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トークセッション『これからの住まいの形』プロローグ。

ゆうです^^

トークセッション『これからの住まいの形』のプロローグをお話しようと思います。

(昨日の夜に発表したのですが、今朝にはもうサトウ工務店の佐藤さんがFBでシェアしてくださっていた(T_T)感謝、、)

始まりは『住学(すがく)』です。

いや、もっと前から始まっていたのかもしれません。

スピーカーに誘ったオーガニックスタジオの小林紘大さんと会ったのは5年前。

日本エコハウス大賞優秀賞を受賞した『金衛町の家』の見学会ででした。

庭屋一如の通り土間の家「金衛町の家」 | オーガニックスタジオ新潟

とても素晴らしい家でした。
オガスタさんを訪問した際に、社長の相模さん自ら「オガスタ完成住宅見学+お昼ご飯ツアー」に連れて行ってくださったのは良い思い出。

優しい面持ちの紘大さん。(オガスタさんHPより)
僕より若いのに行動力は何倍もある!
これからの新潟の街づくりを担っていくひとり。

紘大さんのことは、相模社長や新潟大学の卒業設計展などいろいろな方面から活躍の話を聞いていて「いつかまたお会いして一緒に面白いことがしたいなー。」と思っていました^^

今年も開催「session!2018」新潟卒業設計展@NST | オーガニックスタジオ新潟

それが住学で再開することができ、一気に「一緒になにかしたい!」という思いがあふれました♪

そして、もうひとかたの鈴木亮平さん。

ネイティブディメンションズの鈴木さんとは別のかたです。西郷どんとも別のかたです。)

鈴木さんFBより。

鈴木さんは県内大手の住宅雑誌社で編集者をされているやり手の方!

個人でも「新潟の住宅での日々の暮らしを紹介するWEBマガジン」

『Daily Lives Niigata(デイリー・ライブズ・ニイガタ)』

を運営されています。

サイトはこちらから。
#001はネイティブディメンションズの鈴木さん!)

鈴木さんとは「住学」の日に初めてお会いしました。

しかし「ようやく会えた!」という感覚がありました^^

それは、サトウ工務店の佐藤さんが、僕にも鈴木さんにも

「君と似た人がいるんだよ♪いつか紹介するね。」

とお互いの話をお互いにしてくださっていたからでした。

鈴木さんとは、多くの共通点がありました。

・年が近い(共に30代前半)


・旅が好き(鈴木さんも僕も行った国は20カ国以上!)
 
 なんと鈴木さんの前職は旅行会社の出版部門で僕の相方とのつながりもあった!
  →いなか日記。70『相方の仕事は旅のプロ。』

・建築を学んできた。建築が好き。

・これからの生き方(家とは)を真剣に模索している。

なにより


「この人面白そう!」

という強烈なオーラを放っていました^^

これは紘大さんにも言えること。

紘大さんFBより。
お住まいのアパート群で度々イベントを開催されている。

鈴木さんも紘大さんのアパートを記事に取り上げている。
 →【新潟面白不動産】バーベキューもパーティーもOK!新感覚の賃貸集合住宅

今からトークセッション『これからの住まいの形』

ワクワクしっぱなしです^^!

…………………………..

僕はお二人にお会いして、

「時代はその世代が作っていかなければならないんだ。」

という意識がより強まりました。

世代ごとに価値観は違っている。

「価値観」は、育った時代・環境が大きく影響していると思います。

大雑把に括れば「世代ごとに価値観がある。」ということ。

(もちろん世代を超えた価値観もある。)

そして「世代」ごとに経済力も違ってきている。

経済力が違ってくれば、将来を見据えて立ち振る舞いも変わってくる。

(今60歳超の世代は、退職金も年金もあるけど、今後の世代はそれを当てには出来ない。→個人力がより問われる時代に。)

時代(テクノロジーや国の成長力)がより変化していくこれからは、さらに『価値観の違い』は差が大きくなる一方だと思います。

それは、悪いことだとは思いません。あくまで自然の成り行き。

だからこそ、

世代ごとに幸せの形を探して、作っていく必要があるんだろうと。

もちろん、世代をまたいだ交流もしていきたい。

世代の価値観をぶち壊すようなこともやっていきたい。

ものごとには順番がある。

まずは、価値観のあった人と面白いことをやってみる。(インプット+熟成)

その次にそれを広げていく。(アウトプット)

そして、「幸せ観・将来を見据えた立ち振る舞い」に『家』は大きな影響を与える。

その影響はとてもとても大きい。

「家がその家族の人生を決める。」と言っても過言ではないくらい。

逆に言えば、


『「良い家づくり」は「良い人生づくり」に直結している。』

ということ。

僕は、自分でも「素敵な仕事(職業)につけているんだなー。」と思います。

家づくりの仕事に携われている幸運に感謝します。

これからもこのブログで面白い発信をしていきたいと思っています。
今後ともお付き合いの程宜しくお願いいたします^^

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

趣味:ひなたぼっこ
 (スノーピークにて。)

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トークセッション『これからの住まいの形』開催!

ゆうです^^

トークセッション
『これからの住まいの形』を3月某日某所で開催します!


企画の詳細はまた追って話したいと思います^^

良かったら下のリーフレットを見てみてください。

あなたに刺さるトークテーマがあるかも!?

リーフレットはこちら!→『これからの住まいの形』リーフレット

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いなか日記。74『刈羽のくしま不動産さんでジビエを!』

ゆうです^^

先日、刈羽の『くしま不動産』さんで開かれたジビエパーティーにお邪魔してきました。

代表の浦東さんはなんと猟師もされている方!

浦東さんが「採って」「さばいて」「調理して」「自宅で提供して」くれたカモは本当に絶品でした^^

この日は、友人の森山が、

「柏崎・刈羽の不動産屋さんと飲むんだけど来ない?」

と誘ってくれて、平日でしたが飲んできちゃいました^^
(相方よ、送り向かいありがとう!)

初めてお会いした浦東さんはとても優しくおもてなし力が半端ない方でした!

席につくなりお通しが(4品も)。
クリームチーズもトマトのパテもお酒にぴったりでとても美味しかった。

部屋に入るなりまずバーカウンターがありました笑
棚に飾られたお酒の種類もとても豊富。

個人の家とは思えませんでした、、
(宅飲みのレベルを超えすぎ!)

手作りのカプレーゼ。
浦東さんは奥様と二人で手際よく手の込んだ料理をどんどん出してくれた。

奥様は日本酒の検定を持っているほど日本酒好き。
その奥様一押しのお酒がこの「新政酒造」の「エクリュ」 。

初めてののどごしでした。

口当たりは少し炭酸があり、後味は清涼飲料水のような甘さが。
水のように飲めてしまう。

「機会があればまた飲みたい。」と思わせてくれるお酒でした。

カルガモのロースト。最高の火加減。
バルサミコ+ハチミツの自家製ソースも最高!

カモにはやっぱり赤!

なんと浦東さんだけでなく奥様も「猟師」の免許を持っていられた!

冬の狩猟期には、朝早く起きて車で数十分の狩場まで行くことも多々あるとか。
池でしとめたカモは、ゴムボートを漕いで採りに行くそう!

それでもあまり数が取れないことも多いとか。

とても貴重なカモを気兼ねなく出してくださってありがとうございました!

カモしゃぶ鍋!おいしかったー!
浦東ご夫婦のホスピタリティーにただただ感動しました。

この日は 平日ということもあり、僕は早めのタイムリミット!(21時)

まだまだいろんな話をしてみたかったです^^
浦東さん奥様、今後とも宜しくお願いいたします!

独立を意識してからどんどん新しい魅力的な友人が増えていく♪
動けば動くほど人生がますます豊かになっていくのを感じる。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

好きな食べ物:カモのローストと日本酒♪
 (赤ワインも。あとビールも。)

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みんなで作る良い家。「質問されることが増えた♪」

ゆうです^^

最近、ブログを書いていることや来年度から独立する話が少しずつ広まっているお陰か、

「◯◯ってどうなの?いいの?」

というような質問を知人から受けることが増えてきました。

我が家の蔵。雪の瓦が出来ていた♪

今までそれによって生まれた記事も多々あります。

例えば、

【秘訣】太陽光発電のメリットと「雨漏り・積雪リスク」。

「ZEH(ゼロエネルギーハウス)ってどうなの?」

【秘訣】「タイル外壁ってどうなの?」35年後の張替えを想像する。

リノベーションの第一歩目。「初回打合せ→家族会議。」

「リノベーションってどう進めればいいの?」

【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」①

「大雪のときって家って大丈夫なの?」

などなど。

僕に出来る範囲で回答させてもらっています。

これは回答された人だけでなく、僕にとっても嬉しいこと^^

なんとなく、

みんなで「良い家ってどんな家?」って考えて、

僕が回答し、ブログを書き、それを見て

「あぁ、こういうことも家には大切なのかー!」

と気づく人も出てくる。

なんかみんなで良い家を作っているような

そんな感覚がありました^^

もしなにか質問がある方はなんでも聞いてください。

一緒に良い家を作っていきましょう♪

雪は残っているがもう「春」を感じる。
この『冬から春に変わる瞬間』が一年で一番感動する。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

好きなビール:キリン一番搾り
(最高なのはブラウマイスター)

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1分プレゼン。「村松悠一とはどんな人間か。」

「村松悠一(ゆう)とはどんな人間か。」
『1分間プレゼン』をしたいと思います。

エスネルデザインという住宅専門の設計事務所を主宰している村松悠一と申します。

大学の建築学科を卒業後、ゼネコンに入社し住宅営業マンとして勤めました。

26歳のときに「良い家とはなにか」と考え、世界一周の旅に出発。
世界の暮らしや建物を見てまわりました。

そして、旅をしながら気づきました。

「良い家とかない。」と。

「ゆとりある暮らしがあれば豊かになれるんだ。」と。

なので僕は「かかるお金を抑え、ゆとりを生む家づくり」を提案しようと考えました。

具体的には

「小さな家(新築)」

「中古住宅のリノベーション」

工事費だけでなく光熱費やメンテナンス費など、トータルでかかる住コストを抑える。

それが豊かな暮らしを作ると考えています。

どうぞ宜しくお願いいたします。

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【秘訣】「おすすめ外壁は板張り。」35年間のメンテ・費用を考える。

ゆうです^^

前回、「タイル外壁ってどうなの?」という記事を書きました。

僕は、タイル外壁は


「メンテナンスのしづらさ」「張り替え時の多大なコスト」があるためお勧めしていない

という話でした。(イニシャルコストもかかる)

ではどんな外壁がいいのでしょうか。


僕は「木の板張り」の外壁をお勧めしています。(好みによる。)

理由は、

・風合いがとても良いこと。経年変化を楽しめること。

・国産の杉板であればそこまで高くないこと。
 (一般の外壁材と同等のコストで済む。)

などありますが、

なにより、

・35年間メンテナンスなしで行けること。


・35年後の張り替え時に張替えコストが低いこと。

が最大のお勧めの理由です。

築2年半の杉板外壁(無塗装・ノーメンテ、南面)。
すでに綺麗なシルバーグレーになっている。

【35年間メンテナンスなしで行けること。】

前回「生涯ノーメンテで済むものはない。」と書きました。

ごっちゃにならないように説明したいのですが、

・材料単体で考えればノーメンテで行けるものはある。
 ex.タイル、木、その他の材も美観が許せれば材としては持つ。

・「ノーメンテで済まない」と言ったのは「防水」等の修繕のこと。

法隆寺の例を出すまでもなく、適切な管理が出来ていれば木材は何百年も持ちます。

(適切な管理・・・乾燥状態を保つこと=腐らせないこと)

そして、なにより僕らは経験上

「木は変化するもの」

という認識があります。

そのため、木が多少汚れていてもそれを「きたない」とは思いづらいのです。

皆さんも、外壁(窯業系サイディング)が汚れている家を見ることがあると思います。

あれは、きれいな外壁に一部汚れが付くから目立つんです。
(サッシ下の雨だれなど)

反面、木の外壁も当然汚れますが、その汚れを享受できるふところの広さを持っていると僕は思っています。
(好みによります。)

築2年~10年くらいまではまだらに汚れ(カビ)が付いてくる。

しかし、その先になれば板はシルバーグレーに落ち着く。
それは、柏崎や出雲崎などの海岸線沿いの建物をみれば分かる。

海カフェドナさんの外壁(築35年以上経過)。

35年以上経過した我が家の外壁。
厚みもありまだまだ健在。
(塗装していたため雨の当たり具合の違いで色むらが出来ている。)

【秘訣】板外壁の経年変化。「方位による風合いの違い」

ちなみに、35年間のメンテナンスコストを他の外壁と比べると、
(面積30坪程の家だとして)

・・・        0円(無塗装そのまま)
タイル・・・   0~50万円(15年で目地点検・補修)
金属・・・    約100万円(20年で一度塗り替え)
窯業系サイディング・・・約200万円(10年・20年で塗り替え)

※ケースバイケース、僕の想像。
※タイル、金属がノーメンテでも行けるかもしれないこと対して、窯業形サイディングは塗装必須。
(外壁材自体の防水性がなくなり水が染みこみ、凍害を起こしてしまうため。また美観上も耐え難くなってくる。)

築15年ほどで再塗装した僕の実家の外壁(窯業系サイディング)。
劣化と汚れと地震でのヒビ割れがあり塗り直した。(約100万弱)
※サイディングはレンガ調など多色なものもあるが、塗り直し後は単色になってしまうことにも注意。

※35年間のトータルコスト(イニシャルコスト+メンテナンスコスト)を比較すると、
      〈イニシャル〉〈メンテ〉
木(節有)・・・ 150万  +  0円  =150万
タイル・・・   300万  +0~50万円 =300~350万
金属・・・    150万  + 100万円 =250万
窯業系サイディング・・・150万  + 200万円 =350万

概算ですが、いずれにせよ
木の外壁は他の外壁よりもトータルコストを圧縮することが出来ます。

続いて。

【35年後の張り替え時に張替えコストが低いこと。】

前回の記事にも書きましたが、

築35年後までには防水紙が劣化するため、防水紙を張り替える必要が出てきます。

防水紙を張り替えるためには、外壁を撤去しなければなりません。

その際に、木の板は、

撤去費用、処分費用などが他の外壁に比べてとても安く済む

というメリットがあります。

これは35年後の老後生活が始まるときにとてもありがたいことだと思います。

僕は設計者として、
35年後、70年後を想定して、メンテナンスの手間やコストを加味した上で外壁の提案を行っていきたいと思っています。

※付き合いのある解体業者さんの話では、
「木・金属外壁の撤去費用」に対して
「窯業系サイディング・タイル外壁の撤去費用」はおよそかかるそうです。
(撤去手間+処分費)

35年後はさらに廃棄費用は上がっている?
いずれにせよ「単純」なものが一番融通が利くと感じています。

…………………………..

ドライにお金や手間の話をしてきましたが、

(僕の好みですが)もちろん木の外壁はその風合いもとても素敵です^^

街のなかに「木の外壁の家+植栽」があると見ていてホッとします。

新潟市の「ランプリール」は僕の大好きなカフェ。
緑と建物が融合していてとても心地が良い。
デザインルームアマノさん設計)

シルバーグレーになった木もいいけど、新築してすぐの木色もとてもいい。
『山取り樹木の庭と杉板の家』

ただ板を張ればいいわけではなく、クギの選定や板の張り方には工夫がいる。
木の経年変化を知っている設計者でないと自然素材は使いこなせない。

板は横張りだけでなく、縦張りすることも出来る。
雨の流れを考えてそれぞれに適切な納め方を計画する。

壁埋め造作ポストを作ることも木であれば簡単。
シンプルに必要以上に目立たないポストを提案できる。

いかがでしたでしょうか^^

外壁は好みもありますが、
手間やメンテコストが低く、風合いの良いものを選ばれれば良いのではないかと考えています。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

お気に入りの靴
:栃木レザーの革靴(テカテカ防水加工なし)
 (相方からの誕生日プレゼント)

【関連記事】…………….

【お客様の家】築2年半の杉板外壁の経年変化〈T様邸〉

【秘訣】杉外壁の良い点・悪い点「メンテ・目地/腐朽・クギ浮き」

【秘訣】杉外壁経年変化実験まとめ①「見た目の変化」。

【秘訣】杉外壁経年変化実験まとめ②「中身の変化」。

【秘訣】板外壁の経年変化。「雨の跳ねを考慮する」

【秘訣】板外壁の経年変化。「方位による風合いの違い」

【秘訣】杉外壁の経年変化「柏崎の海沿い探訪」。

【秘訣】「タイル外壁ってどうなの?」35年後の張替えを想像する。
【秘訣】窯業系サイディングは勧めません!「劣化とメンテコスト」

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リノベーションの第一歩目。「初回打合せ→家族会議。」

ゆうです^^

先日「リノベーションを考えているのでお話が聞きたい。」

というA様のお宅へ伺ってきました。

今回、リノベーションの第一歩目ということで初回打合せの内容をまとめてみようと思います。

※A様のプライバシーに配慮し、匿名で一部フェイクを入れつつ書きます。

A様(奥様)とはいろいろとお話はできたのですが、

この日はご主人が不在だったため、奥様は追ってご主人に話を伝えなければなりませんでした。

実はこれがなかなか難しい。

新築でもなんでもそうだと思いますが、

「夫婦同席+プロ」

という形が一番スムーズに打合せが出来ます。

それは、「夫婦 対 プロ」となるため、

夫婦は同じ方向を見ながらプロに意見をぶつけられるためです。

それが「奥様(またはご主人)+プロ」の打合せの場合、

追って、「奥様→ご主人」に説明する必要が生まれます。

そうするとどうしても「奥様 対 ご主人」になることがしばしば。

専門的な話も多いため、説明するほうもされるほうも大変です。

ということで、

今回は、A様がご主人に説明する際の道しるべになるような記事を書こうと思いました。

初回打合せ後に家族会議をする際に、この記事を見ながら要点を思い出せれば良いかなーと思います^^

(リノベーションを考えられている方は、家族会議の参考にして頂ければ幸いです。)

…………………………..

前置きが長くなりました。

それではA様のお悩みから。

 A様宅・・・築3○年。(ご主人のご実家)

1.「冬、寒い!」
 
冬場はリビングを戸で締め切り、石油ストーブで暖をとっている。

→洗濯物がリビングでしか乾かないため、リビングには常に洗濯物がある。
→狭い。
→友達を呼びたくても呼べない。
→廊下、脱衣場は極寒。
→石油ストーブのため、サッシの結露がひどい。(カビ心配)

2.「部屋が余っている!」

(元々はご主人のご両親と同居していたが)今は家族3人暮らし。
使っていない部屋が余っている。

→掃除大変。
→冬は部屋があっても寒くて使えない。(その部屋に暖房が逃げているようでもったいない) 
→数年前に屋根を張り替えたが使っていない部屋まで張り替えたのがもったいない気がした。

3.「これから何十年と住み続けるのは不安。」

今は若いし冬もなんとか耐えているが、これから先ずっとは耐えられない。
耐震性や雨漏りの心配もあるし、なにより暖かい暮らしがしたい。
友達を気軽に呼べるオシャレな家にもあこがれる。

→いつかはリノベーションしたいがお金もかかるしふんぎりがつかない。
→生活を圧迫させない範囲での住宅ローンの組み方もよくわからない。
→この家をリノベーションするのと、小さな家を建て直すのはどっちがいいのかわからない。

…………………………..

僕はお話を聞いていて思いました。

「我が家の悩みとほとんど同じだ!」

僕は今、相方の実家(築35年超)で3世代同居しています。

じじばばと僕らと息子と田舎で暮らすのはとても楽しいです^^

しかし、上記の3点の悩みは僕も常々感じています。
(現在、リノベーション計画構想中。)

こういった悩みを持っている方はこれから増えていくと思っています。

「しかし、具体的にどうすればいいのかわからない!」

どうすればいいのでしょうか?

「初回打合せのヒアリングの要点」をご説明します。

リノベーションを考えている方は一緒に考えてみてください^^



○現状の家への不満・改善要望
 ex.寒い、間取りを変えたい、キッチンなどの設備が古い。

○リフォーム予算(自己資金+借入金額)
 ex.頭金100~500万+借入1000~2000万、、、

○いつまで(何歳まで)住み続けるか
 ex.100歳まで。/65歳くらいになったら実家に帰らなきゃかもだからそれまで。
→リノベ後、何年住むつもりかによってお金の掛け方や工事の種類は変わってくる。

○今後の家族形態の変更(想定)
 ex.子供がもう一人できるかも。親と同居することになるかも。

○今の家に愛着はあるか
 ex.出来ればこの建物を残したい。思い出がある。「子供にとっての実家」はこの家だと思う。

※S様の場合。
 →S邸リノベーション。03「現地でヒアリング調査。」

およその目安ですが、

・家の間取りを大きく変更したい希望は特にない。

・予算を抑えたい。

・65~70歳で違う場所へ移住することも想定しておきたい。

・今後の家族形態の変更はあまりないと思う。

・建物への愛着は(まあまあ)ある。

以上のうち何点かが「YES」であればリノベーションを検討する土台に上がると思います。

ご家族でぜひ話し合ってみてください。

…………………………..

「リノベーションしてみてもいいかも。」

「ちょっとリノベーションに興味がある。」

と思ったら次のステップへ^^

プロを呼んで相談・打合せ

家族で話した内容をより深めます。

工事金額や、リノベーションで出来ること・出来ないことを見極めます。

夫婦のお互いの価値観・人生観・家族観を確かめ合う機会にもなると思います。

…………………………..

プロからの話を聞き、夫婦で再度話し合い、

「リノベーションいいかも。」

と思えればさらに次のステップへ^^

インスペクション(住宅診断)

○床下・基礎調査

○小屋裏・雨漏り調査

○断熱性、耐震診断

○設備・構造材の劣化調査

などを行い、

建物の詳細を調べた上でその建物がリノベーションに向いているかどうか(必要以上にコストがかからないか)をプロが見極めます。

S邸リノベーション。07「インスペクション実行『概要』。」

それを踏まえて、その先の

リノベーションプランの作成
+工事金額の提示

へ進んでいきます。

今回はこのへんまで。

…………………………..

リノベーションは新築よりも大変です。

・建物がリノベーションに適しているか。

・災害時のリスク。

・コストをどこまでかけるか。

・工事中の仮住まいはどうするか。

・適性な計画、工事がなされるか。

・夫婦の価値観、子供への影響。

などなど検討する項目はたくさんあります。

ですが、リノベーションには

・新築よりもコストを抑えることが出来る。

・住み慣れた家、土地に住み続けることが出来る。

などメリットも大きいです。

焦る必要はまったくありませんのでぜひ慎重に検討してみてください。

A様には地盤の「液状化」の説明をした。
(幸い、A様宅は液状化リスクの少ない場所だった。)

リノベーションをするには詳細な検討はたくさんある。
工事内容も新築以上に専門的なものが多いため、慎重に検討し信頼できる設計士に依頼したい。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

お気に入りのペン:meister by point(黒)/cross(白)
(友人からの一級建築士合格のお祝いのプレゼント)

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【秘訣】「タイル外壁ってどうなの?」35年後の張替えを想像する。

ゆうです。

【家づくり金言】

「生涯ノーメンテで済むものはない。」

ということを理解して家づくりを進めること。

外壁材や屋根材を決める際に、これがとても大きなポイントになります。

先日、友人から

タイルの外壁ってどうなの?」

「営業マンが一生メンテナンスが要らないって言ってたんだけどホント?」

という話を受けました。

この手の話はよく聞きますが、ハッキリ言います。

生涯ノーメンテで済むものはありません。

営業マンが巧みなのは「タイル」自体は一生メンテナンス不要なのでウソはついていないこと。
(タイルは1200度程の高温で作られるためほとんど経年劣化しない。)

タイルはノーメンテですが、「タイル外壁」はメンテナンスが必要です。

そして、僕は

タイル外壁はお勧めしていません。

家は30~35年後にはメンテナンスが必要になります。

豊かな暮らしのつくり方。14 ー『新築30年後にかかる費用。』ー

この一番の理由は、

外壁の奥の防水紙が劣化するからです。

35年後に防水紙のメンテナンスをしてあげないと雨漏りリスクが高まり、柱や土台などの構造材が腐る、シロアリに食われるリスクが高まってしまうということ。

防水紙とは、こういうものです。

最大手デュポン社の「タイベック」。20年保証が付いている。

外壁の中身。(住宅保証機構-設計施工基準より。一部加筆)
モルタル部分にタイルが張られる。透湿防水シートが防水紙のこと。
外壁の隙間から入ってきた雨水も防水紙が防ぐ。
防水紙は防水の最後の要となっている。

外壁材のタイルは劣化せずともタイルとタイルの間の目地は劣化します。(ヒビが入る)

タイルの目地にヒビが入り、その下の防水紙が劣化し穴が開けば、雨は壁内に入ってきます。

住宅の営業マンは新築提案時には35年後の話はほとんどしません。

したとしても、

「この外壁は汚れが付きづらい○○コーティングがされているので基本的にメンテナンスは不要(少ない)ですよー。」

と言ったくらいです。

本当に重要なのは雨から柱などを守っている防水紙なのですが、

防水紙になにを使っているかの説明はほとんどありません。

防水紙にもグレードがあり耐久性が違います。

本当は外壁のグレードよりも防水紙のグレードを上げたほうが家が長持ちする可能性は上がると思います。

しかし、おそらくメーカーのセールス戦略としては、

「雨漏り」よりも「美観・豪華さ」を売りにするほうがセールス的に効果があるということなんでしょう。

よくある「窯業系サイディング」という外壁は10年もすれば汚れてきます。

一方タイル外壁は見た目はわりときれいなままです。

一見すれば

「窯業系サイディングじゃなくてタイル外壁にすればよかったー。」

と思うかもしれません。

メーカーの営業戦略はそれはそれでいいと思います。

「美観や豪華さがあったほうが家は素敵だ。」と考えるのも理解できます。

しかし、ここにはひとつ盲点があります。

それは、

35年後の防水紙の張替え時にかかるメンテナンス費用についてです。

どういうことかというと、

タイル外壁にしてノーメンテで美観が良く35年過ごせたとします。

しかし、現在の防水紙の寿命は20年~30年ほどです。

これは時間が経てば替えなければなりません。

そして、防水紙を張り替えるには外壁を撤去しなければなりません。

そのときに「タイル外壁」だと多額の費用がかかります。

撤去費用、処分費用、新規張替え費用、、、

35年後に大きなコスト負担になります。

現実的にはきっと多くのタイル外壁の家が、

35年後も防水紙は替えずに、タイルの目地の補修をする程度でお茶を濁しているのでしょう。

しかし、ハッキリ言ってタイル目地のヒビを全てみつけて完全に補修することはほぼ不可能です。

だからこそ、最後の防水の要となっている防水紙が重要なんです。

100歩譲って、35年後も防水紙の張替えはせずに、タイル目地の補修だけで済ますとしましょう。

しかし、35年後にはサッシの交換があります。

サッシはタイル外壁の奥に留められているため、サッシを交換するためにはサッシまわりの外壁を剥がさないといけません。

いずれにせよお金がかかるという話です。

サッシ交換にせよ、雨漏りにせよ35年後に一気にやり直す場合はまだいいかもしれません。

しかしこれが15~20年のうちに起きたら、、、

タイル外壁は、時間が経ってもきれいで豪華ですが、

その裏には

メンテナンスのしづらさ

張り替え時の多大なコスト

がある。

「35年後のメンテナンスを想像して外壁材を選ぶ。」

ことが良い家づくりの秘訣ですという話でした。

では、外壁はなにがいいのか。

長くなってきたのでそれはまた次回に^^

おまけ…………….
(住宅保証機構-設計施工基準より。)

全体の事故のうち壁からの雨漏りは7割以上!
いかに外壁の防水が重要かがわかる。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

マイカップ:マリメッコ(ウニッコ:赤)

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いなか日記。73『男の雪遊び!カマクラに焚き火に♪』

ゆうです^^

先週末は友人を呼んで我が家で『雪祭り』を開催しました♪

カマクラ作ったり、焚き火したり、熱燗飲んだり楽しかったー^^!

今年の冬は大雪でした!

設計者としても雪に対して考えをひきしめ直したほどです。
 →【秘訣】2018年の積雪から構造を考える。「設計積雪量」②

大雪に埋もれた庭を見て僕は思いました、、、

これは、、、

もう、、、

カマクラを作るしかない!!

友人のもり(森山司法書士)。
決まってるぜー♪

天候と日程を見ながら「いつみんなを誘えるか」そわそわとしていました。

そして先週末の日曜日は最高の『雪遊び日和』となったのでした^^

さてさて、僕はみんなが来る前にいろいろと準備を。

玄関に『季節の飾り付け』を^^
器はそこらへんに置いてあったものを拝借。『田舎感』が出ていてイイネ!

+おつまみに生ハム&チーズボードをせっせと作る。

それが済んだら、外のほうの準備を。

男の冬遊びと言えば?

そうです!

焚き火です!

まずは、ナタで杉丸太を小割に。

点火台に枯れた杉葉を並べて、、

その上に小割にした杉を。
新聞紙や着火材なども必要に応じて入れる。

その上に大きい薪を載せて完成!(完全に我流)
これもお出迎えのオブジェになる♪

もりやま家が到着し、もりと一緒にカマクラづくり♪

キャンドル用のカマクラも作りました^^

体が熱くなってきたところで、休憩がてら本日最初の乾杯!
雪にうずめていたビールはキンキンで火照った体にしみわたる!
(竹は手作り門松の廃材。もりのアイデアで装飾に。)

風合いの良い椅子を。
田舎の家には「イイ感じ」の田舎オブジェがいっぱい笑

点火の相棒はこいつ!いつも頼りになってます!

無事に着火完了!
雪の壁は風除けにもなる。程よく風を遮り、程よく通すと火はよく燃えた^^

まさが買って来てくれたビールたち。「アオオニ」はパンチが効いていた!

デスマスク?ジョジョっぽい。

もりのキッズと初カマクラ!遊びに来てくれてありがとう^^

息子も初カマクラ♪
いつか一緒に作るべやー^^

年季の経った丸太が良い感じ♪
熱燗も用意して外で飲む準備は万端!

夜が深まってくる。ここからが本番♪
火を見ながらの熱燗は旨かったなー!

火を見ているとなんとも言えない暖かい気持ちになれる。
室内に薪ストーブを作るほどではないが、年に数回は外で焚き火がしたい。

火を見ながら飲んでいると、自然といつもとは違った話がでてくる。
「最近、悩んでいる話」だったり「懐かしい思い出話」だったり。
こうやって深まる縁もある。

夏は夏で楽しいけれど、冬は冬でアウトドアも楽しい♪

こうやって仲間家族と子供たちといくつになっても「遊んで」暮らしていきたいな。

…………………………………………

村松 悠一(ゆう)
エスネルデザイン代表(設計士)

趣味:仲間と遊ぶこと。カマクラ作り。

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【秘訣】エアコンの選び方「エアコンは選べない!」

ゆうです^^

わけの分からないタイトルをつけてしまいました。

以前「エアコンの選び方」ということで記事を書きましたが、

最初に謝らせてください。

エアコンは選べない!!!(かも)

数年前の東芝製のエアコンはリコールした方がよいのでは?その3

「エアコンは選べない」とは、

「設計者がお勧めのエアコンを建て主に提案することはできない。」

という意味です。



「必要能力(快適性)」「効率(経済性)」

は計算で出せます。(提案できます。)
家のエアコン買い替え。「エアコンの選び方①」

「買い時」「光熱費」

も伝えられます。(提案できます。)
家のエアコン買い替え。「エアコンの選び方②『光熱費と買い時』」

では、なぜ「エアコンは選べないの??」

それは、、

エアコンの実際の『耐用年数』はメーカーごとに違い、メーカーにしか分からないから!!

わざわざこういうことを書くのには理由があります。

僕が昨年購入した「T芝」社のエアコンの不具合がここ最近急増しているんです。

※現在調査中のため、現時点での話。
※異常が確認されるのは2012~2015年のT芝製の上位グレードエアコンのみ。
※メーカーが想定している使用時間よりも長時間連続運転をしている。
※不確定な要素が多いこと、僕自身が詳細を確認したわけではないため、参考程度として聞いてもらいたい。

まずは、僕の師匠であるオーブルデザインのブログを紹介します。

数年前の東芝製のエアコンはリコールした方がよいのでは?その3

経緯を説明すると、

①師匠が使用しているT芝製エアコンでエアコンの風が暖まらない事態が起きた。

②室外機を見てみると霜がびっしりとついていて「霜取り」が上手くできていなかった。
 →冷媒の量が減っている疑い

③冷媒を新たに補充してもらったら直った。しかし、また一年後に同様に霜が異常に付く現象が起きた。
 →どこかから冷媒が漏れている疑い

④冷媒管(配管)を調査したが冷媒が漏れている箇所はみつからなかった。

⑤エアコン本体を調査してみると、本体内部から冷媒が漏れ出していることが発覚した。
 →取付工事(電気屋さん)の責任ではなく、エアコン本体(メーカー)の責任

同時に、T芝製のエアコンの選定した建て主さんに連絡を取ると同様の事態が多発しており、発生確率は60%以上だった!
(築2~3年で不具合60%は明らかに異常。)

要点をまとめていきます。

・エアコンの設計寿命は約10年(メーカーより)
 (冷房使用:9時間/日、暖房:7時間/日)
 ※空調期に24h連続使用の場合、計算上は「冷房:7年、暖房:4年」になる。

・昔のエアコンは10~20年以上壊れず使い続けることができた。
 →冷房利用が多かった(負荷の大きい暖房利用は少なかった)。
 →壊れにくいように安全率の高い設計がなされていた。
  (より高耐久の部品を使用していた→「メイドインジャパン」ブランド化)

想像ですが、

・近年の家電の価格競争(海外製品含む)の影響で、価格を抑えるため、安全率の少ない設計を余儀なくされているのではないか。

(ex.昔の製品は設計寿命10年と書かれていても15年以上壊れなかったが、最近の製品は設計寿命10年なら10年で壊れるほどの耐久性しか持たせていない。)

これは格安化の影響のほかに、
・メーカーの経験値が貯まったこと(今までの故障の経験からどの程度の材料を使えばいいかの予測の精度が高まったこと。)
もあると思います。

その結果、『設計・材料選定の過度な改悪がなされている可能性がある。」ということ。

→今回のようなエアコン本体からの冷媒の漏れ

あくまで現時点では可能性でしかありませんし、現在では改善がされているかもしれません。

そして、T芝だけの話ではないのかもしれません。

T芝は「デュアルコンプレッサー」など技術的に真面目にやっている印象があったのに残念です。

(僕が買ったエアコンも同じような不具合がでないかドキドキしています。)

しかし!対策はあります!

製品保証・工事保証をつけることです。

僕のエアコンは、家電量販店のジョーシンさんで買ったのですが、

メーカー保証(1年)に、ジョーシンさんの保証がプラスされ、

製品保証5年、工事保証10年がついています。

他の家電量販店でも同様の保証サービスはしているようです。

逆に、

家を建ててもらう工務店さんに頼む場合、それらの保証はついていないことが多いです。
(メーカー保証の1年のみ)

なのでこれからは、

・エアコンの選定は設計者が行い、お勧めの機種を建て主さんに伝える。

・建て主さんが家電量販店などで延長保証をつけて自分でエアコンを買う。

という流れがお勧めなのかもしれません。
(建て主にとっても工務店にとっても)

手間はかかりますが価格も安い場合もありますしね。

エアコンは、冷蔵庫やトースターのような買い替えする家電感覚でいるということですね。

まとめます。

・家と設備は分けて考えること。
 
→設備(電化製品)はいつかは壊れる、不具合が起こる可能性もある。買い替え・取替えを想定した選定、取り付け位置を。

※escnel(エスネル)の二番目の「E」に込めたEasyのとおり。

・取替えが容易ではない「屋根」や「断熱性」や「耐震性」は新築時に、より安全な設計を行い、設計どおりに現場で施工されていることを確認すること。

→理想は書類(設計図書・工事監理記録)として残しておくこと。



・エアコンは10年(以内)で壊れるかもしれないと思って選定すること。

→上位グレードは空調効率は高いが、10年以内に壊れた場合、費用対効果を考えると不利になるケースもある。
付属の(お掃除などの)おまけ機能に不具合がでることもあり得る。(→シンプルなものを選ぶ。)

(余談)
エアコンは風量マックス運転にするのが一番空調効率が高く運転することが出来る。
(熱交換機に多量の風を当てられるため)

しかし、風量マックスで24h連続運転を行った場合、モーターの消耗などの劣化を早めることも考えられる。

想像でしかなく明確なことは言えないが、出来ることとしては、

フィルターのホコリはこまめに取り除く。

・1台のエアコンに運転を集中させるのではなく、複数台で運用する。
 (特に暖房)

・断熱性を高めて「暖房負荷」自体を少なくする。

などが考えられる。

まだまだ検討の余地はあるが、設計者として建て主さんのためになるよう出来る限りの提案をしていきたい。

…………………………..

今回のブログは設計者(僕)の言い訳のようなものでもあります。

最初に「エアコンを選べない」と書きましたが、

言い直すなら、

「メーカーの仕様・耐久性まで熟知できないので責任を持てない。」

ということです。

今回のT芝製エアコンの一件でとても怖くなりました。

もし、僕がそのエアコンをお勧めしていて何百件も引渡しをしていたら、、、

誰がどう責任をとるのでしょうか。

(もちろん最終的な責任はメーカーだが、それを勧めた設計者の信用問題もある。←建て主さんがどう考えるか。)

今後、家電業界は、熾烈な競争や海外への工場移転などの影響で品質にバラツキがでやすくなっていくのかもしれません。

まだ調査中ではありますが差し当たり現状の報告をさせて頂きました。

おまけ…………………………..

T芝のエアコンの不具合が発覚した経緯(オーブルデザインブログより)。
より専門的で具体的で面白いです。

東芝のエアコン・・・問題あり?

冬期の霜取り運転が上手くされず室外機が凍り付く事態が起きた。
他メーカーでは見ない霜の着き方。明らかに異常。
冷媒を入れなおすと正常になったため、冷媒漏れが疑われた。

数年前の東芝製のエアコンはリコールした方がよいのでは?
T芝のエアコンの内部を見てみるとサビがひどいことがわかった。

数年前の東芝製のエアコンはリコールした方がよいのでは?その2

27年前(1991年製)の三菱製のエアコンの室外機の内部。
カビはあったがサビはなかった。
「メイドインジャパン」ブランドは今後どうなる?