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いなか日記。107『春の庭と高内城址のカタクリ。』

ゆうです^^

すっかり春ですね。新潟でもいよいよ桜が咲きそう。

我が家にはコイノボリが泳いでいます。

高内城址のカタクリも身頃でした^^

僕は季節の中では春が一番好き^^

3月下旬~4月上旬の雪が解け、花々が咲き出す時期は毎年心を打たれます。
 

息子が生まれてからこの時期は庭にコイノボリが泳ぐようになった^^

…………….

先日、我が家からすぐの「高内城址」へカタクリ散策へ^^

柏崎市西山町別山にある高内城址^^
カタクリの群生地として有名。

竹藪や杉林の山道を進む。
頂上までは約25分ほど。高低差も少なく散策にはちょうど良い^^

新芽に想いを馳せる。

山の樹木の生命力に圧倒。

カタクリの花^^
小さく瑞々しく可愛い。

下を向くとても控えめな花。
上からみると星のように放射状になっている。

ユキツバキも鮮やかでとても素敵。

山から大きな癒しをもらう。

コケもとても瑞々しい。
見ていてこちらの心も潤う。

看板にほっこり^^
子供を持つと感じ方が変わってそんな自分に気付くのが面白い。

山の斜面に立つ木は根元が曲がっている。
雪にもまれるとさらに湾曲するのが新潟の木の特徴。

魚沼杉の伐倒・製材・塗装を見学!「木が切られる瞬間」

現在、住宅の外構の樹木は「山取り」の木が好まれている。

山には山取りの木だらけ笑。

そこでふと考えた。

「庭のアウトソーシング」は出来るのか。
(アウトソーシング…外部委託)
(山に自然を求めれば無理に住宅に庭を作る必要はないのかどうか)

僕の答えは、
「可能だが全ては不可能。」

内部との大きな違いは、
庭は街の一部であること。

庭は「公と私の間にあるもの」。

住み手だけでなく、街や、道を通る人への想いが庭には込められている。

「この家素敵だなー♪」

と感じる家のほとんどが外構が素敵な家だと思います。

庭は手間がかかります。

しかし、だからこそ人は手入れされた庭や花に住み手の人柄を想像するのだと思います。

自然の中にいるとふとそんなことを考えたりするものですね。

「空間のアウトソーシング。」必要十分な家づくりを。

頂上へ到着^^
日本海が見える。カラッと晴れた5月頃に来たら遠くまで見通せて素敵そう。

頂上付近にはカタクリの群生地が。
健気に咲き誇るカタクリに想いを沿わせる。

ありがとう。今年も素敵でした^^

…………….

正直に言うと、今年の春は例年よりも感動が少なかった。

「なんとなく気付いたら春になった」という感じ。

なんでだろう?

それは雪が少なかったから。

雪で苦労しなかったから。

「大変なことがあるからこそ、それを乗り越えた先に感動する。」

それに気付けたら、雪が少し恋しくなりました。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

…………………………………………

村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。
メッセージはメールインスタからどうぞ^^

【関連記事】…………….

新潟観光大使。40『高内山のカタクリが満開♪ at 柏崎市西山』

『山取り樹木の庭と杉板の家』完成 at 新潟市関屋

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【秘訣】UA値は燃費の指標ではない!住宅の燃費とは?「q」とは?

ゆうです^^

先日、「超高断熱」「UA値」についてまとめました。

超高断熱だと快適で光熱費を抑えられるということ。

ただし、補足があります。

UA値は燃費の指標ではないんです!

おさらいはこちらから^^

【「超高断熱」とは】網川原のエスネルの断熱性はUA=0.24

UA値は「断熱性能」を示す指標です。

UA値=家の外へ逃げる熱の量/家の表面積

UA値が小さいほど断熱性が高いわけで、

「UA値が低い」=「光熱費が抑えられる」

と考えてしまいそうですが、正確には少し異なります。

UA値は「家の表面積」で割っている点が要注意です。

(正確には「外皮面積」)

…………….

UA値は、
家の「窓・天井・壁・床から逃げる熱の総量」を算出し、
家の「総外皮面積」で割って出されます。

つまり、
UA値は家の大きさの要素が消されているということ。

そこが「UA値が実際の燃費(光熱費)と直結しない」ポイントです。

どういうことか「車」の燃費を例に説明します^^


「アルト」「ノア」の燃費比較を。

アルト(スズキ)の燃費は37.0km/L

ノア(トヨタ)の燃費は23.8km/L

車の場合「km/L」はまさに「燃費」ですね^^

「投入ガソリン量に対して、どれだけ進むか。」

とても分かりやすいです。

燃費だけで比較すれば、ノアよりアルトのほうが燃費が良いことは一目瞭然です。

さて、
UA値は、言うなれば「室温を1℃上げるのに何ワット必要か」ということ。

車の燃費(km/L)もUA値と同様に、

「1km進むのに何リッター必要か」に換算してみると(燃費の逆数)

アルトは0.027L/km。

ノアは0.042L/km。

でした。

これは、アルトのほうが「1km走るために必要な燃料が少ない」ことを示しているわけです。
(UA値と同様に数値が小さいほうが燃費が良い

さて、ここで「表面積」を盛り込みます^^

アルトの表面積は約20㎡でした。

ノアの表面積は約33㎡でした。

では、燃費(逆数)を表面積で割ってみましょう^^

【アルト】
0.027L/km÷20㎡=0.0014L/km・㎡

【ノア】
0.042L/km÷33㎡=0.0013L/km・㎡

ちょっと数値が小さくてイメージしづらいですが、
この数値がなにを言っているかというと

表面積1㎡当たりで比較すると
ノアのほうがアルトよりも燃費が良い。

ということ。

「km/L」で比較したときと逆の結果ですね。

(アルト:37.0km/L、ノア:23.8km/L)

…………….

、、、

前置きが長くなりました(^^;)

なにが言いたかったかというと、

UA値は表面積で割っているため、実際の燃費とかけ離れる場合がある。

ということ。

具体的に言えば、

「UA値が悪い小さな家」と「UA値が良い大きな家」を比較した場合、
「UA値が悪い小さな家」のほうが光熱費は安くなる場合があるということ。

「UA値が良い=燃費が良い」わけではない場合があるということ。

家の大きさを加味しないと実際の燃費のイメージはつかめないということ。

…………….

では、
「家の大きさを加味した、燃費をよりイメージできる指標」
はないのか?

あります!

「q」(外皮熱損失量)です^^
(スモールキュー)

これは「その家一棟からどれだけの熱が逃げるのか」を表したもの。
(単位温度当たり、単位時間当たり)

家の大きさが加味された指標になります。

UA値を計算している場合、「q」は計算者に聞けばすぐに分かります。

なぜなら、

UA値=「q」/外皮面積

だから。
(qをまず算出し、その後、UA値を割り出す)

「q」=UA値×外皮面積

ということ^^

家の燃費を比較する場合、「q」で比較するとより正確なイメージに近づけます。

断熱性が高く、小さな家ほど、燃費が良い(光熱費が安い)ということ。

網川原のエスネルは、

UA=0.24

q=61.7

です。

q=61.7は日本でもトップクラスの燃費の良さです。

(延床面積40坪、UA=0.45の家の場合、q=154程)
(数値が少ないほうが燃費が良い)

そして、光熱費(冷暖房費)は概ね「q」の値に比例します。

ラフな数値になりますが、

「q」に×1500すると、およその年間冷暖房費に近い数値になります。

・網川原のエスネルの場合、61.7×1500=約9.2万円/年

(長くなるので諸条件等の説明は詳細はまた別の機会に)

…………….

まとめます。

・UA値は断熱性の指標だが、家の大きさが加味されていないため、実際の燃費と連動しない場合がある。


・実際の燃費をイメージしたい場合は「q」で比較すること。

…………….

長くなってしまいました(^^;)

実際に気になるのは「1㎡あたりの断熱性能(UA)」よりも「実際にかかる光熱費」だったりしますよね。

家を建ててから

「高断熱にしたのに光熱費が高い!」

とならないよう違いを理解して家づくりを進めていきたいものです。

小難しくマニアックな話を最後まで読んで頂きありがとうございました!

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

【戯言】…………….
「だったら、UAじゃなくて「q」を指標にすれば良かったのでは?」
(そのほうが車の燃費の概念と近い)
と思われるかもしれません。
(実は僕も少し思っています。)
より省エネルギーに配慮した家を勧めたいのであればそのほうが合っていると思います。
しかし「q」を指標にしては、
「大きな家のqは落ちてしまうため、大きな家が売りづらくなってしまう。」
それは、大きな家を売りたいメーカーの望むところではないのです。
「指標」は業界の意向を加味して決められます。
なので
「その指標はなにを表しているのか。」

「自分はなにがほしいのか。」
(「1㎡あたりの断熱性能」を上げたいのか、「実際にかかる光熱費」を下げたいのか)
を正しく理解して家づくりを進める必要があります。
(余談)…………….
当初はUA値計算書に「q」は記載されていましたが、最新書式では非記載になってしまいました。(自動計算の欄外に埋もれた)
切ないものです。
その分、設計者が正しいことをしっかりと発信していく必要があると感じています。

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


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【関連記事】…………….
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ケンチク探訪♪ 24『篭場のほぼ平屋(サトウ工務店さん)』

ゆうです^^

今週末は完成見学会です!

「暖かい小さな家」が出来ました。

杉板張りのとても素敵なおうちです^^

あ、サトウ工務店さんの話です!

新潟で「高断熱の小さな家」ムーブメントが起きています^^

ネイティブディメンションズさんしかり!
サトウ工務店さんしかり!

皆さん「断熱性の高い小さな家」をそれぞれの個性や思想を持ってご提案されています。

時代の流れを感じますね。

10年、いや、50年先を考えて家づくりを進めた場合、「高断熱の小さな家」というのはひとつの大きな答えになると僕も考えています。

新潟で設計事務所とつくる木造狭小住宅 ネイティブディメンションズ

株式会社サトウ工務店|新潟県三条市の注文住宅・自由設計の家

さて、サトウ工務店さんの「篭場のほぼ平屋」ですが、
まさに「超高断熱」仕様です!

・UA値=0.27(HEAT20 G2グレード)
・トリプルガラスサッシ
・付加断熱(壁厚グラスウール240mm)

そして、延床面積は24坪。

まさに「暖かい小さな家」!素晴らしい^^!

そして、耐震等級は3。

サトウ工務店さんは構造計算に裏づけされたデザイン性の高いの家をご提案されています。

ケンチク探訪♪ 15『東中島の家(加藤淳さん)・タトウノイエ(サトウ工務店さん)見学会。』
【秘訣】構造計算された家を。「耐震等級3」を勧める理由。

先日、一足先に住学番外編で「篭場のほぼ平屋」を見学させて頂きました^^

おぉ!
杉板の横張りでカッコいい!

屋根がとても薄くすっきりしている。
構造とデザインの両立。構造計算しているからこそ攻められるデザインがある。

レッドシダーの木製フェンスも良い感じ^^

いざ室内へ。

キッチンの窓の先にはシンボルツリーが。
植えられた樹木から家への想いを感じる。

外構はEN GARDEN WORKの小川さん。
イラストも上手でデジタルも使いこなすニュータイプのお庭屋さん!?
(画像はサトウ工務店さんのブログより)

いつか一緒に仕事をしたいと思っている方^^
外構の提案力や庭への熱い想いにとても共感しています。

住学メンバーも佐藤さんの設計に興味津々!
「この納まりは?」「この材料は?」などマニアックな会話が飛び交う。

窓からの絶景をみんなで眺めるの図^^

カーテンボックスは埋め込み式にして見えないように。
「気持ち良い窓辺をつくる」ことの大切さを再認識させられる。

造作洗面台。
カウンターはスプルス3層パネル。
これ、木口を見せないように、アレがこうなってて、、!(マニアックなため割愛)

勾配天井の仕上げは構造用合板。
モイスの壁と自然に馴染んでいて素敵でした^^
ペンダントライトの根元はスッキリさせるためなんとアレを使って、、!(割愛)

ステンレスの一枚ものの天板(オリジナルキッチン)も素敵!

…………….

そのほかも「抜けを意識した窓の切り取り方」や、「小上がりベッドルーム」「フルオープンの引戸サッシ」など見どころは盛りだくさんです^^

完成見学会は今週末の4/13-14(10:00-17:00)
場所は三条市篭場(詳細は画像または佐藤さんにご連絡を)

「小さな家」という暮らし方を考えるとても良い機会になると思います^^

窓から見る五十嵐川の景色も絶景ですよ!

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

【サトウ工務店さんのブログ】…………….

オープンハウス開催!(篭場のほぼ平屋) – 一級建築士事務所 サトウ工務店

【関連記事】…………….

サトウさんの他の建物は以前の記事を^^
モイスの効果や構造について、バスマット!?など!
ご覧ください^^

ケンチク探訪♪ 15『東中島の家(加藤淳さん)・タトウノイエ(サトウ工務店さん)見学会。』
ケンチク探訪♪ 05『大先輩の設計した家たち。』
ケンチク探訪♪ 07『井土巻のコートハウス(サトウ工務店さん)』
エスネルデザインのリーフレットと『サトウ工務店さん見学会開催!』

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エスネルデザイン自己紹介-03『お客様の家。施工事例』

初めてこのブログを見てくださった方へ
エスネルデザインの自己紹介をさせて頂きます^^

「お客様の家、施工事例。」

を今までの記事を基にご紹介させて頂きます。


下記リンクをそれぞれご覧頂ければと思います。

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問①「自然素材の経年変化」

【お客様の家】築2年のT様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

『山取り樹木の庭と杉板の家』完成 at 新潟市関屋

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問①「家具が置かれた生活の様子。」

【お客様の家】築半年のY様邸に訪問②「住んでからの感想・反省」

【お客様の家】2階リビングのI様邸に訪問「住んでからの感想」

【お客様の家】「丘の上に建つK様邸」①外構・板外壁・造作ポスト。

【お客様の家】「丘の上に建つK様邸」②内部・障子の間・造作キッチン。

【S邸Web内覧会⑥】「プロ撮影による完成写真たち。」

その他「お客様の言葉、感想」はこちらを^^

エスネル -豊かな暮らしを送る秘密-

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
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【網川原のエスネル‐10】砕石・捨てコン打設!「フラットスラブ」のメリット。

網川原のエスネルでは基礎工事が始まりました^^

まずは、砕石・防湿シート・捨てコン打設です!

天気の良い日に順調に進んでいます。

基礎を造る前に「地業」と呼ばれる工程を行います^^

地業とは、地面の表面を掘削し、砕石を敷き転圧し、捨てコンクリートを打つ作業のこと。

柱状改良体を残し、その間の土を掘削していく。

砕石分、12cm程掘り込む。
必要以上に掘り込まないことが重要。(地面の強度を保つため)

掘削完了!

基礎屋さんは「日進産業」さん^^
社長の上山弘晃さんはこの道30年のベテラン。

特に「高基礎」「基礎コンクリート一発打ち」を得意とされていて、前職の時から長年お世話になっています。

「高基礎は毎回木枠を製作しなければならないのが大変
 また、一発打ちはそのまま仕上がりになるため高い精度が求められる。
 でも、それが醍醐味です。」

と語られる上山さんはとても頼もしい^^

掘削の後は、砕石→転圧。

コンパクターで敷き詰めた砕石を締め固めていく。

柱状改良体上端と砕石上端をそろえる。

断面で見るとこんな感じ^^

砕石の後はその上に防湿シートを敷いていきます。

地面の湿気が床下内に上がり、床下が高湿になると木材の腐朽やシロアリを呼ぶリスクが高まってしまう。
そうならないよう防湿シートにより、湿気が上がることを防ぐ。

防湿シートの厚みや重ね幅をしっかり工事監理する。

その上に「捨てコンクリート」を打設する。
捨てコンクリートとは、基礎の鉄筋・型枠の配置の為の「台」のような役目を果たすもの。

打設完了!
まっ平らで気持ちが良い^^!

一般的には、家の基礎は基礎梁の高さを確保するために、地面に凸になっている部分が出来ます。

配筋も凸に沿って曲げて施工する必要がある。

エスネルデザインの基礎は高基礎です。

高基礎は十分に基礎梁の高さがあるので凸にする必要がありません!

なので捨てコンはフラットで良いのです^^

基礎がフラット→配筋もフラットということ。

→作業性UP!材料数量DOWN!
→コスト削減!

これが高基礎のメリットのひとつです^^

高基礎にはその他にも

○地面と木構造体との距離を取ることで木部の耐久性UP!
(雨はねが当たりづらい。)

○床下空間が広く、メンテナンス性が良い!
 物置にも使用できる!
(災害時の配管確認。床下収納は小さな家との相性が良い。)

○床下エアコンの暖気がムラなく家全体に広がる!
 (床下の掃除もしやすく、空調経路を清潔に保てる。)

など、高基礎のメリットは計り知れません^^

高基礎による床下収納。
自転車、雪かき用具、客用布団、アウトドア用品、季節の飾り、スポーツ用具、子供の思い出ボックス、漫画・本、冬用タイヤ、、何でも収納できてとても便利^^

詳しくはこちらを↓

【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

…………….

砕石・捨てコンが施工され、次はいよいよ「基礎」の工程に進みます^^

完成時に見えなくなる非常に重要な部分。

今後もしっかりと工事監理を進めていきます。

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村松 悠一 一級建築士
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【秘訣】エスネルデザインの基礎「高基礎」の3つの大きなメリット。

ゆうです^^

エスネルデザインの家は「高基礎」を採用しています。

理由は、耐久性・施工性・メンテナンス性・収納力・空調経路、、など
多くのメリットがあるからです。

住宅の基礎は地面から40cm程の高さのものが一般的です。

対して、エスネルの高基礎は地面から高さ約1m。

高基礎1mのT様邸
打ちっ放し仕上げが凛々しい。

…………….

さて、なぜ「高基礎」を採用しているのか。

理由はたくさんあります^^

【メリットその1】

「耐久性」の向上のため。

建築基準法(施行令第49条)には、

「構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から1メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講じなければならない。」

と定められています。

なぜかと言うと、
概ね地面から1m以内は、雨はねなどにより湿潤環境になりやすいため、
木材の腐朽リスク、シロアリを呼ぶリスクが高まるからです。

地面から1m以内で劣化が促進している板外壁。

地面付近の木材の腐朽。

詳しくはこちらを↓

【秘訣】板外壁の経年変化。「雨の跳ねを考慮する」

高基礎は湿潤になりやすい地面から物理的に距離をとるため、「腐朽リスク」「シロアリリスク」を低減させるのに効果的です。

高基礎は耐久性が高い(構造材劣化リスクが低い)ということ^^

また、法文にある「有効な防腐措置」とは具体的には「薬剤処理」「耐久性の高い樹種の使用」です。

一般的には「薬剤処理」されている家が多数です。

しかし、
薬剤処理は概ね5年程で効果が切れてしまうという欠点があります。
(強すぎる薬剤は人体にも影響を与えてしまうため)

効果が切れた後はまた塗りなおす必要があるわけですが、構造材は壁の中のため現実的に塗り直しは不可能です。

対して、
高基礎は地面から1m以内に構造材がないため、薬剤処理は不要。

半永久的に防腐防蟻効果が続くということになります^^

高基礎は雨はねの影響を受けづらい。
(板外壁の防腐にも効果的)

…………….

【メリットその2】

床下空間が広く「メンテナンス性」が良い!
 「収納」としても使用できる!

高基礎であれば配管の目視点検が建て主様でも容易に可能^^

排水管の多いユニットバス下も目視点検しやすい。

地震時に、配管がはずれて床下で漏水する事態が起きることがあります。

通常、それに気付けません。
(地震時は余裕もない)

気付いたときには床下が水浸しになり、最悪の場合カビまみれになってしまうケースもあります。

そういった事態を防ぐために、建て主様が容易に床下の点検が出来るよう床下空間を確保しておきたいものです。

また、高基礎で床下空間に高さがあれば床下を収納にすることが出来ます^^

高基礎による床下収納。
自転車、雪かき用具、客用布団、アウトドア用品、季節の飾り、スポーツ用具、子供の思い出ボックス、漫画・本、冬用タイヤ、、何でも収納できてとても便利^^

空気を循環させ湿気らせないから布団も仕舞える。
ベビー用品など場所を取る物も気軽に置くことが出来る。

床下収納は小さな家との相性が良いです^^

かさばるもの、非常時に使用するものは全部床下へ!

床上の空間は日常使いするものを適材適所で収納する。

超高断熱の価値の高い室内空間はメリハリを持って有効活用したいものです^^

…………….

【メリットその3】

床下エアコンの暖気がムラなく家全体に広がる! 

エスネルデザインでは「床下エアコン」という暖房システムを採用しています。

・1階全体の床を暖めることができ、
・床暖房よりマイルドで自然な暖かさがあり、
 (床が熱くなりすぎない)
・一般的な家庭用エアコンが使用でき、
 (買い替え、不具合対応が容易)
・洗濯室に設置すれば、洗濯物の乾きも良くなる

などメリットがとても多くお勧めの暖房システムです^^

しかし、暖気を床下空間に通すため、床下空間が狭い(基礎高が低い)と階全体に暖気がめぐりづらいのが問題点です。

それを解消するために高基礎が効果的^^
容積の大きい高基礎であれば、階全体にムラなく暖気をめぐらせることが出来ます。

また、「床下の掃除」がしやすい点も大きなポイント!

床下エアコンは、床下の空気を1階に吹き上げるため、床下が清潔であることが求められます。

(掃除が出来ずホコリや粉塵やカビ!?のある空間を経由した空気は吸いたくありませんね、子供のアレルギーリスクも心配、)

一般的な基礎高の場合、床下空間の掃除はなかなか出来ません、、

一般的な床下空間の高さ(例)。
ほふく前進でしか進むことは出来ない。
(写真はS邸リノベ前。※床断熱のため床下は外部。)

高さのある床下であれば掃除も容易。
室内と同じ感覚で掃除をすることが出来る^^

…………….

高基礎の大きなメリットを3つ上げてみました。

(他にも「豪雪時や水害時」にも効果を発揮する。)
「施工性の良さ」「隣家の窓と視線をずらす効果」についてはまた。)

「1m高基礎」は僕の前職であるオーブルデザインの所長が考えられた基礎方式。

在職時からそのメリットを強く実感していました。

耐久性が上がり、収納にもなり、床下エアコンとの相性も良い。

言うことなしですね^^

高基礎、万歳!!

※延床28坪程の家の場合、高基礎によるコストアップは40-50万円程。
 この金額で、耐久性向上や床下収納が設けられるなら非常にコストパフォーマンスは良い。

 小さな家は施工面積が抑えられるのでハイグレード仕様をコストを抑えて採用できる。
(家が大きくなるにつれ高基礎分のコストアップ割合は高まる。)

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


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【関連記事】…………….

築35年超の家の断熱材の施工レベル。床下のメンテのしづらさ。

S邸リノベーション。12「インスペクション実行『室内③床下』。」

【お客様の家】築1年のI様邸に訪問②「整頓された暮らしと床下収納の実力。」

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エスネルデザイン自己紹介-02『エスネルデザインが提案する家とは。』

初めてこのブログを見てくださった方へ
エスネルデザインの自己紹介をさせて頂きます^^

エスネルデザインが提案する家とは。

今までの記事を基にご紹介させて頂きます。

『エスネル』という言葉。

『エスネル』とは。ーコトバの意味ー

暖かい小さな家を。

「暖かい小さな家。」エスネルデザインが提案したい家。

家を建てる上で最も大切なこと。

『中越沖地震から10年』家を建てる上で最も大切なこと。

構造計算された家を。

【秘訣】構造計算された家を。「耐震等級3」を勧める理由。

超高断熱住宅のススメ。

【「超高断熱」とは】網川原のエスネルの断熱性はUA=0.24

こだわらない家づくり。

「こだわらない家づくり」とは。良い家づくりの秘訣。

空間のアウトソーシング。

「空間のアウトソーシング。」必要十分な家づくりを。

小さな家のススメ。

豊かな暮らしのつくり方。15 ー『小さな家のススメ。』ー

居場所を大切にする設計士。

窓辺で寛げる家、自然から癒される家を。「居場所を大切にする設計士。」

豊かな暮らしのつくり方。

家づくり入門編として大事な点を何章かに分けてまとめました。

エスネル -豊かな暮らしを送る秘密-

家づくりのご参考になれば幸いです。

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【「超高断熱」とは】網川原のエスネルの断熱性はUA=0.24

ゆうです。

「超高断熱」という言葉を使っています。

特に社会的に定義された言葉ではありません。

「超高断熱」とはどれほどのレベルなのか。

網川原のエスネルの断熱性はUA=0.24です。

「高気密高断熱住宅」という言葉ももうだいぶ聞き慣れるようになりました。

「高断熱」とはどれほどの性能なのでしょうか。

現在、断熱性能は「UA値(外皮平均熱貫流率)」という指標で評価されています。

UA値とは簡単に言うと、

UA値=家の外へ逃げる熱の量/家の表面積

(※粗い表現です)

つまり、UA値が小さいほど断熱性が高いということ。

おさらいはこちらを^^

豊かな暮らしのつくり方。10-2 ー『断熱性「UA値」とは。』ー

そして、断熱性能の評価の基準は「断熱性能等級」というものがあります。

最高ランクである「等級4」の条件は「UA値=0.87以下」です。
(新潟市の場合。※地域により異なる)

最高ランクであるUA=0.87以下であれば「高断熱」と言えるのかもしれません。
(営業トーク的には、)

さて、網川原のエスネルの断熱性はUA=0.24です!

最高ランクである0.87の1/3以下!!

言い換えれば、最高ランクよりも3倍以上高性能!!

「最高ランクより3倍以上高性能」≒「UA=0.28以下」

エスネルデザインでは、これを満たすものを「超高断熱」と言いたいと考えています。

「HEAT20 G2」という断熱性の国内最高基準(北海道基準)がUA=0.28。

(「大手メーカー・UA値」で検索してみたらおよそUA=0.4~0.6程でした)

…………….

さて、国内最高基準以上の断熱性を持つ網川原のエスネルの断熱仕様を一部ご紹介^^

〇壁は『ダブル断熱』仕様。
 柱間:厚さ120mmのグラスウール+外張り:厚さ60mmのフェノールフォーム。

〇天井の断熱材は厚さ420mm
 (セルロースファイバー吹き込み)

〇サッシはトリプルガラス樹脂サッシ

他にも、床下エアコン循環ファンなど、全館空調を可能にする設計が盛り込まれています。

…………….

では、「超高断熱」の具体的なメリットとは?

長くなってきたのでまた次回に^^
ポイントは「快適性」「経済性」です。
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【関連記事】…………….

豊かな暮らしのつくり方。10-2 ー『断熱性「UA値」とは。』ー

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ケンチク探訪♪ 23『ランプリールさんがリニューアル!』

ゆうです^^

先日、ランプリールさんに伺って驚きました!

リニューアルされて、
サンルーム(客席)&喫茶カウンターが出来ていました!

パティスリーランプリールさんは新潟市の鳥屋野潟近くにあるケーキ屋さんです^^

美味しいケーキだけでなく建物がとても素敵!

自然に囲まれてケーキとコーヒーと過ごす時間は格別です。

ランプリールさんHPより。

以前書いた記事はこちら^^

ケンチク探訪♪ 22『最も好きな建築「ランプリール」さん』

さて、人気店のランプリールさん。

サンルーム(客席)と喫茶カウンターを新たに作られていました!

ビフォアー。

アフター!
軒下テラス席(外部)がサンルーム(内部)にリニューアル。

ビフォアー。

アフター。
木製引戸が設置された。
気候の良い時期は戸を開け、外とつながることも出来る^^

ビフォアー。
外部と内部がゆるくつながり、行ったり来たり出来る空間がとても素敵だった。

しかし、この外部を心地良く利用できるのは「春の少し」「秋の少し」のみ、という理想と現実のギャップがある。

これは新築住宅を考える上でも言えること。

外部デッキは確かに素敵。
外と内がつながる空間も本当に素敵。
僕も大好きだし、設計士として素敵な建築を勧めたい気持ちもある。

しかし、
「果たして実際に有効に使われるか。」
「限りある予算をそこに回すべきか。」
「メンテナンスの手間も考えているか。」

これは建て主様と一緒に慎重に考えていかなければならない、と考えている。
(設計士の押し売りになってはならない)
(※店舗と住宅で考え方は異なる。)

「空間のアウトソーシング。」必要十分な家づくりを。

端整なプロポーションのランプリールさん(ビフォアー)。
設計はDesign Room Amanoさん。

外壁は「杉板+ウッドロングエコ仕上げ」。
増築部分(左・数ヶ月)と、既存部分(右・6年程)の対比が興味深い。

パンやケーキが並ぶカウンター。

僕のお勧めは「ランプロール」♪
コーヒーの販売も始められていました。
とても美味しかったです!

新しく出来たサンルームへ。

無垢のテーブルが良い感じ。

真鍮のクレセントもとても素敵でした。

暖かい午後の日差しが入り込むサンルーム。
とても心地良かったです。

…………….

さてさて、もうひとつ。

喫茶カウンターも新設されていました!

ビフォアー。

アフター!
重厚感のある立派なカウンター!

カウンターは上越のゲイミンカンの市川さん製作のものとのこと。
(数年前にお伺いしたのが懐かしい)

高窓から勾配天井に光が広がる。

奥にはデッキが広がり外を愉しむことが出来る。
コーヒーを飲みながら歩くだけでもとても気持ち良い。

…………….

ランプリールさんの進化に感動した一日になりました。

「用途、要望の変化により進化する建築。」

時間と共に建物が成長しているようでとても暖かい気持ちになりました。

これからも伺わせて頂きます^^

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-

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村松 悠一 一級建築士
エスネルデザイン代表


新潟の気候に合った「暖かい小さな家(エスネル)」を提案している。
趣味:旅行、カフェ、夕日、1歳の息子と遊ぶこと。

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【感謝】ありがとうイチロー。28年間お疲れ様でした。

ゆうです。

先日の3月21日の試合を持ってイチロー選手が引退されました。

僕はイチロー選手のファンでした。

イチローさん、28年間の現役生活本当にお疲れ様でした。

感動とエールをありがとうございました。

出典:www.network-meeting.com

僕はこれまでイチロー選手から多くの刺激を受けてきました。

引退発表からすぐにブログに書けなかったのも、引退という事実を受け止めるのに時間がかかったからでした。

仕事でしんどいときや一級建築士の試験勉強のときなど、イチロー選手の言葉を読んだりインタビューを見たりしてとても勇気づけられてきました。

僕だけではなく多くの方がそうだったと思います。

イチロー選手の言葉を、またいつか読み返す日の為にまとめておこうと思います。

…………….

引退会見より…………….

「他人より頑張ったということはとても言えないが、自分なりに頑張ってきたとははっきりと言える。」






「人より頑張ることなんてとてもできない。


 あくまで測りは自分の中にある。


その測りを使いながら、自分の限界をちょっと超えていくということを繰り返していく。


そうすると、いつの間にかこんな自分になっているんだという状態になって。


だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないと思うんですよね。」






「一気に高みに行こうとすると、今の自分とギャップがありすぎて、それは続けられない。


地道に進むしかない。


後退もしながら、でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。」

…………….

「自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけてほしいと思う。


 それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていくことができる。


いろんなことにトライして、自分に向くか向かないかよりも、自分の好きなものを見つけてほしいなと思う。」

…………….

Q:イチロー選手が貫いたものとは。

「 野球のことを愛したことだと思います。これは変わることはなかったですね。」

…………….

「最低50歳までって本当に思っていたし、それは叶わずで、有言不実行な男になってしまった。


しかし、その表現をしてこなかったらここまで出来なかったかもなという思いもある。


だから、難しいかもしれないけど言葉にして表現するというのは、目標に近づく一つの方法ではないかなと思う。」

…………….

「孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。
しかし、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。


だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気な時にそれに立ち向かっていく。


それは人として重要なことではないかと感じています。」

…………….

「4000のヒットを打つには8000回以上は悔しい思いをしてきている。


それと常に向き合ってきた事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかな。」

…………….

「僕はいろんなことに向き合う度に、自分の弱さしか感じていないんですよね。


それはおもしろいなと思う。


ただ、それと向き合おうとする自分がいることは確か。


それを強さというなら、ひょっとしたらそうなのかもしれない。」

…………….

「はっきりしているのは、近道はないということ。


あとで考えると遠回りだったなと思うことは確かにある。


でもそれは一番近い。


自分の理想に近づく一番の方法は遠回りをすること。」

…………….

「小さなことでも満足することはすごく大事なことだと思う。


それを味わうと次へのモチベーションが生まれてくると信じている。」

…………….

そして、一番好きな言葉がこちら。

「小さなことを重ねることがとんでもないところに行くただ一つの道。」

2004年にメジャーリーグの年間安打数の記録を破ったときの言葉。

…………….

イチロー選手は天才かもしれない。

しかし、
イチロー選手が達成された結果を「才能」と言い切るのではなく、その裏で積み重ねられてきた「努力」を忘れずにいたい。

人間、誰でも同じだと思う。

「小さなことを重ねること。」

当たり前のことを日々当たり前に行っていくこと。

イチロー選手の言葉を胸にこれからも「小さなことを重ねて」行こうと思う。

イチロー選手、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

今後もご活躍を応援しています。

-「超高断熱の小さな木の家」escnel design-