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【秘訣】窓の選定方法①『樹脂サッシとアルミ樹脂サッシ。』

ゆうです^^

先日、質問を受けました。



「サッシはなにがいいんでしょうか。アルミ?樹脂?複合?」

コスト差も大きいので効果を納得できないとどれを選ぶか悩むところですよね。

画像はYKK APより。

窓を検討する上でポイントになるのは、

『性能』




『価格』

ですね。

性能は主に『断熱性』『気密性』ですし、

価格は『イニシャルコスト』『ランニングコスト』ですね。

※「断熱性=快適性」と捉えるときもあるし「断熱性=ランニングコスト」と捉えるときもある。

そして、サッシには主に2種類あります。

①サッシ枠が樹脂でできている樹脂サッシ

白い部分はすべて樹脂製。

②サッシ枠が樹脂とアルミの複合で出来ているアルミ樹脂サッシ

オレンジの部材が樹脂。白がアルミになっている。

(他に「アルミサッシ」もあるが、現在の住宅では主流でない。)

【断熱性比較】

断熱性は少し調べれば誰にでも分かることので簡潔に。

樹脂サッシ(APW330)の断熱性能はUw≒1.3

アルミ樹脂サッシ(APW310)はUw≒2.1

アルミは熱を伝えやすいので、アルミを使うと断熱性が落ちるということです。
(アルミの熱伝導率は樹脂の約1000倍。)

 →豊かな暮らしのつくり方。10-2 『断熱性「UA値」とは。』

【価格比較】

ここは大事ですよね。

答えはあるのですが長くなるのでまたいつかの機会に書こうと思います(^^;)

断熱性や価格は、

ネットを見たり、工務店に聞いたりして建て主さんでも調べることが出来ます。

今回は、ネットでは調べられない話をしようと思います。

【サッシの劣化について】

おそらく「樹脂サッシ」と聞いてまず思われたのは、

「劣化しないの?何年持つの??」

ということではないでしょうか。

身近にあるもので樹脂製のものは金属製に比べて劣化が早かったりしますよね。

これに対しては、




「現在40年以上使用されてきた実績があります。」

と答えます。

※日本で初めて樹脂サッシが作られたのは1976年。アメリカではそれ以前から製造されている。

僕の師匠の自宅(築28年程。海岸沿い)もすべて樹脂サッシを使っていますが「樹脂フレームの劣化はほとんどない。」と言っています。

 →師匠のブログ「論より証拠 20年経た樹脂サッシ」



【気密性の低下について】

※気密性の低下≒サッシからの雨漏りリスクの増加

今回の記事で一番伝えたかったことはここからです!(前置き長すぎ、)

樹脂サッシとアルミ樹脂サッシの一番大きな違いはなんでしょう?

それは、



「樹脂サッシは、メーカー工場で製造されている」

のに対して、

「アルミ樹脂サッシは、町のサッシ配達屋さんが組み立てている」

という点です!



「ええー!?」

と思われた方も多いのではないでしょうか。

もう少し詳しく話すと、

樹脂サッシはメーカー工場で「完成品」として製造されます。

いわゆる「窓」の状態で工場から出荷され現場に届くということ。

では、アルミ樹脂サッシは??

メーカーから枠パーツが町のサッシ配達屋さんに届けられ、配達屋さんがサッシを組み立てて現場に運ばれます。

アルミ樹脂サッシの枠パーツ。これを組み立てる。
(画像は山内建材店さんHPよりお借りしました。)

具体的にどういう違いがあるかと言うと、

樹脂サッシの枠は「工場の施工精度+溶接」されているのに対して、

アルミ樹脂サッシの枠は「人間の施工精度+ねじ止め」で作られているということ。

アルミ樹脂サッシ枠の接合部分にはゴムパッキンがあり、気密性・防水性を取っていますが、この接合部分からの雨漏りが起きたという話を聞くことがあります。

パッキンはあくまで薄いゴムであり劣化します。

そうすると何年後かに「気密性の低下」や最悪「雨漏り」につながってしまうという話です。

(あくまで可能性の話。全てで起きるわけではない。)

また、アルミ樹脂サッシは、枠の断熱性が低いため枠に結露が起きやすいです。

(表面の結露だけでなく枠の内部で結露が起きた場合、壁内に水が入り込み構造材を濡らし腐らせてしまう可能性もある。)

ということで僕の結論としては、

樹脂サッシをおすすめします。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

表札代わり:村松 吟醸酒(金鵄盃酒造)

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