の変化もとても愉しい。
(まだ一部に木色が残っている)

新築時のT様邸(無塗装杉板)。

2018.10現在の杉板外壁。
面によっては2年半できれいなシルバーグレー化が進む。
(板の張り方や風雨の当たり方により異なる)
【秘訣】板外壁の経年変化。「方位による風合いの違い」

【秘訣】杉外壁の経年変化「前職の家の7年間の変化。」

縦張りは雨水が縦にきれいに流れるためシルバーグレー化がとてもきれい。
(横張りでも時間はかかるが同様になる)

シルバーグレー化した杉板縦張りの凛々しさは佐渡の宿根木を思わせる。

新潟観光大使。64-2『佐渡の宿根木!板外壁の経年変化。』

アイアンウッド製のウッドデッキもきれいなシルバーグレーに。

元々のアイアンウッドは赤茶色。
雨に当たることで色素が抜けていく。
アオーレ(長岡市役所)などのデッキ材にも採用されており、雨ざらしでもノーメンテで数十年持つと言われている。

高湿で虫も多い東南アジアや南米に生息する木のため、防腐力・防虫力が非常に高い。

ケンチク探訪♪ 13『「アオーレ長岡」と管理建築士講習。』

【北面】
日射(紫外線劣化)が少ないため北面のシルバーグレー化は遅め。

【東面】
新潟は東風は少なく雨がかりがまばらになるため、東面はまばらにシルバーグレー化が進むことが多い。

【西面(右側)】
東面とは逆に、新潟は西風が多く西面には雨が一様に当たるため、シルバーグレー化も一様になることが多い。

玄関階段もアイアンウッド。
(雨がかりが少なくとも徐々に退色しているのが分かる)
デッキ下のバスケットボールが良い感じ^^

半年前の北面の様子。
(まだ木色が残っている)

雨がかからない部分は、逆に木色が濃くなっていく(アメ色)。
(写真は半年前)

北面正面より。
低く抑えられたカーポートが良い感じ^^
T様邸は、北面入りで南面が広大な田園というとても恵まれた立地。

室内より(春)。
田植えの春も、稲穂が実った秋も、一面銀世界の冬も最高の景色。
(本当にうらやましい!)

T様、外壁の経年変化はとても良い感じに進んでいますね^^

見ていて惚れ惚れします。

T様邸のような家が数十年後の『新潟の原風景』を守っていくのだろうと思います。

「新築時が一番きれいであとは劣化」

ではなく、

「新築時はまだまだ新米。歳と共に味わいが出ていく(経年美化)」

でありたい。

それで、風合いだけでなくメンテナンスほぼも不要になるのであれば、最高の外壁材ではないでしょうか。
(さらに数十年後でも手に入る素材)

・風合いが良いこと。新潟の風景をつなげられること。

・メンテナンスの手間がかかりづらいこと。

・直すときに材料が手に入りやすいことなど、

これから新築するのであれば、
未来のことまでしっかり考え、使用する材を選びたい。

世界にひとつだけの自分の家はそうありたいものです。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
【関連記事】…………….

【秘訣】「おすすめ外壁は板張り。」35年間のメンテ・費用を考える。

【秘訣】杉外壁の良い点・悪い点「メンテ・目地/腐朽・クギ浮き」

【秘訣】杉外壁の経年変化「柏崎の海沿い探訪」。

【秘訣】杉外壁の経年変化「祖父の家の杉板と実験の経過」。

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

カテゴリー
Uncategorized

【お客様の家】2階リビングのI様邸に訪問「住んでからの感想」

ゆうです^^

先日、前職時にお手伝いさせて頂いたI様宅にお邪魔してきました。

家が出来て約3年。

住まわれてからの感想をお聞きしました。

お引渡ししてから初めて伺ったのですが、
2人のお子さんも大きくなられて家族で仲良く暮らされている様子がとても素敵でした。

I様邸は2階リビングの家です。

2階のリビングには大きな窓があり、明るさはもちろんのこと、季節ごとに違った風景を見せてくれるのが魅力です。

質問や3年暮らされての感想を伺いました。

Q:アパートから新居に住み移って「家を建てて良かったな」と感じたときは?

〈I様回答〉

奥様:
アパートでは子供がたてる音や泣き声が隣の方に申し訳ないと思っていたので、家を建てて気兼ねなくなったことはとても良かったです。

…………………………..
T様Y様、I様、皆さん『子供の音の心配がなくなったこと』をほぼ一番におっしゃられていました。

これも経済性だけでは割り切れない『持ち家の魅力』ですね。
…………………………..

ご主人:
実は、持ち家派ではなく、賃貸派でした。
(衝撃!!)

僕:
(そうだったんだ!!でもなにか変わったのではないか。)

「持ち家に住まわれた今、お考えは変わりましたでしょうか?」

ご主人:
家を持った今も考えは大きくは変わっていません。

(さらに衝撃!!!
 しかし、話を聞いていくとご主人の本意が分かりました。)

ご主人:
それは、リスクの観点から見てです。
賃貸と持ち家のどちらが良いということではなく、リスク管理として賃貸のまま暮らしても問題はかなったとも思います。
(仕事や親の家があることなど自分たちの個別の条件を加味して)

しかし、
奥さんや子供が毎日楽しそうに暮らしている。
それを見ていると家を建てて良かったと感じています。

…………………………..

ご主人のこの言葉に僕は衝撃を受けました。

僕が探していた『家を建てる答え』がきれいに言葉にされていたからです。

僕もリスクや経済性を考えると、持ち家を建てることが全てではないと思っています。
賃貸でも良いと思っています。

しかし、子供や奥さんは違う(場合が多い)とも感じています。

経済性も大事ですが、日々の満足感も大事。

男性は経済性や合理性を考えがち。

しかし、数値的なものだけを追っていては行動は出来ない!

ある程度資金計画を立てたら、あとは

奥さん子供の笑顔のために家を建てる。

と腹を据えて割り切る!

これもひとつの答えだと思いました。

I様ご主人から『家づくりをする旦那の心構え』を教わったような気がしました。

ご主人とA君。
自分が携わった家に建て主様ご家族が笑顔で暮らされているのがとても嬉しかった。

続いての質問を。

Q:住まわれてから「もう少しこうしておけば良かったな」と思うことはありますか?

〈I様回答〉

「客間があれば良かった」と感じることはあります。

夫婦どちらかの友人が来た時にもう片方の居場所がない、

私(奥様)の友達が来ているときは旦那は外に行っていてもらうとか。

しかし、やり直せたとしも
総合的に考えるとやっぱり(客間のない)今の間取りを選ぶとは思います(^^;)

なのでもっとこうしておけば良かったということは少ないですね。

2階にあるナゾのパーツがついた戸。

ここから1階(洗面室)へ洗い物をシュートすることが出来る♪
2階リビングはこういったアイデアを実践するのも楽しい^^

扉を開けるとこんな感じに。洗濯機上の棚へ直行!
(奥様「毎日使っています」)

Q:契約するまでの家づくり検討中の道筋は?
(紆余曲折など)

〈I様回答〉

奥様:
今までの暮らしの経験から「寒くない家が良いな」と思っていました。
(実家がけっこう寒かった)

他社の家をいろいろ見学をしていた頃「性能が大切」ということを知り、調べていたら〈僕の前職場〉のブログを知りました。

そしてたまたま見学会が開かれるということで伺ったのがきっかけです。

当時、断熱性などの性能の数値を明確に打ち出している会社はほとんどありませんでした。
〈僕の前職場〉は根拠を持って性能数値を説明していたところに信頼を感じました。

そして、ものすごくブログがマニアック(こだわっている)のにも惹かれました。

また、実物を見学させてもらって、棚や床など「木の使い方」がとても上手くて感動したのも決め手のひとつです。

私(奥様)は住宅の見学が趣味で、近くの展示場の家は全部見ました笑
(他の完成見学会もたくさん)

たくさん見ましたが〈僕の前職場〉は「他と違うな」「いいな」と感じるものがありました。

 板で造作したTV台や吊り収納。梁も表し。

壁に埋め込んだ棚は僕の提案。
パントリーは手の届くところに有効に棚を設られると○

Q:高気密高断熱の家で冬を過ごされていかがですか?

〈I様回答〉

とても快適ですね。不満はありません。

しいて言えば「快適すぎる」ことが問題?かも。

子供が外で泊まった際に風邪をひいてきたときは「家が快適すぎるから?」と思ったこともあったり。

暑さや寒さに鈍感にならないよう気をつけたいと思いました。

奥様が選ばれた和紙のペンダントライト。
柔らかい灯りがとても素敵。

照明は「電気屋さんを呼ばなくても自分で交換出来るもの」を提案している。
(今の照明器具は電気屋さんしか交換できないものが多いので注意)

Q:2階リビングに住んでみての感想は?

〈I様回答〉

2階リビングは勇気のいる決断でしたが、我が家は2階リビングにして正解でした。

一番の不安は「階段の行き来」をでしたが、生活してみて特に苦は感じていません。
(買い物の袋の上げ下げは少し辛いですが生協で週一なのでなんとかなっています。)

階段の段差を低くして緩めの勾配にしてもらったのがとても良かったです。

「2階リビングなら階段は緩めに」

は2階リビングを検討される方へお勧めです。

I様邸の階段は踏み面25cm、段差18cmとかなり緩く設計された。

段差を低くするとその分、段数は増えるがそのほうが楽に上り下りが出来る。

(質問の続き)

奥様:
2階リビングで△な点としてはお風呂が1階なので、

「ご飯(2階)→子供お風呂(1階)→飲み物などで2階に戻る」

の移動はちょっと億劫なときもあります。

でも、やり直せるとしても2階お風呂プランにはしないかもしれません。
(全体のバランスを考えると今の間取りが一番だと思っています。)

また、街路樹の紅葉や街の花火が鑑賞できるなど2階からの眺めは最高です。

道を歩く人の視線が気にならないのでカーテンは開けっ放しにしています。

2階リビングは億劫に感じることがないわけではありませんが、我が家は2階リビングにして良かったです。

2階角に開いた大きな窓。

Q:床下収納の感想は?

〈I様回答〉

あって良かったです。
いつも使わないものや季節の飾り以外にもタイヤやすだれなど何でも収納しています。

スキーなど使ってすぐに床下に置いても床下エアコンですぐに乾くのでとても助かってます。

(床下エアコンは冬でもジーンズが一日で乾くので驚きました。)

ただ、子供の自転車などの収納の為に外収納は別で欲しいと感じました。

Y様邸から。)

〈2017-2018の大雪も踏まえてこんな質問も〉

Q:風除室はあったほうがいい?

〈I様回答〉

車から玄関まで近いので特に必要性は感じませんね。

大きな透明ガラスが特徴的な木製玄関ドア。
手作りリースが素敵^^

反射するので日中は外からは中の様子はほとんど見えない。

最後に

Q:これから建てる人にアドバイスがあれば。

〈I様回答〉

すでに家に住んでいる友人や設計士さんの声を良く聞くこと。

特に掃除メンテナンスに関して!

住む前はメンテナンス関係はあまり想像ができなかったのですが、実際に住んでやってみると

「あぁ、設計士さんの言うとおりだなー!」

「言われたことを聞いておいて良かった」

と感じることが多々ありました。

住む前は「見た目や機能」などが気になりがちですが、
住んでからは「メンテナンス関係」がかなり気になってきます。
(実際に掃除などやるから)

設計士さんから
「B案の方がカッコ良いですが、A案の方が掃除やメンテがしやすいですよ」

と言われたら、見た目でなく掃除やメンテが楽なほうを選んだほうが住んでからの満足度は高いと思います。

とても綺麗にお手入れされた外構。
「緑を育てている=手間をかけている」ことに人は魅力を感じるんだと思う。

I様ありがとうございました。

久しぶりの会話が楽しくて長居してしまいました!

TちゃんもA君も良い子でいてくれてありがとう^^
(もっと遊びたかったよ!)

これからも宜しくお願いいたします。

豊かな暮らしを見させて頂き、幸せな気持ちを分けて頂きました。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
【関連記事】…………….

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問①「家具が置かれた生活の様子。」

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

カテゴリー
Uncategorized

【お客様の感想】依頼先を決めるまで。-K様ブログ紹介-

ゆうです。

現在、新築を検討して頂いているK様(網川原のエスネル)が家づくりブログを書かれています。

今回は「設計依頼先を決めるまで」について。

紆余曲折や家づくりで大切なことなど参考になることばかり。

そしてなにより僕が一番感動しています。

僕自身ビックリしているのですが、
K様とはまだ設計契約を結ぶ前なんです。

それなのにこんなに素晴らしいブログを書いて頂きとても恐縮です。

K様と初めて面談させて頂いたのは、独立する少し前。

「お話が聞きたいのですが、」



とFPの昆さんを通してご連絡頂きました。

K様との打合せと「役立つアプリ」

驚いたのはその際に

「ご縁があればエスネルデザインさんにお願いしたいです。」

というお言葉を頂いたことです。

(ただし、独立前だったこと、土地が未決定だったことから本決まりではなかった。)

そしてさらに驚いたのは、

独立してすぐあとに2回目の面談した際に、

「エスネルデザインさんに設計を依頼したいと考えています。」

と本気の意思表示を頂いたことです。
(候補の土地も決まっていた)

とても嬉しかったです。

(感動と動揺で涙腺が緩む寸前でした)

その後、プランを提案し、紆余曲折があったのち、先日プランが固まりました。

(それはまた別でご報告します)

本当に本当にありがたい限りでした。

網川原のエスネルを根つめて検討してこれたのも、
最初にK様から大きな信頼を寄せて頂いたからだと思っています。

また話が長くなってきてしまいました(^^;)

K様のブログの記事「設計依頼先について。」をご紹介させて頂きます。

【その1】は土地を逃した敗因の自己分析とFPの昆さんとの出会いについて。

設計依頼先について(その1) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

【その2】は依頼先の紆余曲折とエスネルデザインとの出会いについて。

設計依頼先について(その2) : 設計事務所と長く愛せる家を建てる

【その3】はエスネルデザインに決めた決め手について。

設計依頼先について(その3): 設計事務所と長く愛せる家を建てる

少しこっ恥ずかしい点もありますが、
とても嬉しかったので紹介させて頂きます^^

K様ありがとうございました。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

網川原のエスネルの今後
:いよいよ3Dパース&模型へ!

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
【関連記事】…………….

【お客様の感想】K様からの感動のメール。
設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

カテゴリー
Uncategorized

【お客様の感想】K様からの感動のメール。

ゆうです。

現在、エスネルデザインの新築第一棟目「網川原のエスネル」の打合せが進んでいます。

前回の初回プラン提案で4パターンのプランを出させて頂きました。

そして先日、初回プランの感想を踏まえた第二回目のプランを提案させて頂きました。

K様、メールの掲載許可ありがとうございます。

都合の関係で今回はメールでの図面提案となりました。

ご要望をお聞きし、新たに生まれた「Multi-WIC(マルチウォークインクローゼット)」。

洗面室に、従来の「洗面」「脱衣」「洗濯」の機能の他に
「室内干し」「化粧室」「タオル下着収納」「パントリー」の機能を持たせた。

小さな家の家事・収納の心臓部となる。

「Multi-WIC」はエスネルの標準になりそうな予感を感じています。

新たな提案として吹き抜けに「雲見室」を。
(「雲見室」はS邸でも実現する)

ぼーっと空を眺められるスペース。
家は、必要な機能をつめこむだけだけでなく「余白」があることも大切。

そして、その余白は「座れること」
(そうでなければ人が休む「居場所」にはならない)

小さな家の設計はとても難しい。

それは大きな家に比べ、メリハリ・緩急が重要になるから。
(大きな家はある意味「大味」であっても問題ないことが多い)

「居心地の良さ」「必要な機能」「余白・遊び心」のバランス。

心地良さや空調や採光を考えれば「吹き抜け」も欲しい。

プランを考えながら、何度も

「もう少しプランを大きく出来れば、、」

と思うこともある。

しかし、プランを大きくしていけばそれだけお金がかかる。
(イニシャル・ランニング・メンテナンスコスト全て)

それは、ゆとりある「豊かな暮らし」を圧迫することにつながる。

「必要最低限+少しの余白」を攻める感覚。

規模を追っているうちは出来ない設計を。
(面積、売上、ノルマ、、)

話が長くなりました。

第二回プランを送らせて頂いてすぐにK様からメールが届きました。

それはとても嬉しい内容でした。

…………………………..

エスネルデザイン
村松 様

お世話になっております、Kです。

ご提案資料、受け取りました。
早速コンビニでA3でプリントして夫婦で見ております。
一言で言うと、すごく感動しております。

こちらの要望を取り入れていただいただけでなく、
リアルに住む人の事を考えて収納や動線を作ってくれたのが図面からすごく伝わってくるからです。
さらに、3.5間の奥行きの中で全て叶えられており、びっくりというか驚嘆しました。

これからじっくり見させていただきますが、
取り急ぎ感動を伝えたくてメールさせていただきました。

本当にありがとうございます。

K

…………………………..

K様、素敵なメールをありがとうございました。

次回の打合せも楽しみにしております。

今後とも宜しくお願い致します。

【関連記事】…………….

設計事務所の仕事『初回プラン提案』‐case.網川原のエスネル‐

設計事務所の仕事『3Dパース作成・空間検討』‐case.S邸‐

カテゴリー
Uncategorized

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

ゆうです^^

前回、前職時にお手伝いさせて頂いたY様の家の様子をご紹介させて頂きました。

家が出来て約半年。

Y様に住まわれてからの感想や質問などをお聞きしました。

前回の記事の様子。

家具や経年変化し始めた自然素材がとても素敵でした^^

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問①「家具が置かれた生活の様子。」

今回はY様にいろいろと質問を。

Q:アパートから新居に住み移って「家を建てて良かったな」と感じたときは?

〈Y様回答〉

冬の室内が暖かいことですね。

以前住んでいたアパートは鉄筋造で、冬は室内が2℃まで下がったり、夏は40℃まで上がったりしていました。

新しい家は冬でも室内は24-25℃で一定。

「快適に過ごせること。」は新居に住み移って一番「良かった」と感じましたね。

あとは、子供の足音や声などで隣家に気を使う必要がなくなったのもとても大きいですね。

Q:住まわれてから「もう少しこうしておけば良かったな」と思うことはありますか?

〈Y様回答〉

ほとんどありませんが、以前の暮らしは床に座ってご飯を食べていて、食べた後はごろんと床に寝ころがることがありました。

新居でダイニングテーブルの暮らしに代わった当初は、

「食べた後に床にごろんとしたいなー。」

と感じることがありました。

将来的にはリビングにラグなどをひいてごろんとするかもしれません。

【村松】とても共感しました^^ リビングでごろんとって心地良いですよね♪

あとは、温度差が少ないとは言え、冬場は2階の冷気が階段から流れてきますね。

来冬は、衝立などをして冷気が来づらいよう簡易な工夫をしようを思っています。

逆に、「コンセント」については欲しいところに全て用意してあったのでありがたかったです。高さもバッチリでした。

Q:契約するまでの家づくり検討中の道筋は?
(紆余曲折など)

〈Y様回答〉

まず総合展示場に行き、ある高気密高断熱住宅メーカーを見学しました。

そのメーカーの完成見学会に伺ったときに、その家の奥様から

「水回りの動線が思うようにプランしてもらえなかった。」

「ほかにもいろいろルールがあり、融通が利かないことが多々あった。」

という話を聞いて、メーカーで建てることのデメリットを知りました。
(村松:なかなか本音を語られる方だったんですね(^^;))

その後、「高気密高断熱」から「床下エアコン暖房」に興味が広がり、床下エアコンを取り入れているビルダーさんを調べました。

そうして、インターネットで「高気密高断熱」や「床下エアコン」や「自然素材」などを調べて行くうちに『僕の前職場』に行きつきました。

完成見学会に伺い、話を聞く中でとても信頼を感じました。

『僕の前職場』を知ってから建てるまで5年ほど間が空きましたが、家を建てるなら『僕の前職場』と決めていました。


Q:高気密高断熱の家で冬を過ごされていかがですか?

〈Y様回答〉

とても快適で不満はなにもありません。

1階2階の温度差もほとんど気にならない程度しかないですね。

冬用の厚手の毛布は不要になり、冬でも長袖で十分です。
裸足で過ごしています。

床下エアコンは足元に設置してあるので脚立不要でフィルターの掃除も楽ですね笑

お風呂の床が暖かいのもとても快適です。床の乾きも早くカビも生えづらいようです。

すぐに乾くので風呂用のクツも不要になりました。

Q:〈僕の前職の会社〉の印象は?

〈Y様回答〉

「説明がすべて理にかなっている」ことに信頼感を感じました。

抽象的なごまかしがないというか。

なぜ必要なのか、なぜ不要なのか。
具体的な経験と理屈で説明してもらえて信頼できました。

メリットだけでなくデメリットもきちんと説明して頂けたこともとても安心できました。

「建て主目線」での話を聞けてとても参考になりありがたかったです。

Q:『僕の前職場』はY様宅から小一時間かかるほどの距離でしたが問題はなかったでしょうか。

全く問題ありませんでした。特に苦だと思ったことはありませんね。

Q:設計事務所で建てるメリット・デメリットは?

〈Y様回答〉

メリットは『安心感』かと思います。

家づくりは(特に現場が始まってからは)わからないことが多いので施工者だけでなく『設計者(第三者)が監理してくれる』という安心感はとても大きかったです。
(設計と施工会社を分離しているため)

兄の家はある工務店で建てたのですが完成してからいろいろと問題が出てきたんです。

そういったことがないようにと『僕の前職場』に依頼しました。

知人から家づくりのトラブルの話を聞いた時に「第三者監理だけでも『僕の前職場』に依頼すればよかったんじゃないかな」と思ったこともありました(^^;)

実際、完成して住み始めた今でも特に大きな問題がないのはとても良かったと思っています。

デメリットは特に思いつきませんね(^^;)

最後の質問を。

Q:これから家を建てられる人へなにか一言。

〈Y様回答〉

「第三者監理」は大切だと思います。

建て主は素人だからこそ、信頼出来る会社に施工を確認してもらう。

一生に一度の買い物はそれくらい慎重になってちょうど良いのではないかなと思っています。

(家づくりで失敗や後悔した人の話をいろいろと聞いてきたので。)

【その他の話】

〈Y様〉

壁付けの照明は人の顔色がきれいに見えてとても良いですね^^

白壁に光が拡散するのも効果的だと感じました。

(Y様は光や印刷などものの見え方に関する仕事を専門とされている。)

定番の壁付け照明。
シンプルで交換も簡単で明るく、そして安い。

Y様いろいろとお話をお聞かせ頂き大変ありがとうございました。

快適に過ごさせているようで安心しました。

また近くを通るときはご挨拶させて頂ければと思います。

今後とも宜しくお願い致します^^

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

今回のお土産②
:鎌田養鶏(刈羽)のかまたまロール。

【関連記事】…………….

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問①「家具が置かれた生活の様子。」