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【キッチン・トイレ・浴室】新潟市ショールーム巡り。

ゆうです^^

先日、新潟市の住宅設備のショールームを回ってきました。

住宅設備、悩みます!!

しかし(特に奥様には)それが新築の醍醐味だったり^^

ショールームを回るのは大変ですが、楽しみながら悩めれば良いかと思っています。

(ご主人はぜひ奥様に付き合いましょう♪)

最初に言わなければなりません。

エスネルデザインが勧める特定の住宅設備メーカーはありません!

無責任と感じられたら申し訳ありません(^^;)

が、それには理由があります。

・良いものは高い。(キリがない)


・毎年マイナーチェンジされるため全てを正確に把握できていない。


・工務店さんによって仕入れ値が変わるため、一概にコストパフォーマンスを比較できない。


・人によって(デザイン・使い方などの)感じ方は違う。

など、一概に「ここがお勧めです」とは言い切れないんです。

なので前職の時から、住宅設備は建て主様に好きなものを選んで頂いています。

※およその掛け率をお教えしています。
(掛け率…カタログ金額の何割が支払い価格になるのか。)
(それが分からないと複数メーカーの比較が出来ない)

もし既製品で満足できない場合は、造作キッチンの提案も可能です。

造作キッチンの場合、デザインも使い勝手も自分の好みにチューンナップすることが出来ます。

T様邸の造作キッチン。
面材を棚や床とそろえたり、シンクの幅・深さ、天板の仕上げ、ミリ単位での棚の設計などが可能。

ただし、既製品のメリットもあります。

・汚れづらい。(拭き掃除楽)


・コストパフォーマンスが高い。
 (ハイグレードシリーズでなければ)


・工期が早い。


・実物を見て選定できる。

など。

「既製品の家具臭が苦手で、、」

という方もいますが、造作キッチンでも気を遣わないと家具臭(接着剤臭)は出ます。
(臭いを抑えるには自然系の接着材を使うなどコストが必要)

なので

「いろいろ見比べたけど既製品では満足できない、」

と感じられた場合に造作キッチンを検討されては良いかと思っています。

※エスネルデザインは見た目よりも「暮らし」を一番に考えているため
※本音を言えばカッコいい造作キッチンを作りたいが、満足度は人によるため慎重に話を進める必要がある
※オープンキッチンやL型キッチンなど、既製キッチンだと価格アップが大きくなるものの場合は造作キッチンのほうがコストパフォーマンスが高まる場合もある

…………….

まずは女池にあるリクシルさんのショールームへ。

シンク幅・コンロ幅・作業場幅の優先順位も人ぞれぞれ。
調理方法や性格によっても異なるところ。

食洗器の希望も十人十色。
・国産で十分派(幅45cmほど)
・大容量海外製派(幅60cm、 価格は国産+数十万!)
・いらない派

ガスかIHかも悩みどころ。
(オール電化にするかどうかにもよる)
(電気とガスの今後の燃料代の変動を読むなど単純なようで意外と深い)

トイレもタンクレスにするかタンクありにするか。
(価格や停電時の使いやすさなど検討ポイントも様々)

お風呂も選ぶポイントが多数。
個人的にお風呂は明るいほうが好きなので照明は2灯が好み^^
(暗くして入りたいときは、脱衣室のみ照明ONとかキャンドルをつけて入ることも)

扉も悩みどころ。
・折れ戸はアクションが多い+機構が多い→壊れやすい△
・引き戸もレールの掃除が△
となると、無難なのは開き戸かなと。

(今の家は3枚引き戸。風呂の残り湯を使いやすい+開放感があって好き^^)
(レールの掃除は頑張ってます。シャワーを戸にかけすぎると脱衣室に浸水することも(^^;))

シャワーヘッドは握りやすさが命。
+シャワーフックはスライドバーだと良。
(取りやすさ+かけたとき頭にジャストに水がかかるように)

…………….

続いて弁天インター近くにあるTOTOさんへ。

TOTOさんはYKKさんと一体のショールームとなっている。
(以前サッシ・玄関戸の確認で伺っていた↓)
【YKKAPショールーム】サッシ選定・ガラスの種類・キーレスドア。

間取りにより選択は難しいが、調味料は(棚ストック派の場合)コンロの利き手側に引き出しがあると楽。

同様に食洗器も理想を言えばシンクの利き手側にあると皿入れが楽。
※食洗器が利き手と逆配置のキッチンを使っている友人に聞いたところ、
「理想は利き手側が良いかもだけど逆でも慣れる。それより、食洗器と食器棚が近いほうが便利だから今の配置がベスト」
とのことでした^^

友人のキッチン配置。(Sさん助言ありがとう!)

ちなみに僕はウォシュレットはTOTOが好み^^
(他社のものより水流が気持ち良い)

造作洗面はオシャレだが、既製品洗面の水はねのしづらさ(掃除のしやすさ)、ホース水栓、コストパフォーマンスも捨てがたい。
(しかし造作洗面の見た目はステキ、、)

いずれにしてもデザインだけでなく、使い勝手やメンテのしやすさを第一に考えて提案したい。

TOTOさんのショールームは打合せスペースも完備されている。
場所も弁天で行きやすく打合せにはとても便利そう^^

キッズルームもありました♪

…………….

最後はビッグスワン近くにあるクリナップさんへ。

いろいろ見ましたがメーカーもグレードも価格も千差万別!!

一概になにが良いかはやっぱり言い切れません(^^;)

選定のコツがあるとすれば
毎日の作業場であるキッチンを最重要に考えれば良いかと。

そして、価格もありますが、キッチンは
「肌に合ったもの」「ピンきたもの」を選ばれると良いのではないかと。
(コスト(理性)も大事だが気分(感情)も大事)

しかし、コストが上がるばかりでは住んでからの暮らしに負担が、、

そんなときは、月々の返済額・返済総額をもう一度見直してみる。

それで諦められるなら諦めたほうが良いですし、それでも諦められなければ「エイヤ!」と決めてしまう!?

(その分、浴室やトイレなどでコストバランスを考えたほうが良いかも(^^;))

また、住宅設備は数十年後のリフォーム時に買い替えることは可能です。

買い替えられないものとの優先順位は間違えないように。
(断熱性・耐震性など)

住宅設備の検討は、楽しいですが悩ましい!時間もかかります(^^;)

夫婦で仲良く選べると良いです^^

-「超高断熱の小さな家」escnel design-
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【秘訣】驚きの便利オシャレアイテム(100均!)

ゆうです^^

驚きの便利でオシャレなアイテムを紹介します。

便利でシンプルでなにより安い!

はい。

100円均一のアイテムたちです^^

写真は前職で設計に携わらせて頂いたY様のお宅です。

先日伺った際、家具やアイテムがとてもオシャレだったことが印象的でした。

とてもオシャレなY様邸

さてさて、下記の写真の赤丸のバーは設計時にはなく、Y様があと付けされたものでした。

(あ、これシンプルで線が細くていいなー♪)

(素材も樹脂じゃなくてアイアンだし、余計な装飾もないし理想的だなー)

と思い、どこで手に入れられたか伺うと、

なんと100均ショップ!!

衝撃でした。

今の100均のクオリティーはここまで上がっているのかと。

後日その100均ショップに足を運んだのでした^^

100均ショップはセリアさん^^
「アイアンウォールバー」というシリーズのよう。

長さは約42cmほど。

奥行きは約7cmほど。
飾りバーやおたま掛けやタオルバーやマガジンラックなど多様に使える♪

他にもこんなものや、

こんなものや、

こんなものも。
塗装仕上げなので鉄本来の黒皮の風合いはないが、コストが激安なので許せる。

セリアさんのアイアンシリーズ、なかなか良いですね^^

他にもいろいろな便利グッズをみつけました。

実は、我が家でも使っています^^

吊り戸棚とシンクの間に、息子用品の食器ラックを。
手が届きやすい高さで使い勝手が良い。

背面の吊り戸棚下にはサランラップたちを。
よく使うので扉の中に入れておくより便利。

背の高い吊戸棚内の収納は取っ手付きのケースを。
背の低い方(僕の妻も)には重宝します。
(これがないと日用品は吊戸棚には置かなくなる)

他にも100均には便利グッズがたくさんありました。

新築時には「出来るだけ造り付けで完成させたい」という想いもあると思いますが、

『暮らしながら、便利なモノを(自分にとって)便利な位置に足していく。』

というのも有効(そして楽しい♪)かもしれません^^

そのためには家は作り込み過ぎないことも大切です。

なぜなら「住みながら改善したほうがより良い家になるから。」

住宅のコストで悩むことがあれば、
(予算オーバーなど)

「住んだあとも改善できることか」

「住んでからは改善しづらいことか」

を採用不採用の判断基準にすると良いと思います。

そして「住んでから改善しづらいこと」の代表例は

『耐震性』


『断熱性』


『家の大きさ』


『メンテナンスのしやすさ・耐久性』


『住宅ローンの額』

などです。

(内装や設備やアイテム類はその気になれば替えられます)

家づくり中は「見えるところ」に気が行きがちです。
(内装や設備グレードなど)

しかし、何十年と「豊かな暮らし」を続けるためには、
「見えないところ」を大事にして家づくりを進めることが大切です。

これが僕が言う

「建て主はこだわりすぎない。設計者はこだわる。」

というところです。

100均の話からだいぶ飛躍?してしまいました(^^;)

しかし、大事な部分の確認は大切ですね。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

我が家のナゾ
:なぜこんなにアルミホイルのストックがあるのか。

-「超高断熱の小さな家」escnel design-

【関連記事】…………….

「こだわらない家づくり」とは。良い家づくりの秘訣。

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問①「家具が置かれた生活の様子。」

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【秘訣】僕の実家「引戸の引き手。」

ゆうです^^

お盆ですので僕の実家の話をしようかと。

特に「引き戸の引き手」の話を。
(マニアック!)

親が家(建売住宅)を買ったのは僕が中学1年生のとき。
(約20年前)

子供室は2つ。(8帖と6帖)

僕ら兄妹は3人。(僕は長男)

ということで僕は8帖の個室で中1から過ごしたのでした。

良かったなと思うのは、部屋にテレビ(の端子)がなかったこと。

当時(高校生)は親に「テレビが欲しい!」と反発していましたが、
今思うとテレビのない環境で育ったことがとても良かったように感じています。

また広さも「4.5帖あれば十分だったかも」とも思います。

6帖のほうの子供室。

「僕8帖・妹①6帖」→僕大学へ
→「妹①8帖・妹②6帖」→妹①大学へ
→「妹②8帖・僕、妹①6帖」→妹②大学へ

という変遷があった。
(結果、僕の個室は6帖のほうに)

マンガが好きでいろいろなマンガを集めた。(テレビがなかった分?)
ワンピースは連載が始まった小学6年の頃から集めている。

木製のマンガ棚は旅前に実家に帰っていたときに自作したもの。
クギを使わず「刻んで組む」ことにこだわった。

当初白木色だったSPF材はうっすら飴色に。

直射光が当たっていない部分も色の変化がある。
(→反射する紫外線の影響)

マリメッコやキャンドルジュンキャンドルや秋元康さんのサインなど。笑

さてさて、本題の「引き戸の引き手」について。

実家の引き戸。
(引き手とは赤丸の手をかける部材のこと。)

暮らしていてある時、あることに気付いたんです。

「俺、引き手つかってない。」

どうしていたかと言うと、

こう!(開けるとき)

または、こう!(閉めるとき)

開閉時に「引き手」ではなく、

「引き戸の装飾枠の凹凸」に指を引っ掛けて開閉していました。

それも無意識的に。(←重要)

なぜか?

単純に、そのほうが楽に開閉が出来るから。

具体的に言うと、人は戸を開閉するときに、

①自分の手を掛けやすい高さが楽。


②指をより深く掛けられたほうが楽。

ということ。

特に②は重要で、指の掛かりが浅い引き手だと開閉がしにくいですよね。
(重い戸ならなおさら)

実は、僕の今の家の引き戸は結構重い、、、

考えられる原因は、

・ガラス面積が大きい。

・経年して戸車が劣化、レールにホコリが溜まる。

など。

開けるときはこう。

閉めるときはこう。

調整用金物と戸車。
(戸車とレールを掃除したが重さは改善しなかった)

長くなってきました(^^;)

まとめます。

引き戸は軽いほうが良い。

ということ。

軽い引き戸の具体的な提案としては、

・造作フラッシュ戸で軽く作る。

・戸車ではなく上吊りレールとし、軽さを出す。

また「引き手」の設計も重要です。

引き手が、使いやすい高さにあり、
指を深く掛けられれば楽に開閉することが出来ます。

→より軽く感じるということ^^

エスネルデザインが提案する具体的な引き戸の形はもう少々お待ちください。

(現在着工中のお家で実践中。ワクワク^^!)

【おまけ】…………….

より軽く、使いやすい引き戸(の代わり)はカーテンです。

そして究極は、戸無しです!

今までの常識を頭からなくすとよりよい形が見えてきます。

「洗面所って戸いる?カーテンでも十分じゃない?」

「個室は?」「玄関は?」「トイレは??」

洗面室の仕切りはカーテン(まんなみ設計室堀井邸

トイレは不使用時はオープン。(まんなみ設計室堀井邸

コストも浮いて広さも増す魔法の提案かもしれませんよ^^

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【YKKAPショールーム】サッシ選定・ガラスの種類・キーレスドア。

ゆうです^^

新潟市の弁天インター横にYKKAPさんのショールームがあります。

家づくりを頼む会社がおよそ決まってきたら、次はサッシやドアなどの設備も気になるところ。

時間があれば巡ってみると参考になるかもしれません。

YKKAPとTOTOの共同ショールーム。

ショールームは行かなくても問題はありません^^
(信頼できる設計者が入れば)

サッシの種類を検討するのは設計者の仕事。

これから建てられる方は

「実際につく窓ってどんなものなんだろう?」

と実物が見たくなった場合にショールームに行けば十分かと思います。
(見学会などで実物を見ていれば十分)

サッシの種類による温度の違いを体感することが出来る。

ガラスの色や不透明ガラスの模様、防犯ガラスなどの実物も。

外付けロールスクリーン(アウターシェード)。

網戸は2種類。縦ロールタイプ↑

横スライドタイプ↑(こっちのほうかスッキリシンプル)

不透明ガラスも2種類ある。
波模様の「型ガラス(左)」とスモーク模様の「すりガラス(右)」

一見、すりガラスのほうがモダンでカッコいいですが、僕のお勧めは型ガラス。

理由は2つ。

・型ガラスのほうが断熱性能が高いこと。
 (写真赤四角。)
※すりガラスはサンドブラスト(砂をすりつける)加工によって作られるため、必要なガラスの厚みが増す→空気層が減る→断熱性が落ちる。

・型ガラスのほうが視線が抜けること。
 (型ガラスのほうが奥のネコが見えてますよね)
実物の家で比べれば違いは瞭然ですが、体感する広がり感が違います。

これは好みもありますし、隣家が近くて視線が抜けないほうがよければすりガラスのほうが適している場合もあります。

なにが言いたいかというと、
「設計者は製品を検討し理由を持って勧めている」ということ^^

冬の条件で測定されたサッシの温度。
ガラスよりもエッジ(枠)のほうが温度が低いことが分かる。
(枠よりもガラスのほうが断熱性が高いということ)

そのため結露はガラス面よりも枠面に起こりやすいです。

サッシの種類による温度差(冬)
左から、
アルミサッシ・外アルミ内樹脂サッシ・樹脂サッシ(ペアガラス)・樹脂サッシ(トリプルガラス)

分かることは、

【アルミ】<<<【アルミ樹脂】<<【樹脂ペア】<【樹脂トリプル】

ここからまず「樹脂サッシ」が効果的だということが分かります。

ペアガラスにするかトリプルガラスにするかは、コスト(予算)とのバランスを見てで良いと考えています。
(トリプルが必須とは考えていない。※現時点)

エスネルデザインのお勧めするサッシは「樹脂サッシ」一択です。

詳しくは以前の記事を↓

【秘訣】窓の選定方法①『樹脂サッシとアルミ樹脂サッシ。』

さてさて、僕は上記の内容は十分知っていました。

では今回なにが見たくてショールームに訪れたかというと、、

キーレス玄関ドア。

車のように
「カギのボタンで開け閉めをするもの」や
「玄関戸のスイッチで開け閉めするもの(カギを出さなくても良い)」
がある。

僕はキーレスドアを実際に採用した経験はありません。

それは「価格が高い」「デザインが少ない」「断熱性が低い」「今お勧めしている木製玄関ドアの風合いが良い」などの理由から。

しかし、車で分かるとおりキーレスって便利ですよね(^^;)

「一度体験せねば」と思い足を運んだのでした。

指タッチでドアが開く「スマートエントリー」はやっぱり便利。

不安があったのは停電時や電池切れの時。
話を聞くと物理キーで開けることも可能で問題は少なかった。

さて、使ってみた感想は、、、

良いですね!

想像通りとても便利でした^^

しかし、上記の理由もあり、標準仕様とするには時期尚早な感も、、。

これはコストバランスや好みもあるので、建て主様の希望にゆだねようかな(^^;)

※キーレス玄関戸は徐々に価格もこなれてきて、デザインも増えてきました。
(YKKさんには木製キーレス玄関ドアもある。)

家は数十年住み続けるもの。

「現在良いもの」を提案するだけでなく、
「未来まで良いもの」も想像してお勧めしていきたいですね。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

僕が今家を建てるなら、、
:キーレス捨てがたいけど、風合い・コスト・カギをかける行為を子供にも、と思うとキーレス無しかなー!
(キーレスの価格が下がれば変わるかも)

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[PhotoLog]5/25:クリナップのショールームを見学。

建て主様が選ばれたキッチンなどを確認しにクリナップのショールーム(長岡)に伺って来ました。
スタッフさんの対応が丁寧で、最新の住宅設備の知識をアップデート出来ました。

クリナップさんのキッチンは近年とても人気。
(前職時にはおそらく1番選ばれていた。)

入り口にはオールステンレスの看板商品が展示されていました。

キッチンの他にも浴槽や手洗いなどの住宅設備が並ぶ。

家づくりでワクワクするところでしょうか^^

30年前の商品の展示も!
新旧の対比が出来るようになっている。

新商品のセラミック天板キッチン。
マットな黒が出せるのが特徴。
引き出しはプッシュオープン式で取っ手がなくスッキリ。

建て主様が選ばれた仕様を確認していく。

キッチン天板・パネルなどの色の組み合わせを確認できる。

悩むけどこれは、、楽しいかも^^

「買い物の楽しみは悩むこと。」って誰かが言っていたような。

洗面台コーナー。
造作と違い「既製品感」はあるが、便利な機能がギュッとつまっていてコストパフォーマンスが良い。

映り込む笑。

最後は浴室コーナーへ。

棚の前後を逆にしてポールにひっかけると、上段と中段のように使い分けが出来るようになっていた。

住宅設備選びは家づくりの醍醐味のひとつかもしれませんね^^

たくさんメーカーがあり選ぶのは大変ですが、奥様にとってはとても楽しい時間になるのではないかと。

(旦那さんは笑顔で付き合いましょう♪)

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【秘訣】エコキュートの配置・運転音問題対策

ゆうです^^

2017年末に「エネファームの運転音によって、不眠などの健康障害を発症したとする事案」の検証結果が消費者庁によってまとめられました。

同様の訴えはエコキュート(給湯器)でも上がっています。

消費者庁では「運転音が申し出者の健康障害の発生に関与している」と報告しています。(2014.12)

エコキュートの運転音にはどのような注意が必要なのるのでしょうか。

エコキュートとは「深夜電力を利用した給湯器」の愛称です^^

開発の背景には

「原発で発電される深夜電力が有効利用されていないため有効活用したい!」

という狙いがあります。
(原発が止まった今「どうなの?」という話は長くなるので割愛)

エコキュートは深夜電力を使用するため、深夜に動きます。

動くといってもエアコンの室外機と同じようなものです。

深夜に動く室外機(左)。(パナソニックさんHPより)

エコキュートの運転音は約40デシベルほど。(人間の会話は60デシベルほど)

運転音は大きくはないのですが深夜に動くため、気になることはあるかもしれません。

また、人間一度気になってしまうとどんどん気になってしまうもの。
(音の問題は個人差が大きい)

自宅だけでなく、ご近所さんとのトラブルを避けるためにもエコキュートの配置は慎重になる必要があります。

※消費者庁がまとめた「家庭用コージェネレーションシステムから生じる運転音により不眠等の症状が発生したとされる事案」では「断定はできないものの関連性は否定できない」と結論付けている。
(エコキュートは家庭用コージェネではないが同様の問題として考えた。)

…………….

消費者庁にはエコキュートの運転音に対する相談が112件あったそうです。
(2009.9~2014.2の期間。不眠、頭痛、耳鳴りなど)

エコキュートの出荷台数は500万台以上(2016.3)なので相談の割合としては非常に少なくはあるのですが、相談件数は氷山の一角でしょうから運転音の問題は慎重に考える必要があります。

ではエコキュートの運転音にはどのような対策がとれるのでしょうか。

ザックリとですが

・室外機の配置を考慮すること。
 →実際の運転音を軽減する

・室外機に注目させないこと。
 →室外機が見えることで過敏に反応してしまう感情を軽減する。

が挙げられます。

具体的な話へ進みます。

【対自宅の運転音対策】

〇室外機を壁付けしないこと。
→壁を通して振動が室内へ伝わる。それを防ぐ。

具体的には、室外機を地面置きする。振動しづらい基礎に設置する。など。

〇寝室から離すこと。
→特に2階リビングなどで寝室が1階にある場合は要注意。

〇換気扇など開口から離すこと。
→開口部からの運転音の侵入を軽減させる。

そして、

〇家の断熱性・気密性を上げること。

これは運転音対策として行うわけではありませんが、断熱性・気密性の高い家を建てることは同時に「遮音性」の高い家を建てることにもなります。

続いて、

【対隣家の運転音対策】

〇相手の寝室から離すこと。
→特に築年数の経っている隣家の場合「遮音性」が低いことも考えられるため要注意。
・平屋だと寝室が1階のため要注意。
・隣家までの距離が近い場合も要注意。

新興住宅地ではなく、旧市街地に新しく家を建てる場合は注意レベルが高いですね。

〇相手の換気扇など開口から離すこと。
→開口部からの運転音の侵入を軽減させる。

〇相手の居室から見えづらいよう配慮すること。
 →過敏に反応してしまう感情を軽減。
 ex.相手の居室に向けて配置しない。向ける場合は目隠し塀などを建てる。

室外機(エアコン)の前に目隠し塀を設置した例。(T様邸より)

また、運転音対策ではありませんが、

〇相手の庭(樹木)に向けて室外機を配置しないこと。

も重要です。

これは、室外機にはファンがあり、冷風が発生するからです。

この冷風を樹木が浴び続けた場合、最悪その樹木は枯れてしまうかもしれません。

ご近所問題にならないよう注意が必要です。

逆に、室外機の周りを囲いすぎるとエコキュートの給湯効率が落ちてしまいコストパフォーマンスが落ちます。

室外機を隠すために、室外機を板などで覆っている家も見かけますが△です。

バランスが大切になります。

赤丸がエコキュートの貯湯槽。黄丸に室外機がある。(T様邸より)

貯湯槽は隣家に向いて配置していますが、室外機は隣家のない裏の道路へ向けています。

また、貯湯槽にも室外機にも屋根を設けることで、夏の日射冬の積雪の影響による効率ダウンを低減できるよう配慮しています。

室外機に限りませんが、「音」「匂い」「光」を発生する設備は、隣家の方に不快な思いをさせるリスクがあります。

ご近所との良好な関係を築きあげる上でも、設備の選定や配置は経験に基づいた設計的な配慮が必要になります。

おまけ…………….

最後に、日本冷凍空調工業会から出されている「家庭用ヒートポンプ給湯機の据付けガイドブック」をご紹介します。
(画像は一部抜粋)

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

前職での設計格言シリーズ。
:「全てに根拠を持つ→人に説明できる。」

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【秘訣】2018年の「強風」から太陽光パネルを考える。

ゆうです。

今年の3月1日に新潟市で強風が吹きました。

新潟市西蒲区では最大瞬間風速35.9mを観測し、

その影響で電柱が真ん中から折れたり、トラック8台が横転する被害も出ました。

瞬間的に吹く強風のリスクを考えてみたいと思います。


新潟で強風被害 電柱倒れ道路をふさぐ|日テレNEWS24

難しい話はあとにして、強風のリスクの結論を先に言うと、

太陽光パネルが飛ばないか心配

ということです。

以前もブログに書きましたが、近年太陽光パネルが強風で飛ぶという事故が増えてきています。

画像は日経ホームビルダー2018.1月号より。
詳しくは上記サイトより購入して頂きたい。


【秘訣】太陽光発電のメリットと「雨漏り・積雪リスク」。

要約して説明すると、

・屋根の谷の部分で部分的に風圧が強まりパネルが飛んだ。

谷には雨や雪だけでなく、風も集まる。(画像はこちらのHPから。)

想定風速以上の風が短期的に吹いたためパネルが飛んだ。

・2017にJIS基準の風圧荷重の見直しがあり風圧加重は従来想定していた約2倍に引き上げられた。

ZEHの影響もあり、屋根ギリギリまで太陽光パネルを設置している家を見かけることも増えました。

また先日、強風の影響で屋根の雪止めアングルが外れ、車に落下したという話を聞きました。

屋根の上に設置される雪止めアングル(落下した現場とは無関係)

落下した原因は

強風が吹いたこと。

・アングルの留め付けがワンタッチ方式であったこと。
 (ボルト留め方式でなかったこと)

・屋根幅が短く、留め付け箇所が少なかったこと(2箇所)。

のようでした。

もし雪止めアングルが人間に落ちてきたことを想像すると、、

とても怖くなります。

対策としては、

・リスクが発生することを知っていること。

・リスクが発生しないように対策を講じること。

・ギリギリの設計は避け、なるべく安全率の高い(余裕のある)設計を心がけること。

(構造計算することは言うまでもなく)

これらを真面目に、真剣に、慎重になって家をつくることが重要だと思います。

とはいえ、それを建て主様(建築の素人)が考えることは困難。

建て主に出来ることはやはり、

『信頼できる設計者を探してみつけること。』

なのでしょう。

(余談)…………….

強風が吹いた場合、家本体は大丈夫なのでしょうか。

家を設計する際に使う基準風速(新潟市)は30m/秒です。

この風速をもとに家の壁や屋根にかかる風圧力を計算し、家が風に耐えられるかを確かめます。

基準風速は、その地方における過去の台風の記録(最大風速)に基づき、50年に一度の大型台風を想定し国や市町村によって定められています。
(30m/秒~46m/秒)

基準風速は、最大風速から求められています。

では、最大風速最大瞬間風速の違いはなんでしょうか?

最大風速とは10分間の平均風速の最大値です。

最大瞬間風速は瞬間風速の最大値です。

(天気予報や気象情報などで「風速○メートル」という場合、10分間の平均風速を指しています。)

では、基準風速と最大瞬間風速の関係は?

こちらのHPより引用…………….

実際の台風では、各地の基準風速よりも大きな最大瞬間風速が観測されます。
例えば2004年の台風18号では、広島で最大瞬間風速60.2m/秒を記録し各地に甚大な被害をもたらしました(広島の基準風速は32m/秒)。

では、基準風速38m/秒の建物に最大瞬間風速60.2m/秒がかかると壊れるのかと言えばそうではありません。

基準風速は建物の設置されている状況や建物の高さ、その他係数を用いて風圧力を算出する為の数値です。

状況により誤差は生じますが、各地域の基準風速は実際の目安として概ねその数値の1.5~1.8倍程度の最大瞬間風速に耐えうることを想定して定められています。

※気象庁 災害時自然現象報告書 2004年第3号より

…………………………..

つまりザックリ言えば、新潟市の基準風速は30m/秒なので、
およそ、30×1.5~1.8=45~54m/sの瞬間最大風速に耐えられるように考えられているということですね。

(もちろん「構造計算」をしていない家は除きます。)

強風により

「建物が飛んだ!」

とか

「屋根が全部飛んでいった!」

という話をあまり聞かない理由はそういうわけです。

(屋根の板金などの表面材が飛んだという例は多数あった。)

今後、今年の大雪のように異常気象は増えていくのでしょう。

すべてを想定しきることは不可能(+不経済)ですが、
そういったリスクがあることを頭に置きながら安全性の高い設計をしていきたいと考える今日この頃でした。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

たまに読むマンガ
:インベスターZ、ドラゴン桜(三田紀房)

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【秘訣】設備は交換が容易なこと。「愛車の双太郎が故障!」

ゆうです。

少し前の話ですが愛車の双太郎が故障してしまいました(T_T)

かなしい、、、

しかし、それによって「設備の選定」に対して再確認したことがあります。

今年の大雪だとさすがに双太郎(2WD)での移動は厳しかったです。
(軽かったし、)

相方が育休で家にいたこともあり、相方の車(4WD)で2週間ほど出勤していました。

その2週間、双太郎は車庫で冬眠。

そして、大雪がある程度収まった頃に

「双ちゃん久しぶり!またよろしく頼むよ^^」

と発進しようとしたら進まない!!

常にサイドブレーキが降りているような感じ。

「どうした双ちゃーん(T_T)!」

あわあわしながらお世話になっている柏崎の長谷川自動車さんに連絡し、キャリアカーで代車を持ってきてもらい、双太郎は引き取られていきました。

「ドナドナ・ドーナー・ドーナー」
さらば双ちゃん(T_T)

故障の原因はサイドブレーキのワイヤーがさび付いていたそうです。

路面にまく塩カル(融雪剤)の影響と2週間乗らなかったことがサビさせた原因のようでした。

修理代金約3万円。

(廃車になることも覚悟したのでこのくらいで済んで良かった。)

長谷川自動車さんのトラック。「えちゴン」(柏崎のゆるキャラ)に癒される。

そして、それとは別にも最近双太郎に不具合が!

なんと、

ハイブリッドじゃなくなってしまいました(T_T)!

ハイブリッド用のバッテリーが寿命を迎えてしまったようで、車屋さんに見てもらっても

「直せるけど、昔の専用バッテリーだから材工あわせて20万以上かかるよ。」

と。

20万円は大きい、、、

走れなくなったわけではないし、結局「我慢するか」と(T_T)

アイドリングストップも、電気アシストも効かなくなってしまった。

その結果、燃費はおよそ23km/Lから20km/Lへと3km/Lダウン(T_T)

燃費自慢の車だったのでショックです、、

しかし、ここから学んだことがあります。

それは、

設備はいつかは壊れる。


交換が容易にできることが重要。

(代替品が十数年後でも入手しやすいこと。入れ替え工事が容易に出来ること。)

逆に言えば、

壊れたときに点検や取替えが難しい設備はお勧めできない。

ということ。

例えば「床暖房」

床板の下にチューブを這わせる床暖房は、不具合があったときに、点検も大変で、交換にも大きな費用がかかってしまう。(+イニシャルコストも高い)

反対に、床下エアコン暖房のような市販のエアコンを使う簡単な暖房方式であれば不具合があったときでも家電量販店でエアコンを買い換えるだけで済む。

あとは「一体型LED照明」

最近は効率を上げるために、電球と器具が一体となったLED照明が普及してきている。

電球と器具が一体となった「LED交換不可」の照明。

こういった照明の電球が切れた場合、交換には資格を持った電気屋さんによる交換が必要になる。(器具ごと一体の交換)

特に難しい工事ではないが、電気屋さんを呼べばそれだけで5,000~1万円程はかかる。(人件費)

また、家中の照明が一気に切れるのであれば交換の手間は1回で済むが、実際は電球が切れるのはバラバラ。

その度に電気屋さんを呼ぶのはストレスだし不要なお金がかかる。

なので基本的には照明器具と電球が別々のタイプ(電球が切れたら電球を買い、自分で取替えができるタイプ)がお勧めです。

よく提案している「ロゼット+ボール球」。
シンプルでいやみなく空間に納まる。シェードが不要のため明るさも確保しやすくなにより交換が容易。イニシャルコストも抑えられる。

双太郎の故障はとても残念でしたが、また一つ家づくりで大切なことを再確認させられました。

何事も経験ですね。

双太郎はここ5年で約10万km走りました。

現在の走行距離は13万km。

20kmまで走れるかなー?

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

好きな言葉:「ちょうど良い♪」

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【秘訣】窓の選定方法②『窓の種類と気密性。』

ゆうです^^

前回『樹脂サッシとアルミ樹脂サッシの違い』についてまとめました。

今回は窓の開き方の種類と気密性についてまとめようと思います。

画像はAPWプレスリリースより。

窓の開け方の種類はいろいろとありますが、

【引き戸系】

【開き戸系】

に大別されます。

日本の家屋では「引き違い戸」の採用がとても多いですよね。

欧米では「開き戸系」が一般的です。

夏場が高温多湿になる地域ほど「引き戸で通風を促す」習慣があり、それが窓の形状に表れていると思われます。

引き戸系・開き戸系、どちらにもメリット・デメリットがあります。

デザインや機能性はひとまず置いておいて、今回は

経年変化による気密性の低下についてお話します。

サッシ本体は30年以上持つかもしれませんが、

サッシの可動部に付いている気密パッキンは15~20年ほどで劣化してきます。


『窓の気密性が落ちる』ということです。(→家の気密性が落ちる。)

パッキンのみの劣化なのですが、20年後にパッキンのみの交換をメーカーが対応してくれるかどうかはわかりません。

パッキンの在庫があるか不明ですし、メーカーは対応が面倒になるので

「サッシ一式の交換しかありませんね。」

と言われることが想像されます。

パッキンのために窓一式を交換するのは現実的ではありませんよね。

ではどうすればいいのか。

根本的な解決にはなりませんが、

「開き戸系」の窓を選ぶことで気密性の低下を抑えることが出来ます。
(「引き戸系」の窓に比べて)

「開き戸系」の窓は、押し付けて締めつけるように窓を閉めます。

締め付けて閉めることで、多少パッキンが劣化しても隙間が出来づらいというメリットがあります。

反対に「引き戸系」の窓は、押し付け効果はありません。
(戸と戸の間、戸と枠の間に隙間が出来やすい。)

→師匠ブログ「超高断熱の家にはドレーキップ窓が基本」
(引き違い窓の気密性が経年変化で低下していることが説明されている。)

または、開けることがあまりないような場所であれば「FIX窓」(開かない窓)にするのもひとつの手です。

ただしFIX窓は中から外側の拭き掃除が出来ないのがデメリットです。

(伸びるポール付きの掃除用具など便利なものも販売されているため、年に1,2回の掃除であれば問題は少ないかもしれません。)

ここまで読んできて、

「多少気密性が落ちたってそんなに問題ないんじゃないの?」


「今のアパートの引き違い戸でもそんなに問題は感じていないし、、」

と思われる方もいるかもしれません。

低気密低断熱の家の場合は、窓の気密性が落ちても影響はあまりないかもしれません。
(低気密の家はサッシの気密性が落ちても気づかない。)

しかし、

高気密高断熱の家の場合は気密性が落ちたことを敏感に感じると思われます。

それは、高気密高断熱の状態がとても心地良いため、少しの隙間風でも気になってしまうのです。

また、今まで結露しなかった窓に結露が起きるようになるのも気になるかもしれません。

(築28年の高気密高断熱の師匠の家が今まさにそのような状況だそう。)

また、高断熱+全館空調の家ではそもそも「窓を開ける機会」自体が少なくなっています。

開けるのは風の気持ちの良い5月と9月のひととき程。
(その他の季節は、空調 or 花粉などで開けない)

「窓の種類の選び方」が環境や家の性能と共に変わってきているということ。

それらを考慮した上で適切な窓を提案していきたいと思っていきます。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

好きな窓:フィッシャー邸(アメリカ)
(2012.11訪問)

【関連記事】…………….

【秘訣】窓の選定方法①『樹脂サッシとアルミ樹脂サッシ。』

【S邸Web内覧会②】「窓の選び方、壁の切り取り方」

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【秘訣】窓の選定方法①『樹脂サッシとアルミ樹脂サッシ。』

ゆうです^^

先日、質問を受けました。



「サッシはなにがいいんでしょうか。アルミ?樹脂?複合?」

コスト差も大きいので効果を納得できないとどれを選ぶか悩むところですよね。

画像はYKK APより。

窓を検討する上でポイントになるのは、

『性能』




『価格』

ですね。

性能は主に『断熱性』『気密性』ですし、

価格は『イニシャルコスト』『ランニングコスト』ですね。

※「断熱性=快適性」と捉えるときもあるし「断熱性=ランニングコスト」と捉えるときもある。

そして、サッシには主に2種類あります。

①サッシ枠が樹脂でできている樹脂サッシ

白い部分はすべて樹脂製。

②サッシ枠が樹脂とアルミの複合で出来ているアルミ樹脂サッシ

オレンジの部材が樹脂。白がアルミになっている。

(他に「アルミサッシ」もあるが、現在の住宅では主流でない。)

【断熱性比較】

断熱性は少し調べれば誰にでも分かることので簡潔に。

樹脂サッシ(APW330)の断熱性能はUw≒1.3

アルミ樹脂サッシ(APW310)はUw≒2.1

アルミは熱を伝えやすいので、アルミを使うと断熱性が落ちるということです。
(アルミの熱伝導率は樹脂の約1000倍。)

 →豊かな暮らしのつくり方。10-2 『断熱性「UA値」とは。』

【価格比較】

ここは大事ですよね。

答えはあるのですが長くなるのでまたいつかの機会に書こうと思います(^^;)

断熱性や価格は、

ネットを見たり、工務店に聞いたりして建て主さんでも調べることが出来ます。

今回は、ネットでは調べられない話をしようと思います。

【サッシの劣化について】

おそらく「樹脂サッシ」と聞いてまず思われたのは、

「劣化しないの?何年持つの??」

ということではないでしょうか。

身近にあるもので樹脂製のものは金属製に比べて劣化が早かったりしますよね。

これに対しては、




「現在40年以上使用されてきた実績があります。」

と答えます。

※日本で初めて樹脂サッシが作られたのは1976年。アメリカではそれ以前から製造されている。

僕の師匠の自宅(築28年程。海岸沿い)もすべて樹脂サッシを使っていますが「樹脂フレームの劣化はほとんどない。」と言っています。

 →師匠のブログ「論より証拠 20年経た樹脂サッシ」



【気密性の低下について】

※気密性の低下≒サッシからの雨漏りリスクの増加

今回の記事で一番伝えたかったことはここからです!(前置き長すぎ、)

樹脂サッシとアルミ樹脂サッシの一番大きな違いはなんでしょう?

それは、



「樹脂サッシは、メーカー工場で製造されている」

のに対して、

「アルミ樹脂サッシは、町のサッシ配達屋さんが組み立てている」

という点です!



「ええー!?」

と思われた方も多いのではないでしょうか。

もう少し詳しく話すと、

樹脂サッシはメーカー工場で「完成品」として製造されます。

いわゆる「窓」の状態で工場から出荷され現場に届くということ。

では、アルミ樹脂サッシは??

メーカーから枠パーツが町のサッシ配達屋さんに届けられ、配達屋さんがサッシを組み立てて現場に運ばれます。

アルミ樹脂サッシの枠パーツ。これを組み立てる。
(画像は山内建材店さんHPよりお借りしました。)

具体的にどういう違いがあるかと言うと、

樹脂サッシの枠は「工場の施工精度+溶接」されているのに対して、

アルミ樹脂サッシの枠は「人間の施工精度+ねじ止め」で作られているということ。

アルミ樹脂サッシ枠の接合部分にはゴムパッキンがあり、気密性・防水性を取っていますが、この接合部分からの雨漏りが起きたという話を聞くことがあります。

パッキンはあくまで薄いゴムであり劣化します。

そうすると何年後かに「気密性の低下」や最悪「雨漏り」につながってしまうという話です。

(あくまで可能性の話。全てで起きるわけではない。)

また、アルミ樹脂サッシは、枠の断熱性が低いため枠に結露が起きやすいです。

(表面の結露だけでなく枠の内部で結露が起きた場合、壁内に水が入り込み構造材を濡らし腐らせてしまう可能性もある。)

ということで僕の結論としては、

樹脂サッシをおすすめします。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

表札代わり:村松 吟醸酒(金鵄盃酒造)

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